JPH0431608A - 内燃機関の弁駆動方法 - Google Patents

内燃機関の弁駆動方法

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JPH0431608A
JPH0431608A JP13788990A JP13788990A JPH0431608A JP H0431608 A JPH0431608 A JP H0431608A JP 13788990 A JP13788990 A JP 13788990A JP 13788990 A JP13788990 A JP 13788990A JP H0431608 A JPH0431608 A JP H0431608A
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JP
Japan
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valve
cam
intake
internal combustion
combustion engine
Prior art date
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Pending
Application number
JP13788990A
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English (en)
Inventor
Shizuo Yagi
八木 静夫
Yoichi Ishibashi
羊一 石橋
Kenji Nishida
憲二 西田
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 A0発明の目的 (1)産業上の利用分野 本発明は、吸気弁と排気弁を備えた4サイクル内燃機関
において、少なくとも前記吸気弁のバルブタイミングお
よびバルブリフトを可変制御する弁駆動方法に関する。
(2)従来の技術 4サイクル内燃機関における吸気弁と排気弁のバルブタ
イミングおよびバルブリフトは、その内燃機関の性能を
左右する大きな要因となることが知られている。
本出願人は既に特願平1−265964号において、内
燃機関のカムシャフトをアイドラギヤと同軸に枢支した
カムシャフト支持腕の先端に装着し、内燃機関の回転数
変化に応じて支持腕駆動機構で前記カムシャフト支持腕
を揺動させ、カムの位相角とロッカアームのレバー比を
変えることにより、吸気弁と排気弁のバルブタイミング
およびバルブリフトをそれぞれ変化させるようにした弁
駆動方法を提案している。この弁駆動方法によれば、カ
ムシャフト支持腕を揺動させると、カムシャフトに固着
したカムギヤがアイドラギヤに噛合して回転し、これに
よりカムの位相角が変わって吸気弁と排気弁のバルブタ
イミングを変更することができ、同時に、前記カムシャ
フト支持腕の揺動によりロッカアームとカムの当接部の
位置が変わり、このロッカアームのレバー比が変化して
バルブリフトを増減することができる。而して、内燃機
関のバルブタイミングとバルブリフトの両方が同時に制
御され、バルブオーバーラツプの時間面積のコントロー
ルも可能となる。その結果、回転数変化に応じて吸気弁
の閉じ位置を下死点を過ぎた範囲でコントロールするこ
とにより、吸気慣性効果を最大限に発揮させて体積効率
の向上を図ることができるだけでなく、排気弁の閉じ位
置をコントロールすることにより、バルブオーバーラツ
プの時間面積を変更して排気系の脈動効果を有効に利用
することができ、これにより機関の高出力化とトルクの
フラット化を同時に実現することができる。また、前記
バルブオーバーラツプの時間面積を減少させることによ
り、通過新気を減少させて排気ガス中の有害成分を減少
させるとともに、排気圧力の吸気系への回り込みを防止
して騒音を低下させることができる。
(3)発明が解決しようとする課題 ところで、スロットル弁が閉じられる部分負荷運転時に
おける吸気行程で、新気が前記閉じ位置にあるスロット
ル弁を通過する際の流路抵抗によりポンピングロスが増
大し、これが機関の高効率化の妨げになることが知られ
ている。
本発明は、前述の事情に鑑みてなされたもので、内燃機
関のクランクシャフトにより駆動されるカムシャフトに
追従して開閉する吸入弁および排気弁を備え、その吸気
弁と排気弁のうち少なくとも吸入弁のバルブタイミング
とバルブリフトを可変制御する内燃機関において、部分
負荷運転時のポンピングロスを低減することを目的とす
る。
B6発明の構成 (1)  課題を解決するための手段 前記目的を達成するために、本発明は、クランクシャフ
トにより駆動されるカムシャフトに追従して開閉する吸
気弁および排気弁を備え、その吸気弁と排気弁のうち少
なくとも吸気弁のバルブタイミングとバルブリフトを可
変制御する内燃機関において、前記内燃機関の部分負荷
運転時に前記吸気弁の閉じ時期を下死点前に移行させる
ことを特徴とする。
(2)作 用 前述の構成を備えた内燃機関の弁駆動方法によれば、部
分負荷運転時における吸気行程で、ピストンが下死点に
達する前に吸気弁を閉じることによって新気の吸入量が
コントロールされるので、前記部分負荷運転時にスロッ
トル弁を開弁状態に保ったまま内燃機関の出力トルクを
制御することができる。その結果、吸入行程において前
記スロットル弁を通過する新気の流路抵抗が減少してポ
ンピングロスが減少する。
(3)実施例 以下、図面に基づいて本発明の詳細な説明する。
第1図〜第7図は、本発明の第1実施例を示すもので、
第1図はその弁駆動装置の断面図、第2図は第1図の■
−■線断面図、第3図は本発明の制御機構を示す図、第
4図は作用の説明図、第5図は弁特性を示すグラフ、第
6図はバルブタイミングとバルブリフトを変化させる原
理の説明図、第7図はP−V線図である。
第1図および第2図に示すように、ダブルオーバーヘッ
ドカムシャフト型の4サイクル内燃機関Eは、ピストン
1が摺合するシリンダブロック2上に接合されるシリン
ダヘッド3と、その上部を覆うヘッドカバー4を備えて
いる。
シリンダヘッド3にはピストン1の頂面に対向するよう
に燃焼室5が形成されており、この燃焼室5に開口する
各一対の吸気ボート6と排気ポート7には各々一対の吸
気弁8aと排気弁8bが装着されている。吸気弁8aお
よび排気弁8bは弁バネ9a、9bによって閉弁方向に
付勢されており、その上端に前記シリンダヘッド3に軸
支した吸気側ロッカアーム軸10aおよび排気側ロッカ
アーム軸lObに揺動自在に軸支した吸気側ロッカアー
ムllaと排気側ロッカアームllbのタペットクリア
ランス調整ネジ12a、12bが当接している。
シリンダヘッド3の一側にボルト14で固着したボス]
6にはクランクシャフトに連動して回転するアイドラギ
ヤ22がボールベアリング23を介して支持されており
、このアイドラギヤ22には後述の吸気側力ムシャフ)
21aに固着した吸気側カムギヤ24aおよび排気側カ
ムシャフト21bに固着した排気側カムギヤ24bが噛
合している。
シリンダヘッド13の上面に固着した左右一対ノカイト
部材31.32の対向面には、前記アイドラギヤ22の
回転中心と同心の円弧より成るガイド溝33.34がそ
れぞれ形成されており、このガイド溝33.34にカム
シャフト支持部材17が摺動自在に支持されている。す
なわち、カムシャフト支持部材17は2個の略円弧状の
側板18.19と、両側板18.19の上部を連結する
2本の連結部材20から成り、その側板18.19の下
端に形成したガイド溝35.36が前記ガイド部材31
.32に形成したガイド溝33,34に噛み合って摺動
自在に係合している。
カムシャフト支持部材17の側板18,19間には前記
吸気側カムシャフト21aと排気側力ムシャフ)21b
が回転自在に架設されており、前記ボス16に支持した
アイドラギヤ22が、前記吸気側カムシャフト21aに
固着した吸気側カムギヤ24aおよび排気側力ムシャフ
)21bに固着した排気側カムギヤ24bに噛合してい
る。吸気側カムシャフト21aに設けた吸気側カム25
aは前記吸気側ロッカアームllaに形成した前記アイ
ドラギヤ2と同心の円弧状のスリッパ面26aに当接す
るとともに、排気側カムシャフト2■bに設けた排気側
カム25bは前記排気側ロッカアームllbに形成した
同じく同心の円弧状のスリッパ面25bに当接している
。第1図がら明らかなように、両口ツカアーム軸10a
、10bは両カムシャフ)21a、21bに対して同一
側(同図において右側)に設けられており、且つ両カム
シャフト21a、21bはいずれも反時計方向に駆動さ
れる。
ヘッドカバー4の上部にはパルスモータ等のサーボモー
タ27に接続されて回転するウオームギヤシャフト28
が軸支されており、その外周に形成したウオームギヤ2
9は前記カムシャフト支持腕17の一方の側板19に形
成したセクタギヤ30に噛合している。これにより、前
記サーボモータ27を駆動してウオームギヤ29を回転
させると、2本のカムシャフト21a、21bを担持す
るカムシャフト支持部材17がガイド部材31゜32に
沿って摺動する。
第3図に示すように、電子制御ユニッ)Uの中央処理装
置37には内燃機関Eの回転速度信号、クランクアング
ル信号、負荷信号が入力され、その回転速度信号、クラ
ンクアングル信号に基づいて点火コイル38に接続する
点火ユニット39が制御される。また、電子制御ユニッ
)Uの記憶部40には内燃機関Eの負荷とカムシャフト
支持部材17の位相の関係を与えるマツプが記憶されて
おり、このマツプと前記負荷信号を中央処理装置37に
おいて演算処理することにより前記サーボモータ27が
駆動される。すなわち、中央処理装置37に接続された
モータドライブユニット41によって駆動されるサーボ
モータ27には回転速度検出器42とパルスジェネレー
タ43が設けられており、その回転速度検出器42の出
力する速度信号、およびパルスジェネレータ43の出力
するカム軸位相のフィードバックパルスをパルス処理部
44および信号処理部45で処理したものが、前記モー
タドライブユニット41にフィードバックされてサーボ
モータ27が制御される。
次に、前述の構成を備えた本発明の実施例の作用につい
て説明する。
機関Eの運転に伴ってクランクシャフトの回転に連動す
るγイドラギャ22の回転は一対のカムギヤ24a、2
4bを介してカムシャフト21a。
21bに伝達され、このカムシャフト21a、21bを
クランクシャフトの1/2の回転速度で駆動する。カム
シャフト21a、21bと共に回転するカム25a、2
5bに当接するロッカアーム11a、llbはロッカア
ーム軸1(la、IQI)まわりに揺動し、このロッカ
アーム11a、Ilbに押圧された吸気弁8aおよび排
気弁8bは、クランクシャフトの2回転につき1度ずつ
開弁する。このとき、吸気側カム25aと排気側カム2
5bはいずれも第1図において反時計方向に回転するが
、排気側カム25bの位相角は吸気側カム25aの位相
角よりも約90°進んでおり、これにより排気弁8aの
開弁期間が先行し、それに続いて吸気弁8aの開弁期間
が生じるようになっている。そして、排気弁8bの開弁
期間と吸気弁8aの開弁期間は僅かに重複し、そこで排
気弁8bと吸気弁8aが共に開弁するバルブオーバーラ
ツプ期間が形成される。
さて、第4図(a)に示すように、電子制御ユニッ)U
に人力される負荷信号が小さいとき、すなわち内燃機関
Eの部分負荷運転時には、サーボモータ27が駆動され
てウオームシャフト28が回転し、ウオームギヤ29お
よびセクタギヤ3゜を介してカムシャフト支持部材17
がガイド部材31.32に案内されて反時計方向に移動
する。
これにより、両カム25a、25bはロッカアーム11
a、11bの先端側(図中左側)に接触し、この状態で
は、ロッカアーム軸10a、10bから前記カム25a
、25bとロッカアームlla。
11bの接触点までの距離が大きくなるた杓、該ロッカ
アームlla、llbの揺動角が減少し、その結果吸気
弁8aと排気弁8bのバルブリフトは第5図のグラフに
実線で示すように共に小さくなる。
内燃機関Eの全負荷運転時には負荷信号の増大によって
サーボモータ27が駆動され、カムシャフト支持部材1
7がガイド部材31.32に案内されて第4図(b)の
位置へ時計方向に移動する。
これにより、カムシャフト支持部材17に架設した吸気
側カムシャフト21aと排気側カムシャフト21bが一
体に揺動して両カム25a、25bとロッカアームIl
a、Ilbの接触点がロツヵアーム軸10a、10b側
に移動するため、該ロッカアームlla、Ilbの揺動
角が増加して吸気弁8aと排気弁8bのバルブリフトは
第5図破線に示すように共に増加し、更にバルブオーバ
ーラツプの時間面積も部分負荷運転時に比べて増加する
。同時に、前記カムシャフト支持部材17の時計方向へ
の揺動により、アイドラギヤ22に噛合する吸気側カム
ギヤ24aと排気側カムギヤ24bが時計方向、すなわ
ちカムシャフト 21 a。
21bの駆動方向と逆方向に僅かに回転するため、吸気
側カム25aと排気側カム25bの位相角が遅れ側に移
動してバルブタイミングに遅れが生じる。つまり、部分
負荷運転時には全負荷運転時に比べてバルブリフトが減
少するとともに、バルブタイミングが早まることになる
次に、カムシャフト支持部材17の揺動によってバルブ
タイミングとバルブリフトが変化する原理を、吸気弁8
a側を例にとって詳細に説明する。
第6図において、22はアイドラギヤ、24aはカムギ
ヤ、21aはカムシャフト、25aはカム、llaはロ
ッカアームを示しており、更に、Oはアイドラギヤ22
中心、R3はアイドラギヤ22のピッチ円半径、Cはカ
ムギヤ24a中心、R2はカムギヤ24aのピッチ円半
径、R3はカムシャフト21aのベース円半径、Rはロ
ッカアームllaのスリッパ面26aの曲率半径(R=
R,+R2−R3) 、Qは0ツカアームllaの支点
中心、Sはアイドラギヤ22中心0とロッカアームll
aの支点中心Qの距離を示している。
さて、図示の部分負荷運転時にはカム25aのベース円
は点P。においでロッカアームllaのスリッパ面26
aに当接しており、全負荷運転時にカムシャフト支持部
材17が外側(矢印B方向)に揺動すると、カム25a
のベース円は点P、においてロッカアームllaのスリ
ブ”面26aに当接するようになる。このとき、アイド
ラギヤ22とカムギヤ25aの回転方向はそれぞれ矢印
p方向と矢印q方向に設定されているため、前記カムシ
ャフト支持部材17の外側への揺動によりアイドラギヤ
22の外周を転勤するカムギヤ24aは反矢印q方向に
回転し、その位相は遅れることになる。すなわち、カム
ギヤ24aの位相の変化をψとすると、 ψRs=θIRI の関係から ψ= (R,/R2)θ1 だけカムギヤ24a、すわなちカム25aの位相が遅れ
、吸気弁8aのバルブタイミングが遅れることになる。
tだ、カムシャフト支持部材17の外側(矢印B方向)
への揺動に伴い、カム25aのベース円とロッカアーム
llaのスリッパ面26aの当接点がP。からPlに移
動するため、ロッカアーム11aのレバー比はQPOか
らQP、に減少する。
これにより、ロッカアームllaの揺動角が大きくなり
、吸気弁8aのバルブリフトが増加する。
すなわち、レバー比の比率ηは η=QP、/QP。
で表され、上式に三角形QOP、および三角形QOP、
についての余弦定理を適用するととなり、θ1の増加(
すなわちカムシャフト支持部材すの外側への揺動)に伴
ってレバー比の比率ηが減少することが理解される。
さて、以上の説明から明らかなように、第5図において
部分負荷運転時に吸気弁8aおよび排気弁8bのバルブ
リフトが減少するとともに、そのバルブタイミングが早
給られる。このバルブタイミングの変化により、全負荷
運転時に吸気弁8aの有効閉じ時期が下死点の後にあっ
たものが、部分負荷運転時には下死点の前に移動すると
ともに、排気弁8bの有効閉じ時期も部分負荷運転時に
は上死点の前に移動することになる。このように、部分
負荷運転時に吸気弁と排気弁の有効閉じ時期を早めるこ
とにより、部分負荷運転時のポンピングロスが減少して
内燃機関Eの効率向上を図ることができる。以下、その
理由を第7図に基づいて説明する。なお、上記吸気弁8
aおよび排気弁8bの有効閉じ時期とは、バルブリフト
が所定量に達するまで実際にガスの流動が行われないこ
とに基づいて、多弁8a、8bのバルブリフトが約1m
mに達して実質的にガスの流動が行われる時点でのバル
ブタイミングとして定義される。
第7図(a)は部分負荷運転時にスロットル弁を絞る従
来の4サイクル内燃機関のP−V線図を示すもので、か
かる内燃機関は12345671の特性を有するオツト
ーサイクル機関となることが知られている。このオツト
ーサイクル機関では、ピストンが上死点から下死点に向
けて下降しなから新気を取り入れる吸気行程(7→1)
において、前記絞られたスロットル弁による流路抵抗に
よりシリンダ内圧P、が大気圧P、よりも大幅に低くな
るため、斜線で示すポンピングロスが増大して燃費の悪
化等機関効率の低下による不都合が発生する。
しかるに、本発明によれば、前述のように吸気弁8aの
閉じ時期を部分負荷運転時に下死点よりも早めることに
より、吸気行程において取り入れる新気量を制御するこ
とが可能であるため、部分負荷運転時にスロットル弁を
全開位置に保持しても内燃機関の出力トルクを制御する
ことができる。
これにより、部分負荷運転時にスロットル弁を通過する
新気の流路抵抗が減少してシリンダ内圧は大気圧P、に
ほぼ近い値Pblまで増大し、そのP−■特性は第7図
(b)に1234567.81で示すミラーサイクルと
なる。而して、斜線で示すポンピングロスは前述のオツ
トーサイクルに比べて大幅に減少することが理解される
また、部分負荷運転時には、バルブリフトの低下によっ
てバルブ駆動に伴うメカ騒音やブローダウンの圧力低下
による排気騒音の低減が可能になるとともに、バブル駆
動に伴うフリクションの低減も可能となる。更に、前記
バルブリフトの低下に伴ってバルブオーバーラツプの時
間面積が減少するので、通過新気が減少して排気ガスの
クリーン化が可能になるばかりか、排気圧力の吸気系へ
の回り込みが減少して吸気騒音が低下する。
また、全負荷運転時に、吸気弁の閉じ位置を下死点を過
ぎた範囲でコントロールすることにより、吸気慣性効果
を最大限に発揮させて体積効率の向上を図ることができ
るだけでなく、排気弁の閉じ位置をコントロールするこ
とにより、バルブオーバーラツプの時間面積を変更して
排気系の脈動効果を有効に利用することができ、これに
より機関の高出力化とトルクのフラット化を同時に実現
することができる。
第8図〜第10図は本発明の第2実施例を示すもので、
第8図はその弁駆動装置の断面図、第9図は第8図のI
X−IX線断面図、第10図は作用の説明図である。こ
の実施例において、前記第1実施例の部材に対応する部
材には同一の符号が付しである。
この実施例は、カムシャフト21a、21bをチェーン
駆動とした点に特徴を有している。すなわち、シリンダ
へラド3にボルト13.14で固着した一対のボス15
.16には側面視扇型のカムシャフト支持部材17が揺
動自在に枢支され、その2枚の側板18.19の外周部
には吸気側カムシャフト21aと排気側カムシャフト2
1bが回転自在に架設されている。一方のボス16には
ボールベアリング23を介してアイドラスプロケット4
6が軸支されており、このアイドラスプロケット46は
前記両カムシャフ)21a、21bに固着したカムスプ
ロケット47a、47bにタイミングチェン48で接続
されている。そして、先の実施例ではカムシャフト21
a、21bの回転方向が反時計方向に設定されていたの
に対し、本実施例ではその回転方向が時計方向に設定さ
れている。
この実施例によれば、負荷の増大に伴ってウオームギヤ
29とセクタギヤ30によりカムシャフト支持部材17
を第10図(a)の位置から(b)に位置に揺動させる
と、両カム25a、25bとロッカアームlla、ll
bの当接点がロッカアーム軸10a、10bに近づき、
その結果吸気弁8aと排気弁8bのバルブリフトが共に
増加する。また、カムシャフト支持部材17の揺動によ
り、タイミングチェン48を介して両カムシャフ)21
a、21bが反時計方向に僅かに回転する(第1実施例
と反対方向)。ところが、このとき力ムシャフ)21a
、21bの駆動方向が時計方向であるため、先の実施例
と同様に高負荷運転時のバルブタイミングが部分負荷運
転時に比べて遅れることになる。而して、本実施例によ
っても前述と同様の効果を得ることができ、しかも、カ
ムシャフト21a、21bをチェン駆動としたことによ
り、その駆動機構のコンパクト化が可能となる。この実
施例において、チェーン駆動をタイミングベルト駆動と
しても同様である。
第11図〜第13図は、本発明の第3実施例を示すもの
で、第11図はその弁駆動装置の断面図、第12図は第
11図のxm−xn線断面図、第13図は作用の説明図
である。この実施例において、前記第1実施例の部材に
対応する部材には同一の符号が付しである。
この実施例は9本発明をブツシュロッド式の弁駆動機構
に適用したもので、クランクシャフト49と同軸に枢支
したカムシャフト支持部材17の基端と先端には、それ
ぞれ小径の駆動スプロケット50と大径の従動スプロケ
ット51が軸支されており、両スプロケット50.51
はタイミングチェン52で連結されている。従動スプロ
ケット51が固着された1本のカムシャフト21には吸
気側カム25aと排気側25bが固着されており、両カ
ム25a、25bは偏心した枢軸53に枢支した吸気側
および排気側カムフォロワ54a、54bに当接してい
る。そして、シリンダへラド3上部に1本のロッカアー
ム軸10を介して枢支した吸気側ロッカアームllaと
排気側ロッカアームllbは、前記カムフォロワ54a
、54bにそれぞれブツシュロッド55a、55bを介
して連結されている。そして、枢軸53を回転させるこ
とにより、カムフォロワ54a、54bとカムシャフト
21との間隙を、カムシャフト支持部材17のどの位置
でも一定となるように調整することができる。
而して、本実施例によっても、ウオームギヤ29とセク
タギヤ30によってカムシャフト支持部材17が時計方
向に揺動すると、バルブリフトを増大させるとともにバ
ルブタイミング遅らせることができ、逆にカムシャフト
支持部材17が反時計方向に揺動すると、バルブリフト
を減少させるとともにバルブタイミングを早めることが
できる。
第14図〜第16図は、本発明の第4実施例を示すもの
で、第14図はその弁駆動装置の断面図、第15図は第
14図(7)XV−XVII断面図、第16図は作用の
説明図である。この実施例において、前記第1実施例の
部材に対応する部材には同一の符号が付しである。
この実施例は、吸気弁8aだけのバルブリフトとバルブ
タイミングを変更する点に特徴を有している。すなわち
、一対のボス15.16に枢支したカムシャフト支持部
材17は半径方向に延びるアーム状に形成され、その先
端に吸気側カムギヤ24aと吸気側カム25aを有する
吸気側力ムシャフ)21aが支持されている。
而してこの実施例によれば、排気弁8bのバルブリフト
とバルブタイミングを一定に保ったまま、部分負荷運転
時に吸気弁8aのバルブリフトが減少させ、且つバルブ
タイミングが早めることができるので、第7図(b)の
P−V線図に示すミラーサイクルに極めて近い特性を得
ることができる。
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実
施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載
された本発明を逸脱することなく、種々の小設計変更を
行うことが可能である。
例えば、カムシャフト支持部材17の駆動は必ずしも電
気的に行う必要はなく、油圧駆動とすることも可能であ
る。また、ロッカアーム11a。
11bのスリッパ面26a、26bをアイドラギヤ22
と同心の円弧面で形成する代わりに、このスリッパ面2
6a、26bの曲率中心をアイドラギヤ22の中心から
ずらすことにより、低速回転時と高速回転時の弁クリア
ランスを変化させることができる。更に、吸気弁8aと
排気弁8bの数は必ずしも2個ずつである必要はなく、
それぞれ1個ずつであってもよく、また一方が1個、他
方が2個であってもよい。そして、クランクシャフトか
らアイドラギヤ22への動力伝達は、ギヤ、チェーン、
またはタイミングベルトのいずれを介して行うことも可
能である。
C0発明の効果 以上のように、本発明によれば、部分負荷運転時におけ
る吸気行程で、ピストンが下死点に達する前に吸気弁を
閉じることによって新気の吸入量をコントロールしてい
るので、前記部分負荷運転時にスロットル弁を開弁状態
に保ったまま内燃機関の出力トルクを制御することがで
きる。これにより、吸入行程において前記スロットル弁
を通過する新気の流路抵抗が減少してボンピングロスが
低減し、その結果、内燃機関の燃費および出力の向上が
可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は、本発明の第1実施例を示すもので、
第1図はその弁駆動装置の断面図、第2図は第1図の■
−■線断面図、第3図は本発明の制御機構を示す図、第
4図は作用の説明図、第5図は弁特性を示すグラフ、第
6図はバルブタイミングとバルブリフトを変化させる原
理の説明図、第7図はP−V線図、第8図〜第10図は
本発明の第2実施例を示すもので、第8図はその弁駆動
装置の断面図、第9図は第8図のIX−IX線断面図、
第10図は作用の説明図、第11図〜第13図は本発明
の第3実施例を示すもので、第11図はその弁駆動装置
の断面図、第12図は第11図のXII−XII線断面
図、第13図は作用の説明図、第14図〜第16図は本
発明の第4実施例を示すもので、第14図はその弁駆動
装置の断面図、第15図は第14図のxv−xv線断面
図、第16図は作用の説明図である。 8a・・・吸気弁、8b・・・排気弁、21a、21b
 ; 21・・・カムシャフト 特 許 出 願 人 本田技研工業株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 クランクシャフトにより駆動されるカムシャフト(21
    a,21b;21)に追従して開閉する吸気弁(8a)
    および排気弁(8b)を備え、その吸気弁(8a)と排
    気弁(8a)のうち少なくとも吸気弁(8a)のバルブ
    タイミングとバルブリフトを可変制御する内燃機関にお
    いて、 前記内燃機関の部分負荷運転時に前記吸気弁(8a)の
    閉じ時期を下死点前に移行させることを特徴とする、内
    燃機開の弁駆動方法。
JP13788990A 1990-05-28 1990-05-28 内燃機関の弁駆動方法 Pending JPH0431608A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0444438U (ja) * 1990-08-21 1992-04-15
KR100548122B1 (ko) * 1997-04-23 2006-03-23 독터. 인제니어.하.체.에프.포르쉐악티엔게젤샤프트 고성능엔진을 위한 초저배기차량설계
JP2008157034A (ja) * 2006-12-20 2008-07-10 Yamaha Motor Co Ltd エンジンの連続可変式動弁装置

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