JPH04364887A - 加工布を移動させるための被移送体の案内機構 - Google Patents

加工布を移動させるための被移送体の案内機構

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JPH04364887A
JPH04364887A JP14032991A JP14032991A JPH04364887A JP H04364887 A JPH04364887 A JP H04364887A JP 14032991 A JP14032991 A JP 14032991A JP 14032991 A JP14032991 A JP 14032991A JP H04364887 A JPH04364887 A JP H04364887A
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guide shaft
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は被移送体の案内機構に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種の案内機構として、例えば
家庭用ミシンに着脱する刺繍枠送り装置に適用された案
内機構がある(実開昭57−39877号公報,特開平
2−80084号公報)。刺繍枠送り装置は2軸の案内
機構を備えており、与えられたデータに基づいて刺繍枠
を2軸方向に移動し位置決めする。この刺繍枠送り装置
による刺繍枠の移動と、ミシンの縫針の上下運動とが共
に働くことで、刺繍枠に装着した加工布に所望の刺繍が
施される。
【0003】従来のこの刺繍枠送り装置が備える2軸の
案内機構は、例えばガイドレールとこれに係合するガイ
ドとの組合せ(実開昭57−39877号公報)や、長
孔とこれに嵌まるピンとの組合せ(特開平2−8008
4号公報)から構成されている。案内機構が案内する刺
繍枠の保持部材は各種の駆動機構(ボールねじや、ワイ
ヤ、ラックとピニオン、タイミングベルト等)により移
動される。
【0004】上記従来の案内機構ではガイドレールとガ
イドの係合精度、あるいは長孔とピンの係合精度に刺繍
枠の案内の精度が依存する。したがって、案内機構のガ
イドレール等の構成要素には高い寸法精度が要求される
。また、組み付け時には平行度や直角度などの微妙な調
整を行なう必要がある。もし部品の寸法精度や組み付け
精度が低くて誤差が大きければ円滑に動作しなくなるだ
けでなく、刺繍枠の位置決めが正確でなくなり刺繍の形
が崩れてしまう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の案内機構は
上述のように部品に寸法精度の高いものを使用し、さら
に組み付け精度も高くしなければならず、製造が容易で
ないという問題がある。また、長孔とピンとを組み合わ
せた構成では、長期使用によりガタが発生し、ガタによ
り刺繍の形が崩れたり騒音を発生したりするおそれがあ
る。
【0006】本発明の被移送体の案内機構は上記課題を
解決し、案内の精度が高くかつ製造が容易な機構を提供
することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明の被移送
体の案内機構は、被移送体を平行な2本の案内軸に架け
渡して案内する案内機構であって、前記被移送体に固定
された第1係合部が前記2本の案内軸のうちの一方の案
内軸に係合し、前記被移送体に設けられた挟持部材が前
記2本の案内軸の直交方向に遊びをもって第2係合部を
挟持すると共に、該第2係合部が前記2本の案内軸のう
ちの他方の案内軸に係合することを特徴とする。
【0008】上記構成においては、被移送体に固定した
第1係合部と、被移送体に設けた挟持部材に挟持させた
第2係合部とが2本の案内軸に係合することにより、被
移送体が2本の案内軸に架け渡され、案内軸に沿って案
内される。この案内機構の有する誤差には、第1係合部
や、第2係合部、挟持部材、案内軸といった各構成部材
の寸法誤差、さらに第1係合部と第2係合部との位置関
係のずれや2本の案内軸の平行度等の組み付け誤差があ
る。この寸法誤差や組み付け誤差は、第1係合部および
第2係合部の間隔と、2本の案内軸の間隔とを不一致に
する。ところが、挟持部材と第2係合部との間に設けた
案内軸の直交方向の遊びにより、挟持部材と第2係合部
との位置がずれることで、第1係合部と第2係合部との
間隔が2本の案内軸の間隔に一致する。したがって、第
1係合部と第2係合部とが2本の案内軸に係合してスム
ースに移動することになり、こじり等による無理な力が
各構成部材に作用しない。
【0009】以上のように遊びにより誤差の影響が排除
されるのであるが、挟持部材と第2係合部との間の遊び
は案内軸の直交方向であり、案内軸方向に関しては挟持
部材と第2係合部とは一体化しているから、被移送体の
移送方向に関しては第2係合部と挟持部材とが一体に移
動し、ずれが生じない。即ち、各構成部材の寸法精度や
組み付け精度が高くなく誤差がさほど小さくなくても、
被移送体は2本の案内軸によって高い精度で円滑に案内
される。
【0010】
【実施例】以下、本発明の被移送体の案内機構をミシン
の刺繍枠送り装置に適用した実施例を説明する。図1に
示すように、刺繍枠送り装置1はミシンMのベッドBの
側面に合体し、刺繍枠3をミシンMの針板の上面に支持
する。ミシンMの押え棒5には予め刺繍用の押え足7が
装着されている。刺繍枠送り装置1は刺繍枠3の移動の
ために、X軸方向移送機構9とY軸方向移送機構11と
を備える。X軸方向移送機構9は移送体13をX軸方向
に位置決め制御し、移送体13に内蔵されたY軸方向移
送機構11が刺繍枠3の支持部15をY軸方向に位置決
め制御する。こうした刺繍枠3のXY軸の位置決め制御
と、ミシンMの針棒17に取り付けた縫針19の上下運
動とが共に働いて、刺繍が形成される。
【0011】上記X軸方向移送機構9とY軸方向移送機
構11とを以下順に説明する。X軸方向移送機構9に本
発明の被移送体の案内機構が適用されている。X軸方向
移送機構9は、2本の平行なX案内軸21,23を備え
る。2本のX案内軸21,23に移送体13が架け渡さ
れる。ケース外部に露出した移送体13をX軸方向移送
機構9により移動するため、ケースにはX軸方向に長孔
25が形成されている。2本のX案内軸21,23の内
側には2本のタイミングベルト27,29が張設される
。2本のタイミングベルト27,29はX案内軸21,
23の直交方向に配置された駆動軸31により回動され
る。駆動軸31はモータ33により回動する。まず、こ
のX軸方向移送機構9を以下に詳細に説明する。
【0012】図2の平面図に示すように、2本のX案内
軸21,23は平行に支持される。X案内軸21は、図
3の拡大平面図と、図3をA−A線で切断した断面図で
ある図4とに示すように、底板35に立設したフレーム
37に軸止め板41,43によって支持される。また、
X案内軸23は、図5の拡大図と、図5をB−B線で切
断した断面図である図6とに示すように、底板35に立
設したフレーム39に軸の一方の端部が軸止め板45に
よって支持される。X案内軸23の他方の端部はフレー
ム39に高さ調節板49を介して支持される。高さ調節
板49には、フレーム39に回動自在に支持した調節ネ
ジ47が噛合する。つまり調節ネジ47の回動により高
さ調節板49の高さが変更される。高さ調節板49の高
さを変更することでX案内軸23の高さ方向の傾きの微
調整がなされる。変更された高さ調節板49の位置は締
めネジ51の締めつけで固定される。
【0013】次に駆動系を説明する。図2の平面図およ
び図7の左側面図に示すように、底板35に立設した側
板53に球メタル55,57が保持部材59,61によ
り固定されている。この球メタル55,57に駆動軸3
1が回動自在に支持される。駆動軸31の両端には駆動
プーリ63,65が取り付けられる。また、駆動軸31
には、駆動プーリ63との間に上記球メタル55を密に
挟むようにしてセットカラー67が固定されている。こ
れにより駆動軸31の軸方向の位置が移動しない。駆動
軸31の中間には大径ギヤ69が固定される。大径ギヤ
69には中間ギヤ71が噛合する。中間ギヤ71にはパ
ルスモータ33の駆動軸に固定した駆動ギヤ73が噛合
する。これらギヤ69,71,73によりパルスモータ
33の駆動軸の回転運動が駆動軸31に伝達される。
【0014】駆動軸31の両側の駆動プーリ63,65
にはタイミングベルト27,29が架けられる。そして
、図2に示すように、タイミングベルト27,29はX
案内軸21,23の内側に平行に、テンションプーリ7
5,77との間に架け渡される。テンションプーリ75
,77は、図3および図5に示すように、プーリ支持板
79,81に支持される。プーリ支持板79,81は底
板35から立設した補助板83,85にX方向にスライ
ド可能に組み付けられる。プーリ支持板79,81には
、補助板83,85に回動自在に支持した調節ネジ87
,89が噛合する。つまり調節ネジ87,89を回動す
ることでプーリ支持板79,81のX方向の位置が変更
される。プーリ支持板79,81の位置変更によりタイ
ミングベルト27,29の張力が調節される。位置変更
後のプーリ支持板79,81は締めネジ91,93の締
めつけで固定される。
【0015】以上、X案内軸21,23、タイミングベ
ルト27,29等を説明したが、実施例では、図4およ
び図6に示すように、上記タイミングベルト27,29
の上側のベルトの厚みの中心線(Cb)と、X案内軸2
1,23の中心線(Ca)とが同一高さに配置され、同
一平面(図7:符号H)に存在する。
【0016】次に、X案内軸21,23に架け渡される
移送体13を説明する。移送体13は、図8の左側面図
に示すように、略コ字状のフレーム構造を備える。両側
には2本の脚部95,97を有する。脚部95,97の
下部外側には、X案内軸21が挿入される第1スライド
ガイド99と、X案内軸23が挿入される第2スライド
ガイド101とが構成される。第1スライドガイド99
は、図8をC視した図9に示すように、長い円筒状のガ
イドで、脚部95にねじ止めされている。
【0017】第2スライドガイド101は、図8、およ
び図8をD視した図10に示すように、両側にフランジ
部101aを持つ短い円筒状のガイドである。第2スラ
イドガイド101は2個使用され、脚部97の両側に設
けた2組の一対の挟持爪103により挟持される。第2
スライドガイド101のフランジ部101aは、図10
に示すように、挟持爪103の両面に密接しており、X
方向に関してはフランジ部101aと挟持爪103との
間にすき間がない。これに対して、図8に示すように、
X案内軸23の直交方向である水平方向に関しては、挟
持爪103と第2スライドガイド101との間に遊びが
ある。したがって、第2スライドガイド101は挟持爪
103に挟持された状態で、水平方向に関して若干位置
をずれることができる。
【0018】以上のようにして脚部95,97の外側に
は第1スライドガイド99,第2スライドガイド101
が構成される。上記脚部95,97の内側には、タイミ
ングベルト27,29との固定構造が備えられる。脚部
95の下部内側には、図8をE−E線で切断した断面図
である図11に示すように、タイミングベルト27を挟
持するベルト押え105とベルト押え板107とが締め
ネジ109,111により固定される。ベルト押え10
5は表面が歯面形状に形成されており、タイミングベル
ト27の内周側からタイミングベルト27を押さえる。 ベルト押え板107は、タイミングベルト27の外周面
の上側からタイミングベルト27を押さえる。
【0019】同様に、脚部97の下部内側には、図8を
F視した図12に示すように、タイミングベルト29を
挟持するベルト押え113と、ベルト押え板115とが
締めネジ117,119により固定される。ベルト押え
113は表面が歯面形状に形成されており、タイミング
ベルト29の内周側からタイミングベルト27を押える
。ベルト押え板115は、タイミングベルト29の外周
面の上側からタイミングベルト29を押える。
【0020】以上説明したX軸方向移送機構9は以下の
ように作用する。パルスモータ33の回転制御に応じて
駆動軸31が回転し、2本のタイミングベルト27,2
9が移動する。各タイミングベルト27,29に移送体
13の脚部95,97が固定してあるので、タイミング
ベルト27,29の移動にともなって移送体13は、2
本のX案内軸21,23に案内されながら移動する。
【0021】このX軸方向移送機構9の有する誤差には
、X案内軸21,23、移送体13の脚部95,97、
第1スライドガイド99、第2スライドガイド101、
挟持爪103等の構成部材の寸法誤差、さらに、これら
各構成部材の組み付け誤差(2本の案内軸21,23の
水平方向の平行度など)がある。なお、案内軸21,2
3の高さ方向の平行度は、案内軸23の高さ調節機構(
高さ調節板49)により調節され、是正されている。
【0022】このようにX軸方向移送機構9には寸法誤
差や組み付け誤差があるため、移送体13の位置によっ
て、2本のX案内軸21,23の間隔は若干異なる。と
ころが、挟持爪103と第2スライドガイド101との
間に設けたX案内軸23の直交方向の遊びにより、2本
のX案合い軸21,23の間隔の変化にあわせて、第2
スライドガイド101がずれる。この結果、第1スライ
ドガイド99や第2スライドガイド101、X案内軸2
1,23、移送体13等の各構成部材には、間隔の不一
致に基づくこじり等が発生せず無理な力が作用しない。
【0023】以上のようにして遊びにより誤差の影響が
排除されるが、挟持爪103と第2スライドガイド10
1との間の遊びはX案内軸23の直交方向であり、X案
内軸23の軸方向に関しては、挟持爪103とスライド
ガイド101とが密接している。したがって、移送体1
3を移送するX方向に関しては挟持爪103と第2スラ
イドガイド101とが一体に移動し、ずれが生じない。 X方向の移送の精度は高いといえる。即ち、各構成部材
の寸法精度や組み付け精度が高くなく誤差がさほど小さ
くなくても、移送体13は高い精度で円滑にX方向に案
内される。
【0024】また、タイミングベルト27,29の上側
のベルトの中心線(Cb)と、X案内軸21,23の中
心線(Ca)とは同一高さである。したがって、2本の
タイミングベルト27,29によって伝達される駆動力
の作用位置がX案内軸21,23と同じ高さにあり、X
案内軸21,23やタイミングベルト27,29に偶力
が発生しない。したがって、移送体13の動作が一層安
定したスムースなものとなる。
【0025】次に、Y軸方向移送機構11を説明する。 Y軸方向移送機構11は、図1に示すように移送体13
に内蔵される。Y軸方向移送機構11は1本のY案内軸
121を備える。Y案内軸121により、刺繍枠3を支
持する支持部15が案内される。Y案内軸121のすぐ
後ろには、支持部15をY方向に移動させるタイミング
ベルト123が張設される。タイミングベルト123は
モータ125により回動される。このY軸方向移送機構
11を以下に詳細に説明する。
【0026】図8に示すように、Y軸方向移送機構11
は既述した略コ字状のフレーム構造に内蔵される。フレ
ーム構造は2本の脚部95,97とキャリッジ板127
とから主に構成される。キャリッジ板127は脚部95
にスタッド129を介して皿ネジ131で固定され(図
13平面図参照)、脚部97にネジ133により固定さ
れる。なお、図8は図13をG−G線で切断した断面図
である。
【0027】キャリッジ板127の前部は、図13をH
−H線で切断した断面図である図14に示すように、Y
案内軸121をY方向に支持する。Y案内軸121の一
方の端部はスペーサ135を挟んでネジ137によりキ
ャリッジ板127に固定される。Y案内軸121の他方
の端部は脚部97の板材を挟んでネジ139によりキャ
リッジ板127に固定される。
【0028】Y案内軸121のすぐ後ろに張設されたタ
イミングベルト123は、キャリッジ板127に回動自
在に支持した駆動プーリ141およびテンションプーリ
143との間に架け渡される。駆動プーリ141は、図
13をI−I線で切断した断面図である図15に示すよ
うに、キャリッジ板127に固定した軸145に回動自
在に支持される。駆動プーリ141にはギヤ147が一
体に形成されている。ギヤ147には2段ギヤ149が
噛合し、2段ギヤ149には駆動ギヤ151が噛合する
。2段ギヤ149はキャリッジ板127に固定した軸1
53に回動自在に支持される。駆動ギヤ151はパルス
モータ125の駆動軸155に固定される。
【0029】テンションプーリ143は、図13をJ−
J線で切断した断面図である図16に示すように、プー
リ支持板159に固定した軸161に回動自在に支持さ
れている。プーリ支持板159はキャリッジ板127に
締めネジ157により固定される。上記軸161にはテ
ンション調節カラー163が回動可能に取り付けられる
。テンション調節カラー163は偏心した厚肉の円盤部
163Aを有する。この円盤部163Aがキャリッジ板
127の端面127Aに当接する。テンション調節カラ
ー163を専用工具を用いて所望の角度回転させ、偏心
した円盤部163Aの向きを変更すればテンションプー
リ143がY方向に若干移動する。つまり、テンション
調節カラー163の回転角度を調節することによりテン
ションプーリ143と駆動プーリ141との離間距離が
変わり、タイミングベルト123の張力が調節される。
【0030】上記タイミングベルト123が張設された
キャリッジ板127の後部には、図8をK−K線で切断
した断面図である図17、および図13をL−L線で切
断した断面図である図18に示すように、断面略コ字状
の屈曲部127Bが形成されている。
【0031】次に、刺繍枠3を支持する支持部15まわ
りの構造を説明する。支持部15は、図18に示すよう
に、支持部フレーム15Aによりキャリッジ板127の
前面に配置される。支持部フレーム15Aは、Y案内軸
121が嵌められたスライドガイド部材165に締めネ
ジ167により固定される。また、スライドガイド部材
165にはタイミングベルト123の外周面が当たる押
圧面165Aが形成される。押圧面165Aと対面する
側には、タイミングベルト123の歯面と合致する表面
形状を有するベルト押え169が配置される。ベルト押
え169は、タイミングベルト123を押圧面165A
側に押さえた状態で、ネジ171によりスライドガイド
部材165に固定される。
【0032】支持部フレーム15Aの後部には支軸17
3が固定される。支軸173には球形状のコロ173が
回動自在に取り付けられる。コロ175は、キャリッジ
板127の屈曲部127Bの摺接面127Cに接する。 摺接面127CはY案内軸121と平行になるように形
成されている。
【0033】以上説明したY軸方向移送機構11は以下
のように作用する。パルスモータ125の回転制御に応
じて駆動プーリ141が回動し、タイミングベルト12
3が移動する。タイミングベルト123には支持部フレ
ーム15Aが固定してあるので、タイミングベルト12
3の移動にともない支持部5が、Y案内軸121により
案内されながら移動する。この時、コロ175がキャリ
ッジ板127の摺接面127Cに摺接することにより、
支持部15のY案内軸123まわりの回転が止められる
。したがって、支持部15は安定した姿勢を保持しなが
らY案内軸121に沿って案内される。
【0034】このY軸方向移送機構11の有する誤差に
は支持部フレーム15Aや、Y案内軸121、キャリッ
ジ板127の摺接面127C、スライドガイド部材16
5等の各構成部材の寸法誤差、さらに支持部フレーム1
5Aとスライドガイド部材165との固定や、キャリッ
ジ板127へのY案内軸121の固定、Y案内軸121
とキャリッジ板127の摺接面127Cとの平行度とい
った組み付け誤差がある。これらの寸法誤差や組み付け
誤差により、Y案内軸121は実際には微小角度で傾い
ている。このため支持部15の移送に伴い支持部15が
理論上の軌跡よりずれて移送される。このとき支持部1
5のコロ175は摺接面127Cに摺接するだけである
から、支持部15が理論上の軌跡よりずれるのを何ら阻
まない。したがって、無理な力が各構成部材に作用しな
い。
【0035】以上のようにコロ175が摺接面を移動す
ることで誤差の影響が排除されるのであるが、支持部1
5の案内方向に関してはY案内軸121の傾きが微小角
度であるから実質的に無視できる程度のY方向の位置の
誤差しか与えない。即ち、各構成部材の寸法精度や組み
付け精度が高くなく誤差がさほど小さくなくても、支持
部15がY方向にスムースに移送される。
【0036】以上説明した刺繍枠送り装置1によれば、
そのX軸方向移送機構9は各構成部材の寸法誤差や組み
付け誤差があっても、挟持爪103と第2スライドガイ
ド101との間に設けたX案内軸23の直交方向の遊び
により誤差の影響を排除できるから、移送体13を高い
精度で円滑にX方向に移送することができるという効果
を奏する。したがって、構成部材の加工や組み付け、調
整作業が容易になる。
【0037】また、タイミングベルト27,29の上側
のベルトの中心線(Cb)と、X案内軸21,23の中
心線(Ca)とが同一高さであり、X案内軸21,23
やタイミングベルト27,29に偶力が発生しないから
、移送体13の動作がより安定したスムースなものとな
る利点がある。このことからモータの負荷トルクが小さ
くなり、パルスモータ33に出力の小さい小型のものを
使用することができるという利点も生ずる。
【0038】以上実施例を説明したが、本発明は実施例
に何等限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱し
ない範囲において種々なる態様で実施しえることは勿論
である。例えば本発明を刺繍枠送り装置以外の案内装置
に適用してもよい。案内軸は実施例のような丸軸に限ら
ず、案内する軌跡が凹凸により形成されたものでもよい
。第1係合部や第2係合部は実施例のように軸が挿入さ
れる構成でなくとも、軸に係合する構成であればよい。
【0039】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の被移送体
の案内機構によれば、遊びにより誤差の影響を吸収する
構成としたから、部材の寸法精度や組み付け精度が高く
なく誤差がさほど小さくなくても、被移送体の案内の精
度が高くなる。したがって、製造が容易となるという効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の被移送体の案内機構を適用した刺繍枠
送り装置の斜視図である。
【図2】刺繍枠送り装置のX軸方向移送機構の平面図で
ある。
【図3】X案内軸21まわりの構成を示す平面図である
【図4】図3をA−A線で切断した断面図である。
【図5】X案内軸23まわりの構成を示す平面図である
【図6】図5をB−B線で切断した断面図である。
【図7】駆動軸31まわりの構成を示す平面図である。
【図8】移送体の構造を示す移送体の左側面図である。
【図9】図8をC視した要部拡大図である。
【図10】図8をD視した要部拡大図である。
【図11】図8をE−E線で切断した断面図である。
【図12】図8をF視した要部拡大図である。
【図13】Y軸方向移送機構の平面図である。
【図14】図13をH−H線で切断した断面図である。
【図15】図13をI−I線で切断した断面図である。
【図16】図13をJ−J線で切断した断面図である。
【図17】図8をK−K線で切断した断面図である。
【図18】図13をL−L線で切断した断面図である。
【符号の説明】
3…刺繍枠,                   
       9…X軸方向移送機構, 11…Y軸方向移送機構,             
 13…移送体, 15…刺繍枠3の支持部,        21,23
…X案内軸, 27,29…タイミングベルト,          
  121…Y案内軸, 123…タイミングベルト,          12
7C…摺接面 175…コロ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  被移送体を平行な2本の案内軸に架け
    渡して案内する案内機構であって、前記被移送体に固定
    された第1係合部が前記2本の案内軸のうちの一方の案
    内軸に係合し、前記被移送体に設けられた挟持部材が前
    記2本の案内軸の直交方向に遊びをもって第2係合部を
    挟持すると共に、該第2係合部が前記2本の案内軸のう
    ちの他方の案内軸に係合することを特徴とする被移送体
    の案内機構。
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