JPH04357942A - 超音波手術用ハンドピース - Google Patents

超音波手術用ハンドピース

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JPH04357942A
JPH04357942A JP3132955A JP13295591A JPH04357942A JP H04357942 A JPH04357942 A JP H04357942A JP 3132955 A JP3132955 A JP 3132955A JP 13295591 A JP13295591 A JP 13295591A JP H04357942 A JPH04357942 A JP H04357942A
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transducer
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、超音波振動を利用して
手術を行なう超音波手術用ハンドピースに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、超音波振動の振動エネルギを
利用して生体を例えば切除あるいは破砕する超音波手術
用ハンドピースが知られている。この種の超音波手術用
ハンドピースは、通常、カバー本体内に超音波振動子お
よび振動増幅用ホーンを配設してなり、ホーンにはねじ
締結などの固定手段で振動伝達部材を固定的に連結して
いる。そして、振動伝達部材の先端を生体組織や結石等
の処置対象に当てた状態で超音波振動子を駆動して、超
音波振動子で発生した超音波振動を振動増幅用ホーンと
振動伝達部材を順次介して生体組織や結石等の処置対象
に与え、その振動エネルギで前記処置対象を例えば切除
または破砕できるようになっている。
【0003】ところで、前記超音波手術用ハンドピース
においては、超音波振動を伝達する振動伝達部材が高温
になるため、この振動伝達部材を冷却する手段が講じら
れている。これは、処置対象部位を洗浄することも兼ね
て冷却水を振動伝達部材周辺に流してやり、その冷却水
をそのまま処置対象部位に送水するという方法で行なわ
れているもので、例えばUSP第4223676号明細
書では、振動伝達部材の後端部付近においてその振動伝
達部材を覆うカバーに送水口金を設けるとともに、この
送水口金に送水チューブを接続して前記カバー内の振動
伝達部材周辺に冷却水を送水し、振動伝達部材を冷却し
ている。
【0004】また、未公開出願(特願平2ー32099
号)明細書では、円筒状のハンドピースの上壁部に上方
に膨出した膨出部を設け、この膨出部内に送水路を形成
するとともに、ハンドピースの後端部に送水口金を設け
てここに送水チューブを接続し、この送水チューブに送
られた冷却水を前記膨出部内の送水路を介して振動伝達
部材周辺に送水し、振動伝達部材を冷却している。
【0005】さらに、USP  Re30536号明細
書では、ハンドピースの後端からハンドピース内に導入
した冷却水を超音波振動子の周辺を通じて振動伝達部材
まで誘導している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、USP
第4223676号明細書に示される送水機構では、振
動伝達部材の後端部付近に配置された送水チューブがハ
ンドピース外部に位置し、これが手術作業においてその
視野を妨げることがある。また、手術作業中、前記送水
チューブが邪魔となってハンドピースをうまく把持でき
ず、したがって、ハンドピースの操作がうまく行なえな
いという問題があった。
【0007】これに対して、ハンドピース内部に送水路
を有する特願平2ー32099号のものにあっては、前
記問題点を解決し得るものの、円筒状のハンドピースの
上壁部に上方に膨出した膨出部を設け、この膨出部内に
送水路を形成しているため、全体的な外形が円筒状では
ない異形状となってしまい、術者の把持方法に制約があ
った。また、前記送水路はハンドピースの前記膨出部内
に小径な長い孔を設けて形成するものであるため、その
加工が難しいとともに、術後において前記送水路を洗浄
する際には、特殊なブラシが必要となる。また、特殊な
ブラシを用いても、送水路が複雑に屈曲している場合は
、その屈曲部位を確実に洗浄することが困難であり、ま
た、そうした屈曲部位は非常に乾燥しにくく、水が溜ま
って細菌が繁殖する虞がある。
【0008】また、USP  Re30536号明細書
の送水機構は、ハンドピースの外形が円筒状であり、送
水チューブによってその操作性が損なわれることはない
ものの、ハンドピース内に導入された冷却水は超音波振
動子と直接接触して振動伝達部材まで誘導されるもので
あり、超音波振動子を高振幅で振動させる場合には、超
音波振動子からかなりの発熱があるため、超音波振動子
と接触する冷却水の温度が上り、冷却水は振動伝達部材
に対してその冷却機能を十分に発揮できない虞がある。 また、超音波振動子が発する熱によって冷却水の温度が
極めて高温となった場合、術部組織のタンパク質が前記
温水によって変成してしまう虞があるといった新たな問
題も発生する。また、冷却水を直接接触させることがで
きる振動子は、磁歪型振動子だけであり、電歪型振動子
を使用するものには適用することができないという欠点
もある。
【0009】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、操作性および洗浄性
が良好で、振動伝達部材を充分に冷却することができる
超音波手術用ハンドピースを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、超音波振動子と、この超音波振動子から
発生する超音波を増幅する増幅用ホーンと、この増幅用
ホーンに連結する振動伝達部材を備えた超音波手術用ハ
ンドピースにおいて、前記超音波振動子を保持する振動
子カバーと、この振動子カバーに着脱自在に設けられた
ハウジングとを具備し、前記振動子カバーと前記ハウジ
ングとの間を送水路に形成したものである。
【0011】
【作用】外部より超音波手術用ハンドピース内に送入さ
れた冷却水は、送水路である前記振動子カバーとハウジ
ングとの間を通って振動伝達部材に達する。この際、冷
却水は、振動子カバーの内部に保持された超音波振動子
に直接接触することはないため、超音波振動子の発する
熱によってその冷却効果を損なわれることはない。また
、振動子カバーと前記ハウジングとの間を送水路に形成
したため、ハンドピースの把持しやすい形状を損なわず
に済み、把持しやすいとともに、視野の確保も容易で、
操作性が良好となる。
【0012】また、ハウジングを振動子カバーに対して
着脱することができるため、送水路の洗浄時にはハウジ
ングを取り外すことにより、送水路を露出させることが
できる。そのため、洗浄が簡単であり、また乾燥もしや
すい。
【0013】
【実施例】以下、図面に基づいて本発明の実施例を説明
する。図1および図2は本発明の第1の実施例を示すも
のである。本実施例の超音波手術用ハンドピース1は、
内部に図示しない超音波振動子を設置した円筒状の振動
子カバー3を備えている。この振動子カバー3は、前記
超音波振動子を収容する振動子収容部3aと、この振動
子収容部3aの先端に位置して後述するハウジング固定
部材12と接続する固定部材接続部3bとからなる。固
定部材接続部3bの外径は振動子収容部3aのそれより
も小さく形成されている。なお、前記超音波振動子は、
図示しない電源と接続する電源コード24を介して電力
の供給を受けて駆動できるようになっている。
【0014】固定部材接続部3bには筒状のハウジング
固定部材12が接続されている。図2に示すように、ハ
ウジング固定部材12は、外周におねじが形成されたね
じ部12aと、このねじ部12aの先端に形成されたフ
ランジ部12bとからなり、ねじ部12aを振動子カバ
ー3の固定部材接続部3bの内面に形成されためねじ(
図示せず)に捩じ込むことによって固定部材接続部3b
に接続できるようになっている。また、フランジ部12
bは、後述するハウジング2のフランジ部2aを振動子
カバー3の振動子収容部3aとの間で挾持できるように
なっている。
【0015】また、振動子収容部3a内に収容された超
音波振動子の先端には、超音波振動子から発生する超音
波を増幅する増幅用ホーン6が連結されており、この増
幅用ホーン6は固定部材接続部3bおよびハウジング固
定部材12内を通じてその先端側部分が振動子カバー3
の先端から突き出ている。そして、前記突き出た増幅用
ホーン6の先端には例えばねじ締結等の固定手段によっ
て振動伝達部材としての中空のプローブ5が連結されて
いる。
【0016】一方、振動子カバー3の外周には円筒状の
ハウジング2が着脱自在に設けられている。また、ハウ
ジング2の先端部にはノズル状のシース18が着脱自在
に設けられており、ハウジング2とシース18との間に
はOリング16が液密的に介在してある。
【0017】また、シース18は、プローブ5および増
幅用ホーン6を内部に収容する状態で設けられており、
その内周面とプローブ5および増幅用ホーン6の外周面
との間に送水用の隙間25を形成している。なお、プロ
ーブ5の先端はシース18の開口部29から先端側に突
出している。
【0018】また、ハウジング2の内面には内側に突出
したフランジ部2aが形成されており、ハウジング2は
このフランジ部2aを振動子カバー3の固定部材接続部
3bの外周に位置させた状態で振動子カバー3の外周に
嵌合されている。そして、振動子カバー3とハウジング
2との各後端部間にはOリング14が液密的に介在して
ある。
【0019】前述のごとく振動子カバー3の外周に嵌合
されたハウジング2は、ハウジング固定部材12を固定
部材接続部3bに捩じ込むことによって、そのフランジ
部2aが、ハウジング固定部材12のフランジ部12b
と固定部材接続部3bの先端面との間で挾圧されて固定
される。また、ハウジング2を取り外す際は、ハウジン
グ固定部材12を緩めて取り外せばよい。このように、
ハウジング2は、前記ハウジング固定部材12によって
振動子カバー3に対して着脱自在に設けられているもの
である。
【0020】また、振動子カバー3とハウジング2との
嵌合状態において、固定部材接続部3bの外周面とフラ
ンジ部2a内周面との間には隙間10が形成されるよう
になっている。そして、この隙間10は、ハウジング固
定部材12に設けられた複数の通孔12cを介して、シ
ース18とプローブ5および増幅用ホーン6とによって
形成される前記隙間25に連通しており、これによって
、ハンドピース1の送水路4の一部を形成している。
【0021】また、図1の(d)に示すように、振動子
カバー3の外周面には前記隙間10と連通する3つの送
水用溝9が軸方向に沿って等間隔に形成されている。ま
た、振動子カバー3の外周面には、各送水用溝9を接続
する環状溝9aが形成されており、これら複数の送水用
溝9および環状溝9aとハウジング2内面との間に形成
された空間がハンドピース1の送水路4の一部をなして
いる。
【0022】なお、振動子カバー3とハウジング2とに
よって形成される送水路4は、図1の(e)に示すよう
に、振動子カバー3の外周面の軸対象な部位を2箇所、
軸方向に沿ってカットして形成してもよい。このカット
した部位とハウジング2内面との間に形成される空間が
送水路4となる。なお、前記送水用溝9はこの他にも矩
形などその形状は種々考えられるとともに、その数も状
況に応じて適宜設定すればよい。
【0023】また、ハンドピース1の後端部には、図示
しない送水用のチューブが接続する送水口金20と、図
示しない吸引用のチューブが接続する吸引口金22とが
設けられており、振動子カバー3の送水用溝9および環
状溝9aは、図1の(b)に示すように、ハンドピース
1の後端部内に設けられた連通路26を介して前記送水
口金20の内部に連通している。これによって、前記送
水用のチューブにより送られた冷却水を送水口金20を
通じて振動子カバー3の連通路26および環状溝9a、
送水用溝9に送水できるようになっている。なお、図1
の(c)に示すように、ハウジング2に送水口金20を
設け、送水口金20内部を直接、送水用溝9と連通させ
てもよい。
【0024】したがって、図2に示すように、振動子カ
バー3の外周にハウジング2を嵌合し、ハウジング固定
部材12を固定部材接続部3bにねじ込むことによって
、ハウジング2内面のフランジ部2aをハウジング固定
部材12と振動子収容部3aとの間で挾圧してハウジン
グ2を振動子カバー3に装着固定すれば、環状溝9aお
よび送水用溝9とハウジング2の内面との間の空間およ
び固定部材接続部3b外周面とフランジ部2aの内周面
との間の隙間10とによってハンドピース1の送水路4
が形成される。つまり、ハンドピース1の送水路4は振
動子カバー3とハウジング2との間の隙間によって形成
されているものである。そして、この送水路4は、ハウ
ジング固定部材12の通孔12cを介してシース18内
に形成された送水用の隙間25に連通されるものである
【0025】これによって、図示しない送水チューブを
介して送水口金20まで送られた冷却水は、ハンドピー
ス1の後端部内に設けられた連通路26を通って、環状
溝9aおよび送水用溝9とハウジング2内面との間の空
間、固定部材接続部3b外周面とフランジ部2a内周面
との間の隙間10、ハウジング固定部材12の通孔12
c、およびシース18内に形成された送水用の隙間25
に順次送水され、シース18の開口29より放出される
ものである。そして、この冷却水によって、プローブ5
は冷却され、処置対象は洗浄されるものである。また、
ハンドピース1の送水路4を洗浄する場合は、ハウジン
グ固定部材12のねじを緩めて振動子カバー3よりハウ
ジング2を取り外して、送水路4を外部に露出させれば
よい。
【0026】以上説明したように、本実施例の超音波手
術用ハンドピース1は、振動子カバー3とハウジング2
との間の隙間によって、冷却水をプローブ5まで送水す
る送水路4を形成したので、送水チューブをプローブ5
の後端部付近に配置した従来のように、送水チューブに
よって手術視野が妨げられたり、送水チューブが邪魔と
なってハンドピース1をうまく把持できず、ハンドピー
ス1の操作がうまく行なえないといった事態を回避する
ことができる。
【0027】また、送水路4はハンドピース1の把持し
やすい円筒形状を損なうことなく形成されているため、
ハンドピース1が把持しやすいとともに、その把持方法
が制約されることもない。
【0028】また、ハウジング2は、振動子カバー3の
外周に着脱自在に設けられているため、ハウジング2を
取り外せば送水路4を外部に露出させることができる。 したがって、送水路4の形成が非常に簡単であるととも
に、送水路4を容易かつ確実に洗浄することができる。 また、これによって、送水路4の乾燥も容易に行なえ、
細菌等の繁殖を防止することができる。
【0029】さらに、送水される冷却水は、振動子カバ
ー3内部の超音波振動子と直接接触することがないため
、超音波振動子の発する熱によってその冷却効果が損な
われることがない。なお、本実施例では、送水用の溝9
,9aを振動子カバー3の外周に設けたが、ハウジング
2側に設けることも可能である。
【0030】図3は本発明の第2の実施例を示すもので
ある。本実施例の超音波手術用ハンドピース40は、第
1の実施例のように、ハウジング2をハウジング固定部
材12によって振動子カバー3に固定せずに、ハウジン
グ2の内周面に形成したスナップフィット凸部2bと振
動子カバー3の外周面に形成したスナップフィット凹部
3cとを係合させることによって振動子カバー3に固定
するようにしたものであり、その他の構成は第1の実施
例と同様である。
【0031】したがって、上記構成の超音波手術用ハン
ドピース40は、第1の実施例と同様の効果を得ること
ができるとともに、振動子カバー3にハウジング2を嵌
合する際、前記スナップフィット凹部3cとスナップフ
ィット凸部2bとが互いに噛み合うため、他の部材を介
在させることなく確実にハウジング2を振動子カバー3
に対して固定することができる。また、このようにハウ
ジング2はワンタッチで振動子カバー3に着脱できるた
め、非常に扱い易い。
【0032】図4は本発明の第3の実施例を示すもので
ある。本実施例の超音波手術用ハンドピース50は、ハ
ウジング2とシース18とを一体に形成したシース51
を有するとともに、ハンドピース50後端部に把持部5
2を設けたものであり、その他の構成は第2の実施例と
同様である。
【0033】したがって、上記構成の超音波手術用ハン
ドピース50は、第2の実施例と同様の効果を得ること
ができるとともに、図4の(b)に示すように、振動子
カバー3とハウジング51との着脱作業を、把持部52
を手でつかむことによって行なうことができるため大変
便利である。また、ハウジング51は、ハウジング2と
シース18とが一体に形成された構造となっているため
、ハウジング2からシース18を取り外した後、ハウジ
ング2を振動子カバー3から取り外すといった面倒な作
業を行なう必要がなく、非常に扱い易い。さらに、ハウ
ジング51の外周面は滑らかになるため、ハウジング5
1外周面に血などが付着した際、これを容易かつ確実に
洗い落とすことができる。
【0034】ところで、超音波手術用ハンドピースの送
水機構としては上記各実施例以外にも様々なものが考え
られる。例えば、図5の(a)に示す超音波手術用ハン
ドピース60は、振動子カバー61の内部に発振源とな
る振動子62を配置しており、振動子62は振幅拡大用
のホーン65と連結されている。また、ホーン65の先
端には吸引孔69aを有する処置用のプローブ69が締
結されている。プローブ69の外周にはシース68が設
けられている。シース68は外側シース68aと、この
外側シース68a内に同軸に配設された内側シース68
bとから構成されており、内側シース68b内にプロー
ブ69が配設されている。
【0035】外側シース68aの側壁には送水口金67
が設けられており、この送水口金67には送水チューブ
77が接続している。そして、送水チューブ77を通じ
て送水口金67から外側シース68aと内側シース68
bとの間の環状空間(送水路70)に冷却水を送水でき
るようになっている。送水路70は、ハンドピース60
先端部において、内側シース68bとプローブ69との
間の環状空間(送水回収路71)と連通している。そし
て、この送水回収路71は内側シース68bの側壁に設
けられた第1の吸引口金66を介してこの第1の吸引口
金66に接続された第1の吸引チューブ76内と連通し
ている。
【0036】したがって、送水チューブ77より送られ
た冷却水は送水路70を通ってハンドピース60の先端
側に流れてプローブ69を冷却するとともに、この冷却
水はハンドピース60先端付近で送水回収路71によっ
て再び後端側に送水されて再びプローブ69を冷却して
吸引チューブ76によって回収される。
【0037】一方、プローブ69によって回収された組
織はプローブ69の吸引孔69aを通ってハンドピース
60後端の第2の吸引口金64に接続された第2の吸引
チューブ63より回収される。
【0038】ところで、ハンドピース60の先端構造は
図5の(b)に示すようになっている。すなわち、内側
シース68bの先端には、プローブ69との間に若干の
隙間を有した状態で環状の摺動材72が嵌着されている
。摺動材72は、例えばフッ素樹脂などの摩擦係数の低
い材料で形成されており、内側シース68bと同軸に設
けられている。また、摺動材72のすぐ後側の内側シー
ス68b側壁には、送水路70中の冷却水を送水回収路
71内に送入するリーク穴79が設けられている。また
、プローブ69に高周波電流を流してプローブ先端を電
気メスとして使用する際、外側シース68aの先端が高
周波電流によって焼けるのを防止するために、摺動材7
2より先端側の外側シース68aの先端には、セラミッ
クなどの耐熱材料で形成された環状のビーク73が嵌着
されている。そして、ビーク73内面とプローブ69と
の距離は摺動材72の内面とプローブ69との距離より
大きくなっている。
【0039】前記摺動材72は、通常の状態においては
、プローブ69と接触することはないが、内側シース6
8bとプローブ69とが同軸に配設されていない場合、
あるいは、図5の(c)に示すようにシース68先端部
に負荷がかかったような場合にプローブ69と接触する
ようになっている。そして、摺動材72は、プローブ6
9と接触することによって、ビーク73がプローブ69
に接触することを防止している。
【0040】したがって、上記構成の超音波手術用ハン
ドピース60によれば、内側シース68bとプローブ6
9とが同軸に配設されていない場合、あるいは、シース
68先端部に負荷がかかったような場合であっても、摩
擦係数の低い摺動材72がプローブ69と接触すること
によって、ビーク73がプローブ69と接触することを
防止するため、ビーク73がプローブ69を傷付てしま
うことを防止できるとともに、外側シース68a先端が
高周波電流によって焼けることもない。よって、安全に
手術を行なうことができるとともに、プローブ69の寿
命も向上する。また、このように摺動材72をスペーサ
として設けることにより、内側シース68bとプローブ
69との同軸度がでるとともに、摺動材72自身が傷付
くこともない。
【0041】また、こうした摺動材は図5に示すような
2重シース構造のハンドピース60だけではなく、図6
に示すような一般的な超音波手術用ハンドピース80に
も適用することができる。
【0042】図6は、プローブ84の外周にシース83
が環状ノズルを形成するように設けられた単管シース構
造のハンドピース80の先端部構造を示したものである
。シース83の先端部にはプローブ84との間に若干の
隙間を有した状態で環状の摺動材82が嵌着されている
。また、この摺動材82の先端側のシース83先端には
環状のビーク81が嵌着されている。そして、ビーク8
1内面とプローブ84との距離は摺動材81の内面とプ
ローブ84との距離より大きくなっている。ハンドピー
ス80内に送られた冷却水はシース83とプローブ84
との間を流れ、ハンドピース80先端において排出され
る。また、送水液の一部はプローブ84内の吸引路84
aによって回収されるものである。したがって、上記構
成のハンドピース80によっても、図5に示したハンド
ピース60と同様の作用効果を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
操作性および洗浄性が良好で、振動伝達部材を充分に冷
却することができる。すなわち、外部より超音波手術用
ハンドピース内に送入された冷却水は、送水路である前
記振動子カバーとハウジングとの隙間を通って振動伝達
部材に達するが、この際、前記冷却水は、振動子カバー
の内部に保持された超音波振動子に直接接触することは
ないため、超音波振動子の発する熱によってその冷却効
果を損なわれることはない。したがって、振動伝達部材
を充分に冷却することができる。
【0044】また、振動子カバーと前記ハウジングとの
間を送水路に形成したため、ハンドピースの把持しやす
い形状を損なわずに済み、把持しやすいとともに、視野
の確保も容易であり、操作性が良好となる。
【0045】また、ハウジングを振動子カバーに対して
着脱することができるため、送水路の洗浄時にはハウジ
ングを取り外すことにより、送水路を露出させることが
できる。そのため、洗浄を簡単かつ確実に行なうことが
できるとともに、乾燥もしやすい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は本発明の第1の実施例を示す超音波手
術用ハンドピースの断面図、(b)は(a)の超音波手
術用ハンドピース後端部の送水機構を示す断面図、(c
)は(b)の送水機構の変形例を示す断面図、(d)は
(a)の超音波手術用ハンドピースの送水路を示す断面
図、(e)は(d)の送水路の変形例を示す断面図であ
る。
【図2】図1の超音波手術用ハンドピースの振動子カバ
ーとハウジングとの着脱方法を示す概略図である。
【図3】本発明の第2の実施例を示す超音波手術用ハン
ドピースの断面図である。
【図4】(a)は本発明の第2の実施例を示す超音波手
術用ハンドピースの断面図、(b)は(a)の超音波手
術用ハンドピースの振動子カバーとハウジングとの着脱
方法を示す概略図である。
【図5】(a)は超音波手術用ハンドピースの断面図、
(b)は(a)の超音波手術用ハンドピースの先端構造
を示す拡大断面図、(c)は外力によって(a)の超音
波手術用ハンドピースの先端部が変形した様子を示す拡
大断面図である。
【図6】図5の超音波手術用ハンドピースの先端構造の
変形例を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1,40,50…超音波手術用ハンドピーズ2,51…
ハウジング 3…振動子カバー 4…送水路 5…プローブ 6…増幅用ホーン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  超音波振動子と、この超音波振動子か
    ら発生する超音波を増幅する増幅用ホーンと、この増幅
    用ホーンに連結する振動伝達部材を備えた超音波手術用
    ハンドピースにおいて、前記超音波振動子を保持する振
    動子カバーと、この振動子カバーに着脱自在に設けられ
    たハウジングとを具備し、前記振動子カバーと前記ハウ
    ジングとの間を送水路に形成したことを特徴とする超音
    波手術用ハンドピース。
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