JPH04363305A - ポリマーポリオールおよびその製造方法 - Google Patents

ポリマーポリオールおよびその製造方法

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JPH04363305A
JPH04363305A JP13749891A JP13749891A JPH04363305A JP H04363305 A JPH04363305 A JP H04363305A JP 13749891 A JP13749891 A JP 13749891A JP 13749891 A JP13749891 A JP 13749891A JP H04363305 A JPH04363305 A JP H04363305A
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JP
Japan
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polymer
polyol
polymer polyol
viscosity
ethylenically unsaturated
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Pending
Application number
JP13749891A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Murai
村井 信之
Takayoshi Masuda
増田 隆良
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Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Publication date
Application filed by Mitsui Toatsu Chemicals Inc filed Critical Mitsui Toatsu Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリウレタンの製造に
使用するためのポリマーポリオールおよびその製造方法
に関するものである。ポリマーポリオールとは、ポリオ
ール中で、エチレン性不飽和結合を有する単量体を重合
させて得られる分散体をいう。更に詳しくは、エチレン
性不飽和化合物と重合時に添加する溶剤の特殊な組合に
よって得られる、従来のものに比べてエチレン性重合体
の含有量が同じでありながら、極めて粘度の低いポリマ
ーポリオールおよびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリオール中で、エチレン性重合体を均
一に分散させたポリマーポリオールは、ポリイソシアネ
ートと反応して、フォームやRIMなどのポリウレタン
組成物の製造に使用されている。ポリマーポリオールは
、ポリウレタン組成物に硬度改良や通気性向上などの物
性を付与することができるため、現在では、広範囲な用
途に用いられている。
【0003】ポリマーポリオールを製造する方法は、例
えば、特公昭39−24737、41−3473、43
−22108、44−8230、47−15108、4
7−47597、47−47998、47−47999
各号公報などで知られているように、ポリオール中でエ
チレン性不飽和結合を有する単量体の重合を行い、減圧
処理によって未反応モノマー除去を行うことによって得
られる。ポリオールとしては、各種のポリエーテルポリ
オールやポリエステルポリオールが知られているが、ウ
レタン用としては、主にエチレンオキシドやプロピレン
オキシドのようなアルキレンオキシドより製造されるポ
リオキシアルキレンポリオールが使用されている。また
、エチレン性重合体としては、主にポリアクリロニトリ
ルやポリスチレン及びその共重合体が用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ポリマーポリオールが
開発されてから現在までの間に、容易にウレタン成形物
の物性の改質が行えるために、極めて多くの用途に対応
してポリオール組成、エチレン性重合体組成の組合せの
変化により多種多様のポリマーポリオールが開発されて
きた。
【0005】近年、ウレタン成形物の物性改良や成形シ
ステムの合理化省力化の為、エチレン性重合体含有量の
多いものが要求されている。しかし、ポリマーポリオー
ル中の重合体含有量(濃度)の増加に伴い、製品の粘度
が高くなり、例えば、重合体濃度が20%で1700c
psのポリマーポリオールは、重合体濃度が35%にな
ると5200cpsと粘度が3倍になってしまう。これ
は、樹脂成形システム上大きな欠点であり、ポンプによ
る原料送液や混合操作等の正常運転が行えなくなるので
、ポリマーポリオールの重合体の高濃度化とともに、粘
度の低減化方法を開発する必要性が生じている。
【0006】
【課題を解決するための手段】このポリマーポリオール
の粘度の低減方法は、今迄に幾つかの報告がなされてい
る。例えば、特公昭54−15289、63−1166
47各号公報記載のアクリロニトリルとスチレンの共重
合時にヘキサンやベンゼンのような炭化水素系溶剤存在
下に重合する方法、特開昭61−276809号公報記
載のスチレンとアクリロニトリル(またはメタクリル酸
メチル)の共重合時にエタノールやイソプロパノールの
ようなアルコール溶剤存在下に重合する方法、特開平1
−252621、1−255816各号公報記載のスチ
レンとアクリロニトリル(またはメタクリル酸メチル)
の共重合時に炭素数5個以上のオレフィン化合物を共存
させる方法等が挙げられる。
【0007】上記の先行技術などのように、従来、エチ
レン性不飽和化合物の重合時に溶剤を添加する目的は、
ラジカルの連鎖移動効果によって粘度を低減することに
あった。しかるに、本発明者らは、実施が容易で、且つ
従来のものよりポリマーポリオール組成物の粘度の低減
効果が高い方法の探索に当たって、コロイド化学理論に
基づき、重合体の分散粒子の形状や粒径の制御により粘
度を低減する方法を探索した。その結果、ポリオール中
、二種以上のエチレン性不飽和化合物を共重合するに際
し、二種の内の片方のエチレン性重合物のみを溶解、或
は膨潤させる溶剤を系内に共存させることにより、エチ
レン性共重合体が溶剤により膨潤・軟化し、その状態で
形状の整った球状の分散粒子を生成し、ポリマーポリオ
ールの粘度が著しく低下する現象が確認された。
【0008】汎用のエチレン性不飽和化合物の共重合の
組成として、スチレンとアクリロニトリルの組合せ、ア
クリロニトリルとメタクリル酸メチルの組合せ、スチレ
ンとメタクリル酸メチルの組合せが挙げられる。この内
、エチレン性不飽和化合物の重合時に溶剤を添加した場
合としない場合のポリマーポリオールの粘度(同一重合
体濃度基準)を比較すると、一番アクリロニトリルとメ
タクリル酸メチルの組合せに効果が認められた。これは
、樹脂の特性分析の結果、軟化点(ガラス転移点)の違
いによるものであると推察される。
【0009】先に述べたように、二種のエチレン性不飽
和化合物の組合せのうち、重合時の溶剤添加による分散
粒子形状の改善により、ポリマーポリオールの粘度の低
減効果が認められるのは、メタクリル酸メチルのような
α,β−不飽和脂肪酸エステルとアクリロニトリルのよ
うなα,β−不飽和ニトリルの組合せである。本発明で
は、α,β−不飽和ニトリルの重合体のSP値(約12
.5 (cal/cm3)1/2 )と近似した値を持
つ、炭素数3から7の脂肪酸アルコール化合物を、重合
時の添加溶剤として使用する。これに該当するものとし
ては、イソプロパノール(11.9)、n−ブタノール
(11.4)、n−アミルアルコール(10.9)、シ
クロヘキサノール(11.4)などが挙げられる。((
  )内はSP値を示す:単位 (cal/cm3)1
/2 、以下同じ。尚SP値は、”Polymer H
andbook”(Wiley−Inter−scie
nce社刊)による)。これらを重合時に添加してポリ
マーポリオールを調製したところ、従来品(アクリロニ
トリルとスチレンの共重合体を分散したポリマーポリオ
ール)に比べ、同一の重合体濃度でありながら、かなり
粘度の低いポリマーポリオールが得られた。
【0010】炭素数2以下の脂肪族アルコール、メタノ
ール(14.5)やエタノール(12.7)は、周知の
様に、α、β−不飽和ニトリル重合体に溶解或は膨潤効
果がなく、実際、これらの脂肪族アルコールを重合時に
添加してポリマーポリオールを調製しても、低粘度のポ
リマーポリオールは得られなかった。更に、ポリマーポ
リオールの粘度低減原因を調べる為、上記の方法で得ら
れるポリマーポリオールと従来品の比較分析を行った。 その結果、上記の方法で得られるポリマーポリオールの
大きな特徴は、ポリオール中に分散した重合体粒子の形
状が、今まで形状が不規則で表面の凹凸の激しいものが
、粒子径(直径)が0.2μmないし3μmの表面の滑
らかな、形及び粒子径の整った球形になっていることを
見いだした。分散粒子が球状のポリマーポリオールとし
ては、アクリロニトリルとスチレンの共重合時にイソプ
ロパノールやキシレンを添加したものがあるが、二つの
球の連結したような形のものが混入していたり、粒子径
のばらつきが認められていた。この分散粒子形状の違い
が、従来知られていたポリマーポリオールに比べ、本製
法より得られるものの粘度が著しく低下することを見い
出し、本発明を完成させた。
【0011】即ち、本発明は、次のとおりである。 (イ)ポリオール中、エチレン性不飽和化合物を重合さ
せて、ポリマーポリオールを製造するに際し、エチレン
性不飽和化合物に、一般式(1)、 CH2 =CR’COOR        (1)(式
中、Rは炭素数1から5のアルキル基、R’は、Hまた
はメチル基を示す)で表されるα,β−不飽和脂肪酸エ
ステルと、α,β−不飽和ニトリルを15:85から9
0:10(重量比)の範囲の混合割合で使用し、炭素数
3から7の範囲の脂肪族アルコール化合物存在下に重合
を行った後、該脂肪族アルコールを除去することを特徴
とするポリマーポリオールの製造方法。 (ロ)エチレン性不飽和化合物として、メタクリル酸メ
チルとアクリロニトリルを15:85から90:10(
重量比)の範囲の混合割合で使用することを特徴とする
(イ)記載の製造方法。 (ハ)脂肪族アルコールとして、イソプロパノール、ブ
タノール、アミルアルコールを使用することを特徴とす
る(イ)記載の製造方法。 (ニ)(イ)の方法で得られる、ポリオール中に分散し
たα,β−不飽和脂肪酸エステルとα,β−不飽和ニト
リルの共重合体粒子が、0.1μmから5μmの球形で
あることを特徴とするポリマーポリオール。
【0012】本発明に用いられる前記一般式(1)のα
,β−不飽和脂肪酸エステルとしては、例えば、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、メタクリル酸メチル、
メタクリル酸エチルが挙げられる。アクリル酸エチルヘ
キシルのような、アクリル酸(または、メタクリル酸)
エステルのアルコール側の炭素数の多いものを使用する
と、生成する重合体粒子のガラス転移点が低下して、容
易に粒子の凝集を起こし重合体の沈降を起こすので好ま
しくない。また、α,β−不飽和ニトリルの代表として
、アクリロニトリルが挙げられる。  α,β−不飽和
脂肪酸エステルとα,β−不飽和ニトリルの共重合比率
は、前者の比率が低いと溶剤共存による充分な共重合体
の軟化効果が得られないので粒子の球状化によるポリマ
ーポリオールの粘度の低下は起こらず、逆に後者の比率
が低いと溶剤と重合体と親和性が高くなって重合体が軟
化しすぎて粒子の凝集を起こしたり重合体が溶解して高
粘度化する。従って、エチレン性不飽和化合物の混合比
率の範囲は、15:85から90:10(重量比)、好
ましくは、25:75から80:20である。 この範囲の混合比率であれば、従来より粘度の低いポリ
マーポリオールが得られるが、α,β−不飽和脂肪酸エ
ステルの比率が高いと、ポリオールとの分散安定化に寄
与するグラフト体の生成が少ない為、分散安定化のため
の添加物が必要である。また、重合に際して、上記の分
散安定化の為の添加物以外にも、物性改良などのために
、他のエチレン性不飽和化合物を添加しても差し支えな
い。
【0013】本発明に用いられるポリオール化合物とし
ては、エチレングリコール、グリセリン、ペンタエリス
リトール、ショ糖、または有機アミン等の様な活性水素
を持つ化合物に、酸化エチレン、酸化プロピレンのよう
なアルキレンオキシド化合物の一種または二種以上を所
定の方法で付加したポリエーテルポリオールや、テトラ
ヒドロフランの重合物(PTMEG)や、ポリエステル
ポリオールのようなものが使用可能である。使用に際し
ては、用途に応じて、一種または二種以上の混合物とし
て用いられる。
【0014】エチレン性不飽和化合物の重合は、通常、
2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオニトリル)(
AIBN)のようなアゾ化合物、過酸化ベンゾイルの様
な過酸化物を開始剤とするラジカル重合である。重合温
度は、低いと重合体の軟化が起こらず粒子の球形化が起
こらず、高いと重合体が柔かになり過ぎて重合体が分離
凝固してしまう。従って、重合温度は、70から200
℃、好ましくは、100から150℃の範囲である。 また、ラジカル重合以外でも、特公昭57−7161号
公報記載のような熱重合など加熱条件で行う他の重合方
法も可能である。
【0015】エチレン性不飽和化合物の重合時に添加す
る脂肪族アルコール化合物としては、α,β−不飽和ニ
トリルを含むエチレン性不飽和化合物共重合体を膨潤・
軟化する作用のあるもので、且つ、蒸発等によりポリマ
ーポリオールから除去が可能である必要がある。従って
、本発明に使用される脂肪酸アルコール化合物としては
、イソプロパノール、n−ブタノール、n−アミルアル
コール、シクロヘキサノールなどが挙げられる。これら
の化合物は、単独または二種以上を併用しても差し支え
ないが、溶剤のリサイクルを考えると、どれか一種を単
独で使用するのが好ましい。炭素数2以下の脂肪族アル
コール、メタノールやエタノールでは、α,β−不飽和
ニトリル重合体に対する溶解或は膨潤効果がなく、低粘
度のポリマーポリオールは得られない。  炭素数が8
以上の脂肪族アルコールは、例えば1−オクタノール(
沸点;194℃)の様に沸点が高くなり、溶剤除去が困
難になる。
【0016】ポリマーポリオールの製造方法は、大きく
分けて、ポリオールを仕込んだオートクレーブに逐次エ
チレン性不飽和化合物を導入していくバッチ法と、一定
比率のポリオールとエチレン性不飽和化合物の混合液を
連続重合装置にフィードする連続法がある。本発明によ
る、脂肪族アルコール化合物の添加方法は、バッチ法の
場合、ポリオール側でもエチレン性不飽和化合物側のい
ずれか或は双方に予め混合する。連続法の場合は、ポリ
オールとエチレン性不飽和化合物の混合液の中に均一に
溶解させる。
【0017】脂肪族アルコール化合物の最適添加量は、
特に規定しないが、重合後の除去およびリサイクルを考
慮すると、ポリマーポリオールの粘度が充分低減できる
最小限の添加量にするのが好ましい。また、ポリマーポ
リオールの粘度と分散する重合体粒子の関係を調べたと
ころ、有用な粘度の低いポリマーポリオール組成物の得
られる条件として、重合体粒子の形状が必ず整った球形
であり、且つ、粒径が0.1μmから5μm、好ましく
は0.2μmから3μmであることがわかった。溶剤存
在下エチレン性不飽和化合物の重合を行った後、減圧蒸
留等の方法で、添加した脂肪族アルコールおよび未反応
のエチレン性不飽和化合物単量体を除去する。減圧蒸留
の際は、生成した重合体の粒子形状を保持し、粘度の低
いポリマーポリオールを得る為に、重合温度以下で行う
のが好ましい。
【0018】溶剤および未反応のエチレン性不飽和化合
物単量体を除去によって、ウレタン樹脂成形に有用なポ
リマーポリオールが得られる。これは、そのまま樹脂成
形に供することも、或は、難燃剤、可塑剤、充填剤、安
定剤、着色剤当を必要に応じて添加し使用することもで
きる。上記のようにして調製されるポリマーポリオール
は、従来にアクリロニトリルとスチレンの共重合体から
調製されるものに比較して、エチレン性重合体含有量が
全く同じであるにも拘らず、粘度が70%以下、エチレ
ン性不飽和化合物と溶剤の組合せ次第では13%の数値
(単位 cps)にまで低減されたものであった。
【0019】
【実施例】以下、本発明を更に具体的に説明するため、
実施例および比較例を挙げて説明する。各実施例および
比較例をまとめて表1〜3に示す。表1〜3における略
称は次の通りである。 ポリオールA:グリセリンに、酸化プロピレンと酸化エ
チレンを87:13(重量比)で付加した、水酸基価4
3.8 mgKOH/gのポリマーポリオールポリオー
ルB:グリセリンに、酸化プロピレンを付加して得られ
る、水酸基価65.6 mgKOH/gのポリマーポリ
オール B    A:アクリル酸ブチル EHA:アクリル酸エチルヘキシル n−AmOH:n−アミルアルコール MIBK:メチルイソブチルケトン IPA:イソプロパノール 分散安定剤(C):アクリル酸に、酸化プロピレンを付
加した、水酸基価21mgKOH/g のポリエーテル
尚、実施例中の部数は、重量部である。
【0020】実施例1 攪拌機・加熱冷却装置・滴下装置・真空ラインのついた
反応器に、ポリエーテルポリオール(グリセリンに酸化
プロピレンと酸化エチレンを87:13(重量比)で付
加したもの;水酸基価43.8mgKOH/g /以下
、ポリオールAと略)400部を装入し、充分攪拌しな
がら120℃に温度調節する。ポリエーテルA150部
、アクリロニトリル315部、メタクリル酸メチル13
5部、n−ブタノール110部、AIBN2部を均一に
混合し、滴下装置から2時間かけて装入した。装入中は
、反応器の内温が120±5℃になるように温度調節を
行った。 混合物の装入後、更に1時間120℃で攪拌した。反応
終了後、50℃迄冷却し、反応器内を20〜30Tor
rに減圧し、真空ラインからメチルエチルケトンと未反
応のビニルモノマーを除去した。減圧を保ったまま内温
を徐々に上昇していき、真空ラインからモノマー等の留
出が確認されなくなってから更に120℃の温度で1時
間揮発分留去を続け、単黄色の均一な分散液を得た(粗
ポリマーポリオール)。得られた粗ポリマーポリオール
の分析値は、以下の通りである。水酸基価:25.7 
mgKOH/g、重合体濃度:41.3%、粘度(25
℃):3,650cps 。更に、ポリマーポリオール
の重合体濃度を調製するため、粗ポリマーポリオールに
、ポリオールAを所定量加えて、重合体濃度約38%の
ポリマーポリオールを得た。分析値は、以下の通りであ
る。水酸基価:27.1 mgKOH/g、重合体濃度
:38.1%、粘度(25℃):2,920cps 。 この分散液は、室温で1ケ月放置しても全く層分離を起
こさなかった。また、電子顕微鏡写真(TEM/x10
,000)でこのポリマーポリオール中の分散重合体の
粒子形状を調べたところ、直径が0.6−0.8μmの
表面の滑らかで形の整った球形をしていることがわかっ
た。
【0021】(分析法) 水酸基価  :  JIS  K−1557を重合体濃
度の高いポリマーポリオール用に一部変更 粘  度    :  東京計器BM型粘度計重合体濃
度:  使用したポリオールの水酸基価と得られたポリ
マーポリオールの水酸基価とから下記の計算式により算
出。 重合体濃度(%)={1−(ポリマーポリオールの水酸
基価÷ポリオールの水酸基価)}x100
【0022】
実施例2 実施例1中のn−ブタノールの量を55部にして、ポリ
マーポリオールを調製した。  得られたポリマーポリ
オールは、重合体濃度38%で粘度2,860 cps
で、分散重合体の粒子が整った球形のものであった。
【0023】実施例3〜7 実施例1中の添加溶剤の種類と量を変えて、ポリマーポ
リオールを調製した。t−ブタノール(実施例3、4)
、n−アミルアルコール(実施例5)、イソプロパノー
ル(実施例6)、シクロヘキサノール(実施例7)を重
合時に添加することにより、重合体濃度38%で粘度2
,800から4,800 cpsのポリマーポリオール
が得られた。また、これらの分散重合体の粒子形状は、
全て0.1−0.8μmの整った球形をしていた。
【0024】比較例1 実施例1の方法から、重合時のn−ブタノールの添加を
省略した条件で、ポリマーポリオールを調製した。その
結果、実施例1に比べ、同じ重合体濃度でありながら、
得られたポリマーポリオールは、粘度が11,500 
cpsの粘性の高いものであった。また、分散重合体の
粒子形状は、0.5μm位の不規則な偏平形をしていた
【0025】比較例2、3 実施例1中の添加溶剤の種類と量を変えて、ポリマーポ
リオールを調製した。添加溶剤として、メタノール或は
エタノールを加えた時には、得られるポリマーポリオー
ルは高粘度化した。
【0026】比較例4 実施例1中のメタクリル酸メチルの代わりにスチレンを
用い、添加溶剤を使用せずに、ポリマーポリオールを調
製した。得られたポリマーポリオールの粘度は、メタク
リル酸メチルの場合に比べて4,880 cpsと高く
、分散重合体の粒子形状も表面に凹凸が多く、形状も不
規則なものであった。
【0027】比較例5、6 比較例4の方法に、重合時の添加溶剤としてn−ブタノ
ールまたはイソプロパノールを用いて、ポリマーポリオ
ールを調製した。得られたポリマーポリオールの粘度は
、比較例4と同様に、メタクリル酸メチルの場合に比べ
て4,800から5,000 cpsと高かった。分散
重合体の粒子形状も、比較例4に比べると球形に近づい
ているものの、一部表面の凹凸が残っているものであっ
た。
【0028】実施例8、9、比較例7 実施例2中のアクリロニトリルとメタクリル酸メチルの
混合比を変えて、ポリマーポリオールを調製した。得ら
れたポリマーポリオールの粘度は、メタクリル酸メチル
の比率が20%以上のときには、4,000 cps以
下(重合体濃度38%)であるが、メタクリル酸メチル
の比率が10%となると(比較例7)高粘度となった。 分散重合体粒子形状は、メタクリル酸メチルの比率が2
0%以上では、形の整った球形であった。
【0029】実施例10、比較例9 実施例2中のメタクリル酸メチルの代わりに、アクリル
酸ブチル及びアクリル酸エチルヘキシルを用いて、ポリ
マーポリオールを調製した。アクリル酸ブチルの場合(
実施例10)は、分散重合体が球形で、粘度の低いポリ
マーポリオールが得られたが、アクリル酸エチルヘキシ
ルの場合(比較例9)は、ポリマーポリオールが高粘度
化した。
【0030】実施例11 実施例2中の、ポリエーテルポリオールをポリオールB
(グリセリンに、酸化プロピレンを付加して得られる、
水酸基価65.6mgKOH/g のポリマーポリオー
ル)に代え、アクリロニトリルとメタクリル酸メチルの
比率を変えて、ポリマーポリオールの調製を行った。そ
の際、分散安定剤として、アクリル酸に、酸化プロピレ
ンを付加したポリエーテル;水酸基価21mgKOH/
g 、分散安定剤(C)と略)を52部をアクリロニト
リル等の混合物中に添加した。実施例2と同様に、分散
重合体が球形で、粘度の低いポリマーポリオールが得ら
れた。
【0031】実施例12、13 実施例11中のn−ブタノールをn−アミルアルコール
またはイソプロパノールに変えて、ポリマーポリオール
を調製した。得られたポリマーポリオールは、分散重合
体が球形で、粘度の低いものであった。
【0032】比較例9 実施例11中のメタクリル酸メチルの代わりにスチレン
を用い、重合時に添加溶剤を使用しない条件で、ポリマ
ーポリオールを調製した。得られたポリマーポリオール
は、分散重合体粒子が、表面の凸凹の不規則形になり、
粘度も著しく上昇した。
【0033】比較例10、11 実施例11中のメタクリル酸メチルの代わりにスチレン
を用い、添加溶剤をエタノールまたはイソプロパノール
に変えて、ポリマーポリオールを調製した。分散重合体
の形状は、球形になったが、実施例11と異なり、複数
の球が連結したものであった。ポリマーポリオールの粘
度も、メタクリル酸メチルの場合に比べ、明らかに高か
った。
【0034】実施例14 比較例10中の添加溶剤をn−ブタノールに変えて、ポ
リマーポリオールを調製した。得られたポリマーポリオ
ールは、エタノール、イソプロパノールの場合に比べて
粘度の低いものであった。
【0035】実施例15、比較例12 実施例11中のアクリロニトリルとメタクリル酸メチル
の比率、及び添加溶剤を変えてポリマーポリオールを調
製した。メタクリル酸メチルの比率が、85%の場合(
実施例15)には、粘度の低いポリマーポリオールが得
られたが、95%の場合(比較例12)には、分散重合
体がポリエーテルポリオールに均一に溶解してしまった
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【発明の効果】本発明の製造法により、従来のものに比
べてエチレン性重合体の含有量が同じであるにもかかわ
らず、極めて粘度の低いポリマーポリオールが得られる
。この新規なポリマーポリオールは、ポリウレタンの製
造に極めて有効である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ポリオール中、エチレン性不飽和化合
    物を重合させて、ポリマーポリオールを製造するに際し
    、エチレン性不飽和化合物として、一般式(1)、CH
    2 =CR’COOR        (1)(式中、
    Rは炭素数1から5のアルキル基、R’は、Hまたはメ
    チル基を示す)で表されるα,β−不飽和脂肪酸エステ
    ルと、α,β−不飽和ニトリルを15:85から90:
    10(重量比)の範囲の混合割合で使用し、炭素数3か
    ら7の範囲の脂肪族アルコール化合物存在下に重合を行
    った後、該脂肪族アルコールを除去することを特徴とす
    るポリマーポリオールの製造方法。
  2. 【請求項2】  エチレン性不飽和化合物として、メタ
    クリル酸メチルとアクリロニトリルを15:85から9
    0:10(重量比)の範囲の混合割合で使用することを
    特徴とする請求項1記載の製造方法。
  3. 【請求項3】  脂肪族アルコールとして、イソプロパ
    ノール、ブタノール、アミルアルコールを使用すること
    を特徴とする請求項1記載の製造方法。
  4. 【請求項4】  請求項1の方法で得られる、ポリオー
    ル中に分散したα,β−不飽和脂肪酸エステルとα,β
    −不飽和ニトリルの共重合体粒子が、0.1μmから5
    μmの球形であることを特徴とするポリマーポリオール
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008545830A (ja) * 2005-05-26 2008-12-18 サン−ゴバン ベトロテックス フランス 反応性有機媒体中のポリマー分散体、調製方法および使用

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