JPH04344094A - 穀粒乾燥機の乾燥制御方式 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、穀粒乾燥機の乾燥制
御方式に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来は、穀粒乾燥室内の穀粒は、除湿装
置の蒸発器と凝縮器とを通過して得る設定した所定温度
及び所定湿度の除湿風が、排風機で吸引排風されること
により、該乾燥室を通過してこの乾燥室内を流下中の穀
粒は、この除湿風に晒されて乾燥される乾燥制御方式で
あった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】穀粒乾燥機の穀粒乾燥
室内の穀粒は、除湿装置の蒸発器と凝縮器とを通過させ
て得る設定した所定温度及び所定湿度の除湿風が、排風
機で吸引排風されることにより、該乾燥室を通過してこ
の乾燥室内を流下中の穀粒は、この除湿風に晒されて乾
燥される。

【０００４】この除湿風による乾燥作業中は、外気温度
が低温度のときには、乾燥速度が極端に遅くなり、これ
が原因で食味が低下することがあり、又上記とは逆に外
気温度が高温のときには、乾燥中の穀粒の穀温が異常に
上昇して、これが原因で穀粒の品質が低下することがあ
ったが、これら防止すると共に、効率的な乾燥をしよう
とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】この発明は、穀粒乾燥室
１内を繰出し流下する穀粒を除湿装置２の凝縮器５を通
過させて得る高温除湿風を該乾燥室１上部へ通風させて
排風機４で吸引排風して乾燥させると共に、該除湿装置
２の蒸発器３を通過させて得る低温除湿風を該乾燥室１
下部へ通風させて該排風機４で吸引排風して冷却させる
穀粒乾燥機において、乾燥中の穀粒水分が該低温除湿風
の平衡含水率より高いときは、該低温除湿風を該乾燥室
１下部を通風すべく制御して乾燥し、又穀粒水分が該低
温除湿風の平衡含水率より低いときは、該低温除湿風が
該乾燥室１下部への通風を停止すべく制御して乾燥する
ことを特徴とする乾燥制御方式の構成とする。

【０００６】

【発明の作用】穀粒乾燥機の穀粒乾燥室１内の穀粒は、
除湿装置２の凝縮器５を通過させて得る設定した所定温
度及び所定湿度の高温除湿風が、排風機４で吸引排風さ
れることにより、該乾燥室１上部を通過してこの乾燥室
１内を流下中の穀粒は、この高温除湿風に晒されて乾燥
され、又該除湿装置２の蒸発器３を通過させて得る設定
した所定温度及び所定湿度の低温除湿風が、該排風機４
で吸引排風されることにより、該乾燥室２内を流下中の
穀粒は、この低温除湿風に晒されて放冷される。

【０００７】この除湿風による乾燥作業中は、乾燥中に
検出される穀粒水分と、検出される低温除湿風の平衡含
水率とが比較され、比較結果が穀粒水分が平衡含水率よ
り高いときは、低温除湿風は該乾燥室１下部へ通過させ
、又上記とは逆に低いときには、低温除湿風は該乾燥室
１下部への通過を停止制御されて乾燥される。

【０００８】

【発明の効果】この発明により、乾燥中の穀粒水分と除
湿装置２の蒸発器３を通過して得る低温除湿風の平衡含
水率とが比較され、比較結果によってこの低温除湿風の
穀粒乾燥室１への通過が制御されることにより、乾燥に
長時間を要したり、又穀温の異常上昇がなくなり、この
ため穀粒の食味低下及び品質低下の防止ができると共に
、効率的な乾燥が可能になった。

【０００９】

【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図例は、除湿装置２を、穀粒を乾燥する循環型
の穀粒乾燥機６に装着した状態を示すものである。前記
乾燥機６は、前後方向に長い長方形状で機壁７上部には
、移送螺旋を回転自在に内装した移送樋８及び天井板９
を設け、この天井板９下側には穀粒を貯留する貯留室１
０を形成している。

【００１０】前記貯留室１０下側において、左右両側の
排風室１１，１１と中央部の上下二段に仕切った上・下
送風室１２，１３との間には左右の穀粒乾燥室１，１が
設けられた構成であり、この乾燥室１，１下部には穀粒
を繰出し流下させる繰出バルブ１４，１４を回転自在に
軸支している。前記乾燥室１，１下側には移送螺旋を回
転自在に内装した集穀樋１５を連通させた構成としてい
る。

【００１１】前記機壁７正面側において、前記上・下送
風室１２，１３入口側に対応すべく前記除湿装置２を着
脱自在に設けると共に、該機壁７外側面には、この除湿
装置２と前記乾燥機１とを張込、乾燥及び排出の各作業
別に始動及び停止操作する操作装置１６を着脱自在に装
着して設けてある。又前記機壁７の背面側には左右の前
記排風室１１，１１に連通しうる排風路室１７を形成し
、この排風路室１７中央後部側排風胴１８には排風機４
及びこの排風機４を回転駆動する排風機モータ２０を設
けている。

【００１２】２１はバルブモータで前記繰出バルブ１４
，１４を減速機構を介して回転駆動する構成としている
。前記移送樋８底板の前後方向中央部には移送穀粒を前
記貯留室１０内へ供給する供給口を設け、この供給口の
下側には穀粒をこの貯留室１０内へ均等に拡散還元する
拡散盤２２を設けている。

【００１３】昇穀機２３は、前記機壁７前外部に設けら
れ、内部にはバケットコンベア２４付ベルトを張設して
なり、上端部は、前記移送樋８始端部との間において投
出筒２５を設けて連通させ、下端部は、前記集穀樋１５
終端部との間において供給樋２６を設けて連通させた構
成としている。２７は昇穀機モータで、該バケットコン
ベア２４付ベルト、前記移送樋８内の前記移送螺旋及び
前記拡散盤２２、前記集穀樋１５内の前記移送螺旋等を
回転駆動する構成としている。

【００１４】前記昇穀機２３の上下方向ほぼ中央部には
穀粒水分を検出する水分センサ２８を設けている。この
水分センサ２８は前記操作装置１６からの電気的測定信
号の発信により、水分モータ２９が回転してこの水分セ
ンサ２８の各部が回転駆動されて前記バケットコンベア
２４で上部へ搬送中に落下する穀粒を受け、この穀粒を
挟圧粉砕すると同時に、この粉砕穀粒の水分を検出する
構成である。

【００１５】前記除湿装置２は、圧縮機３１、凝縮器５
、膨張弁３２及び蒸発器３を備えたもので、この除湿装
置２は、上下二段に仕切った上・下吸入通路３０，３０
′を形成した構成であり、この除湿装置２内へ吸入され
た外気風が高温除湿風及び低温除湿風に変換されて前記
上・下送風室１２，１３内へ別々に吸入されて、穀粒の
乾燥と放冷とが同時に前記乾燥室１，１内で行なわれる
構成としている。

【００１６】前記除湿装置２は、前部の上・下外気吸入
口３１′，３２′からこの除湿装置２内へ供給される外
気風を低湿度の除湿風に変換するために、冷媒である低
温低圧ガスは該圧縮機３１にて断熱圧縮されつつ高温高
圧ガスに変換され、これが該凝縮器５を通過する際に熱
を奪われて高温高圧液体へ変化し、その後膨張弁３２を
通過の際に圧力降下を伴ない低温低圧液体へ変化し、さ
らに該蒸発器３を通過する際に熱を吸収して低温低圧ガ
スへと変化するもので、順次このサイクルを繰返す。尚
３３は該圧縮機３１を駆動する駆動用モータである。

【００１７】なお、前記除湿装置２内へ吸入される外気
風の状態は、前記蒸発器３部を通過する際に冷却されて
空気中の水分が結露し、絶対湿度が低下した低温除湿風
となり、その後前記凝縮器５部を通過する際に熱を吸収
して常温より高い温度の高温除湿風を得る構成としてい
る。前記除湿装置２内には、この除湿装置２の前記蒸発
器３を通過した後の低温除湿風の温度と湿度とを検出す
る温度センサ３４及び湿度センサ３４′を設けた構成で
あり、これら温度センサ３４が検出する温度と湿度セン
サ３４′が検出する湿度とより、この低温除湿風の平衡
含水率を検出する構成としている。

【００１８】前記除湿装置２の前記下吸入通路３０′の
下板には排風口４９を設け、この排風口４９部には除湿
用モータ５０で回転駆動する除湿用フアン５１と開閉モ
ータ４７で開閉自在な開閉弁４８とを設け、低温除湿風
を前記下送風室１３へ吸入か、又は機外へ排風かに切換
自在な構成としている。前記操作装置１６は、箱形状で
この箱体の表面板には、前記乾燥機６及び前記除湿装置
２等を張込、乾燥及び排出の各作業別に始動操作する始
動スイッチ３５、停止操作する停止スイッチ３６、穀粒
の仕上目標水分を操作位置によって設定する水分設定抓
み３７、除湿風の温度及び湿度を操作位置によって設定
する穀物種類設定抓み３８及び張込量設定抓み３９、検
出穀粒水分、検出乾燥温度及び乾燥残時間等を交互に表
示するデジタル表示部４０及びモニター表示等を設けた
構成としている。

【００１９】又内部には前記水分センサ２８、前記温度
センサ３４及び前記湿度センサ３４′が検出する検出値
をＡ−Ｄ変換するＡ−Ｄ変換器４１、このＡ−Ｄ変換器
４１で変換された変換値が入力される入力回路４２、該
スイッチ３５，３６及び該設定抓み３７，３８，３９の
操作が入力される入力回路４３、これら入力回路４２，
４３から入力される各種入力値を算術論理演算及び比較
演算等を行なうＣＰＵ４４、このＣＰＵ４４から指令さ
れる各種指令を受けて出力する出力回路４５等よりなる
乾燥制御装置４６を内蔵する構成としている。尚該設定
抓み３７，３８，３９はロータリースイッチ方式とし、
操作位置によって所定の数値及び種類が設定される構成
としている。

【００２０】前記乾燥制御装置４６による穀粒の乾燥制
御は下記の如く行なわれる構成であり、即ち、前記水分
設定抓み３７の操作内容が該ＣＰＵ４４へ入力され、こ
の入力によって穀粒の仕上目標水分（ＭＳ１）が設定さ
れる。一方前記水分センサ２８が検出する穀粒水分（Ｍ
Ｓ）も該ＣＰＵ４４へ入力され、これら入力された検出
穀粒水分（ＭＳ）と設定仕上目標水分（ＭＳ１）とが比
較され、検出穀粒水分（ＭＳ）が仕上目標水分（ＭＳ１
）に達したと検出されると、前記乾燥機６運転各部を自
動停止して穀粒の乾燥が終了する構成としている。

【００２１】又前記蒸発器３を通過後の低温除湿風の温
度と湿度とが前記温度センサ３４と前記湿度センサ３４
′とで検出されて、これら検出値が前記ＣＰＵ４４へ入
力され、これら検出温度と検出湿度とからこの低温除湿
風の平衡含水率（ＭＳ２）が演算される構成であり、こ
の演算された平衡含水率（ＭＳ２）と検出穀粒水分（Ｍ
Ｓ）とが比較され、検出穀粒水分（ＭＳ）が平衡含水率
（ＭＳ２）より高いと検出されたときには、前記開閉モ
ータ４７が正回転制御され、前記開閉弁４８が閉状態に
制御され、低温除湿風が前記下送風室１３内へ吸入され
る構成であり、又上記とは逆に検出穀粒水分（ＭＳ）が
平衡含水率（ＭＳ２）より低いと検出されたときには、
該開閉モータ４７が逆回転制御され、前記開閉弁４８が
開状態に制御されると同時に、前記除湿用モータ５０が
回転制御されて前記除湿用フアン５１が回転駆動され、
低温除湿風は排風口４９から機外へ排風される構成とし
ている。

【００２２】併せて、前記乾燥制御装置４６は次の機能
を有する。即ち、前記穀物種類設定抓み３８及び前記張
込量設定抓み３９の操作内容が前記ＣＰＵ４４へ入力さ
れ、これら入力値から該ＣＰＵ４４へ設定して記憶させ
た前記除湿装置２から発生する除湿風の温度及び湿度が
選定され、この選定値と同じになるように制御される構
成としている。

【００２３】以下、上記実施例の作用について説明する
。操作装置１６の各設定抓み３７，３８，３９を所定位
置へ操作し、除湿乾燥を開始する始動スイッチ３５を操
作することにより、穀粒乾燥機６の各部、除湿装置２及
び水分センサ３８等が始動し、この除湿装置２から発生
する除湿風の温度及び湿度が選定され、除湿乾燥運転が
開始される。

【００２４】この設定された除湿風が該除湿装置２から
発生し、この高・低温除湿風は上・下送風室１２，１３
から穀粒乾燥室１，１の上部を高温除湿風が下部を低温
除湿風が通過して排風室１１，１１及び排風路室１７を
経て排風機１４で吸引排風されることにより、貯留室１
０内へ収容された穀粒は、この貯留室１０から該乾燥室
１，１内を流下中にこの高・低温除湿風に晒されて乾燥
及び放冷され、繰出バルブ１４で下部へと繰出されて流
下して集穀樋１５から供給樋２６を経て昇穀機２３内へ
下部の移送螺旋で移送供給され、バケットコンベア２４
で上部へ搬送されて投出筒２５を経て移送樋８内へ供給
され、この移送樋８から拡散盤２２上へ上部の移送螺旋
で移送供給され、この拡散盤２２で該貯留室１０内へ均
等に拡散還元され、循環乾燥されて該水分センサ２８が
該水分設定抓み３７を操作して設定した仕上目標水分（
ＭＳ１）と同じ穀粒水分（ＭＳ）を検出すると、該操作
装置１６の乾燥制御装置４６で自動制御して該乾燥機６
を自動停止して穀粒の乾燥が停止される。

【００２５】この乾燥作業のときは、該水分センサ２８
が検出する穀粒水分と、低温除湿風の平衡含水率とが比
較され、この低温除湿風が該下送風室１３へ吸入か、又
は排風口４９から機外への排風かに制御され、該乾燥室
１内を流下する穀粒は、この乾燥室１内で放冷が行なわ
れながら乾燥されるか、又は放冷が行なわれないで乾燥
される。

【図面の簡単な説明】

図は、この発明の一実施例を示すものである。

【図１】穀粒乾燥機の一部の拡大側断面図

【図２】ブロ
ック図

【図３】穀粒乾燥機の全体側面図

【図４】図３のＡ−Ａ拡大断面図

【図５】穀粒乾燥機の一部の一部破断せる正面拡大図

【符号の説明】

１　　　　穀粒乾燥室 ２　　　　除湿装置 ３　　　　蒸発器 ４　　　　排風機 ５　　　　凝縮器

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　穀粒乾燥室１内を繰出し流下する穀粒
   を除湿装置２の凝縮器５を通過させて得る高温除湿風を
   該乾燥室１上部へ通風させて排風機４で吸引排風して乾
   燥させると共に、該除湿装置２の蒸発器３を通過させて
   得る低温除湿風を該乾燥室１下部へ通風させて該排風機
   ４で吸引排風して冷却させる穀粒乾燥機において、乾燥
   中の穀粒水分が該低温除湿風の平衡含水率より高いとき
   は、該低温除湿風を該乾燥室１下部を通風すべく制御し
   て乾燥し、又穀粒水分が該低温除湿風の平衡含水率より
   低いときは、該低温除湿風が該乾燥室１下部への通風を
   停止すべく制御して乾燥することを特徴とする乾燥制御
   方式。