JPH0434042Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案はオフイスオートメーシヨン用プリンタ
ー台に於いて、プリンター用紙をプリンターへ給
紙する場合、簡易に給紙の頭取り出しを行なうよ
うになした装置に関するものである。

従来の技術とその問題点 プリンター台Ｄは一般に第３図Ａ，Ｂに示すも
のが使用され、このプリンター台の頂面に設けら
れたテーブルＴ上に所望のプリンターＰを載置す
る。そしてこのプリンター台のテーブル下方にセ
ツトされるプリンター用紙を第３図Ａに示すよう
にテーブルに穿孔した給紙孔Ｗ又は背板上部に穿
孔した給紙孔Ｗより挿通し、テーブル上のプリン
ターに給紙し、記録されたプリンター用紙を再び
前記給紙孔より挿入し、テーブル下方にあるいは
他の箇所に回収するようなす。従つてテーブル背
面が壁に近接されていたり、他の机と接している
場合、あるいは天板手前より奥の方にある場合プ
リンター用紙の給紙が一人で行い難く、給紙の頭
取り出しに手数を要するものとなる。

本考案はプリンター台が壁面、他の机などに近
接している場合、又はテーブルの奥行が大きい場
合でも一人で迅速に給紙が行なえるようになすこ
とを目的としたものである。

問題点の解決手段 プリンター台のテーブル下面に取りつける口字
枠形の固定フレームと、この固定フレームの対向
する両側板内面に設けたガイドレールに沿つて移
動自在に設けたスライド台車と、このスライド台
車の移動をテーブル前面側より操作できるようス
ライド台車に突設したハンドルと、スライド台車
に支持された揺動自在の給紙レバーとより成り、
この給紙レバーの先端にはプリンター用紙を引掛
ける給紙部を、また両端には固定フレーム側板に
設けた両端部に相反方向の斜面を有する摺動面と
接するスライド片を設け、スライド台車の移動に
て給紙レバーを揺動させプリンター用紙の頭取り
出しをテーブル上部又は奥部にて容易に行なうよ
うになす。

実施例 以下本考案を図面に示す実施例にもとづいて説
明する。

プリンター台ＤのテーブルＴの下面に本考案給
紙頭取出装置Ｍを設け、テーブル下方にセツトさ
れたプリンター用紙の先端をこの給紙頭取出装置
Ｍを会して給紙孔Ｗよりテーブル上方に突出する
ようになす。

この給紙頭取出装置Ｍは第１図、第２図に詳示
する如くテーブル下面にビス止めされ、しかもプ
リンター用紙幅より大きい幅を有する枠状に組ん
だ固定フレーム１と、この固定フレームの対向す
る二側板内面に設けたガイドレール２に沿つて摺
動するスライド台車３と、このスライド台車３に
揺動自在に設けた給紙レバー４とより成る。

前記固定フレーム１は全体形状として口字形枠
状に形成されその手前側の前板１１にはハンドル
挿通孔１２が穿孔され、奥側の奥板１３にはその
上端の一部を上方に折り曲げテーブル板の給紙孔
内へ挿入して位置決めを行なう係片１４を突設さ
れ、また対向する側板１５，１６の内側にはガイ
ドレール２，２が対向して設けられると共にこの
側板１５，１６の内側片１５Ｘの下面にはガイド
レールと平行とした摺動面１５ａを形成し、かつ
この摺動面１５ａの前端側には斜上方に傾斜した
傾倒用斜面１５ｂを、反対に後端側には斜下方に
傾斜した起立用斜面１５ｃが夫々連設される。

スライド台車３は対向する側板１５，１６間に
収納され、かつ両側面に車輪（又はコロ）６を突
設し、この車輪６を夫々ガイドレール２に嵌合
し、ガイドレールにそつて車輪が転動し、スライ
ド台車３が円滑に移動するようになす。この移動
はプリンター台前面からの操作にて行なえるよう
スライド台車に操作ハンドル８を突設し、このハ
ンドル８の先端を固定フレーム前板に穿孔したハ
ンドル挿通窓孔１２より突出し、この突出部分を
もつてハンドルを押したり引いたりすることによ
つてスライド台車を移動させる。

またスライド台車３の両側上部には上方から軸
６を落し込んで支持できるようになした軸受７を
夫々突設すると共にこの対向する軸受７，７間に
一本の軸５を回動自在にして架設する。そしてこ
の軸５には線材を第２図に示す如く折り曲げて成
る給紙レバー４を一体に設け、軸５の回動にてこ
の給紙レバー４が揺動するようになす。これはこ
のレバーの両端部を軸５と平行とし、かつ外側方
に突出したスライド片４ａとし、このスライド片
１４ａ，１４ａを側板１５，１６の内側片１５
ｘ，１６ｘ下面に摺動移動するようにし、スライ
ド片１４ａが摺動面１５ａにある時、給紙レバー
４の先端をＬ字形に屈曲した給紙部４ｂが固定フ
レーム頂面部より下方位置になるようにし、傾倒
用斜面１５ｂにある時、前記給紙部４ｂは第３図
左方鎖線で示すように固定フレームより下方に垂
下し、さらに起立用斜面１５ｃにある時、前記給
紙部４ｂは起立し、固定フレーム端部より上方に
移動し、第３図右方鎖線で示すように、スライド
片は側板の内側片下面にそつて摺動する時、軸を
中心として上下に揺動するようになつている。そ
してこの給紙部４ｂの幅はプリンター用紙を引掛
けられるだけのものとなつている。

従つてスライド台車が固定フレームの手前側に
引いた状態で、給紙レバーは第３図左側鎖線状態
となつているので、この給紙部にプリンター用紙
前側端部を引掛け、次にハンドルをもつてスライ
ド台を押し込むと給紙レバーは揺動しつつスライ
ド台車は固定フレーム奥側へ移動する。そして給
紙レバーのスライド片が起立用斜面にそうように
なると給紙レバーの先端の給紙部は固定フレーム
より上方にしかも給紙孔より突出するようにな
る。この状態で即ちプリンター用紙はテーブル上
面位置にあるので、プリンターＰへ給紙すれば簡
単にしかもプリンター台が壁面や他の机に接して
いても容易に給紙できるものである。

考案の効果 本考案による時はプリンター台の下方に設置す
るだけで、大型のプリンター台でも、またプリン
ター台が壁面、机などに接していても給紙の頭取
り出しが迅速に簡易に行なえる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は断面図、第２図は斜視図、第３図は実
施例図である。 Ｄはプリンター台、Ｔはテーブル、Ｗは給紙
孔、Ｐはプリンター、Ｍは給紙頭取出装置、１は
固定フレーム、１５は側板、１５ａは摺動面、２
はガイドレール、３はスライド台車、４は給紙レ
バー、４ａはスライド片、４ｂは給紙部、５は
軸、６は車輪、７は軸受、８は操作ハンドル。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. プリンター台のテーブル下面に取り付けるロ字
   枠形の固定フレームと、この固定フレームの対向
   する両側板内面に設けたガイドレールに沿つて移
   動自在に設けたスライド台車と、このスライド台
   車の移動をテーブル前面側より操作できるようス
   ライド台車に突設したハンドルと、スライド台車
   に支持された揺動自在の給紙レバーと、この給紙
   レバーを押し上げて揺動させるためスライド台車
   に横架した軸とより成り、この給紙レバーの先端
   にはプリンター用紙を引掛ける給紙部を、また両
   端には固定フレーム側板に設けた両端部に相反方
   向の斜面を有する摺動面と接するスライド片を設
   け、スライド台車の移動にて給紙レバーを揺動さ
   せるようになしたプリンター台における給紙の頭
   取出装置。