JPH0436182B2 - - Google Patents

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JPH0436182B2
JPH0436182B2 JP61251999A JP25199986A JPH0436182B2 JP H0436182 B2 JPH0436182 B2 JP H0436182B2 JP 61251999 A JP61251999 A JP 61251999A JP 25199986 A JP25199986 A JP 25199986A JP H0436182 B2 JPH0436182 B2 JP H0436182B2
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JP
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resin
weight
chlorinated polyethylene
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styrene
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JP61251999A
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Tetsuo Yasuda
Katsushi Shirakawa
Takashi Nakayama
Eiichi Muto
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Resonac Holdings Corp
Original Assignee
Showa Denko KK
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Publication date
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は塩素化ポリエチレンと熱可塑性樹脂を
主成分とする樹脂組成物に関するものであり、耐
衝撃性および難燃性がすぐれているのみならず、
成形時におけるこれらのポリマーの滞留劣化が少
ない樹脂組成物を提供することを目的とするもの
である。 従来の技術 現在、テレビ、ワードポロセツサー、各種コン
ピユーター類、フアクシミリーなどの電気機器お
よび電子機器の筐体としてアクリロニトリル−ブ
タジエン−スチレン(ABS樹脂)などの三元系
共重合樹脂のごとき熱可塑性樹脂が広く使われて
いる。これらの耐衝撃性樹脂に難燃性を賦与する
ために塩素化ポリエチレンと酸化アンチモンがし
ばしば用いられている。 さらに、組成物の熱安定性を改善すべく、毒性
が少なく、しかも効果の大きい有機スズ系安定剤
が用いられている場合が多い。この組成物は難燃
性、熱安定性がすぐれているにもかかわらず、塩
素化ポリエチレンおよび有機スズ系安定剤(特に
マレート系)が存在するために溶融時に樹脂が成
形機あるいは押出機のシリンダー内に付着しやす
い。したがつて滞留が発生し、局部的に熱劣化が
発生し、成形品にヤケによるコンタミが発生する
という問題があり、樹脂組成物の成形品の不良率
が大きくなる原因となつている。 一方、ポリスチレンにポリオルガノシロキサン
を加えて耐衝撃性の向上、耐候性の向上、表面性
質の改良(耐傷付性)などについて、すでに特公
昭53−21432号、同52−31277号などによつて提案
されている。本発明においても、これらの効果は
認められるが、本発明は塩素化ポリエチレンを含
有する樹脂組成物において、成形機のシリンダー
内に付着、滞留ヤケによる熱劣化、成形品の不良
解決にポリオルガノシロキサンが著しい効果を示
すことを見出したものである。 発明が解決しようとする問題点 以上のことから、本発明は、耐衝撃性、難燃性
および成形性が良好であるばかりかでなく、シリ
ンダー内の樹脂付着を著しく減少させ、かつ成形
品の不良率を減少し、さらに電気機器および原子
機器の筐体を製造するさいに最適な組成物を得る
ことである。 問題点を解決するための手段および作用 本発明にしたがえば、これらの問題点は、 (A) 塩素化ポリエチレン、 (B) ブタジエン系ゴム、エチレン−プロピレン系
ゴムまたはアクリル酸エステル系ゴムにスチレ
ンとアクリロニトリルまたはメチルメタクリレ
ートをグラフト共重合させることによつて得ら
れる耐衝撃性樹脂、およびスチレンとアクリロ
ニトリルまたはメチルメタクリレートとの共重
合樹脂からなる群からえらばれた少なくとも一
種の熱可塑性樹脂、 (C) 有機スズ系安定剤、 (D) 酸化アンチモン、 (E) 塩化ビニル系樹脂 ならびに (F) ポリオルガノシロキサン からなり、塩素化ポリエチレン、熱可塑性樹脂
および塩化ビニル系樹脂(以下樹脂成分とい
う)中に占める塩素化ポリエチレンの組成割合
は1〜50重量%であり、かつ塩化ビニル系樹脂
の組成割合は0〜35重量%であり、樹脂成分
100重量部に対する組成割合は、有機スズ系安
定剤が0〜15重量部であり、酸化アンチモンが
0〜10重量部であり、かつポリオルガノシロキ
サンが0.01〜10.0重量部である樹脂組成物、 によつて解決することができる。以下本発明を具
体的に説明する。 (A) 塩素化ポリエチレン 本発明において使われる塩素化ポリエチレンは
ポリエチレンの粉末または粒子を水性懸濁液中で
塩素化するか、あるいは有機溶媒中に溶解したポ
リエチレンを塩素化することによつて得られるも
のである。(水性懸濁中で塩素化することによつ
て得られるものが望ましい)。一般には、その塩
素含有量が25〜45重量%の非結晶性の塩素化ポリ
エチレンであり、特に塩素含有量が27〜45重量%
の非結晶性の塩素化ポリエチレンが好ましい。 前記ポリエチレンはエチレンを単独重合または
エチレンと多くとも20重量%のα−オレフイン
(一般には、炭素数が多くとも12個)とを共重合
することによつて得られるものである。その密度
は一般には、0.910〜0.970g/c.c.である。また、
その分子量は少なくとも3万であり、とりわけ5
万〜70万が好適である。 この塩素化ポリエチレンのムーニー粘度
(ML1+4、100℃)は通常30〜150であり、特に40
〜130のものが好ましい。 また、本発明において用いられる熱可塑性樹脂
はブタジエン系ゴム、エチレン−プロピレン系ゴ
ムおよびアクリル酸エステル系ゴムからなる群か
らえらばれたゴムにスチレンとアクリロニトリル
またはメチルメタクリレートをグラフト共重合さ
せることによつて得られる耐衝撃性樹脂、「スチ
レンとアクリロニトリルまたはメチルメタクリレ
ートとの共重合樹脂」(以下「スチレン系共重合
樹脂」と云う)ならびに塩化ビニル系樹脂からな
る群からえらばれる。 (B) 耐衝撃性樹脂 本発明における耐衝撃性樹脂の製造に使用され
るゴムはブタジエン単独重合ゴムおよびブタジエ
ンと少量(通常40重量%以下)のスチレンまたは
アクリロニトリルとのランダムまたはブロツク共
重合ゴムからえらばれるブタジエン系ゴム、エチ
レンとプロピレンとの共重合ゴムならびにエチレ
ンおよびプロピレンと少量(一般には、10重量%
以下)の二個の二重結合が末端に含有する直鎖ま
たは分岐鎖のジオレフイン(たとえば、1,4−
ペンタジエン)、二重結合を一個だけ末端に含む
直鎖または分岐鎖ジオレフイン(たとえば、1,
4−ヘキサジエン)およびビシクロ〔2,2,
1〕−ヘプテン−2またはその誘導体との多元共
重合ゴムからえらばれるエチレン−プロピレン系
ゴムならびにアクリル酸エステル(たとえば、ア
クリル酸ブチル)またはこのエステルと少量(一
般には、10重量%以下)と他の単量体(たとえ
ば、アクリロニトリル)とを重合させることによ
つて得られるアクリル酸エステル系ゴムである。 本発明の耐衝撃性樹脂を製造するにあたり、こ
れらのゴム状物のうち、ゴム状物の種類によつて
異なるが、それらのムーニー粘度が20〜140のも
のが望ましく、とりわけ30〜120のものが好適で
ある。また、これらのゴム状物は工業的に広く製
造され、かつ多方面にわたつて利用されているも
のである。それらの製造方法、特性および用途に
ついては広く知られているものである[たとえ
ば、神原周著、“合成ゴムハンドブツク”(昭和42
年、朝倉書店発行)]。 本発明の耐衝撃性樹脂を製造するにあたり、グ
ラフト重合の方法は、塊状重合法、溶液重合法、
乳化重合法および水性懸濁重合法ならびにこれら
のグラフト重合方法を結合させる方法(たとえ
ば、塊状重合した後、水性懸濁重合する方法)が
ある。一般に、100重合部の耐衝撃性樹脂を製造
するために使用されるゴム状物の使用量は3〜40
重合部であり、5〜35重合部が好ましく、特に5
〜30重合部が好適である(比較的に多量のゴム状
物を使用してゴム状物を多く含有するグラフト重
合物を製造し、このグラフト重合物に前記のスチ
レン、アクリロニトリル、メチルメタクリレート
の単独重合樹脂または共重合樹脂を混合させても
よいが、この場合のゴム状物の使用量は該混合物
として計算する)。また、ゴム状物にグラフト鎖
として結合しているモノマー(スチレン、アクリ
ロニトリル、メチルメタクリレート)の分子量
は、通常1000〜300000であり、とりわけ2000〜
200000が望ましい。概してゴム状物に完全にモノ
マーが結合することはまれであり、グラフト物と
ゴム状物に結合しないモノマーの単独重合体また
は共重合体とが存在する。これらの単独重合体お
よび共重合体は分離しないでそのまま使われる。 以上のように製造された耐衝撃性樹脂の代表例
としては、ブタジエン単独重合ゴム、スチレンと
ブタジエンのブロツクもしくはランダム共重合ゴ
ム(SBR)またはアクリロニトリルとブタジエ
ン共重合ゴム(NBR)に、スチレンとアクリロ
ニトリルとをグラフト共重合させることによつて
得られるアクリロニトリル−ブタジエン−スチレ
ン三元共重合樹脂(ABS樹脂)、ブタジエン単独
重合ゴムまたはSBRにスチレンとメチルメタク
リレートとをグラフト共重合することによつて得
られるメチルメタクリレート−ブタジエン−スチ
レン三元共重合樹脂(MBS樹脂)、アクリル酸エ
ステル系ゴムにアクリロニトリルとスチレンとを
グラフト共重合することによつて得られるアクリ
ロニトリル−アクリル酸エステル−スチレン三元
共重合樹脂(AAS樹脂)およびスチレン−プロ
ピレン系ゴムにアクリロニトリルとスチレンとを
グラフト共重合することによつて得られるグラフ
ト共重合樹脂(AES樹脂)があげられる。 これらの耐衝撃性樹脂は工業的に製造され、多
方面にわたつて利用されているものである、しか
も製造方法がよく知られているものである。 (C) スチレン系共重合樹脂 さらに、熱可塑性樹脂として使われるスチレン
系共重合樹脂はスチレンとアクリロニトリルとの
共重合樹脂(AS樹脂)およびスチレンとメチル
メタクリレートとの共重合樹脂(NS樹脂)であ
る。これらのスチレン系共重合樹脂中のスチレン
の共重合割合は一般には40〜85重量%(好ましく
は、50〜80重量%)である。 このスチレン系共重合樹脂は前記のグラフト重
合と同様な重合方法によつて工業的に生産され、
多方面にわたつて利用されているものである。 (D) 塩化ビニル系重合体 また、本発明において用いられる塩化ビニル系
重合体は、塩化ビニル単独重合体および塩化ビニ
ルと多くとも50重量%(好ましくは45重量%以
下)の塩化ビニルと共重合し得る二重結合を少な
くとも一個を有する化合物との共重合体であるこ
との塩化ビニル系重合体の重合度は通常400〜
4500であり、特に400〜1500が好ましい。この二
重結合を少なくとも1個を有する化合物の代表例
としては、塩化ビニリデン、エチレン、プロピレ
ン、酢酸ビニル、アクリル酸およびメタクリル酸
ならびにそれらのエステル、マレイン酸およびそ
れらのエステルならびにアクリロニトリルがあげ
られる。これらの塩化ビニル系重合体は塩化ビニ
ル単独または塩化ビニルと前記ビニル化合物とを
フリーラジカル触媒の存在下で単独重合または共
重合することによつて得られるものであり、その
製造方法は広く用いられており多方面にわたつて
利用されているものである。 (E) 有機スズ系安定剤 さらに、本発明において使用される有機スズ系
安定剤は該塩化ビニル系重合体の脱塩化水素防止
剤として広く利用されているものであり、その代
表例として、ジブチル・チン・ジラウレート、オ
クチル・スズ系安定剤、ジメチルスズ系化合物、
ジブチル・チン・マレート、含イオウ有機スズ化
合物およびスタナン・ジオール誘導体ならびにこ
れらの有機スズ系安定剤を主成分とする混合物が
あげられる。 (F) 酸化アンチモン また、本発明において使われる酸化アンチモン
は前記の塩素化ポリエチレン難燃化助剤として広
く用いられているものである。三酸化アンチモ
ン、五酸化アンチモンおよびこれらの酸化アンチ
モンが代表例としてあげられる。該酸化アンチモ
ンの平均粒径は1〜150μmである。 (G) ポリオルガノシロキサン さらに、本発明において用いられるポリオルガ
ノシロキサンは、その一般式が下式〔()式〕
で示されるものである。 X〔R2SiO)m(RR′SiO)n〕X′ () ()式において、Rは水素原子または炭素数
が多くとも18個のアルキル基、アリール基および
アラルキル基からえらばれる炭化水素基(ハロゲ
ン原子を含んでもよい)であるが、少なくとも50
%はメチルまたはエチル基であり、R′はビニル
またはアリル基である。また、XはR″R2Si−O
−およびHO−を含む群からえらばれる末端のブ
ロツク基であり、X′はR″R2Si−およびH−を含
む群からえらばれる末端のブロツク基である
(R″は前記R基またはビニルおよびアリルを含む
群からえらばれる一価の基である)。さらに、
m/m+nは一般には0.70〜0,90(好ましくは、
0.75〜0.85)である。 該ポリオルガノシロキサンの粘度は通常0.65な
いし100000センチトークス(cs)であり、1000〜
12500csのものが望ましく、とりわけ2000〜
10000csのものが好適である。該ポリオルガノシ
ロキサンの代表例としては、ポリジメチルシロキ
サン、メチルフエニレンポリシロキサン、メチル
ハイドロジエンポリシロキサンがあげられるが、
これらのポリオルガノシロキサンをエポキシ変
性、アミノ変性またはカルボキシル変性されたも
のも使用することができる。 (H) 組成割合 本発明の樹脂組成物において、前記樹脂成分中
に占める塩素化ポリエチレンの組成割合は1〜50
重量%であり、1〜30重量%が好ましく、特に5
〜30重量%が好適である。樹脂成分中に占める塩
素化ポリエチレンの組成割合が1重量%未満で
は、得られる組成物の難燃性が不充分である。一
方、50重量%を越えると、得られる組成物の剛性
および成形性がよくない。 また、樹脂成分中に占める塩化ビニル系重合体
の組成割合は、0〜35重量%である。塩化ビニル
系重合体を配合することにより難燃性が向上す
る。しかし、組成割合が35重量%を超えると、成
形時の熱安定性が悪くなる。 樹脂成分100重量部に対する他の組成成分の組
成割合およびその限定理由は下記の通りである。 有機スズ系安定剤では、0〜10重量部であり、
0.5〜10重量部が望ましく、0.5〜7.0重量部が好適
である。有機スズ系安定剤の組成割合が10重量部
を越えると、コストの点で問題となる。 また、酸化アンチモンでは、0〜10重量部であ
る。酸化アンチモンの組成割合が10重量部を越え
ると、得られる組成物の機械的特性が低下する。
本発明においては、酸化アンチモンを添加しない
場合でも、塩素化ポリエチレンまたは塩化ビニル
系重合体の組成割合が大きい場合では、得られる
組成物の難燃性が充分である。 さらに、ポリオルガノシロキサンにおいては、
0.01〜10.0重量部であり、0.05〜5.0重量部が好ま
しく、特に0.1〜3.0重量部が好適である。ポリオ
ルガノシロキサンの組成割合が0.01重量部末端で
は、効果が発現しない。一方、10.0重量部を越え
ると、組成物の機械的特性が低下するばかりでな
く、成形物の表面にブリードを生じる。 (J) 組成物の製造、成形方法など 本発明の組成物を製造するにあたり、以上の塩
素化ポリエチレン、熱可塑性樹脂、有機スズ系安
定剤、酸化アンチモンおよびポリオルガノシロキ
サンを均一に配合させることによつて目的を達成
することができるけれども、前記熱可塑性樹脂お
よび塩素化ポリエチレンの分野において広く利用
されている熱および光に対する安定剤、脱塩化水
素防止剤、充填剤、着色剤、滑剤、可塑剤ならび
に帯電防止剤のごとき添加剤を組成物の使用目的
に応じて本発明の組成物の特性を本質的にそこな
わない範囲で添加してもよい。 混合方法としては、合成樹脂の分野において一
般に行なわれているヘンシエルミキサーのごとき
混合機を使つてドライブレンドさせる方法ならび
にオープンロール、押出混合機、ニーダーおよび
バンバリーのごとき混合機を用いて溶融しながら
混合させる方法があげられる。これらの混合方法
のうち、一層均一な組成物を得るにはこれらの混
合方法を二種以上併用させればよい(たとえば、
あらかじめドライブレンドさせた後、その混合物
を溶融混合させる)。なかでも、ドライブレンド
を併用する場合でも、溶融混練させる方法を一種
または二種以上を併用する場合でも、後記の成形
方法によつて成形物を製造するにあたり、ペレタ
イザーを使用してペレツトに製造して用いること
が好ましい。 以上の混合方法のうち、溶融混練する場合で
も、後記の成形方法によつて成形する場合でも、
使われる塩素化ポリエチレンおよび熱可塑性樹脂
が溶融する温度で実施しなければならない。しか
し、高い温度で実施するならば、これらが熱分解
または脱ハロゲン化水素反応を引起すことがある
ために230℃以下において実施する必要がある。 本発明の組成物は合成樹脂の分野において一般
に実施されている射出成形法、押出成形法、圧縮
成形法および中空成形法のごとき成形方法を適用
して所望の形状物に成形させてもよい。また、押
出成形機を用いてシート状に成形させた後、この
シートを真空成形法、圧空成形法などの二次加工
方法によつて所望の形状物に成形してもよい。 実施例および比較例 以下、実施例によつて本発明をさらにくわしく
説明する。 なお、実施例および比較例において、メルトフ
ローインデツクス(以下「M.I.」と云う)はJIS
K7210にしたがい、条件が8で測定した。また、
引張強度はASTM D638に準じてASTM 1号ダ
ンベルを用い、歪速度が5mm/分にて測定した。
さらに、アイゾツト衝撃強度はASTM D256に
準じ、23℃の温度においてノツチ付きで測定し
た。 樹脂溶融時の付着性については前記のM.I.を測
定するさいにシリンダー内の樹脂の清掃を6mm×
6mm大のさらし布を清掃棒につけ、何回かをふき
とり、シリンダー内の汚れがふきとれるかについ
て下記の基準で示す。 指数 5 2回以下 4 3〜4回 3 5〜6回 2 7〜9回 1 10回以上 また、成形機のシリンダーヘツド付着状態につ
いては、5オンスの射出成形機(東芝機械社製)
を用い、成形条件が、シリンダー温度が220℃、
一次圧が90Kg/cm2で5秒間、二次圧が70Kg/cm2
さらに5秒間、冷却時間が15秒間および約30秒の
サイクルで2000シヨツト試験片を自動成形によつ
て成形した後、シリンダーヘツドをはずし、スク
リユーを抜き、汚れの状況を下記の基準で示す。 ○:ほとんど汚れが認められない △:若干汚れが認められるが、成形品に影響がな
い ×:積層状態の汚れが存在し、翌日ヒートアツプ
成形時に若干のコンタミが認められる さらに、難燃性はUL−94法にしたがつて測定
した。 なお、実施例および比較例において使用した塩
素化ポリエチレン、熱可塑性樹脂、有機スズ系安
定剤、酸化アンチモンおよびポリオルガノシロキ
サンの製造方法、種類、物性などを下記に示す。 〔(A) 塩素化ポリエチレン〕 塩素化ポリエチレンとして、ブテン−1を3.0
重量%含有するエチレンとブテン−1との共重合
体(密度0.940g/cm2、平均分子量約15万)を水
性懸濁液中に塩素化させることによつて製造した
塩素含有量が30.5重量%であり、かつムーニー粘
度(ML1+4,100)が110である塩素化ポリエチレ
ン(ポリエチレン残存結晶量7.15重量%、以下
「CPE」と云う)を使つた。 〔(B) 熱可塑性樹脂〕 熱可塑性樹脂のうち、耐衝撃性樹脂として、ア
クリロニトリル−ブタジエン−スチレン三元共重
合樹脂(以下「ABS」と云う)、メチルメタクリ
レート−ブタジエン−スチレン三元共重合樹脂
(以下「MBS」と云う)、アクリロニトリル−ア
クリル酸エステル系ゴム−スチレン三元共重合樹
脂(以下「AAS」と云う)、アクリロニトリル−
オレフイン系ゴム−スチレン系多元共重合樹脂
(以下「AES」と云う)はそれぞれ特開昭58−
134144号公報明細書の実施例および比較例におい
て使用したABS樹脂、MBS樹脂、AAS樹脂およ
びAES樹脂と同様に製造して使つた。 その他の熱可塑性樹脂として、アクリロニトリ
ルの共重合割合が23重量%であるアクリロニトリ
ル−スチレン共重合体(平均重合度約750、以下
「AS」と云う)およびメチルメタクリレートの共
重合割合が25重量%であるメチルメタクリレート
スチレン共重合体(平均重合度約800、以下
「MS」と云う)を用いた。 〔(C) 有機スズ系安定剤〕 また、有機スズ系安定剤として、ジブチル・チ
ン・マレート(以下「St・BM」と云う)および
ジオクチル・スズ・マレート(以下「St・OM」
と云う)を使用した。 〔(D) 酸化アンチモン〕 さらに、酸化アンチモンとして、三酸化アンチ
モン(以下「Sb2O3」と云う)および五酸化アン
チモン(以下「Sb2O2」と云う)を使つた。 〔(E) ポリオルガノシロキサン〕 また、ポリオルガノシロキサンとして、ポリジ
メチルシロキサン(平均粘度約5000センチストー
クス、以下「OS(1)」と云う)および平均粘度が
約1000センチストークスであるポリジメチルシロ
キサン(以下「OS(2)」と云う)を用いた。 〔(F) 塩化ビニル系重合体〕 エチレンの共重合割合が1.5重量%である塩化
ビニル−エチレン共重合体(平均重合体度約650、
以下「PVC」と云う)を用いた。 実施例1〜14、比較例1〜13 第1表に塩素化ポリエチレン、熱可塑性樹脂、
有機スズ系安定剤、酸化アンチモンおよびポリオ
ルガノシロキサンの種類ならびに配合量が示され
ている各組成成分をそれぞれヘンシユルミキサー
を使用して5分間ドライブレンドを行なつた。得
られた各混合物をシリンダー1では160℃、シリ
ンダー2では180℃、シリンダー3では180℃、ア
ダプターでは180℃およびダイスでは170℃に設定
されたベントタイプの単軸押出機(径65mm)を使
つて混練させながらペレツト(組成物)を製造し
た。 得られた各組成物をM.I.、引張降状強度および
アイゾツト衝撃強度(ノツチ付)の測定ならびに
M.I.シリンダー内の樹脂の付着性(以下「清掃
性」と云う)、成形機のシリンダーヘツド付着性
(以下「付着性」と云う)および難燃性〔試験片
の厚さ1.6mm(1/16インチ)〕について評価し
た。これらの結果を第2表に示す。
【表】
【表】
【表】
【表】 以上の実施例および比較例の結果から、本発明
によつて得られる樹脂組成物は難燃性、耐衝撃性
がすぐれているばりでなく、連続成形時にシリン
ダー内に樹脂の付着が少なく、その結果、熱劣化
によつてコンタミが少なく、かつ樹脂交換成形が
容易にできることが明白である。 発明の効果 本発明によつて得られる樹脂組成物は、難燃
性、耐衝撃性、連続成形時シリンダー内樹脂付着
が少なく、成形不良率が良好であるのみならず、
下記のごとき効果(特徴)を発揮する組成物であ
る。 1 成形性が良い(流動性)。 2 成形品の離型性がすぐれている。 3 表面耐傷付性がすぐれている。 4 耐熱性が良好である。 本発明によつて得られる樹脂組成物は上記のご
ときすぐれた特徴を有していることによつて下記
のごとく多方面に使用することができる。 1 テレビジヨン受像機 2 コンピユーターハウジング類 3 フアクシミリー、音響機器などの電気機器お
よび電子機器 4 家電機器のハウジング類

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (A) 塩素化ポリエチレン、 (B) ブタジエン系ゴム、エチレン−プロピレン系
    ゴムまたはアクリル酸エステル系ゴムにスチレ
    ンとアクリロニトリルまたはメチルメタクリレ
    ートをグラフト共重合させることによつて得ら
    れる耐衝撃性樹脂およびスチレンとアクリロニ
    トリルまたはメチルメタクリレートとの共重合
    樹脂からなる群からえらばれた少なくとも一種
    の熱可塑性樹脂、 (C) 有機スズ系安定剤、 (D) 酸化アンチモン、 (E) 塩化ビニル系樹脂 ならびに (F) ポリオルガノシロキサン からなり、塩素化ポリエチレン、熱可塑性樹脂
    および塩化ビニル系樹脂の合計量中に占める塩
    素化ポリエチレンの組成割合は1〜50重量%で
    あり、かつ塩化ビニル系樹脂の組成割合は0〜
    35重量%であり、塩素化ポリエチレン、熱可塑
    性樹脂および塩化ビニル系樹脂の合計量100重
    量部に対する組成割合は、有機スズ系安定剤が
    0〜15重量部であり、酸化アンチモンが0〜10
    重量部であり、かつポリオルガノシロキサンが
    0.01〜10.0重量部である樹脂組成物。
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