JPH04360629A - 砂漠の緑化システムにおける給水・施肥・施種方法 - Google Patents

砂漠の緑化システムにおける給水・施肥・施種方法

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JPH04360629A
JPH04360629A JP3134773A JP13477391A JPH04360629A JP H04360629 A JPH04360629 A JP H04360629A JP 3134773 A JP3134773 A JP 3134773A JP 13477391 A JP13477391 A JP 13477391A JP H04360629 A JPH04360629 A JP H04360629A
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JP
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greening
capsule
capsules
desert
plants
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JP3134773A
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Masatoshi Motohashi
本橋 政俊
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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  • Sowing (AREA)
  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)
  • Cultivation Of Plants (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は降雨量に比して水分の蒸
発量が極めて大きいために、殆ど植物の生育がみられな
かった砂漠等に植物の植生に適する植生層を形成させる
ための砂漠緑化システムにおける給水・施肥・施種方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、砂漠地帯の緑化について多くの研
究開発が試みられてきている。一例として、海水の淡水
化による散水での植物の育成、あるいは、遠隔地からの
送水パイプによる送水でスプリンクラーによる農業プラ
ンテーションなどがあげられる。さらには、セネガルか
らマリ、ニジュール、スーダンへと至る中央アフリカ一
帯の東西に4000km、南北に1000kmに及ぶ地
域に対し、その北に広がるサハラ砂漠が徐々に浸食する
という、いわゆる「砂漠化」現象の被害が起こっており
、その地域に対して「ワジ」と呼ばれる地下水の川に地
下ダムを建設し、太陽電池を動力源とするポンプで水を
くみ上げ、植林を進めていき広範囲にわたって緑化地帯
を形成し、これを維持させようという計画が進行しつつ
ある(日経産業新聞(平成2年9月17日付け))。一
方、砂漠地帯の緑化とは別に、外部環境の影響を緩和し
て植物等を育成する建築物としては、従来から温室、温
室フレーム、インドアガーデン、動植物展示館などが存
在する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来の砂漠緑
化方法においては、砂漠以外の既に緑化された地域での
生植物の育成手法をその当初より砂漠地帯において実施
しようとしているため、砂漠地域の地表面において生物
が育成するのに必要な生体系バランスを形成しかつ維持
することが困難であった。即ち、例えば海水の淡水化に
よる散水手段をとった場合であっても、水の蒸散のスピ
ードが速いためにどうしても土壌の塩分が増加すること
が避けられず、厚みのある生物構成を育成しつつ緑化で
きないという問題点がある。
【0004】さらに、蒸散による地表水分の不足を本質
的に補うには、地下水の浸透圧による地表面の動植物生
稼域への水分の上昇が最も好ましいものであるが、従来
はこの点についての考察は特に行われてきていない。ま
た、温室等の建造物を構築する手段は、比較的気候の温
暖な地域においては極めて有効な緑化手段であるものの
、砂漠地域のような厳しい気候環境においてはその手段
をそのまま用いても、特に水分の安定的確保の点で多く
の問題を有している。
【0005】ところで、砂漠地域は一般に人的資源に乏
しく工業的技術力にも大きな期待を置くことはできない
ことから、砂漠の緑化技術には、次の条件を満たすこと
が求められる。即ち、緑化の目的で設置した諸施設は一
定期間そのままに放置可能であるとともに、その間必要
な環境整備を遠隔コントロールにより行い得るものであ
ること、および緑化環境が部分的に破壊された場合には
その部分を容易に修復できるものであること。
【0006】そこで、本発明は、小単位のカプセルを用
いる方法により、砂漠を緑化する工程を細分化し、環境
のコントロールをより可能とした砂漠緑化システムの推
進に欠くことの出来ない給水・施肥・施種方法を提供す
ることを目的とする。即ち、カプセル化による有効な緑
化手段を実現するために、初期段階における現地での人
的、技術的、経済的資源の対応力期待度を下げることが
でき、現地での人的、技術的、経済的資源の対応力が一
定レベルに向上するまでの期間まかないうる砂漠緑化シ
ステムにおける給水・施肥・施種方法を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成しかつ課
題を解決するために、本発明は、環境から隔離された緑
の作付け空間を持つカプセルと、該カプセルへのオアシ
ス等からの配水パイプとを、既に緑化しているオアシス
住戸群から徐々に砂漠地帯に漸進的に配置していき、緑
化のステップの進行具合に応じてカプセルを段階的に開
放していく砂漠の緑化システムにおいて、カプセルへの
給水・施肥・施種は緑化の進展に応じて異なった態様で
実施する。
【0008】緑化の初期ステップにおいては、緑化に必
要な生成種、土壌、水、肥料等の初期必要資源をカプセ
ルに予め工場で搭載し、緑化作業の現場に運搬し、初期
必要資源の消耗が近づいた段階の緑化の次期ステップに
おいては、カプセル内の動植物の成育に必要な資源の交
換、補給を行う工程を取る。カプセル内の動植物の成育
に必要な資源の交換、補給は、必要な肥料、種子あるい
は土壌等をトレーラ等に搭載し各カプセルを巡回して交
換、補給をしていく方法、あるいはカプセルそれ自体を
トレーラ等上に回収して生産工場に回送し、そこにおい
て収穫若しくは保全を行った後、再度現地に運搬し設置
する方法等によりおこなう。
【0009】カプセル内の動植物の成育に必要な資源の
交換、補給はカプセルに設けられた供給口を通して行う
こともできる。
【0010】
【作用】本発明の給水・施肥・施種方法を適用した砂漠
の緑化システムは、環境から隔離された緑の作付け空間
を持つカプセルと該カプセルへの配水パイプを基本に構
成される。カプセルは既に緑化しているオアシス住戸群
から徐々に砂漠地帯に漸進的に配置していき、緑化のス
テップの進行具合に応じてカプセルを段階的に開放して
いく。カプセル敷設地域の地中へ水不透過性のフィルム
を敷設することにより、地下水の浸透圧による水分の上
昇を待つようにしている。また、日中の強太陽熱による
温度上昇からプラントを守るために、カプセルは二重構
造となっており、その上部空間においては適宜の循環手
段によりカプセル内外の空気は常時循環していて内部の
温度の上昇が極力抑制されており、さらに下部空間であ
る緑化区域部分の温度環境は、地中へ延出している循環
ダクトを利用して内部の空気を循環させることにより地
中温度とプラント内温度との間で熱交換を行い、室温の
上昇を防止している。
【0011】カプセルへの給水と施肥は段階的に異なっ
た態様で行なわれるが、初期においては近接するオアシ
ス住戸群での廃水等の有機物を多く含む水を使用するこ
とにより土壌の生成を行っていく。給水以外の他の必要
な作業に用するエネルギーは太陽電池のような自然エネ
ルギーを利用して行いうる。緑化地域の拡張は、段階的
に生産を目的に行われる。ステップ1として微生物の生
存、ステップ2として苔、草、虫の生存、ステップ3と
して食用・観葉植物、雑草の生存、ステップ4として植
物の現地化、ステップ5として大型樹木等群落化を目指
す。
【0012】カプセルの設備とその稼働は土壌生成と緑
化段階で変化させる。カプセルとフイルムによって緑化
地域全体を覆い影を作ることで、生産力のある地表のカ
バーとするとともに、給水は遠隔地よりの遠隔操作によ
り行い、地表への浸透圧による地中水の上昇を待つ。そ
の間に、カプセル内で徐々に地表に必要な土壌生産と動
植物生産を行っていく。また、緑化のステップが進行す
るにしたがってカプセルを部分的に開放していき、カプ
セル下のプラットホームのみを残した段階を経て、最終
的な森林化段階になればカプセルを撤去し現地化し自然
地表とされる。
【0013】
【実施例】次に、図面を参照した一実施例の説明に基づ
き本発明をより詳細に説明する。図1は本発明の給水・
施肥・施種システムを採用した砂漠の緑化システムの実
施状態を概略的に示したものであり、基本的には、環境
から隔離された緑の作付け空間を持つカプセル1と該カ
プセルへ必要な水分を給水するための給水パイプライン
Pとから構成される。
【0014】本発明の給水・施肥・施種システムを採用
して砂漠緑化システムを施工するに際し、先ず、既に緑
化している近接する既存のオアシス住戸群Aから緑化を
予定する区域に対し、あるいはその一部に対し、適宜の
間隔をおいて給水パイプラインP網を地中に埋設する。 その後に、敷設したパイプラインP上に後述するカプセ
ル1をオアシス住戸群Aから砂漠地帯に向けて設置して
いく。やはり後述するように、緑化工程は複数のステッ
プを踏んで進行していき、その緑化のステップの進行具
合に応じてカプセル1を段階的に開放していく(図1の
1’参照)。地中浸透圧による水分の上昇を生じさせる
目的で、カプセル敷設地域には水不透過性のフイルムを
地中へ敷設し、土壌の含水率を養生させる。それにより
地下水位は徐々に上昇し、地表部分の土壌の含水率が向
上する(図1のC参照)。
【0015】また、カプセル1は、日中の強太陽熱によ
る内部の温度上昇から動植物を守るために、互いに分離
された上下に二重構造をなす構造体とし、上方の構造体
は外気との換気により、下方の構造体はその内部の空気
を地中ダクトを利用して地中に循環させることにより地
中温度とプラント内温度との調整を行うようにしている
【0016】以下、各構成部材について詳細に説明する
。図2はカプセル単体を示しており、図3はそのカプセ
ルを緑化対象である砂漠地帯に設置した状態を示してい
る。カプセル1は例えば強化プラスチックのような耐候
性のある素材から構成される。カプセル1は上下二つの
部材、即ち、ポット状プラットホーム2とその上部に被
せられる温度調整シエル3からなる二重構造になってい
る。ポット状プラットフォーム2はその内部空間が緑化
区域となるものであって、その上方部分は隔離壁4によ
り閉鎖されていて、プラットホーム2内は外気より隔離
された緑化空間Sを形成している。なお、この温度調整
シエル3とプラットホーム2との間の隔離壁4は、後述
するように緑化、土壌生成段階が進行するにつれて、取
り外すことがてきるように構成されている。
【0017】温度調整シエル3は、プラットフォーム2
に対しての防砂とともにカプセル内の太陽熱による異常
な温度上昇から動植物を保護するために設けられており
、その形状は円錐形あるいは4角錐のような形状、即ち
太陽熱による自然対流を起こしやすい形状をしていると
ともに透明体もしくは半透明体材料で作られている。 温度調整シエル3の頭頂部には例えば排気ファンを持つ
開閉窓のような排気構造5を形成し、底部に近い周辺に
も同様に吸気ファンを持つ開閉窓のような吸気構造6を
形成する。さらに、温度調節シェル3の頭頂部近傍には
太陽電池7を取り付けてあり、そのエネルギーにより上
記の排気および吸気ファンを駆動することは現実的かつ
好ましい態様である。
【0018】砂漠地帯では昼間の温度上昇、夜の温度下
降が激しく、昼夜の温度差がきわめて大きいので、空気
の対流、給排気構造の調整によってカプセル1内の温度
を調節する。また、温度調整シエル3はその骨格をアル
ミニウムで形成しそこに適宜の光選択透過性樹脂フィル
ムあるいは耐候性樹脂フィルム等を被覆するようにして
もよい。さらに、隔離壁4はポット状プラットホーム2
内の緑化空間Sから炭酸ガスのような気体は放出するが
水分は透過させないいわゆる逆浸透圧フィルムを用いる
ことは好ましい態様である。
【0019】ポット状プラットホーム2および温度調整
シエル3は、予め工業生産体系の整った地域内の工場で
製造する。その際にポット状プラットホーム2には、砂
漠の緑化の初期段階に必要となる資源(例えば、生成種
、土壌、水、肥料、ガス等)を搭載した植生層8を造成
するとともに、砂漠の地中に前もって埋設してある灌漑
用の給水パイプラインPに接続するための灌漑用パイプ
9を予め植生層8の内部に埋設しておく。さらに、現地
での据え付け後隔離された緑化空間Sを形成するポット
状プラットホーム2内の温度調節をするのに使用される
空調機10、10’を取り付け、該空調機にはそれぞれ
配管13、13’を接続し、ポット状プラットホーム2
の底部から延出させておく。なお、空調機10、10’
としては吸気用ファンおよび送気用ファンであってよい
【0020】空調機10、10’に接続した配管13、
13’は、現地での据え付け後、後述するように、地中
に配管されているU字状のダクト11と接続される。次
に、このようにして工場で製造されたカプセル1の緑化
すべき砂漠等の現地での使用方法を説明する。まず、カ
プセル1はトレーラー等の車両に積載され、砂漠等の緑
化しようとする現地に運搬される。
【0021】現地では、カプセル1の設置に先だって、
給水パイプラインPをオアシス住戸群A等の遠隔地から
配管しておく。多数のカプセルをその給水パイプライン
Pに沿って整列させる一方、カプセル1のポット状プラ
ットホーム2が埋入する深さと大きさの穴をパワーシャ
ベル等の掘削機械を利用して掘削し、掘削後、穴と穴の
接続部分および必要に応じ穴の部分にも、水不透過性の
プラスチックフィルム21を敷設する。さらに前記空調
機10、10’に接続した配管13、13’に相当する
位置にU字状ダクト11を挿入固定する。その状態で、
整列したポット状プラットホーム2を半地下状に埋設し
、かつ、給水パイプラインPと灌漑用パイプ9とを接続
し、かつ配管13、13’とU字状ダクト11とを接続
する。その後に温度調整シエル3をポット状プラットホ
ーム2上に設置してカプセル1を完成させる。この作業
を順次繰り返して、図1の左方に示されるようなカプセ
ル設置域を形成する。
【0022】地中に配置したダクト11をポット状プラ
ットホーム2に取り付けられた空調機10と接続パイプ
13で接続することによって、カプセル1内の外気より
隔離された緑化空間Sにおける温度調節を行いうるよう
にする。即ち、カプセル1内の緑化空間Sの空気は、昼
間と夜間とで大きく温度変化する外気との間では熱交換
を行わず、地中の低温雰囲気との間で熱交換を行う。そ
れにより、緑化空間S内の環境は、その上部に設置され
ている温度調整シエル3の持つ機能とあいまって温暖で
かつ急激な温度変化のない状態で長時間維持されること
が可能となる。さらに、地中に排出された熱は、地中温
度を多少高めて後記のように防水構造下におかれた地中
に対して、浸透圧による水分上昇のための働きを助ける
【0023】前記したように、各カプセル1間の露出地
表は、地中水分の蒸散の原因となるために、これを防ぐ
ためカプセル1間をつなぐ形で防水フイルム21で覆う
。更に、防水フイルム21の破損防止のため、防水フイ
ルム21の上には40〜50cm厚の養生の盛土22を
被せる。各カプセル1間のみに防水フイルム21を敷設
した場合には、カプセル1と地中設備(給水・施肥用の
パイプP、ダクト11)との機材の接続に際して、フイ
ルムの破損をともなうことなく容易に行うことができる
。しかしながら、砂漠の環境によっては地中水分の蒸散
をさらに防ぐために、カプセル1の下にも防水フイルム
21を施す必要がある場合もあるが、その際には給水・
施肥用のパイプP、ダクト11等の位置する部分を予め
開口しておくことは好ましい態様である。
【0024】上記の構成により地中は防水構造下におか
れることとなり、地中水分の消費が避けられ、時間の経
過と共に地中浸透圧による水分の地表への上昇が得られ
る。そして一定の上昇が得られた段階で、カプセル解放
型での緑化へのステップへ移行することとなる。以上説
明したように、本発明の給水・施肥・施種方法を採用し
た砂漠の緑化システムによれば、予め工場で緑化に必要
な初期必要資源を搭載したポット状プラットホーム2を
現地で据え付け、さらにプラットホーム内の緑化空間を
予め敷設した給水用パイプラインと空調用の地中ダクト
に接続し、その後に温度調整シエル3を上部から被せる
ことで外気より隔離された緑化空間Sを形成するように
したので、現地での作業は、■給水パイプラインとの接
続、■防水フイルムの施工、■各カプセル間の連結、■
温度調整のための地中ダクトとの接続、だけであり、簡
潔に行える。
【0025】次に、緑化の各ステップにおける給水、施
肥、施種のシステムについて詳しく説明する。緑化第1
ステップにおいては、緑化に必要な初期必要資源(例え
ば、生成種、土壌、水、肥料、ガス)は、ポット状プラ
ットホーム2に予め工場で搭載され、車両に積載して施
工(即ち、緑化作業)の現場に運搬される。
【0026】一定期間経過後、即ち初期必要資源の消耗
が近づいた段階で、第2ステップとしてカプセル内の動
植物の成育に必要な資源の交換、補給のための工程を行
う。その手段としては、必要な肥料、種子あるいは土壌
等をトレーラに搭載し各カプセルを巡回して交換、補給
をしていく方法、あるいはカプセルそれ自体をトレーラ
上に回収して生産工場に回送し、そこにおいて収穫若し
くは保全を行った後、再度現地に運搬し設置する方法等
を行いうる。前者の方法をとる場合には、この時点では
まだカプセルは外気から隔離した閉鎖空間であることが
好ましいので、図2に示すような供給口12をポット状
プラットホーム2に形成しておき、そこを通してトレー
ラ等の移送手段から内部に投入するようにすることが望
ましい。なお、この供給口12は、緑化空間S内の空気
の交換の必要性が生じたとき(酸素量、炭酸ガス量等の
調節のためなど)にも適宜使用される。この供給口12
を全てパイプラインで接合しておき遠隔の地からコント
ロールするようにしてもよく、その際に適宜のセンサー
群をカプセル内に設置しておき、その情報により制御す
るようにすればより好適である。
【0027】さらに、カプセル1内での土壌生成の進行
と地中水分の上昇に合わせて緑化ステップを進行させ、
カプセル1を徐々に開放型、例えば、温度調整シェル3
の除去さらには隔離壁の除去に移行するために部品の回
収と交換を行うようにする。そして、プラットホーム2
内の緑化の進行に従い、温度調整シェル3を除去し次い
で隔離壁4を除去する。プラットホーム2の下部容器の
みとなった時点では、その下方の地中水分も充分に上昇
しており、生物の生命維持環境が相当に整った状態にあ
るものと予測される。従って、もはやプラットホーム自
体が不必要な環境になっているので、プラットホーム内
の土壌を排出し現地の自然地表の土壌と混合する。それ
により、地域全体を緑化し現地化した動植物が自然発生
する環境が整ったこととなる。そこにおいて、ステップ
1として微生物の生存、ステップ2として苔、草、虫の
生存、ステップ3として食用・観葉植物、雑草の生存、
ステップ4として植物の現地化、ステップ5として大型
樹木等群落化を目指すこととなる。
【0028】本発明は上記したように、環境から隔離さ
れた緑の作付け空間を持つカプセルと、該カプセルへの
オアシス等からの配水パイプを、既に緑化しているオア
シス住戸群から徐々に砂漠地帯に漸進的に配置していき
、緑化のステップの進行具合に応じてカプセルを段階的
に開放していく砂漠の緑化システムにおいて、カプセル
への給水・施肥・施種は緑化の進展に応じて異なった態
様で実施する。
【0029】緑化の初期ステップにおいては、緑化に必
要な生成種、土壌、水、肥料等の初期必要資源をカプセ
ルに予め工場で搭載し、緑化作業の現場に運搬し、初期
必要資源の消耗が近づいた段階の緑化の次期ステップに
おいては、カプセル内の動植物の成育に必要な資源の交
換、補給を行う工程を取る。カプセル内の動植物の成育
に必要な資源の交換、補給は、必要な肥料、種子あるい
は土壌等をトレーラ等に搭載し各カプセルを巡回して交
換、補給をしていく方法、あるいはカプセルそれ自体を
トレーラ等上に回収して生産工場に回送し、そこにおい
て収穫若しくは保全を行った後、再度現地に運搬し設置
する方法等によりおこなう。
【0030】カプセル内の動植物の成育に必要な資源の
交換、補給はカプセルに設けられた供給口を通して行う
こともできる。
【0031】
【発明の効果】本発明の砂漠の緑化システムにおける給
水・施肥・施種方法は、緑化の進展のステップ毎に給水
・施肥・施種のやり方を管理することができるので、経
済計算や効果の算出が出来、現地への依存度を高めるこ
と無く緑化の進行ができる。また、カプセル化により工
場での種付け、初期環境の整備が可能になるので、現地
、地中水および地表土壌の含水状態とは無関係に緑化ス
テップを進行することができるので塩害が防げ、地中、
地表、空中と段階別に含水率を向上させることができる
【0032】また、カプセルという規格単位で実施する
ため、諸条件設定とその現地応用がしやすく、現地人で
の普及に有利さをもつ。さらに、カプセル単位であり、
不測の事態への対応もできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】砂漠緑化システムの全体構想を示す図。
【図2】カプセル単体を運搬する状態を示す図。
【図3】カプセルを砂漠に設置した状態を示す図。
【符号の説明】
1・・・カプセル                 
 2・・・プラットホーム 3・・・温度調整シェル            4・
・・隔離壁5・・・排気構造            
      6・・・吸気構造7・・・太陽電池   
               8・・・植生層9・・
・灌漑用パイプ              10・・
・空調機11・・・ダクト             
     12・・・吸気孔13・・・配管     
               21・・・防水フイル
ム 22・・・盛土 A・・・オアシス住戸群            P・
・・給水・施肥用パイプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  環境から隔離された緑の作付け空間を
    持つカプセルと、該カプセルへのオアシス等からの配水
    パイプとを、既に緑化しているオアシス住戸群から徐々
    に砂漠地帯に漸進的に配置していき、緑化のステップの
    進行具合に応じてカプセルを段階的に開放していく砂漠
    の緑化システムにおいて、カプセルへの給水・施肥・施
    種は緑化の進展に応じて異なった態様で実施することを
    特徴とする砂漠の緑化システムにおける給水・施肥・施
    種方法。
  2. 【請求項2】  緑化の初期ステップにおいては、緑化
    に必要な生成種、土壌、水、肥料等の初期必要資源をカ
    プセルに予め工場で搭載し、緑化作業の現場に運搬し、
    初期必要資源の消耗が近づいた段階の緑化の次期ステッ
    プにおいては、カプセル内の動植物の成育に必要な資源
    の交換、補給のための工程をとりうることを特徴とする
    請求項1記載の砂漠の緑化システムにおける給水・施肥
    ・施種方法。
  3. 【請求項3】  カプセル内の動植物の成育に必要な資
    源の交換、補給を、必要な肥料、種子あるいは土壌等を
    各カプセルを巡回して交換、補給をしていく方法、ある
    いはカプセルそれ自体を回収して生産工場に回送し、そ
    こにおいて収穫若しくは保全を行った後、再度現地に運
    搬し設置する方法によりおこなうことを特徴とする請求
    項2記載の砂漠の緑化システムにおける給水・施肥・施
    種方法。
  4. 【請求項4】  カプセル内の動植物の成育に必要な資
    源の交換、補給をカプセルに設けられた供給口を通して
    行うことを特徴とする請求項2記載の砂漠の緑化システ
    ムにおける給水・施肥・施種方法。
JP3134773A 1991-06-06 1991-06-06 砂漠の緑化システムにおける給水・施肥・施種方法 Pending JPH04360629A (ja)

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JP3134773A Pending JPH04360629A (ja) 1991-06-06 1991-06-06 砂漠の緑化システムにおける給水・施肥・施種方法

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JP (1) JPH04360629A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6862842B2 (en) * 2000-07-18 2005-03-08 American Builders & Contractors Supply Co., Inc. Modular green roof system, apparatus and methods, including pre-seeded modular panels

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6862842B2 (en) * 2000-07-18 2005-03-08 American Builders & Contractors Supply Co., Inc. Modular green roof system, apparatus and methods, including pre-seeded modular panels

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