JPH04330883A - 多重信号伝送装置 - Google Patents

多重信号伝送装置

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JPH04330883A
JPH04330883A JP3020442A JP2044291A JPH04330883A JP H04330883 A JPH04330883 A JP H04330883A JP 3020442 A JP3020442 A JP 3020442A JP 2044291 A JP2044291 A JP 2044291A JP H04330883 A JPH04330883 A JP H04330883A
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JP
Japan
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signal
image
input
scanning line
signals
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Application number
JP3020442A
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Yoshihide Kimata
木俣 省英
Seijirou Yasuki
成次郎 安木
Yoshihiko Ogawa
佳彦 小川
Kiyoyuki Kawai
清幸 川井
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Toshiba Corp
Nippon Television Network Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Nippon Television Network Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0002】
【産業上の利用分野】この発明は、現行方式のテレビジ
ョンシステムで扱われている画像信号により映出される
画面よりも横長の画面を形成することができるワイドア
スペクト信号を伝送することができ、しかもその伝送信
号は、現行方式のテレビジョン受像機であっても受信し
て再生することができるように伝送方式を工夫した多重
信号伝送装置に関する。
【0003】
【従来の技術】近年、現行方式のテレビジョン信号によ
り映出される画面のアスペクト比(4:3)よりも横長
のアスペクト比(例えば16:9)のワイド画面のテレ
ビジョン信号(ワイドアスペクト信号)を、現行テレビ
ジョン方式と両立性を保ちながら伝送できるテレビジョ
ンシステムの研究、開発が行われている。
【0004】このようなワイドアスペクト信号伝送方式
を大別すると、サイドパネル方式とレターボックス方式
とがある。以下、この2つの方式について説明を行う。
【0005】図11(a)は、サイドパネル方式を説明
するための画面説明図である。アスペクト比16:9の
画像信号は、センターパネルと左右のサイドパネルに分
割される。そして、センターパネルが水平方向へ時間伸
張され4:3のアスペクト比に設定され、サイドパネル
は時間圧縮され、水平オーバースキャン部等の部分に多
重される。このようにエンコードされた画像信号は、現
行方式のテレビジョン受像機で再生するとセンターパネ
ルが4:3の画面一杯に映出されることになる。一方、
ワイドアスペクト信号のデコーダでは、エンコード時と
は逆の処理がセンターパネル、サイドパネルに施され、
センターパネルとサイドパネルとが繋ぎ合わせられ、1
6:9のアスペクト比の画像を映出できるように処理さ
れる。
【0006】サイドパネル方式を記載した文献としては
、テレビジョン学会技術報告(1989年8月  Vo
l.13,No.41,pp.19 〜24)の“アス
ペクト比拡大のための多重手法の検討”がある。
【0007】図12は、サイドパネル方式を実現するエ
ンコーダとデコーダの例を示している。同図(a)はエ
ンコーダを示している。入力端子1001に導入された
ワイドアスペクト信号は、分割回路1002にてセンタ
ーパネルとサイドパネルに分割され。センターパネルは
、4/3倍伸張回路1003にて時間伸張され、現行方
式のテレビジョン受像機で表示されたときに図形歪みの
ない画像信号に変換される。サイドパネルは、水平高域
通過フィルタ(H−HPF)1007と減算器1006
に入力される。減算器1006には、水平高域通過フィ
ルタ1007の出力が供給されている。従って、減算器
1006からは、水平の低域成分が得られる。水平低域
成分は、1/5倍圧縮回路1004に入力されて時間圧
縮され、現行方式のテレビジョン受像機に入力された場
合、水平オーバースキャン部に対応するように変換され
る。1/5倍圧縮回路1004の出力と、4/3倍伸張
回路1003の出力とはセレクタ1008に入力される
。ここでは、有効表示領域ではセンターパネルの信号が
選択され、水平オーバースキャン部ではサイドパネルの
信号が選択される。このセレクタ1008の出力は、セ
レクタ1009に入力される。セレクタ1009の他方
の入力部には、先の水平高域成分が並び替えられて垂直
オーバースキャン部に多重できるように処理される。 この処理は、並び替え回路1005によって行われる。 よってセレクタ1009は、垂直オーバースキャン部で
並び替え回路1005からの出力を選択し、それ以外の
期間ではセレクタ1008からの出力を選択して出力端
子1010に導出する。
【0008】図12(b)において、入力端子1011
には、上記のように処理され、現行方式と両立性を保つ
画像信号が入力される。この画像信号は、セレクタ10
12において、垂直オーバースキャン部とそれ以外の部
分とが分離される。垂直オーバースキャン部の信号は、
並び替え回路1016に入力され元の配列になるように
並び替え処理される。一方、垂直オーバースキャン部以
外の信号は、セレクタ1013に入力される。セレクタ
1013は、水平オーバースキャン部とそれ以外の信号
とを分離する。水平オーバースキャン部の信号は、5倍
伸張回路1015に入力されて水平方向へ5倍に伸張さ
れ加算器1017に入力される。よって加算器1017
では、サイドパネルの高域成分と低域成分とが合成され
ることになる。一方、水平オーバースキャン部以外の信
号は、3/4倍圧縮回路1014に入力され、合成回路
1018に供給される。この合成回路1018には、加
算器1017からの信号も入力されている。これにより
合成回路1018では、ワイドアスペクト信号が復元さ
れ、出力端子1019に導出される。
【0009】次に、レターボックス方式について説明す
る。
【0010】図11(b)はレターボックス方式を説明
するために示した画面説明図である。アスペクト比16
:9の画像信号は、上下(垂直方向)に圧縮され、4:
3のアスペクト比の画面に納まるように処理される。ま
た圧縮により、画面上下部分には上下マスク部が生じる
。この上下マスク部には、圧縮処理によりセンター部か
ら欠落した高解像度用の信号が多重され、ワイドアスペ
クト比信号を復元する際に利用できるようになっている
。従って、デコーダでは、センター部が上下に伸張され
、かつ上下マスク部に多重されている高解像度用の信号
が再生され伸張された画像信号に加算される。
【0011】レターボックス方式を記載した文献として
は、テレビジョン学会技術報告(1989年9月  V
ol.13,No.41,pp.37 〜42)の“レ
ターボックス方式による垂直周波数特性向上の一手法”
がある。
【0012】図13はレターボックス方式を実現するた
めの説明図である。16:9の原画像信号を480[テ
レビ本]の順次走査の信号とする。画像を歪み無く4:
3のアスペクト比の画面で表示するためには、上下方向
に3/4倍に圧縮し360[テレビ本]の信号にしなけ
ればならい。さらに現行方式のテレビジョン受像機でも
受信し映出できるようにするためにはインターレース化
しなければならない。すると、1フィールドあたり18
0[テレビ本]の信号に変換する必要がある。上記文献
には、480[テレビ本]の順次走査のワイドアスペク
ト信号を360[テレビ本]のインターレースの信号に
変換する手法が示されている。
【0013】図13(a)に示すように、480[テレ
ビ本]の順次走査信号を8本毎にマトリックス演算し、
その結果の3本をセンター部へ、残り5本を上下マスク
部に多重するようにしている。従って1/60秒で48
0[テレビ本]の信号は、1/60秒で180[テレビ
本]の信号に変換され、上下方向に圧縮されたインター
レース信号となる。同図(b)には、マトリックス演算
式を示している。8×8のマトリックス演算を施す場合
、係数を適当に選ぶことで現行受像機と両立性のある信
号に変換することができる。また5本の上下マスク部多
重用信号は、水平帯域を0.8MHz に制限され、1
/5倍時間圧縮されることにより、1/60秒で60本
の領域に多重伝送することができる。
【0014】図14は、上記のレターボックス方式を実
現するためのエンコーダ、図15はデコーダを示してい
る。
【0015】図14のエンコーダを説明する。入力端子
1201、1202、1203には、カメラ等からのR
,G,B信号が入力される。この信号はアスペクト比1
6:9、480[テレビ本]の順次走査信号である。 R,G,B信号は、マトリックス回路1204に導かれ
、輝度信号Y、I信号、Q信号に変換された後、アナロ
グデジタル(A/D)変換器1205に入力される。 デジタル化された輝度信号Yは、シリアルパラレル(S
−P)変換器1206に供給され、I信号とQ信号は画
素単位で選択動作を行うセレクタに供給される。S−P
変換器1206では、8本の走査線の信号を並列に出力
し、マトリックス回路1207に供給しマトリックス演
算を実行させる。得られた演算結果のうち3本の信号は
並列に出力されてパラレルシリアル(P−S)変換器1
208に供給され、直列変換されセンター部信号として
出力される。残り5本の信号はP−S変換器1211に
供給され、直列変換され、水平低域通過フィルタ(H−
LPF)1212にて0.8MHz に帯域制限される
。帯域制限された信号は、1/5倍圧縮回路1213に
入力されて時間方向へ1/5倍に圧縮され、上下マスク
部に多重するために並び替え回路1214に入力される
。 0.8MHz の信号が1/5に圧縮されると0.8M
Hz ×5=4MHz となるが、これは現行方式のテ
レビジョン信号帯域で伝送できる周波数である。センタ
ー部信号は、インターレース変換器1209にてインタ
ーレース信号に変換されてセレクタ1210に供給され
る。セレクタ1210は、上下マスク部では、並び替え
回路1214からの出力を選択し、センター部ではイン
ターレース変換器1209からの信号を選択し出力端子
1220に導出している。
【0016】I,Q信号は、セレクタ1215にて時分
割多重された信号となり、S−P変換器1216に入力
され8本の並列信号となりマトリックス回路1217に
入力される。ここでも輝度信号と同様なマトリックス演
算が行われる。マトリックス回路1217のうち3本の
信号は、P−S変換器1218に入力され直列信号とな
りインターレース変換器1219に入力され、インター
レース変換される。インターレース変換されたI,Q信
号は出力端子1221に導出される。
【0017】図15は上記のように伝送されてきた画像
信号をワイドアスペクト信号にデコードするデコーダを
示している。入力端子1301には輝度信号Y、入力端
子1302にはI及びQ信号が入力される。輝度信号Y
は、セレクタ1302に入力され、センター部と上下マ
スク部の信号とに分割される。センター部は、倍速変換
器1303に入力され順次走査信号に変換され、S−P
変換器1307に入力され1本から3本の信号に変換さ
れる。S−P変換器1307の出力は、逆マトリックス
回路1309に入力される。上下マスク部の信号は、並
び替え回路1304に入力されて送り側とは逆の処理の
並び替えが行われ、5倍伸張回路1305に入力される
。そして5倍伸張回路1305の出力は、倍速変換器1
306にて倍速変換され、S−P変換器1208に入力
され1本から5本に変換され逆マトリックス回路130
9に入力される。逆マトリックス回路1309に入力さ
れた8本の信号は、送り側とは逆のマトリックス演算が
行われ、P−S変換器1310に入力される。これによ
りP−S変換器1310からは、ワイドアスペクト信号
が得られる。他方、入力端子1311に入力されたI,
Q信号は、倍速変換器1312に入力されて倍速変換さ
れ、S−P変換器1313に入力される。並列変換され
た信号は逆マトリックス回路1314に入力され輝度信
号と同様に逆変換される。ここで、3本の信号が入力さ
れているので残り5本分の信号は例えば零信号が利用さ
れる。逆マトリックス回路1314か得られた信号は、
P−S変換器1315に入力される。これによりワイド
アスペクト信号用のI及びQ信号が得られるが、送信側
で処理したように時分割多重されている。そこでこの変
換器の出力は、セレクタ1316に入力されて分離され
D/A変換器1317に入力される。D/A変換器13
17には、P−S変換器1310からの輝度信号も入力
されている。D/A変換器1317から出力された輝度
信号、I,Q信号は、逆マトリックス回路1318に入
力され、R,G,B信号に変換され、それぞれの信号は
出力端子1319、1320、1321に導出される。
【0018】上述したように、サイドパネル方式あるい
はレターボックス方式を用いて伝送及び受信することに
より、伝送途中のテレビジョン信号は現行方式と両立性
があり、現行方式のテレビジョン受像機においても受信
再生することが可能である。しかしながら、これらの方
式はそれぞれ問題点を備えている。
【0019】サイドパネル方式では、現行方式のテレビ
ジョン受像機でみると、カットされたサイドパネルを見
ることができず、また放送側においてもサイドパネルが
カットされることを前提として番組を制作しなければな
らい。またサイドパネルがカットされることは、番組制
作側の著作権上で問題である。
【0020】一方、レターボックス方式は、ワイド画面
のすべてを現行方式のテレビジョン受像機でみることは
できるが、現行方式のテレビジョン受像機でみた場合、
上下マスク部が画面を占める割合が大きく、スクリーン
全体の利用効率が悪いという問題がある。
【0021】そこで最近では、ワイド画面のテレビジョ
ン信号をレターボックス方式で上下圧縮するその圧縮率
を小さくして画面の有効利用を図り、かつ4:3のアス
ペクト比にあわせるためにサイド部を少しカットして伝
送するという中間方式が提案されている。この方式によ
ると、現行方式のテレビジョン受像機で画像を見た場合
、上下マスク部のスクリーン占有割合は、レターボック
ス方式単独を利用した場合よりも少なくなり、かつサイ
ド部のカットの割合は、サイドパネル方式単独を利用し
た場合よりも少なくて済み、双方の欠点を緩和し妥協点
を見出だした方式となる。
【0022】従って、中間方式は、ワイドアスペクト信
号を処理する場合、レターボックス方式による処理とサ
イドパネル方式による処理が合わせて採用される。
【0023】図16は、中間方式によるエンコーダ及び
デコーダの処理経路を示している。アスペクト比16:
9、480本の順次走査信号のメイン信号は、まずレタ
ーボックスエンコーダ1401に入力され上下圧縮され
、次にサイドパネルエンコーダ1402に入力されて水
平方向の伸張が行われ伝送される。デコーダ側では、ま
ずサイドパネルデコーダ1403によりサイドパネルの
デコード処理が行われ、次にレターボックスデコーダ1
404により上下伸張が行われる。これにより480本
、順次走査、アスペクト比16:9のワイドアスペクト
信号を再生することができる。
【0024】図17は、上記の中間方式により処理され
ていく画面の移り変わりを示している。同図(a)に示
すアスペクト比16:9の画像を4:3の画面に表示す
ると、同図(b)に示すように縦長となる。そこでまず
、レターボックス方式により上下方向に5/6倍に圧縮
し(同図(c))、次にサイドパネル方式により水平方
向に10/9倍に伸張(同図(d))すれば歪みのない
画像となる。この場合、レターボックス方式の処理によ
り480[テレビ本]のワイドアスペクト信号は400
[テレビ本]のセンター部と上下40本づつのマスク部
の信号となる。これに対してレターボックス方式単独に
よりシステムを構成する場合は、センター部は360[
テレビ本]、上下マスク部は60本づつの信号に変換さ
れている。従って、中間方式の場合、上下マスク部の走
査線数は、上下20本少なく、代わりにセンター部の走
査線が上下20本増大したことになる。つまり、センタ
ー部の画像は、スクリーン全体を占める割合が増大され
ている。さらにこの信号に対して、サイドパネル方式を
適用した場合、カットされるサイド部の割合は少なくて
済む。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】上記したように中間方
式は、レターボックス方式とサイドパネル方式の処理を
組み合わせることにより実現される。ここでサイドパネ
ル方式の処理に注目すると、サイドパネル方式単独を採
用したシステムに比べて中間方式で処理するサイドパネ
ルは大幅に狭くなっている。従って、図12に示したサ
イドパネル処理システムのパラメータを変更することに
より、容易に中間方式に図12のシステムを組み込むこ
とができる。例えば、図12ではセンターパネルの伸張
、圧縮率を4/3、3/4としているが、中間方式では
10/9、9/10に変更し、またサイドパネルの伸張
、圧縮率は、図12の場合と同じ5、1/5でよい。 また、サイドパネル方式において処理する高域成分につ
いても、上下パネルマスク部や垂直オーバースキャン部
を利用できる。
【0026】ところが、レターボックス方式の処理に着
目すると、センター部の信号が単独システムの場合に比
べて360[テレビ本]から400[テレビ本]に増加
しており、さらに上下マスク部が60本から40本に減
少している。これは、多重すべき信号が増加しているに
もかかわらず、多重可能な領域が狭くなっていることで
ある。
【0027】このため、中間方式におけるレターボック
スエンコーダ及びデコーダとしては、図14、図15に
示したエンコーダ、デコーダをそのまま採用することは
困難である。
【0028】単独システムにおける480[テレビ本]
から360[テレビ本]変換処理を、単純に480[テ
レビ本]から400[テレビ本]変換処理に変更したと
すると以下のような問題が生じる。
【0029】単独システムでは、480本/(1/60
秒)の信号を180本/(1/60秒)と300本/(
1/60秒)の信号にマトリックス変換している。そし
て、300本/(1/60秒)の信号を1/5倍に圧縮
して60本/(1/60秒)の信号とすることにより、
上下マスク部に多重し、センター部180本/(1/6
0秒)と合わせて、240本/(1/60秒)の信号を
作成して伝送している。
【0030】しかし、中間方式では、480本/(1/
60秒)の信号を200本/(1/60秒)と240本
/(1/60秒)の信号にマトリックス変換している。 そして、240本/(1/60秒)の信号を1/5倍に
圧縮して48本/(1/60秒)の信号としている。従
って、上下マスク部が48本/(1/60秒)、センタ
ー部が200本/(1/60秒)の信号となるが、この
信号は、240本/(1/60秒)の容量よりも大きい
。また、サイドパネルの高域成分の多重領域を確保しよ
うとすると、上下マスク部の多重領域が不足してしまう
【0031】さらにまた、図14、図15で示したレタ
ーボックス方式の単独システムでは、8ライン毎にブロ
ック化してマトリックス演算を行うために、8ラインブ
ロックの境目に画像の変化点があると、ブロック毎の歪
みが生じる。中間方式ではセンター部が大きく表示され
るために、このブロック毎の歪みがみえやすく現行方式
の受像機では妨害となる。
【0032】そこでこの発明は、中間方式で採用される
レターボックス処理を工夫し、現行方式受像機に妨害が
発生することなく、高画質再現用の付加信号を十分に伝
送し再現することができる多重信号伝送装置を提供する
ことを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】この発明は、  現行テ
レビジョン信号による画面よりも横長の画面用の第1の
画像信号を、現行方式の受像機で再生可能な信号に変換
して伝送する多重信号伝送装置において、前記第1の画
像信号の垂直高域成分の時間方向の帯域を制限すること
により第2の画像信号を得る手段と、前記第2の画像信
号の上下の複数の走査線を用いて補間を行って得た補間
走査線と、前記第2の画像信号を実際に構成して前記補
間走査線に対応する走査線との差信号(LD信号)を得
る補償信号生成手段と、前記第2の画像信号を垂直方向
に圧縮して、現行方式の受像機の画面の第1の領域が画
像表示部となり、第2の領域が無画像部となるように変
換した第3の画像信号を得る変換手段と、前記変換手段
から得られた前記第3の画像信号の前記無画像部に、受
信側の補間走査線の補償用として用いるために補償信号
生成手段からの前記LD信号を多重してこの多重信号を
伝送する伝送手段とを備えるものである。
【0034】さらにまた、前記補償信号生成手段は、さ
らに前記第2の画像信号の垂直高域成分(Vh信号)を
得る手段を備え、前記伝送手段は、前記第2の画像信号
が動画である場合に前記LD信号を多重し、静画である
場合に前記Vh信号を多重する手段を備えるものである
【0035】
【作用】上記の手段によると、予め垂直高域成分の時間
方向の帯域制限を施すので、特に動画について重要とな
るLD信号(デコーダ側で補間により得られるであろう
補間走査線とこれに対応する原画像の原走査線との差分
を表している。)は、時間方向に圧縮して伝送される。 つまりLD信号は、1/60秒毎でなく1/30秒毎に
伝送できる。またこのように帯域制限を行ってもデコー
ダ側における画質劣化はなくこれは実験によっても確認
できている。よって、LD信号は、1/30秒毎に伝送
され、この信号は200〜400[テレビ本]つまり2
00本分の情報を補うことができる。中間方式では上下
マスク部にそれぞれ40本の多重領域があるが、200
本分のLD信号を1/5に圧縮すると40本に変換され
るので、上下マスク部の片方のマスク部で十分余裕をも
って伝送できることになる。そして他方のマスク部では
、サイドパネルの情報を伝送することができる。このL
D信号は、デコーダ側における補間走査線の補償を行う
ことになる。
【0036】また動き適応処理により、動画処理時には
400[テレビ本]、静画処理時には400[テレビ本
]以上480[テレビ本]までの信号が伝送されるので
、動画の垂直解像度をおとしても画質劣化はほとんどな
い。
【0037】またデコーダ側においては、マスク部から
再生されたLD信号を利用して補間走査線の補償を行う
が、第1フィールドと第2フィールドでは補間走査線の
位置が異なる。そこで、第1のフィールドの補償として
はマスク部から再生されたLD信号を用いるが、第2の
フィールドではデコーダ側で順次走査に変換した信号か
ら再びLD信号を生成して、これを第2のフィールドの
補間走査線の補償用として用いるようにしている。
【0038】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面を参照して説
明する。
【0039】図1はこの発明の一実施例における、エン
コーダを示している。入力端子101、102、103
にはカメラ等からのR,G,B信号が入力される。この
入力信号は480[テレビ本]の順次走査であり、アス
ペクト比16:9の画像信号である。R,G,B信号は
、マトリックス回路104により輝度信号Y、I信号、
Q信号に変換される。変換された輝度信号Y、I信号、
Q信号は、A/D変換器105によりデジタル化される
。デジタル輝度信号Yは、1/60秒遅延器107、加
算器108、動き検出器109に入力される。
【0040】加算器108は、1/60秒遅延器107
の入力と出力輝度信号を加算して平均化している。つま
り1/60秒つまり順次走査のフレーム間での平均をと
り、時間方向の帯域制限を行っている。加算器108の
出力は、セレクタ112の一方に入力されるとともに、
1/60秒遅延器111を介してセレクタ112の他方
に入力されている。セレクタ112は、1/60秒毎に
一方と他方の入力信号を選択して導出し、静画信号とし
て混合器116に供給している。またセレクタ112の
出力は、垂直高域通過フィルタ(V−HPF)113に
も供給されている。V−HPF113の出力は、水平低
域フィルタ(H−LPF)114に入力される。H−L
PF114の出力(垂直高域成分でかつ水平低域成分)
は、加算器115に入力される。
【0041】一方、先の1/60秒遅延器107の出力
は、垂直低域通過フィルタ(V−LPF)110にも供
給されている。V−LPF110の出力は、加算器11
5に入力されている。加算器115の出力は、動画信号
として混合器116に入力されている。混合器116は
、動き検出器109から出力される動き検出信号に応じ
て、両入力信号の混合割合を可変されるもので、動画部
では動画信号の割合を多くし、静画部では静画信号の割
合を多くして出力する。
【0042】混合器116の出力は、V−LPF117
と減算器118に供給される。減算器118は、V−L
PF117の入力側の信号から出力側の信号を減算する
ので、垂直高域成分(400[テレビ本]以上)を導出
する。V−LPF117の出力(400[テレビ本]以
下に制限されている)は、6−5変換器121に入力さ
れる。6−5変換器121は、垂直方向へ走査線数を5
/6倍に圧縮するもので、これにより480[テレビ本
]の信号は400[テレビ本]の信号に変換される。 6−5変換器121の出力は、セレクタ128と、LD
生成回路122、動き検出器123に入力される。LD
生成回路122は、上下走査線(6−5変換後の信号)
を補間した補間走査線と、これに対応する原走査線(6
−5変換前の信号)との差信号を作成している。LD生
成回路122の出力は、混合器124に入力される。
【0043】一方、減算器118の出力は、垂直シフト
回路119に入力されて400/480[テレビ本]の
周波数領域から0〜80[テレビ本]の周波数領域にシ
フトされる。垂直シフト回路119の出力は、水平低域
通過フィルタ(H−LPF)140に入力され0.8M
Hz 以下に制限され、6−5変換器120に入力され
る。 6−5変換器120は、5/6倍に垂直方向への圧縮を
行い、その出力を静画用の多重信号(以下Vh信号と記
す)として出力し混合器124に供給する。6−5変換
器120の出力は、また動き検出器123に供給されて
いる。混合器124は、動き検出器123からの動き検
出信号に応じて両入力信号の利得と選択制御を行い出力
する。この部分の動き制御については、さらに後述する
【0044】混合器124の出力は、H−LPF125
に入力されて0.8MHz 以下に帯域制限され、次に
1/5倍圧縮回路126にて圧縮される。さらにこの圧
縮された信号は、上下マスク部に対応するように並び替
え回路127にて並び替え処理されセレクタ128に供
給される。セレクタ128は、センター部では6−5変
換器121からの信号を選択し、上下マスク部では並び
替え回路127からの信号を選択導出し、インターレー
ス変換器129に供給する。インターレース変換器12
9は、順次走査信号をインターレース信号に変換して出
力端子130に導出する。
【0045】一方、A/D変換器105からのI信号及
びQ信号は、セレクタ131にて時分割多重され、V−
LPF132において垂直に帯域制限される。V−LP
F132の出力信号は、6−5変換器133にて垂直方
向に圧縮され、輝度信号との時間合わせのための遅延器
134を介してインターレース変換器135に入力され
る。インターレース変換されたI/Q信号は、出力端子
136に導出される。
【0046】次に、図1の破線で囲んだ部分の動作を説
明する。
【0047】図7は、ワイドアスペクト信号を帯域制限
した後の3次元スペクトルを示しており、同図(a)は
動画の場合のスペクトル、同図(b)は静画の場合のス
ペクトルを示している。1/60秒遅延器107と加算
器108により、加算器108の出力は、時間方向が3
0Hz以下に帯域制限される。
【0048】動画の場合のスペクトルにおいて、垂直高
域成分(200[テレビ本]以上)は、水平帯域が0.
8MHz 以下、時間方向が15Hz以下に制限されて
いる。 これは、1/60秒遅延器111と、加算器108によ
りフレーム2度振りを実現しており、またV−HPF1
13とH−LPF114により垂直方向高域成分、水平
方向低域成分を抽出するようにしているからである。H
−LPF114から得られる信号は、動画の高画質用成
分(VT 信号)である。しかし、このシステムは、V
T 信号を伝送するのではなく、先に説明したLD信号
として伝送するようにしている。加算器115では、V
T信号と、V−LPF110から抽出された200[テ
レビ本]以下の信号とが加算される。
【0049】静画の場合は、セレクタ112の出力が混
合器116を介して導出される。セレクタ112からの
信号は、時間方向が15Hz以下に制限されている。静
画のスペクトルでは、水平高域を制限した垂直高域成分
であるVh信号を示しているが、混合回路116の出力
の段階ではこの制限はなく、実際の制限は、減算器11
8から取り出された垂直高域成分に対してこのような制
限が行われる。つまり400[テレビ本]以上の垂直高
域成分は、垂直シフト回路119、H−LPF140を
通過することによりVh信号に変換される。
【0050】上記のように本システムでは、ワイドアス
ペクト信号が帯域制限されかつ現行方式と両立性を保つ
ように垂直圧縮され、VT 信号はLD信号に変換され
、Vh信号とともに上下マスク部に多重されて伝送され
る。以下、このような帯域制限を行ったとしてもデコー
ダ側で画質劣化が生じない事を説明する。
【0051】図8の(a)は主観評価実験系統図を示し
ている。高品位VTR601を信号源として用いている
。ここから出力される高品位信号(1125本の走査線
を持つ)を変換器602により525本の順次走査信号
(480[テレビ本])に変換する。525本順次走査
信号は、フレーム遅延器603と加算器604によりフ
レーム間和を取られ、フレーム遅延器608と減算器6
09によりフレーム間差を取られる。各信号は、スイッ
チ605、610にフィールド間引きされる。スイッチ
605の出力は、フレームバッファ606とスイッチ6
07によりフレームが補間され再度480[テレビ本]
の順次走査信号に変換され加算器615に入力される。 一方、スイッチ610の出力は、2次元フィルタ611
を介した後、フレームバッファ612、インバータ61
3、スイッチ614によりフレーム補間され再度480
[テレビ本]の順次走査信号に変換され加算器615に
入力される。これによりモニタ617には、スイッチ6
16を介してフレーム間和処理を行った信号とフレーム
間差処理を行った信号との合成信号を帯域制限処理を施
した信号として供給することができる。またスイッチ6
16を介して、フレーム間処理を行わない信号を基準信
号として入力することができる。従ってモニタでは帯域
制限処理を施した信号と基準信号との画質を比べること
により、評価を行うことができる。
【0052】フレーム間差成分については2次元フィル
タ611により帯域制限を行うことができる。2次元フ
ィルタ611の特性を図8の(b)に示すように垂直帯
域を360、240、120、0[テレビ本]と切り替
えたときの画像と、処理行わない基準信号の画像とを比
較した場合、図9に示すような評価を得ることができた
。評価カテゴリーとしては、同じ、やや悪い、悪い、非
常に悪いという項目を作っている。240[テレビ本]
に帯域制限を行っても図9のように360[テレビ本]
の帯域制限の場合とほとんど変わっていないことがわか
る。
【0053】従って、本システムにおいても図7で示す
ような帯域制限を行っても、デコーダ側で再生した場合
画質劣化はほとんど生じない。
【0054】図2は、上記のように処理されて伝送され
る信号を元のワイドアスペクト信号に復元するデコーダ
を示している。
【0055】入力端子201には輝度信号Y、入力端子
202にはI/Q信号が導入される。輝度信号Yはセレ
クタ203に入力され、センター部と上下マスク部とが
分割される。センター部の信号は遅延器204を介して
倍速変換器205に入力され倍速変換され、インターレ
ース信号から順次走査信号に変換するための処理が行わ
れる。倍速変換器205の出力は、ライン補間回路20
6、セレクタ208、ライン補間回路212、セレクタ
241に入力される。上記倍速変換器205の出力は、
1/60秒遅延器217、セレクタ216及び動き検出
器218にも入力されている。
【0056】一方、セレクタ203で分割された上下マ
スク部の信号は、並び替え回路222に入力されて、送
り側での並び替え前の状態に変換される。並び替えられ
た信号は5倍伸張回路223により元の時間長さに伸張
され倍速変換器224にてインターレース信号から順次
走査信号に変換するための処理が行われる。倍速変換器
224の出力信号は、1/60秒遅延器225、セレク
タ226に入力される。セレクタ226は、フィールド
毎に切り替えられ、復元されたLD信号を2度使用でき
るように導出している。つまり、送信側ではLD信号を
1フィールドおきに伝送しているからである。セレクタ
226からは、動画の場合はLD信号が得られ、静画の
場合はVh信号が得られる。
【0057】センター部が静画の場合の処理を行う経路
について説明する。
【0058】倍速変換器205の出力は、1/60秒遅
延器217にて1フィールド遅延されセレクタ216に
入力されている。セレクタ216は、ライン毎に直接信
号と遅延信号を選択導出するのでその出力は、順次走査
信号となり混合器215に入力される。倍速変換器20
5の出力は、動き検出器218にも入力されている。動
き検出器218で検出された動き検出信号が静画を示す
場合、その程度に応じて混合器215はセレクタ216
からの信号を利得増大あるいは選択して導出し、5−6
変換器219に供給する。5−6変換器219は、入力
信号を上下方向に6/5倍に伸張する回路である。一方
、静画の場合は、上下マスク部に多重されている信号は
、Vh信号である。Vh信号は、5−6変換器227に
おいて、6/5倍上下方向に伸張され、垂直シフト回路
228に入力され、もとの周波数領域(400〜480
[テレビ本]の領域)にシフトされる。そして係数器2
29において利得制御され加算器220に入力される。 係数器229の利得は、5−6変換器219の出力を用
いて画像動きを検出している動き検出器221からの信
号に基いて制御されている。
【0059】次にセンター部が動画の場合の処理を行う
経路について説明する。
【0060】この場合は、LD信号が1フィールドおき
に伝送されいること、及び補間信号を作成した場合、第
1フィールドと第2フィールドでは、補間信号の上下位
置が異なることを考慮して第1と第2フィールドでLD
信号の加算タイミングを調整する必要がある。
【0061】セレクタ226からのLD信号は、加算器
207に入力され、ライン補間回路206から出力され
た補間信号(第1フィールドの補間信号とする)に加算
される。これは、ライン補間により作成された補間走査
線の不足成分を補うことに相当する。加算器207の出
力(補間走査線)はラインパルスで選択動作するセレク
タ208に供給される。よって、セレクタ208からは
、倍速変換器205からの直接信号と加算器207から
の補間信号とが交互に選択され順次走査信号が得られる
。順次走査信号は、セレクタ214、LD生成回路20
9に供給されている。セレクタ214は、第1フィール
ドではセレクタ208からの直接の順次走査信号を選択
するように制御されている。
【0062】倍速変換器205の出力は、ライン補間回
路212、セレクタ241にも供給されている。補間回
路212の出力は、加算器213に入力されて第2フィ
ールド用のLD信号と加算されセレクタ241に入力さ
れる。セレクタ241は、ライン毎に両入力を交互に選
択導出し順次走査信号を得てセレクタ214に供給して
いる。セレクタ214は、第2フィールドではセレクタ
241からの順次走査信号を選択する。第2フィールド
用のLD信号は次のように作成されている。LD生成回
路209は、セレクタ208からの順次走査信号を用い
て再度LD信号を生成する。このLD生成回路209か
らのLD信号は、第2フィールドでかつライン毎にオン
するスイッチ210(安全のためであり特に設けなくて
もよい)を介して1/60秒遅延器211で時間調整(
第1フィールドから第2フィールドまで遅延)され加算
器213に入力されている。
【0063】セレクタ214の出力は、混合器215に
入力されている。この混合器215は、動き検出器21
8からの動き検出信号に応じてセレクタ214と216
からの出力信号の利得制御及び選択を行って導出してい
る。混合器215の出力は、5−6変換器219に入力
され垂直方向に6/5倍に伸張され加算器220及び動
き検出器221に入力される。動画の場合は、係数器2
29の利得は零であり、5−6変換器219からの動画
信号が加算器220からそのまま出力される。
【0064】加算器220の出力は、マトリックス回路
230に入力される。このマトリックス回路230では
、復元された輝度信号とI,Q信号とが混合される。
【0065】I,Q信号の再生について説明する。I/
Q信号は、遅延器231に入力され輝度信号Yとの時間
合わせのために遅延され、倍速変換器232に入力され
る。倍速変換器232では、I/Q信号の倍速変換が行
われ順次走査に変換するための処理が行われる。倍速変
換器232の出力は、ライン補間回路233とセレクタ
234に入力される。セレクタ234は、ライン毎にラ
イン補間回路233からの補間信号と倍速変換器232
からの直接信号とを交互に選択導出して順次走査信号を
出力する。順次走査信号は、5−6変換器235に入力
され走査線が6/5倍にされ垂直方向へ伸張される。そ
してこの変換出力は、画素単位(I及びQ信号単位)で
選択動作を行うセレクタに入力され、I信号とQ信号と
に分離されマトリックス回路230に入力される。マト
リックス回路230では、入力信号を用いてワイドアス
ペクト比のR,G,B信号を作成してD/A変換器23
7に供給する。アナログ信号に変換されたR,G,B信
号は、それぞれ出力端子238、239、240に導出
される。
【0066】図3は、上述したシステムにおいて、特に
特徴のあるLD信号の処理を説明するために示した図で
ある。
【0067】このシステムでは、図3の(a)に示すよ
うな順次走査信号を同図(b)に示すインターレース信
号に変換して伝送し、受信側でインターレース信号を用
いて補間走査線を作成している(同図(b)の斜線を付
したライン)。しかしこの補間走査線は、必ずしも送り
側の対応する走査線L0に等しいとはかぎらない。そこ
で、補間走査線L0´と、原走査線L0との差信号つま
りLD信号を補助信号として伝送し、受信側で補間走査
線を補うようにしている。
【0068】つまり、補間走査線L0´は、次のように
上下の複数の走査線に所定の重み付けを行って生成され
る。 L0´=a−3L−3+a−1L−1+a1L1+a3
L3    …(1)ただしanは重み、Lnは伝送さ
れてくる走査線を示す。従って、送信側の走査線L0と
補間走査線L0´とには差が生じている。この差分がL
D信号でありLD=L0−L0´  …(2)である。 このLD信号は、(1)式を代入するとLD=−a−3
L−3−a−1L−1+L0−a1L1−a3L3  
…(3)となる。このLD信号は上下マスク部を利用さ
れて伝送される。受信側で再度LD信号を再現し、これ
を補間走査線L0´に加算すれば、原走査線L0を正確
に復元することができる。
【0069】図6(a)はLD生成回路122、209
の具体的構成例であり、図6(b)はライン補間回路2
06、212、233の具体的構成例である。LD生成
回路は、入力端子401に導入された信号が、ライン遅
延器402〜407により順次遅延される。入力端子4
01の信号、ライン遅延器403の出力信号、ライン遅
延器405の出力信号、ライン遅延器407の出力信号
は、それぞれ重み付け用の係数器411〜415を介し
て加算器416に入力される。加算器416では、係数
器413の出力から、他の係数器411、412、41
4、415の出力を減算してその結果をLD信号として
出力端子417に導出している。LD生成回路は垂直フ
ィルタとしてい機能している。例えば、補間係数として
a−1=a1=(1/12) a−3=a3=(7/12) を設定すると、垂直の高域通過フィルタ(V−HPF)
として機能する。ここで、垂直高域成分は、図7(a)
に示したように15Hzに帯域制限されているために各
1/60秒毎に伝送する必要はなく、1/30秒毎に伝
送すれば、受信側で動画の再生を得ることができる。こ
のように伝送しても不自然がないことは、先に実験結果
を示した通りである。
【0070】ライン補間回路は、入力端子421に入力
した信号を、ライン遅延器423〜428により順次遅
延する。入力端子421の信号、ライン遅延器424、
426、428の各出力信号はそれぞれ係数器431、
432、433、434を介して加算器435に入力さ
れる。これにより加算器435からは、ライン補間され
た補間走査線が得られ出力端子436に導出される。
【0071】上記したように、このシステムにより上下
マスク部に多重するLD信号(動画再生に重要となる信
号)は、1/30秒毎に伝送すればよく、従来の半分の
伝送量である。そして上下マスク部から再生されたLD
信号は、デコーダ側において第1フィールドの補間走査
線を補償している。第2フィールドぼ補間走査線の補償
を行う場合には、第1フィールドの順次走査信号から再
度LD信号が生成され、時間合わせされて補償が行われ
る。以下この動作についてさらに説明する。
【0072】図4(a)と(b)に示すようにインター
レース信号を補間して補間走査線(図の斜線部)を作成
した場合、第1フィールドと第2フィールドとでは、補
間走査線の上下位置は1ライン分ずれている。従って、
上下マスク部から再生されたLD信号を並び替え処理し
たものをそのまま、第1フィールドと第2フィールドの
補間走査線の補償用として用いることはできない。上下
マスク部から再生されたLD信号が、例えば第1フィー
ルドに対応するものであれば、第2フィールドに対応す
るLD信号は同図(c)、(d)に示すように、デコー
ダ側で再生した第1フィールドの順次走査信号から再度
生成され、このLD信号が第2フィールドの補償用とし
て用いられる。この処理を実現している部分が、図2の
LD生成回路209、スイッチ210、1/60秒遅延
器211である。
【0073】図2に示したのデコーダはこの構成に限定
されるものではない。
【0074】図10はデコーダの他の実施例を示してい
る。図2の構成と異なる部分は、第2フィールドの補間
走査線に対してLD信号を用いて補償する経路が異なる
。セレクタ208の出力は、直接混合器215に入力さ
れるとともに、1/60秒遅延器801を介してLD生
成回路802に入力される。LD生成回路802で生成
されたLD信号は、セレクタ803に入力される。セレ
クタ803には、セレクタ226から導出された第1フ
ィールド用のLD信号が入力されている。セレクタ80
3の出力は、加算器207に入力されている。セレクタ
803は、第1フィールドではセレクタ226からのL
D信号を選択して加算器207に供給し、第2フィール
ドではLD生成回路802からのLD信号を選択して加
算器207に供給するように制御される。
【0075】この実施例によると先の実施例よりも構成
を簡単化することができる。他の部分は先の実施例と同
じであるから同一符号を付して説明は省略する。
【0076】さらにこのシステムは、エンコーダ側にお
いて上下マスク部にLD信号とVh信号とを動画と静画
に応じて切り替えあるいは利得制御して多重している。 つまり、動き検出器123からの動き検出信号により混
合器124を制御している。この場合、動き検出信号は
、LD信号の選択を指令する領域と、Vh信号の選択を
指令する領域との間に何も選択しない中間領域を持つ特
性を設定されている。図5(a)は、動き検出信号が静
画を示す場合に、Vh信号に対して与えられる係数特性
であり、動き量が一定値M1以上になると係数は零、つ
まりVh信号は混合器128より出力されない。図5(
b)は、動き検出信号が動画を示す場合に、LD信号に
対して与えられる係数特性であり、動き量が一定値M2
以上になると係数が与えられるようになり、M2以下は
係数零である。ここで、M1とM2との間には同図(c
)に示すように、何も出力されない領域が設定されてい
る。これは、Vh信号とLD信号との性質がまったく異
なるからであり、この領域が存在しないと動画と静画と
の境界で輪郭が乱れる可能性があり、このシステムはこ
のような画質劣化の要因を除去している。この原理は、
デコーダ側においても同様であり、図2に示したデコー
ダにおける動き検出器218と221の関係も図5(a
)、(b)に示したような関係となっている。
【0077】以上説明したようにこのシステムによると
、あらかじめ垂直高域成分の時間方向の帯域を15Hz
に制限し、ライン補間信号を補償するLD信号を伝送す
るようにしているので、動画再生に必要な補助信号(L
D信号)の伝送量を従来の半分にすることができ、しか
も帯域制限により画質劣化はほとんどない。また補助信
号の伝送量が減少するために、上下マスク部の狭い中間
方式のワイドアスペクトテレビジョンシステムに有効に
適応できる。
【0078】このシステムは、動き適応処理により動画
伝送時はLD信号を、静画伝送時は400[テレビ本]
以上の垂直高域成分を上下マスク部に多重して伝送して
いる。従って動画時は、動きが自然な画像を得ることが
でき、静画時は高解像度の画像を得ることができ、全体
として高品質な画像伝送及び再生が可能となる。
【0079】デコーダ側で、LD信号を用いて順次走査
変換した画像信号から再度LD信号の生成を行うように
している。LD信号は、1/30秒単位で伝送されくる
が、LD信号の再度の生成により1/60秒の順次走査
信号に補償が可能となり、伝送側と同品質の順次走査の
画像を再生することができる。
【0080】以上のようにこのシステムでは、多重信号
の帯域を大幅に削減することができるとともに高品位の
画像伝送及び再生を可能としている。例えば、480[
テレビ本]の信号を400[テレビ本]に変換して伝送
する中間方式のシステムに適用した場合、LD信号は2
00本/5=40本を1/30秒毎に伝送すればよいこ
とになり、上下マスク部の各40本の領域の半分の領域
で伝送することができる。従って残りの40本の領域を
サイドパネル方式において扱われる情報の伝送領域とし
て利用することができる。つまり、400本分のサイド
パネル信号を上下マスク部の40本の領域に多重して伝
送することができる。
【0081】また480[テレビ本]の信号を420[
テレビ本]に変換して伝送する中間方式システムに適用
した場合は、LD信号は210/5=42本分となりこ
れを1/30秒毎に伝送すればよい。従って上下マスク
部30本づつの領域に十分多重することが可能である。 残り、18本の領域にサイドパネル信号の情報を多重し
て伝送することができる。
【0082】さらにまた、上記システムは、垂直方向の
圧伸はブロック単位で行わないために、従来生じていた
ような現行受像機で生じるブロック歪みはまったくない
【0083】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明によれば、
中間方式で採用されるレターボックス処理を工夫し、現
行方式受像機に妨害が発生することなく、高画質再現用
の付加信号を十分に伝送し再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例におけるエンコーダを示す
図。
【図2】この発明の一実施例におけるデコーダを示す図
【図3】この発明装置の動作を説明するために示した走
査線説明図。
【図4】この発明装置の動作を説明するために示した走
査線説明図。
【図5】この発明装置の動作を説明するために示した動
き検出特性図。
【図6】図1及び図2のLD生成回路及びライン補間回
路の具体的構成例を示す図。
【図7】この発明装置の動作を説明するために示した3
次元スペクトル説明図。
【図8】この発明装置の帯域制限により伝送される信号
を評価するための試験装置及びこの装置に使用されてい
る2次元フィルタの特性例を示す図。
【図9】図8の試験装置でモニタ画面をみて得られた評
価結果を示す図。
【図10】この発明装置に係わるデコーダの他の実施例
を示す図。
【図11】サイドパネル方式とレターボックス方式の説
明図。
【図12】サイドパネル方式のエンコーダとデコーダを
示す図。
【図13】レターボックス方式の一例を示す原理説明図
【図14】レターボックス方式のエンコーダを示す図。
【図15】レターボックス方式のデコーダを示す図。
【図16】中間方式の信号処理経路をブロックで示す説
明図。
【図17】中間方式における画像処理経過を画面で示す
説明図。
【符号の説明】
104…マトリックス回路、105…A/D変換器、1
07、111…1/60秒遅延器、108、115…加
算器、109、123…動き検出器、110、132、
117…垂直低域通過フィルタ(V−LPF)、112
、128、131…セレクタ、113…垂直高域通過フ
ィルタ(V−HPF)、114、125…水平低域通過
フィルタ(H−LPF)、116、124…混合器、1
18…減算器、119…垂直シフト回路、120、12
1、133…6−5変換器、122…LD生成回路、1
26…1/5倍圧縮回路、127…並び変え回路、12
9、135…インターレース変換器、134…遅延器、
203、208、214、216、226、234、2
36、241…セレクタ、204、231…遅延器、2
05、224、232…倍速変換器、206、212、
233…ライン補間回路、207、213、220…加
算器、209…LD生成回路、210…スイッチ、21
1、217、225…1/60秒遅延器、215…混合
器、218、221…動き検出器、219、227、2
35…5−6変換器、228…垂直シフト回路、229
…係数器、230…マトリックス回路、237…D/A
変換器。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  現行テレビジョン信号による画面より
    も横長の画面用の第1の画像信号を、現行方式の受像機
    で再生可能な信号に変換して伝送する多重信号伝送装置
    において、前記第1の画像信号の垂直高域成分の時間方
    向の帯域を制限することにより第2の画像信号を得る手
    段と、前記第2の画像信号の上下の複数の走査線を用い
    て補間を行って得た補間走査線と、前記第2の画像信号
    を実際に構成して前記補間走査線に対応する走査線との
    差信号(LD信号)を得る補償信号生成手段と、前記第
    2の画像信号を垂直方向に圧縮して、現行方式の受像機
    の画面の第1の領域が画像表示部となり、第2の領域が
    無画像部となるように変換した第3の画像信号を得る変
    換手段と、前記変換手段から得られた前記第3の画像信
    号の前記無画像部に、受信側の補間走査線の補償用とし
    て用いるために補償信号生成手段からの前記LD信号を
    多重してこの多重信号を伝送する伝送手段とを具備した
    ことを特徴とする多重信号伝送装置。
  2. 【請求項2】  前記補償信号生成手段は、さらに前記
    第2の画像信号の垂直高域成分(Vh信号)を得る手段
    を備え、前記伝送手段は、前記第2の画像信号が動画で
    ある場合に前記LD信号を多重し、静画である場合に前
    記Vh信号を多重する手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の多重信号伝送装置。
  3. 【請求項3】  前記伝送手段は、前記LD信号を前記
    3の画像信号に1フィールドおきに多重することを特徴
    とする請求項1記載の多重信号伝送装置。 【0001】
JP3020442A 1991-01-21 1991-01-21 多重信号伝送装置 Pending JPH04330883A (ja)

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