JPH04321078A - 現像装置 - Google Patents

現像装置

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JPH04321078A
JPH04321078A JP40960790A JP40960790A JPH04321078A JP H04321078 A JPH04321078 A JP H04321078A JP 40960790 A JP40960790 A JP 40960790A JP 40960790 A JP40960790 A JP 40960790A JP H04321078 A JPH04321078 A JP H04321078A
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JP
Japan
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developing
magnetic
toner
image forming
carrier
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Application number
JP40960790A
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English (en)
Inventor
Satoru Haneda
羽根田 哲
Hisafumi Shoji
尚史 庄司
Seiichiro Hiratsuka
平塚 誠一郎
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機やファ
クシミリ等記録装置に用いられる現像装置の改良に関し
、特にトナーと磁性キャリアとを含有する二成分現像剤
を用いた現像装置、とりわけ振動電界下で現像する現像
装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】トナーと磁性キャリアとを含有する二成
分現像剤は、磁性キャリアを用いない磁性トナーから成
る一成分現像剤に比較すると、トナーの摩擦帯電制御が
容易、トナーの凝集が起こりにくい、したがって、バイ
アス電界等によるトナーの移行制御が効果的に行われる
、トナーに磁性体を含有させないで済み、また、かぶり
防止等のために磁性体を含有させたとしても少量で済む
から、カラートナーの場合に色の鮮明性が得られる、現
像剤層で像形成体面を摺擦する所謂磁気ブラシ現像法に
よる場合は、磁気ブラシの穂立ちがよくて摺擦性に優れ
る、さらに、磁気ブラシが像形成体面のクリーニングも
行うものにあっては、十分なクリーニング効果を発揮し
易い等の特長を有することから、キャリアに対するトナ
ーの量の管理を必要とするにも拘わらず、多く用いられ
ている。
【0003】この二成分現像剤を用いた現像法、いわゆ
る二成分現像法も現像性能向上のため改良が重ねられて
来ており、例えばUSP3,890,929号、特開昭
55−18656号公報等に開示されたように一成分現
像剤の振動電界下での現像を二成分現像剤に適用した例
として、例えば特開昭57−139761号、同57−
147652号、同57−147653号各公報には、
像形成体(静電荷像支持体)と現像スリーブとの間にト
ナーとキャリアとからなる二成分現像剤を導入し振動電
界下で接触または非接触で現像する現像法が開示されて
いる。これは一成分現像剤を用いた振動電界下の現像に
比し、トナー自体搬送力を得るための磁性体を混入する
必要がなく、カラー化に適しているとか、振動電界の変
化による現像特性も大きく差異が認められている。 この他、本願出願時未公開の出願であるが、特開昭59
−67565号公報にも抵抗率の高いトナーとキャリア
とからなる二成分現像剤を用い、この現像剤の充填率の
変化による現像特性について開示してある。しかしなが
ら現像領域における現像剤層均一化、または薄層化につ
いての検討はほとんどなく、より高画質の現像性能を得
るという点では不十分であった。
【0004】その後フェライトキャリアとトナーとの二
成分現像剤を用いて振動電界下で現像する現像方法が特
開昭59−91453号に開示されている。ただしフェ
ライトキャリアの抵抗率がそれほど高くできないため、
画像品質がいま一つ実用レベルに到達してない。
【0005】更にまた、特開昭59−121077号公
報には絶縁性のキャリアとトナーを用いて振動電界下で
現像する構成が開示されている。ところが、後述の如く
現像スリーブ内のマグネットロールの回転する方式のみ
開示しており、現像剤層の安定化という意味で十分では
ない。
【0006】即ち、現像装置としては、現像スリーブが
固定で、内部に設けられた周方向に複数のN,S磁極を
有する磁石体が回転するもの、現像スリーブと磁石体が
共に回転するもの、および前述のような現像スリーブが
回転して、内部の磁極が固定のものが多く用いられてい
る。このうち、前二者のように、内部の磁石体が回転す
るものは、現像スリーブの表面に形成される現像剤層が
波状に起伏して移動するようになるから、現像剤層の層
厚に多少の不同があっても、その影響は波状の起伏の移
動によって問題とならないように打ち消されると言う特
長を有するが、磁石体を高速回転するために大きな回転
力を必要とし、振動が生じ易く、回転機構も複雑で、強
固な大型化したものになると言う問題がある。その点、
後者のように内部の磁極が固定のものは、磁石体が回転
するものにおける上述の問題はないが、現像剤層が移動
しても内部の磁極によって起こる波状の起伏の位置は一
定しているから、現像剤層に層厚の不同があると、その
影響が現れ易いと言う問題があり、また、磁極が現像ス
リーブの像形成体に最も近接した位置に設けられている
と、上述の影響は一層強調され易い。
【0007】このことは磁気ブラシ接触現像ではあまり
問題にならないが、非接触現像にあっては非常に画像濃
度等の画質に影響してくる。
【0008】それらの点をふまえ、やはり本願出願時未
公開の特開昭60−14263号公報には現像スリーブ
内に固定磁極を設けており、また、この固定磁極は現像
領域中で穂を形成しないことにより、現像剤層の均一を
ねらっているが、この場合キャリアを束縛する磁力が弱
く、現像剤として導電性キャリアとトナーとを用いてい
るので、ブレークダウンしたり、キャリアが像形成体に
付着し、カブリ現象を生じてしまうものであった。
【0009】即ち、本願出願前においては、画質的にい
ま一つ実用化レベルに達していない状態であるとともに
、比較的近い構成であってもカブリ現像等生じ易い構成
が本願出願後公開になる程度であった。この他、現像ス
リーブ上の現像剤層の均一化という課題に対し、押さえ
部材が特開昭54−43027号公報、特開昭54−4
3038号等で知られているが、像形成体と現像スリー
ブとの間隙や現像スリーブ上の現像剤層厚が近年特に極
小化の傾向にあり、現像剤層厚の薄層化のレベルはより
精度を必要とするようになった。
【0010】従って単に押さえ部材を設けるのみでなく
、現像スリーブ内の磁極配置等に対応して、位置等を設
定する必要がでてきた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】二成分現像剤を用い、
振動電界下で現像する基本的な構成は前出の公知例、そ
の他によって判ったが、具体的に製品に採用する場合に
は、更に細部の検討を行い長期使用に耐える信頼性のあ
る構成を確立する必要があった。本願はこのような思想
の下、実際面での効果をあげる構成を提案するものであ
って、詳述すれば、現像スリーブが回転して内部の磁極
が固定である現像装置の上述の問題を解消するためにな
されたものであり、現像スリーブが像形成体に近接して
いる現像領域で現像剤層の層厚が均一となり、したがっ
て安定してムラのない現像が行われ、そして、大きな回
転力を必要とせず、振動も生じにくい、小型に構成し得
る現像装置の提供を目的とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、(1)トナー
と磁性キャリアとを含有した二成分現像剤を用いること
、(2)像形成体に対向して現像スリーブを回転させて
設けること、(3)磁石体のすべての磁極が現像領域を
避けて配設され、且つ、その現像領域は磁石体の異なる
磁性の磁極にて挟まれるように磁石体を現像スリーブの
内側に固設すること、(4)現像スリーブ上の現像剤を
振動電界下で現像すること、(5)磁性キャリアは所定
の測定方法で1013Ω・cm以上、好ましくは101
4Ω・cm以上の抵抗率を有する高絶縁性であって、且
つ球形状であることを構成要件とする発明であり、この
構成によって前記目的を達成する。
【0013】
【実施例】以下、本発明を具体的に図面を参照して説明
する。
【0014】第1図および第2図はそれぞれ本発明現像
装置の一例を示す記録装置の部分図、第3図乃至第6図
は現像領域における現像剤層の層厚を均一にするために
本発明現像装置が採用している手段の説明のための拡大
部分図である。
【0015】図において1は、表面に電子写真感光体層
の如き像形成層を有して矢印方向に回転し、静電潜像等
を形成されるドラム状の像形成体、2はアルミニウムや
ステンレス鋼のような非磁性導電性材料から成り、矢印
方向に回転する現像スリーブ、3は現像スリーブ2の内
部に固定して周方向に複数のN,S磁極を配設した磁石
体であり、N,S磁極は通常500〜1500ガウスの
磁束密度に磁化されている。4は現像剤溜まり、5は現
像剤溜まり4のトナーと磁性キャリアとを含有する現像
剤を撹拌して、トナーと磁性キャリアの混合を均一にす
ると共に、トナーを摩擦帯電せしめる撹拌回転翼、6は
磁石体3のN,S磁極の磁力によって現像剤溜まり4の
現像剤が現像スリーブ2の表面に吸着され、現像スリー
ブ2の回転に伴って移動して現像剤層を形成すると、そ
の現像剤層の層厚を規制する磁性体または非磁性体から
なる層厚規制ブレード、7は現像スリーブ2が像形成体
1に近接している現像領域を通過した現像剤層を現像ス
リーブ2の表面から除いて現像剤溜まり4に還元するク
リーニングブレード、8は安全抵抗9を介して現像スリ
ーブ2にバイアス電圧を印加して基体部を接地されてい
る像形成体1との間に振動電界を生ぜしめ、それによっ
て現像領域における現像剤層からの像形成体へのトナー
の移行制御を行うバイアス電源、10はトナーホッパー
11からトナーを現像剤溜まり4に補給するためのトナ
ー補給ローラである。
【0016】以上は磁石体3が固定である従来の現像装
置と、磁石体3におけるN,S磁極の配置位置を別にす
ると、殆ど変わりない。そして、層厚規制ブレード6に
よって現像剤層の層厚を一定にするように規制していて
も、それだけでは層厚に不同が生じ易い。そのため、従
来の現像装置におけるように、磁極が現像スリーブ2の
像形成体1に最も近接した位置に設けられていると、そ
こで現像剤層の立ち上りが生じて層厚の不同が強調され
、したがって、かぶりなく十分な画像濃度が得られる現
像を安定して行うことが困難になる。また、現像剤層を
像形成体1と非接触に保つように、層厚を薄く形成しよ
うとすると、層厚規制ブレード6と現像スリーブ2の間
隙を狭くすることが必要となり、ごみやトナー等の凝集
により規制部に目づまりを生じ易い。
【0017】このために本発明の現像装置では、N,S
磁極を現像スリーブ2が像形成体1に最近接している位
置を避けて配設したことにより現像領域に水平磁界を形
成し、現像剤層の穂を立てずに寝かすようにしている。 これによって■現像領域で均一な層厚の現像剤層が実現
され、■層厚規制ブレード6と現像スリーブ2の間隙を
広げても現像領域で現像剤層の薄層が実現されて、層厚
不同の影響を受けない、安定した現像を行うことができ
る。
【0018】この磁極の配設を第1図で説明すると、像
形成体1の中心と現像スリーブ2の中心とを結ぶ中心線
を挟んで5〜45°の範囲開いた位置にN,S磁極を配
設するのが好ましく、しかも、中心線の下流側の開き角
をθ1,上流側に開き角をθ2としてθ1≦θ2である
ようにするのが好ましく、更に、下流側の開き角をθ1
の位置に配設するN磁極(またはS磁極)の磁束密度を
大として、現像領域下流側で強い磁界が生ずるようにす
るのが好ましい。二成分現像剤を用いた場合、キャリア
が像形成体に付着してしまう危険性があるが、上述の如
く現像スリーブ内であって現像領域下流側に対応する磁
極を強くすることによって感光体に付着したキャリア等
を捕獲でき効果が得られた。また、このように現像領域
を避けて設けたN,S磁極の位置における現像剤層の穂
立ちが像形成体1の表面と接しないように、現像スリー
ブ2の径を小さくするのが好ましく、その好ましい範囲
は40〜10mmφの範囲である。同様にドラム状の像
形成体1の直径も小さい方が好ましく、その好ましい範
囲は300〜10mmφである。なお、像形成体1にベ
ルト状のものを用いた場合には、現像領域にベルト駆動
ローラを設けて上述のような条件を満足させるようにす
ればよい。
【0019】第1図、第2図の現像装置においては、さ
らに、現像剤層が現像スリーブ2の像形成体1に最も近
接した位置に達する手前に現像剤層の上面を押さえる押
さえ部材12を設けており、そして、それによる押さえ
位置を前記中心線より上流側に角θ2開いて配設したS
磁極(またはN磁極)の配設位置としている。押さえ部
材は既に述べた如く公知の技術であるが、現像スリーブ
上の現像剤層をより薄層且つ均一になす均らし効果を上
げるため、現像スリーブ内の磁極位置に応じて押さえ部
材の押さえ位置を変化せしめるようにしたものである。 これによって現像領域における現像剤層の厚さが一層均
一に薄く形成されるようになり、したがって、振動電界
による制御下で一層安定してかぶりのない十分な画像濃
度の得られる現像を行うことができる。なお、押さえ部
材12の押さえ位置と前記中心線との間に中心線より上
流側に角θ2開いて配設したS磁極(またはN磁極)が
来るときは、折角押さえ部材12によって現像剤層の層
厚を一層均一にしたとしても、上記磁極位置の磁界によ
って現像剤層が穂立ちして荒れるようになるので、その
磁極の磁束密度は穂立ちを起こさせない程度に小さくす
るのが好ましい。これについては後に第3図乃至第6図
によってさらに説明する。
【0020】第1図の押さえ部材12は、回動可能に根
元端を軸13によって軸支され、中間をばね14によっ
て引き上げられる支持バー15に支えられ、そして、先
端部分の背面側を像形成体1の表面の端の部分と接して
回転するスペーサーコロ16に押さえられて、先端部分
の表面で現像剤層の上面を押さえるものである。第2図
の押さえ部材12は、根元部分を現像装置枠体に固定さ
れて先端部分の表面で現像剤層の上面を押さえるもので
ある。この第2図の押さえ部材12を適当に撓み得る材
料で形成して、その背面側を調整ねじ等で押すことによ
り現像スリーブ2との間隙を調整し得るようにできるこ
とは勿論である。また、第1図の押さえ部材12もスペ
ーサーコロ16で押さえる代わりに調整ねじ等で押さえ
るようにしてもよいことは勿論である。
【0021】第3図に見るように、現像スリーブ2上に
形成される現像剤層は内部のN,S磁極が設けられてい
る位置で穂立ちするようになる。そして、層厚規制ブレ
ード6によって規制された現像剤層の層厚に不同がある
と、その不同は穂立ち位置で強調され易い。したがって
、現像スリーブ2が像形成体1の潜像にトナーが移行し
得る現像領域にNやSの磁極が設けられていると、磁気
ブラシ現像法では、磁気ブラシが像形成体1を摺擦する
状態が大きく変化して、かぶりや像くずれを起こし易い
し、かぶりや像くずれの起こりにくい現像剤層を像形成
体に接触させない非接触現像法では、現像スリーブ2と
像形成体1の間隙を磁石体3を回転させるもの以上に広
くしないと接触し易いし、それでは振動電界によるトナ
ーの飛翔制御が不十分になって、均一に十分な現像濃度
を得ることが困難になる。そこで、本発明においては、
この改良策として、第1図乃至第3図に見るように、N
,S磁極を現像スリーブ2が像形成体1に最近接する現
像領域を避けて配設するようにしている。これによって
、現像領域で磁界が水平即ち接線方向となり、現像剤層
が穂立ちすることなく薄く形成され、したがって、層厚
の不同が強調されることなく、安定して均一な現像が行
われるようになる。
【0022】一方、現像剤層の層厚の不同を堰板や均ら
し板等で矯正することを考えると、不同が強調される位
置に堰板や均らし板等を設けて不同を矯正することが効
果的である。しかし堰板は、同様の層厚規制ブレード6
によって規制された層厚の不同を矯正する効果は少ない
し、現像領域に近い手前に設けることも困難である。そ
れに対し均らし板は、現像剤を堰板のようには滞留させ
ることもなくて層厚の不同を矯正し得るし、また、現像
領域に近い手前で矯正できると言う特長がある。そこで
、第4図に見るように、現像スリーブ2が像形成体1に
最近接している位置を避けて設けたN,S磁極の中心線
より上流側のS磁極(またはN磁極)の位置において、
均らし板である押さえ部材12によって現像剤層の上面
を押さえて均らすようにすると、層厚規制ブレード6に
おける現像剤やごみの詰まり等によって生じたような筋
斑も解消されて、現像領域における現像剤層の層厚は特
に著しく均斉になる。第1図,第2図あるいは第4図乃
至第6図の実施例では押さえ部材12をそのような位置
に設けている。
【0023】なお、第1図,第5図の例では中心線より
上流側に配設したSまたはN磁極の位置より押さえ部材
12を押さえ位置が若干下流側になるように設けている
し、第2図および第4図の例では押さえ位置がS磁極の
上になるように設けている。ここで第5図あるいは第6
図に見るように、磁石体3が棒磁石を接線方向に並べて
保持したようなものである場合は、現像剤層の穂立ち位
置が棒磁石の磁極端面よりも若干前方にずれるから、押
さえ部材12の押さえ位置をそれに合わせるようにする
のが好ましい。第5図の押さえ部材12の押さえ位置が
N磁極の下流側にずらされているのはこのためであり、
第6図の棒磁石を現像領域に水平に配設した実施例にお
いて、押さえ部材12の押さえ位置がN磁極の上流側に
ずらされているのもこのためである。
【0024】押さえ部材12は、トナーとキャリアとの
摩擦による帯電を助長する帯電序列の絶縁性材料から成
るものが好ましいが、それに限らず、フローティング状
態に支持されて、現像剤層あるいは現像スリーブ2と同
電位になっても、放電やリークを防止するようなもので
あればよい。
【0025】本発明現像装置は、以上のように、現像ス
リーブ2の内部に固定的に配設する磁石体のすべての磁
極を現像領域を避けて且つ磁石体の互いに異なる磁性の
磁極を現像領域を挟む位置を避けた位置に配設するよう
にして、現像スリーブ2の回転に従って移動する現像剤
層が現像領域で水平磁界成分の作用を受けて保持される
ようにしたこと、さらには、現像剤層が上記最近接した
位置に達する手前で押さえ部材12による上面を押さえ
られて均らされることから、現像領域における現像剤層
が安定して均斉に薄く形成され、その結果、磁気ブラシ
現像法では、磁気ブラシによる摺擦が均一に行われて、
現像ムラがなくなるし、非接触現像法では、現像スリー
ブ2と像形成体1の間隙を振動電界によって十分にトナ
ーの飛翔制御が行われるように狭くすることができ、し
たがって、かぶりなく画像濃度の高い現像を容易に行う
ことができると言う効果が得られる。そのため、本発明
現像装置は、非接触現像法に好適に用いられる。
【0026】本発明現像装置によってかぶりなく鮮明な
画像の現像を行う好ましい条件について以下さらに説明
する。
【0027】本発明現像装置には、従来多く用いられて
いるような、平均粒径が十数μmの非磁性トナーと平均
粒径が数十〜数百μmの磁性キャリアとから成る二成分
現像剤も勿論用いられるが、本発明によれば、前述のよ
うに振動電界によってトナーの移行制御を効果的に行う
ことができるから、平均粒径が10μm以下のトナーと
平均粒径50μm以下、さらには30μm以下のキャリ
アとから成る二成分現像剤を用いることが好ましい。こ
の点について説明すると、上述のような従来の二成分現
像剤は、トナー粒子やさらにはキャリア粒子が粗いため
に、繊細な線や点あるいは濃淡差等を再現する高画質画
像が得られにくい。そこでトナーの平均粒径を小さくす
ると、トナー粒子は定性的に粒径の二乗に比例して帯電
量が減少し、相対的にファルデンワールス力のような付
着力が大きくなって、キャリア粒子から離れにくくなっ
たり、また磁気ブラシ現像法の場合、一旦像形成体1の
非画像部に付着すると、磁気ブラシによって摺擦されて
も容易に除去されずにかぶりを生ぜしめるようになる。 磁気ブラシ現像法では、トナーの平均粒径が10μm以
下になると、このような問題が顕著になる。しかし、本
発明によれば振動電界でトナーの移行制御を効果的に行
って、磁気ブラシ現像法の場合も上述の問題を解消する
ことができる。即ち、現像剤層に付着しているトナーは
、電気的に与えられる振動によって現像剤層から離れて
像形成体1の表面に移行し易くなり、磁気ブラシで像形
成体1の面を摺擦した場合は、像形成体1の非画像部に
付着したトナー粒子が容易に除去乃至は画像部に移動さ
せられるようになる。また、非接触現像法による場合は
、帯電量の低いトナー粒子が非画像部に移行することが
殆どなくなり、また、像形成体1の面と擦られることが
ないために摩擦帯電により像形成体1に付着することも
なくなって、1μm程度のトナー粒子のものまで用いら
れるようになる。したがって、非接触現像法による場合
は勿論のこと、磁気ブラシ現像法による場合も、潜像を
忠実に現像した再現性のよい鮮明なトナー像を得ること
ができる。さらに、振動電界はトナー粒子とキャリア粒
子の結合を弱めるので、トナー粒子に伴うキャリア粒子
の像形成体1への付着も減少する。特に、非接触現像法
による場合は、画像部および非画像部領域において、大
きな帯電量を持つトナー粒子が振動電界下で振動し、電
界の強さによってはキャリア粒子も振動することにより
、トナー粒子が選択的に像形成体1面の画像部に移行す
るようになるから、キャリア粒子の像形成体1面への付
着は大幅に軽減される。なお、この場合、非画像部領域
で振動するトナー粒子が電界によっては飛散し易いと言
う問題がある。キャリア粒子についても同様である。こ
れは、現像スリーブ2の回転を遅くして、現像剤層の搬
送速度を適当に小さくすることによって防止できる。
【0028】一方、トナーの平均粒径が大きくなると、
先にも述べたように画像の荒れが目立つようになる。通
常、10本/mm程度のピッチで並んだ細線の解像力あ
る現像には、平均粒径20μm程度のトナーでも実用上
は問題ないが、しかし、平均粒径10μm以下の微粒子
化したトナーを用いると、解像力は格段に向上して、濃
淡差等も忠実に再現した鮮明な高画質画像を与えるよう
になる。 以上の理由からトナーの粒径は平均粒径が20μm以下
、好ましくは10μm以下が適正条件である。また、ト
ナー粒子が振動電界に追随するためには、トナー粒子の
平均帯電量が1〜3μC/gより大きいこと(好ましく
は3〜300μC/g)が望ましい。特に粒径の小さい
場合は高い帯電量が必要である。
【0029】以上のようなトナーは、従来のトナーと同
様の方法で得られる。即ち、従来のトナーにおける球形
や不定形の非磁性または磁性のトナー粒子を平均粒径選
別手段によって選別したようなトナーを用いることがで
きる。中でも、トナー粒子が磁性体粒子を含有した磁性
粒子であることは好ましく、特に磁性体微粒子の量が6
0wt%を超えないものが好ましい。トナー粒子が磁性
粒子の場合は、トナーも磁石体3のN,S磁極の影響を
受けるようになるから、現像剤層におけるトナーの均一
性が一層向上して、トナー粒子の飛散が起こりにくくな
り、かぶりの発生も防止される。しかし、含有する磁性
体の量を多くし過ぎると、キャリア粒子との間の磁気力
が大きくなり過ぎて、十分な現像濃度を得ることができ
なくなるし、また、磁性体微粒子がトナー粒子の表面に
現れるようになって、摩擦帯電制御が難しくなったり、
トナー粒子が破損し易くなったり、キャリア粒子との間
で凝集し易くなったりする。特に、黒や褐色以外のカラ
ートナーの場合は、磁性体の量を30wt%以下にしな
いと鮮明な色が得られない。
【0030】以上を纒めると、好ましいトナーはスチレ
ン系樹脂、ビニル系樹脂、エチレン系樹脂、ロジン変性
樹脂、アクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂
、ポリエステル樹脂等の樹脂およびさらには磁性体の微
粒子を用い、それにカーボン等の着色成分や必要に応じ
て帯電制御剤等を加えて、従来公知のトナー粒子製造方
法と同様の方法によって作ることができる、平均粒径が
20μm以下、好ましくは10μm以下の粒子から成る
ものである。さらに、トナー粒子がスプレードライ法、
あるいは粒子化後の球形化処理によって球形化されたも
のであると、現像剤の流動性が向上して凝集しにくくな
り、キャリアとの均一混合法、搬送性および帯電性も向
上する。
【0031】次に磁性キャリアについて、一般に磁性キ
ャリアの平均粒径が大きいと、イ.現像スリーブ2上に
形成される現像剤層の状態が荒くなるので、振動電界で
振動を与えながら潜像を現像してもトナー像にムラが現
れ易く、ロ.現像剤層におけるトナー濃度が低くなるの
で、高濃度の現像が困難になる等の問題が起こる。そこ
でキャリアの平均粒径を小さくすると、実験の結果では
、平均粒径50μm以下で上記問題が減少する効果が現
れ、特に、30μm以下になると、実質的に上記問題は
解消する。しかし、キャリア粒子が細か過ぎると、ハ.
トナー粒子と共に像形成体1面に付着するようになった
り、ニ.飛散し易くなったりする。これらの現像は、キ
ャリア粒子に作用する磁界の強さ、それによるキャリア
粒子の磁化の強さにも関係するが、一般的には、キャリ
アの平均粒径が15μm以下になると次第に傾向が出初
め、5μm以下で顕著に現れるようになる。そして、像
形成体1面に付着したキャリア粒子は、一部はトナーと
共に記録紙上に移行し、残部はブレードやファーブラシ
等によるクリーニング装置によって残留トナーと共に像
形成体1面から除かれることになるが、従来の磁性体の
みから成るキャリア粒子では、ホ.記録紙上に移行した
キャリア粒子が、それ自体では記録紙に定着されないの
で、脱落し易い、と言う問題があり、また、ヘ.像形成
体1に残ったキャリア粒子がクリーニング装置によって
除かれる際に、感光体から成る像形成体1面を傷付け易
い、と言う問題がある。このホ、ヘの問題は、磁性キャ
リア粒子を樹脂等の記録紙に定着し得る物質と共に形成
することによって解消し得る。即ち、磁性キャリア粒子
が記録紙に定着し得る物質によって磁性体粒子を被覆す
ることにより、あるいは、磁性体粉を分散含有した記録
紙に定着し得る物質によって形成されていることで、記
録紙に付着したキャリア粒子も熱や圧力で定着されるよ
うになり、またクリーニング装置によって像形成体1か
らキャリア粒子が除かれる際にも像形成体1面を傷付け
たりすることが無くなる。このような磁性キャリア粒子
では、キャリア粒子を平均5〜15μm以下の粒径にし
て、たとえ、キャリア粒子が像形成体1や記録紙に移行
するようなことがあっても前記ハの問題は実際上殆どト
ラブルを生ぜしめない。なお、前記ハのようなキャリア
付着が起こる場合は、リサイクル機構を設けることが有
効である。
【0032】以上から、磁性キャリアは平均粒径が50
μm以下、特に好ましくは30μm以下5μm以上が適
正条件であり、また、磁性キャリア粒子が記録紙に定着
し得る物質も含むものであることが好ましい。なお平均
粒径は、トナーの場合も同様に重量平均粒径であり、コ
ールタ社製コールタカウンタあるいはボッシュロム社製
オムニコンアルファによって測定した値による。
【0033】以上のような磁性キャリアは、従来の磁性
キャリア粒子におけると同様の、鉄、クロム、ニッケル
、コバルト等の金属、あるいはそれらの化合物や合金、
例えば四三酸化鉄、γ−酸化第二鉄、二酸化クロム、酸
化マンガン、フェライト、マンガン−銅系合金と言った
強磁性体乃至は常磁性体の粒子、またはそれら磁性体粒
子の表面を先にトナーにおいて述べたような樹脂やパル
ミチン酸、ステアリン酸等の脂肪酸ワックスで被覆した
粒子、あるいは、磁性体微粒子を分解して含有した樹脂
や脂肪酸ワックスから成る粒子を従来公知の平均粒径選
別手段で粒径選別することによって得られる。
【0034】なお、キャリア粒子を樹脂等によって形成
し、球状の形状をもったものとすることにより、先に述
べた効果の他に、現像スリーブ2上に形成される現像剤
層が均一となり、また現像スリーブ2に高いバイアス電
圧を印加することが可能になると言う効果も与える。即
ち、キャリア粒子が樹脂等によって粒子化されているこ
とは、(1)一般に、長軸方向に磁化吸着され易いと言
う方向性が無くなって、現像剤層が均一に形成され、局
所的に抵抗の低い領域や層厚のムラが発生することを防
止する、(2)キャリア粒子の高抵抗化と共に、従来の
キャリア粒子に見られるようなエッジ部が無くなって、
エッジ部への電界の集中が起こらなくなり、その結果、
現像スリーブ2に高いバイアス電圧を印加しても、像形
成体1に放電して静電潜像を乱したり、バイアス電圧が
ブレークダウンしたりすることが起こらない、と言う効
果を与える。この高いバイアス電圧を印加できると言う
ことは、本発明における振動電界下での現像が振動する
バイアス電圧の印加によって行われるものである場合に
、それによる効果を十分に発揮させることができると言
うことである。
【0035】以上のような効果を奏するキャリア粒子に
は前述のようにワックスも用いられるが、しかし、キャ
リアの耐久性等からすると、前述のような樹脂を用いた
ものが好ましい。例えば既に述べたフェライトキャリア
を用いた現像方法もあるが、本発明の検討では裸のフェ
ライトを用いた場合では108Ω・cmレベルの抵抗率
が得られる。このレベルでも従来の画質より良好な現像
が行われるが、これでは本発明の高絶縁性を得ることは
困難で、この抵抗率程度では、キャリアへの電荷注入が
起きる危険性があり、ひいては像形成体へのキャリア付
着が少量であるが生じてしまうことをつきとめている。
【0036】また振動電界下で二成分現像剤を用いた現
像を行うためには比較的大きい振動電界を印加すること
が望ましく、この大きい電界を印加した場合、キャリア
抵抗率が充分高くないと電荷リークや前述キャリアの像
形成体への付着が生じてしまう。従って1013Ω・c
m以上特に1014Ω・cm以上であるように絶縁性の
磁性粒子を形成したものが好ましい。本発明に於ける抵
抗率とは、粒子を0.50cm2の断面積を有する容器
に入れてタッピングした後、詰められた粒子上に1kg
/cm2の荷重を掛け、荷重と底面電極との間に100
0V/cmの電界が生ずる電圧を印加したときの電流値
を読み取ることで得られる値である。この抵抗率が低い
と、現像スリーブ2にバイアス電圧を印加した場合に、
キャリア粒子に電荷が注入されて、像形成体1にキャリ
ア粒子が付着し易くなったり、あるいはバイアス電圧の
ブレークダウンが起こり易くなったりすることが種々の
実験の末見出された。従って、上記したように1013
Ω・cm以上の絶縁性(以下、本発明の高絶縁性という
)のキャリア粒子を用いるとこのような欠点のないこと
が発見された。これは従来の108Ω・cm以上の絶縁
性をもてば良いという概念からは想像できなかったとこ
ろで、本発明の「高絶縁性」であればこのブレークダウ
ンが起こり難いということの予想は困難であった。
【0037】すなわち磁性キャリアは、平均粒径以外に
粒子が長軸と短軸の比が3倍以下であるように球形化さ
れており針状部やエッジ部等の突起が無く、抵抗率が1
08Ω・cm以上であれば、従来に比べては良好な画像
を得られるのであるが、上述のような問題発生の危険性
もあり本発明では1013Ω・cm以上であることが適
正条件である。また後記実施例で記載したように101
4Ω・cm以上の方がより好ましい。そして、このよう
な磁性キャリア粒子は、高抵抗化された球状の磁性粒子
や樹脂被覆キャリアでは、磁性体粒子にできるだけ球形
のものを選んでそれに樹脂の被覆処理を施すこと、磁性
体微粒子分散系のキャリアでは、できるだけ磁性体の微
粒子を用いて分散樹脂粒子形成後に球形化処理を施すこ
と、あるいはスプレードライの方法によって分散樹脂粒
子を得ること等によって製造される。
【0038】本発明現像装置には、以上述べたようなト
ナーと磁性キャリアとが従来の二成分現像剤におけると
同様の割合で混合した現像剤が好ましく用いられる。特
に、非接触現像条件による現像の場合は、10〜80%
程度の極めて高いトナー濃度でも用いることができる。
【0039】現像剤には、必要に応じて粒子の流動滑り
をよくするための流動化剤や像形成体1面の清浄化に役
立つクリーニング剤等が混合される。流動化剤としては
、コロイダルシリカ、シリコンワニス、金属石鹸あるい
は非イオン表面活性剤等を用いることができクリーニン
グ剤としては、脂肪金属塩、有機基置換シリコンあるい
は弗素等表面活性剤を用いることができる。
【0040】以上が現像剤についての条件であり、次に
このような現像剤で現像剤層を形成して像形成体1上の
静電潜像を現像する現像条件について述べる。
【0041】現像スリーブ2と像形成体1の間隙は数2
0〜2000μmが好ましい。この間隙が数10μmよ
りも狭いと、均一に現像作用する現像剤層の形成が困難
となり、また十分なトナーを現像域に供給することもで
きなくなって、安定した現像が行われなくなる。逆に間
隙が2000μmを大きく超すようになると、対向電極
効果が低下して十分な現像濃度が得られないようになる
。そして、間隙を数10〜2000μmの範囲にすると
、適当な厚さの現像剤層を均一に形成できるようになる
。そこで、間隙と現像剤層の厚さを、非画像形成時振動
電界を生じさせていない状態の下で、現像剤層が像形成
体1の表面に接触せず、しかもできるだけ近接するよう
な条件に設定することが好ましい。それによって、トナ
ー像に掃き目が生じたり、またかぶりが生じたりするこ
とが防止される。現像スリーブ2が像形成体1に接近す
る位置は、トナー等の飛散防止上、重力の方向が現像ス
リーブ2に向うようになる位置が好ましいが、勿論、本
発明はそれに限られるものではない。また、現像スリー
ブ2の回転速度および回転方向は、トナー等の飛散防止
の点からは、遅い速度で方向が像形成体1の移動方向と
反対が好ましいが、現像剤層による画像再現性の点から
は像形成体1の移動方向と同方向で速度が殆ど同じかそ
れよりも早いことが好ましい。したがって、現像スリー
ブ2の周速を像形成体1の周速の4〜5倍以内に押さえ
、方向は同方向とすることが好ましい。しかし、本発明
はこれに限定されるものではない。
【0042】振動電界下での現像は、現像スリーブ2に
バイアス電源8によって、かぶり防止および現像濃度に
関係する直流電圧と、現像濃度および階調性に関係する
交流電圧との重畳した電圧を印加して、それにより現像
領域に振動電界を生ぜしめて行うのが好ましい。直流成
分としては、像形成体1の非画像部電位と略等しいか、
それよりも高い50〜600Vの範囲が用いられ、交流
成分としては周波数が100Hz、好ましくは1〜5k
Hz、振幅が100〜5000Vの範囲が用いられる。 なお直流成分は、トナーが磁性トナーの場合は、非画部
電位よりも低くてよい。 交流成分の周波数は、低過ぎると振動のピッチが現像に
現れるようになり、反対に高過ぎても電界の振動に現像
剤が追従できなくなって、現像濃度が低下し、鮮明な高
画質の画像の再現ができなくなると言う傾向が現れる。 交流成分の振幅は、周波数も関係するが大なる程現像剤
層を振動させるようになって、それだけ効果を増すこと
になるが、その反面、大なる程かぶりを生じ易くし、落
雷現象のような絶縁破壊も起こり易くする。しかし、現
像剤のキャリア粒子が樹脂等によって絶縁化され、さら
に球形化されていると絶縁破壊は防止されるし、かぶり
の発生も直流成分で防止できる。なお、現像スリーブ2
の表面を樹脂や酸化被膜によって絶縁乃至半絶縁被覆す
るようにしてもよいし、表面に凹凸を設けて現像剤層の
搬送性を向上するようにしてもよい。
【0043】本発明現像装置によれば、以上の現像剤お
よび現像条件を用いることによって安定してかぶりなく
、解像力に優れた鮮明な現像が行われる。なお、本発明
は現像スリーブ2に振動電圧を印加して振動電界を生じ
させる例に限らず、例えば現像スリーブ2と像形成体1
の間の現像領域周辺に電極ワイヤを100〜2000μ
mの間隙で数本張設したり、あるいは100〜2000
μmの開孔をもつ電極網を張設したりして、それらに振
動電圧を印加することで現像領域に振動電界を生ぜしめ
、トナーの飛翔制御を行うようなものであってもよい。 その場合も、現像スリーブ2に直流バイアス電圧を印加
し、あるいは異なった振動数の振動電圧を印加するよう
にしてもよい。
【0044】本発明現像装置は、反転現像にも用いられ
る。その場合は、バイアス電圧の直流成分は像形成体1
の非画像背景部における受容電位と略等しい電圧に設定
される。さらに、本発明現像装置は電子写真法による記
録装置に限らず、マルチスタイラス電極等を用いる静電
記録法による記録装置や磁気記録法による記録装置にお
ける現像装置としても用いることができるし、また、ト
ナー像を重ね合わせてカラー画像を形成するカラー画像
記録装置にも好適に用いられる。なお、磁気記録法によ
る磁気潜像の現像には磁性トナーを用いることは勿論で
ある。
【0045】次に本発明の具体的実施例について説明す
る。
【0046】実施例1 キャリア粒子に微粒フェライトを樹脂中に50重量%分
散した平均粒径が20μm、磁化が30emu/g、抵
抗率が1014Ω・cm以上の熱による球形化処理を行
った磁性粒子を用い、トナー粒子に平均粒径が5μmの
非磁性粒子を用いて、第1図に示した現像装置により現
像剤溜まり4における現像剤のトナー粒子比率がキャリ
ア粒子に対して15重量%になる条件で現像を行う。ト
ナーの平均帯電量は−15μC/gであった。
【0047】像形成体1は表面にa−Si感光体層を有
するものであり、その矢印方向周速は180mm/se
cで、最高電位500V、最低電位100Vの静電潜像
が表面に形成される。
【0048】現像スリーブ2は外径30mmで、像形成
体1との間隙を0.7mm即ち700μmに設定し、矢
印方向の回転数を150rpmとする。磁石体3は現像
域下流側の磁極の磁束密度が1200ガウス、その他の
磁極の磁束密度が500ガウスである。
【0049】押さえ部材12は厚さ50μmのポリエチ
レンテレフタレート板から成り、押さえ部材12によっ
て現像領域に入る直前に押さえられる現像剤層の厚さは
略0.4mmに規制されている。すなわち、現像は非接
触現像法である。現像装置および像形成体1の駆動は同
時に行う一方、現像スリーブ2には200VのDC成分
を印加した。そして現像に際して、バイアス電源8によ
り現像スリーブ2に200Vの直流成分に加え2kHz
,1000Vの交流成分とから成るバイアス電圧を印加
する。なお、バイアス電圧は現像時のみ印加し、現像後
は現像スリーブ2に200VのDC成分のみを印加した
。また、全プロセス終了後は現像装置および像形成体1
の駆動を停止し、それと共に現像スリーブ2のDC成分
の印加も停止した。
【0050】以上の条件で現像を行って、それを普通紙
にコロナ放電して転写し、表面温度140℃の熱ローラ
定着装置に通して定着した結果、得られた記録紙の画像
はエッジ効果やかぶりのない、そして濃度が高いきわめ
て鮮明なものであり、引続いて5万枚の記録紙を得たが
最初から最後まで安定して変わらない画像を得ることが
できた。
【0051】実施例2 キャリア粒子に微粒フェライトを樹脂中に50重量%分
散した平均粒径が30μm、磁化が30emu/g、抵
抗率が1014Ω・cm以上の熱による球形化処理を行
った磁性粒子を用い、トナー粒子に平均粒径が5μmの
非磁性粒子を用いて第2図に示した現像装置により、現
像剤溜まり4における現像剤のトナー粒子比率がキャリ
ア粒子に対して30重量%になる条件で現像を行う。こ
の場合、トナーの平均帯電量は−5μC/gであった。
【0052】像形成体1に関する条件および現像スリー
ブ2の外径は実施例1と同じであるが、現像スリーブ2
の像形成体1との間隙1.2mm即ち1200μm、矢
印方向の回転数100rpm、磁石体3は現像域下流側
の磁極もその他の磁極も磁束密度が等しく1000ガウ
スであり、押さえ部材12は厚さ200μmのりん青銅
板の表面を樹脂コートしたものから成り、押さえ板12
によって現像領域に入る直前に押さえられる現像剤層の
厚さは略0.6mmに規制されている。この場合も現像
は非接触現像法である。
【0053】現像に際してバイアス電源8により現像ス
リーブ2に200Vの直流成分と4kHz,200Vの
交流成分とから成るバイアス電圧を印加する。
【0054】以上の条件で現像を行って、それを普通紙
にコロナ放電して転写し、表面温度140℃のヒートロ
ーラ定着装置に通して定着した結果、得られた記録紙の
画像はエッジ効果やかぶりのない、そして濃度が高い極
めて鮮明なものであり実施例1は得られた画像より解像
力が高い点、濃度が高い点で優れていた。引続いて5万
枚の記録紙を得たが最初から最後まで安定して変わらな
い画像を得ることができた。
【0055】
【発明の効果】本発明現像装置は、回転機構が簡単で振
動の生ずる惧れがなく、しかも安定して鮮明なかぶりの
ない画像を再現し得ると言う優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図および第2図はそれぞれ本発明現像装置の一例を
示す記録装置の部分図、第3図乃至第6図は現像域にお
ける現像剤層の層厚を均一にするために本発明現像装置
が採用している手段の説明のための拡大部分図である。
【符号の説明】
1・像形成体                   
   2・現像スリーブ3・磁石体         
               4・現像剤溜まり5・
撹拌回転翼                    
6・層厚規制ブレード 7・クリーニングブレード          8・バ
イアス電源9・安全抵抗              
        10・トナー補給ローラ 11・トナーホッパー               
 12・押さえ部材13・軸            
                14・ばね15・支
持バー                      
16・スペーサーコロ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  磁石体をその内側に有した現像スリー
    ブを像形成体に対向して設けるとともに、トナーと磁性
    キャリアとを含有する二成分現像剤を該現像スリーブの
    回転により該像形成体の潜像に該トナーが移行する現像
    領域に移動せしめ、該像形成体の潜像を現像する現像装
    置において、該現像領域に振動電界を発生せしめるとと
    もに該磁石体のすべての磁極が該現像領域を避けて配設
    され且つ該現像領域は該磁石体の互いに異なる極性の磁
    極にて挟まれるよう該磁石体を固設し、該磁性キャリア
    は下記測定条件にて1013Ω・cm以上の抵抗率を有
    し、且つ球形状であることを特徴とする現像装置。 〔測定条件〕キャリア粒子を0.50cm2の断面積を
    有する容器に入れタッピングした後、詰められた粒子上
    に1kg/cm2の荷重を掛け、荷重と底面電極との間
    に1000V/cmの電界が生じる電圧を印加した時の
    電流値を読み取ることで得る。
  2. 【請求項2】  請求項1の極性キャリアは球形の磁性
    体粒子に樹脂被覆処理を施したものである請求項1の現
    像装置。
  3. 【請求項3】  請求項1の磁性キャリアは磁性体粒子
    分散系のキャリアを球形化処理したものである請求項1
    の現像装置。
  4. 【請求項4】  請求項1の磁性キャリアは前記測定条
    件の下で1014Ω・cm以上の抵抗率を有する請求項
    1の現像装置。
  5. 【請求項5】  請求項1の現像スリーブ上の現像剤を
    像形成体と現像スリーブとの間隙よりも薄くした請求項
    1の現像装置。
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