JPH0434559Y2 - - Google Patents
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- JPH0434559Y2 JPH0434559Y2 JP15310684U JP15310684U JPH0434559Y2 JP H0434559 Y2 JPH0434559 Y2 JP H0434559Y2 JP 15310684 U JP15310684 U JP 15310684U JP 15310684 U JP15310684 U JP 15310684U JP H0434559 Y2 JPH0434559 Y2 JP H0434559Y2
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Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Soundproofing, Sound Blocking, And Sound Damping (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
Description
<産業上の利用分野>
本考案は吸音性と防塵性とを併せ有し、特にク
リーンルームにおいて用いられる内装材に関す
る。 <従来の技術> 各種の微生物や精密電子物品等の製造・処理は
対象物に対する不純物の混入を防ぐためにクリー
ンルームにおいて行われる。清浄空気の指標であ
るアメリカ連邦規格209Bによるクラス100乃至
100000のクリーンルームにおいて現在用いられて
いる天井、壁、床の構造は、鋼鉄板、又は、無機
質繊維を含有するセメント板、その他剛性の板を
構造材とし、その室内側表面は空気中の微細な塵
埃の付着を防止する目的で、合成樹脂塗料を焼付
塗装するか、又は、合成樹脂でラミネート加工し
た表面化粧材を前面接着して、平滑な表面仕上げ
にしている場合が多い。 この構造体は剛体の平滑な表面であるため、吸
音性能としては、例えばJIS A 1409残響室法吸
音率の測定方法による125Hzから4000Hzにおける
周波数帯域の吸音率が0.1以下であり極めて低い。
しかも、密閉構造であるため室内の吸音力が小さ
くなり、天井、壁面等からの反射音の大きい室内
環境となり、室内の作業員に著しい不快感を与え
ている。 この対策として、単に従来の吸音材料のみで天
井、壁等の表面を施工した場合には、吸音性能は
得られるが、室内のクリーン度を著しく損うため
にこのような吸音材を使用できない。即ち、この
ような吸音材を用いると、吸音材の表面の凹凸、
及び、組織の間隙が空気中の微粒子を吸着し易
く、これが再び、空気中に飛散して室内のクリー
ン度を著るしく下げる。又、吸音材そのものから
発生する微粒子も室内のクリーン度を損う危険が
大きいため、クリーンルーム内の吸音材料として
用いることは事実上できない。 <考案が解決しようとする問題点> 本考案はクリーンルームに用いられる従来公知
の内装材の有する欠点を解消して、吸音性と防塵
性を併せ有する内装材を提供することを目的とす
る。 <問題点を解決するための手段> 本考案者等は前述の問題点を解決すべく鋭意研
究の結果、吸音性と防塵性をそれぞれ別個の材料
で確保してこれら別個の材料を併せ用いることに
よつて前述の問題点を解決し得ることを見出し本
考案に到達した。すなわち本考案の目的は吸音材
の少くとも室内側に用いられる面に防塵性シート
状物を積層してなる防塵性吸音材によつて達成さ
れる。 前記防塵性シート状物はその表面で音を反響せ
ず且つ塵を発生せず、むしろ塵の微粒子を捕捉で
きる性能を有するものであることが好ましい。し
たがつて本考案の防塵性吸音材に用いられる防塵
性シート状物はJIS L−1096 A法(フラジール
法)による通気度測定で通気度10c.c./cm2/秒以下
であり、且つ光散乱方式ダストカウンタKC−
01A(リオン社製)で0.5μ以上の微粒子を50%以
上捕捉できる捕捉率Eを有するものであることが
好ましい。ここに云う捕捉率E%は下記の式によ
つて算出される。 E=(1−試料布帛を透過したダストの数/用いた空気
中の元のダストの数)×100 前記要件を満たす防塵性シート状物として合成
繊維長繊維・高密度織物を用いることができる。
さらにこの織物にポリウレタンエラストマー等を
用いて微多孔コーテイング加工又は微多孔フイル
ムのセミネート加工を施して通気性を調節して用
いてもよい。又防塵性シート状物の帯電性を改善
して空気中の塵の付着を防ぐために、導電性繊維
を前記織物中に混入して用いたり、導電性物質を
エラストマー内に練込んで付与したり、織物に帯
電防止剤を付与して用いてもよい。なお防塵性シ
ート状物に内装化粧材として必要な各種処理、例
えば染色、捺染、撥水加工又は防燃加工等を施し
た上で用いてもよい。 前記吸音材としては、ガラスウール板、岩綿板
あるいはガラスウール又は岩綿から成る圧縮成型
板等従来公知の吸音材を目的に応じて任意に選定
して用いることができる。すなわち比較的低比重
のガラスウール板又は岩綿板あるいは比較的高比
重の圧縮成型板をそれぞれ単独で用いてもよく、
あるいはガラスウール板又は岩綿板と圧縮成型板
を併用してもよい。 本考案の防塵性吸音材においては前記防塵性シ
ート状物は前記吸音材に積層して用いられる。積
層された防塵性シート状物と吸音材を一体に保つ
ために両者間を接着剤で前面接着又は部分接着す
る。しかしより好ましくは防塵性シート状物を吸
音材の室内側から袋張りして一体に形成するとよ
い。なお防塵性シート状物は通常は吸音材の室内
側に積層される。吸音材の外側、すなわち躯体側
は吸音材自身を露出したままで用いてもよく、あ
るいはフイルム等の適当な被覆材料で被覆しても
よい。又吸音材の両面を防塵性シート状物で積層
して用いてもよく、このような防塵性吸音材はク
リーンルーム内の隔壁として用いることができ
る。 前述のように構成された防塵性吸音材は、吸音
材料の吸音性能を損うこと無く、しかも室内のク
リーン度を維持できるのでクリーンルーム用吸音
材として適している。例えば厚さ25mm、密度32
Kg/m3のガラスウール板に防塵性を有する合成繊
維長繊維高密度織物を積層した防塵性吸音材は
JIS A 1409残響室法吸音率の測定法による1k
Hzから4kHzにおける吸音率が0.7〜0.9であり、極
めて高い吸音特性を有する。 なお本考案の防塵性吸音材を防塵性シートと吸
音材の間に多孔板あるいは適度の隙間をあけたス
リツト板を配置した構造にして用いてもよい。 本考案の防塵性吸音材は前述のような構造に形
成後、防音を必要とする建造物の天井、壁等に施
工する方法がクリーン度を目的とした工法として
好ましいが、変則的に天井、壁等に施工する段階
で、まず、躯体表面に吸音材等を張り付けて後、
その上から防塵性シート状物を袋張り又は面接合
等の方法で積層して本考案による防塵性吸音材の
構造体とすることができる。 <実施例> 以下本考案の防塵性吸音材の実施例を示す添付
図面を参照して防塵性吸音材の構成を具体的に説
明し、併せて従来公知の比較例と物性上の比較を
なす。 実施例 1 第1図に示した実施例1の防塵性吸音材10は
厚さ50m/m、密度24Kg/m3のガラスウール板3
0から成る吸音材の室内側表面に防塵性シート状
物20が積層されている。防塵性シート状物20
としてはカーボン導電糸ストライプ(5m/m
幅)を交織したポリエステル長繊維高密度織物
(タテ糸75d/36f,160本;ヨコ100d/48fの加工
糸、120本の2/3↑ツイル)にポリウレタン微
多孔コーテイング仕上げしたものを用いる。 実施例1の防塵性吸音材10での吸音材30と
防塵性シート状物20との積層は第1図に示す如
く、吸音材30の縁部(第1図においては下部)
に断面コの字状のコーナ部材40を配置し、防塵
性シート状物20の端部21をコーナ部材40を
まわつて吸音材30の外側すなわち躯体側迄延ば
して、いわゆる袋張りによつて行つている。袋張
りを採用しているので吸音材30の室内側表面上
に防塵性シート状物20を貼着させることなく緊
張して取付けることができる。その結果室内側か
ら見た本考案の防塵性吸音材10の表面は平面性
が保たれて極めて綺麗である。 次に実施例1の吸音性、防塵性、発塵性を従来
公知のクリーンルームにおける3つの比較例と比
較して示す。その結果第1表に示す。なお吸音性
はJIS A 1409残響室法吸音率測定法における
2kHz〜4kHzの値で示し、防塵性は光散乱方式ダ
ストカウンタKC−01A(リオン社製)による値で
示し、発塵性は視覚判定である。
リーンルームにおいて用いられる内装材に関す
る。 <従来の技術> 各種の微生物や精密電子物品等の製造・処理は
対象物に対する不純物の混入を防ぐためにクリー
ンルームにおいて行われる。清浄空気の指標であ
るアメリカ連邦規格209Bによるクラス100乃至
100000のクリーンルームにおいて現在用いられて
いる天井、壁、床の構造は、鋼鉄板、又は、無機
質繊維を含有するセメント板、その他剛性の板を
構造材とし、その室内側表面は空気中の微細な塵
埃の付着を防止する目的で、合成樹脂塗料を焼付
塗装するか、又は、合成樹脂でラミネート加工し
た表面化粧材を前面接着して、平滑な表面仕上げ
にしている場合が多い。 この構造体は剛体の平滑な表面であるため、吸
音性能としては、例えばJIS A 1409残響室法吸
音率の測定方法による125Hzから4000Hzにおける
周波数帯域の吸音率が0.1以下であり極めて低い。
しかも、密閉構造であるため室内の吸音力が小さ
くなり、天井、壁面等からの反射音の大きい室内
環境となり、室内の作業員に著しい不快感を与え
ている。 この対策として、単に従来の吸音材料のみで天
井、壁等の表面を施工した場合には、吸音性能は
得られるが、室内のクリーン度を著しく損うため
にこのような吸音材を使用できない。即ち、この
ような吸音材を用いると、吸音材の表面の凹凸、
及び、組織の間隙が空気中の微粒子を吸着し易
く、これが再び、空気中に飛散して室内のクリー
ン度を著るしく下げる。又、吸音材そのものから
発生する微粒子も室内のクリーン度を損う危険が
大きいため、クリーンルーム内の吸音材料として
用いることは事実上できない。 <考案が解決しようとする問題点> 本考案はクリーンルームに用いられる従来公知
の内装材の有する欠点を解消して、吸音性と防塵
性を併せ有する内装材を提供することを目的とす
る。 <問題点を解決するための手段> 本考案者等は前述の問題点を解決すべく鋭意研
究の結果、吸音性と防塵性をそれぞれ別個の材料
で確保してこれら別個の材料を併せ用いることに
よつて前述の問題点を解決し得ることを見出し本
考案に到達した。すなわち本考案の目的は吸音材
の少くとも室内側に用いられる面に防塵性シート
状物を積層してなる防塵性吸音材によつて達成さ
れる。 前記防塵性シート状物はその表面で音を反響せ
ず且つ塵を発生せず、むしろ塵の微粒子を捕捉で
きる性能を有するものであることが好ましい。し
たがつて本考案の防塵性吸音材に用いられる防塵
性シート状物はJIS L−1096 A法(フラジール
法)による通気度測定で通気度10c.c./cm2/秒以下
であり、且つ光散乱方式ダストカウンタKC−
01A(リオン社製)で0.5μ以上の微粒子を50%以
上捕捉できる捕捉率Eを有するものであることが
好ましい。ここに云う捕捉率E%は下記の式によ
つて算出される。 E=(1−試料布帛を透過したダストの数/用いた空気
中の元のダストの数)×100 前記要件を満たす防塵性シート状物として合成
繊維長繊維・高密度織物を用いることができる。
さらにこの織物にポリウレタンエラストマー等を
用いて微多孔コーテイング加工又は微多孔フイル
ムのセミネート加工を施して通気性を調節して用
いてもよい。又防塵性シート状物の帯電性を改善
して空気中の塵の付着を防ぐために、導電性繊維
を前記織物中に混入して用いたり、導電性物質を
エラストマー内に練込んで付与したり、織物に帯
電防止剤を付与して用いてもよい。なお防塵性シ
ート状物に内装化粧材として必要な各種処理、例
えば染色、捺染、撥水加工又は防燃加工等を施し
た上で用いてもよい。 前記吸音材としては、ガラスウール板、岩綿板
あるいはガラスウール又は岩綿から成る圧縮成型
板等従来公知の吸音材を目的に応じて任意に選定
して用いることができる。すなわち比較的低比重
のガラスウール板又は岩綿板あるいは比較的高比
重の圧縮成型板をそれぞれ単独で用いてもよく、
あるいはガラスウール板又は岩綿板と圧縮成型板
を併用してもよい。 本考案の防塵性吸音材においては前記防塵性シ
ート状物は前記吸音材に積層して用いられる。積
層された防塵性シート状物と吸音材を一体に保つ
ために両者間を接着剤で前面接着又は部分接着す
る。しかしより好ましくは防塵性シート状物を吸
音材の室内側から袋張りして一体に形成するとよ
い。なお防塵性シート状物は通常は吸音材の室内
側に積層される。吸音材の外側、すなわち躯体側
は吸音材自身を露出したままで用いてもよく、あ
るいはフイルム等の適当な被覆材料で被覆しても
よい。又吸音材の両面を防塵性シート状物で積層
して用いてもよく、このような防塵性吸音材はク
リーンルーム内の隔壁として用いることができ
る。 前述のように構成された防塵性吸音材は、吸音
材料の吸音性能を損うこと無く、しかも室内のク
リーン度を維持できるのでクリーンルーム用吸音
材として適している。例えば厚さ25mm、密度32
Kg/m3のガラスウール板に防塵性を有する合成繊
維長繊維高密度織物を積層した防塵性吸音材は
JIS A 1409残響室法吸音率の測定法による1k
Hzから4kHzにおける吸音率が0.7〜0.9であり、極
めて高い吸音特性を有する。 なお本考案の防塵性吸音材を防塵性シートと吸
音材の間に多孔板あるいは適度の隙間をあけたス
リツト板を配置した構造にして用いてもよい。 本考案の防塵性吸音材は前述のような構造に形
成後、防音を必要とする建造物の天井、壁等に施
工する方法がクリーン度を目的とした工法として
好ましいが、変則的に天井、壁等に施工する段階
で、まず、躯体表面に吸音材等を張り付けて後、
その上から防塵性シート状物を袋張り又は面接合
等の方法で積層して本考案による防塵性吸音材の
構造体とすることができる。 <実施例> 以下本考案の防塵性吸音材の実施例を示す添付
図面を参照して防塵性吸音材の構成を具体的に説
明し、併せて従来公知の比較例と物性上の比較を
なす。 実施例 1 第1図に示した実施例1の防塵性吸音材10は
厚さ50m/m、密度24Kg/m3のガラスウール板3
0から成る吸音材の室内側表面に防塵性シート状
物20が積層されている。防塵性シート状物20
としてはカーボン導電糸ストライプ(5m/m
幅)を交織したポリエステル長繊維高密度織物
(タテ糸75d/36f,160本;ヨコ100d/48fの加工
糸、120本の2/3↑ツイル)にポリウレタン微
多孔コーテイング仕上げしたものを用いる。 実施例1の防塵性吸音材10での吸音材30と
防塵性シート状物20との積層は第1図に示す如
く、吸音材30の縁部(第1図においては下部)
に断面コの字状のコーナ部材40を配置し、防塵
性シート状物20の端部21をコーナ部材40を
まわつて吸音材30の外側すなわち躯体側迄延ば
して、いわゆる袋張りによつて行つている。袋張
りを採用しているので吸音材30の室内側表面上
に防塵性シート状物20を貼着させることなく緊
張して取付けることができる。その結果室内側か
ら見た本考案の防塵性吸音材10の表面は平面性
が保たれて極めて綺麗である。 次に実施例1の吸音性、防塵性、発塵性を従来
公知のクリーンルームにおける3つの比較例と比
較して示す。その結果第1表に示す。なお吸音性
はJIS A 1409残響室法吸音率測定法における
2kHz〜4kHzの値で示し、防塵性は光散乱方式ダ
ストカウンタKC−01A(リオン社製)による値で
示し、発塵性は視覚判定である。
【表】
第1表にて明らかな如く、本考案の防塵性吸音
シートは実用上充分な防塵性(および発塵性)を
有するだけでなく吸音性についても優れた性能を
有する。 実施例 2 第2図に示した実施例2の防塵性吸音材11で
は実施例1と同じ構成の吸音材30の周囲全体に
防塵性シート状物20が積層されている。 実施例 3 第3図に示した実施例3の防塵性吸音材12で
は吸音材を2層構造にしている。すなわち第3図
に示すように室内側にガラスウールを用いて作ら
れた厚さ10m/m、密度100Kg/m3の無機質圧縮
成形板31を用い、その外側、すなわち躯体側に
厚さ25m/m、密度24Kg/m3ガラスウール板30
を重ねて用いている。そして実施例1と同様な構
成の防塵性シート状物20を実施例1と同様に袋
張りによつて積層している。実施例3においては
吸音材の端部が剛性の高い無機質圧縮成形板によ
つてその形状が保たれているので、実施例1,2
のようにコーナ部材を用いる必要はない。 実施例 4 本考案の防塵性吸音材は第4図に示す如く無機
質圧縮成形板32だけを単独に吸音材として用い
てもよい。例えば岩綿を用いて作られた厚さ40
m/m、密度100Kg/m3の無機質圧縮成形板32
の室内側に防塵性シート状物20が袋張りによつ
て積層されて防塵性吸音材13が形成される。 <考案の効果> 本考案による防塵性吸音材は前述の如く構成さ
れているので、防塵性と吸音性を併せ有すること
ができる。又その構成が簡単であり、必要あれば
施工現場において本考案による防塵性吸音材を形
成することができる。
シートは実用上充分な防塵性(および発塵性)を
有するだけでなく吸音性についても優れた性能を
有する。 実施例 2 第2図に示した実施例2の防塵性吸音材11で
は実施例1と同じ構成の吸音材30の周囲全体に
防塵性シート状物20が積層されている。 実施例 3 第3図に示した実施例3の防塵性吸音材12で
は吸音材を2層構造にしている。すなわち第3図
に示すように室内側にガラスウールを用いて作ら
れた厚さ10m/m、密度100Kg/m3の無機質圧縮
成形板31を用い、その外側、すなわち躯体側に
厚さ25m/m、密度24Kg/m3ガラスウール板30
を重ねて用いている。そして実施例1と同様な構
成の防塵性シート状物20を実施例1と同様に袋
張りによつて積層している。実施例3においては
吸音材の端部が剛性の高い無機質圧縮成形板によ
つてその形状が保たれているので、実施例1,2
のようにコーナ部材を用いる必要はない。 実施例 4 本考案の防塵性吸音材は第4図に示す如く無機
質圧縮成形板32だけを単独に吸音材として用い
てもよい。例えば岩綿を用いて作られた厚さ40
m/m、密度100Kg/m3の無機質圧縮成形板32
の室内側に防塵性シート状物20が袋張りによつ
て積層されて防塵性吸音材13が形成される。 <考案の効果> 本考案による防塵性吸音材は前述の如く構成さ
れているので、防塵性と吸音性を併せ有すること
ができる。又その構成が簡単であり、必要あれば
施工現場において本考案による防塵性吸音材を形
成することができる。
第1図〜第4図は本考案による防塵性吸音材の
各実施例の小口の断面を示す断面図であり、第1
図は吸音材としてガラスウール板を用いた場合を
示し、第2図は第1図の実施例の場合で防塵性シ
ート状物を吸音材の周囲全部に用いた場合を示
し、第3図は吸音材としてガラスウール板を無機
質圧縮成形板を併用して用いた場合を示し、第4
図は吸音材として無機質圧縮成形板を用いた場合
を示す。 10,11,12,13……防塵性吸音材、2
0……防塵性シート状物、30……ガラスウール
板、31……ガラスウール使い無機質圧縮成形
板、32……岩綿使い無機質圧縮成形板。
各実施例の小口の断面を示す断面図であり、第1
図は吸音材としてガラスウール板を用いた場合を
示し、第2図は第1図の実施例の場合で防塵性シ
ート状物を吸音材の周囲全部に用いた場合を示
し、第3図は吸音材としてガラスウール板を無機
質圧縮成形板を併用して用いた場合を示し、第4
図は吸音材として無機質圧縮成形板を用いた場合
を示す。 10,11,12,13……防塵性吸音材、2
0……防塵性シート状物、30……ガラスウール
板、31……ガラスウール使い無機質圧縮成形
板、32……岩綿使い無機質圧縮成形板。
Claims (1)
- 吸音材の少くとも室内側に用いられる面に防塵
性シート状物を積層してなる防塵性吸音材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15310684U JPH0434559Y2 (ja) | 1984-10-12 | 1984-10-12 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15310684U JPH0434559Y2 (ja) | 1984-10-12 | 1984-10-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6170029U JPS6170029U (ja) | 1986-05-13 |
JPH0434559Y2 true JPH0434559Y2 (ja) | 1992-08-17 |
Family
ID=30711142
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15310684U Expired JPH0434559Y2 (ja) | 1984-10-12 | 1984-10-12 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0434559Y2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2537390Y2 (ja) * | 1990-06-11 | 1997-05-28 | 株式会社ササクラ | 吸音パネル |
JP6490386B2 (ja) * | 2014-10-20 | 2019-03-27 | 因幡電機産業株式会社 | 遮音カバー |
-
1984
- 1984-10-12 JP JP15310684U patent/JPH0434559Y2/ja not_active Expired
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6170029U (ja) | 1986-05-13 |
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