JPH04314411A - 電気掃除機の吸込口体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、電気掃除機の吸込口体
に係り、駆動源によって回転する回転清掃体に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、ブラシ毛が植毛された回転ブラシ
にかわって、可撓性を有するブレードをその長手方向に
沿って設けた回転清掃体を用いた電気掃除機の吸込口体
が開発されている。このブレードを用いたものは、ブラ
シ毛を植毛したものに比べて糸屑等が回転清掃体にから
みつきにくいという利点を有する。

【０００３】この種の吸込口体としては、例えば特開平
２−１９１２３号公報に記載されているように、床ノズ
ル本体内にアジテーターとその駆動源とを内設し、アジ
テーターは回転子の外周面に可撓性材料からなる突条帯
を長手スパイラル方向に設けているものである。

【０００４】また、特開平２−１０４３２１号公報に記
載されているように、回転基軸の外周上に可撓性のブレ
ードを立設してなる回転ブラシにおいて、ブレードの母
材は、可撓性、屈曲性をもたせるためにゴム又は熱可塑
性エラストマーを用い、床面との摺接面にはナイロン等
の耐摩耗性、滑性を有するプラスチック材料を被覆する
ようにしたものもある。

【０００５】また、実開昭５１−１３８９７８号公報に
記載されているように、本体の内部空間にモータによっ
て駆動されるローラを設け、このローラの表面に弾性と
可撓性とを有する材料で構成された断面きのこ状のビー
タを取付け、このビータの頭部に金属棒などを設けたも
のもある。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
２−１９１２３号公報に記載されている突条帯は、ゴム
や熱可塑性エラストマーなどの単一の可撓性材料で形成
されているので、長年の使用によりじゅうたんの毛足と
の摩擦で先端部が摩耗してしまいじゅうたんに付着して
いる塵のかきだし作用が減少したり、また使用時突条帯
の先端部にはじゅうたんの毛足から受ける剪断応力が常
に働くため、この先端部に突条帯の長手方向と直交する
方向の割れが入ったりして耐摩耗性や強度の点で満足で
きるものではなかった。

【０００７】そこで、上記問題点を解決するため、ブレ
ードの耐摩耗性及び強度を高めたものとして、特開平２
−１０４３２１号公報に記載されている回転ブラシのブ
レードが開発されている。このブレードはゴム又は熱可
塑性エラストマーなどの母材にナイロン等の耐摩耗性、
滑性を有するプラスチック材料を被覆することにより構
成されているため、ブレード全体の硬度が高まり可撓性
が低下して、じゅうたんの毛足を傷めたり、じゅうたん
からの負荷が増大しモータの寿命に対して悪影響が生じ
るなどの問題があった。

【０００８】また、ブレードの強度を高めたものとして
、実開昭５１−１３８９７８号公報に記載されているロ
ーラのビータが出願されている。このビータは弾性と可
撓性とを有する材料で断面きのこ状に形成しビータの頭
部に金属棒が配設されているため、ビータの先端部に割
れが入ったりすることは防止できるが、ビータ先端部の
可撓性が損なわれる。しかも、ビータ先端部の重量は重
くその応力がビータの基端部に集中するため、長年の使
用によりビータの基端部に割れが入ったりしてビータの
寿命が低下するなどの問題があった。

【０００９】本発明は、このような問題点を解決するも
ので、回転清掃体のブレードの可撓性を損なうことなく
ブレード先端部の強度を増大させ、耐久性を向上させる
電気掃除機の吸込口体を得ることを目的とするものであ
る。

【００１０】

【課題を解決するための手段】本発明は、下面に吸込口
が形成された本体と、この本体内に設けられた駆動源と
、前記吸込口に臨んで前記本体内に設けられ前記駆動源
によって回転する回転清掃体とを備えた電気掃除機の吸
込口体において、前記回転清掃体は、前記本体に回転自
在に支持された棒状の回転基台とこの回転基台の周壁に
その長手方向に沿って配設され前記周壁より先端部が外
方へ突出したブレードとからなり、このブレードを、可
撓性材料からなる母材とこの母材内の少なくとも先端部
分に埋設されその長手方向に沿って配設された長繊維材
とにより形成したものである。

【００１１】

【作用】本発明の電気掃除機の吸込口体によれば、回転
清掃体のブレードを可撓性材料からなる母材とこの母材
内の少なくとも先端部分に埋設されその長手方向に沿っ
て配設された長繊維材とにより形成したことにより、ブ
レードの可撓性を損なうことなくブレード先端部の強度
を増大させることができる。

【００１２】

【実施例】本発明の一実施例の構成を第１図ないし第３
図に基づいて説明する。１は本体で上ケース２と下ケー
ス３とからなり、下ケース３の下面には吸込口４が形成
されている。本体１の後部には上下回動自在な接続管５
が設けられ、この接続管５には周方向に回転自在な回転
管６が設けられている。７，７は本体１の下面後部に接
続管５をはさんでそれぞれ設けられた一対の移動用後輪
で、８，８は本体１の下面前部にそれぞれ設けられた一
対の移動用前輪である。

【００１３】本体１内の前部には通風路Ａを介して接続
管５に連通する回転清掃体室９が形成されており、この
回転清掃体室９内には吸込口４に臨んで棒状の回転清掃
体１０が配設され、回転清掃体室９の上方の開口は着脱
自在な蓋体１１によって閉塞されている。回転清掃体１
０の両端にはこの回転清掃体１０を回転自在に軸支する
軸受１２，１２が設けられ、これら軸受１２，１２は下
ケース３に形成した軸受支持部１３，１３にそれぞれ支
持されている。

【００１４】回転清掃体１０の長手方向の一端にはギヤ
状プーリー１４が設けられている。１５は駆動源として
のモータで、その出力軸の先端にはギヤ状プーリー１６
が設けられており、各ギヤ状プーリー１４と１６とはベ
ルト１７で連結され、このベルト１７によってモータ１
５の駆動力が回転清掃体１０に伝達される。

【００１５】次に回転清掃体１０について説明する。こ
の回転清掃体１０は、棒状の回転基台１８と、この回転
基台１８の両端に設けられた端板１９，１９と、回転基
台１８の周壁にその長手方向に沿って帯状に、かつ螺旋
状に配設され前記周壁より先端部が外方へ突出する一対
のブレード２０，２０と、上述したギヤ状プーリー１４
および軸受１２，１２とから構成されている。そして、
回転基台１８の周壁には、その長手方向に沿って螺旋状
に形成され回転基台１８の両端面側まで伸びて開口する
一対の溝２１，２１が１８０度対向してそれぞれ設けら
れている。

【００１６】一方、ブレード２０は、ゴム又は熱可塑性
エラストマーなど可撓性材料からなる母材２０ａとこの
母材２０ａ内の全域にわたってナイロン又はポリエステ
ルなどの長繊維材２０ｂを埋設するとともにその長手方
向に沿わせて多数配設して構成したものであり、その断
面形状は逆Ｔ字状に形成されている。なお、ブレード２
０の成形方法としては、押出しによる２種押出し成形や
長繊維材２０ｂに後から可撓性材料からなる母材２０ａ
を成形するインサート成形などがある。

【００１７】そして、回転清掃体１０は、回転基台１８
の長手方向一端面側の開口から溝２１，２１にブレード
２０，２０の基端部をそれぞれ挿入したのち、回転基台
１８の長手方向ー端部に端板１９とギヤ状プーリー１４
を、他端部に端板１９を取付け固定することにより組立
てられる。なお、ブレード２０は、両端板１９，１９に
よって長手方向の抜止めがなされ、溝２１とブレード２
０の基端部との係合によって法線方向の抜止めがなされ
ている。

【００１８】次に、上記構成の電気掃除機の吸込口体の
作用を説明する。掃除をするに際して、まず図示しない
電気掃除機本体にホース，延長管等を介して吸込口体を
接続する。そして被掃除面が畳や床のとき、通常吸込口
体はモータ１５を作動させずに回転清掃体１０を回転さ
せない状態で使用され、畳や床面の掃除を行うものであ
る。

【００１９】被掃除面がじゅうたんのとき、通常吸込口
体はモータ１５を作動させ回転清掃体１０を回転させな
がら使用され、回転清掃体１０のブレード２０がじゅう
たんの毛足に付着した塵埃を掻き上げながらじゅうたん
面の掃除を行うものである。

【００２０】本実施例のブレード２０は、ゴム又は熱可
塑性エラストマーなど可撓性材料からなる母材２０ａ内
の全域にわたってナイロン又はポリエステルなどの長繊
維材２０ｂを埋設するとともにその長手方向に沿わせて
多数配設して形成したので、可撓性を損なうことなくブ
レード２０全体の強度の増大をはかることができる。特
に、ブレード２０の先端部分には長繊維材２０ｂが埋設
されその長手方向に沿って多数配設されているため、じ
ゅうたんの毛足から受ける剪断応力に対するブレード２
０先端部の強度が増し、ブレード２０先端部にブレード
の長手方向と直交する方向の亀裂が生じるのを防止でき
るとともに、耐久性を向上させることができる。

【００２１】なお、本発明は前記実施例の構成に必ずし
も限定されない。例えば前記実施例ではブレード２０に
おいて長繊維材２０ｂが母材２０ａ内の全域にわたって
埋設されその長手方向に沿って多数配設されているが、
長繊維材２０ｂを母材２０ａ内の先端部分のみに埋設し
その長手方向に沿って配設したものであっても何ら差し
つかえるものではない。

【００２２】

【発明の効果】以上説明したように本発明の電気掃除機
の吸込口体によれば、回転清掃体のブレードの可撓性を
損なうことなくブレード先端部の強度を増大させ、耐久
性を向上させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例を示す電気掃除機の吸込口体
の要部縦断面図である。

【図２】本発明の一実施例を示す電気掃除機の吸込口体
の蓋体を外した状態の上面図である。

【図３】本発明の一実施例を示す回転清掃体のブレード
における長繊維材の配列状態を示す要部説明図である。

【符号の説明】

１　　　　　　本体 ４　　　　　　吸込口 １０　　　　回転清掃体 １５　　　　駆動源（モータ） １８　　　　回転基台 ２０　　　　ブレード ２０ａ　　母材（ブレード） ２０ｂ　　長繊維材（ブレード）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】　　下面に吸込口が形成された本体と、こ
   の本体内に設けられた駆動源と、前記吸込口に臨んで前
   記本体内に設けられ前記駆動源によって回転する回転清
   掃体とを備えたものにおいて、前記回転清掃体は、前記
   本体に回転自在に支持された棒状の回転基台とこの回転
   基台の周壁にその長手方向に沿って配設され前記周壁よ
   り先端部が外方へ突出したブレードとからなり、このブ
   レードを、可撓性材料からなる母材とこの母材内の少な
   くとも先端部分に埋設されその長手方向に沿って配設さ
   れた長繊維材とにより形成したことを特徴とする電気掃
   除機の吸込口体。