JPH04368756A - 展張形色選別電極構体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、カラー陰極線管に用
いられる展張形色選別電極構体フレームの構造に関する
。

【０００２】

【従来の技術】従来の展張形色選別電極構体は、図５に
示すように、相対向する一対の、例えば断面Ｌ字形状の
一対の支持棒２１と、これらの支持棒２１の間に取り付
けられる一対の弾性支持体２２から成るフレーム２を有
し、支持棒２１の蛍光面に相対向する上端面に、アパー
チャグリル１が展張して取り付けられている。フレーム
２にはクリップ３とスプリング４より成る支持棒体５が
取り付けられており、スプリング４に設けられた嵌合孔
４１に、図示していないパネルの内側面に埋め込まれて
いるパネルピンに取り付けられている。

【０００３】このアパーチャグリル１は、例えば、金属
薄板に化学エッチングによって一方向に所定の間隔で配
列された多数のスリットを形成したもので、スリットの
延在方向の両端縁部が、支持棒２１の上端面に溶接され
る。その際、フレーム２は支持棒２１を内方にたわませ
た状態で保持され、アパーチャグリル１の溶接後、フレ
ーム２の保持を開放することによって発生する弾性力に
てアパーチャグリル１に所定の張力が加わるようにして
いる。

【０００４】フレーム２の支持棒２１と弾性支持体２２
は溶接にて固定さえており、この固定位置は、支持棒２
１のベッセル点近傍で固定したもの、端部で固定したも
の、両者の間で固定したものがある。ベッセル点近傍で
固定したもの、およびベッセル点と端部で固定したもの
は、弾性支持体２２が電子ビームの軌道を遮らないよう
に、支持棒２１の端部から中央に向かってコ字形状に曲
げられた構造となっている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】従来のフレーム２は、
以上のように、支持棒２１と弾性支持体２２が固定され
ているので、支持棒２１を内方にたわませるために、支
持棒２１の所定の位置を加圧して支持棒２１を変形させ
た場合、支持棒２１に曲げモーメントが作用し、支持棒
２１の内側に大きな引張応力が発生し、ＣＲＴ製造上で
の許容弾性域をはるかに越えるために支持棒２１に塑性
変形が生じ、アパーチャグリル１に所定の張力を加える
ことができない。

【０００６】この張力が小さい場合は、アパーチャグリ
ル１の一本一本の共振周波数が低下し、外部からの振動
によっって大きく揺れてスリット孔が変位し、スリット
孔と所定の蛍光体との位置関係が崩れてカラー陰極線管
の画面上にて色純度の劣化となって現われる。

【０００７】この発明は、上記のような課題を解消する
ためになされたもので、支持棒２１の塑性変形を防ぎ、
アパーチャグリルに所定の張力を加えることのできる展
張形色選別電極構体を得ることを目的とする。

【０００８】

【課題を解決するための手段】この発明に係る展張形色
選別電極構体は、支持棒の断面形状を台形状、あるいは
台形状に近い形状であつてその内面の角度を電子ビーム
の入射角とほぼ等しい角度に形成した点を特徴とする。

【０００９】

【作用】この発明における支持棒は、断面形状を台形状
または台形状に近い形状であつてその内面の角度を電子
ビームの入射角とほぼ等しい角度に形成したので、支持
棒に作用する曲げモーメントの方向に対する支持棒の断
面係数を、電子ビームを遮ることなく断面係数を大きく
することができるので、支持棒を加圧して所定量変形さ
せても支持棒が塑性変形することなく、色選別電極に所
定の張力を加えることができる。

【００１０】

【実施例】実施例１．以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図１はこの実施例の斜視図で、図５の
従来例と同一符号はそれぞれ同一構成部分を示しており
、支持棒２１の断面形状を、その内面が電子ビームの入
射角とほぼ等しい約６０°の角度に形成している。

【００１１】支持棒２１の断面形状を、このように形成
すると、電子ビームを遮ることなく従来のＬ字形の断面
形状のものより断面係数が大きくなり、支持棒２１を加
圧して所定の張力が得られる量だけ内方にたわませても
、支持棒２１が塑性変形することはなく、アパーチャグ
リル１に所定の張力を加えることができる。

【００１２】実施例２．なお、上記実施例では、支持棒
２１の断面形状を、その内面が電子ビームの入射角とほ
ぼ等しい約６０°の台形状としたが、図３に示すような
台形状に近い５角形状、あるいは図４に示すような台形
状に近い６角形状としてもよい。

【００１３】

【発明の効果】以上のように、この発明によれば、支持
棒の断面形状を、電子ビームを遮ることのない台形状、
あるいは台形状に近い形状としたので、断面係数が大き
く、アパーチャグリルのフレームへの張架時に、支持棒
に塑性変形が生じることがないので、アパーチャグリル
１に所定の張力を加えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例による展張形色選別電極構
体を斜視図である。

【図２】この実施例の支持棒の断面形状を示す図である
。

【図３】この発明の他の実施例による支持棒の断面形状
を示す図である。

【図４】この発明のさらに他の実施例による支持棒の断
面形状を示す図である。

【図５】従来の展張形色選別電極構体を示す斜視図であ
る。

【符号の説明】

１　　アパーチャグリル ２　　フレーム ２１　　支持棒 ２２　　弾性支持体

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　所定ピッチで配列された多数のグリッ
   ド素体からなる色選別電極をフレーム上に架張してなる
   展張形色選別電極構体において、前記フレームは色選別
   電極がとりつけられる相対向する一対の支持棒と、前記
   両支持棒間に取り付けられた一対の弾性支持体よりなり
   、前記支持棒の断面形状を、台形状、あるいは台形状に
   近い形状であつてその内面の角度を電子ビームの入射角
   とほぼ等しい角度に形成してなることを特徴とする展張
   形色選別電極構体。