JPH04348109A - エチレン重合体の製造法 - Google Patents

エチレン重合体の製造法

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JPH04348109A
JPH04348109A JP3008393A JP839391A JPH04348109A JP H04348109 A JPH04348109 A JP H04348109A JP 3008393 A JP3008393 A JP 3008393A JP 839391 A JP839391 A JP 839391A JP H04348109 A JPH04348109 A JP H04348109A
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高 橋   肇
Junji Mayumi
真 弓 順 次
Yoichi Maeda
前 田 洋 一
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    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F10/00Homopolymers and copolymers of unsaturated aliphatic hydrocarbons having only one carbon-to-carbon double bond
    • C08F10/02Ethene

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  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】〔発明の背景〕
【0002】
【0001】
【0003】
【産業上の利用分野】本発明は、中程度の広さの分子量
分布を有するエチレン重合体を提供する方法に関する。
【0004】
【0002】
【0005】
【従来の技術】エチレン重合体は、その分子量分布によ
り使用される用途が異なり、分子量分布の広いものはパ
イプなどの中空成形品に、中程度の広さの分子量分布の
ものは繊維やテープなどに、分子量分布の狭いものはボ
トルキャップやバケツ等の射出成形品に使用されること
が多い。
【0006】
【0003】従来、高活性のものとして知られているハ
ロゲン化マグネシウムおよびチタンハロゲン化物からな
る固体触媒成分は、一般に分子量分布の狭いエチレン重
合体を与える為、ボトルキャップやバケツ等の射出成形
品の製造には適するが、上記のようなその他の用途品の
製造には一般に適さない触媒成分である。
【0007】
【0004】近年、用途の拡大を計る為に分子量分布の
広いポリマーを与える触媒の開発が必要とされ、遷移金
属化合物を多種類使用したり、無機の酸化物担体に触媒
成分を担持させる方法等を用いる発明が多くなされてい
る(例えば、特公昭52−37037号、同53−85
88号、同55−8006号、同57−45247号、
同58−13084号および同62−58364号公報
等)。
【0008】
【0005】本発明者等は、すでに粒子形態の極めて優
れた、スラリー重合や気相重合に特に好適な固体触媒成
分を、本発明の成分(A−1)を(1)ハロゲン化ケイ
素あるいは(2)ハロゲン化チタンあるいは(3)ハロ
ゲン化チタンおよびハイドロポリシロキサン等で処理す
ることによって製造する方法を提案している(例えば、
特開昭58−127706号、同61−285203号
、同61−285204号、同61−285205号、
同57−180612号、同58−5309号、同58
−5311号各公報)。これらの触媒はそれなりに有用
なものであるが、生成重合体が分子量分布が狭いもので
あったり、触媒活性の点でなお一層の改良が望まれるも
のであった。
【0009】
【0006】又、成分(A−1)を(1)ハロゲン化ア
ルミニウムあるいは(2)ハロゲン化アルミニウム、及
びチタン又はケイ素のハロゲン化物あるいは(3)有機
アルミニウム化合物又はハイドロポリシロキサン、及び
ハロゲン化アルミニウム等で処理することによる触媒も
提案している(例えば、特開昭59−12903号およ
び同59−43007号各公報参照)。しかし、これら
は、比較的高い活性と広い分子量分布を持つ重合体を与
えるが、固体のハロゲン化アルミニウムを取扱うことに
よる移送の難かしさと、機器の強い腐蝕のために、工業
的実施には大きな問題点を有するものであった。
【0010】
【0007】又、成分(A−1)を有機アルミニウム化
合物、及びチタン又はケイ素のハロゲン化物で処理する
ことによる触媒も提案している(例えば、特開昭58−
225104号公報)。しかし、これらは活性ならびに
分子量分布の広さが満足できるレベルでなくその向上が
望まれる。
【0011】
【0008】〔発明の概要〕
【0012】
【0009】
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、活性が高く
、かつ中程度に広い分子量分布を有するエチレン重合体
を提供することを目的とするものであり、特に特定の触
媒の使用によって、この目的を達成しようとするもので
ある。
【0014】
【0010】
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明によるエチレン重
合体の製造法は、下記の成分(A)および成分(B)か
らなる触媒に、エチレン、またはエチレンと炭素数3〜
10のα‐オレフィンを接触させて重合させること、を
特徴とするものである。
【0016】成分(A) 下記の成分(A−1)に成分(A−2)を接触させ、こ
の接触生成物に下記の成分(A−3)及び成分(A−4
)を接触させて得られたチーグラー型触媒用固体成分。
【0017】
【0011】成分(A−1) 下記の成分(A−1−i )、成分(A−1−ii)お
よび成分(A−1−iii)からなる固体触媒成分、成
分(A−1−i ) ジハロゲン化マグネシウム、 成分(A−1−ii) チタンテトラアルコキシドおよび(または)ポリチタン
酸エステル、 成分(A−1−iii )
【0018】
【0012】
【0019】
【化2】
【0020】(R1は、炭化水素残基)で示される構造
を有するポリマーケイ素化合物、 成分(A−2) ケイ素のハロゲン化物、 成分(A−3) ハロゲン化炭化水素、 成分(A−4) 有機アルミニウム化合物、 成分(B) 有機アルミニウム化合物。
【0021】
【0013】〔発明の具体的説明〕 <触  媒>本発明において用いられる触媒は、下記の
成分(A)および成分(B)からなるものである。ここ
で、「からなる」とは、成分が挙示のもの(すなわち、
(A)および(B))のみであるということではなく、
合目的的な他の成分の共存を排除しない。
【0022】<成分(A)>成分(A)は、下記の成分
(A−1)に成分(A−2)を接触させ、この接触生成
物に下記の成分(A−3)及び成分(A−4)を接触さ
せて得られるチーグラー型触媒用固体成分である。ここ
で、「接触させて得られる」とは、挙示の成分のみの接
触生成物の外に、合目的的な他の成分との接触による生
成物をも包含する。
【0023】
【0014】成分(A−1) 1)構成成分 成分(A−1)は、下記の成分(A−1−i )、成分
(A−1−ii)および成分(A−1−iii )から
なる固体触媒成分である。ここで、「からなる」とは、
成分が挙示のもの(すなわち、(A−1−i )、(A
−1−ii)および(A−1−iii ))のみである
ということではなく、合目的的な他の成分の共存を排除
しない。
【0024】
【0015】この固体触媒成分(A−1)は、ジハロゲ
ン化マグネシウムでもなく、ジハロゲン化マグネシウム
とチタンテトラアルコキシドまたはポリチタン酸エステ
ルとの錯体でもなく、別の固体である。現状ではその内
容は十分に解析していないが、組成分析結果によれば、
この固体組成物はチタン、マグネシウム、ハロゲンおよ
びケイ素を含有するものである。この固体触媒成分(A
−1)の比表面積は、多くの場合小さくて通常10m2
 /g以下であり、またX線回折の結果によれば、この
固体成分(A)にはジハロゲン化マグネシウムを特徴付
けるピークは見られず、従ってこれはX線的に見てジハ
ロゲン化マグネシウムとは別の化合物と思われる。
【0025】
【0016】(1)成分(A−1−i )これは、ジハ
ロゲン化マグネシウムであり、具体的には、たとえば、
MgF2、MgCl2、MgBr2等がある。
【0026】
【0017】(2)成分(A−1−ii)これは、チタ
ンテトラアルコキシドおよび(または)ポリチタン酸エ
ステルである。
【0027】
【0018】チタンテトラアルコキシドとしては、たと
えば、Ti(OC2H5)4、Ti(O−iC3H7)
4、Ti(O−nC4H9)4、Ti(O−nC3H7
)4、Ti(O−iC4H9)4、Ti(O−C(CH
3)3)4、Ti(O−C5H11)4、Ti(O−C
6H13)4、Ti(O−nC7H15)4、Ti(O
−C8H17)4、Ti(O−C10H21)4、等が
ある。
【0028】
【0019】ポリチタン酸エステルとしては、
【002
9】
【0020】
【0030】
【化3】
【0031】で表わされるものが用いられる。ここでR
2〜R5はそれぞれ独立に炭化水素残基、特に炭素数1
〜20程度、特に1〜6程度、のもの、であり、nは2
以上の数、特に2〜10程度、のもの、である。具体的
には、たとえば、テトラ‐ノルマルブチルポリチタネー
ト(重合度n=2〜10)、テトラノルマルヘキシルポ
リチタネート(重合度n=2〜10)、あるいはテトラ
‐オクチルポリチタネート(重合度n=2〜10)など
がある。
【0032】
【0021】(3)成分(A−1−iii )このポリ
マーケイ素化合物は、式
【0033】
【0022】
【0034】
【化4】
【0035】で示される構造を繰返し単位として有する
ものである。ここで、R1は炭素数1〜10程度、特に
1〜6程度、の炭化水素残基、好ましくは、アルキル基
、フェニル基およびアルキル置換フェニル基、である。 したがって、このような構造単位を有するポリマーケイ
素化合物の具体例としては、メチルヒドロポリシロキサ
ン、エチルヒドロポリシロキサン、フェニルヒドロポリ
シロキサン、シクロヘキシルヒドロポリシロキサン等が
あげられる。
【0036】
【0023】このポリマーケイ素化合物の重合度は特に
限定されるものではないが、取り扱いを考えれば、粘度
が10センチストークスから100センチストークス程
度となるものが好ましい。またヒドロポリシロキサンの
末端構造は大きな影響をおよぼさないが、不活性基たと
えばトリアルキルシリル基で封鎖されることが好ましい
【0037】
【0024】2)製  造 成分(A−1)は、上記の各成分(A−1−(i) )
〜(A−1−(iii) )を接触させることによって
製造することができる。
【0038】
【0025】(1)量  比 各成分の使用量は、本発明の効果が認められるかぎり任
意のものでありうるが、一般的には、次の範囲内が好ま
しい。
【0039】
【0026】チタンテトラアルコキシドおよびポリチタ
ン酸エステル(成分(A−1−ii))の使用量(併用
の場合は合計量)は、ジハロゲン化マグネシウム(成分
(A−1−i))に対して、モル比で、0.1〜10の
範囲内でよく、好ましくは1〜4の範囲内である。
【0040】
【0027】ポリマーケイ素化合物(成分(A−1−i
ii))の使用量は、ジハロゲン化マグネシウム(成分
(A−1−i))に対して、モル比で1×10−2〜1
00の範囲内でよく、好ましくは0.1〜10の範囲内
である。
【0041】
【0028】(2)接触方法 本発明の固体成分(A−1)は、前述の三成分を接触さ
せて得られるものである。三成分の接触は、一般に知ら
れている任意の方法で行うことができる。一般に、−1
00℃〜200℃の温度範囲で接触させればよい。接触
時間は、通常10分から20時間程度である。
【0042】
【0029】上記の三成分の接触は、攪拌下に行なうこ
とが好ましく、またボールミル、振動ミル、等による機
械的な粉砕によって接触させることもできる。三成分の
接触の順序は、本発明の効果が認められるかぎり任意の
ものでありうるが、ジハロゲン化マグネシウムとチタン
テトラアルコキシドを接触させて、次いでポリマーケイ
素化合物を接触させるのが一般的である。三成分の接触
は、分散媒の存在下に行なうこともできる。その場合の
分散媒としては、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、ジア
ルキルポリシロキサン等があげられる。炭化水素の具体
例としては、ヘキサン、ヘプタン、トルエン、シクロヘ
キサン等があり、ハロゲン化炭化水素の具体例としては
、塩化n‐ブチル、1,2‐ジクロロエチレン、四塩化
炭素、クロルベンゼン等があり、ジアルキルポリシロキ
サンの具体例としては、ジメチルポリシロキサン、メチ
ル‐フェニルポリシロキサン等がある。又、この際、特
開昭59−80406号公報に記載の、触媒性状制御の
為にアルコール及び/又は有機酸エステルを共存させる
こともできる。
【0043】
【0030】固体成分(A−1)は、成分(A−2)、
(A−3)、(A−4)と接触させる前に、不要成分、
たとえば成分(A−1−ii)および(A−1−iii
)の未反応分、を洗浄除去する。使用する洗浄用溶媒と
しては、上記の分散媒の中から適当なものを選ぶことが
できる。従って、成分(A−1−i )〜(A−1−i
ii)の接触を分散媒中で行なえば、洗浄操作を軽減す
ることができる。
【0044】
【0031】成分(A−2) 成分(A−2)のケイ素のハロゲン化物は、一般式R6
mSiX4−m (R6は炭化水素残基(好ましくは炭
素数1〜10程度のもの)、またはヒドロカルビルオキ
シ基(好ましくは、炭素数1〜10程度のもの)、Xは
ハロゲン、mは0〜2の整数を示す)で表わされる化合
物である。好ましくはトリハロゲン化ケイ素、特に好ま
しくはテトラハロゲン化ケイ素、である。そのような化
合物の具体例としては、SiCl4、CH3SiCl3
、(C2H5)SiCl3、(C4H9)SiCl3、
Ph−Si−Cl3(Ph:フェニル)、(C2H5)
2SiCl2、(C2H5O)SiCl3、(C2H5
O)2SiCl2、CH3(C2H5O)SiCl2、
C2H5(C2H5O)SiCl2等がある。
【0045】
【0032】成分(A−3) 成分(A−3)のハロゲン化炭化水素は、炭素数1〜2
0の炭化水素化合物の水素の一部又は全部がハロゲンで
置換された構造のものである。具体的にはCH3Cl、
CHCl3、C2H5Cl、CH3Cl−CH3Cl、
C3H7Cl、C4H9Cl、C8H17Cl、Ph−
Cl、o−Ph′Cl2(Ph′:フェニレン)、Ph
−CH2Cl3、CFCl3、CCl4、CH3Br、
C3H7Br、C4H9Br、CH3I等がある。中で
も、n−C3H7Cl、i−C3H7Cl、i−C3H
7Br、n−C4H9Cl、i−C4H9Cl、sec
−C4H9Cl、t−C4H9Cl、n−C4H9Br
が好ましく使用できる。
【0046】
【0033】成分(A−4) 成分(A−4)の有機アルミニウム化合物は、一般式R
7a(R8O)bAlX3−a−b (R7およびR8
はそれぞれ炭素数1〜12の炭化水素残基、Xはハロゲ
ン、0<a<3、0≦b≦2を示す)で表わされる化合
物である。又、これらを二種以上混合して使用すること
もできる。本発明では、中でも有機アルミニウムハロゲ
ン化物が好ましく使用できる。具体的にはAl(CH3
)3、Al(C2H5)3、Al(iC4H9)3、A
l(C6H13)3、(CH3)2AlCl、(C2H
5)2AlCl、(iC4H9)2AlCl、(C2H
5)3/2 AlCl3/2 、CH3AlCl2、C
2H5AlCl2、i−C4H9AlCl2、(C2H
5)2Al(OC2H5)、(C2H5)Al(OC2
H5)Cl、(C4H9)Al(OC4H9)Cl、(
C2H5)2AlBrおよびC2H5AlI等がある。
【0047】
【0034】<成分(A)の合成>上記成分(A)は、
成分(A−1)に成分(A−2)を接触させ、この接触
生成物に成分(A−3)及び成分(A−4)を接触させ
て合成され、好ましくは成分(A−1)に成分(A−2
)〜成分(A−4)を順次段階的に接触させて合成され
るものである。
【0048】
【0035】(1)量  比 各成分の使用量は、本発明の効果が認められる限り任意
のものであるが、次の範囲が一般的に好ましい。成分(
A−2)の使用量は、成分(A−1)中のTiに対して
、モル比で0.01〜20の範囲内でよく、好ましくは
0.1〜10である。
【0049】
【0036】成分(A−3)および成分(A−4)の使
用量は、成分(A−2)処理後の固体成分中のTiに対
して、いずれもモル比0.1〜20、好ましくは0.5
〜10、である。
【0050】
【0037】(2)接触方法 成分(A−1)に対する成分(A−2)〜成分(A−4
)の接触は、いずれの段階も、温度は−50℃〜200
℃、時間は5分〜20時間程度で行うのが普通である。
【0051】
【0038】各成分接触は、攪拌下に行なうことが好ま
しく、またボールミル、振動ミル等による機械的な粉砕
によって接触させることもできるが分散媒の存在下に行
なうことが好ましい。その時の分散媒は成分(A−1)
を製造するときに使用したものと同じものが使用できる
【0052】
【0039】成分(A−1)と成分(A−2)との反応
後は分散媒中の不要成分を除去するのが一般的であり、
成分(A−3)ならびに(A−4)は不要成分の除去を
せず連続的に反応させた後に不要成分を除去する方法が
一般的に採用される。
【0053】
【0040】<成分(B)>成分(B)は、有機アルミ
ニウム化合物である。本発明ではトリアルキルアルミニ
ウム、特にアルキルが炭素数1〜12程度のもの、が好
ましく使用できる。具体的には、Al(CH3)3、A
l(C2H5)3、Al(iC4H9)3、Al(C6
H13)3、イソプレニルアルミニウム等がある。また
、一般式R9cAlX3−c (R9は炭素数1〜12
の炭化水素残基、Xはハロゲン原子又はヒドロカルビル
オキシ基(炭素数1〜12程度が好ましい)、cは1ま
たは2を示す)で表わされる有機アルミニウム化合物を
併用することもできる。そのような有機アルミニウム化
合物の具体例としては、(CH3)2AlCl、(C2
H5)2AlCl、(iC4H9)2AlCl、(C2
H5)2Al(OC2H5)、(iC4H9)2Al(
OC2H5)、(C2H5)2Al(OiC4H9)、
(C2H5)1.5 AlCl1.5 、C2H5Al
Cl2、iC4H9Al(OC2H5)2、iC4H9
Al(OC4H9)2、(C2H5)2AlBr、(C
2H5)2AlI等がある。又、トリアルキルアルミニ
ウム化合物とH2Oの反応で作られるアルモキサンも使
用できる。
【0054】
【0041】<エチレンの重合>エチレン及びエチレン
と10モル%迄の炭素数3〜10のα‐オレフィンとの
共重合はスラリー重合法、気相重合法、溶液重合法を使
用して行なわれ、連続重合にも回分重合にもあるいは予
備重合を行う方式にも適用される。スラリー重合の場合
の溶媒としてはブタン、ペンタン、ヘキサン、ヘプタン
、シクロヘキサン、ベンゼン、トルエン等の炭化水素が
用いられる。重合温度は、室温から200℃、好ましく
は50〜150℃、である。分子量の調節は周知のよう
に、一般に水素を用いて行なわれる。
【0055】
【0042】このようにして得られた本発明のエチレン
重合体は、中低度の分子量分布を有するものである。す
なわち、本発明によるエチレン重合体の荷重10kgお
よび荷重2.16kgでのメルトインデックス(AST
M  D−1238−73)の比FRは:8.4程度以
上、特に9.0以上(上限は、12程度)である。
【0056】
【0043】
【0057】
【実施例】
<実施例−1> (1)成分(A−1)の合成 充分に窒素置換した内径10cmのフラスコに脱水およ
び脱酸素したn‐ヘプタン100ミリリットルを導入し
、次いでMgCl2  0.1モル、Ti(O−nC4
H9)4を0.2モル導入し、95℃にて1時間反応さ
せた。そのとき使用した攪拌翼の径は6cmであった。 反応終了後、40℃に温度を下げ、メチルハイドロジェ
ンポリシロキサン15ミリリットル導入し、攪拌回転数
20r.p.m にして3時間反応させた。
【0058】
【0044】反応終了後、生成した固体成分をn‐ヘプ
タンで洗浄し、その一部分をとり出して沈降法にて平均
粒径を測定したところ、24.5ミクロンであった。T
i担持率は13.5wt%であった。
【0059】
【0045】(2)成分(A−1)と成分(A−2)と
の反応 充分にN2置換した500ccフラスコに上記(A−1
)成分60gを入れ、ヘプタンを加えて全体で330c
cにした。30℃で20分かけてSiCl4  36c
c(対Tiモル比1.86)を滴下し、60分反応させ
たのち、90℃に昇温してさらに3時間反応させた。そ
の後、ヘプタンで十分に洗浄した。Ti担持率は3.3
1wt%であった。
【0060】
【0046】(3)成分(A−3)及び(A−4)との
反応 上記成分(A−1)と成分(A−2)の反応物3gを十
分にN2置換した300ccフラスコに入れ、ヘプタン
で全体を50ccとした。25℃で、tC4H9Cl0
.45cc(対Tiモル比2.0)を添加し、さらにC
2H5AlCl2  0.27g(対Tiモル比1)‐
ヘプタン20cc溶液を20分かけて滴下した、次に5
0℃に昇温し、2時間反応させた。その後、ヘプタンで
十分に洗浄した。Ti担持率は2.74wt%であった
【0061】
【0047】(4)エチレンの重合 攪拌および温度制御装置を有する内容積1.5リットル
のステンレス鋼製オートクレーブに、充分に脱水および
脱酸素をしたn‐ヘプタンを800ミリリットル導入し
、続いてトリエチルアルミニウム100ミリグラム、前
述で合成した触媒成分を5ミリグラム導入した。
【0062】
【0048】90℃に昇温し、水素を分圧で3kg/c
m2 、さらにエチレンを6kg/cm2 導入して、
全圧で9kg/cm2 Gとした。2時間重合行なった
。重合中は、これらの諸条件を一定に保った。重合終了
後、エチレンおよび水素をパージして、オートクレーブ
より内容物を取り出し、このポリマースラリーを槇過し
て一昼夜乾燥した。214gのポリマーが得られた(固
体触媒収率:PY=43000g−PE/g固体触媒)
、MI(2.16kg荷重でのメトルインデックス)2
.54、FR(10kg荷重と2.16kg荷重の比で
分子量分布の尺度で、この値が大きい程分子量分布が広
い)9.5であった。
【0063】
【0049】<実施例−2〜9、比較例−1>実施例−
1と同様に合成した成分(A−1)を使用し、成分(A
−3)のハロゲン化炭化水素、成分(A−4)の有機ア
ルミニウム化合物を表−1に示すように加えて、実施例
−1と同様に成分(A)を合成し、実施例−1と同様に
重合した結果を表−1にまとめた。
【0064】
【0050】又、成分(A−3)および(A−4)処理
を施さない成分(A−2)反応迄の固体触媒の性能を比
較例−1に示した。これは本発明のものに比べ分子量分
布が狭い。
【0065】
【0051】<実施例−10>実施例−9に用いた触媒
を用いて、エチレンとヘキセンの共重合を行った。温度
を65℃、水素分圧を2kg/cm2、全圧を8kg/
cmにし、ヘキセンを15cc加えること以外は、実施
例−1と同様に行って、143gのポリマーを得た(P
Y  29000、MI  1.3、FR  8.8、
密度0.947であった)。
【0066】
【0052】
【0067】
【表1】
【0068】
【0053】
【0069】
【発明の効果】本発明による触媒を用いると、高活性で
、中程度に広い分子量分布を有するエチレン重合体が製
造できる。このエチレン重合体は、繊維やテープの製造
に適するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の技術内容の理解を助けるためのフロー
チャート図である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の成分(A)および成分(B)からな
    る触媒に、エチレン、またはエチレンと炭素数3〜10
    のα‐オレフィンを接触させて重合させることを特徴と
    する、エチレン重合体の製造法。 成分(A) 下記の成分(A−1)に成分(A−2)を接触させ、こ
    の接触生成物に下記の成分(A−3)及び成分(A−4
    )を接触させて得られたチーグラー型触媒用固体成分。 成分(A−1) 下記の成分(A−1−i )、成分(A−1−ii)お
    よび成分(A−1−iii)からなる固体触媒成分、成
    分(A−1−i ) ジハロゲン化マグネシウム、 成分(A−1−ii) チタンテトラアルコキシドおよび(または)ポリチタン
    酸エステル、 成分(A−1−iii ) 【化1】 (R1は、炭化水素残基)で示される構造を有するポリ
    マーケイ素化合物、 成分(A−2) ケイ素のハロゲン化物、 成分(A−3) ハロゲン化炭化水素、 成分(A−4) 有機アルミニウム化合物、 成分(B) 有機アルミニウム化合物。
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