JPH04327742A - 携帯用防塵空調装置 - Google Patents

携帯用防塵空調装置

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JPH04327742A
JPH04327742A JP3098486A JP9848691A JPH04327742A JP H04327742 A JPH04327742 A JP H04327742A JP 3098486 A JP3098486 A JP 3098486A JP 9848691 A JP9848691 A JP 9848691A JP H04327742 A JPH04327742 A JP H04327742A
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JP
Japan
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dust
air
proof
air conditioner
opening
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Application number
JP3098486A
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English (en)
Inventor
Kenzo Sato
佐藤 賢三
Yoshiaki Kamo
加茂 好章
Tsutomu Uji
宇治 努
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Kanebo Ltd
Original Assignee
Kanebo Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は携帯用防塵空調装置に関
するものであり、詳しくは、クリーンルーム内で携帯さ
れる携帯用防塵空調装置、特に詳しくは、クリーンルー
ム内において人体側から発生する塵埃の除去と、防塵衣
服内の通風とを同時に行なうことのできる携帯用防塵空
調装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術と発明が解決しようとする課題】近年にお
ける高度テクノロジーの発達に伴ない、電子工業、精密
工業、医薬品製造、醸造、バイオテクノロジー、化粧品
等の分野において、空気中の塵埃を極端に抑えたクリー
ンルームが必要とされてきている。
【0003】このようなクリーンルーム内では、外部か
らの塵埃が侵入しないように配慮することはもとより、
クリーンルーム内で従事する作業者自身の人体から発生
する塵埃にも注意を払う必要がある。
【0004】そこで、各作業者は、作業者自身の人体か
ら発生した塵埃がクリーンルーム内に飛散しないように
防塵衣服を着用して作業を行なっているのが一般的であ
る。
【0005】しかし、前記防塵衣服は、通常、編目ある
いは織目がかなり微細な、言い換えればかなり通気性が
悪いものである。これにより、作業中、次第に防塵衣服
内の湿度や温度が高くなり、作業者が不快感を覚え、作
業能率が低下するといった問題があった。
【0006】また、前記防塵衣服では、完全に作業者自
身の人体からの塵埃の発生を防止することができないた
め、図8に示すような携帯用のエアークリーナ100が
提案された(特開平2−144110号参照)。
【0007】上記エアークリーナ100は、エアークリ
ーナ本体101が兵式飯盒型の形状をなしており、前記
エアークリーナ本体101の上面には空気吸入口102
が、また下面には空気排気口103がそれぞれ設けられ
ている。前記空気吸入口102の下方にはモータ104
および該モータ104の出力軸105に軸着されたファ
ン106が配置されている。また、エアークリーナ本体
101の内部における前記ファン106の横方にはガラ
ス繊維からなるフィルタ107が設けられている。
【0008】上記構成のエアークリーナ100において
、モータ104の駆動によりファン106が回転すれば
、空気吸入口102の付近が負圧となりこの空気吸入口
102を介して外部から空気が吸引される。この時、防
塵衣服内において人体から発生した塵埃が空気に混ざっ
た状態で一緒に吸入されることになる。そして、塵埃を
含んだ空気(塵埃含有空気)は前記フィルタ107によ
り浄化され、クリーンな空気となって空気排出口103
から排出されることになる。これにより、人体から発生
した塵埃が防塵衣服の袖部や襟部から出てクリーンルー
ム内に飛散するのを防止するようにしている。
【0009】しかしながら、上記のようなエアークリー
ナ100にあってはフィルタ107が使用されているこ
とから圧力損失が大きくなり、吸引力が弱くなるといっ
た問題があった。バッテリーによる出力を大きくして、
吸引力を強くすることも考えられるが、エアークリーナ
100全体が大型化、重量化してしまって携帯すること
ができなくなるので、このような方法を採るわけにはい
かない。吸引力が弱いと、当然のことながら人体から発
生する塵埃を充分に吸引することができない。そこで、
弱い吸引力をカバーし、人体の回りから平均的に空気を
吸引しようと、図9に示すような集塵パイプ110が同
時に提案された。
【0010】この集塵パイプ110は、一端が前記空気
吸入口102に取付けられるパイプ111の他端に、防
塵衣服内の襟部分の空気を吸引する、多数の孔112が
設けられた襟口部パイプ113がT字ジョイント114
を介して接続され、前記襟口部パイプ113には、防塵
衣服の両袖部に配置され両袖部分の空気を吸入する腕部
パイプ115に別途のT字ジョイント116、117お
よびパイプ118を介して接続されたものである。
【0011】しかし、このような集塵パイプ110を装
着することは大変不便であるばかりではなく、数多くの
孔を設けた集塵パイプ110を人体の回りに這わせるこ
とは作業者の作業能率を著しく低下させた。また、この
ようにすることにより防塵衣服内に、ある程度の通風効
果は得られる。しかし、前述したように、エアークリー
ナの吸引力が弱いために、防塵衣服内の温度等が上昇し
て起こる不快感を取り除くまでには至らなかった。
【0012】本発明は、上記の実情に鑑みてなされたも
のであるが、下記に説明するようなことがらもきっかけ
となっている。
【0013】すなわち、クリーンルーム内にあっては、
防塵を目的として一方向から風を起こし、起こした風(
防塵風)をクリーンルーム内に通過させるとともに、ク
リーンルーム内の塵埃と一緒に反対側に排出しようとし
ているのが一般的であるが、最近この防塵風を送る方向
が、横方向(水平層流)から縦方向(垂直層流)へと変
化してきている。
【0014】言い換えれば、天井側から送風した防塵風
をクリーンルーム内に通過させ、クリーンルーム内の塵
埃を前記防塵風に乗せて、網目状をなしたグレーチング
床面から排出させるようになってきた。なお、このクリ
ーンルーム内で従事する人は、前記ネット状の床面の上
で作業することになる。
【0015】このように、クリーンルーム内の通風状態
が縦方向に変化してきたことから、エアークリーナによ
って吸入した塵埃含有空気を、必ずしもエアークリーナ
本体内で清浄化する必要はなくなってきた。すなわち、
前記塵埃含有空気をエアークリーナ本体内で清浄化する
ことなくそのまま足元に流してやり、前記防塵風に乗せ
て床面から排出させればよい。
【0016】本発明の目的とするところは、防塵衣服内
の湿度や温度が高くなり、作業者が不快感を覚えて作業
能率が低下するといった問題、フィルタを使用すること
により吸引の力が弱くなるといった問題、の二つの問題
を一度に解決し得る携帯用防塵空調装置を提供するとこ
ろにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1の携帯
用防塵空調装置は、空気吸入口となる吸入開口部と空気
排出口となる排出開口部とが設けられるとともに、モー
タにより回転するファンが内設され、内部が空気流通経
路となる装置本体と、前記モータの駆動源となるバッテ
リーと、前記吸入開口部を覆うように取付けられ、壁面
に多数の通風窓を有する中空立体形状の開口部閉塞防止
部材と、一端を前記排出開口部に接続し、接続部分から
垂下させてなる排出パイプと、携帯を可能にする保持手
段とを備えてなるものである。
【0018】また、請求項2の携帯用防塵空調装置は、
前記開口部閉塞防止部材を球状としたものである。
【0019】
【作用】請求項1の携帯用防塵空調装置において、モー
タが駆動するとファンが回転し、吸入開口部近傍が負圧
となる。これにより、前記吸入開口部を介して防塵衣服
内の空気が吸引される。この時、防塵衣服内において人
体から発生した塵埃が空気に混ざった状態で一緒に装置
本体内に吸入されることになる。そして、塵埃含有空気
は、フィルタを介さずにそのまま排出開口部を経由して
排出パイプに送られる。排出パイプに送られた塵埃含有
空気は、排出パイプにおける排出開口部との接続端部と
は反対側の端部からクリーンルーム内に排出され、クリ
ーンルーム内を天井側から床面にかけて流れる空気に乗
ってクリーンルーム外部に排出される。これにより、吸
引した塵埃がクリーンルーム内に飛散されるようなこと
はない。
【0020】また、本発明の携帯用防塵空調装置はフィ
ルタが設けられていないので圧力損失が少なく、吸引力
が弱まるといった心配はなく、フィルタを設けた従来タ
イプのものと比べ、防塵衣服内の空気をより大量に吸引
することができる。
【0021】これとともに、強力な吸引力により防塵衣
服内において空調効果、通風効果が得られ、防塵衣服内
の湿度や温度が上昇して作業者の作業能率を低下させる
ような心配はない。
【0022】なお、吸引力が増大すると、その強力な吸
引作用により、防塵衣服の生地をも吸着してしまって空
気の流通が遮断されてしまう、といった心配はあるが、
前記吸入開口部に、多数の通風窓を有する中空立体形状
の開口部閉塞防止部材が設けられているので、例え防塵
衣服の生地が前記開口部閉塞防止部材に吸着され、幾つ
かの通風窓が塞がれてたとしても、すべての通風窓が塞
がれるといった心配はなく、空気の流通は充分確保され
得る。
【0023】請求項2の携帯用防塵空調装置のように、
前記開口部閉塞防止部材を球状にすれば、より一層効果
的に空気の流通を確保することができる。
【0024】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1〜図3は、防塵空調装置Aを示すものであ
る。図において、符号10は装置本体であり、内部が空
気流通経路となる。この装置本体10は大きく分けて、
空気流通路11を介して設けられた吸込室12と排気室
14とからなっている。装置本体10は、前記吸込室1
2の上面において、空気の進入経路となる開口部16を
有しており、また前記排気室14の下面において、空気
の排出経路となる開口部18を有している。装置本体1
0は、これら開口部16、18以外の部分において、密
封状態が保持されている。
【0025】前記開口部16の周縁からは上方に向かっ
て連結管20が延び、その上端において開口部16と連
通する空気吸入用の吸入開口部22を形成している。前
記連結管20は上端部が径小となっており、また略中央
にはねじ山24が設けられている。
【0026】装置本体10の内部における、前記開口部
16の下方にはシロッコファン26が配されている。符
号28は、前記シロッコファン26を回転させるための
モータ(図示せず)を内蔵する機械室である。この機械
室28は吸込室12の下端に取付けられている。
【0027】前記開口部18の周縁からは下方に向かっ
て連結管30が延びており、その下端において開口部1
8と連通する空気排出用の排出開口部31を形成してい
る。この連結管30の上端にはねじ山32が設けられて
いる。
【0028】符号34は、前記装置本体10に上方から
被せられる保護部材であり、この保護部材34の平面か
ら見た形状は、装置本体10のそれと略同一である。こ
の保護部材34には、前記開口部16と対応する位置に
挿入口36が設けられており、保護部材34を装置本体
10に被せた際、前記挿入口36から連結管20が突出
するようになっている。
【0029】符号38は前記ねじ山24に螺着可能な係
止リングであって、前記挿入口36から突出した連結管
20のねじ山24に螺着することにより、装置本体10
と保護部材34とを固定することができる。
【0030】符号40は、前記吸入開口部22を覆うよ
うに連結管20に取付けられる閉塞防止部材である。こ
の閉塞防止部材40は壁厚1〜2mm程度の中空球状を
なしており、壁面42に多数の円形の通風窓44を有し
ている。なお、符号46は取付穴であり、この取付穴4
6に連結管20を挿嵌することにより閉塞防止部材40
を連結管20に取付けることができる。なお、両者を取
付けた際、吸入開口部22は閉塞防止部材40の略中心
に配されることになる。
【0031】符号48は、装置本体10および機械室2
8を収納するためのケーシングである。このケーシング
48において、開口部18に対応する位置に挿通孔50
が設けられている。装置本体10を前記ケーシング48
に収納した際、前記挿通孔50から連結管30が突出す
るようになっている。
【0032】符号52は、防塵空調装置Aを携帯可能に
するためのベルトであり、前記ケーシング48の外側周
面にて取付けられている。
【0033】符号54はバッテリー収納部であり、前記
モータの駆動源となる電池(図示せず)がこのバッテリ
ー収納部54の中に収納されている。なお、前記電池か
らモータへの接続において、電気的なON、OFFの切
り換えは保護部材34の上面に設けたスイッチ56によ
り可能となる。
【0034】符号58は可撓性を有した80〜100c
mの長さを有する排出コルゲートパイプであり、前記挿
通孔50から突出させた連結管30の先端に取付けられ
ている。符号60は、前記排出コルゲートパイプ58の
上端に取付けられたリング状の連結部材であり、その内
周面には前記ねじ山32と螺合可能なねじ溝62が設け
られている。前記挿通孔50から突出させた連結管30
のねじ山32に、前記連結部材60を螺着することによ
り、排出コルゲートパイプ58は装置本体10に通風可
能に取付けられる。
【0035】作業者は上記構成の防塵空調装置Aを携帯
したうえでクリーンルームC内で作業することになるわ
けであるが、ここにクリーンルームC内の空気の流れに
ついて簡単に図4に基づいて説明する。
【0036】図に示すように、ヘパフィルタFにより天
井が構成されて、網目状物によりグレーチング床面Yが
構成されている。クリーンルームC内では作業者は網目
状のグレーチング床面Yの上で作業することになる。大
型送風機(図示せず)により起こる空気の流れは、矢印
で示した通り、クリーンルームC内では天井からグレー
チング床面へと下方に流れる。
【0037】クリーンルームC内を通過した空気は、グ
レーチング床面Yから直ちに排出される。この時、クリ
ーンルームC内に存在する塵埃も一緒に前記空気に混ざ
って排出されることになる。グレーチング床面Yから排
出された空気は、クリーンルームCの外部において上方
に流れ、天井にまで達して、前記ヘパフィルタFにより
清浄化され、再びクリーンルームC内に吹き込まれるこ
とになる。
【0038】図5は、防塵空調装置Aを作業者に携帯さ
せた状態を示すものである。図に示すように、防塵空調
装置Aは防塵衣服Bの内部に配されることになる。この
時、防塵衣服Bの襟部、袖部を絞るようにする。また、
排出コルゲートパイプ58は、その下端が足元に達する
ように、足に沿わせて配されている。足元の裾部Sは空
気流通用の隙間を開けておく。防塵空調装置Aの身体へ
の取付けは、ベルト52を作業者の腰に巻き付けること
により行なう。
【0039】作業者は上述したようなクリーンルームC
内にて防塵空調装置Aを携帯し、切替スイッチ56をO
Nにしてシロッコファン26を高速回転させる。シロッ
コファン26が高速回転すれば吸入開口部22近傍が負
圧となる。これにより、前記吸入開口部22を覆うよう
にして設けた閉塞防止部材40の通風窓44から防塵衣
服内の空気を吸引し始める。この時、防塵衣服内におい
て人体から発生した塵埃が前記空気に混ざった状態で一
緒に吸引される。塵埃を含んだ塵埃含有空気は通風窓4
4を介して閉塞防止部材40の内部に入り込む。そして
、直ちに吸入開口部22から連結管20の内部に取り込
まれ、この連結管20を通過して装置本体10の吸込室
12に取り込まれる。吸込室12に取り込まれた防塵含
有空気は、そのまま空気流通路11を経て排気室14に
流れる。そして、開口部18を介して連結管30の内部
を流れ、排出開口部31を介して排出コルゲートパイプ
58の内部に達する。排出コルゲートパイプ58にまで
達した塵埃含有空気は、図5において矢印で示したよう
に、排出コルゲートパイプ58の内部を下方に流れ、排
出コルゲートパイプ58の下端から排出される。そして
、そのまま防塵衣服Bのズボンの裾部Sから防塵衣服B
の外部に排出される。防塵衣服Bの外部に排出された、
言い換えればクリーンルームC内に排出された防塵含有
空気は、クリーンルームC内を天井から網目状のグレー
チング床面Yにかけて流れる空気に従って、クリーンル
ームCの外部に排出される。
【0040】このようにして、人体から発生した塵埃が
防塵衣服Bの袖部や襟部から出てクリーンルームC内に
飛散するのを防止することができる。
【0041】また、本発明の防塵空調装置Aは、フィル
タが設けられていないので、フィルタを設けた従来タイ
プのものと比べて大きな吸引力が得られ、防塵衣服内の
空気をより大量に吸引することができる。すなわち、防
塵効果が極めて大きいといえる。
【0042】同時に、防塵衣服B内において隅々にまで
空気の流通が起こり、これにより防塵衣服B内の空調効
果、通風効果が得られ、作業中における防塵衣服B内の
湿度や温度の上昇を防止することができる。したがって
、作業者の作業能率を低下させるような心配はない。
【0043】また、吸入開口部22に閉塞防止部材40
が設けられているので、例え防塵衣服Bの生地が防塵空
調装置Aに吸着され、幾つかの通風窓44が塞がれてた
としても、すべての通風窓44が塞がれるといった心配
はなく、空気の流通は充分確保され得る。
【0044】なお、本実施例の防塵空調装置Aにおいて
、球状の閉塞防止部材40を用いたが、前記閉塞防止部
材40の形状はこれに限らず、正六面体や正八面体等の
多面体形状であってもよい。
【0045】また、排出コルゲートパイプ58を防塵衣
服Bの内部に配したが、外側に出しておいても構わない
。この場合にあっては、防塵衣服Bのズボンの裾をしぼ
っておくことが好ましい。
【0046】また、防塵空調装置Aの閉塞防止部材44
のみを防塵衣服Bの内部に配し、係止リング38を挿入
できる孔を防塵衣服Bに設け、閉塞防止部材44以外は
防塵衣服Bの外部に配しておいても構わない。
【0047】防塵空調装置Aを携帯用に供するために、
本実施例では、装置本体10にベルト52を取付けたが
、これに限らず、装置本体10あるいは他の部分に紐を
取付け、防塵衣服内において肩掛け状態で防塵空調装置
Aを携帯するように構成しても構わない。また、面ファ
スナーを利用することもできる。
【0048】その他、特許請求の範囲に属するすべての
実施態様が本発明の範囲である。
【0049】上記構成の防塵空調装置Aを用いて、湿度
・温度上昇試験を行なった。
【0050】湿度・温度上昇試験 カーボンブラック粒子含有成分を複合紡糸した導電性ポ
リエステルフィラメントを10mmピッチで緯糸に織込
んだ制電性ポリエステルからなる高密度織物(経糸;7
5デニール/36fのもの138本/インチ  緯糸;
150デニール/48fのもの88本/インチ)を用い
ツナギ服およびフードを縫製した。
【0051】作業者に、上記ツナギ服およびフードをT
シャツの上に着用してもらい、Tシャツとツナギ服との
間の温度および湿度を23分間測定した(防塵空調装置
Aは、ツナギ服とTシャツとの間に配置されている)。 また、測定を始めてから10分後に5分間、作業者はエ
ルゴメータによる一定量運動を行なった。なお、クリー
ンルーム内の湿度および温度は、それぞれ35%、25
℃であった。
【0052】(試験1)最後の5分間のみ防塵空調装置
Aを作動させて吸引を行なった。この時の吸引力は10
リットル/minである。
【0053】(試験2)最初から防塵空調装置Aを作動
させて吸引を行なった。このときの吸引力は試験1と同
様、10リットル/minである。
【0054】上記試験1の湿度および温度の上昇の推移
を図5に示す。
【0055】上記試験2の湿度および温度の上昇の推移
を図6に示す。
【0056】図5から明らかなように、運動によって上
昇したツナギ服内の湿度および温度を顕著に下げること
ができた。
【0057】図6から明らかなように、運動中に生じる
湿度上昇および温度上昇を顕著に抑えることができた。
【0058】また、上記構成の防塵空調装置Aを用いて
、汚染粒子の飛散防止試験を行なった。
【0059】汚染粒子の飛散防止試験 湿度・温度上昇試験と同じように、作業者はツナギ服や
防塵空調装置Aなどを着用し、清浄度4のクリーンルー
ム内にて、ウエハ(直径4インチ)上でピンセット動作
を1分間繰り返し行なった。1分後、前記ウエハに付着
した粒径0.3μm以上の大きさを有する汚染粒子の数
Xを面盤検査機で数えた。
【0060】防塵空調装置Aによる吸引を行なった場合
と行なわなかった場合とのXを表1に示す。
【0061】
【表1】
【0062】表1から明らかなように、防塵空調装置A
を作動させて空気の吸引を行なったほうが、単位時間あ
たりにウエハに付着する汚染粒子の数は、はるかに少な
かった。人体側から発生する塵埃を略完全に除去するこ
とができた。
【0063】
【発明の効果】本発明の携帯用防塵空調装置はフィルタ
を装備していないので圧力損失が少なく、吸引力が大き
くなって人体側から発生する塵埃の除去を略完全に行な
うことができる。同時に、大きな吸引作用により防塵衣
服内における隅々に空気が流通し得て、作業中における
防塵衣服内の温度、湿度上昇を抑えることができ、作業
者は快適に作業することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す防塵空調装置の斜視図
である。
【図2】前図の分解斜視図である。
【図3】保護部材を省略した図1の平面図である。
【図4】クリーンルーム内の空気の流れ状態を示した略
示図である。
【図5】図1の防塵空調装置を携帯した状態を示す使用
説明図である。
【図6】試験1によって得られる湿度および温度の上昇
・下降を示すグラフである。
【図7】試験2によって得られる湿度および温度の上昇
・下降を示すグラフである。
【図8】従来のフィルタを備えてなるエアークリーナの
縦断面図である。
【図9】前図のエアークリーナに取付けられ集塵パイプ
の全体図である。
【符号の説明】
A…防塵空調装置 B…防塵衣服 C…クリーンルーム 10…装置本体 12…吸込室 14…排気室 22…吸入開口部 26…シロッコファン 31…排出開口部 40…閉塞防止部材 52…ベルト 54…バッテリー収納部 58…排出コルゲートパイプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】空気吸入口となる吸入開口部と空気排出口
    となる排出開口部とが設けられるとともに、モータによ
    り回転するファンが内設され、内部が空気流通経路とな
    る装置本体と、前記モータの駆動源となるバッテリーと
    、前記吸入開口部を覆うように取付けられ、壁面に多数
    の通風窓を有する中空立体形状の開口部閉塞防止部材と
    、一端を前記排出開口部に接続し、接続部分から垂下さ
    せてなる排出パイプと、携帯を可能にする保持手段とを
    備えてなることを特徴とする携帯用防塵空調装置。
  2. 【請求項2】前記開口部閉塞防止部材が球状であること
    を特徴とする請求項1に記載の携帯用防塵空調装置。
JP3098486A 1991-04-30 1991-04-30 携帯用防塵空調装置 Pending JPH04327742A (ja)

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JP3098486A JPH04327742A (ja) 1991-04-30 1991-04-30 携帯用防塵空調装置

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JP3098486A JPH04327742A (ja) 1991-04-30 1991-04-30 携帯用防塵空調装置

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010196976A (ja) * 2009-02-25 2010-09-09 Sanyo Electric Co Ltd 農事用空気調和装置
JP2016156369A (ja) * 2015-02-23 2016-09-01 株式会社マキタ 送風装置および当該送風装置が装着される衣服
CN110269294A (zh) * 2019-04-22 2019-09-24 天津红创针织有限公司 一种雨天使用的面罩
CN111067174A (zh) * 2019-12-31 2020-04-28 佛山市顺德区立信制衣有限公司 一种针织衫自动化生产线专用除灰装置

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