JPH0432999Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はシートのパツド材に関し、更に詳細に
説明すると、シートフレームの前面側に配設され
る前面パツド部と、前記シートフレームの外周縁
で背面側に屈折形成された背面パツド部とを備え
るシートのパツド材に関する。

〔従来の技術〕

従来のシートバツクのパツド材１は、第５図乃
至第７図に夫々示す如く、シートフレーム２の前
面側に配設される前面パツド部３と、前記シート
フレーム２の外周縁で背面側に屈折形成された背
面パツド部４とから構成され、この背面パツド部
４は上部背面パツド部５と側部背面パツド部６と
から形成されている。

シートフレーム２には板状体またはワイヤ等か
らなるパツド保持材９が設けられ、前記上部背面
パツド部５の端末側を保持する上部パツド保持材
９ａが略水平方向に延びて形成され、前記側部背
面パツド部６の端末側を保持する側部パツド保持
材９ｂが上下方向に延びて形成されている。

〔考案が解決しようとする問題点〕

然し乍ら、従来のパツド材１の背面パツド部４
の端末側はパツド保持材９により保持されて前面
パツド部３側に落ち込むのを防止しているが、パ
ツド材１がシートフレーム２に対してずれた場合
にパツド保持材９より脱落する虞れを有し、背面
パツド部４が落ち込む欠点を有していた。

本考案の目的は、パツド材がシートフレームに
対して落ち込む虞れがなく、またパツド材がシー
トフレームに対してずれた場合にも落ち込む虞れ
がなく、然もパツド保持材を用いる必要がなく、
従つてパツド保持材をシートフレームに取付ける
作業を必要とせず、組付作業を簡易迅速に行う事
が出来、著しく経済性に優れたシートのパツド材
を提供するものである。

〔問題点を解決するための手段〕

本考案は上述せる問題点に鑑みてなされたもの
で、シートフレームの背面側に設けた背面パツド
部を上部背面パツド部と側部背面パツド部とから
形成し、該背面パツド部の端末に屈折可能なブロ
ツク状部を一体的に形成し、該ブロツク状部を前
面パツド部と背面パツド部との間に挿入した事を
特徴とする。

〔作用〕

本考案に依れば、背面パツド部の端末に屈折可
能なブロツク状部が形成され、該ブロツク状部が
前記前面パツド部と背面パツド部との間に挿入さ
れているので、背面パツド部をパツド保持材に保
持させる事なしに、背面パツド部の落ち込みを防
止出来、ブロツク状部の挿入も容易で組付作業を
迅速に行えるものである。

〔実施例〕

以下本考案に係るシートのパツド材の一実施例
を図面を参照して詳述する。

第１図乃至第４図には本考案に係るシートのパ
ツド材の一実施例の概略が夫々示されており、こ
のパツド材１１はシートフレーム１２の前面側に
配設される前面パツド部１３と、前記シートフレ
ーム１２の外周縁で背面側に屈折形成された背面
パツド部１４とからなる。

前記背面パツド部１４はシートフレーム１２の
上部水平杆部１２ａを被覆する状態で形成された
上部背面パツド部１５と、シートフレーム１２の
両側部の側部垂直杆部１２ｂを被覆する状態で形
成された側部背面パツド部１６とより形成されて
いる。

前記上部背面パツド部１５の端末及び側部背面
パツド部１６の端末には屈折可能なブロツク状部
２１，２２が夫々形成されている。このブロツク
状部２１，２２は上部背面パツド部１５及び側部
背面パツド部１６に切り込み溝２４，２５を設け
て形成してもよく、または別個形成されたブロツ
ク状部２１，２２をパツド材１１の背面側に配設
されるサポータ材２７に接合して形成してもよ
い。

第３図及び第４図に示す如く、前記ブロツク状
部２１は上部背面パツド部１５と前面パツド部１
３との間に形成されている空〓部３１に折り返さ
れて挿入され、また前記ブロツク状部２２は側部
背面パツド部１６と前面パツド部１３との間に形
成されている空〓部３２に折り返されて挿入され
るようになされている。

〔考案の効果〕

以上が本考案に係るシートのパツド材の一実施
例の構成であるが、斯る構成に依れば、背面パツ
ド部の端末側に屈折可能にブロツク状部が形成さ
れているので、このブロツク状部を折り返して背
面パツド部と前面パツド部との間に挿入出来るの
で、背面パツド部がブロツク状部で押さえられ、
背面パツド部の落ち込みを防止出来、外観の優れ
たシートを形成出来、然も板状体またはワイヤ等
からなるパツド保持材を用いる必要がなく、組付
作業を簡易迅速に行う事が出来、著しく経済性に
優れたシートのパツド材を得る事が出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図乃至第４図は本考案に係るシートのパツ
ド材の一実施例の概略を夫々示すもので、第１図
はシートフレームに組付ける前のパツド材の斜視
図、第２図は同組付後のパツド材の斜視図、第３
図は第２図のＡ−Ａ断面図、第４図は同Ｂ−Ｂ断
面図、第５図乃至第７図は従来のパツド材を夫々
示すもので、第５図は斜視図、第６図及び第７図
は第３図及び第４図に対応する断面図である。 図中、１１……パツド材、１２……シートフレ
ーム、１３……前面パツド部、１４……背面パツ
ド部、１５……上部背面パツド部、１６……側部
背面パツド部、２１，２２……ブロツク状部、２
７……サポータ材、３１，３２……空〓部。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. シートフレームの前面側に配設される前面パツ
   ド部と、前記シートフレームの外周縁で背面側に
   屈折形成された背面パツド部とを備えるシートの
   パツド材において、前記背面パツド部は、上部背
   面パツド部と側部背面パツド部とから形成され、
   該背面パツド部の端末に屈折可能なブロツク状部
   が一体的に形成され、該ブロツク状部が前記前面
   パツド部と背面パツド部との間に挿入されるよう
   になされている事を特徴とするシートのパツド
   材。