JPH04366990A - 盲人用情報表示装置 - Google Patents

盲人用情報表示装置

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JPH04366990A
JPH04366990A JP3169379A JP16937991A JPH04366990A JP H04366990 A JPH04366990 A JP H04366990A JP 3169379 A JP3169379 A JP 3169379A JP 16937991 A JP16937991 A JP 16937991A JP H04366990 A JPH04366990 A JP H04366990A
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JP
Japan
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button member
display device
tactile
signal
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Application number
JP3169379A
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English (en)
Inventor
Hironobu Kato
博信 加藤
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Publication date
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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、触覚により絵や図等の
画像情報を盲人に表示し体感させるための盲人用情報表
示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】視覚にハンディキャップを有する人々が
外界からの情報を得ようとする場合、主として聴覚に頼
る必要があるが、聴覚では絵や図のような画像情報を短
時間かつ正確に得ることは困難である。文字情報につい
ては、点字を指先の触覚で判読して得ることは可能であ
るが、文字情報と画像情報とは異なるものである。また
、仮に点字紙上に突起を列設して図形を表示しても、刻
々と変化する画像情報に対応することはできず、実際の
適用が困難である。
【0003】そこで、CCD等の撮像素子の各画素に対
応して設けられた進退自在な針と、この針の表面を覆う
ゴム等の弾性膜とからなる盲人用物体感知装置が最近提
案されている(特開平1−97457号公報参照)。こ
の盲人用物体感知装置は、CCDの各画素に入射される
入射光の強度に応じて針を進退させてこれら針および弾
性膜により凹凸模様を形成し、この凹凸模様を盲人が指
先の触覚により感知してCCDにより撮像される視覚情
報を得るものである。同様の例として、CCD等の撮像
素子の各画素に対応して刺激杆を設け、盲人がこの撮像
素子を持って画面情報上を走査し、撮像素子に閾値以上
の入力があった場合に刺激杆を振動させて画像情報を視
覚的に表示するような装置も提案されている(特公昭5
6−46854号公報参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
盲人用物体感知装置は、撮像素子からの情報を直接針や
刺激杆に送出して画像情報を触覚的に表示しているので
、撮像素子により撮像されている画像情報の内容、言い
換えれば、実際に針や刺激杆でどんな画像情報が表示さ
れているかを健常者が把握することが困難である、とい
う問題があった。また、上述の盲人用物体感知装置は、
撮像素子を含めて全体が特殊な構成であり、近年多用さ
れているパソコン等による画像表示のデータ等を流用す
ることができず、汎用性に欠けるという問題もあった。
【0005】本発明の目的は、盲人に提供している画像
情報の内容を健常者が容易に把握することができ、かつ
、パソコン等とのインターフェースも容易で汎用性に富
む盲人用情報表示装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】一実施例を示す図1およ
び図2に対応付けて説明すると、本発明による盲人用情
報表示装置は、複数の画素を有し、各画素の表示により
画像情報を視覚的に表示する視覚表示手段12と、前記
画像情報に基づいて前記視覚表示手段12に信号を出力
する視覚表示駆動手段11と、複数の触覚表示部材5を
有し、これら触覚表示部材5の位置変化により画像情報
を触覚的に表示する触覚表示手段15と、前記視覚表示
駆動手段11からの出力信号に基づいて前記触覚表示手
段15に信号を出力する触覚表示駆動手段13とを具備
することにより、上述の目的を達成している。
【0007】
【作用】視覚表示駆動手段11は、画像情報に基づいて
視覚表示手段12に信号を出力し、視覚表示手段12は
、この視覚表示駆動手段11からの信号に基づいて、各
画素の表示により画像情報を視覚的に表示する。一方、
触覚表示駆動手段13は、視覚表示駆動手段11からの
出力信号に基づいて前記触覚表示手段15に信号を出力
し、触覚表示手段15は、各触覚表示部材5の位置変化
により画像情報を触覚的に表示する。
【0008】なお、本発明の構成を説明する上記課題を
解決するための手段と作用の項では、本発明を分かり易
くするために実施例の図を用いたが、これにより本発明
が実施例に限定されるものではない。
【0009】
【実施例】
−第1実施例− 図1〜図3を参照して、本発明の第1実施例について説
明する。図1は、本発明による盲人用情報表示装置の第
1実施例の回路構成を示すブロック図である。
【0010】図1において10はマイクロコンピュータ
等の演算処理装置であり、この演算処理装置10は周知
の画像生成手段を備えている。11は視覚表示用コント
ローラであり、このコントローラ11は、周知のGDC
(Graphic Display Controll
er)およびVRAM(VideoRAM)を備え、演
算処理装置10で生成された画像情報に基づいて、CR
T、液晶ディスプレイ等の視覚表示装置(ディスプレイ
)12へ表示用信号を出力する。
【0011】13は触覚表示用コントローラであり、触
覚表示用コントローラ13は、上述の視覚表示用コント
ローラ11からの出力信号、すなわち視覚表示装置12
用の信号に基づいて、この信号を後述する触覚表示装置
15を構成する各ボタン部材5の駆動信号に変換する。 14はボタン部材駆動回路であり、この駆動回路14は
、触覚表示用コントローラ13からの信号に基づいて、
ボタン部材5の駆動信号を触覚表示装置15の駆動部6
に送出する。
【0012】次に、図2は、触覚表示装置15の詳細を
示す断面図である。図2において、1は平板状に形成さ
れた金属製の基板であり、この基板1の表面には塗装、
コーティング、樹脂フィルム貼り等の表面処理が施され
ている。基板1には、図2に示すように矩形の孔2が多
数穿設されている。3は平板状のベースプレートであり
、隔壁部4により基板1と所定間隔をおいてこの基板1
と平行に設けられている。
【0013】5は各孔2毎に設けられたボタン部材であ
り、このボタン部材5は、基板1とベースプレート3と
の間に収納されている。ボタン部材5は、孔2よりやや
小径の突起形成部5aと、この突起形成部5aの下方に
形成された孔2より大径の係止部5bとを備えている。 突起形成部5aは、係止部5bが基板1裏面に当接した
状態でその上端が孔2を貫通して基板1表面に突出する
ように、その高さが設定されている。
【0014】6は各ボタン部材5毎に設けられた駆動部
であり、この駆動部6は、ボタン部材5の下方に相当す
るベースプレート3上面に固定された弾性部材からなる
袋6aと、袋6aに流体を供給する供給管6bと、袋6
aへの流体供給を遮断するバルブ6cと、図示されない
流体供給装置とから構成されている。袋6aは、図2に
おいて上下方向への伸縮が主となるような形状に形成さ
れており、例えば、蛇腹状、円筒状に形成されている。
【0015】本実施例では、ボタン部材5間の間隔を約
1〜5mmに設定してある。これは、次のようにして決
定される。すなわち、人間の指先の触覚の二点閾(離れ
た二点間を別々に認識できる最小距離)が2mmといわ
れており、本実施例では突起形成部5aを図形の「面」
として認識するので、ボタン部材5間の間隔は二点閾の
1/2程度、すなわち1mm程度が好ましいと考えられ
る。しかしながら、より間隔を離しても指先の移動によ
りボタン部材5の凹凸を認識することが可能であるので
、ボタン部材5間の距離は5mm程度まで離すことがで
きる。
【0016】また、ボタン部材5の係止部5bが基板1
裏面に当接した状態において、その突起形成部5aが基
板1表面から突出する高さ(突出高さ)は、0.2〜0
.5mmの範囲が望ましい。さらに、この状態において
指先の接触によりボタン部材5(突起形成部5a)が基
板1内に押し戻されないためには、駆動部6の発生する
伸張力が10[g重/ボタン部材]程度以上必要と考え
られ、この観点から駆動部6の構成、寸法等が定められ
る。
【0017】本実施例では、上述した駆動回路14は、
ボタン部材5の係止部5bが基板1裏面に当接する位置
(以下、この位置を突出位置と称する)またはボタン部
材5が基板1とベースプレート5との間に収納される位
置(以下、この位置を没入位置と称する)のいずれかの
位置に択一的に移動させるための信号を駆動部6に送出
する。
【0018】また、視覚表示装置12の画素は、例えば
480×640ドットとされ、従って、視覚表示用コン
トローラ11から触覚表示用コントローラ13に出力さ
れる表示用信号もこれに対応したものとされている。一
方、ボタン部材5(およびこれに対応する駆動部6)の
個数は、サイズおよび人間の触覚能等を考慮して例えば
60×80ドット(ボタン部材)程度に簡略化してある
。従って、触覚表示用コントローラ13は、8×8画素
からの信号を1つの駆動部6(およびこれに対応する1
つのボタン部材5)を駆動するための信号にまとめる処
理を行う必要がある。処理方法は任意であるが、一例と
して、図3(a)、(b)に示すように、斜線を施した
部分の画素の情報により8×8画素の情報を代表させる
ような手法がある。あるいは、これら8×8画素の情報
を単純平均したものを用いてもよい。
【0019】また、視覚表示用コントローラ11からの
表示用信号が2値化されている場合、触覚表示用コント
ローラ13は、画素表示信号がオン状態にあるときに駆
動部6を駆動してボタン部材5を突出位置に移動させる
信号を送出すればよい。一方、視覚表示用コントローラ
11からの表示用信号が階調表示(22以上)ディスプ
レイに対応したものである場合、例えば動作電圧または
動作時間の1/2を基準とし、触覚表示用コントローラ
13は、この基準値以上の信号が視覚表示用コントロー
ラ11から送出されたときに駆動部6を駆動してボタン
部材5を突出位置に移動させる信号を、基準値未満の信
号が送出されたときにボタン部材5を没入位置に移動さ
せる信号を駆動部6にそれぞれ送出すればよい。なお、
画素表示信号に対して、突出位置と没入位置とを反転表
示することも可能である。
【0020】以上のような構成において、演算処理装置
10において盲人に表示すべき画像が描画されると、こ
の画像を示す表示用信号が視覚表示用コントローラ11
で生成され、視覚表示装置12および触覚表示用コント
ローラ13に送出される。視覚表示装置12は、この信
号に基づいて画像を視覚的に表示する。一方、触覚表示
用コントローラ13は、視覚表示用コントローラ11に
基づいて各ボタン部材5の駆動信号を生成し、駆動回路
14はこの信号に基づいて各駆動部6、具体的にはバル
ブ6cおよび流体供給装置(図示略)に信号を送出する
【0021】一例として、ボタン部材5を没入位置から
突出位置まで移動させる場合、突出位置へ移動すべきボ
タン部材5に対応する駆動部6のバルブ6cを開放する
。この状態で供給管6bを介して流体が供給されると、
袋6aが上方に伸張してボタン部材5を押し上げ、ボタ
ン部材5はその係止部5bが基板1裏面に当接するまで
上方に押し上げられ、その突起形成部5aは孔2を貫通
して基板1表面に突出する。最後にバルブ6cを閉鎖す
れば、ボタン部材5は突出位置において固定される。
【0022】一方、ボタン部材5を突出位置から没入位
置まで移動させる場合でも、同様に没入位置へ移動すべ
きボタン部材5に対応する駆動部6のバルブ6cを開放
する。この状態で供給管6bの内部と袋6aの内部との
間に十分な圧力差があれば、袋6a内の流体は供給管6
bに逆流してこの袋6aが収縮する。あるいは、供給管
6b内を強制的に負圧にして袋6a内の流体を排出して
もよい。最後にバルブ6cを閉鎖すれば、ボタン部材5
は没入位置において固定される。
【0023】なお、本発明者の実験結果によれば、袋6
aの有効断面積を0.5mm2、流体を空気とした場合
、駆動部6により10[g重/ボタン部材]の伸張力を
得るためには3気圧の空気圧を必要とした。
【0024】以上より、駆動部6によりボタン部材5を
突出位置または没入位置に移動させることにより、基板
1の表面の所定部分に突起形成部5aを突出させること
ができる。従って盲人は、この基板1表面を指先で触れ
ることにより突起形成部5aの先端が触れる部分と基板
1表面が触れる部分とを識別し、表示された画像を認識
することができる。
【0025】このようにして、本実施例によれば、触覚
表示装置15により画像情報を触覚的に表示できるとと
もに、同じ画像情報を視覚表示装置12により視覚的に
表示することができる。従って、健常者は触覚表示装置
15にどのような画像情報が表示されているかを視覚表
示装置12により容易に把握することができる。しかも
、本実施例では、触覚表示用コントローラ13が視覚表
示装置12用の信号を変換して触覚表示装置15用の信
号を生成しているので、演算処理装置10や視覚表示用
コントローラ11の種類によらず、一般に使用されてい
る視覚表示装置(ディスプレイ)12用の信号が出力さ
れる視覚表示用コントローラ11であればこれに触覚表
示用コントローラ13を接続して触覚表示を行うことが
でき、非常に汎用性の高い装置を実現することができる
【0026】また、本実施例では、従来例のように撮像
素子を必須とせず、演算処理装置10等で生成された画
像情報を直接表示しているので、盲人が撮像素子を持っ
て画像情報上を走査する、といった手間も不要であり、
しかも、触覚表示装置15上に表示された画像情報を瞬
時に変更することも可能である。
【0027】さらに、本実施例では、触覚表示用コント
ローラ13により画像が2値化され、駆動回路14を介
して触覚表示装置15の表示が行われるので、盲人が物
体と背景との輪郭を誤認識する、といったおそれがなく
、正確かつ確実な表示を行うことができる。しかも、ボ
タン部材5には孔2より大径な係止部5bが形成されて
おり、この係止部5bは、ボタン部材5が突出位置に至
った際に基板1裏面に当接してその位置決めを行うとと
もに、駆動部6が発生する力の反力を受ける役割を有す
る。従って、突起形成部5aの突出長さが常時一定に保
たれ、しかも、突出位置に固定された後も駆動部6によ
りボタン部材5に常時力を与えることができる、という
利点を有している。
【0028】−第2実施例− 図4は、本発明による盲人用情報表示装置の第2実施例
を示す断面図である。なお、以下の説明において、上述
の第1実施例と同様の構成要素については同一の符号を
付し、その説明を簡略化する。
【0029】本実施例では、ボタン部材5を突出させる
力として磁力を用いている。従って、ボタン部材5は永
久磁石で形成されているとともに、駆動部6は鉄芯等の
磁性体(コア)を有する電磁石で構成されている。ボタ
ン部材(永久磁石)5の極性は図4において上下方向に
向けられており、駆動部(電磁石)6は図4において上
下方向に磁力を発生するようにベースプレート5に取り
付けられている。
【0030】永久磁石の材質に限定はなく、周知のフェ
ライト系合金、アルニコ系合金および希土類合金を用い
た永久磁石が使用可能である。フェライト系合金は、F
e2O3を主成分とし、これにBa、Sr等が添加され
た合金である。アルニコ系合金は、FeにAl、Ni、
Co等が添加された合金である。希土類系合金にはSm
−Co系とNd−Fe−B系とがあり、実用化されてい
る永久磁石の中では最も磁気特性が高い、という利点を
有する。
【0031】以上のような構成において、ボタン部材5
を没入位置から突出位置まで移動させる場合、突出位置
へ移動すべきボタン部材5に対応する駆動部6に所定方
向の直流電流を印加する。直流電流の印加により駆動部
6の上端はボタン部材5の底部の極性と反対の極性に磁
化され、これら駆動部6およびボタン部材5間には反発
力が生じる。この結果、ボタン部材5はその係止部5b
が基板1裏面に当接するまで上方に押し上げられ、その
突起形成部5aは孔2を貫通して基板1表面に突出する
【0032】一方、ボタン部材5を突出位置から没入位
置まで移動させる場合は、駆動部6への直流電流の印加
を停止して、駆動部6が磁化されていない状態にする。 駆動部6が磁化されていなければ、ボタン部材5と駆動
部6(特に磁性体部分)との間に吸引力が生じ、ボタン
部材5は基板1とベースプレート5との間に収納され、
没入位置で固定される。
【0033】なお、本発明者の実験結果によれば、ボタ
ン部材5にSm−Co系の永久磁石を用い、駆動部6に
軟鉄芯ソレノイドを用いてこの駆動部6に1mAの直流
電流を印加したところ、これらボタン部材5および駆動
部6間に0.5mmの間隙が形成された状態で10[g
重/ボタン部材]の反発力を得た。
【0034】従って、本実施例によっても、上述の第1
実施例と同様の作用効果を得ることができる。特に、本
実施例では電流を断状態にするだけでボタン部材5が自
動的に没入位置に固定されるので、ボタン部材5の制御
が容易である、という優れた利点を有する。
【0035】−第3実施例− 図5は本発明による盲人用情報表示装置の第3実施例を
示す断面図である。本実施例では、駆動部6に圧電材料
または電歪材料を多数積層し貼り合わせた積層型の伸縮
部材を用いている。
【0036】圧電材料または電歪材料の例としては、強
誘電性を有するセラミック酸化物、高分子材料、高分子
複合材料がある。セラミック酸化物の例としては、PL
ZT(ランタンを添加したジルコン酸チタン酸鉛:Pb
xLay(Zr2/3Ti1/3)03(x+y=1)
)、PZT(ジルコン酸チタン酸鉛:Pb(Zr1/2
Ti1/2)03)、PMN(マグネシウム酸ニオブ酸
鉛:Pb(Mg1/3Nb2/3)O3)、PZN(亜
鉛酸ニオブ酸鉛:Pb(Zn1/3Nb2/3)O3)
およびこれらの複合酸化物が実際に用いられている。ま
た、高分子材料ではPVDF(ポリ弗化ビニリデン:P
olyVinyliDene Fluoride)が実
用的であり、高分子複合材料ではPZT微粉末をエポキ
シ樹脂やシリコーンゴムに混練した材料が典型的である
【0037】これら圧電材料または電歪材料は、薄板状
に形成されてその表裏面に金属薄膜の電極が形成される
。そして、これら電極を貼り合わせ面として多数積層さ
れ、貼り合わせられて積層型の伸縮部材が形成される。
【0038】圧電部材または電歪部材の伸び率は10−
3程度が実用的であるため、ボタン部材5を0.2〜0
.5mmだけ持ち上げるためには駆動部6の長さが20
cm程度必要となり、装置全体の高さが非常に嵩んでし
まう。そこで、本実施例では、駆動部6の変位を拡大す
る変位拡大機構20が設けられている。この変位拡大機
構20は、隔壁部2側部に片持ち梁状に支持され、駆動
部6の上方に所定間隙をおいて設けられた梃であり、こ
の梃20の基部には切欠部20aが形成されることによ
り、梃20が図5において上下方向に屈曲可能とされて
いる。
【0039】なお、本実施例では、駆動部(伸縮部材)
6の高さ方向の寸法を確保するために、ベースプレート
3の下方にさらに支持基板21が設けられ、駆動部6は
この支持基板21上に取り付けられている。
【0040】以上のような構成において、ボタン部材5
を没入位置から突出位置まで移動させる場合、突出位置
へ移動すべきボタン部材5に対応する駆動部6に所定方
向の直流電流を印加する。直流電流の印加により駆動部
6は上下方向に伸張し、その上端は梃20の下面に当接
してこの梃20を上方に押し上げる。梃20は、切欠部
20aを支点、駆動部6との当接部を力点、先端部を作
用点とした梃を形成し、図6に示すようにその先端部が
ボタン部材5の底面に当接してこのボタン部材5を上方
に押し上げる。この結果、ボタン部材5はその係止部5
bが基板1裏面に当接するまで上方に押し上げられ、そ
の突起形成部5aは孔2を貫通して基板1表面に突出す
る。
【0041】一方、ボタン部材5を突出位置から没入位
置まで移動させる場合は、駆動部6への直流電流の印加
を停止して、駆動部6の高さを元の高さにまで収縮する
。ボタン部材5、駆動部6、梃20は図5に示すような
位置関係になり、ボタン部材5は基板1とベースプレー
ト5との間に収納され、没入位置で固定される。
【0042】なお、本発明者の実験結果によれば、支点
−力点間の距離を0.8mm、支点−作用点間の距離を
4.0mmとし、駆動部6の変位量を5倍に拡大するこ
とにより駆動部6の全高を数cmとすることができた。
【0043】従って、本実施例によっても、上述の各実
施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0044】−第3実施例の変形例− 本実施例では、図7に示すように、圧電材料または電歪
材料を積層した積層型の伸縮部材の代わりに、バイモル
フと呼ばれる屈曲部材により駆動部6が構成されている
【0045】バイモルフは、圧電材料や電歪材料の薄板
を2枚貼り合わせて形成され、これら2枚の薄板の間に
バネ用金属材料やCFRP(炭素繊維強化プラスチック
)等の薄い弾性体を挟んだものもある。バイモルフは、
その両端が隔壁部2に固定、支持されて両端固定状態と
されている。
【0046】以上のような構成において、ボタン部材5
を没入位置から突出位置まで移動させる場合、突出位置
へ移動すべきボタン部材5に対応する駆動部(バイモル
フ)6に所定方向の直流電流を印加する。直流電流の印
加により、駆動部6を構成する2枚の薄板のうち上方に
位置する薄板が伸張するとともに下方に位置する薄板が
同時に収縮し、駆動部6自体は上方に彎曲する。この駆
動部6の彎曲の結果、駆動部6の上端部がボタン部材5
の底面に当接してこのボタン部材5を上方に押し上げる
。この結果、ボタン部材5はその係止部5bが基板1裏
面に当接するまで上方に押し上げられ、その突起形成部
5aは孔2を貫通して基板1表面に突出する。
【0047】一方、ボタン部材5を突出位置から没入位
置まで移動させる場合は、駆動部6への直流電流の印加
を停止して、駆動部6を彎曲していない状態に復帰させ
る。ボタン部材5、駆動部6はボタン部材5は基板1と
ベースプレート5との間に収納され、没入位置で固定さ
れる。
【0048】なお、本発明者の実験結果によれば、幅4
mm、厚さ1mmのバイモルフを駆動部6に用いた場合
、彎曲により0.3mmの変位量を得た。
【0049】従って、本実施例によっても、上述の各実
施例と同様の作用効果を得ることができる。なお、本実
施例ではバイモルフが両端固定状態で隔壁部2に支持さ
れていたが、一端のみを固定して片持ち梁状態で隔壁部
2に支持されてもよい。
【0050】−第4実施例− 図8は本発明による盲人用情報表示装置の第4実施例を
示す断面図である。本実施例では、駆動部6が形状記憶
合金で形成されている点に特徴がある。
【0051】形状記憶合金としては、Ti−Ni系合金
やCu−Zn−Al系合金が周知であるが、Ti−Ni
系合金は形状回復歪、形状回復応力および耐久性等に優
れている、という利点を有する。
【0052】駆動部6は、中央に設けられたリング22
aと、このリングから図8において上下方向に向って延
出する1対の突起22bとから構成されている。この駆
動部6は、形状記憶合金に歪取り焼鈍が施され、目的形
状に加工された後に形状記憶熱処理がなされ、最後に初
期形状に加工されて製造される。本実施例では、図8に
示すように、リング22aが楕円形に形成されたものが
目的形状とされ、リング22aが円形に形成されたもの
が初期形状とされている。この駆動部6には駆動回路1
4から直接電流が通電され、自身の抵抗により発熱して
その形状が変化する。但し、この駆動部6にニクロム線
を巻回したり、あるいは駆動部6にレーザー光を照射し
て外部から発熱させてもよい。
【0053】以上のような構成において、ボタン部材5
を没入位置から突出位置まで移動させる場合、突出位置
へ移動すべきボタン部材5に対応する駆動部6に電流を
印加する。電流の印加により、駆動部6は自身の抵抗に
より発熱して温度が上昇し、相転移温度以上にまで温度
が上昇(例えば100℃)すると、駆動部6が初期形状
から目的形状へと変化し、駆動部6全体として上下方向
に伸張する。この駆動部6の伸張の結果、駆動部6の上
端部がボタン部材5の底面に当接してこのボタン部材5
を上方に押し上げる。この結果、ボタン部材5はその係
止部5bが基板1裏面に当接するまで上方に押し上げら
れ、その突起形成部5aは孔2を貫通して基板1表面に
突出する。
【0054】一方、ボタン部材5を突出位置から没入位
置まで移動させる場合は、駆動部6への直流電流の印加
を停止して、駆動部6を自然冷却する。温度の低下によ
り駆動部6は目的形状から初期形状へと復帰し、駆動部
6の高さが収縮する。ボタン部材5、駆動部6はボタン
部材5は基板1とベースプレート5との間に収納され、
没入位置で固定される。
【0055】なお、本発明者の実験結果によれば、初期
形状における円形リング22aの外径を4mmとし、目
的形状における楕円形リング22aの長径を4.3mm
として、8%の変位量を得ることができ、この際に駆動
部6が発する力は100[g重/ボタン部材]であった
【0056】従って、本実施例によっても、上述の各実
施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0057】なお、実施例と請求の範囲との対応におい
て、ボタン部材5は触覚表示部材を、視覚表示用コント
ローラ11は視覚表示駆動手段を、視覚表示装置12は
視覚表示手段を、触覚表示用コントローラ13は触覚表
示駆動手段を、触覚表示装置15は触覚表示手段をそれ
ぞれ構成している。
【0058】なお、本発明の盲人用情報表示装置は、そ
の細部が上述の実施例に限定されず、種々の変形例が可
能である。一例として、駆動部の構成は上述の実施例だ
けでなく、例えば油圧、電磁モータ(リニアモータ)、
超音波モータ、吸水性高分子ゲル等周知の駆動手段が使
用可能である。なお、上述の実施例で用いた駆動部の特
性を比較した表を図9に示す。また、上述の実施例では
触覚表示用コントローラ内で画像を生成していたが、図
10に示すように、CCD等の撮像素子30から得られ
る現実の画像データを演算処理装置10に入力し、ある
いは画像入力装置31から駆動回路14に画像信号を直
接入力し、逐次表示する構成であってもよい。
【0059】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、触覚表示手段により画像情報を触覚的に表示でき
るとともに、同じ画像情報を視覚表示手段により視覚的
に表示することができるので、触覚表示手段にどのよう
な画像情報が表示されているかを健常者は視覚表示手段
により容易に把握することができる。また、触覚表示駆
動手段は視覚表示手段用の信号を変換して触覚表示手段
用の信号を生成しているので、パソコンとのインターフ
ェースも容易で非常に汎用性の高い装置を実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による盲人用情報表示装置の第1実施例
の回路構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施例の触覚表示装置の詳細を示す断面図
である。
【図3】画素表示の方法を説明するための図である。
【図4】第2実施例の触覚表示装置の詳細を示す断面図
である。
【図5】第3実施例の触覚表示装置の詳細を示す断面図
である。
【図6】第3実施例の動作を説明するための断面図であ
る。
【図7】第3実施例の変形例を示す断面図である。
【図8】第4実施例の触覚表示装置の詳細を示す断面図
である。
【図9】駆動方式による特性を比較した図である。
【図10】本発明による盲人用情報表示装置の変形例の
回路構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1  基板 2  孔 3  ベースプレート 5  ボタン部材 5a  突起形成部 5b  係止部 6  駆動部 10  演算処理装置 11  視覚表示用コントローラ 12  視覚表示装置 13  触覚表示用コントローラ 14  駆動回路 15  触覚表示装置

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  複数の画素を有し、各画素の表示によ
    り画像情報を視覚的に表示する視覚表示手段と、前記画
    像情報に基づいて前記視覚表示手段に信号を出力する視
    覚表示駆動手段と、複数の触覚表示部材を有し、これら
    触覚表示部材の位置変化により画像情報を触覚的に表示
    する触覚表示手段と、前記視覚表示駆動手段からの出力
    信号に基づいて前記触覚表示手段に信号を出力する触覚
    表示駆動手段とを備えたことを特徴とする盲人用情報表
    示装置。
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