JPH04337498A - 原子炉冷却系用の異物分離装置 - Google Patents
原子炉冷却系用の異物分離装置Info
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- JPH04337498A JPH04337498A JP4033945A JP3394592A JPH04337498A JP H04337498 A JPH04337498 A JP H04337498A JP 4033945 A JP4033945 A JP 4033945A JP 3394592 A JP3394592 A JP 3394592A JP H04337498 A JPH04337498 A JP H04337498A
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Classifications
-
- G—PHYSICS
- G21—NUCLEAR PHYSICS; NUCLEAR ENGINEERING
- G21C—NUCLEAR REACTORS
- G21C19/00—Arrangements for treating, for handling, or for facilitating the handling of, fuel or other materials which are used within the reactor, e.g. within its pressure vessel
- G21C19/28—Arrangements for introducing fluent material into the reactor core; Arrangements for removing fluent material from the reactor core
- G21C19/30—Arrangements for introducing fluent material into the reactor core; Arrangements for removing fluent material from the reactor core with continuous purification of circulating fluent material, e.g. by extraction of fission products deterioration or corrosion products, impurities, e.g. by cold traps
- G21C19/307—Arrangements for introducing fluent material into the reactor core; Arrangements for removing fluent material from the reactor core with continuous purification of circulating fluent material, e.g. by extraction of fission products deterioration or corrosion products, impurities, e.g. by cold traps specially adapted for liquids
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E30/00—Energy generation of nuclear origin
- Y02E30/30—Nuclear fission reactors
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉に関し、更に詳
しくは原子炉冷却系用の異物分離装置に関する。
しくは原子炉冷却系用の異物分離装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】典型的な原子炉においては、水のような
冷却液が内部の種々の部品を冷却するために原子炉内を
循環している。例えば、外れたり破砕した部片および他
の破片のような異物がときどき冷却液内に見つかる。こ
のような異物は冷却液が原子炉内を循環することを部分
的に妨害したり、異物によって衝撃を受ける部品を摩損
する。このような異物による損傷によって保守費用が増
大したり、原子炉の無駄な運転停止によって収益が失わ
れたり、異物によって損傷を受けた燃料の取り替え費用
が増大する。
冷却液が内部の種々の部品を冷却するために原子炉内を
循環している。例えば、外れたり破砕した部片および他
の破片のような異物がときどき冷却液内に見つかる。こ
のような異物は冷却液が原子炉内を循環することを部分
的に妨害したり、異物によって衝撃を受ける部品を摩損
する。このような異物による損傷によって保守費用が増
大したり、原子炉の無駄な運転停止によって収益が失わ
れたり、異物によって損傷を受けた燃料の取り替え費用
が増大する。
【０００３】
【発明の目的】本発明の目的は、原子炉冷却系用の異物
分離装置を提供することにある。
分離装置を提供することにある。
【０００４】本発明の他の目的は、所定の大きさの異物
を効果的に捕獲する原子炉冷却系用の異物分離装置を提
供することにある。
を効果的に捕獲する原子炉冷却系用の異物分離装置を提
供することにある。
【０００５】本発明の他の目的は、冷却液の流れに混入
した異物による冷却液の流れに対する妨害および摩損を
低減した原子炉冷却系用の異物分離装置を提供すること
にある。
した異物による冷却液の流れに対する妨害および摩損を
低減した原子炉冷却系用の異物分離装置を提供すること
にある。
【０００６】
【発明の概要】原子炉は冷却液を流す流路を画定してい
る間隔をあけて設けられた側壁および炉心囲み部（シュ
ラウド）を有する。異物分離装置は側壁から延在してい
る弓状の端壁部を有し、炉心囲み部は端壁部から間隔を
あけて設けられている中間部を有し、流路からの冷却液
を受け入れる環状の入口を画定している。また、炉心囲
み部は端壁部から間隔をあけて設けられている遠端部を
有し、のど部を画定している。分離部材は端壁部に接続
された基端部および炉心囲み部から間隔をあけて設けら
れている遠端部を有し、出口を画定している。分離装置
の遠端部はその基端部から間隔をあけて設けられ、のど
部からの冷却液が分離部材にあたり、出口から出るまで
に冷却液の向きを変え、遠心力を使用して所定の大きさ
の異物を冷却液から分離する。分離された異物は分離部
材の基端部付近に保持される。
る間隔をあけて設けられた側壁および炉心囲み部（シュ
ラウド）を有する。異物分離装置は側壁から延在してい
る弓状の端壁部を有し、炉心囲み部は端壁部から間隔を
あけて設けられている中間部を有し、流路からの冷却液
を受け入れる環状の入口を画定している。また、炉心囲
み部は端壁部から間隔をあけて設けられている遠端部を
有し、のど部を画定している。分離部材は端壁部に接続
された基端部および炉心囲み部から間隔をあけて設けら
れている遠端部を有し、出口を画定している。分離装置
の遠端部はその基端部から間隔をあけて設けられ、のど
部からの冷却液が分離部材にあたり、出口から出るまで
に冷却液の向きを変え、遠心力を使用して所定の大きさ
の異物を冷却液から分離する。分離された異物は分離部
材の基端部付近に保持される。
【０００７】本発明の特徴と考えられる新規な点につい
ては特許請求の範囲に記載されている。本発明はその好
適で典型的な実施例によって添付図面を参照した以下の
詳細な説明で更に詳しく説明する。
ては特許請求の範囲に記載されている。本発明はその好
適で典型的な実施例によって添付図面を参照した以下の
詳細な説明で更に詳しく説明する。
【０００８】
【実施例の記載】図１には沸騰水型原子炉組立体１０の
長手方向断面の概略的構成が示されている。原子炉組立
体１０はその長手方向中心軸１４に対して同軸に設けら
れた環状の側壁部１２ａによって一部が画定されている
通常の圧力容器１２を有している。また、圧力容器１２
は中心軸１４に対して同軸に設けられた一体的な環状の
底側の端壁部１２ｂを有している。容器１２の内部には
中心軸１４の周りに同軸的に設けられた通常の環状すな
わち円筒形の炉心囲み部１６が設けられている。容器の
側壁部１２ａは炉心囲み部１６から半径方向外側に間隔
をあけて設けられ、中心軸に平行な方向に水のような冷
却液２０を流す環状の流路１８を画定している。
長手方向断面の概略的構成が示されている。原子炉組立
体１０はその長手方向中心軸１４に対して同軸に設けら
れた環状の側壁部１２ａによって一部が画定されている
通常の圧力容器１２を有している。また、圧力容器１２
は中心軸１４に対して同軸に設けられた一体的な環状の
底側の端壁部１２ｂを有している。容器１２の内部には
中心軸１４の周りに同軸的に設けられた通常の環状すな
わち円筒形の炉心囲み部１６が設けられている。容器の
側壁部１２ａは炉心囲み部１６から半径方向外側に間隔
をあけて設けられ、中心軸に平行な方向に水のような冷
却液２０を流す環状の流路１８を画定している。
【０００９】冷却液２０は円周方向に間隔をあけて設け
られた通常の複数のポンプ２４によって流路１８を通っ
て循環される。ポンプ２２は圧力容器１２の下側で炉心
囲み部１６と容器の側壁部１２ａとの間に固定的に結合
された環状のポンプデッキ２４に適当に結合されている
。例示の実施例においては、ポンプ２２は冷却液がポン
プデッキ２４の下側の流路１８に流れるに従って冷却液
２０の流量を増大するように冷却液２０をポンプデッキ
２４の上側の流路１８からポンプデッキ２４を通って下
方に効果的に送り込んでいる。
られた通常の複数のポンプ２４によって流路１８を通っ
て循環される。ポンプ２２は圧力容器１２の下側で炉心
囲み部１６と容器の側壁部１２ａとの間に固定的に結合
された環状のポンプデッキ２４に適当に結合されている
。例示の実施例においては、ポンプ２２は冷却液がポン
プデッキ２４の下側の流路１８に流れるに従って冷却液
２０の流量を増大するように冷却液２０をポンプデッキ
２４の上側の流路１８からポンプデッキ２４を通って下
方に効果的に送り込んでいる。
【００１０】冷却液２０は本発明による全体的に２６で
示す異物分離装置を通って流れ、それから炉心囲み部１
６内に流れる。分離装置２６は冷却液２０の方向を反転
し、すなわち炉心囲み部１６の外側における下向きの方
向から通常の環状炉心プレート２８に向かって炉心囲み
部１６の内側を上向きの方向へ変える。炉心プレート２
８はその表面上に複数の通常の燃料束３０を支持してい
る。複数の通常の制御棒３２が端壁部１２ｂから炉心プ
レート２８の開口部３４を通って燃料束３０内に延出し
て、内部の原子核反応を制御するようになっている。制
御棒３２は端壁部１２ｂの外側に接合された複数の通常
の制御棒駆動装置３６によって燃料束３０内に挿入され
たり、引き出されたりする。原子炉組立体１０の例示の
実施例においては、２０５個の制御棒駆動装置３６およ
びそれぞれの制御棒３２および燃料束３０があるが、図
１では説明の便宜のためにその３つのみが示されている
。
示す異物分離装置を通って流れ、それから炉心囲み部１
６内に流れる。分離装置２６は冷却液２０の方向を反転
し、すなわち炉心囲み部１６の外側における下向きの方
向から通常の環状炉心プレート２８に向かって炉心囲み
部１６の内側を上向きの方向へ変える。炉心プレート２
８はその表面上に複数の通常の燃料束３０を支持してい
る。複数の通常の制御棒３２が端壁部１２ｂから炉心プ
レート２８の開口部３４を通って燃料束３０内に延出し
て、内部の原子核反応を制御するようになっている。制
御棒３２は端壁部１２ｂの外側に接合された複数の通常
の制御棒駆動装置３６によって燃料束３０内に挿入され
たり、引き出されたりする。原子炉組立体１０の例示の
実施例においては、２０５個の制御棒駆動装置３６およ
びそれぞれの制御棒３２および燃料束３０があるが、図
１では説明の便宜のためにその３つのみが示されている
。
【００１１】冷却液２０は通常燃料束３０および炉心プ
レート２８の下流に設けられている他の部品を冷却する
ように炉心プレート開口部３４を通って適切に流れる。 冷却液２０に含まれる例えば外れたり破砕した部片のよ
うな異物は炉心プレート２８を通って燃料束３０へ流れ
る。異物は燃料束３０を早く摩損させたり、または制御
棒３２を損傷するので、冷却液内に含まれる所定の大き
さの異物を冷却液２０から分離する本発明の異物分離装
置２６が設けられている。
レート２８の下流に設けられている他の部品を冷却する
ように炉心プレート開口部３４を通って適切に流れる。 冷却液２０に含まれる例えば外れたり破砕した部片のよ
うな異物は炉心プレート２８を通って燃料束３０へ流れ
る。異物は燃料束３０を早く摩損させたり、または制御
棒３２を損傷するので、冷却液内に含まれる所定の大き
さの異物を冷却液２０から分離する本発明の異物分離装
置２６が設けられている。
【００１２】異物分離装置２６は図２および図３に更に
詳しく示されている。分離装置２６は図３に更に詳しく
示されているように中心軸１４を通って延在する長手方
向平面内において弓形になっている端壁部１２ｂを有し
ている。端壁部１２ｂは冷却液２０の向きを半径方向内
向きに変えるように側壁部１２ａに接続された第１の部
分３８からその半径方向内側かつ長手方向下側にある第
２の部分４０に向かって弓形になっている。炉心囲み部
１６は端壁部の第１の部分３８から半径方向内側に間隔
をあけて設けられている中間部４２を有し、この中間部
とともに流路１８からの冷却液２０を受け入れる環状入
口４４を画定している。また、炉心囲み部１６は中間部
４２から長手方向下方であってかつ端壁部の第２の部分
４０から長手方向上方に間隔をあけて設けられている遠
端部４６を有し、この遠端部は第２の部分４０とともに
環状のど部４８を画定している。
詳しく示されている。分離装置２６は図３に更に詳しく
示されているように中心軸１４を通って延在する長手方
向平面内において弓形になっている端壁部１２ｂを有し
ている。端壁部１２ｂは冷却液２０の向きを半径方向内
向きに変えるように側壁部１２ａに接続された第１の部
分３８からその半径方向内側かつ長手方向下側にある第
２の部分４０に向かって弓形になっている。炉心囲み部
１６は端壁部の第１の部分３８から半径方向内側に間隔
をあけて設けられている中間部４２を有し、この中間部
とともに流路１８からの冷却液２０を受け入れる環状入
口４４を画定している。また、炉心囲み部１６は中間部
４２から長手方向下方であってかつ端壁部の第２の部分
４０から長手方向上方に間隔をあけて設けられている遠
端部４６を有し、この遠端部は第２の部分４０とともに
環状のど部４８を画定している。
【００１３】更に、分離装置２６は環状、好ましくは円
筒形の分離部材５０を有している。この分離部材５０は
中心軸１４に対して同軸に設けられ、端壁部の第２の部
分４０から半径方向内側に間隔をあけて設けられている
端壁部１２ｂの第３の部分５２に固定された基端部５０
ａを有している。また、分離部材５０は炉心囲み部の遠
端部４６から半径方向内側に間隔をあけて設けられてい
る遠端部５０ｂを有し、環状出口５４を画定している。 分離部材の遠端部５０ｂは分離部材の基端部５０ａから
長手方向上方に第１の距離Ｌ１ のところに予め設定さ
れ、のど部４８からの冷却液２０が分離部材５０にぶつ
かり、出口５４から出る前に冷却液２０の向きを更に変
えるようにしている。弓状の端壁部１２ｂおよび分離部
材５０は向きを変える冷却液２０から遠心力によって所
定の大きさの異物を分離し、端壁部１２ｂを一掃する。 このため、異物は分離部材５０に接触して、重力によっ
て底に落下し、分離部材の基端部５０ａ付近に保持され
る。
筒形の分離部材５０を有している。この分離部材５０は
中心軸１４に対して同軸に設けられ、端壁部の第２の部
分４０から半径方向内側に間隔をあけて設けられている
端壁部１２ｂの第３の部分５２に固定された基端部５０
ａを有している。また、分離部材５０は炉心囲み部の遠
端部４６から半径方向内側に間隔をあけて設けられてい
る遠端部５０ｂを有し、環状出口５４を画定している。 分離部材の遠端部５０ｂは分離部材の基端部５０ａから
長手方向上方に第１の距離Ｌ１ のところに予め設定さ
れ、のど部４８からの冷却液２０が分離部材５０にぶつ
かり、出口５４から出る前に冷却液２０の向きを更に変
えるようにしている。弓状の端壁部１２ｂおよび分離部
材５０は向きを変える冷却液２０から遠心力によって所
定の大きさの異物を分離し、端壁部１２ｂを一掃する。 このため、異物は分離部材５０に接触して、重力によっ
て底に落下し、分離部材の基端部５０ａ付近に保持され
る。
【００１４】更に詳しくは、分離部材５０は、図３に示
すように、炉心囲み部１６から半径方向内側の距離Ｒ１
の所に予め設けられるとともに、端壁部の第３の部分
５２から長手方向上向きに距離Ｌ１ 延出するように予
め決められて、のど部４８から出口５４への流れ反転流
路５６を形成して、冷却液２０の方向を逆にし、遠心力
を利用して異物を冷却液から分離するようにしている。 冷却液２０から分離される異物の大きさは原子炉組立体
１０の特定の設計における冷却液２０の速度および分離
部材５０の半径方向の間隔Ｒ１ および長手方向の長さ
Ｌ１ に依存している。例えば、比較的重い異物の場合
には、冷却液の流れ２０とともに方向を変えることがで
きず、出口５４を通って上方に進むことができないので
、分離部材５０は比較的短く（すなわち、Ｌ１ が小さ
く）、炉心囲み部１６から比較的離される（すなわち、
Ｒ１ が大きくなる）。冷却液２０とともに容易に移動
しやすい比較的小さな異物の場合には、分離部材５０は
炉心囲み部１６の近くに設けられ（すなわち、Ｒ１ が
小さく）、かつ分離部材５０の長さは比較的長くされ（
すなわち、Ｌ１ が大きくされ）、異物が炉心囲み部の
遠端部４６を回ろうとする場合に異物に加わる遠心力の
度合を増大するようにする。
すように、炉心囲み部１６から半径方向内側の距離Ｒ１
の所に予め設けられるとともに、端壁部の第３の部分
５２から長手方向上向きに距離Ｌ１ 延出するように予
め決められて、のど部４８から出口５４への流れ反転流
路５６を形成して、冷却液２０の方向を逆にし、遠心力
を利用して異物を冷却液から分離するようにしている。 冷却液２０から分離される異物の大きさは原子炉組立体
１０の特定の設計における冷却液２０の速度および分離
部材５０の半径方向の間隔Ｒ１ および長手方向の長さ
Ｌ１ に依存している。例えば、比較的重い異物の場合
には、冷却液の流れ２０とともに方向を変えることがで
きず、出口５４を通って上方に進むことができないので
、分離部材５０は比較的短く（すなわち、Ｌ１ が小さ
く）、炉心囲み部１６から比較的離される（すなわち、
Ｒ１ が大きくなる）。冷却液２０とともに容易に移動
しやすい比較的小さな異物の場合には、分離部材５０は
炉心囲み部１６の近くに設けられ（すなわち、Ｒ１ が
小さく）、かつ分離部材５０の長さは比較的長くされ（
すなわち、Ｌ１ が大きくされ）、異物が炉心囲み部の
遠端部４６を回ろうとする場合に異物に加わる遠心力の
度合を増大するようにする。
【００１５】本発明の好適実施例においては、分離部材
５０は中心軸１４、炉心囲み部１６および容器の側壁部
１２ａに平行に設けられ、炉心囲み部の遠端部４６の周
りで冷却液２０の向きを１８０゜変え、最大の遠心力を
得るようにしている。また、好適実施例においては、分
離部材の遠端部５０ｂは容器の端壁部１２ｂの第３の部
分５２から長手方向外方に少なくとも炉心囲み部の遠端
部４６を過ぎるまで、好ましくは炉心囲み部の遠端部４
６を通過して距離Ｌ２ まで延出している。このように
して、出口５４は炉心囲み部の遠端部４６の上方の長手
方向の距離Ｌ２ に位置決めされることにより、異物が
炉心囲み部の遠端部４６を回って向きを変え、それから
分離部材の遠端部５０ｂを回って向きを変えて、分離装
置２６から脱出することを更に阻止する。
５０は中心軸１４、炉心囲み部１６および容器の側壁部
１２ａに平行に設けられ、炉心囲み部の遠端部４６の周
りで冷却液２０の向きを１８０゜変え、最大の遠心力を
得るようにしている。また、好適実施例においては、分
離部材の遠端部５０ｂは容器の端壁部１２ｂの第３の部
分５２から長手方向外方に少なくとも炉心囲み部の遠端
部４６を過ぎるまで、好ましくは炉心囲み部の遠端部４
６を通過して距離Ｌ２ まで延出している。このように
して、出口５４は炉心囲み部の遠端部４６の上方の長手
方向の距離Ｌ２ に位置決めされることにより、異物が
炉心囲み部の遠端部４６を回って向きを変え、それから
分離部材の遠端部５０ｂを回って向きを変えて、分離装
置２６から脱出することを更に阻止する。
【００１６】分離装置２６の分離効率を更に改良するた
めに、好適実施例はまた分離部材の遠端部５０ｂから炉
心囲み部の遠端部４６に向かって鋭角Ａで延出している
環状唇状部５８を有し、冷却液２０内に混入している小
さな異物が分離部材を通過することを阻止している。唇
状部５８の角度は好ましくは約４５゜であるが、それよ
り小さくても大きくてもよく、最大値は約９０゜である
。唇状部５８は、冷却液２０によって分離部材５０に沿
って上方に押し上げられる異物が分離部材５０から逃げ
出すことを防止する。
めに、好適実施例はまた分離部材の遠端部５０ｂから炉
心囲み部の遠端部４６に向かって鋭角Ａで延出している
環状唇状部５８を有し、冷却液２０内に混入している小
さな異物が分離部材を通過することを阻止している。唇
状部５８の角度は好ましくは約４５゜であるが、それよ
り小さくても大きくてもよく、最大値は約９０゜である
。唇状部５８は、冷却液２０によって分離部材５０に沿
って上方に押し上げられる異物が分離部材５０から逃げ
出すことを防止する。
【００１７】分離装置２６の分離効率をまた更に増大す
るために、長手方向平面において弓状になっている環状
傾斜部６０がのど部４８において容器の端壁部１２ｂか
ら長手方向上方に延出している。傾斜部６０は冷却液２
０の流れ方向に厚さＴが増大しており、のど部４８の上
流においては厚さが０であり、のど部４８から下流に位
置する後端部６０ｂにおいては厚さが最大になっている
。傾斜部６０はのど部４８を通過する冷却液２０の向き
を更に効果的に変え、冷却液に混入している異物に対し
て遠心力を更に加え、分離装置２６の分離効果を増大し
ている。
るために、長手方向平面において弓状になっている環状
傾斜部６０がのど部４８において容器の端壁部１２ｂか
ら長手方向上方に延出している。傾斜部６０は冷却液２
０の流れ方向に厚さＴが増大しており、のど部４８の上
流においては厚さが０であり、のど部４８から下流に位
置する後端部６０ｂにおいては厚さが最大になっている
。傾斜部６０はのど部４８を通過する冷却液２０の向き
を更に効果的に変え、冷却液に混入している異物に対し
て遠心力を更に加え、分離装置２６の分離効果を増大し
ている。
【００１８】傾斜部の後端部６０ｂは好ましくは炉心囲
み部の遠端部４６と分離部材５０との間の半径方向に設
けられている。更に詳しくは、傾斜部の後端部６０ｂは
分離部材の基端部５０ａから半径方向外側に距離Ｒ２
の所に設けられ、冷却液２０から分離された例えば図３
に示すボルト６４のような異物を保持する環状ポケット
６２を画定している。ポケット６２はデッドゾーンと考
えられ、ここでは異物は静止し、冷却液２０によって押
し上げられることはないし、または冷却液内に混入され
ることもない。本発明の好適実施例においては、傾斜部
の後端部６０ｂは中心軸１４に対してほぼ平行に設けら
れているが、本発明の他の実施例においては中心軸に対
して鋭角に設けられ、異なる構成のポケット６２で異物
を保持することもできる。
み部の遠端部４６と分離部材５０との間の半径方向に設
けられている。更に詳しくは、傾斜部の後端部６０ｂは
分離部材の基端部５０ａから半径方向外側に距離Ｒ２
の所に設けられ、冷却液２０から分離された例えば図３
に示すボルト６４のような異物を保持する環状ポケット
６２を画定している。ポケット６２はデッドゾーンと考
えられ、ここでは異物は静止し、冷却液２０によって押
し上げられることはないし、または冷却液内に混入され
ることもない。本発明の好適実施例においては、傾斜部
の後端部６０ｂは中心軸１４に対してほぼ平行に設けら
れているが、本発明の他の実施例においては中心軸に対
して鋭角に設けられ、異なる構成のポケット６２で異物
を保持することもできる。
【００１９】ポケット６２に捕獲されたボルト６４のよ
うな異物は原子炉組立体１０が動作している間ポケット
内に保持されたままである。しかしながら、原子炉組立
体１０の定期的な保守において異物は必要によりポケッ
ト６２から取り出される。これは例えばオペレータが手
または通常の捕捉装置を使用して異物（例えば、ボルト
６４）をとることができるアクセスポート（図示せず）
をポンプデッキ２４を通して形成することによって達成
される。
うな異物は原子炉組立体１０が動作している間ポケット
内に保持されたままである。しかしながら、原子炉組立
体１０の定期的な保守において異物は必要によりポケッ
ト６２から取り出される。これは例えばオペレータが手
または通常の捕捉装置を使用して異物（例えば、ボルト
６４）をとることができるアクセスポート（図示せず）
をポンプデッキ２４を通して形成することによって達成
される。
【００２０】図４は図３に示す本発明の実施例の代わり
の実施例を示している。この実施例においては、分離部
材５０は冷却液２０から分離された異物を流すように分
離部材５０の基端部５０ａに隣接して円周方向に間隔を
あけて設けられた複数の開口部６６を有している。環状
、すなわち円筒形部材６８が分離部材５０から半径方向
内側に間隔をあけて、中心軸１４に同軸に設けられて、
分離部材５０と円筒形部材６８の間に環状収集室７０を
画定している。ボルト６４のような異物は開口部６６を
通って収集室７０内に流され、円筒形部材６８によって
収集室内で更に動くことが防止されている。開口部６６
の大きさは所定の大きさの異物が開口部を通過すること
ができるとともに、所定の流量の冷却液２０が開口部を
通って流れることができる大きさのものである。この場
合の流量は収集室７０から長手方向上向きに異物を動か
すことができないように選択される。
の実施例を示している。この実施例においては、分離部
材５０は冷却液２０から分離された異物を流すように分
離部材５０の基端部５０ａに隣接して円周方向に間隔を
あけて設けられた複数の開口部６６を有している。環状
、すなわち円筒形部材６８が分離部材５０から半径方向
内側に間隔をあけて、中心軸１４に同軸に設けられて、
分離部材５０と円筒形部材６８の間に環状収集室７０を
画定している。ボルト６４のような異物は開口部６６を
通って収集室７０内に流され、円筒形部材６８によって
収集室内で更に動くことが防止されている。開口部６６
の大きさは所定の大きさの異物が開口部を通過すること
ができるとともに、所定の流量の冷却液２０が開口部を
通って流れることができる大きさのものである。この場
合の流量は収集室７０から長手方向上向きに異物を動か
すことができないように選択される。
【００２１】上述した分離装置２６の両実施例において
は、異物をポケット６２または収集室７０内に保持する
ために重力が効果的に使用されている。図３に示す実施
例においては、傾斜部の後壁部６０ｂはポケット６２を
冷却液２０から保護し、従って、異物が冷却液２０内に
混入することを防止するとともに、場合によっては出口
５４を通って運び出されることを防止している。図４に
示す実施例においては、分離部材５０自身は収集室７０
内に保持された異物が冷却液５０の主な流れによって流
出することを防止するとともに、分離装置２６の出口５
４を通って流れることを効果的に防止している。
は、異物をポケット６２または収集室７０内に保持する
ために重力が効果的に使用されている。図３に示す実施
例においては、傾斜部の後壁部６０ｂはポケット６２を
冷却液２０から保護し、従って、異物が冷却液２０内に
混入することを防止するとともに、場合によっては出口
５４を通って運び出されることを防止している。図４に
示す実施例においては、分離部材５０自身は収集室７０
内に保持された異物が冷却液５０の主な流れによって流
出することを防止するとともに、分離装置２６の出口５
４を通って流れることを効果的に防止している。
【００２２】本発明の好適実施例と考えられるものにつ
いてここに説明したが、本技術分野に専門知識を有する
者にとっては上述した教示から本発明の他の変更を行う
ことができることは明らかであろう。従って、本発明の
真の精神および範囲内に入るこのような全ての変更は特
許請求の範囲に含まれるものである。
いてここに説明したが、本技術分野に専門知識を有する
者にとっては上述した教示から本発明の他の変更を行う
ことができることは明らかであろう。従って、本発明の
真の精神および範囲内に入るこのような全ての変更は特
許請求の範囲に含まれるものである。
【図１】本発明の一実施例による異物分離装置を有する
原子炉組立体の構成を示す縦断面図である。
原子炉組立体の構成を示す縦断面図である。
【図２】図１の線２−２に沿って取った異物分離装置の
横断面図である。
横断面図である。
【図３】図１に示す異物分離装置の符号３−３で示す点
線で囲む円内の一部の拡大図である。
線で囲む円内の一部の拡大図である。
【図４】本発明の他の実施例の図３に示す図に類似した
拡大縦断面図である。
拡大縦断面図である。
１０ 原子炉組立体
１２ 圧力容器
１２ａ 容器の側壁部
１２ｂ 容器の底端壁部
１６ 炉心囲み部
１８ 流路
２０ 冷却液
２６ 異物分離装置
２８ 炉心プレート
３０ 燃料束
３２ 制御棒
４８ のど部
５０ 分離部材
５８ 唇状部
６０ 傾斜部
６２ ポケット
６６ 開口部
７０ 収集室
Claims (11)
- 【請求項１】 長手方向の中心軸（１４）に平行な方
向に冷却液を流す環状流路（１８）を画定するように長
手方向の中心軸の周りに環状の炉心囲み部（１６）から
半径方向外側に間隔をあけて設けられている環状の容器
側壁部（１２ａ）を有する原子炉用の異物分離装置（２
６）であって、前記容器側壁部に接合された第１の部分
（３８）から、該第１の部分から半径方向内側に間隔を
あけて設けられている第２の部分（４０）まで、長手方
向の平面において弓状になっていて、前記冷却液の向き
を変える容器端壁部（１２ｂ）と、前記流路からの冷却
液を受け入れる環状の入口（４４）を画定するように前
記端壁部の第１の部分から半径方向内側に間隔をあけて
設けられている中間部（４２）、および環状ののど部（
４８）を画定するように前記端壁部の第２の部分から間
隔をあけて設けられている遠端部（４６）を有する前記
炉心囲み部（１６）と、前記中心軸の周りに同軸に設け
られ、前記第２の部分から半径方向内側に間隔をあけて
設けられている前記端壁部の第３の部分（５２）に固定
された基端部（５０ａ）および環状の出口（５４）を画
定するように前記炉心囲み部の遠端部から間隔をあけて
設けられている遠端部（５０ｂ）を有する環状の分離部
材（５０）であって、該分離部材の前記遠端部は前記の
ど部からの冷却液が該分離部材に当たって、冷却液が前
記出口から出る前に冷却液の向きを更に変えるように前
記基端部から所定の間隔をあけて設けられている環状の
分離部材とを有し、前記弓状の端壁部および前記分離部
材によって遠心力によって所定の大きさの異物が冷却液
から分離されて、該異物が前記分離部材の基端部付近に
保持される異物分離装置。 - 【請求項２】前記分離部材は前記中心軸および前記容器
側壁に平行に設けられ、前記冷却液の向きを前記炉心囲
み部の遠端部の周りに１８０゜変えるようになっている
請求項１記載の異物分離装置。 - 【請求項３】前記分離部材の遠端部は前記容器端壁部か
ら長手方向上側に前記炉心囲み部の遠端部を通り過して
延出している請求項２記載の異物分離装置。 - 【請求項４】前記分離部材は更に前記冷却液に混入され
ている異物の通過を防止するように前記分離部材の前記
遠端部から前記炉心囲み部の遠端部に向かって鋭角で延
出する環状の唇状部（５８）を有している請求項２記載
の異物分離装置。 - 【請求項５】前記のど部において前記容器端壁部から長
手方向上側に延出している環状の傾斜部（６０）を更に
有し、該傾斜部は冷却液の流れ方向において厚さが増大
するようになっている請求項２記載の異物分離装置。 - 【請求項６】前記傾斜部は前記炉心囲み部の遠端部と前
記分離部材との間の半径方向位置に設けられた厚さが最
大の後端部（６０ｂ）を有する請求項５記載の異物分離
装置。 - 【請求項７】前記傾斜部は前記中心軸にほぼ平行に設け
られた厚さが最大の後端部（６０ｂ）を有する請求項５
記載の異物分離装置。 - 【請求項８】前記傾斜部の後端部は前記分離部材の基端
部から半径方向外側に間隔をあけて設けられて、冷却液
から分離された異物を保持する環状のポケット（６２）
を画定している請求項７記載の異物分離装置。 - 【請求項９】前記分離部材から半径方向内側に間隔をあ
けて前記中心軸に同軸に設けられて、収集室（７０）を
画定している環状部材（６８）を更に有し、前記分離部
材は前記基端部付近において円周方向に間隔をおいて設
けられた複数の開口部（６６）を有し、これにより前記
異物を前記収集室に流すようになっている請求項２記載
の異物分離装置。 - 【請求項１０】前記分離部材の遠端部は前記容器端壁部
から半径方向上側に前記炉心囲み部の遠端部を通り過し
て延出し、前記分離部材は更に冷却液に混入した異物の
通過を防止するように前記分離部材の前記遠端部から前
記炉心囲み部の遠端部に向かって鋭角で延出する環状唇
状部（５８）を有し、更に、前記のど部において前記容
器端壁部から長手方向上側に延出し、冷却液の流れ方向
において厚さが増大する環状の傾斜部（６０）を有して
いる請求項２記載の異物分離装置。 - 【請求項１１】前記傾斜部は前記炉心囲み部の遠端部と
前記分離部材との間の半径方向位置に設けられて、前記
中心軸にほぼ平行な厚さが最大の後端部（６０ｂ）を有
し、該傾斜部の後端部は冷却液から分離された異物を保
持する環状のポケット（６２）を画定するように前記分
離部材の基端部から半径方向外側に間隔をあけて設けら
れている請求項１０記載の異物分離装置。
Applications Claiming Priority (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| US07/649,523 US5075073A (en) | 1991-02-01 | 1991-02-01 | Foreign object separator for a reactor cooling system |
| US649,523 | 1991-02-01 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH04337498A true JPH04337498A (ja) | 1992-11-25 |
| JPH0734039B2 JPH0734039B2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=24605167
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4033945A Expired - Lifetime JPH0734039B2 (ja) | 1991-02-01 | 1992-01-27 | 原子炉冷却系用の異物分離装置 |
Country Status (2)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US5075073A (ja) |
| JP (1) | JPH0734039B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012098874A1 (ja) * | 2011-01-19 | 2012-07-26 | 株式会社 東芝 | 加圧水型原子炉 |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US5519744A (en) * | 1994-12-06 | 1996-05-21 | General Electric Company | Removable shroud and pump deck for a boiling water nuclear reactor |
| US5583899A (en) * | 1995-01-17 | 1996-12-10 | General Electric Company | Removable retrofit shroud for a boiling water nuclear reactor and associated method |
| US5631938A (en) * | 1996-05-06 | 1997-05-20 | General Electric Company | Reactor internal pump maintenance cover |
| US20070138072A1 (en) * | 2005-11-02 | 2007-06-21 | Continuum Dynamics, Inc. | Trash rack for nuclear power plant |
Family Cites Families (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| GB1464425A (en) * | 1974-04-05 | 1977-02-16 | Atomic Energy Authority Uk | Nuclear reactors |
| FR2384324A1 (fr) * | 1977-03-16 | 1978-10-13 | Framatome Sa | Puisard de recirculation pour les circuits d'injection de securite et d'aspersion d'un reacteur nucleaire |
| US4657730A (en) * | 1983-10-28 | 1987-04-14 | Westinghouse Electric Corp. | Low stressed rationally shaped core support |
| US4634525A (en) * | 1984-10-04 | 1987-01-06 | Westinghouse Electric Corp. | Loose parts filter |
| JPS61284696A (ja) * | 1985-06-12 | 1986-12-15 | 株式会社日立製作所 | 原子炉 |
| US4716012A (en) * | 1985-10-07 | 1987-12-29 | Westinghouse Electric Corp. | Reactor internals loose parts strainer |
-
1991
- 1991-02-01 US US07/649,523 patent/US5075073A/en not_active Expired - Fee Related
-
1992
- 1992-01-27 JP JP4033945A patent/JPH0734039B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| WO2012098874A1 (ja) * | 2011-01-19 | 2012-07-26 | 株式会社 東芝 | 加圧水型原子炉 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| US5075073A (en) | 1991-12-24 |
| JPH0734039B2 (ja) | 1995-04-12 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19960109 |