JPH0435951Y2 - - Google Patents

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JPH0435951Y2
JPH0435951Y2 JP1987118106U JP11810687U JPH0435951Y2 JP H0435951 Y2 JPH0435951 Y2 JP H0435951Y2 JP 1987118106 U JP1987118106 U JP 1987118106U JP 11810687 U JP11810687 U JP 11810687U JP H0435951 Y2 JPH0435951 Y2 JP H0435951Y2
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sphere
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はX−Y方向入力装置に係り、例えばグ
ラフイツク・デイスプレイ装置の図形入力装置な
どに好適なX−Y方向入力装置に関するものであ
る。
〔従来の技術〕
出願人は先に実願昭61−021539号でマウスタイ
プとトラツクボールタイプの両機能を持つたX−
Y方向入力装置を出願している。
第28図及び第29図は上記公報に記載されて
いる図面で、第28図及び第29図は入力装置の
動作原理を示す説明図、第30図及び第31図は
ロツク部材の移動量の説明図である。
次に上記の入力装置の概略を説明すると、転接
ローラ71と、該ローラ71を回転自在に支承す
るローラ支持部材72と、該ローラ支持部材72
を被回転球体80方向に付勢するコイルバネ73
とによつて摩擦力付与手段を構成し、この入力装
置をマウスタイプとして使用する場合には、第2
8図に示す如くロツク部材77を摩擦力付与手段
の収納体46の突出部76内に退去させて、被回
転球体80を下方に位置せしめ、第1の従動ロー
ラ67と第2の従動ローラ68のそれぞれの周面
には転接ローラ71によつて被回転球体80が圧
接されている。
そして、オペレータが上記入力装置を移動する
と、被回転球体80がそれに連動して所定角度回
転し、それにより入力装置の移動量をX方向、Y
方向の成分に分けて検出するようになつており、
また、上記の入力装置をトラツクボールタイプと
して使用する場合には、入力装置を逆にして被回
転球体80を押圧する。すると、転接ローラ71
は被回転球体80の移動に伴つて最大径部分より
も小径部分に接触し、これによりローラ支持部材
72はその突部74が収納体46のストツパ47
と当接する位置までコイルバネ73の弾撥力によ
つて前進する。かかる状態でロツク部材77を移
動すると、第29図に示す如く、ローラ支持部材
72の後端と当接し、ここで、入力装置を元の状
態に戻してもローラ支持部材72はロツク部材7
7によつてその動きが規制され、被回転球体80
はローラ支持部材72に支承された転接ローラ7
1および両従動ローラ67,68とにより3点支
持される。そして被回転球体80を指などで回転
すると、それに連動して従動ローラ67,68が
回転し、被回転球体80の回転量をX方向、Y方
向に分けて検出するようになつている。
次に入力装置がトラツクボールタイプに切換つ
た際のロツク部材77の移動量につき説明する。
今、入力装置をマウスタイプとして使用する時
は、第30図に示す如くロツク部材77はローラ
支持部材72の側面に当接しており、この状態か
らトラツクボールタイプとして使用する場合は、
ローラ支持部材72は矢印方向に移動し、そのあ
とにロツク部材77が第31図に示す如く侵入
し、その際のロツク部材77の移動量はローラ支
持部材72の幅aである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
ところで、最近のX−Y方向入力装置は手のひ
らサイズの小型化が要求され、内部機構の極限ま
での縮小化、及び緻密化が絶対条件となつた。そ
のため、内部機構の可動部の移動量を最小にする
必要が生じた。
本考案は上記の如き必要を満たすために、トラ
ツクボールタイプに切換える際、ローラ支持部材
の移動を規制するロツク部材の移動量を従来に比
し短縮せんとするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の如き目的を達成するために、本考案は、
回転自在に配置された被回転球体と、その被回転
球体と接して被回転球体の回転力によつて回転す
る第1の従動ローラと、被回転球体と接して被回
転球体の回転力によつて回転するとともに軸方向
が前記第1の従動ローラの軸方向とほぼ直交する
第2の従動ローラと、前記第1の従動ローラの回
転量を検出する第1の回転量検出手段と、前記第
2の従動ローラの回転量を検出する第2の回転量
検出手段と、前記被回転球体を第1の従動ローラ
および第2の従動ローラ側に弾性付勢して、被回
転球体と両従動ローラとの間に摩擦力を付与する
摩擦力付与手段と、これら被回転球体、第1およ
び第2の従動ローラ、第1および第2の回転量検
出手段ならびに摩擦力付与手段を収容するケーシ
ングとを備え、前記被回転球体が前記ケーシング
の上面と下面に設けられた開口間を上下動可能に
配置されているX−Y方向入力装置において、前
記摩擦力付与手段を、前記被回転球体に接する転
接ローラと、該転接ローラを回転自在に支承する
移動可能なローラ支持部材と、該ローラ支持部材
を前記被回転球体方向に付勢するバネとによつて
構成するとともに、前記ローラ支持部材の移動を
選択的にロツク可能なロツク部材を設け、このロ
ツク部材と前記ローラ支持部材のそれぞれの対向
面に該ローラ支持部材の幅寸法より短い切欠き部
を有する段部を形成したことを特徴とするもので
ある。
〔作用〕
上記手段によれば、マウスタイプとして使用す
る場合は、ロツク部材をローラ支持部材から後退
することにより、被回転球体に転接ローラからの
弾性力を付与し、被回転球体を両従動ローラに均
等な力で押圧する。一方、トラツクボールタイプ
として使用する場合は、ロツク部材を移動してロ
ーラ支持部材に係止することにより、転接ローラ
の被回転球体への弾性付勢を阻止し、被回転球体
を両従動ローラと転接ローラとで3点支持する。
この場合、ロツク部材とローラ支持部材とは、両
者の対向面に形成されたローラ支持部材の幅寸法
より短い切欠き部を有する段部どうしが係止する
ため、ロツクまたはロツク解除に必要なロツク部
材の移動量を大幅に短縮することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面とともに説明す
る。
第1図は本考案の一実施例に係る入力装置の構
成部品を示す分解斜視図、第2図〜第27図はそ
の入力装置の説明図である。なお、第28図〜第
31図に示した従来例と同一部分には同一符号を
付した。本実施例に係る入力装置は、外殻を形成
する第1のケーシング1と、該第1のケーシング
1に回転可能に保持された第2のケーシング2
と、該第2のケーシング2内に設けられた回転量
検出部と、第2のケーシング2の上部に着脱自在
に設けられたカバー3とにより概略構成されてい
る。
第1のケーシング1は、ABS樹脂などの合成
樹脂で成形された上ケース4と下ケース5とから
なり、これらは下ケース5の下面から2本のネジ
6(第1図では1本のみ図示)によつて接合・一
体化されるようになつている。以下、これらケー
ス4,5について詳しく説明する。
第2図〜第5図は上ケース4の説明図であり、
第2図は平面図、第3図は側面図、第4図は底面
図、第5図は第2図のA−A線断面図である。こ
れらの図に示すように、上ケース4の図中右方に
は大径の開口部7が形成されており、また上ケー
ス4の上壁には該開口部7方向に延びるスリツト
8が、上ケース4の両側壁にはくさび形のスリツ
ト9,9がそれぞれ形成されている。さらに、上
ケース4の上壁裏面には両スリツト8,9間にそ
れぞれ跨るように薄肉部10が形成されており、
これらスリツト8,9および薄肉部10によつて
画成された2つの部分が操作レバー11,12と
なつている。従つて、両操作レバー11,12は
薄肉部10を介して上ケース4にヒンジ結合され
ている。
これら操作レバー11,12の裏面中央部には
後述するプツシユスイツチを押圧するための押圧
ピン13,14が垂設されており、これら押圧ピ
ン13,14の近傍には操作レバー11,12の
押圧ストローク量を規制するための規制壁15,
16が垂設されている。また、上ケース4の両側
壁には半トラツク形状の切欠部17,17が形成
され、さらに上記開口部7を画成する周壁18の
一部には約90度の範囲で段落ち部19が形成され
ている。
第6図〜第9図は下ケース5の説明図であり、
第6図は平面図、第7図は側面図、第8図は底面
図、第9図は第6図のB−B線断面図である。こ
れらの図に示すように、下ケース5の図中右方に
は上記上ケース4の開口部7と同径の開口部20
が形成されており、該開口部20を画成する周壁
21の一部には約90度の範囲で段落ち部22が形
成されると共に、その一部に所定の間隔をおいて
複数のクリツク溝23が形成され、さらに該段落
ち部22の両端には第1および第2のストツパ2
4,25が突設されている。一方、下ケース5の
図中左方の底壁には1本のボス26と複数のリブ
27とが突設されており、これらは後述する回路
基板を下ケース5に所定の高さで支持固定するた
めのものである。さらに、下ケース5の底壁には
側壁と所定の隙間を保つて複数の保持リブ28が
突設され、また下ケース5の両側壁には上記上ケ
ース4の切欠部17に対応して半トラツク形状の
切欠部29,29が形成されている。
上記第2のケーシング2は、ABS樹脂などの
合成樹脂で形成された上回転体30と下回転体3
1とからなり、これらは下回転体31の下面から
4本のネジ32(第1図では1本のみ図示)によ
つて接合・一体化されるようになつている。以
下、これら両回転体30,31を詳細に説明す
る。
第10図〜第13図は上回転体30の説明図で
あり、第10図は平面図、第11図は側面図、第
12図は底面図、第13図は第10図のC−C線
断面図である。これらの図に示すように、上回転
体30の中央には後述する被回転球体の径より幾
分小径な開口33が形成され、また裏面には4本
のネジ止め用ボス34と4本の支持ピン35およ
び複数の支持壁36がそれぞれ垂設されている。
上回転体30の周壁の外径寸法は上記両ケース
4,5の開口部7,20と略同一寸法に設定され
ており、該周壁にはこれら開口部7,20よりも
大径のフランジ37が周面に沿つて突設されると
共に、該フランジ37の上方には後述するカバー
を係止する凹部38が180度の対向位置に形成さ
れ、さらに周壁の一部には約120度の範囲にわた
つて切欠部39が形成されている。
第14図〜第17図は下回転体31の説明図で
あり、第14図は平面図、第15図は側面図、第
16図は底面図、第17図は第14図のD−D線
断面図である。これらの図に示すように、下回転
体31の中央には後述する被回転球体より僅かに
大径の開口40が形成され、該開口40の周囲に
は2個の軸受保持体41,42と両軸受保持体4
1,42より大き目なホルダ保持体43,44と
が立設されている。これら保持体41,42,4
3,44は後述する従動ローラと回転量検出手段
とを保持位置決めするためのもので、そのうち一
方の軸受保持体41とホルダ保持体43ならびに
他方の軸受保持体42とホルダ保持体44とはそ
れぞれ対をなし、これら各対のそれぞれの中心線
は互いに直交するように配設されている。また、
上記開口40の周囲には空室45を有する収納体
46が立設されている。この収納体46は、後述
する摩擦力付与手段を収納保持するためのもの
で、その両側壁には一対のストツパ47が突設さ
れ、またその底部には下回転体31を貫通する長
方形の操作窓48が穿設されている。
また、下回転体31には4本のネジ止め用ボス
49が上記上回転体30の各ボス34に対応して
立設されている。さらに、下回転体31の周壁の
外径は上回転体30の周壁と同一寸法に設定され
ており、該周壁の下部周縁には上記開口部7,2
0よりも大径のフランジ50が、その一部には後
述するクリツクばね収納用の凹部51が形成され
ると共に、約180度の範囲にわたつて切欠部52
が形成されている。
以上のように構成された第1および第2のケー
シング1,2は、回転量検出手段の各構成部品が
収納された状態で入力装置として組立てられる。
以下これを第18図〜第20図を主に用いて説明
する。第18図は上記上ケース4と上回転体30
ならびに後述するカバーを取り除いた状態を示す
入力装置の平面図、第19図は入力装置の底面
図、第20図は入力装置の縦断面図である。
これらの図に示すように、上記下ケース5のボ
ス26と各リブ27上にはフエノール樹脂などの
比較的硬質な絶縁材料からなる回転基板53が載
置され、該回路基板53は上方からネジ54をボ
ス26に螺入することにより下ケース5上に固定
される。この回路基板53上には4個のプツシユ
スイツチ55,56,57,58やインターフエ
イス回路素子(図示せず)などが半田付け固定さ
れ、プツシユスイツチ55,57は操作部を上方
に向けた横形に、残りのプツシユスイツチ56,
58は操作部を側方に向けた縦形にそれぞれ配置
されている。これらプツシユスイツチ55〜58
は、入力装置自体の電源スイツチの他に、例えば
図示せぬデイスプレイ装置においてカーソルに対
応する表示パターンを削除したり、あるいはカー
ソルを他の表示位置に移動させたり、その他の切
換えや制御などの各種信号処理に用いられ、両プ
ツシユスイツチ55,56が同一の信号処理を行
うように、また両プツシユスイツチ57,58も
同一の信号処理を行うように結線されている。
前述の如く、上ケース4と下ケース5は組立完
了時にネジ6(第1図参照)により接合・一体化
されるが、この状態において上ケース4の両操作
レバー11,12に垂設した押圧ピン13,14
は横形に配設されたプツシユスイツチ55,57
の操作部と当接する。また、下ケース5の側壁と
保持リブ28との間には、一対のスイツチアーム
59,60にそれぞれ一体形成されたL字状の弾
性脚部61,62が嵌挿保持され、これらスイツ
チアーム59,60は縦形に配設された上記プツ
シユスイツチ56,58の操作部と当接すると共
に、両ケース4,5の切欠部17,29によつて
画成される空間内にその一部を露出している。な
お、入力装置と図示せぬデイスプレイ装置とは、
図示せぬコードによつて接続されている。
一方、上記下回転体31のホルダ保持体43,
44内には回転量検出手段である第1のエンコー
ダ63と第2のエンコーダ64とが保持され、こ
れらはリード線65,66(あるいは所望のパタ
ーン配線を形成したフレキシブル基板)を介して
上記回路基板53に接続されている。第1および
第2のエンコーダ63,64は、所望のパターン
を有するコード板と該コード板上を回転摺動する
摺動子片と該摺動子片を支持する摺動子受(いず
れも図示せず)とを備えた公知のもので、それぞ
れの外殻を形成するホルダが各ホルダ保持体4
3,44に位置決め保持されている。また、第1
および第2のエンコーダ63,64の上記摺動子
受には第1および第2の従動ローラ67,68の
一端が固着されており、これら第1、第2の従動
ローラ67,68の他端は軸受け69,70を介
して上記軸受保持体41,42に位置決め保持さ
れている。
さらに、上記下回転体31の収納体46内には
摩擦力付与手段の構成部品が収納保持される。こ
の摩擦力付与手段は、転接ローラ71と、該転接
ローラ71を回転自在に支承するローラ支持部材
72と、該ローラ支持部材72を後述する被回転
球体方向へ付勢するコイルバネ73とによつて構
成されており、ローラ支持部材72の両側壁には
上記収納体46の両ストツパ47と係合可能な突
部74が一体に設けてあり、後端には第2の段部
Nが形成されている。
この段部Nは、第23図ロに示す如く、ローラ
支持部材72の幅aの中央より左半分に凹部90
を設けて形成された第1の端面91、該第1の端
面91に連なる第1の側面92と、第1の側面9
2に連なり、第1の端面91より前方位置にある
第2の端面93から成つている。
上記ローラ支持部材72は、その後端に形成し
たばね受け凹部75にコイルバネ73の一端を係
止した状態で転接ローラ71と共に収納体46の
空室45内に挿入され、該コイルバネ73の弾性
力により転接ローラ71はその一部を収納体46
より若干突出すると共に、ローラ支持部材72の
突部74が収納体46のストツパ47に当接し、
これによりローラ支持部材72ならびに転接ロー
ラ71の抜け止めがなされる。
上記収納体46はその後方に突出部76を有す
る平面L字状をなし、該収納体46の後方にはロ
ツク部材77が挿入される。このロツク部材77
は上記コイルバネ73と対向する面に開放部78
を有すると共に、第23図イに示す如く、側面に
第1の段部Mを有し、該段部Mは先端部を形成す
る第3の端面94と、これに連なる第2の側面9
5と、この第2の側面95に連なり第3の端面9
4より後方位置にある第4の端面96とから成つ
ている。該ロツク部材77はまた、下回転体31
の操作窓48に沿つて摺動できるようになつてい
る。すなわち、ロツク部材77が第18図に示す
ように突出部76内にある時、上記ローラ支持部
材72はコイルバネ73の弾性力により空室45
内を摺動可能であるが、ロツク部材77がローラ
支持部材72の後端と当接する位置まで移動する
と、(この移動量については後記する)該ローラ
支持部材72はロツク部材77によつてその動き
が規制されるようになつている。
組立順序としては、まず回路基板53やスイツ
チアーム59,60を組込んだ下ケース5と、エ
ンコーダや従動ローラなどの回転量検出手段と転
接ローラなどの摩擦力付与手段とを組み込んだ下
回転体31とをそれぞれ準備し、下回転体31の
凹部51内に弾性板からなるクリツクばね79
(第1図参照)を挿入した状態で、該下回転体3
1を下ケース5の下方からそのフランジ50が開
口部20と当接するまで嵌挿する。第18図はこ
の時の状態を示すものであつて、かかる状態で第
1および第2のエンコーダ63,64と回路基板
53とはリード線65,66(またはフレキシブ
ル基板)を介して電気的に接続される。
次に、下ケース5の上に上ケース4を被せ、下
ケース5の下方からネジ6を螺入して両ケース
4,5を接合・一体化する。この作業により、上
ケース4に一体形成した操作レバー11,12の
押圧ピン13,14はプツシユスイツチ55,5
7の上面に位置し、また下ケース5に組み込んだ
スイツチアーム59,60は両ケース4,5の切
欠部17,29に挟まれて抜け止めがなされる。
しかる後、上ケース4の上方からその開口部7
内に上回転体30のフランジ37が当接するまで
挿入し、両回転体30,31のそれぞれのネジ止
め用ボス34,49を合致させた状態で、下回転
体31の下方からネジ32をボス34,49内に
螺入し、両回転体30,31を接合・一体化す
る。この作業により、上回転体30に垂設した各
支持ピン35は第1、第2のエンコーダ63,6
4のホルダ上面ならびに軸受69,70の上面に
それぞれ当接すると共に、同じく上回転体30に
垂設した各支持壁36はローラ支持部材72およ
びロツク部材77の上面と僅かなクリアランスを
もつて対向し、回転量検出手段と摩擦力付与手段
の各保持体41〜44および収納体46からの抜
け止めがなされる。
以上のようにして両ケース4,5の開口部7,
20内に両回転体30,31を組み込んだ後、下
回転体31の開口40から例えば鋼球に合成樹脂
を被着した被回転球体80を挿入し、その後、該
被回転球体80より小径な開口81を有する蓋体
82を下回転体31の開口40周壁に係止する。
最後に、必要に応じてABS樹脂などの合成樹脂
にて成形されたカバー3を自身の弾性力を利用し
て上回転体30に被着し、カバー3の内周壁に対
向して設けられた一対の係止突部83を上回転体
30の両凹部38と係合させることにより、上回
転体30の所定位置にカバー3を取付ける(第2
0図参照)。
次に、上記実施例の作動について説明する。
まず、マウスタイプとして使用する場合につい
て説明すると、この場合は、ロツク部材77を突
出部76内に退去させて、被回転球体80が第2
0図の実線で示す下降位置にある状態で使用す
る。第21図はこの時の動作原理を示す説明図で
あり、同図に示すように、第1の従動ローラ67
と第2の従動ローラ68のそれぞれの周面には、
転接ローラ71によつて被回転球体80が圧接さ
れている。第1の従動ローラ67と第2の従動ロ
ーラ68の軸方向は直交し、これらは被回転球体
80に対しては互いに直角な方向から接触する。
被回転球体80が下降した状態において、転接ロ
ーラ71は、第1および第2の従動ローラ67,
68の軸線が交わる点Qと、被回転球体80の中
心Oとを結ぶ直線上に配置され、コイルバネ73
の弾発力を受けて被回転球体80を第1および第
2の従動ローラ67,68に対し均等な力で押圧
する。さらに、これら第1、第2の従動ローラ6
7,68の一端にはこれらを回転軸として第1、
第2のエンコーダ63,64が連結されている。
これら第1、第2のエンコーダ63,64は、第
1、第2の従動ローラ67,68の回転量を検出
するもので、被回転球体80の回転量をX方向、
Y方向の各々の成分に分けて検出することによ
り、被回転球体80の回転状態を知ることができ
る。
従つて、オペレータが上記入力装置を片手で持
ちこれを机上などのベース上で移動すると、蓋体
82の開口81から若干量突出している被回転球
体80がそれに連動して所定方向に回転し、それ
により被回転球体80の回転量すなわち入力装置
の移動量をX方向・Y方向の成分に分けて検出で
きる。
なお、このように入力装置をマウスタイプとし
て使用する場合、下降位置にある被回転球体80
と上回転体30の開口33との間に間隙ができる
ため、上回転体30にカバー3を被着し、上記間
隙からゴミやほこりなどの異物が内部に侵入しな
いようにして使用することが望ましい。
次に、上記入力装置をトラツクボールタイプと
して使用する場合について説明すると、この場合
は、まず入力装置を逆すなわち下ケース5および
下回転体31を上向きにし、被回転球体80をそ
の自重あるいは指などで押圧することにより上回
転体30の開口33側へ移動させる。すると、マ
ウスタイプの使用時に被回転球体80の最大径部
分(被回転球体80の中心Oを通る面の周縁)に
接触していた転接ローラ71は、当該被回転球体
80の移動に伴つて上記最大径部分よりも小径部
分に接触し、これによりローラ支持部材72はそ
の突部74が収納体46のストツパ47と当接す
る位置までコイルバネ73の弾発力によつて前進
する。かかる状態で、下回転体31の操作窓48
内に臨むロツク部材77を操作窓48に沿つてス
ライドすると、該ロツク部材77は、その開放部
78内にコイルバネ73が入ることにより、コイ
ルバネ73と当接することなくローラ支持部材7
2の後端と当接する。
しかる後、入力装置を元の状態に戻し、すなわ
ち上ケース4および上回転体30を上向きにする
と、被回転球体80は第20図の破線で示すよう
に、その一部が上回転体30の開口33より突出
した状態となる。第22図はこの時の動作原理を
示す説明図であり、同図に示すようにローラ支持
部材72はロツク部材77によつてその動きが規
制されており、被回転球体80は該ローラ支持部
材72に軸支された転接ローラ71および両従動
ローラ67,68とにより、被回転球体80の中
心を通る面の下方部分が3点支持されている。
従つて、カバー3を外した入力装置を机上など
に載置し、上回転体30の開口33より突出する
被回転球体80を指などで回転すると、それに連
動して回転する従動ローラ67,68やエンコー
ダ63,64などにより、被回転球体80の回転
量をX方向、Y方向に分けて検出できる。この
時、被回転球体80の自重や回転時の押圧力など
により、転接ローラ71には外方への力が作用す
るが、ロツク部材77によつてローラ支持部材7
2の動きが規制されているため、被回転球体80
は入力装置を載置した机などに接触することなく
上方位置に支持される。
次にマウスタイプからトラツクボールタイプに
切換える際のロツク部材77の移動量について説
明する。
第24図はマウスタイプの場合を示し、ロツク
部材77の第3の端面94及び第2の側面95、
第4の端面96は各々ローラ支持部材72の第1
の側面92と第2の端面93と第3の側面97に
当接している。
この状態からトラツクボールタイプに切換える
と、ローラ支持部材72は所定量矢印方向に移動
し、そのあとにロツク部材77を矢印方向に移動
さす。すると、ロツク部材77の第4の端面96
がローラ支持部材72の第1の側面92に当接し
て停止する。そしてこの際のロツク部材77の移
動量は、ローラ支持部材72の第2の端面93の
長さbであり、ローラ支持部材72の第2の端面
93と第1の端面91とは、ロツク部材77の第
4の側面98と第2の側面95とに当接し、確実
に係止される。
ところで、ローラ支持部材72の第2の端面9
3の長さbは、ローラ支持部材72の幅aの1/2
に形成されているので、ロツク部材77の移動量
は、従来の1/2に縮小することが出来る。
なお、第26図、第27図に示す如く、ロツク
部材77はそのままで、ローラ支持部材72の後
端中央に凸部99を形成して第2の段部を形成
し、トラツクボールタイプへの切換え時に、該第
2の段部をロツク部材77の第1の段部に係合す
るようにしてもよい。
〔考案の効果〕
以上説明したように、本考案によれば、ロツク
部材とローラ支持部材のそれぞれの対向面に、該
ローラ支持部材の幅寸法より短い切欠き部を有す
る段部を形成したため、トラツクボールタイプに
切換える際のロツク部材の移動量を従来に比し縮
小することが出来る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第25図は本考案の一実施例に係り、
第1図は入力装置全体の分解斜視図、第2図は上
ケースの平面図、第3図はその側面図、第4図は
その底面図、第5図は第2図のA−A線断面図、
第6図は下ケースの平面図、第7図はその側面
図、第8図その底面図、第9図は第6図のB−B
線断面図、第10図は上回転体の平面図、第11
図はその側面図、第12図はその底面図、第13
図は第10図のC−C線断面図、第14図は下回
転体の平面図、第15図はその側面図、第16図
はその底面図、第17図は第14図のD−D線断
面図、第18図は上ケース、上回転体およびカバ
ーを取り除いた状態を示す入力装置の平面図、第
19図は入力装置の底面図、第20図は入力装置
の縦断面図、第21図および第22図は入力装置
の動作原理を示す説明図、第23図イ,ロはロツ
ク部材及びローラ支持部材の要部斜視図、第24
図及び第25図はロツク部材の移動量を説明する
説明図で、第24図はマウスタイプの時を、第2
5図はトラツクボールタイプの時を示す。第26
図及び第27図は本考案の他の実施例のロツク部
材の移動量を説明する説明図で、第26図はマウ
スタイプの時を示し、第27図はトラツクボール
タイプの時を示す。第28図〜第31図は従来例
の説明図で、第28図及び第29図は入力装置の
動作原理を示す説明図、第30図及び第31図は
ロツク部材の移動量を説明する説明図で、第30
図はマウスタイプの時を、第31図はトラツクボ
ールタイプの時を示す。 1……第1のケーシング、2……第2のケーシ
ング、4……上ケース、5……下ケース、7……
開口部、20……開口部、30……上回転体、3
1……下回転体、33……開口、40……開口、
46……収納体、47……ストツパ、48……操
作窓、63……第1のエンコーダ、64……第2
のエンコーダ、67……第1の従動ローラ、68
……第2の従動ローラ、71……転接ローラ、7
2……ローラ支持部材、73……コイルバネ、7
4……突部、77……ロツク部材、80……被回
転球体、81……開口、82……蓋体、M……第
1の段部、N……第2の段部、91……第1の端
面、92……第1の側面、93……第2の端面、
94……第3の端面、95……第2の側面、96
……第4の端面、97……第3の側面、98……
第4の側面、99……凸部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転自在に配置された被回転球体と、その被回
    転球体と接して被回転球体の回転力によつて回転
    する第1の従動ローラと、被回転球体と接して被
    回転球体の回転力によつて回転するとともに軸方
    向が前記第1の従動ローラの軸方向とほぼ直交す
    る第2の従動ローラと、前記第1の従動ローラの
    回転量を検出する第1の回転量検出手段と、前記
    第2の従動ローラの回転量を検出する第2の回転
    量検出手段と、前記被回転球体を第1の従動ロー
    ラおよび第2の従動ローラ側に弾性付勢して、被
    回転球体と両従動ローラとの間に摩擦力を付与す
    る摩擦力付与手段と、これら被回転球体、第1お
    よび第2の従動ローラ、第1および第2の回転量
    検出手段ならびに摩擦力付与手段を収容するケー
    シングとを備え、前記被回転球体が前記ケーシン
    グの上面と下面に設けられた開口間を上下動可能
    に配置されているX−Y方向入力装置において、
    前記摩擦力付与手段を、前記被回転球体に接する
    転接ローラと、該転接ローラを回転自在に支承す
    る移動可能なローラ支持部材と、該ローラ支持部
    材を前記被回転球体方向に付勢するバネとによつ
    て構成するとともに、前記ローラ支持部材の移動
    を選択的にロツク可能なロツク部材を設け、この
    ロツク部材と前記ローラ支持部材のそれぞれの対
    向面に該ローラ支持部材の幅寸法より短い切欠き
    部を有する段部を形成したことを特徴とするX−
    Y方向入力装置。
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