JPH04333652A - 医療用不織布複合シート - Google Patents

医療用不織布複合シート

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JPH04333652A
JPH04333652A JP10079491A JP10079491A JPH04333652A JP H04333652 A JPH04333652 A JP H04333652A JP 10079491 A JP10079491 A JP 10079491A JP 10079491 A JP10079491 A JP 10079491A JP H04333652 A JPH04333652 A JP H04333652A
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実 福井
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は医療用不織布複合シート
に関する。詳しくは、充分な撥液性、バクテリアバリヤ
ー性の発現と力学的な強力を有しながら、着心地として
、特に柔軟性、肌ざわり性、に優れた、従来にないバラ
ンスのとれた不織布メディカルガウン、ドレープ、ワイ
パー等に用いることができる医療用不織布複合シートに
関する。
【0002】
【従来の技術】不織布のメディカルガウンは、従来のリ
ネンのメディカルガウンに比べて、病院側の使い捨てに
よる簡便性と、衛生面、再生保管管理面での人件費削減
につながるトータルコスト性に加えて、バクテリアバリ
ヤー性、着心地の改良された種々のタイプのものが市販
され、織布製のリネンメディカルガウンに代替して使用
量が増加している。これまでの不織布メディカルガウン
としては、大きく3つに分けることができる。ひとつは
、特公昭48−38025号公報等で開示されているス
パンボンド不織布を用いたものである。これは高分子重
合体を紡糸直下、空気、ガス等でフィラメントを牽引し
、集積したウェブに熱エンボスをかけて、エンボス部で
繊維を熱接着させたものである。この為着用に耐える十
分な強度と通気性を有するが、均一分散性に劣る為、撥
液性やバクテリアバリヤー性に劣るという欠点があった
。二つ目には、例えば、特開昭59−94659号公報
に開示のように、ウェブや不織布を複合化した複合不織
布シートがある。これは、長繊維集合物の上に木材パル
プの抄紙シートを積層し、柱状流交絡一体化する所謂ス
パンレースタイプの不織布であって、これは、木材パル
プが長繊維不織布の繊維のつくる孔を塞ぐようにフィブ
リル化して目詰めする為に、耐水性、即ちバクテリアバ
リヤー性に優れるが、反面、柱状流による交絡が不織布
に対して直線的である為、巻き取り方向の強度は大きい
がその垂直方向の強度が極めて低い、パルプを用いてい
るので薄く風合いが紙ライクであり高級感に欠けるとい
う欠点がある。また、特開平1−97257号公報に開
示されているように、パルプ以外の短繊維群がシート状
に集積されてなる繊維ウェブと連続フィラメント群の各
交点が自己接着されてなる繊維フリースとを積層した積
層物に、高圧柱状流を作用させて、短繊維間や短繊維と
連続フィラメント間を緊密に絡合させた不織布がある。 これは、優れたドレープ性と強度を有するとされている
が、短繊維ウェブの製法としてカード法やエアーレイ法
を用いており、比較的繊維長の長い短繊維を用いている
ため、高速柱状流工程での繊維の交絡が不充分になる為
、強度が今だ不充分である。さらには、特開平3−33
52号公報には、極細繊維が接合されてなる分割繊維を
含有した繊維ウェブA層と極細繊維よりも太繊度の構成
繊維よりなる繊維ウェブB層とを積層して、高圧柱状流
を施して分割繊維を極細繊維に分割し、極細繊維と構成
繊維を交絡一体化させたバクテリアバリヤー性に優れた
不織布を開示している。しかしながらこの不織布は、カ
ード法でウェブを製造しているため、繊維長が長く、か
つウェブにしてから分割繊維を割繊しているため、極細
繊維の開繊分散化が不充分で、均一性にかけるという欠
点があり、極細繊維が使われているわりには、強度、耐
水圧も不充分である。三つ目には、均一性と極めて高い
緻密性、風合の柔らかい、抄紙法で得られる抄造シート
として、柱状流交絡を行い強度を発現させた湿式不織布
があげられる。例えば、本出願人による特開平3−14
693号公報があげられ、これには、繊維長が20mm
以下と短くても繊維長(L)と繊維径(d)との比が0
.8×103 <L/d<2.0×103 を満たして
いれば、均一性、緻密性に優れるということが記載され
、巻き取り方向とその垂直方向で強度の差が極めて小さ
く、樹脂加工をしなくても充分に実用に耐え得る強力を
有すると共にリントフリー性にも優れる、メディカルガ
ウンに最適の不織布が開示されている。しかしながら、
この不織布は、短繊維の交絡性が極めて高い為に、柔軟
性や高級感につながるかさ高性が若干損われるという欠
点を有していた。
【0003】このように、従来技術で得られる不織布に
は、一長一短があり、欠点のない医療用不織布複合シー
トは今だ実現されていないというのが現状である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、従来の不織
布シートの欠点を解消し、充分な強度、撥液性、バクテ
リアバリヤー性、リントフリー性を有すると共に、術者
にとって着心地の優れた、特に柔軟性、かさ高性(高級
感)、通気性に優れた欠点のないメディカルガウン用不
織布に適した医療用不織布複合シートを提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、再生セルロー
ス系およびまたは合成高分子系からなる短繊維ウェブ層
と、部分的に構成繊維同志が接合されてなる単糸繊度が
0.5d以上の長繊維不織布層との積層不織布複合シー
トであって、該短繊維ウェブ層の繊維長が10mm以下
で、繊維長(L)と単繊維径(d)との比が、0.05
×103 ≦L/d≦0.6×103 であり、かつ該
ウェブ層中で短繊維同志が交絡していること及び該短繊
維ウェブ層と該不織布層の接合面で該両層の繊維が交絡
一体化していることを特徴とする医療用不織布複合シー
トである。
【0006】即ち、本発明者らは、極めて限定された長
さ及び太さの関係を有する短繊維からなる短繊維ウェブ
層と長繊維不織布層を積層させ、水流などによる高速柱
状流やニーパン等の方法により交絡一体化させるとメデ
ィカルガウンの着心地につながる極めて高い柔軟性と通
気性を発現すると共に、充分な実用強度、耐水性を有す
る医療用不織布複合シートとなることを見い出し、本発
明に至ったものである。
【0007】本発明でいう短繊維ウェブ層は、再生セル
ロース系短繊維や合成高分子系短繊維の集積物であるこ
とが必要であり、均一に集積させることができる点で抄
紙法でつくるのが好ましいが、もちろん可能であれば、
その他の手法を用いてもよい。ここでいう再生セルロー
ス系短繊維とは、パルプや綿花を原料として作られる、
ビスコースレーヨンやキュプラ等があげられ、合成高分
子系短繊維としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート、ナイロン6、ナイロン66、アクリルなどの短繊
維があげられる。用いられる短繊維の長さは10mm以
下で、短繊維長Lと単繊維径dの比L/dが、0.05
×103 ≦L/d≦0.6×103 を満たしている
必要がある。
【0008】ここでいう単繊維径dとは、繊維の断面形
状が円形でない場合は、その断面の重心を通る最長長さ
と最短長さの相加平均に相当し、断面が円形の場合は、
もちろん、円の直径に相当する。短繊維が上述の条件を
満たしていると、不織布層に積層した後、柱状流やニー
ドルパンチによる交絡処理を行った際に、ウェブ層内で
の短繊維同志のループの形成を中心とした交絡と、不織
布層の長繊維との交絡がバランス良く行われ、当初、全
く予想されなかった強度、耐水圧を落とさずに、柔軟性
、通気性の優れた不織布複合シートが実現される。即ち
、短繊維ウェブ層と長繊維層の複合シートに於いて、短
繊維ウェブ層中では短繊維同志が交絡点間でループを形
成しながらリラックスした交絡状態を中心とした「立体
的な構造」となっている為、非常に柔軟な特性と、かさ
高感のある優れた風合と通気性を発現するし、かつ長繊
維不織布層の長繊維との「交絡が充分密に行われた構造
」となっている為、充分な強度を発現する。さらに、こ
の「交絡が充分密に行われた構造」となっているため、
撥水剤による撥水加工により、実用的な耐水圧が発現さ
れる。撥水剤としては、フッ素系、シリコン系、ワック
ス系などの市販の撥水剤を用いることができ、その付着
量としては、不織布重量に対して通常0.1〜5%程度
が好ましい。また、「交絡が充分密に行われた構造」に
おいて、隣接した繊維の交絡点を結ぶ直線の平均が40
0μm以下0.1μm以上であると、強度、耐水圧の面
で好ましい。
【0009】尚、短繊維ウェブ層中での短繊維同志の交
絡としては、任意の短繊維が他の短繊維とつくる交絡点
のうち、隣接した交絡点間を結ぶ繊維の平均長さL″と
、その隣接した交絡点間を結ぶ直線距離の平均長さL′
との比L″/L′が1.5以上であると、ループを形成
する割合が高く好ましい。繊維長Lが10mmを越える
場合のように、短繊維の繊維長が長すぎたり、太い場合
には、ウェブ中で動きにくいので、柱状流やニーパンに
よって繊維の配向が充分に起らない。また、繊維が短く
ても繊維の太さとのバランスがとれていない場合、例え
ばL/d>0.6の場合は、ウェブ層中の繊維の交絡が
強くなってしまい充分に長繊維不織布層中の短繊維との
交絡が行われなくなり、L/d<0.05の場合、短繊
維が屈曲しずらくなるので交絡しずらくなり充分な強度
が発現されなくなると推定される。即ち、本発明者らが
見い出した極めて限定された条件を満たす短繊維のみが
、上述の構造と優れた特性を有する医療用不織布複合シ
ートを実現するものである。
【0010】尚、短繊維ウェブ層の目付けとしては、1
0g/m2 以上100g/m2 以下が短繊維同志の
ループの形成を中心とした交絡と長繊維不織布層との交
絡一体化が充分に起こり好ましい。尚、耐水圧や強力を
発現するために、柔軟性や通気性を劣さない程度にパル
プや極細繊維などを混繊してもよい。
【0011】次に、本発明でいう長繊維不織布層とは、
ナイロン6、ナイロン66、ポリプロピレン、ポリエチ
レンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレートなど
熱可塑性高分子繊維や、それらの混合紡糸、複合紡糸繊
維をネット上に紡糸し、牽引・熱エンボスをかける、所
謂スパンボンディング法や熱融着短繊維を混合したり、
接着剤で部分的に接合して得られる不織布である。部分
的に接合されている面積は、短繊維ウェブ層の繊維との
交絡に関係するし、充分な強度と風合を得るためには、
その接合方式によって適する範囲が存在する。例えば、
熱エンボスによる部分接合を行うスパンボンド法では、
不織布層の面積の2%〜20%の範囲内で熱接合されて
いることが好ましい。
【0012】また、長繊維不織布層に用いられる繊維の
太さとしては、不織布複合シートとしての強度に影響す
るので、単糸繊度が0.5d以上必要である。また、目
付としては10g/m2 以上100g/m2 以下が
好ましい。次に、短繊維ウェブ層中の短繊維同志のルー
プを中心とした交絡や長繊維不織布層中の長繊維と短繊
維ウェブ中の短繊維との交絡一体化を実現する複合化手
段としては、従来公知のニードルパンチング法や特開平
3−33252号公報に記載の柱状流法によって行うこ
とができるが本願の目的を達成することができるもので
あれば、その他の公知の技術を用いることができるのは
言うまでもない。このうち、柱状流法による複合化は、
噴射ノズルを高速周回させたり、噴射ノズルと複合化さ
れる積層体との間にメッシュを入れることにより穴のな
い極めて表面品位の高い医療用不織布複合シートとなる
ので好ましい。また、医療用不織布複合シートの二層の
接合面での交絡一体化による強度の発現や長繊維不織布
層の柔軟化を促進するためには、短繊維ウェブ層側と共
に長繊維不織布層側からもニードルパンチングや柱状流
をかけると良い。尚、ニードルパンチングや柱状流によ
って処理される部分の面積は、医療用不織布複合シート
の50%以上となるように処理されると求める構造と物
性が十分に発現されるので好ましい。また、ニードルパ
ンチングに用いられる針の太さは、できるだけ細いもの
が好ましく、例えば最も太い場所で0.5mm以下であ
ると良い。また、柱状流のノズル径としては、0.03
〜0.5mm程度が好ましく、柱状流の水圧としては、
20Kg/cm2 以上100Kg/cm2 以下が、
好ましい。
【0013】次に、本発明物の一例の構造断面概念図と
その物性測定値を用いて、本発明をさらに詳しく説明す
る。図1は、本発明物の一例である実施例2記載の医療
用不織布複合シートの平面に対して垂直方向の断面構造
の概念図である。図中、1A層は、レーヨン短繊維(繊
維長5mm、繊維径10μm)の短繊維ウェブ層(40
g/m2 )であり、1B層は、単繊維径10μm、目
付30g/m2 のエステルスパンボンド(熱エンボス
面積10%)を示す。図から明らかなように、1A層中
では、レーヨン短繊維11は、隣接した交絡点間a,b
でループ(例えば11′の斜線部)を形成している。ま
た、1A層と1B層の接合面では、レーヨン短繊維11
とエステル長繊維12が充分交絡一体化している。
【0014】一方、図2には、比較例として、繊維長2
0mmのレーヨン短繊維(繊維径10μm)からなる短
繊維ウェブ層(目付40g/m2 )を用いている以外
は、上述の実施例2と全く同一の長繊維不織布と同一の
複合条件で複合した複合不織布シートの平面に垂直な方
向の断面構造の概念図である。図中、2A層は、短繊維
ウェブ層、2B層は長繊維不織布層を示す。図から明ら
かなように、2A層中では、繊維長が20mmと長いレ
ーヨン短繊維21を用いているので、短繊維同志の交絡
が不充分で、かつ、ループの形成もほとんど見られず平
面に対して短繊維は水平に配向している。従って、2A
層と2B層の接合面では、レーヨン短繊維21とエステ
ル長繊維22とは、ほとんど交絡が見られない。表1、
表1に示された上述の実施例2と比較例2を比較すると
、本発明物の効果を明確に知ることができる。即ち、本
発明物である実施例2の柔軟性を示す純曲げ弾性率は、
比較例2の半分程度の値であり極めて柔軟性に優れるこ
とがわかる。さらに、かさ高性、通気性に優れると共に
強度も若干優れていることがわかる。以上のように、本
発明物は、医療用不織布、特にメディカルガウンとして
用いた場合、柔軟性に優れ、かさ高で高級感に溢れると
共に通気性があってムレのない着心地が極めて優れ、か
つ実用強度、実用耐水圧、バクテリアバリヤー性を満た
す、バランスのとれたメディカルガウンとして使用する
ことができる。
【0015】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明する。尚、実施例中の測定値は以下の方法によって測
定したものである。 ・目付(g/m2 );JIS−L−1096に準拠。 ・厚み(mm);JIS−L−1096に準拠。 ・純曲値(gcm2 /cm);ピュア・ベンディング
テスター(カトウテック(株)製、純曲試験機)を用い
て、試料の複合工程進行方向(経)と、それに垂直な方
向(緯)を各々5回測定して平均値を表わした値。 ・通気性(cc/cm2 ・sec);JIS−L−1
096に準拠し、フラジール型試験機で測定。5回の測
定の平均値で表わす。 ・強力(Kg/3cm巾);JIS−L−1096に準
拠。3cm巾でつかみ間隔20cmになるようにサンプ
ルを調整。東洋ボールドウィン社製Tensilon 
 UTM−I型機で測定。5回の平均値で表わす。 ・伸度(%);強力と同様の手法によって測定。5回の
平均値で表わす。 ・耐水圧(mmH2 0);JIS−L−1092に準
拠。低水圧法(1000mmH2 O水柱迄)で測定し
、5回の平均値で表わす。 ・メイソンジャーテスト;IST80、7−70、メー
ソンジャー法に準拠、114mmH2 Oの水柱圧の負
荷により水モレを発生するに至までの時間(分)を測定
する。60分以上を合格とし、3回の測定の平均値で表
わす。
【0016】尚、本実施例の医療用不織布複合シートは
、すべて、複合処理後、撥水加工したものであり、その
処方は下記の通りである。 撥水剤;明成化学、アサヒガードシリーズ、AG−43
3 処理;撥水剤3%水溶液に浸漬した後100℃15分乾
燥し、さらに130℃にて1分間硬化させる。
【0017】また、本実施例の医療用不織布複合シート
の複合は、すべて水流による高速柱状流によって行った
。その複合条件は下記の通りである。 ・柱状流噴射ノズル;オリフィス径0.2mm、幅方向
配列のピッチ5.0mm、 ・柱状流回数と条件;柱状流噴射ノズル3列×20Kg
/cm2 で表裏、次に18列×30Kg/cm2 で
表裏、さらにノズルと医療用不織布複合シートの間に8
0メッシュの金網を入れて散水させ、8列×30Kg/
cm2 で表裏から噴射複合化した。 ・ノズルから医療用不織布シートまでの距離;30mm
。 ・搬送金網のメッシュと搬送スピード;80メッシュ、
4m/分。 ・ノズル周回条件;回転半径4mm、回転数400rp
m。 ・その他;搬送金網上に長繊維不織布層を置き、その上
に短繊維ウェブ層を置き、初めに短繊維ウェブ層側(表
側)から柱状流をかけ、次にひっくり返して、長繊維不
織布層側(裏側)からかけた。 (短繊維ウェブ層の作製)繊維長3mm、単繊維径10
μmのレーヨン短繊維(L/d=0.3×103 )を
水中に分散、攪拌し、1%濃度のスラリーとした。この
スラリーを80メッシュの金網により搬送する傾斜式網
抄造機で抄造し、目付40g/m2 の短繊維ウェブ層
(1)を得た。同様にして、繊維長5mm、単繊維径1
0μmのレーヨン短繊維(L/d=0.5×103 )
を用いて、スラリー濃度をかえることによって目付、2
0、30、40g/m2 の短繊維ウェブ層(2)、(
3)″、(4)を、繊維長6mm、単繊維径10μmの
レーヨン短繊維(L/d=0.6×103 )を用いて
、目付40g/m2 の短繊維ウェブ層(5)を得た。 また、繊維長2mm、単繊維径20μmのレーヨン短繊
維(L/d=0.1×103 )からなる短繊維ウェブ
層(6)を、単繊維径10μmで、繊維長5mm、6m
mのポリエステル繊維(L/d=0.5×103 、0
.6×103 )の目付40g/m2 の短繊維ウェブ
層(7)、(8)を得た。さらには、繊維長5mmで単
繊維径10μmのレーヨン短繊維とエステル短繊維を1
:1に混合して目付40g/m2 の短繊維ウェブ層(
9)を得た。
【0018】
【実施例1〜12】長繊維不織布層として、旭化成工業
(株)製ポリエステルスパンボンドE1030(目付3
0g/m2 、エンボス面積率10%)を用いて短繊維
ウェブ層(1)、(2)、(3)、(4)、(5)、(
6)、(7)、(8)、(9)とそれぞれ柱状流複合し
た。
【0019】(1)と複合したものを実施例1、(4)
と複合したものを実施例2、(5)と複合したものを実
施例3、(6)と複合したものを実施例7、(3)と複
合したものを実施例8、(2)と複合したものを実施例
9、(7)と複合したものを実施例10、(8)と複合
したものを実施例11、(9)と複合したものを実施例
12とする。
【0020】また、長繊維不織布層として、旭化成工業
(株)製で目付30g/m2 、熱エンボス面積6%の
ポリエステルスパンボンドE3030、ポリプロピレン
スパンボンドP3030、ナイロンスパンボンドN30
30と、短繊維ウェブ層(4)とをそれぞれ柱状流複合
することにより、本発明物である実施例4、5、6を各
々得た。
【0021】
【比較例1〜8】比較例として、繊維長1mmで単繊維
径30μm及び、単繊維径10μmで繊維長が20mm
、10mmの各レーヨン短繊維(各L/d=0.03×
103 、2.0×103 、1.0×103 )から
なる目付40g/m2 の短繊維ウェブ層(10)、(
11)、(12)を短繊維ウェブ層(1)と同様の手法
で作成した。次に長繊維不織布層としてE1030を用
い、本発明物と同様の柱状流条件下で複合化し、比較例
1、2、3を作製した。また、単繊維径10μmで、繊
維長10mmのポリエステル短繊維と同じ単繊維径で、
繊維長8mmのレーヨン短繊維を1:1の比率で水に分
散混合し、2%濃度のスラリー溶液を作製し、実施例で
用いた抄造機で抄造し70g/m2 の目付の短繊維ウ
ェブ層を得た。この短繊維ウェブ層に単独で実施例と同
一の条件下で柱状流をかけて比較例8を得た。
【0022】表1〜表4には、本発明物である実施例1
〜12、比較例として比較例1、2、3、8と共に、E
1030、E3030、N3030、P3030も比較
例4、5、6、7として使い、メディカルガウンとして
必要な物性データを測定したものをまとめた。表1〜表
4からわかるように、本発明物はいずれも、複合してい
る比較例1〜3及び目付70g/m2 の比較例8より
も柔軟性を表わす純曲値が経、緯とも小さく、厚みが大
きくかさ高性、通気性に優れると共に複合性もよいこと
がわかる。また、比較例8に対しては、強度が優れ、撥
水処理による強力低下が複合化によって改善されること
がわかる。
【0023】また、比較例4、5、6、7に比べて、強
度、耐水圧、メイソンジャーが著しく優れ、複合化の効
果が得られていることがわかる。尚、短繊維ウェブ層中
の隣接した交絡点間を結ぶ繊維の平均長さL″と、その
隣接した交絡点間を結ぶ直線距離の平均長さL′との比
L″/L′について、本発明物である実施例1〜実施例
12にはすべてL″/L′>2であったが、比較例の1
、2、3、8は、いずれもL″/L′<1.5であった
【0024】
【表1】
【0025】
【表2】
【0026】
【表3】
【0027】
【表4】
【0028】
【発明の効果】本発明の医療用不織布複合シートは非常
に柔軟性に富み、かさ高で通気性があるばかりでなく、
実用強度に耐えうる充分な強度と耐水性、バクテリアバ
リヤー性を有するので、メディカルガウン、ドレープ、
各種検査用ガウンや患者着などに安全性が高く、着心地
の優れたものとして用いることができる。加えて、クリ
ーンルーム用作業着、マスク、クリーンワイパー、フィ
ルター等各種衛生材料としてもその応用が見込まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の医療用不織布複合シートの一実施例の
面に垂直方向の断面構造の概念図。
【図2】比較例の一例の面に垂直方向の断面構造の概念
図。
【符号の説明】
1A、2A    短繊維ウェブ層 1B、2B    長繊維不織布層 11、21    レーヨン短繊維 12、22    エステル長繊維

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  再生セルロース糸および/または合成
    高分子系からなる短繊維ウェブ層と、部分的に構成繊維
    同志が接合されてなる単糸繊度が0.5d以上の長繊維
    不織布層との積層不織布複合シートであって、該短繊維
    ウェブ層の繊維長が10mm以下で、繊維長(L)と単
    繊維径(d)との比が、0.05×103 ≦L/d≦
    0.6×103 であり、かつ該ウェブ層中で短繊維同
    志が交絡していること及び該短繊維ウェブ層と該不織布
    層との接合面で該両層の繊維が交絡一体化していること
    を特徴とする医療用不織布複合シート。
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