JPH0437943Y2 - - Google Patents

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JPH0437943Y2
JPH0437943Y2 JP1987042406U JP4240687U JPH0437943Y2 JP H0437943 Y2 JPH0437943 Y2 JP H0437943Y2 JP 1987042406 U JP1987042406 U JP 1987042406U JP 4240687 U JP4240687 U JP 4240687U JP H0437943 Y2 JPH0437943 Y2 JP H0437943Y2
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は波浪吸収消波ブロツクに関する。
従来の技術 従来の波浪吸収消波ブロツクとしては、テトラ
ポツド(登録商標)が一般的である。これは4個
の突起が互いに120度の角度をなすように星形に
形成されたコンクリートブロツクからなり、この
ブロツクを複数積み上げることにより堤体を構築
するようになつている。
考案が解決しようとする問題点 ところが、このような従来のブロツクでは、波
浪がブロツクに衝突することによるエネルギが吸
収されて消波が行われるが、これに伴つて波の飛
沫が生じ、この飛沫が陸地にまで達するという問
題点がある。また、上記従来のブロツクでは水の
流動が阻害され、淀みが生じて有機物が腐敗しや
すいという問題点もある。
そこで本考案はこのような問題点を解決し、波
の飛沫の発生を防止できるとともに水の十分な流
動を確保できる波浪吸収消波ブロツクを提供する
ことを目的とする。
問題点を解決するための手段 上記問題点を解決するため本考案は、細長い柱
状のブロツクに、このブロツクの長さ方向の貫通
孔を形成し、この貫通孔にブロツクの長さ方向に
沿つて、横断面積の小さな絞り構造部と横断面積
の大きな遊水構造部とを複数ずつ交互に設けたも
のである。
作 用 このような構成によれば、細長い柱状のブロツ
クの長さ方向に消波用の貫通孔を形成したため、
このブロツクを湾外側から湾内側に向かう横方向
に配置して複数積み上げることで、消波性能のす
ぐれた堤体が簡単に構築される。湾外側から湾内
側に向けて伝搬してきた波浪は、貫通孔に入り込
み、横断面積の小さな絞り構造部で生じる上流側
と下流側の圧力差によりエネルギが吸収されて消
波される。また、横断面積の小さな絞り構造部か
ら大きな遊水構造部へ移るときに通路断面積が増
大すること、および貫通孔の内面に衝突すること
によつても、エネルギが吸収されて消波される。
かつ、このような横断面積の小さな絞り構造部と
大きな遊水構造部とを複数段ずつ有するため、各
段ごとに次々と消波が行われる。これによれば、
波浪は剛体に衝突するのではなく、貫通孔を通過
しながら消波が行われるため、波の飛沫の発生が
防止される。また、波浪が貫通孔を通過するに伴
つて、この貫通孔の内部に水流が発生することに
なるため、淀みの発生が防止される。
実施例 第1図〜第2図は、本考案にもとづく波浪吸収
消波ブロツクの一実施例の概略断面構造を示すも
のである。ここで1はブロツクで、正方形状の横
断面を有した四角柱状のコンクリートにて形成さ
れている。ブロツク1の内部にはこのブロツク1
の長さ方向にわたる鋳鉄管2が埋め込まれてお
り、この鋳鉄管2により貫通孔3が形成されてい
る。ブロツク1は、第3図に示すように、たとえ
ば海中に多数積み上げられることにより防波堤な
どの堤体4を構築する。この堤体4においては、
各ブロツク1は湾外側5から湾内側6に向かう横
方向に配置される。
第1図において、鋳鉄管2により形成される貫
通孔3は、ブロツク1の湾外側端面7において開
口するベルマウス状の吸込口8を有している。こ
の吸込口8よりも湾内側には、湾外側から湾内側
に向けて徐々に口径が小さくなるベンチユリ部9
が形成され、このベンチユリ部9の奥端には、横
断面積の小さな絞り構造部としてのスロート部1
0が形成されている。ベンチユリ部9は、その内
面がブロツク1の軸心11となす角αが0〜45度
の範囲となるようなコーン状に形成されている。
スロート部10よりも湾内側における鋳鉄管2の
部分には、このスロート部10よりも大径に形成
された断面積の大きな遊水構造部としての遊水部
12が形成されている。スロート部10と遊水部
12とは接続部13を介して接続されており、こ
の接続部13は、図示のようなコーン状、あるい
は半球状などに形成される。第1図において、こ
の接続部13の内面が軸心11となす角βは、適
宜のものとすることができる。
遊水部12よりも湾内側における鋳鉄管2の部
分には、上述と同様の第2のベンチユリ部9a、
第2のスロート部10aおよび第2の接続部13
aが形成され、これに続いて第2の遊水部12a
が形成されている。さらに続いて、同様に、第3
のベンチユリ部9b、第3のスロート部10b、
第3の接続部13bおよび第3の遊水部12bが
形成されている。この第3の遊水部12bよりも
湾内側における鋳鉄管2の部分には、第4の接続
部13c、第4のスロート部10c,第4のベン
チユリ部9cおよびブロツク1の湾内側端面14
にて開口する吐出口15が形成されている。
上記においては、鋳鉄管2として円形断面のも
のを例示したが、角形断面のものやその他のもの
を利用することもできる。また、第2図において
は横断面が正方形状のブロツク1を例示したが、
他の断面形状としてもよい。さらに、ブロツク1
の長さ方向におけるスロート部10…や遊水部1
2…の数は、上記したものの他に、適宜のものと
することができる。
第3図は、上述の波浪吸収消波ブロツクを海中
において上下左右に複数積み上げることにより防
波堤として構築される堤体4の断面構造を示すも
のである。ここで17は海底に設置されたコンク
リート製の基盤で、この基盤17の上にコンクリ
ート製の基礎ブロツク18を積み、かつこの基礎
ブロツク18の上に複数のブロツク1を積み上げ
た構成となつている。
このような構成において、第3図に示す堤体4
の湾外側5からこの堤体4に向けて波19が進行
してきた場合には、この波19の一部はブロツク
1の湾外側端面7に衝突し、この衝突によりエネ
ルギを吸収されて消波する。波19のうち、ブロ
ツク1の端面7に衝突しなかつたものは、第1図
における吸込口8からベンチユリ部9及びスロー
ト部10を経て、遊水部12へ達する。すると、
スロート部10で生じる湾外側と湾内側の圧力差
により、そのエネルギが吸収されて消波される。
また、スロート部10から遊水部12へ移るとき
に通路断面積が増大すること、および貫通孔3の
内面へ衝突することによつても、エネルギを吸収
されて消波される。
その後、波は、第2のスロート部10a、第2
の遊水部12a、第3のスロート部10b、第3
の遊水部12b及び第4のスロート部10cを通
過することにより、さらに消波される。そして吐
出口15から湾内側6へ導かれ、ここでも通路断
面積が増大することによる消波を受け、ほとんど
エネルギを保有しない状態になる。
このように、波19は貫通孔3を通過しながら
消波されるため、その飛沫の発生を防止した状態
での消波が可能となる。また、波19が貫通孔3
を通過するに伴つてこの貫通孔3の内部に水流が
生じるため、堤体16における淀みの発生が防止
される。
第3図に示す堤体4では、水中の深い位置にお
ける波19の影響のない部分には単なるコンクリ
ート製の基礎ブロツク18を設け、この部分に消
波ブロツクを設置しないようにして、構築に要す
るコストを低減させている。
第4図〜第5図は、本考案にもとづく波浪吸収
消波ブロツクの他の実施例の概略断面構造を示す
ものである。本例では、ブロツク1の両端に形成
された吸込口8と吐出口15との間に、横断面積
の小さな絞り構造部としての小径部20と、横断
面積の大きな遊水構造部としての大径部21と
が、複数ずつ交互に形成されている。このような
構成によれば、第1図〜第2図に示したものと同
様にして、消波が行われる。
考案の効果 以上述べたように本考案によると、細長い柱状
のブロツクの長さ方向にに消波用の貫通孔を形成
したため、このブロツクを湾外側から湾内側に向
かう横方向に配置して複数積み上げるだけで、消
波性能のすぐれた堤体を容易に構築することがで
きる。また、波の飛沫を発生させることなく、し
かも水の流動を確保した状態のもとで、良好に消
波を行うことができるのみならず、貫通孔の内部
に横断面積の小さな絞り構造部と横断面積の大き
な遊水構造部とを交互に複数段に設けたため、こ
れら絞り構造部と遊水構造部との相互作用によつ
て、各段ごとに次々と効果的な消波を行うことが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案にもとづく波浪吸収消波ブロツ
クの一実施例の断面図、第2図は第1図における
−断面図、第3図は第1図および第2図に示
すブロツクにて構築した堤体を示す断面図、第4
図は本考案にもとづく波浪吸収消波ブロツクの他
の実施例の断面図、第5図は第4図における−
断面図である。 1……ブロツク、3……貫通孔、4……堤体、
5……湾外側、6……湾内側、10,10a,1
0b,10c……スロート部(横断面積の小さな
絞り構造部)、12,12a,12b……遊水部
(横断面積の大きな遊水構造部)、20……小径部
(横断面積の小さな絞り構造部)、21……大径部
(横断面積の大きな遊水構造部)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 細長い柱状のブロツクに、このブロツクの長さ
    方向の貫通孔を形成し、この貫通孔に、ブロツク
    の長さ方向に沿つて、横断面積の小さな絞り構造
    部と横断面積の大きな遊水構造部とを複数ずつ交
    互に設けたことを特徴とする波浪吸収消波ブロツ
    ク。
JP1987042406U 1987-03-23 1987-03-23 Expired JPH0437943Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1987042406U JPH0437943Y2 (ja) 1987-03-23 1987-03-23

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JP1987042406U JPH0437943Y2 (ja) 1987-03-23 1987-03-23

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JPS63151526U JPS63151526U (ja) 1988-10-05
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Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5332613A (en) * 1976-09-07 1978-03-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd Automatic equalizing system with synchronous level
JPS5338230B2 (ja) * 1975-02-25 1978-10-14

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5338230U (ja) * 1976-09-08 1978-04-04

Patent Citations (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5338230B2 (ja) * 1975-02-25 1978-10-14
JPS5332613A (en) * 1976-09-07 1978-03-28 Matsushita Electric Ind Co Ltd Automatic equalizing system with synchronous level

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JPS63151526U (ja) 1988-10-05

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