JPH04329725A - 無線チャネル指定方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の利用分野】本発明は、移動通信方式において、
基地局から通信中の移動局へチャネル切替のための無線
チャネル指定を行なう方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】移動通信では、サービスエリアを複数の
無線ゾーンに分割して、地理的に離れた場所で同一周波
数を繰り返し使用することにより周波数の利用率を向上
させる方法が採用されている。このような小ゾーン構成
の方式では、移動局が通信中にゾーンをまたがって移動
した場合や、周波数繰り返しゾーンからの干渉等により
通信に使用している無線チャネルでの通信の継続が困難
になった場合には、別の無線チャネルに切り替えて通信
を継続する、いわゆるチャネル切替制御を行なっている
。このチャネル切替制御では、無線チャネルを管理して
いる網側で切替先の無線チャネルを決定して、基地局を
通じて移動局へ無線チャネル指定信号を送出し、信号を
受信した移動局は直ちに無線チャネルを切り替えてチャ
ネル切替終了の報告を行なう。このような制御を行なう
場合、無線チャネル指定信号が伝送路で誤り、移動局で
非受信となる場合を考慮して、ゾーン内のチャネル切替
の場合は移動局から、またゾーン間のチャネル切替の場
合は切替先基地局からチャネル切替終了の報告を受ける
まで、無線チャネル指定信号を一定時間間隔で繰り返し
送信する再送制御を行なっている。

【０００３】通信中の移動局と基地局が制御信号を送受
する方式としては、信号伝送チャネル上に通信チャネル
と低速制御チャネルを多重して信号を送受する方式と、
信号伝送チャネル全てを高速制御チャネルとして信号を
送受する方式があるが、現在は両者を併用する方式が主
流である。通信チャネルと低速制御チャネルを多重して
信号伝送する方式の例としては、周波数軸上で多重する
方式と時間軸上で多重する方式があるが、どちらの方式
でも本質的な違いがないため、以下時間軸上で多重する
ディジタル移動通信方式を例に説明する。

【０００４】図３にディジタル移動通信方式での一般的
な通信用物理チャネルの構成を示す。図３（Ｂ）に示す
ように、キャリアを一定ビット毎にフレーム化し、各フ
レームはフレームの先頭を識別するためのフレーム同期
ワード（ＦＳＷ）、制御チャネルが低速か高速かを識別
するための低／高速識別子（Ｓ／Ｆ）および信号伝送チ
ャネルから構成される。低速制御チャネルを使用する場
合には、図３（Ｃ）に示すように低／高速識別子を低速
（Ｓ）と設定して、信号伝送チャネルを通信チャネルと
制御チャネルに予め定められたビット数で時分割多重し
、通信信号および制御信号をそれぞれのチャネルで送受
する。また、高速制御チャネルを使用する場合には、図
３（Ｄ）に示すように低／高速識別子を高速（Ｆ）と設
定して、信号伝送チャネル全てを制御チャネルとして制
御信号を送受する。高速制御チャネルは、低速制御チャ
ネルに比べてフレームあたりの信号伝送容量が大きいの
で、同一長の制御信号を伝送する場合に少ないフレーム
数で送受可能であり、短時間で制御信号の送受ができる
。また移動通信特有の電界変動特性であるフェージング
下では、フレーム単位での信号欠落が生じるが、信号送
信に多くのフレームを費やす低速制御チャネルに比べて
信号非受信率が低くなる。一方、低速制御チャネルは、
通信チャネルに付随して送受されるため、通信を継続し
つつ制御信号の送受が可能である。

【０００５】このような信号構成をもつ従来の方式では
、通信用物理チャネルで送受を行なう制御信号は、信号
毎に低／高速どちらの制御チャネルで送受するかを予め
決めてあり、また再送制御を行なう場合も、高速制御チ
ャネルで送信した信号は再送時も高速制御チャネルで、
また低速制御チャネルで送信した信号は再送時も低速制
御チャネルで送信している。無線チャネル指定信号を送
受する際も予めどちらの制御チャネルで送受するかを決
める必要があるが、高速制御チャネルで送信する場合に
は、信号送信の間必ず通信が中断されてしまうという欠
点がある。そのため、無線チャネル指定信号は低速の制
御チャネルで送信する方法が一般的である。

【０００６】この場合の基地局の動作フローを図４に示
す。図４に示す動作を基地局が行なうとき、無線区間の
信号伝送状態が劣悪な場合に非受信率が高くなり、また
再送制御を行なっても、再送信号の非受信率も高いため
十分な再送制御の効果が得られない。さらに低速制御チ
ャネルで再送制御を行なった場合には、再送の時間まで
考慮すると無線チャネル指定にかなりの時間がかかるが
、特にチャネル切替制御では、無線チャネル指定の再送
制御を行なっている間に無線チャネルが使用不能になり
通信が途切れてしまう危険がある。

【０００７】また、ディジタル方式ではＴＤＭＡ方式を
とる方法も採用されているが、この場合でも前述のフレ
ームをフレーム毎に１キャリア上に多重するだけで、本
方式と本質的には変わりない。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、基地
局から通信中の移動局へチャネル切替のための無線チャ
ネル指定を行なう際に、信号送受のために通信が瞬断す
る確率を最小限にすることが可能であり、さらに無線チ
ャネル指定信号の受信率の低下を抑制し、かつ信号再送
に費やす時間を短縮することが可能な移動通信方式を提
供することにある。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の特徴は、移動局
と基地局間では、通信用物理チャネルの信号伝送チャネ
ル上を通信チャネルと低速制御チャネルを多重して信号
を送受する手順および信号伝送チャネル全てを高速制御
チャネルとして信号を送受する手順を備え、通信中に移
動局および基地局で同時に該手順のいずれか一方を選択
して信号の送受を行なう移動通信方式において、基地局
では制御信号を高速制御チャネルで複数回連続して送信
する手順を備え、基地局から通信中の移動局にチャネル
切替のための無線チャネル指定を行なう際に、低速制御
チャネルで無線チャネル指定信号を送信した後、該無線
チャネル指定信号を高速制御チャネルで複数回連続して
送信し、移動局では、いずれかのチャネルでチャネル指
定信号を誤りなく受信したときに、無線チャネルを切替
える無線チャネル指定方法にある。

【００１０】

【作用】本発明は、基地局から通信中の移動局へチャネ
ル切替のための無線チャネル指定を行なう際に、低速制
御チャネルで無線チャネル指定信号を送信した後、高速
制御チャネルで複数回連続して送信することを特徴とし
ている。従来の技術とは、同一の信号で低速制御チャネ
ルと高速制御チャネルを併用する点が主に異なる。

【００１１】

【実施例】図２に本発明実施例における基地局および移
動局の送受信部構成を示す。ここで、本実施例において
も、無線区間の通信用物理チャネルは図１の構成である
。図２において、３０１は変調回路、３０２は復調回路
、３０３は信号のフレーム化のためのクロック発生器、
３０４は制御回路３０６からの高速／低速制御チャネル
の指定により通話部からの通信信号と制御部からの制御
信号を多重し、低／高速識別子、フレーム同期ワードを
付与して無線区間のフレームを構成する回路、３０５は
無線区間の信号からフレーム同期ワードを検出し、低／
高速識別子に基づきフレームを解体し、制御信号は制御
部へ、また通信信号は通話部へ出力する回路、３０６は
制御部からの指令によりフレーミング回路へ高速／低速
制御チャネルの指定を行なう回路である。

【００１２】本発明実施例における基地局の動作フロー
を図１に示し、移動局および基地局の制御部動作を以下
に説明する。基地局制御部では、無線チャネル指定信号
を送信する場合、まず制御回路３０６へ低速チャネルと
指定し（１４）、フレーミング回路３０３へ送信信号を
入力する。その後、制御部３０６へ高速チャネルと指定
し（１６）、フレーミング回路３０３へ一定回数送信信
号を入力する。一方移動局では、無線チャネル指定信号
を受信した時点で、指定された無線チャネルに切り替え
る（２８）。

【００１３】以上のような制御を行なうことにより、無
線区間の信号伝送品質が良好で低速制御チャネルで信号
伝送が可能な場合には、無線チャネル指定信号は通信を
中断することなく伝送することが可能であり、その直後
に移動局は無線チャネルを切り替えてしまうため、その
後送信されている高速制御チャネルでの無線チャネル指
定信号による通信の瞬断は生じない。また、無線区間の
信号伝送品質が劣悪で低速制御チャネルでは移動局で信
号非受信となる場合には、次に伝送信頼度の高い高速制
御チャネルで無線チャネル指定が送信されているため、
無線チャネル指定信号が非受信となる確率を抑えられ、
かつ同じ回数の無線チャネル指定を再送する場合に比べ
て短時間で信号送出が可能である。

【００１４】

【発明の効果】本発明の方法により、基地局から通信中
の移動局にチャネル切替のための無線チャネル指定信号
を送信する際に、まず低速制御チャネルを使用すること
により信号伝送状態が良好な場合には、信号送受のため
に通信が瞬断する確率を最小限にすることが可能である
。さらに低速制御チャネルでの送信後、高速制御チャネ
ルで複数回連続して送信することにより、無線チャネル
指定信号の受信率の低下を抑制して、かつ信号再送に費
やす時間を短縮することが可能になる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例における基地局動作フローを説明
するための図である。

【図２】移動局および基地局の送受信装置構成を説明す
るための図である。

【図３】ディジタル移動通信方式での一般的な通信用物
理チャネルの構成を説明するための図である。

【図４】従来方式における基地局動作フローを説明する
ための図である。

【符号の説明】

３０１　　変調回路 ３０２　　復調回路 ３０３　　送信クロック ３０４　　フレーミング回路 ３０５　　デフレーミング回路 ３０６　　制御回路

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　移動局と基地局間では、通信用物理チ
   ャネルの信号伝送チャネル上に通信チャネルと低速制御
   チャネルを多重して信号を送受する手順および信号伝送
   チャネル全てを高速制御チャネルとして信号を送受する
   手順を備え、通信中に移動局および基地局で同時に該手
   順のいずれか一方を選択して信号の送受を行なう移動通
   信方式において、基地局では制御信号を高速制御チャネ
   ルで複数回連続して送信する手順を備え、基地局から通
   信中の移動局にチャネル切替のための無線チャネル指定
   を行なう際に、低速制御チャネルで無線チャネル指定信
   号を送信した後、該無線チャネル指定信号を高速制御チ
   ャネルで複数回連続して送信し、移動局では、いずれか
   のチャネルでチャネル指定信号を誤りなく受信したとき
   に、無線チャネルを切替えることを特徴とする、無線チ
   ャネル指定方法。