JPH04317466A - 炭化珪素焼結体及びその製造法 - Google Patents

炭化珪素焼結体及びその製造法

Info

Publication number
JPH04317466A
JPH04317466A JP3106593A JP10659391A JPH04317466A JP H04317466 A JPH04317466 A JP H04317466A JP 3106593 A JP3106593 A JP 3106593A JP 10659391 A JP10659391 A JP 10659391A JP H04317466 A JPH04317466 A JP H04317466A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
silicon carbide
sintered body
sintering
carbide sintered
aluminum oxide
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP3106593A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiya Kinoshita
俊哉 木下
Toru Wakabayashi
徹 若林
Hiroshi Kubo
紘 久保
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP3106593A priority Critical patent/JPH04317466A/ja
Publication of JPH04317466A publication Critical patent/JPH04317466A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は平均粒径が0.5μm以
下で相対密度99%以上の表面粗度に優れた緻密質炭化
珪素焼結体及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】炭化珪素焼結体はその高剛性、高強度、
高耐熱性などの特長のため、種々の部材として、幅広い
用途開発が進められている。
【0003】炭化珪素焼結体に対して要求される性能は
用途の多様化に伴って種々に変わるが、本発明者らは従
来の炭化珪素焼結体の性能に加えて、表面粗度の小さい
炭化珪素焼結体材料を検討した。
【0004】表面粗度を小さくするためには、緻密化を
促進し内在空孔の縮小化を図ることが必要であるが、更
に加工により導入される表面欠陥の縮小化を図ることも
重要である。
【0005】加工による欠陥は焼結体粒子の脱落によっ
て導入される。従って、焼結体粒子を微細化すれば、加
工による欠陥は小さくなる。
【0006】この分野では、R.A.Alliegro
らによるアルミニウムを添加したホットプレス炭化珪素
焼結体の報告(Journal of The Ame
rican Ceramic Society,39巻
、p.386,1956年)があるが、このホットプレ
ス炭化珪素焼結体の到達密度は98%以下であり、又、
その場合に必要な焼結温度は2454℃(4450゜F
)と非常に高温であり、著しい粒成長が起こる。従って
、到達密度と粒径において本発明者らの要求をみたすこ
とができない。
【0007】他には、特公昭57―41538 におい
て、アルミニウムまたはアルミニウム化合物を添加した
ホットプレス炭化珪素焼結体の製造方法が開示されてい
る。開示されたホットプレス炭化珪素焼結体は到達密度
は99%以上と高いが粒径について本発明者らの要求を
満たすことはできなかった。
【0008】又、特公昭60―34515 において、
酸化アルミニウムを添加した炭化珪素で、常圧焼結によ
る緻密化達成が開示されている。しかし、開示された炭
化珪素の到達密度は99%未満であり、本発明者らの要
求を満たすことはできない。
【0009】また、特開昭63―21251において、
アルミニウム化合物を添加したホットプレス炭化珪素焼
結体の製造方法が開示されているが、このホットプレス
炭化珪素焼結体も粒径が大きく本発明者らの要求を満た
すことはできなかった。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は平均粒
径が0.5μm以下で相対密度99%以上の表面粗度の
小さい緻密質炭化珪素焼結体材料及びその製造方法に関
するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の要旨は、平均粒
径0.5μm以下の炭化珪素:70〜99wt%、酸化
アルミニウム:0.7 〜20wt%及び酸化珪素:0
.3 〜20wt%からなる混合粉末をアルゴンガス雰
囲気中で1700〜2200℃、負荷圧力10MPa 
以上でホットプレス焼結することを特徴とする平均粒径
が0.5μm以下で相対密度99%以上の表面粗度に優
れた緻密質炭化珪素焼結体及びその製造方法である。
【0012】以下に本発明を詳細に説明する。
【0013】本発明による炭化珪素焼結体における炭化
珪素の含有割合は、炭化珪素の本来の性能を発揮させる
ために70%以上であることが必要である。一方、焼結
助剤としての酸化物を1.0 %以上含有させることが
緻密化と粒成長抑制のために必要である。
【0014】本発明では、酸化物として酸化アルミニウ
ム及び酸化珪素を用いた。実験の結果では、酸化アルミ
ニウムは、0.7 %未満では緻密な焼結体が得られず
、20%以上では炭化珪素の本来の性能が発揮されない
【0015】酸化珪素は酸化アルミニウムと共に融液を
形成し、焼結を促進させるために必要である。特に融液
の融点を低下させ、低い焼結温度での緻密化が可能とな
るため、粒成長が抑制される。
【0016】また、同一の焼結温度においても粒成長を
抑制する働きがある。含有量が0.3%より少ないと上
記効果は得られず、20%より多いと炭化珪素の本来の
性能が発揮されない。
【0017】次に、本発明の炭化珪素焼結体の製造方法
について説明する。
【0018】本発明の炭化珪素焼結体の製造に使用する
炭化珪素粉末は、平均粒径は0.5 μm以下でなけれ
ばならず、最も好ましくは0.1 〜0.3 μmであ
る。そして炭化珪素の配合割合は、炭化珪素本来の特徴
を発揮させるために70〜99wt%であることが必要
である。
【0019】炭化珪素粉末の表面は、通常、酸化珪素の
皮膜が生成している。上記酸化珪素の成分はこれを含む
組成である。従って、酸化珪素を添加するに当たっては
、原料としての炭化珪素粉末の表面に生成している酸化
珪素の量を正確に把握する必要がある。
【0020】酸化アルミニウム及び酸化珪素は市販の粉
末を使用すればよいが、0.5 μm以下の粒径のもの
が望ましい。
【0021】次に焼結について説明する。
【0022】まず、緻密化と粒径の関係について考える
。焼結体の密度は、焼結温度が高いほど、又、焼結時間
が長いほど高くなる。一方、粒径は焼結温度が高いほど
、又、焼結時間が長いほど大きくなる。以上より、粒成
長を抑えた、緻密な焼結体を得るためには、単なる高温
長時間焼結の実施では不可能である。
【0023】本発明では、微粒子 (<0.5 μm)
 かつ高密度 (>99%) の炭化珪素焼結体の製造
を以下のように可能とした。
【0024】高密度化 (>99%) に必要な焼結温
度を低下させ粒成長を抑制することが、微粒子 (<0
.5 μm) かつ高密度 (>99%) の炭化珪素
焼結体の製造に最も有効である。そのため、焼結方法と
しては圧力が焼結の駆動力として働き焼結温度が下げら
れるホットプレス法を取っている。
【0025】又、酸化アルミニウム及び酸化珪素を添加
した炭化珪素焼結体では酸化アルミニウムと酸化珪素と
が液相を生成し、液相焼結により緻密化が促進される。
【0026】従って、液相の生成温度を低下させれば低
温での焼結が可能となる。実験結果によれば、酸化珪素
を酸化珪素/酸化アルミニウムの比で0.4 以上加え
た場合は0.4 以下の添加の場合に比べて、高密度化
 (>99%) に必要な焼結温度が100 ℃程度低
下することを確認した。
【0027】ただし、酸化珪素の添加量は酸化珪素/酸
化アルミニウムの比で1.0 以上添加すると本来の炭
化珪素焼結体の特性を損なうため、1.0 以下としな
ければならない。
【0028】以上より、酸化珪素及び酸化アルミニウム
を添加した炭化珪素焼結体で、酸化珪素を酸化アルミニ
ウムに対して、酸化珪素を酸化珪素/酸化アルミニウム
の比で0.4 〜1.0 加え、ホットプレス焼結を行
った場合、微粒子 (<0.5 μm) かつ高密度 
(>99%) の表面粗度の優れた炭化珪素焼結体の製
造が可能となる。
【0029】
【作用】本発明によって得られる炭化珪素焼結体は、微
粒子よりなり、高密度を有する。すなわち、平均粒径が
0.5 μm以下であり、相対密度が99%以上である
【0030】本発明者らの研究によれば、このような特
徴は、本発明の炭化珪素焼結体が、微細な炭化珪素粉末
を原料とし、焼結助剤として添加した酸化アルミニウム
及び酸化珪素の量を所定の範囲内にコントロールし、低
い焼結温度での緻密化を可能にしたことに基づくもので
ある。
【0031】焼結助剤の種類と量を本発明の範囲にコン
トロールすることは、微粒子よりなり、高密度を有する
炭化珪素焼結体を実現するために不可欠である。
【0032】本発明の炭化珪素焼結体は、炭化珪素本来
の特性を損なうことなく、低焼結温度での緻密化が可能
となる材料であり、微粒子 (<0.5 μm) であ
りかつ高密度(>99%) な表面粗度の優れた炭化珪
素焼結体が実現できる。
【0033】
【実施例】平均粒径0.3 μm及び1.0 μm、酸
素含有量0.16%の炭化珪素粉末、平均粒径0.3 
μmの酸化アルミニウム粉末及び平均粒径0.4 μm
の酸化珪素粉末を表1の組成に秤量し、ボールミルを用
いて24時間混練し乾燥した。
【0034】この混合物粉末を種々の条件でホットプレ
ス焼結を行った。アルキメデス法による密度測定、ムラ
カミ試薬によるエッチング面のSEM観察による平均粒
径の測定及び表面粗度の測定を行なった。
【0035】尚、炭化珪素中の酸素は酸化珪素に換算し
て表示した。表面粗度はA,B,Cで小、中、大を示し
た。
【0036】
【表1】
【0037】
【0038】
【発明の効果】酸化アルミニウムを上述の量だけ含み、
酸化珪素を所定の量にコントロールした本発明の製造法
による炭化珪素焼結体は、従来の炭化珪素焼結体に比べ
、助剤成分の液相生成温度が著しく低いため、低い焼結
温度で緻密化が可能となり、粒成長の抑制された高密度
の材料が作成可能となり、優れた表面粗度特性を示す。 かかる特性を要求される各種部材として極めて有効であ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  平均粒径が0.5μm以下で相対密度
    99%以上の表面粗度に優れた緻密質炭化珪素焼結体。
  2. 【請求項2】  平均粒径0.5μm以下の炭化珪素:
    70〜99wt%、酸化アルミニウム:0.7 〜20
    wt%及び酸化珪素:0.3 〜20wt%からなり、
    酸化珪素/酸化アルミニウムの量比が0.4 〜1.0
     である混合粉末をアルゴンガス雰囲気中で1700〜
    1950℃、負荷圧力10MPa 以上でホットプレス
    焼結することを特徴とする平均粒径が0.5μm以下で
    相対密度99%以上の表面粗度に優れた緻密質炭化珪素
    焼結体の製造方法。
JP3106593A 1991-04-12 1991-04-12 炭化珪素焼結体及びその製造法 Withdrawn JPH04317466A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3106593A JPH04317466A (ja) 1991-04-12 1991-04-12 炭化珪素焼結体及びその製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3106593A JPH04317466A (ja) 1991-04-12 1991-04-12 炭化珪素焼結体及びその製造法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04317466A true JPH04317466A (ja) 1992-11-09

Family

ID=14437473

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3106593A Withdrawn JPH04317466A (ja) 1991-04-12 1991-04-12 炭化珪素焼結体及びその製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04317466A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104003751A (zh) * 2014-06-12 2014-08-27 中国科学院上海硅酸盐研究所 表面多孔碳化硅材料及其制备方法
CN107935598A (zh) * 2017-12-05 2018-04-20 郑州搜趣信息技术有限公司 一种高性能的碳化硅陶瓷材料低温烧结方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104003751A (zh) * 2014-06-12 2014-08-27 中国科学院上海硅酸盐研究所 表面多孔碳化硅材料及其制备方法
CN107935598A (zh) * 2017-12-05 2018-04-20 郑州搜趣信息技术有限公司 一种高性能的碳化硅陶瓷材料低温烧结方法
CN107935598B (zh) * 2017-12-05 2021-03-19 山东圣诺实业有限公司 一种高性能的碳化硅陶瓷材料低温烧结方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0255263A (ja) 窒化珪素質焼結体及びその製造方法
US5773733A (en) Alumina-aluminum nitride-nickel composites
US5635431A (en) Silicon nitride-based sinter
JP2507479B2 (ja) SiC−Al▲下2▼O▲下3▼複合焼結体及びその製造法
JPS58185477A (ja) 高速切削性能にすぐれた切削工具用セラミック材料の製造法
JPH0432030B2 (ja)
US4843038A (en) Black sintered body of aluminum nitride and process for producing the same
JP2007254164A (ja) 窒化アルミニウム焼結体、半導体製造装置用部材、及び窒化アルミニウム焼結体の製造方法
JPH04317466A (ja) 炭化珪素焼結体及びその製造法
JP3550420B2 (ja) 耐摩耗性窒化珪素質焼結体及びその製造方法、並びに切削工具
JPS61143686A (ja) 寸法精度の優れた耐熱性治具用炭化珪素質焼結体
JPH0797256A (ja) 酸化アルミニウム基焼結体及びその製造方法
JP2684250B2 (ja) 窒化珪素質焼結体及びその製造方法
JPH082961A (ja) 金属粒子分散酸化アルミニウム基焼結体及びその製造方法
JPH10231174A (ja) 固体潤滑材が分散する複合セラミツクスおよびその製造方法
JPS5945969A (ja) 高硬度と高靭性を具備した酸化ジルコニウ系セラミック
JPS61122167A (ja) 高強度窒化けい素基焼結体とその製造法
JP2671539B2 (ja) 窒化珪素焼結体の製造方法
JPH03252365A (ja) 高強度窒化珪素焼結体の製造方法
JPH04292467A (ja) BN―AlN系複合焼結体およびその製造方法
KR100584742B1 (ko) 강도 및 윤활성이 우수한 질화붕소계 복합체
JPS63230574A (ja) 窒化アルミニウム焼結体の製造法
JPH0952768A (ja) 炭化珪素質焼結体およびその製造方法
JPH0535107B2 (ja)
JPS6126566A (ja) SiC質複合体の焼結方法

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19980711