JPH04361682A - 故紙等の紙資料の濃縮用無端状織物およびその製造方法 - Google Patents
故紙等の紙資料の濃縮用無端状織物およびその製造方法Info
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Abstract
め要約のデータは記録されません。
Description
墨、脱灰分等により再生した紙資料の水溶液からインキ
粒子、灰分等を除去する濃縮無端状織物及びその製造方
法に関する。
は例えば、織物の巾方向両端部に突起を縫いつけた特開
平2−14090号ものが知られている。
後からの濃縮は製紙とは異なり、溶解物は織物上に均一
に少量づつ供給されるのではなく、固形分が不均一に分
散した状態で放出される。そのため織物に不均一に大き
な荷重がかかり、回転する無端状織物は斜行し、時には
インナーロールから外れてしまう。この現象を防止する
ためインナーロールに溝を設け、この溝と嵌合するガイ
ド突起を織物の巾方向両端部に設けることが試みられた
が、ガイド突起の織物の中心側の端面部で織物が走行中
に短時間で切断してしまうのである。インナーロールに
嵌合溝を設けずにインナーロールの端面にガイド突起の
側面を接触して斜行を防止する場合も同様に切断が発生
する。前述の特開平2−14090号の公知技術はこの
切断を防止するためガイド突起を織物に縫いつけている
。縫合による固着は融着とは異なり、突起と織物の間に
遊びがあるため織物の切断がかなり緩和される。しかし
ながら、切断も完全には防止出来ず、カイド性能が低下
する欠点がある。本発明は上記の欠点を解決し良好なガ
イド性と耐切断強度を有する織物を提供し、この織物に
よる故紙等の紙資料の濃縮を行う方法を提供するもので
ある。
で形成した無端状織物と、この無端状織物の巾方向の耳
部の少なくとも一端に配設した、ポリウレタン樹脂を耳
部の織物の空間の85%以上を充填して織物の組織内に
含有する巾30〜50mmの抗屈曲部と、該抗屈曲部の
一面に該充填ポリウレタン樹脂と一体に融着結合して配
設したポリウレタン樹脂で成形したガイド突起とからな
る、故紙等の紙資料の濃縮用無端状織物。 2 抗屈曲部の加工ポリウレタン樹脂が無端状織物の
走行面に突出層を形成しない、請求項1に記載された、
故紙等の紙資料の濃縮用無端状織物。 3 ガイド突起が抗屈曲部のポリウレタン樹脂と同一
のポリウレタン樹脂を用いて成形された突起である請求
項2または3に記載された故紙等の紙資料の濃縮用無端
状織物。 4 プラスチックモノフィラメントで製織した織物で
形成した無端状織物の巾方向の耳部の少なくとも一端の
走行面に巾30〜50mm、厚さ1〜1.5mmのポリ
ウレタン樹脂シートを載置し加熱圧着してポリウレタン
樹脂を織物の空間の85%以上を充填して含有する巾3
0〜50mmの抗屈曲部を形成し、次いで該抗屈曲部の
一面に同一のポリウレタン樹脂で形成したガイド突起を
融着し抗屈曲部のポリウレタン樹脂と一体に融着して配
設することを特徴とする、故紙等の紙資料の濃縮用無端
状織物の製造方法。」に関する。本発明で使用する織物
は経糸にポリエチレンテレフタレートモノフィラメント
を使用し、緯糸にポリエチレンテレフタレートモノフィ
ラメントおよび/またはポリアミドモノフィラメントを
用いて製織した、空間率45%〜70%厚さ0.5mm
〜1.2mmの織物である。
はなく仕上げ加工を行っても全体が均一な伸び、抗張力
、剛性を有しているわけでない。したがって無端状で回
転させると伸びの大きい側から伸びの小さい側に織物は
寄って行く。また織物の走行面のクリンプの配列により
織物は斜行し片側に寄る。更に無端状で回転させる装置
の走行のセンター調節が不十分であるとやはり織物は片
側に寄る。
生する。したがって斜行の方向はそれぞれの織物により
決定されまた無端状で回転させる装置により定まる。し
たがって斜行する方向が定まっていれば、その反対側の
耳部にガイド突起を設ければよいが通常は斜行側は不明
であるので両側耳部に配置するのが望ましい。ところで
、故紙等の紙資料の濃縮は、これ等の溶解物を織物上や
織物とインナーロールの間に供給して、織物とインナー
ロールの間で圧縮したり、遠心力で脱水を行う。したが
って重量の大きい物が織物上や織物とインナーロールの
間に置かれると張力が変化し、斜行が助長される。斜行
が激しいと織物はインナーロールからはずれてしまうの
である。
インナーロールに設けた溝と嵌合させてガイドすると、
溝の深さがガイド突起とほぼ等しい場合は織物がガイド
突起に対して内側に移動しようとする場合、インナーロ
ールと接触している織物の部分ではガイド突起の内側面
が溝の内測の壁面に当接するが織物が更に内側に移動し
ようとするのでガイド突起は内測に引かれて溝から外れ
ようとしてガイド突起の外側が持ち上がり織物はガイド
突起の内側面付近で屈曲する。
しようとする場合、インナーロールと接触している織物
の部分ではガイド突起の外側面が溝の外側の壁面に当接
するが織物が更に外側に移動しようとするのでガイド突
起は外側に押されて溝から外れようとしてガイド突起の
内側が持ち上がり織物はガイド突起に押し付けられて屈
曲する。そしてインナーロールから離れると屈曲が取り
除かれる。この屈曲運動が繰り返し行われるので織物は
ガイド突起の内方側面付近で切断する。
を設けて織物がガイド突起に押しつけられた時がガイド
突起が少し移動するようにすると織物の屈曲は多少緩和
されるが、切断を防止することは出来ない。しかも、ガ
イド突起の固着がゆるいとガイド性能が減少し、インナ
ーロールの溝から脱出する傾向が大きくなる欠点がある
。突起は織物の巾方向の一端に設けても良く、両端に設
けてもよい。勿論ガイド突起はインナーロール端面と接
触してガイドしてもよい。この場合はガイド突起は織物
の巾方向両端に配設するのが好適である。そしてこの場
合は織物を張架したときにガイド突起はインナーロール
に直接的に張架されていないため直接的に張力が働かず
織物より張力が低くなる。したがって、インナーロール
と接触している織物の部分でガイド突起はインナーロー
ルの端面でインナーロールの中心軸方向に屈曲する。 このため織物はガイド突起の内側面付近で屈曲する。イ
ンナーロールから離れると屈曲は緩やかに曲がる程度に
緩和される。この屈曲が連続的に繰り返されると、ガイ
ド突起のインナーロールの中心軸方向えの屈曲によりガ
イド突起付近の織物がインナーロールの端肩部で摩耗さ
れることにより織物はガイド突起の内側面付近で切断す
る。なお、溝の深さがガイド突起より大きい溝を設けた
インナーロールを用いた場合も上記と同様に切断する。
ルを配設する部位に巾30〜50mmのポリウレタン樹
脂による抗屈曲部を配置し、この抗屈折部にガイド突起
を融着して固着する。このように融着することにより織
物と、強固に結合するのでガイドは良好となる。抗屈曲
部は、織物の巾方向端部にポリウレタン樹脂シートを重
ねて加熱圧着し、ポリウレタン樹脂を織物組織中にも浸
透し織物と一体に結合して屈曲しない耳部が形成される
。抗屈曲部は巾30mm50mmは必要である。30m
m以下では屈折が発生し易い。50mm以上でも効果は
変らない。
、織物の空間の85%以上を充填する必要がある。85
%以下では抗屈曲効果が小さく、ガイド突起との融着も
不充分となる。ガイド突起は抗屈曲部と融着させるので
、上記のポリウレタン樹脂シートと同じポリウレタン樹
脂で成形した突起が最も好ましい。突起の形状はインナ
ーロールの溝に合う形状であれば断面矩形、円形、三角
形等適宜でよいが、断面台形の突起が融着面積が大きい
ので好適である。
を使用するのは強度が大きく、耐摩耗性も良好で、織物
との結合も良く、可撓性が大きいのでインナーロールで
の折り返しが良好であるからである。突起は連続した棒
状体でも良く、不連続な何本かの棒状体で形成してもよ
いが、不連続状とするとインナーロールでの折り返しが
一層良好になる。
の耳部に、厚さ1mm〜1.5mmのポリウレタン樹脂
シートを重ね加熱圧着して樹脂を織物の内部に充分浸透
させ、反対側の表面近傍まで浸透させる。ついで織物の
シートを圧着した反対面から同質のポリウレタン樹脂で
成形した突起を加熱圧着して、両ポリウレタン樹脂を融
着して一体とすることにより製造することが出来る。本
発明の紙資料の濃縮用無端状織物はインナーロールと織
物の間のニップ圧と高速回転による遠心力により連続的
に紙資料の水溶液からインキ粒子、灰分、紙を形成しな
い微細繊維等を除去するのである。
抗屈曲部とガイド突起を配設するところを断面で示す。 1は織物で経糸2と緯糸3で織成されている。巾方向の
端部の一面にポリウレタン樹脂シート4が重ねられ、反
対側に断面台形の突起5が融着されるのである。
を示す。織物に加熱圧着されたポリウレタン樹脂シート
は織物の組織内に浸透し、反対側表面付近にまで浸透し
ていることがわかる。こうして抗屈曲部が形成されるの
である。そしてガイド突起も加熱圧着され、一部は織物
組織内に浸透して抗屈曲部と一体に融着している。こう
して織物の耳部はポリウレタン樹脂により包まれた構造
となる。したがって、ガイド突起の内側の側面付近でも
織物は屈曲しない。
張架した断面を示すインナーロールの端面にガイド突起
が接触している。この例では織物の両端の耳部に突起を
配設しているが、片方の耳部にのみ配置しても、斜行の
増巾が防止されるのでインナーロールからの脱落は発生
しない。
を濃縮する濃縮装置を説明する。紙資料7はインナーロ
ールと織物の間で圧縮されたり、折り返し部で遠心脱水
され、収集される。
物が斜行するように配置されている。 比較試験 実施例と比較試験で使用した織物は、表1で示す同じ織
物である。
よって結合した厚さ1.10mmの上下二層の織物であ
る。耳部の含有するポリウレタン樹脂は、0.082g
/cm2であり織物の空間の100%を充填した。 実施例 厚さ1mmのポリウレタン樹脂シートとポリウレタン樹
脂シートを両耳部に抗屈曲部を配設し、ここにガイド突
起を融着した図2の無端状織物。比較例1.ポリウレタ
ン樹脂で形成したガイド突起を両耳部に糸で縫い付けた
特開平2−14090号公報記載の無端状織物。比較例
2.ポリウレタン樹脂で形成したガイド突起を耳部に融
着した抗屈曲部のない無端状織物。 試験方法 図4に示す装置を用いた。すなわち、あらかじめ左右の
周長を変え、織物が斜行するように配置した2本のロー
ルに織物を張架して400m/minで回転させた。結
果を表2に示す。
時間の使用に耐える。
態を示す一部断面図である。
配設したところを示す一部断面図であうる。
。
Claims (4)
- 【請求項1】 プラスチックモノフィラメントで製織
した織物で形成した無端状織物と、この無端状織物の巾
方向の耳部の少なくとも一端に配設した、ポリウレタン
樹脂を耳部の織物の空間の85%以上を充填して織物の
組織内に含有する巾30〜50mmの抗屈曲部と、該抗
屈曲部の一面に該充填ポリウレタン樹脂と一体に融着結
合して配設したポリウレタン樹脂で成形したガイド突起
とからなる、故紙等の紙資料の濃縮用無端状織物。 - 【請求項2】 抗屈曲部の加工ポリウレタン樹脂が無
端状織物の走行面に突出層を形成しない、請求項1に記
載された、故紙等の紙資料の濃縮用無端状織物。 - 【請求項3】 ガイド突起が抗屈曲部のポリウレタン
樹脂と同一のポリウレタン樹脂を用いて成形された突起
である請求項2または3に記載された故紙等の紙資料の
濃縮用無端状織物。 - 【請求項4】 プラスチックモノフィラメントで製織
した織物で形成した無端状織物の巾方向の耳部の少なく
とも一端の走行面に巾30〜50mm、厚さ1〜1.5
mmのポリウレタン樹脂シートを載置し加熱圧着してポ
リウレタン樹脂を織物の空間の85%以上を充填して含
有する巾30〜50mmの抗屈曲部を形成し、次いで該
抗屈曲部の一面に同一のポリウレタン樹脂で形成したガ
イド突起を融着し抗屈曲部のポリウレタン樹脂と一体に
融着して配設することを特徴とする、故紙等の紙資料の
濃縮用無端状織物の製造方法。
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