JPH043380Y2 - - Google Patents

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JPH043380Y2
JPH043380Y2 JP1983194334U JP19433483U JPH043380Y2 JP H043380 Y2 JPH043380 Y2 JP H043380Y2 JP 1983194334 U JP1983194334 U JP 1983194334U JP 19433483 U JP19433483 U JP 19433483U JP H043380 Y2 JPH043380 Y2 JP H043380Y2
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【考案の詳細な説明】 [考案の技術分野] この考案は、しや断性能に優れかつ効果的に容
器内の圧力を抑制できる開閉器に関し、詳しく
は、回路しや断器、限流器、電磁開閉器などのよ
うに、容器内でアークが発生される開閉器に関す
るものである。
[従来技術] 第1図〜第3図は従来の回路しや断器を示す断
面図で、それぞれ異なつた動作状態を示してい
る。図において、1はカバー、2はベースで、カ
バー1とベース2とによつて筐体3を構成する。
4は固定接触子で、固定導体5を有し、その一端
に固定接点6を有し、他端は外部導体(図示せ
ず)に接続されるように端子部になつている。7
は可動接触子で、可動導体8を有し、その一端に
固定接点6に対向した可動接点9を有している。
10は可動接触子装置、11は可動接触子腕で、
クロスバー12に固定され各極同時に開閉される
ようになされている。13は消弧室で、消弧板1
4が側板15により保持されている。16はトグ
ルリンク機構で、上リンク17と下リンク18よ
り構成されている。上リンク17の一端はクレド
ル19に、また他端は下リンク18の一端にそれ
ぞれ軸20,21により連結されている。なお、
下リンク18の他端は上記可動接触子装置10の
可動子腕11に連結されている。22は起倒形操
作ハンドル、23は作動ばねで、トグルリンク機
構16の軸21と上記操作ハンドル22との間に
架張されている。24,25は、それぞれ熱動お
よび電磁引きはずし機構で、作動時には、それぞ
れバイメタル26および可動鉄心27によりトリ
ツプバー28を反時計方向に回動させるようにな
つている。29は一端が上記トリツプバー28に
係止され、他端はクレドル19と係止しているラ
ツチである。
クレドル19がラツチ29に係止した状態で操
作ハンドル22を閉路位置に倒せば、トグルリン
ク機構16が伸長して軸21がクレドル19に係
止され、可動接点9は固定接点6に接合される。
この状態が第1図である。
つぎに、操作ハンドル22を開路位置に倒せ
ば、トグリルリンク機構16は屈曲して可動接点
9が固定接点6より開離され、可動子腕11がク
レドル軸30に係止される。この状態が第2図で
ある。
また、上記第1図に示す閉路状態で、回路に過
電流が流れると、熱動引きはずし機構24あるい
は電磁引きはずし機構25が作動してクレドル1
9とラツチ29の係合が解除され、クレドル19
がクレドル軸30を中心に時計方向へ回転し、ス
トツパ軸31に係止される。このとき、クレドル
19と上リンク17の連結点が上記作動ばね23
の作用線を越えるため、作動ばね23のばね力に
よつてトグルリンク機構16が屈曲し、クロスバ
ー12により各極連動して自動しや断を行なう。
この状態が第3図である。
つぎに、回路しや断器が電流しや断時に発生す
るアークの振舞について説明する。
いま、可動接点9と固定接点6とが接触してい
る場合においては、その電力は電源側より固定導
体5、固定接点6、可動接点9および可動導体8
を順次経由して負荷側へ供給される。この状態に
おいて、短絡電流などの大電流がこの回路に流れ
ると、上記したように可動接点9が固定接点6か
ら開離される。この際、上記固定および可動接点
9間にはアーク32が発生し、固定および可動接
点6,9間にはアーク電圧が発生する。このアー
ク電圧は、固定接点6からの可動接点9の開離距
離が増大するのにともなつて上昇し、また、同時
にアーク32が消弧板14の方向へ磁気力によつ
て引き付けられて伸長するために、さらに上昇す
る。ここで、第4図に示すように、固定導体5お
よび可動導体8の各接点6,9の周囲を絶縁物4
0で覆えば、アーク32の足が広がるのが抑制さ
れるために、アーク電圧はなお一層上昇する。
しかしながら、絶縁物40はアーク32をしぼ
り込むことにより、限流効果を上げているもの
の、アーク32の近傍にあるので高温ガスにさら
されて蒸気となり、容器3内の粒子数を増加させ
るため、容器3の内圧が著しく上昇し、開閉器外
部への放出火花量の増大による電源短絡事故や開
閉器本体の破壊などをもたらすという重大な欠点
があつた。
[考案の概要] この考案は上記のような従来の欠点を除去する
ためになされたもので、接点間で発生したアーク
にさらされる絶縁物の少なくとも一部を上記接点
の外周面より2mm以内の幅に形成することによつ
て、限流効果を維持しつつ、容器の内圧を抑制で
きる開閉器を提供することを目的とする。
[考案の実施例] まず、この考案のもとになつたアークの特性に
ついて述べる。
アークの特性を調べるため、第5図のように、
Cu−W(Cu:60%、W:40%)からなる直径5mm
を有する電極(50)を用い、周囲を絶縁物(51)
で覆つてその張出し幅dを0.4mm,1mm,2mm,
3mm,5mmと変化させ、第6図に示す電流にてそ
れぞれの場合のアーク電圧を測定した。なお、電
極(50),(50)間の距離xは10mmであり、発弧に
は直径0.16mmを有する銅ヒユーズを用いた。絶縁
物(51)の材料として、ベークライトを用い、同
一時刻における電流およびアーク電圧を読み取つ
た結果を第7図に示す。図中、矢印は時間の推移
を示している。ただし、張出し幅dが0.4mmのも
のは、ベークライトによる製作が困難なために、
市販の絶縁ビニールテープを多層にして絶縁物5
1とした。また、この試験において電流は半サイ
クルであるため、電極の一方は陰極、他方は陽極
となる。そして、この第7図においてAは陰陽両
極の張出し幅dを2mm以上(本例では5mm)、B
は陰極のdを0.4mm、陽極を5mm、Cは陰極を5
mm、陽極を0.4mm、Dは陰陽両極を0.4mmとした場
合の電流とアーク電圧との関係を示している。こ
の図からは絶縁物51が片方の極にのみ設けられ
ている場合でも、双方に設けられている場合より
も程度は低くなるものの、所定の限流効果が得ら
れることが類推される。この結果をみると、張出
し幅dが2mm以上の場合には、dを増加させて
も、電流とアーク電圧の特性は変化しないことが
わかる。なお、この場合、電極50の径と材料を
変えてもこの傾向は同じであつた。
また、つぎのような実験も行なつた。すなわ
ち、電極配置は第5図と同様であるが、電極とし
て直径5mmのCu電極を用い、張差し幅dを変化
させ、内容積1リツトルの方形完全密閉型容器の
中でアークを発生させて内圧を測定した。電流の
波形は第6図と同様である。その実験結果を第8
図に示す。内圧値は電流ピーク時をとつている。
これによると、張出し幅dが大きくなるのにとも
なつて、内圧が上昇していることがわかる。
この第8図で示される内圧の上昇傾向は、絶縁
物51が片方の極にのみ設けられている場合でも
同様の傾向を示し、張出し幅dが2mm以上になる
と内圧だけが上昇する。
ただ内圧の値は絶縁物が双方の極に設けられて
いる場合に比べて、絶縁物の量が少ない分だけ低
下することとなる。
以上の第7図および第8図の結果をみると、張
出し幅dが2mm以上になると、アーク電圧の上昇
が期待できないにもかかわらず、内圧だけが上昇
していることがわかる。
また、第9図に示すような、円錐台で張出し幅
dが2mmである形状をもつた絶縁物53を用いた
内圧に関する実験結果は、第8図の張出し幅dが
2mmの場合の内圧値と同様であつた。
第10図は絶縁物の厚みが0.4mmで直径5mmの
Cu−W電極50を用いたときの電流12KAにお
けるアークの様子を高速度カメラにて撮影したも
のの模擬図である。破線54内はアーク陽光柱で
あり、温度が数1000°Cといわれており、電極50
上のアークスポツト近傍においても陽光柱が相当
広がつている。そのため、アークスポツトを含
み、アークスポツトに垂直な面は高温ガスにさら
されやすいことになる。したがつて、前述した第
9図の円錐断の絶縁物53を用いた場合の内圧
が、第5図の張出し幅dとして2mmの絶縁物51
を用いた場合の内圧と同様になつたのは、円錐台
の曲面部がアークにさらされないので、容器内の
粒子数増加に寄与しないためと考えられる。ま
た、限流効果を多少犠牲にしても内圧抑制をする
必要がある場合には、張出し幅dは2mm以内であ
ればよい。
第11図ないし第15図は、この考案の実施例
による一例を固定接触子4について示す。ただ
し、これは可動接触子7であつてもよい。第11
図は、固定接点6の周囲を幅2mm以内の絶縁物4
1で覆つたものであるが、前述の理由により内圧
抑制の効果がある。第12図のようにアーク走行
路60を有するものにおいても同様である。な
お、この図に示すように、絶縁物41はアーク走
行路60を開放している。しかしながら、上記の
ものではいずれも導体5が露出しているため、絶
縁破壊によりアークスポツトが他に移転し、限流
効果が得られなくなる場合がある。そのような場
合には、第13図または第14図のように、接点
6付近の導体表面全部を絶縁物41で覆い、この
絶縁物41のうち固定接点6の外周面から2mmを
越える部分はアーク32にさらされないように後
退させた形状とすればよい。
また、接点6の周囲の絶縁物41の幅は、接点
6の全周にわたつて2mm以内である必要がなく、
第15図のように一部に2mm以内の幅を有してい
るものにおいても、内圧抑制の効果が期待でき
る。本願考案者の試験によれば絶縁物の張出し幅
dを2mmの場合と5mmの場合とに分けて第6図で
示したのと同等の電流を加えたところ、2mmの場
合は19mg、5mmの場合は32mgの絶縁物が蒸発し
た。この結果から張出し幅dが5mmの絶縁物の一
部を2mm以内とすれば蒸発量が19mg〜32mgの間と
なり、全幅が5mmの場合に比べて蒸発量が減少
し、内圧を抑制することができる。
従つて、開閉器外部への放出火花量の増大によ
る電源短絡事故や開閉器本体の破壊をきたさない
程度に内圧を抑制すべく全幅の最大張出し幅dの
値を勘案してこの絶縁物の一部を2mm以内とすれ
ばよい。この一部の2mm以内の部分によつて限流
効果を維持しつつ所定の圧力まで内圧を抑制する
という効果が期待できる。
[考案の効果] 以上説明したように、この考案によれば、絶縁
物によりほぼ全周を取囲まれた接点間で発生した
アークにさらされる上記絶縁物の少なくとも一部
を、上記接点の外周面より2mm以内の幅に形成す
るようにしたので、上記絶縁物はアークの足を絞
ることによつて限流効果を低下させない本来の効
果を有するばかりでなく、この絶縁物はアークス
ポツトにさらされる面積を実験の結果、最小必要
限度に小さくしたので、従来のように容器内圧を
著しく上昇させることがなく、これによつて容器
外への放出火花による電源短絡事故や本体の破壊
などの生じない開閉器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は従来の回路しや断器のそ
れぞれ異なつた動作状態を示す断面図、第4図は
絶縁物を取りつけた従来の接触子構造を示す斜視
図、第5図はアークの性質を調べるための実験に
用いる電極の配置構成を示し、aは正面図、bは
側面図、第6図は同実験に用いる電流の波形図、
第7図は絶縁物の張出し幅を変化させたときの電
流とアーク電圧との関係を示す特性図、第8図は
絶縁物の張出し幅と内圧との関係を示す特性図、
第9図は同実験に用いる他の電極機構を示す斜視
図、第10図はアークの状態を示す模擬図、第1
1図ないし第15図はいずれもこの考案の実施例
による固定接触子の構成を示し、aは平面図、b
は側面図、cは平面図である。 3……容器、4……固定接触子、5……固定導
体、6……固定接点、7……可動接触子、8……
可動導体、9……可動接点、41……絶縁物。な
お、図中、同一符号は同一または相当部分を示
す。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 一端に接点を有し、開閉動作する少なくとも
    一対の電気接触子と、これらの電気接触子を収
    納する容器と、上記一対の電気接触子のうち少
    なくとも一方に設けられかつ上記接点のほぼ全
    周を囲んで上記電気接触子の導体表面を覆う加
    熱されることにより蒸気を発生する絶縁物とを
    具備し、上記両接点間で発生したアークにさら
    される上記絶縁物の少なくとも一部を上記容器
    の内圧上昇による事故が防げる程度に上記絶縁
    物の蒸発量を抑制可能な範囲以上にわたつて上
    記接点の外周面より2mm以内の幅に形成してな
    る開閉器。 (2) 絶縁物は接点付近の導体表面の全部を覆い、
    この絶縁物のうち接点の外周面から2mmを越え
    る部分は、アークにさらされないように上記接
    点の表面から後退させてなる実用新案登録請求
    の範囲第1項記載の開閉器。 (3) 上記電気接触子はアーク走行路を有し、上記
    絶縁物はアーク走行路を開放してなる実用新案
    登録請求の範囲第1項記載の開閉器。
JP19433483U 1983-12-15 1983-12-15 開閉器 Granted JPS6099758U (ja)

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JPS6099758U JPS6099758U (ja) 1985-07-08
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56162444A (en) * 1980-12-27 1981-12-14 Matsushita Electric Works Ltd Circuit breaker

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5343495Y2 (ja) * 1972-07-14 1978-10-19

Patent Citations (1)

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JPS56162444A (en) * 1980-12-27 1981-12-14 Matsushita Electric Works Ltd Circuit breaker

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JPS6099758U (ja) 1985-07-08

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