JPH0435984Y2

JPH0435984Y2 -

Info

Publication number: JPH0435984Y2
Application number: JP1984138649U
Authority: JP
Priority date: 1984-09-14
Filing date: 1984-09-14
Publication date: 1992-08-25
Also published as: JPS6155777U

Description

【考案の詳細な説明】「産業上の利用分野」本考案は、販売する商品を前面に陳列すると共
に価格票を備える構造の自動販売機の陳列棚に関
する。

「従来の技術」煙草等の品種の多い商品を販売する自動販売機
は、複数種類の商品を販売するため購入商品の選
択が必要になり、前面に陳列棚を設けて販売する
商品を陳列し、さらにこの商品に対応する価格票
を備えている。

この商品の陳列は、商品の品種を示す他、商品
の価格を表示するものであり、しばしば陳列商品
を交換することがあるため陳列商品及び価格票が
交換できる様に構成される必要があつた。

また、一方、自動販売機は、陳列商品はもとよ
り価格票にしても商品の購入者に良い印象を与え
るよう配列や美観に注意を払つて構成されるもの
である。

このため、一般には、前面にガラスなどの透明
部材を備えて内部が良く見えるように構成し、そ
の見える部分に陳列商品を陳列している。

この様な例は、実公昭57−21102号公報及び実
公昭57−33489号公報に示されており、自動販売
機の内部から陳列商品を交換できるように開閉可
能な扉を備えており、扉を開けて陳列棚の内部の
陳列商品を交換可能にしている。

そして、陳列商品は、台に載置されるか、或る
いは、陳列商品の姿勢が変化する場合は、固定用
の箱等によつて陳列商品を保持している。

また、価格票は、陳列商品に対応して備えられ
る必要があり、陳列商品の近傍に備えられること
によつて、陳列商品の価格を容易に判別できるよ
う構成される必要があつた。

実公昭57−21102号公報に記載されるものでは、
陳列商品と価格票とを一体の部材で構成された部
品に納めるように構成されており、標準化された
部品にすることができるため、製作し易いといつ
た効果的が認められる。

しかし、その半面、商品を保持するケースの部
分が一定となるため、異なる寸法の陳列商品に対
応できなくなるといつた問題点を有していた。

また、別の実公昭57−33489号公報に示される
例では、価格票が陳列商品と一体に備えられない
といつた問題点を有していた。

「考案が解決しようとする問題点」本考案は、この様な事情に鑑みてなされたもの
であり、陳列商品の変更を行なう場合にも容易に
対応出来、かつ価格票の交換が容易であり、陳列
商品と価格票とが一体になり、また、全体の構成
がシンプルで鋼板を折り曲げて容易に製作できる
構造の自動販売機の陳列棚を提供することを目的
としている。

「問題点を解決するための手段」本考案は、鋼板を逆Ｌ字状に折曲げてその水平
になる一辺で陳列商品を載置する台を形成し、こ
の台の下部に垂下する他辺に透孔による窓を形成
し、この窓の下部裏側に前記鋼板を折り曲げて構
成されるフツクを形成し、かつ板状の価格票を前
記窓から挿入し下端を前記フツクに支持させたこ
とによつて問題点を解決している。

「作用」商品を陳列する場合は、台の上に容易に載置す
ることができ、価格の変更を行なう場合は、価格
票を窓から抜取り、異なる価格票を窓に挿入する
ことにより完了する。

そして、価格票は、窓から挿入すると共に窓の
下部裏側に形成されているフツクに価格票の下端
を引掛けるように装着することにより容易確実に
価格票の装着が行なえ製作面においても鋼板を折
り曲げて容易に製作できるため簡単で、しかも外
観を損うことがなく、取り付けられた価格票は、
シンプルで分かり易いものとなる。

「実施例」本考案を図面に示された一実施例に基づいて説
明すると、第１図は、本考案の一実施例による自
動販売機の陳列棚の要部縦断面図であり、第２図
は、その要部の正面図である。

第１図において、自動販売機の陳列棚は、販売
商品の陳列ができるように陳列棚として鋼板１を
逆Ｌ字状に折曲げて、その一辺を利用して陳列商
品３を載置する水平の台２が形成されている。

そして、台２の下部に垂下する鋼板の他辺にプ
レスなどで打ち抜いて形成された透孔による窓４
が設けられており、窓４の下部裏側に鋼板１を折
り曲げて形成されたフツク５が備えられている。

さらに、窓４から価格票６が挿入されると共に
価格票６の下端がフツク５に支持されている。

また、台２、窓４およびフツク５は、鋼板１を
折曲げて一体的に構成することができ、特に窓４
は、プレスにより打ち抜いた透孔によつて簡単に
構成されるものである。

鋼板１は、軸７が軸穴８を貫通しており、この
軸７と軸穴８の嵌合によつて回転するように構成
されている。

そして、この軸７は、両端が図示されない陳列
棚の側壁などに固定されているものであり、鋼板
１を上方へ引つ張ると軸穴８と軸７との関係から
鋼板１が少し上方へ移動し、かつ、水平に倒れる
ような姿勢にすることができ、陳列商品３及び価
格票６を容易に交換できるようになつている。

そして、陳列商品３が正面から良く見えるよう
に前面にガラス９が設けられており、全体で陳列
棚を構成している。

第２図において、自動販売機の陳列棚は、陳列
棚の内部に設けられている鋼板１の台２の下部に
窓４が形成されており、窓４に価格票６が装着さ
れている。

窓４は、フツク５の位置より高い位置に形成す
れば、価格票６は、下端がフツク５に支持され、
窓４の下側縁部に寄り掛かるように支持されるた
め、前方へ傾斜しても窓から脱落することはな
い。

また、この様な陳列商品と価格票は、台２が横
に長く形成されており、商品を収容しているコラ
ム数と同じ数だけ備えられるものである。

この様な構成において、自動販売機の陳列棚
は、販売したい商品の販売を可能にするコラムに
それぞれ対応する位置に同様の陳列商品３を載置
する。

そして、それぞれの陳列商品３に対応する価格
票６を窓４に挿入すると共に価格票６の下端をフ
ツク５に支持させる。

この様な操作によつて商品陳列を完了するた
め、販売商品の位置を変更したい場合、あるいは
価格の変更を行なう場合は、極めて容易に対応す
ることができる。

また、台２および価格票６の取り付けのための
窓４及びフツク５がそれぞれ鋼板１の折曲げ等の
加工によつて構成されるため、製作が簡単になる
他、シンプルな構成となり、安価に製作でき、し
かも、陳列商品及び価格票が良く目立ち、分かり
易いといつた効果が得られる。

勿論、本実施例では、陳列商品３の第２の部分
に連続する商品と平行な背面が形成されている
が、この様な背面は、本実施例の如く陳列商品が
傾斜して備えられる場合は、必要な構成になる
が、台２と陳列商品との間が接着や粘着テープな
どによつて固定される場合は、背面は必要なもの
ではなく、その場合、背面を開閉するように構成
することができる。

また、缶詰等の台２に載置された状態で姿勢が
安定する商品の場合、台２には、何等陳列商品を
保持する必要がなく、陳列商品を単に載置しただ
けで販売商品の陳列が可能となる。

「考案の効果」本考案によれば、鋼板の折曲げ等の加工によつ
て簡単に製作できるため、製作価格を下げること
ができ、陳列商品および価格票が簡単に交換でき
る。

しかも、シンプルな構造のため、商品と価格票
との一体感が得られ、展示効果が大きく、その実
用的価値は極めて大きいものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案の一実施例による自動販売機
の陳列棚の要部縦断面図であり、第２図は、その
要部の正面図である。１……鋼板、２……台、３……陳列商品、４…
…窓、５……フツク、６……価格票。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

販売する商品を価格票と共に陳列する自動販売
機の陳列棚において、鋼板を逆Ｌ字状に折曲げて
その水平になる一辺で陳列商品を載置する台を形
成し、この台の下部に垂下する他辺に透孔による
窓を形成し、この窓の下部裏側に前記鋼板を折り
曲げて構成されるフツクを形成し、かつ板状の価
格票を前記窓から挿入し下端を前記フツクに支持
させたことを特徴とする自動販売機の陳列棚。