JPH04356538A - 生物分解性発泡ポリオレフィン系樹脂成形物 - Google Patents
生物分解性発泡ポリオレフィン系樹脂成形物Info
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- JPH04356538A JPH04356538A JP2674691A JP2674691A JPH04356538A JP H04356538 A JPH04356538 A JP H04356538A JP 2674691 A JP2674691 A JP 2674691A JP 2674691 A JP2674691 A JP 2674691A JP H04356538 A JPH04356538 A JP H04356538A
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Landscapes
- Manufacture Of Porous Articles, And Recovery And Treatment Of Waste Products (AREA)
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
- Biological Depolymerization Polymers (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、細菌等により発生され
る酵素により分解可能な、いわゆる生物分解性発泡ポリ
オレフィン系樹脂成形物に関する。
る酵素により分解可能な、いわゆる生物分解性発泡ポリ
オレフィン系樹脂成形物に関する。
【０００２】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】発泡樹
脂成形物、例えば発泡ポリスチレン樹脂成形物はそのク
ッション性、断熱性の良さから包装材料など各種の用途
に巾広く使用されている。これら発泡樹脂成形物は、不
要になったときの廃棄処理時に問題がある。即ち、燃焼
するとその火力の強さから焼却炉を損傷し易く、また地
中に埋めても腐敗しなくそのまま残留する欠点がある。
脂成形物、例えば発泡ポリスチレン樹脂成形物はそのク
ッション性、断熱性の良さから包装材料など各種の用途
に巾広く使用されている。これら発泡樹脂成形物は、不
要になったときの廃棄処理時に問題がある。即ち、燃焼
するとその火力の強さから焼却炉を損傷し易く、また地
中に埋めても腐敗しなくそのまま残留する欠点がある。
【０００３】本発明は、生物分解性であり、燃焼時の火
力が小さく、且つ呼吸性、吸湿性、断熱性の優れた発泡
樹脂形成物を提供することを目的とする。
力が小さく、且つ呼吸性、吸湿性、断熱性の優れた発泡
樹脂形成物を提供することを目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】本発明者は、繊維素（セ
ルロ−ズ）が酵素により分解され易いことに注目し、天
然繊維素物質の粉末を各種の樹脂に混入して発泡成形し
、成形性、生物分解性などの種々の観点から検討した結
果、樹脂としてポリオレフィン系樹脂が適することを知
見し、本発明を完成した。
ルロ−ズ）が酵素により分解され易いことに注目し、天
然繊維素物質の粉末を各種の樹脂に混入して発泡成形し
、成形性、生物分解性などの種々の観点から検討した結
果、樹脂としてポリオレフィン系樹脂が適することを知
見し、本発明を完成した。
【０００５】即ち、本発明は、天然繊維素系物質の粉末
を３０〜８０重量％含有する生物分解性発泡ポリオレフ
ィン系樹脂成形物である。
を３０〜８０重量％含有する生物分解性発泡ポリオレフ
ィン系樹脂成形物である。
【０００６】ポリオレフィン系樹脂としては、低密度ポ
リエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体などのポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン
、プロピレン共重合体などが用いられる。なお、天然繊
維素系物質の粉末をポリ塩化ビニルに添加して発泡成形
した場合は成形が甚だ困難であり、またポリスチレン樹
脂を使用した場合は強度などの物理的性質が著しく低下
し満足な発泡成形物は得られなく、更に耐衝撃性スチレ
ン系樹脂を使用した場合も、天然繊維素系物質粉末を２
０重量％以上添加すると発泡成形物の脆化が著しくなり
使用不能のものとなったが、ポリオレフィン系樹脂を使
用するとかかる欠点は解消された。
リエチレン、高密度ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニ
ル共重合体などのポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン
、プロピレン共重合体などが用いられる。なお、天然繊
維素系物質の粉末をポリ塩化ビニルに添加して発泡成形
した場合は成形が甚だ困難であり、またポリスチレン樹
脂を使用した場合は強度などの物理的性質が著しく低下
し満足な発泡成形物は得られなく、更に耐衝撃性スチレ
ン系樹脂を使用した場合も、天然繊維素系物質粉末を２
０重量％以上添加すると発泡成形物の脆化が著しくなり
使用不能のものとなったが、ポリオレフィン系樹脂を使
用するとかかる欠点は解消された。
【０００７】天然繊維素系物質としては木材粉、わら、
モミガラ、バガス、バナナ繊維などが用いられる。これ
らは短い繊維状の繊維素を多量に含み、その他ペントサ
ン、リグニン、灰分等を含んでいる。天然繊維素系物質
は５０メッシュ以下に粉砕して使用する。これらは漂白
加工して用いてもよい。
モミガラ、バガス、バナナ繊維などが用いられる。これ
らは短い繊維状の繊維素を多量に含み、その他ペントサ
ン、リグニン、灰分等を含んでいる。天然繊維素系物質
は５０メッシュ以下に粉砕して使用する。これらは漂白
加工して用いてもよい。
【０００８】上記天然繊維素系物質の粉末のポリオレフ
ィン系樹脂への添加量は３０〜８０重量％である。３０
重量％以下の添加では生物分解性が充分でなく、また８
０重量％以上の添加では発泡成形物の物性が低下し実用
ある発泡成形物が得られない。
ィン系樹脂への添加量は３０〜８０重量％である。３０
重量％以下の添加では生物分解性が充分でなく、また８
０重量％以上の添加では発泡成形物の物性が低下し実用
ある発泡成形物が得られない。
【０００９】天然繊維素系物質の粉末は、通常約７％の
水分を含んでいる。そのため、ポリオレフィン系樹脂に
３０〜８０重量％添加して加熱発泡成形すると、この水
分が発泡剤となり発泡樹脂成形物が得られる。天然繊維
素系物質の粉末の水分率が低い場合、或いは発泡倍率を
大きくしたい場合には発泡剤を併用する。発泡剤として
はブタン、ペンタン、ヘキサン、Ｎ２、ＣＯ２等が用い
られる。
水分を含んでいる。そのため、ポリオレフィン系樹脂に
３０〜８０重量％添加して加熱発泡成形すると、この水
分が発泡剤となり発泡樹脂成形物が得られる。天然繊維
素系物質の粉末の水分率が低い場合、或いは発泡倍率を
大きくしたい場合には発泡剤を併用する。発泡剤として
はブタン、ペンタン、ヘキサン、Ｎ２、ＣＯ２等が用い
られる。
【００１０】発泡成形は、押出し成形、ブロ−成形、射
出成形などで行う。発泡倍率は１．２〜５．０倍が好ま
しい。
出成形などで行う。発泡倍率は１．２〜５．０倍が好ま
しい。
【００１１】又、天然繊維素系物質を分解する酵素とし
ては、セルラ−ゼ、ペクトリア−ゼ、アセロザイム等が
挙げられる。
ては、セルラ−ゼ、ペクトリア−ゼ、アセロザイム等が
挙げられる。
【００１２】本発明の発泡成形物は、その中に含まれる
天然繊維素物質が細菌が発生する酵素によって分解する
ので、地中など細菌が活動し易い環境におくと、発泡生
成物は自然に崩壊するので、廃棄処理が容易である。ま
た天然繊維素物質が含まれているので燃焼した場合火力
が強くならず、廃棄物として燃焼する際、焼却炉をいた
めることがない。更に天然繊維素物質は雰囲気に応じて
空気や水を吸収ないし放出する性質を有するので、本発
明の発泡樹脂成形物はいわゆる呼吸性に富んでおり、吸
湿性もよい。勿論発泡性であるので断熱性にも優れてい
る。
天然繊維素物質が細菌が発生する酵素によって分解する
ので、地中など細菌が活動し易い環境におくと、発泡生
成物は自然に崩壊するので、廃棄処理が容易である。ま
た天然繊維素物質が含まれているので燃焼した場合火力
が強くならず、廃棄物として燃焼する際、焼却炉をいた
めることがない。更に天然繊維素物質は雰囲気に応じて
空気や水を吸収ないし放出する性質を有するので、本発
明の発泡樹脂成形物はいわゆる呼吸性に富んでおり、吸
湿性もよい。勿論発泡性であるので断熱性にも優れてい
る。
【００１３】
【実施例】スクリュ−直径４０ｍｍの押出機に、サ−キ
ュラ−ダイを装着して発泡シ−トを次のように押出成形
した。エチレン−酢酸ビニル共重体樹脂ペレット３０部
、モミガラ粉末７０部及びアゾジカルボン酸アミド０．
５部を混合して、上記押出機に供給して、発泡倍率２．
０倍、厚み１．５ｍｍの発泡シ−トを製造した。
ュラ−ダイを装着して発泡シ−トを次のように押出成形
した。エチレン−酢酸ビニル共重体樹脂ペレット３０部
、モミガラ粉末７０部及びアゾジカルボン酸アミド０．
５部を混合して、上記押出機に供給して、発泡倍率２．
０倍、厚み１．５ｍｍの発泡シ−トを製造した。
【００１４】次に、この発泡シ−トの１ｇの試料を、目
開き６４μｍのポ−ラスナイロンフィルムの袋に入れる
。 一方、酵素ペクトリア−ゼ１％とセルラ−ゼ４％を含ん
でいる緩衝液０．１Ｍクエン酸ソ−ダ液４０ｍｌに、上
記袋を投入し２５℃の温度で９６時間振盪した。そして
、袋を取り出し、水洗乾燥後に試料の重量を測定したと
ころ、０．８７ｇであった。これは、モミガラ粉末が約
１３％分解したことになる。
開き６４μｍのポ−ラスナイロンフィルムの袋に入れる
。 一方、酵素ペクトリア−ゼ１％とセルラ−ゼ４％を含ん
でいる緩衝液０．１Ｍクエン酸ソ−ダ液４０ｍｌに、上
記袋を投入し２５℃の温度で９６時間振盪した。そして
、袋を取り出し、水洗乾燥後に試料の重量を測定したと
ころ、０．８７ｇであった。これは、モミガラ粉末が約
１３％分解したことになる。
【００１５】
【発明の効果】本発明の発泡ポリオレフィン系樹脂成形
物は、その中に天然繊維素物質の粉末を混入したので生
物分解性を有し、また燃焼時の火力が弱いので廃棄処理
が容易である。またこの成形物は、空気、水に対する呼
吸性があり、断熱性にも優れているので、包装材料など
各種の用途に極めて有用である。
物は、その中に天然繊維素物質の粉末を混入したので生
物分解性を有し、また燃焼時の火力が弱いので廃棄処理
が容易である。またこの成形物は、空気、水に対する呼
吸性があり、断熱性にも優れているので、包装材料など
各種の用途に極めて有用である。
Claims (1)
- 【請求項１】天然繊維素系物質の粉末を３０〜８０重量
％含有する生物分解性発泡ポリオレフィン系樹脂成形物
。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3026746A JPH0816176B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 生物分解性発泡ポリオレフィン系樹脂成形物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3026746A JPH0816176B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 生物分解性発泡ポリオレフィン系樹脂成形物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04356538A true JPH04356538A (ja) | 1992-12-10 |
| JPH0816176B2 JPH0816176B2 (ja) | 1996-02-21 |
Family
ID=12201868
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP3026746A Expired - Lifetime JPH0816176B2 (ja) | 1991-01-29 | 1991-01-29 | 生物分解性発泡ポリオレフィン系樹脂成形物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0816176B2 (ja) |
Cited By (8)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| EP0785055A2 (en) * | 1993-07-13 | 1997-07-23 | SUZUKI SOGYO Co., Ltd. | Biodegradable resin foam |
| WO2001092385A1 (de) * | 2000-05-30 | 2001-12-06 | Möller Plast GmbH | Verfahren zur herstellung geschäumter bauteile vermischt mit pflanzlichem trägermaterial |
| JP2007056176A (ja) * | 2005-08-26 | 2007-03-08 | Daicel Polymer Ltd | 繊維強化発泡性樹脂組成物およびその発泡成形体 |
| JP2010521591A (ja) * | 2007-03-16 | 2010-06-24 | ストラ エンソ オーワイジェイ | ボード、その製造方法、及びそれから作製された容器 |
| WO2010111899A1 (zh) * | 2009-04-03 | 2010-10-07 | 武汉华丽生物材料有限公司 | 以水为发泡剂的生物质材料发泡塑料及其制备方法 |
| JP2014185265A (ja) * | 2013-03-25 | 2014-10-02 | Kuraray Co Ltd | 気泡含有樹脂成形体の製造方法 |
| TWI605083B (zh) * | 2016-05-25 | 2017-11-11 | 鴻明環保科技股份有限公司 | 生物可降解發泡材及其製品 |
| CN115505202A (zh) * | 2022-09-15 | 2022-12-23 | 重庆普利特新材料有限公司 | 一种汽车内饰用自发泡天然纤维素纤维填充聚丙烯材料及其制备方法 |
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS50149757A (ja) * | 1974-05-23 | 1975-12-01 | ||
| JPS5253966A (en) * | 1975-10-29 | 1977-04-30 | Fuji Photo Film Co Ltd | Resin compound |
-
1991
- 1991-01-29 JP JP3026746A patent/JPH0816176B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS50149757A (ja) * | 1974-05-23 | 1975-12-01 | ||
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| EP0785055A3 (en) * | 1993-07-13 | 1997-12-10 | SUZUKI SOGYO Co., Ltd. | Biodegradable resin foam |
| US5849339A (en) * | 1993-07-13 | 1998-12-15 | Suzuki Sogyo Co., Ltd. | Apparatus for producing biodegradable resin foam |
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| DE10026757B4 (de) * | 2000-05-30 | 2004-04-08 | Möller Plast GmbH | Verfahren zur Herstellung geschäumter Bauteile |
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Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0816176B2 (ja) | 1996-02-21 |
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