JPH04364338A - 回転電機の端子箱 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は回転電機に設けられ、
箱本体の一方の側板からケーブルが引出される端子箱に
関する。

【０００２】

【従来の技術】回転電機においては端子箱を介してケー
ブルが引出されるものが多い。この場合端子箱内におい
てケーブルの接続部に異状な力が加わらないように、ケ
ーブルはその外径に近い大きさのケーブル孔を通して引
出される。この種の端子箱として従来図３に示すものが
公知である。図において１は端子箱の箱本体で直方体状
をなし、背面を密着させて回転電機のフレームに固定さ
れ、開口する上面には図示しない蓋が着脱可能に取付け
られる。又一方の側板１１にはケーブル孔１２があけら
れる。しかして回転電機の導体端子と箱本体１内で接続
された図示しないケーブルが、前述の如くケーブルがよ
うやく通る大きさに形成された前記ケーブル孔１２を通
して引出される。

【０００３】ところで回転電機ではその特性に応じて太
さの異なるケーブルが使用される。この場合端子箱はケ
ーブル孔１２の内径を異ならせた多種類の箱本体１を準
備しなければならず管理が大変になる。これを解消する
ものとして従来図４の端子箱が使用される。図４におい
て、箱本体１の側板１１には使用されるケーブルの最大
外径のものが通る貫通孔１３があけられる。そして中央
に箱本体１から引出されるケーブル外径に適合する前記
ケーブル孔１２に見合うケーブル孔２１を有するケーブ
ル底板２が設けられ、このケーブル底板２がボルト３に
よって側板１１に固定される。外径の異なるケーブルに
対してはケーブル底板２を取替ることにより、箱本体１
は共通に使用され互換性が得られる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで従来の端子箱
では、図３に示すものは前述の如く異なる外径のケーブ
ルに対して箱本体１の互換性が得られない。又図４に示
すものは箱本体１に多数のねじ孔加工のための加工治具
の製作又加工工数の増加、及びボルト３を必要とするこ
とから、端子箱の製作が煩雑となり高コストとなる不具
合があった。

【０００５】この発明は外径の異なるケーブルを引出す
際にも箱本体が共用できて、かつ安いコストで製作でき
る回転電機の端子箱を提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明によれば、直方体状の箱本体の一方の側板
中央よりケーブルが引出される回転電機の端子箱におい
て、前記側板に前記ケーブル外径より大径の貫通孔をあ
けるとともに、側板の内外面の少なくとも一方の面上に
かぎ形の突起を突設して側板と突起との間に左右対向す
る係止溝を形成する一方、中央に前記ケーブル外径に適
合するケーブル孔を有し、前記係止溝に挿入、保持され
るケーブル底板を設けるものとする。

【０００７】

【作用】ケーブル底板のケーブル孔をケーブルの外径に
対応させることにより箱本体に互換性を持たせる。かつ
箱本体に一体的に突設した突起により、ケーブル底板を
挿入保持する係止溝を形成するので、ねじ孔加工又その
ための加工治具が不要となる。

【０００８】

【実施例】図１はこの発明の実施例を示すもので、図３
及び図４と共通あるいは同一の部分は同じ符号で示す。 図１において、箱本体１はダイカスト又は鋳造により製
作され、その側板１１の外面上に断面かぎ形の突起１５
が箱本体１と一体的に形成される。この突起１５は左右
対向して一対をなしかつ上下に２対形成され下側のもの
は下端が側板１１に連なっている。しかして突起１５と
側板外面との間に係止溝が形成される。側板中央には最
大外径のケーブルが通る貫通孔１３があけられる。ケー
ブル底板２は引出されるケーブルに適合したケーブル孔
２１を有する。

【０００９】前述の構成において、ケーブル底板２は適
当なケーブル孔２１のものが選択され、前記係止溝に上
方から挿入され箱本体１に保持される。しかして箱本体
１からケーブル孔２１を通してケーブルが引出され、ケ
ーブルの接続部に異状な力の加わることが防止される。 又ケーブル底板の選択により、太さの異なるケーブルに
対して箱本体１をそのまま共用することができる。

【００１０】この発明の別の実施例を図２により説明す
る。図２において箱本体１の側板１１には前記突起１５
が外面と内面とに突設される。５はケーブル用固定金具
で、外周にねじを有する胴部の一端に頭部５１ａを備え
る筒体５１と、前記ねじに螺合するナット５２と、底金
５３とからなり、筒体５１の内径がケーブル６に軽く嵌
る寸法に形成され、ケーブル６を貫通させた後ナット５
２を締め込むことによって、筒体内面がケーブル６を緊
縛するものである。ケーブル底板２は前記筒体５１の胴
部に嵌る内径の貫通孔を中央に有する。７はパッキンで
ある。

【００１１】図２の実施例では箱本体１の側板１１の内
外にケーブル底板２が挿入保持される。このケーブル底
板２を通して引出されるケーブル６には固定金具５が嵌
合しており、底金５３とナット５２との間に前記ケーブ
ル底板２を挟んでいる。この状態でナット５２を締め込
むことにより固定金具５はケーブル６を緊縛するととも
にケーブル底板２を介して箱本体１に固定される。しか
してこの実施例では前述の実施例と同様に箱本体１の互
換性が得られる上に、ケーブル６を側板１１部分で箱本
体１に確実に拘束できる利点が得られる。

【００１２】

【発明の効果】この発明によれば、直方体状の箱本体の
一方の側板中央よりケーブルが引出される回転電機の端
子箱において、前記側板に前記ケーブル外径より大径の
貫通孔をあけるとともに、側板の内外面の少なくとも一
方の面上にかぎ形の突起を突設して側板と突起との間に
左右対向する係止溝を形成する一方、中央に前記ケーブ
ル外径に適合するケーブル孔を有し、前記係止溝に挿入
、保持されるケーブル底板を設けるようにしたので、外
径の異なるケーブルに箱本体を共用できるとともに、箱
本体のねじ孔加工を不要としたので安いコストで端子箱
を製作することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の実施例を示す端子箱の発明要部の斜
視図

【図２】この発明の別の実施例を示す端子箱の発明要部
の断面図

【図３】従来の端子箱の発明にかかわる部分の斜視図

【
図４】別の従来例の発明にかかわる部分の斜視図

【符号の説明】

１　　　　箱本体 ２　　　　ケーブル底板 ５　　　　固定金具 ６　　　　ケーブル １１　　　　側板 １５　　　　突起 ２１　　　　ケーブル孔

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】直方体状の箱本体の一方の側板中央よりケ
   ーブルが引出される回転電機の端子箱において、前記側
   板に前記ケーブル外径より大径の貫通孔をあけるととも
   に、側板の内外面の少なくとも一方の面上にかぎ形の突
   起を突設して側板と突起との間に左右対向する係止溝を
   形成する一方、中央に前記ケーブル外径に適合するケー
   ブル孔を有し、前記係止溝に挿入、保持されるケーブル
   底板を設けたことを特徴とする回転電機の端子箱。
2. 【請求項２】請求項１記載の端子箱において、ケーブル
   外周上にケーブルが貫通し外周にねじを有する筒体とこ
   の筒体のねじに螺合するナットとからなり前記ナットを
   締め込むことにより筒体がケーブルを緊縛する固定金具
   を設けるとともに、前記筒体をケーブル底板のケーブル
   孔を貫通させ、前記ナットの締め込みにより前記固定金
   具が前記ケーブル底板を介して箱本体の側板に固定され
   ることを特徴とする回転電機の端子箱。