JPH0434433A - 樹脂コート形成方法及び写真プリントの画像形成方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、紫外線硬化樹脂によるコートを熱転写で行
なう樹脂コート形成方法及び紫外線硬化樹脂によるコー
トで画像を保護する写真プリントの画像形成方法に関す
るものである。

［従来の技術］ 例えば写真プリントで、運転免許証、身分証明証を作成
することがあり、この場合印画紙に顔写真と氏名、住所
等の文字とを同時に焼付けて現像処理するものがある。

また、写真プリントでポストカード等を作成することが
あり、この場合印画紙にネガフィルムから主画像を焼艶
付けると共に、イラスト画像原稿フィルムでイラスト画
像を焼付けるものがある。

このように、写真プリントで運転免許証、身分証明証等
を作成する場合には、特に画像の保護或いは偽造、改ざ
んを防止することが必要になり、例えば紫外線硬化樹脂
を塗布し、これに紫外線を照射して硬化させてコートす
るものがある。

また、゛写真プリントをポストカード等として用いる場
合には、写真プリントの主画像へ混在させるイラスト画
像は、例えばそのプリント位置及びプリントサイズ等の
レイアウト、写真の説明文や図形等の印字とを注文者等
の自由な指定により行なっている。このような写真プリ
ントの主画像へイラスト画像を焼付けにより混在させる
ためには、イラスト画像を形成したイラスト画像原稿フ
ィルムを予め作成する必要があり、このイラスト画像原
稿フィルムは通常電算写植等によって作成される。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、例えば写真プリントで、運転免許証、身分証
明証を作成する場合、写真プリントの画像面に紫外線硬
化樹脂を塗布するために、紫外線硬化樹脂を貯溜したタ
ンクを備え、しかも複数のローラを介して塗布ローラに
供給する必要があり、装置が大型化すると共に、写真プ
リントの搬送方向が制限される等紫外線硬化樹脂を均一
に塗布する構造が複雑である。

また、例えば写真プリントをポストカード等として用い
る場合には、自白なイラスト画像を写真プリントに付加
することができるように、予め電算写植法等でイラスト
画像原稿フィルムを作成しているが、写真プロセスを利
用しているため、作成に特別な装置が必要であり、手間
もかかる。

さらに、予めイラスト画像原稿フィルムを作成しておく
こと自体、手間がかかると共に費用も嵩む等の問題があ
る。このため、例えば予め印画紙の乳剤層に主画像を焼
付けて現像処理した後、主画像上に直接プリンタで印字
することが考えられるが、例えば電子写真方式のプリン
タは印画紙のような厚い紙にトナーを転写するのが困難
である。また、インパクトプリンタでは印画紙に凹みが
生じて、主画像が形成された乳剤層を変形するため、そ
の周辺の画像部にまで、悪影響を及ぼし好ましくない、
さらに、インクジェットプリンタは、印画面上で印字滲
みを生じたり、水分を含んで軟化するため、主画像が破
壊される等の現象が生じ、好ましくない。

このため、例えば写真プリントに熱転写で直接イラスト
画像を形成することが考えられるが、この場合には特に
熱転写したイラスト画像が剥離しないようにする必要が
ある。この場合、写真プリントの画像面に紫外線硬化樹
脂を塗布してコートする方法があるが、前記したように
装置が大型化すると共に、紫外線硬化樹脂を均一に塗布
する構造が複雑である。

この発明はかかる点に鑑みてなされたもので、請求項１
記載の発明の目的は、簡単に、かつ均一な樹脂コート層
を形成することができる樹脂コート形成方法を提供する
ことである。

また、請求項２記載の発明の目的は、写真プリントの主
画像にイラスト画像を付加する際、この付加するイラス
ト画像を予めフィルムとして作成しておく必要がなく１
、かつ鮮明に良好な印字品質で付加でき、さらに樹脂コ
ート層で保護され剥離することがない写真プリントの画
像形成方法を提供することを目的としている。

［課題を解決するための手段］ 前記課題を解決するため、請求項１記載の樹脂コート形
成方法の発明は、予め支持体に紫外線硬化樹脂層を形成
し、この支持体の紫外線硬化樹脂層に熱を与えて被転写
物に転写し、その後転写された紫外線硬化樹脂層に紫外
線を照射して硬化させることを特徴としている。

また、請求項２託載の写真プリントの画像形成方法の発
明は、予め作成した写真プリントの画像部分の上に熱転
写により別途イラスト画像を形成し、この後支持体の紫
外線硬化樹脂層に熱を与えて前記写真プリントの画像上
に転写し、さらにこの転写された紫外線硬化樹脂層に紫
外線を照射して硬化させて樹脂コート層を形成すること
を特徴としている。

［作用］ 請求項１記載の発明では、支持体の紫外線硬化樹脂層に
熱を与えて被転写物に転写し、その後転写された紫外線
硬化樹脂層に紫外線を照射して硬化させ、樹脂コート層
を形成する。このように、支持体に予め紫外線硬化樹脂
層が形成されているものを用い、熱転写で被転写物に樹
脂コート層を形成するため、均一な樹脂コート層を簡単
に形成することができ、しかもその装置が簡単な構造で
かつ小型になる。

また、請求項２記載の発明では、予め作成した写真プリ
ントの画像部分の上に熱転写により別途イラスト画像を
形成する。このため、写真プリントにイラスト画像を付
加する際、この付加する情報を予めフィルムとして作成
しておく必要がない、その後、支持体の紫外線硬化樹脂
層に熱を与えて、写真プリントの画像上に転写し、その
後転写された紫外線硬化樹脂層に紫外線を照射して硬化
させて紫外線硬化樹脂コート層を形成する。このため、
イラスト画像が熱転写で形成されるから、印画紙の主画
像を傷付けることなく、鮮明に良好な印字品質で付は加
えることができる。さらに、これらの画像上に樹脂コー
ト層を積層しているため、印画紙の主画像や別途付加し
たイラスト画像が樹脂コート層で保護され、画像耐久性
が著しく向上する。

［実施例］ 以下、この発明の実施例を添付図面に基づいて詳細に説
明する。

第１図乃至第４図は請求項１託載の樹脂コート形成方法
の実施例を示し、第１図は樹脂コート形成装置の概略図
、第２図は樹脂コート形成装置の工程フローチャート、
第３図は紫外線硬化樹脂層の熱転写を示す図、第４図は
他の実施例の紫外線硬化樹脂層の熱転写を示す図である
・ 第１図において、樹脂コート形成装置には被転写物供給
部１、熱転写部２及び硬化部３が備えられている。被転
写物供給部１に被転写物Ｔがセットされ、この被転写物
Ｔは搬送ロール４の駆動によって熱転写部２、硬化部３
に順次搬送される。

この被転写物Ｔはプラテンロール５によってガイドされ
ている。

熱転写部２では、リボン供給部２１に熱転写リボン２２
がセットされ、この熱転写リボン２２がリボン巻取部２
３へ巻取られる。この熱転写リボン２２は第３図に示す
ように、支持体２２ａに予め紫外線硬化樹脂層２２ｂを
塗布して形成されている。プラテンロール５に対向して
熱転写ヘッド２４が配置され、この熱転写へラド２４で
熱転写リボン２２を加熱して、支持体２２ａに形成され
た紫外線硬化樹脂層２２ｂを被転写物Ｔへ転写する。

従って、熱転写リボン２２の支持体２２ａのみがリボン
巻取部２３に巻取られ、紫外線硬化樹脂層２２ｂは被転
写物Ｔへ転写された状態で硬化部３へ搬送される。

熱転写ヘッド２４に代えて熱ロールで熱転写を行なうこ
とができるが、熱転写ヘッド２４を用いる場合には加熱
のオンオフができるので、必要部分のみに樹脂コート層
を形成することができる利点がある。

硬化部３では、保護フード３１内に配置した紫外線ラン
プ３２から紫外線を紫外線硬化樹脂層２２ａに照射して
硬化させ、樹脂コート層を形成する。

このように、支持体２２ｍに予め紫外線硬化樹脂層２２
ｂが形成されている熱転写リボン２２を用い、被転写物
Ｔに熱転写して樹脂コート層を形成するため、均一な樹
脂コート層を簡単に形成することができる。

第４図は他の実施例を示し、被転写物Ｔに画像６が形成
されている。この場合に、熱転写リボン２２の紫外線硬
化樹脂層２２ｂに熱を与えて、画像６が形成された被転
写物Ｔに転写し、その後転写された紫外線硬化樹脂層２
２ｂに紫外線を照射して硬化させる。

第５図乃至第９図は請求項２記載の写真プリントの画像
形成方法の実施例を示し、第５図は写真プリントの画像
形成装置の概略図、第６図はイラスト画像形成部の概略
図、第７図は写真プリントの画像形成装置の工程フロー
チャート、第８図は写真プリントを示す図、第９図は第
８図のＤＣ−ＩＸ断面図である。

第５図において、写真プリントの画像形成装置には写真
プリント供給部７、イラスト画像形成部８、熱転写部２
及び硬化部３が備えられている。

写真プリント供給部フに予め作成された写真プリントＰ
がセットされ、この写真プリントＰは搬送ロール４の駆
動によってイラスト画像形成部８、熱転写部２及び硬化
部３に搬送される・イラスト画像形成部８は第６図に示
すように、画像処理部６１には画像メモリ６２、画像入
力部６３、イラスト画像入力部６４及び画像表示部６５
が接続されている０画像処理部６１及び画像メモリ６２
はコンピュータで構成され１画像入力部６３は例えばス
キャナー、ビデオカメラ等で構成され、イラスト画像入
力部６４は例えば、キーボード、マウス等で構成される
０画像メモリ６２には画像入力部６３及びイラスト画像
入力部６４から入力される写真プリントＰに付加する画
像や文字等のイラスト画像情報を予め記憶することがで
きる。

写真プリントＰにイラスト画像を付加する際には、画像
入力部６３で予め作成された写真プリント或いはネガフ
ィルムから画像を読込み、この画像情報を画像処理部６
１へ入力する０画像処理部６１では画像メモリ６２から
の情報やイラスト画像入力部６４からの情報で、画像表
示部６５に表示しながらイラスト画像のプリント位置や
プリントサイズ等のレイアウトを行なう。

この画像処理部６１で作成或いは編集されたイラスト画
像情報を、プリントコントローラ６６の制御によって熱
転写システム６７へ送り・写真プリントＰの主画像部分
１ａ及び非画像部分１ｂ上にイラスト画像ＩＣを熱転写
する。

なお、文字情報については、画像処理部６１または熱転
写システム６７に予め文字フォント情報を持たせ、これ
を熱転写時に呼び出して用いてもよい。

熱転写システム６７は第５図に示すように、熱転写ヘッ
ド６７０で熱転写リボン６フ１を搬送される写真プリン
トＰに熱転写して、写真プリントＰの主画像部分１ａ及
び非画像部分１ｂ上にイラスト画像ＩＣを形成する。熱
転写リボン６７１は、リボ、ン供給部６７２からリボン
巻取部６７３へ搬送される。

この熱転写システム６７での熱転写には溶融型と昇華型
があるが、鮮明な印字の点から溶融型が好ましい。熱転
写システム６７には一般に感熱ヘッドが用いられるが、
印字品質の点から８ドツト／　ｍ　ｍ以上のドツト密度
を持つヘッドが好ましい。

熱転写印字方法として、パラレル方式と、シリアル方式
があるが、印字のスピードの点からパラレル方式が好ま
しい、しかし、シリアル方式は印字のドツト密度を高め
やすい利点があり、パラレル方式に限定するものではな
い。

このようにして、予め印画紙１１に主画像を焼付けて現
像処理して写真プリントＰを作成し、印画紙１１の主画
像部分１ａ及び非画像部分１ｂの上に、熱転写により別
途イラスト画像ＩＣを形成するため、写真プリントＰに
イラスト画像ＩＣを付加する際、この付加する情報をフ
ィルムとして作成しておく必要がなく、かつ印画紙１１
の画像を傷付けることなく、鮮明に良好な印字品質で付
は加えることができる。

熱転写部２では、熱転写リボン２２の紫外線硬化樹脂層
に熱を与えて、写真プリントＰの全画像又は保護したい
画像上に転写し、硬化部３では転写された紫外線硬化樹
脂層に紫外線を照射して硬化させて紫外線硬化樹脂コー
ト層を形成する。この熱転写部２及び硬化部３は前記と
同様に構成されているから説明を省略する。

このようにして写真プリントＰは、第８図及び第９図に
示すように、予め印画紙１１の支持体１１ａに積層され
た乳剤層１１ｂに、写真焼付は装置で主画像を焼付け、
これを現像処理して作成する。この写真プリントＰの主
画像部分１ａや非画像部分１ｂの上に、熱転写により熱
転写画像部１２で別途イラスト画像１ｅが形成され、さ
らにこれらの全画像上に紫外線硬化の樹脂コート層１３
を形成する。

写真プリント１はこの実施例ではロール状のものを用い
たが、シート状のものでもよく、さらにプリントサイズ
は特定されず、例えばＡ４判、ポストカードサイズ、サ
ービス版等が用いられる。

［発明の効果］ 前記したように、請求項１記載の発明では、支特休の紫
外線硬化樹脂層に熱を与えて被転写物に転写し、その後
転写された紫外線硬化樹脂層に紫外線を照射して硬化さ
せるから、支持体に予め紫外線硬化樹脂層が形成されて
いるものを用い、熱転写で被転写物に樹脂コート層を形
成することで、均一な樹脂コート層を簡単に形成するこ
とができ、しかもその装置が簡単かつ小型になる。

また、請求項２記載の発明では、予め作成した写真プリ
ントの画像部分の上に熱転写により別途イラスト画像を
形成するため、写真プリントにイラスト画像を付加する
際、この付加する情報を予めフィルムとして作成してお
く必要がなく、印画紙の主画像を傷付けることなく、鮮
明に良好な印字品質でイラスト画像を付加することがで
きる。

また、その後支持体の紫外線硬化樹脂層に熱を与えて、
写真プリントの全画像又は保護したい画像上に転写し、
その後転写された紫外線硬化樹脂層に紫外線を照射して
硬化させて紫外線硬化樹脂コート層を形成するから、印
画紙の主画像や別途付加したイラスト画像が樹脂コート
層で保護され、画像耐久性が著しく向上する。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は請求項１記載の樹脂コート形成方法
の実施例を示し、第１図は樹脂コート形成装置の概略図
、第２図は樹脂コート形成装置の工程フローチャート、
第３図は紫外線硬化樹脂層の熱転写を示す図、第４図は
他の実施例の紫外線硬化樹脂層の熱転写を示す図、第５
図乃至第９図は請求項２記載の写真プリントの画像形成
方法の実施例を示し、３４５図は写真プリントの画像形
成装置の概略図、第６図はイラスト画像形成部の概略図
、第７図は写真プリントの画像形成装置の工程フローチ
ャート、第８図は写真プリントを示す図、第９図は第８
図のＩＸ−ＩＸ断面図である。 図中符号１は被転写物供給部、２は熱転写部、３は硬化
部、７は写真プリント供給部、８はイラスト画像形成部
、２２は熱転写リボン、２２ａは支持体、２２ｂは紫外
線硬化樹脂層、Ｔは被転写物、Ｐは写真プリント、ｌａ
は主画像部分、１ｂは非画像部分、１ｃはイラスト画像
、１１は印画紙、ｌｌａは支持体、ｌｌｂは乳剤層、１
２は熱転写画像層、１３は樹脂コート層である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、予め支持体に紫外線硬化樹脂層を形成し、この支持
   体の紫外線硬化樹脂層に熱を与えて被転写物に転写し、
   その後転写された紫外線硬化樹脂層に紫外線を照射して
   硬化させることを特徴とする樹脂コート形成方法。 ２、予め作成した写真プリントの画像部分の上に熱転写
   により別途イラスト画像を形成し、この後支持体の紫外
   線硬化樹脂層に熱を与えて前記写真プリントの画像上に
   転写し、さらにこの転写された紫外線硬化樹脂層に紫外
   線を照射して硬化させて樹脂コート層を形成することを
   特徴とする写真プリントの画像形成方法。