JPH04358062A - 一体複合型スパッタリング用ターゲット及びその製造方法 - Google Patents
一体複合型スパッタリング用ターゲット及びその製造方法Info
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- JPH04358062A JPH04358062A JP2367891A JP2367891A JPH04358062A JP H04358062 A JPH04358062 A JP H04358062A JP 2367891 A JP2367891 A JP 2367891A JP 2367891 A JP2367891 A JP 2367891A JP H04358062 A JPH04358062 A JP H04358062A
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Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複合型スパッタリング
用ターゲット及びその製造方法に関するものであり、特
には金属、合金、化合物又はこれらの混合物の異種成分
或いは成分組成比の異なる同種成分から成る複数の構成
部分を有し、当該構成部分間の境界が隙間のない一体物
であることを特徴とする一体複合型スパッタリング用タ
ーゲット及びその製造方法に関するものである。
用ターゲット及びその製造方法に関するものであり、特
には金属、合金、化合物又はこれらの混合物の異種成分
或いは成分組成比の異なる同種成分から成る複数の構成
部分を有し、当該構成部分間の境界が隙間のない一体物
であることを特徴とする一体複合型スパッタリング用タ
ーゲット及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子デバイス用のシリコンウエハー等の
基板に合金、化合物又はこれらの混合物の薄膜を形成す
るのにスパッタリングが使用されることが多い。これは
、スパッタリングターゲットと呼ばれる薄膜材料乃至そ
の構成材料の加圧成形・焼結体であるターゲットをスパ
ッタリング装置において基板と対向配置し、両者間に電
圧を印加することによりターゲット構成原子をスパッタ
し、基板に付着させるものである。スパッタリングター
ゲットとしては、W−Tiターゲット、Moシリサイド
ターゲット、Wシリサイドターゲット等多数のものが知
られている。
基板に合金、化合物又はこれらの混合物の薄膜を形成す
るのにスパッタリングが使用されることが多い。これは
、スパッタリングターゲットと呼ばれる薄膜材料乃至そ
の構成材料の加圧成形・焼結体であるターゲットをスパ
ッタリング装置において基板と対向配置し、両者間に電
圧を印加することによりターゲット構成原子をスパッタ
し、基板に付着させるものである。スパッタリングター
ゲットとしては、W−Tiターゲット、Moシリサイド
ターゲット、Wシリサイドターゲット等多数のものが知
られている。
【0003】ウエハーの大面積化(例えば直径6インチ
から8インチへの拡大)に伴い、ターゲット自体も大面
積化(例えば直径300mmから330mmへの拡大)
への要求があるが、この場合スパッタされた元素の種類
により飛び出し方向や量が異なること等の理由により形
成される薄膜の中心部と周辺部とでの組成のずれ、即ち
組成の不均一化が生じるという問題が起こっている。
から8インチへの拡大)に伴い、ターゲット自体も大面
積化(例えば直径300mmから330mmへの拡大)
への要求があるが、この場合スパッタされた元素の種類
により飛び出し方向や量が異なること等の理由により形
成される薄膜の中心部と周辺部とでの組成のずれ、即ち
組成の不均一化が生じるという問題が起こっている。
【0004】こうした薄膜組成の不均一化問題を解決せ
んとして、複合ターゲットの使用が提唱されている。例
えば、特開昭60−234967号は、ターゲットを中
央部分を構成するパーツと周辺部分を構成するパーツと
に分割し、それらの間で基板に対して付着性の悪い元素
の配合比を異ならせて形成した複合型ターゲットを開示
している。その実施例に従えば、図7に示すように、M
oシリサイド薄膜を形成するターゲット1として、中央
部分を構成するパーツ2としてMo:Si配合比を1:
2.5としたものを使用し、そして周辺部分を構成する
パーツ3としてMo:Si配合比を1:2としたものを
使用したターゲットが開示されている。中央パーツ2と
周辺パーツ3との境界には間隙4が存在する。この複合
型ターゲットの使用により、基板上のSi成分の成分比
が全体にほぼ均一になるとしている。
んとして、複合ターゲットの使用が提唱されている。例
えば、特開昭60−234967号は、ターゲットを中
央部分を構成するパーツと周辺部分を構成するパーツと
に分割し、それらの間で基板に対して付着性の悪い元素
の配合比を異ならせて形成した複合型ターゲットを開示
している。その実施例に従えば、図7に示すように、M
oシリサイド薄膜を形成するターゲット1として、中央
部分を構成するパーツ2としてMo:Si配合比を1:
2.5としたものを使用し、そして周辺部分を構成する
パーツ3としてMo:Si配合比を1:2としたものを
使用したターゲットが開示されている。中央パーツ2と
周辺パーツ3との境界には間隙4が存在する。この複合
型ターゲットの使用により、基板上のSi成分の成分比
が全体にほぼ均一になるとしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この種
の複合型ターゲットでは境界部を形成する間隙が存在す
るために種々の不都合が生じることが認識された。第1
に、複数の構成部分パーツを製作する機械加工コストが
高いことである。円状及び円環状のパーツを整合性良く
機械加工することは、特に高融点あるいは金属間化合物
等加工の困難な材料が多いだけにコスト高となる。第2
に、間隙が存在するためにスパッタ電流が不連続となり
、焼き付き等の問題が生ずることである。第3に、間隙
がパーティクル発生源となることである。パーティクル
とは、スパッタに際して飛散する粒子を云い、これらは
基板上の皮膜に直接付着したり、或いは周囲壁乃至部品
に付着・堆積後剥離して皮膜上に付着し、断線、短絡等
の重大な問題を引き起こす。近時、電子デバイスの回路
の微細化が進むにつれ、パーティクル問題は極めて重大
な問題となっている。
の複合型ターゲットでは境界部を形成する間隙が存在す
るために種々の不都合が生じることが認識された。第1
に、複数の構成部分パーツを製作する機械加工コストが
高いことである。円状及び円環状のパーツを整合性良く
機械加工することは、特に高融点あるいは金属間化合物
等加工の困難な材料が多いだけにコスト高となる。第2
に、間隙が存在するためにスパッタ電流が不連続となり
、焼き付き等の問題が生ずることである。第3に、間隙
がパーティクル発生源となることである。パーティクル
とは、スパッタに際して飛散する粒子を云い、これらは
基板上の皮膜に直接付着したり、或いは周囲壁乃至部品
に付着・堆積後剥離して皮膜上に付着し、断線、短絡等
の重大な問題を引き起こす。近時、電子デバイスの回路
の微細化が進むにつれ、パーティクル問題は極めて重大
な問題となっている。
【0006】また、合金或いは化合物の薄膜を形成する
目的で、金属乃至合金の単位片を放射状或いは格子(モ
ザイク)状或いは並列状に配列する複合型スパッタリン
グタゲットも知られている(例えば実開昭58−834
62号)。例えば、モリブデンシリサイド薄膜を製造す
るためにモリブデンターゲット単位片とシリコンターゲ
ット単位片が配列され、これらは同時にスパッタされる
。光磁気材料のターゲットとして鉄ターゲット単位片と
テルビウムターゲット単位片との配列組合せもその例で
ある。こうした場合にも、単位片間に間隙が存在するた
めに上述したのと同様な問題が起こりうる。
目的で、金属乃至合金の単位片を放射状或いは格子(モ
ザイク)状或いは並列状に配列する複合型スパッタリン
グタゲットも知られている(例えば実開昭58−834
62号)。例えば、モリブデンシリサイド薄膜を製造す
るためにモリブデンターゲット単位片とシリコンターゲ
ット単位片が配列され、これらは同時にスパッタされる
。光磁気材料のターゲットとして鉄ターゲット単位片と
テルビウムターゲット単位片との配列組合せもその例で
ある。こうした場合にも、単位片間に間隙が存在するた
めに上述したのと同様な問題が起こりうる。
【0007】本発明の課題は、こうした問題を排除した
新たな複合型スパッタリングターゲット及びその信頼性
のある製造方法を開発することである。
新たな複合型スパッタリングターゲット及びその信頼性
のある製造方法を開発することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、こうした
問題の根源が複合型スパッタリングターゲットの構成部
分の境界を形成する間隙にあることに鑑み、こうした間
隙を排除した一体複合型スパッタリングターゲットの開
発に成功した。
問題の根源が複合型スパッタリングターゲットの構成部
分の境界を形成する間隙にあることに鑑み、こうした間
隙を排除した一体複合型スパッタリングターゲットの開
発に成功した。
【0009】本発明は、(1)金属、合金、化合物又は
これらの混合物から成るスパッタリング用ターゲットに
おいて、該ターゲットが金属、合金、化合物又はこれら
の混合物の異種成分或いは成分組成比の異なる同種成分
から成る複数の一体の構成部分を有することを特徴とす
る一体複合型スパッタリング用ターゲット及び(2)金
属、合金、化合物又はこれらの混合物の異種成分或いは
成分組成比の異なる同種成分から成る複数種の粉末を間
仕切りにより分割された複数の加圧帯域にそれぞれ所要
量充填し、各帯域における充填高さを該充填高さが同一
となるよう圧粉して調整し、前記間仕切りを除去しそし
て後各帯域における充填粉末を同時に加圧成形・焼結す
ることを特徴とする一体複合型スパッタリング用ターゲ
ットの製造方法を提供するものである。
これらの混合物から成るスパッタリング用ターゲットに
おいて、該ターゲットが金属、合金、化合物又はこれら
の混合物の異種成分或いは成分組成比の異なる同種成分
から成る複数の一体の構成部分を有することを特徴とす
る一体複合型スパッタリング用ターゲット及び(2)金
属、合金、化合物又はこれらの混合物の異種成分或いは
成分組成比の異なる同種成分から成る複数種の粉末を間
仕切りにより分割された複数の加圧帯域にそれぞれ所要
量充填し、各帯域における充填高さを該充填高さが同一
となるよう圧粉して調整し、前記間仕切りを除去しそし
て後各帯域における充填粉末を同時に加圧成形・焼結す
ることを特徴とする一体複合型スパッタリング用ターゲ
ットの製造方法を提供するものである。
【0010】
【作用】従来の複合型スパッタリングターゲットの構成
部分の境界を形成する間隙を排除した、間仕切りを利用
した一体複合型スパッタリングターゲットの信頼性のあ
る製造方法の開発を通して、従来からの一体物ターゲッ
トと同じスパッタリング特性が得られるターゲットによ
り間隙を根源とする諸問題を解決した。
部分の境界を形成する間隙を排除した、間仕切りを利用
した一体複合型スパッタリングターゲットの信頼性のあ
る製造方法の開発を通して、従来からの一体物ターゲッ
トと同じスパッタリング特性が得られるターゲットによ
り間隙を根源とする諸問題を解決した。
【0011】
【実施例】本発明は、W−Tiターゲット、Moシリサ
イドターゲット、Wシリサイドターゲットに代表される
、合金、金属間化合物又はこれらの混合物の薄膜を形成
する目的で金属、合金、化合物の異種成分或いは成分組
成比の異なる同種成分から成る複数の一体の構成部分を
有することを特徴とする一体複合型スパッタリング用タ
ーゲットを提供する。これは、シームレス複合ターゲッ
トと呼ぶことも出来る。図1は、本発明に従うターゲッ
ト10の例を示し、中央部分20がW−10%Ti合金
でありそして周辺部分30がW−16%Ti合金である
一体複合型スパッタリング用ターゲットの例を示す。 これら中央部分及び周辺部分は、従来のように別体では
なく、一体化した界面40を形成している。界面40は
合金化或いは拡散層を形成している。図1のX−X部分
の垂直断面の50倍光学顕微鏡写真である図2には界面
の状況が示され、中央部分と周辺部分とでTiリッチ相
分布密度が異なるためその境界部分が識別可能である。 ほぼ垂直な境界部分を観察することが出来る。
イドターゲット、Wシリサイドターゲットに代表される
、合金、金属間化合物又はこれらの混合物の薄膜を形成
する目的で金属、合金、化合物の異種成分或いは成分組
成比の異なる同種成分から成る複数の一体の構成部分を
有することを特徴とする一体複合型スパッタリング用タ
ーゲットを提供する。これは、シームレス複合ターゲッ
トと呼ぶことも出来る。図1は、本発明に従うターゲッ
ト10の例を示し、中央部分20がW−10%Ti合金
でありそして周辺部分30がW−16%Ti合金である
一体複合型スパッタリング用ターゲットの例を示す。 これら中央部分及び周辺部分は、従来のように別体では
なく、一体化した界面40を形成している。界面40は
合金化或いは拡散層を形成している。図1のX−X部分
の垂直断面の50倍光学顕微鏡写真である図2には界面
の状況が示され、中央部分と周辺部分とでTiリッチ相
分布密度が異なるためその境界部分が識別可能である。 ほぼ垂直な境界部分を観察することが出来る。
【0012】本発明ターゲットは、上記のような同心状
以外にも、放射状、格子状、並列状等自由に分けられた
部分を持つことが出来る。構成部分の境界がすべて一体
化される。
以外にも、放射状、格子状、並列状等自由に分けられた
部分を持つことが出来る。構成部分の境界がすべて一体
化される。
【0013】本発明の一体複合型スパッタリング用ター
ゲットは、粉末冶金法を用いて、異種成分或いは成分組
成比の異なる同種成分から成る複数種の粉末を間仕切り
により分割されたダイス或いは金型の複数の加圧帯域に
それぞれ所要量充填し、各帯域における充填高さを揃え
るように圧粉して調整し、前記間仕切りを除去しそして
後各帯域における充填粉末を同時にホットプレスするか
或いはコールドプレスした後焼結することにより製造さ
れる。ホットプレス条件或いはコールドプレス・焼結条
件自体は従来と変わるところはない。例えば、W−Ti
合金を例にとると、ホットプレスの場合は、温度:12
00〜1500℃、圧力:250kg/cm2 以上、
時間:30分間〜2時間であり、他方コールドプレス・
焼結の場合は、1000〜2000kg/cm2 の圧
力でコールドプレスし、その後温度:1200〜150
0℃及び時間:1〜24時間の条件で焼結させる。ホッ
トプレスおよび焼結とも真空中で行う。Moシリサイド
及びWシリサイドの例では、ホットプレスの場合は、温
度:1000〜1380℃、圧力:250〜600kg
/cm2 そして時間:30分〜3時間であり、他方コ
ールドプレス・焼結の場合には、1000〜2000k
g/cm2 の圧力でコールドプレスした後、温度:1
000〜1380℃及び時間:1〜24時間の条件で焼
結させる。やはり、ホットプレスおよび焼結とも真空中
で行う。
ゲットは、粉末冶金法を用いて、異種成分或いは成分組
成比の異なる同種成分から成る複数種の粉末を間仕切り
により分割されたダイス或いは金型の複数の加圧帯域に
それぞれ所要量充填し、各帯域における充填高さを揃え
るように圧粉して調整し、前記間仕切りを除去しそして
後各帯域における充填粉末を同時にホットプレスするか
或いはコールドプレスした後焼結することにより製造さ
れる。ホットプレス条件或いはコールドプレス・焼結条
件自体は従来と変わるところはない。例えば、W−Ti
合金を例にとると、ホットプレスの場合は、温度:12
00〜1500℃、圧力:250kg/cm2 以上、
時間:30分間〜2時間であり、他方コールドプレス・
焼結の場合は、1000〜2000kg/cm2 の圧
力でコールドプレスし、その後温度:1200〜150
0℃及び時間:1〜24時間の条件で焼結させる。ホッ
トプレスおよび焼結とも真空中で行う。Moシリサイド
及びWシリサイドの例では、ホットプレスの場合は、温
度:1000〜1380℃、圧力:250〜600kg
/cm2 そして時間:30分〜3時間であり、他方コ
ールドプレス・焼結の場合には、1000〜2000k
g/cm2 の圧力でコールドプレスした後、温度:1
000〜1380℃及び時間:1〜24時間の条件で焼
結させる。やはり、ホットプレスおよび焼結とも真空中
で行う。
【0014】図3〜図6は、ホットプレスによる本発明
方法の一連のプロセス段階を示す説明図である。中央部
分にかさ密度の大きい組成Aの粉末をそして周辺部分に
かさ密度が小さい組成Bの粉末を用いるものとする。粉
末A、Bの充填量は最終厚さまでホットプレスもしくは
焼結した際の密度比が100%となる量とする。図3に
示すように、ダイス5に中央部分と周辺部分とを画成す
る間仕切り6がセットされ、例えば先ず中央部分に組成
Aの粉末が充填される。次いで、図4に示すように、周
辺部分に組成Bの粉末が充填される。もちろん、その順
序は問わない。この場合組成Bの粉末はかさ密度が小さ
いために充填高さが組成Aの粉末のそれより高くなって
いる。充填粉末の上部にはおさえ治具7がセットされる
。充填高さの高いほうの粉末を圧粉して、図5に示すよ
うに、両種粉末の充填高さが同一になるよう揃えられる
。その後、おさえ治具7及び間仕切り6を取り除き、図
6に示すように上パンチ8を使用してホットプレスが実
施される。
方法の一連のプロセス段階を示す説明図である。中央部
分にかさ密度の大きい組成Aの粉末をそして周辺部分に
かさ密度が小さい組成Bの粉末を用いるものとする。粉
末A、Bの充填量は最終厚さまでホットプレスもしくは
焼結した際の密度比が100%となる量とする。図3に
示すように、ダイス5に中央部分と周辺部分とを画成す
る間仕切り6がセットされ、例えば先ず中央部分に組成
Aの粉末が充填される。次いで、図4に示すように、周
辺部分に組成Bの粉末が充填される。もちろん、その順
序は問わない。この場合組成Bの粉末はかさ密度が小さ
いために充填高さが組成Aの粉末のそれより高くなって
いる。充填粉末の上部にはおさえ治具7がセットされる
。充填高さの高いほうの粉末を圧粉して、図5に示すよ
うに、両種粉末の充填高さが同一になるよう揃えられる
。その後、おさえ治具7及び間仕切り6を取り除き、図
6に示すように上パンチ8を使用してホットプレスが実
施される。
【0015】コールドプレス及び焼結法の場合には、上
述した手順に従って、充填高さを同一にして間仕切りを
取り除いた後、コールドプレスにより複合グリーン体を
生成し、その後真空或いは所要の雰囲気下で焼結処理が
実施される。
述した手順に従って、充填高さを同一にして間仕切りを
取り除いた後、コールドプレスにより複合グリーン体を
生成し、その後真空或いは所要の雰囲気下で焼結処理が
実施される。
【0016】充填高さを圧粉によって一定に揃えないと
、間仕切りを取り除いた後で、組成Aの粉末と組成Bの
粉末とが混じり合い、かさ密度の低いほうの粉末は所定
の密度にならない。充填高さを圧粉によって一定に揃え
ることにより、組成Aの部分も組成Bの部分も密度(真
密度比)は同じとなる。圧粉方法は、上述のようにおさ
え治具を双方の粉末上に載せ、高さの差が僅かの場合は
手動でそして高さの差が大きい場合には油圧等を利用し
て押圧することにより行なうことが出来る。
、間仕切りを取り除いた後で、組成Aの粉末と組成Bの
粉末とが混じり合い、かさ密度の低いほうの粉末は所定
の密度にならない。充填高さを圧粉によって一定に揃え
ることにより、組成Aの部分も組成Bの部分も密度(真
密度比)は同じとなる。圧粉方法は、上述のようにおさ
え治具を双方の粉末上に載せ、高さの差が僅かの場合は
手動でそして高さの差が大きい場合には油圧等を利用し
て押圧することにより行なうことが出来る。
【0017】間仕切りの使用により、ターゲットの所定
の位置に予定した種類の粉末を高精度で配置可能となり
、両方の粉末の混合が最小限ですむようになる。間仕切
りとしては、例えば厚さ0.01mm程度から厚さ0.
5mm程度の比較的薄い金属板が適当である。0.01
mmより薄いと間仕切りが自立せず、間仕切りの役目を
果たさない。他方、0.5mmより厚くなると、間仕切
りを抜き取った部分での粉末の流動が大きく、部分的な
密度不足の原因となり易い。自立可能な範囲でなるたけ
薄い金属板を使用するのが好ましい。材質は加工可能な
金属であれば何でもよいが、高純度材の場合には汚染を
避けるために粉末と同質材の使用が推奨される(例えば
W−Tiの場合はW板或いはTi板、Moシリサイドの
場合にはMo板、Wシリサイドの場合にはW板)。
の位置に予定した種類の粉末を高精度で配置可能となり
、両方の粉末の混合が最小限ですむようになる。間仕切
りとしては、例えば厚さ0.01mm程度から厚さ0.
5mm程度の比較的薄い金属板が適当である。0.01
mmより薄いと間仕切りが自立せず、間仕切りの役目を
果たさない。他方、0.5mmより厚くなると、間仕切
りを抜き取った部分での粉末の流動が大きく、部分的な
密度不足の原因となり易い。自立可能な範囲でなるたけ
薄い金属板を使用するのが好ましい。材質は加工可能な
金属であれば何でもよいが、高純度材の場合には汚染を
避けるために粉末と同質材の使用が推奨される(例えば
W−Tiの場合はW板或いはTi板、Moシリサイドの
場合にはMo板、Wシリサイドの場合にはW板)。
【0018】(実施例1)中央部分がW−10%Ti合
金でありそして周辺部分がW−16%Ti合金である、
直径300mmの一体複合型スパッタリング用ターゲッ
トをホットプレス法により作製した。これら2種の粉末
を充填した後、充填高さの高い周辺部分のW−16%T
i粉末を圧粉して高さを揃え、間仕切りを取り除いてホ
ットプレスを行なった。ホットプレス条件は、真空度1
0−5Torrで1250℃×300kg/cm2 ×
30分とした。0.1mm厚さの純チタンを間仕切りと
して使用し、中央部分が180mm直径そして周辺部分
が120mm巾を有するようにした。ホットプレス後、
両方の部分ともほぼ100%の密度を有する一体の複合
ターゲットが製造出来た。両方の部分の垂直断面の顕微
鏡写真(50倍)が図2に示したものである。
金でありそして周辺部分がW−16%Ti合金である、
直径300mmの一体複合型スパッタリング用ターゲッ
トをホットプレス法により作製した。これら2種の粉末
を充填した後、充填高さの高い周辺部分のW−16%T
i粉末を圧粉して高さを揃え、間仕切りを取り除いてホ
ットプレスを行なった。ホットプレス条件は、真空度1
0−5Torrで1250℃×300kg/cm2 ×
30分とした。0.1mm厚さの純チタンを間仕切りと
して使用し、中央部分が180mm直径そして周辺部分
が120mm巾を有するようにした。ホットプレス後、
両方の部分ともほぼ100%の密度を有する一体の複合
ターゲットが製造出来た。両方の部分の垂直断面の顕微
鏡写真(50倍)が図2に示したものである。
【0019】参考までに、充填高さの調整をしないでそ
のまま間仕切りを取り除いた場合、周辺部分のW−16
%Ti粉末が中央部分のW−10%Ti粉末のほうに移
動した。出来上がったターゲットは、中央部分が100
%密度そして周辺部分が96%密度であり、場所により
密度むらがあった。充填高さを揃えることが重要である
。
のまま間仕切りを取り除いた場合、周辺部分のW−16
%Ti粉末が中央部分のW−10%Ti粉末のほうに移
動した。出来上がったターゲットは、中央部分が100
%密度そして周辺部分が96%密度であり、場所により
密度むらがあった。充填高さを揃えることが重要である
。
【0020】(実施例2)同様にして、中央円部分がM
oSi2.30であり、中間環状部分がMoSi2.5
0でありそして周辺環状部分がMoSi2.70の3つ
の部分から成る一体複合型ターゲットを0.1mmの2
枚のMo板間仕切りを使用してホットプレス法により製
造した。優れた界面特性を有するターゲットが製造出来
た。
oSi2.30であり、中間環状部分がMoSi2.5
0でありそして周辺環状部分がMoSi2.70の3つ
の部分から成る一体複合型ターゲットを0.1mmの2
枚のMo板間仕切りを使用してホットプレス法により製
造した。優れた界面特性を有するターゲットが製造出来
た。
【0021】
【発明の効果】ターゲットの所定の位置に予定した種類
の粉末を高精度で配置した一体複合型スパッタリングタ
ーゲット及びその信頼性のある製造方法を開発すること
に成功し、従来の複合型ターゲットで問題となった機械
加工コスト、スパッタ電流の不連続化並びにパーティク
ル問題を解消した大面積ターゲットの使用を容易ならし
める。
の粉末を高精度で配置した一体複合型スパッタリングタ
ーゲット及びその信頼性のある製造方法を開発すること
に成功し、従来の複合型ターゲットで問題となった機械
加工コスト、スパッタ電流の不連続化並びにパーティク
ル問題を解消した大面積ターゲットの使用を容易ならし
める。
【図1】中央部分がW−10%Ti合金でありそして周
辺部分がW−16%Ti合金である、本発明に従う一体
複合型スパッタリング用ターゲット例を示す。
辺部分がW−16%Ti合金である、本発明に従う一体
複合型スパッタリング用ターゲット例を示す。
【図2】図1のX−X部分の垂直断面の界面両側の金属
組織を示す50倍光学顕微鏡写真である(矢印は界面を
表す)。
組織を示す50倍光学顕微鏡写真である(矢印は界面を
表す)。
【図3】本発明方法の一連のプロセス段階において中央
部分に組成Aの粉末を充填した状態を示す。
部分に組成Aの粉末を充填した状態を示す。
【図4】周辺部分に組成Bの粉末を充填した段階を示す
。
。
【図5】充填粉末の上部におさえ治具をセットし、充填
高さの高い方の粉末を圧粉して両粉末の充填高さを同一
に揃えた段階を示す。
高さの高い方の粉末を圧粉して両粉末の充填高さを同一
に揃えた段階を示す。
【図6】間仕切りを取り除いた後上パンチでホットプレ
スを実施する段階を示す。
スを実施する段階を示す。
【図7】中央パーツと周辺パーツとの境界に間隙が存在
する従来型式の複合型ターゲットを示す。
する従来型式の複合型ターゲットを示す。
1 従来型式の複合ターゲット
2 中央パーツ
3 周辺パーツ
4 間隙
10 本発明の一体複合ターゲット
20 中央部分
30 周辺部分
40 一体界面
5 ダイス
6 間仕切り
7 おさえ治具
8 上パンチ
Claims (2)
- 【請求項1】 金属、合金、化合物又はこれらの混合
物から成るスパッタリング用ターゲットにおいて、該タ
ーゲットが金属、合金、化合物又はこれらの混合物の異
種成分或いは成分組成比の異なる同種成分から成る複数
の一体の構成部分を有することを特徴とする一体複合型
スパッタリング用ターゲット。 - 【請求項2】 金属、合金、化合物又はこれらの混合
物の異種成分或いは成分組成比の異なる同種成分から成
る複数種の粉末を間仕切りにより分割された複数の加圧
帯域にそれぞれ所要量充填し、各帯域における充填高さ
を該充填高さが同一となるよう圧粉して調整し、前記間
仕切りを除去しそして後各帯域における充填粉末を同時
に加圧成形・焼結することを特徴とする一体複合型スパ
ッタリング用ターゲットの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2367891A JPH04358062A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 一体複合型スパッタリング用ターゲット及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2367891A JPH04358062A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 一体複合型スパッタリング用ターゲット及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04358062A true JPH04358062A (ja) | 1992-12-11 |
Family
ID=12117132
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2367891A Pending JPH04358062A (ja) | 1991-01-25 | 1991-01-25 | 一体複合型スパッタリング用ターゲット及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04358062A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010106290A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Showa Denko Kk | 成膜装置および成膜方法、磁気記録媒体、磁気記録再生装置 |
JP2012017221A (ja) * | 2010-07-08 | 2012-01-26 | Jx Nippon Mining & Metals Corp | ハイブリッドシリコンウエハ及びその製造方法 |
JP2012017222A (ja) * | 2010-07-08 | 2012-01-26 | Jx Nippon Mining & Metals Corp | ハイブリッドシリコンウエハ及びその製造方法 |
-
1991
- 1991-01-25 JP JP2367891A patent/JPH04358062A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010106290A (ja) * | 2008-10-28 | 2010-05-13 | Showa Denko Kk | 成膜装置および成膜方法、磁気記録媒体、磁気記録再生装置 |
JP2012017221A (ja) * | 2010-07-08 | 2012-01-26 | Jx Nippon Mining & Metals Corp | ハイブリッドシリコンウエハ及びその製造方法 |
JP2012017222A (ja) * | 2010-07-08 | 2012-01-26 | Jx Nippon Mining & Metals Corp | ハイブリッドシリコンウエハ及びその製造方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 19990525 |