JPH04305084A - 農業用機能素材活性化母液 - Google Patents

農業用機能素材活性化母液

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JPH04305084A
JPH04305084A JP9260391A JP9260391A JPH04305084A JP H04305084 A JPH04305084 A JP H04305084A JP 9260391 A JP9260391 A JP 9260391A JP 9260391 A JP9260391 A JP 9260391A JP H04305084 A JPH04305084 A JP H04305084A
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soil
aqueous solution
mineral
mother liquor
agricultural
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JP9260391A
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Kunio Shinoda
篠田 邦雄
Kaoru Kawada
川田 薫
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、土壌改善剤,作物育成
,堆肥化促進,耐病耐虫その他の機能を有する農業用機
能素材であって、化学肥料や農薬を含まないものにおけ
るその本来の機能を十分に活性化するために、これら農
業用機能素材に混合される農業用機能素材活性化母液に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年における耕作土は、大量の化学肥料
や農薬の投入によって、著しく疲弊し、作土の浅層化,
窒素地力の低下,野菜畑その他における塩類集積化等種
々の問題を抱えている。このような状況下で収穫を確保
するために、増々化学肥料,農薬を多量に用いられ、ま
たこれら化学肥料,農薬は液状のものもあり、施用が容
易なことから、必要以上に多量に施用される傾向にある
【0003】以上のような農業環境の劣悪化傾向に対す
る反省として、化学肥料や農薬等のような有機合成手段
によって製造されたものを含まない、天然の素材を利用
した農業用機能素材が種々開発されて、使用されるよう
になってきている。例えば、酸性土壌の中和剤として、
貝化石粉末の水溶液が有効であり、また病害虫の防除を
行うためのものとしては、木酢(昆虫類等),BT剤(
りんし目)や、米酢,忌避植物の水溶液がある。さらに
、堆肥の醗酵菌として微生物資材が用いられ、微生物資
材は対病性,抗菌性を有する。さらに、作物の病気を防
除するために、黒砂糖を用いることができ、水田のオイ
ルマルチング用として石油が有効で、造岩鉱物抽出トル
マリンは光合成を促進させ、塩害対策としても各種の微
生物水溶液が有効である。
【0004】以上に例示した各種の農業用機能素材は、
化学合成手段によって製造されるものではなく、本質的
には天然の材料から製造されたたものを利用した、所謂
自然農法素材であることから、前述したような弊害はな
く、しかもその素材自体は液状のものであるか、または
粉状,粒状で水に溶解させた状態にして施用することが
でき、一般の農業用液肥潅水技術により簡単に取り扱う
ことができるので、今後土壌改善や、病害虫の防除、保
肥力,保水力の回復等のために広範囲にわたる活用が期
待されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述の機能
素材を実際に耕作土に施したとしても、本来期待される
効果が発揮せず、またある程度の効果を発揮させるには
、極めて大量に投与しなければならないというのが現状
である。そこで、本発明者は、このように、化学合成手
段を用いず天然の素材から製造した自然農法型の農業用
機能素材を、その本来の機能を如何なく発揮させるため
に、鋭意研究を行った。
【0006】まず、前述した各素材は、本質的には、そ
れぞれの目的に合った対症療法的機能を有する個別機能
型素材であり、このような素材がその機能を有効に発揮
するには、それが用いられる環境が整っていなければな
らない。しかしながら、現在においては、化学肥料や農
薬等の乱用によって土壌が既に弱体化した状態にあり、
土壌中に本来棲息している土壌微生物が死滅乃至萎縮し
、各種のミネラルが金属塩化して有効な成分が流亡,溶
脱し、これに加えて潅漑水や雨水等を介しても有害物質
が土壌に入り込んで、土壌は著しく汚染され、かつ活力
を喪失しており、耕作用として考えた土壌は、殆ど死滅
した状態にあるといっても過言ではない。このような土
壌に対しては、いかに効能のある素材を用いたとしても
、個別機能型の素材である限り、十分な効果を発揮させ
ることはできない。即ち、地力が著しく衰えた耕作地に
化学肥料や農薬を大量に施用して、かろうじて作物の生
育を図っている現状において、貝化石粉末の水溶液によ
り酸性土壌を中和する等の土壌の質的改善を図ろうとし
ても、また元々生物バランスが崩れている環境下におい
て、木酢,BT剤や、米酢,忌避植物の水溶液を加えて
病害虫を防除しようとしても、さらには土壌微生物が死
滅乃至萎縮している土壌に、各種の微生物資材を供給し
ても、耕地の肥沃化,対病性,抗菌性を発揮させようと
しても、十分な効果が期待できないのは明らかである。
【0007】先に例示した各種の機能素材は、それら自
体は汚染されて死滅状態にある土壌の総合的な回復を図
ることができるものではなく、個別的な症状に対する措
置にすぎないことから、それらを単独で用いても、十分
な成果を得ることは至難である。これら有機質素材,微
生物素材からなる個別的機能素材を最大限に有効活用す
るには、土壌環境そのものをある種の状態に整える必要
がある。
【0008】そもそも、地球の歴史において、約34億
年前に最初の生物が誕生し、それ以後約25億年の期間
における生態系は数種類のラン藻類とバクテリアであっ
た。バクテリアは藻類の遺体を分解して無機物に変え、
これを栄養源として、藻類を成長させるという循環が営
まれていた。両者は、海と陸地との境目、即ち浅海に棲
息し、藻類はすでに光合成と窒素固定能力を持っていた
が、今日と比べて、なお遊離酸素は少なく、この期間の
大部分は嫌気的環境下にあった。他方、すでに火山活動
と造山運動が始まっており、浅海とこれに接する陸地は
多彩な造岩鉱物からなり、これらは海に溶出していた。 それ以後の生物の爆発的な進化の出発点となるのが、こ
の25億年にわたってラン藻類を育んだ生物環境である
。従って、生態系の根源はこの生物環境にあると考えな
ければならない。
【0009】ここで、生態系の根源を考える場合に、最
も重要なことは、所謂土壌微生物群として把握されるバ
クテリアの働きである。バクテリアは各種の造岩鉱物を
溶解して、これを可溶態に変化させる。このように可溶
化された鉱物は藻類に吸収されてその成長を促す。また
、この藻類の遺体はバクテリアによって分解され、この
分解は土壌有機物に縮合するものであり、これによって
土壌が生成される。そして、長い期間のうちに、この土
壌は浅海底に堆積されて、造岩運動を引き起こされる。
【0010】バクテリアの活動にとっては、水と造岩鉱
物が必須のものである。水は生体内においては、構造化
の程度に応じて、生体反応は抑えられたり促進されたり
する、生体反応の制御因子と一つとなる。また、造岩鉱
物は生体反応が最適な状態に維持されるための触媒とし
て機能する。バクテリアは鉱物を超微粒子に分解して可
溶化させ、物理的,化学的に細胞が鉱物を取り込める状
態にする。活性化した鉱物由来の超微粒子が生体内、特
に蛋白質,酵素等の疎水基のまわりの水の構造化に影響
を与え、生体反応を適切な状態になるように、生体内の
ミネラルバランスを維持させる。
【0011】以上のことから明らかなように、バクテリ
ア、即ち一般に土壌微生物群として把握される菌群が豊
富に棲息し、しかもその生体反応を最適に維持させるた
めの触媒としての造岩鉱物及び生命活動にとって良質な
水が存在する環境があらゆる生態系における基礎となる
ものである。
【0012】そもそも、あらゆる作物を育む土壌は、群
としての土壌微生物の働きの結果生成されるものである
。即ち、動植物の遺骸その他の有機物は、土壌中におい
て土壌微生物の働きにより無機物と土壌腐植とに変性さ
れる。土壌微生物群の有機物に対する働きは、大きく分
けると、分解と縮合である。そこで、微生物群による有
機物の変性の過程を図1に示す。この図から明らかなよ
うに、有機物のうち、セルロース,リグニン等の炭水化
物は、フェノール系諸化合物を経て、また蛋白質はアミ
ノ酸,ペプチド等を経て、尿素,アンモニア,空気,水
等に変わる。これと併行して生成され中間生成物が再度
縮合して、最終的に腐植物が形成される。この腐植への
反応の進行は、動植物の遺体や廃棄物を速やかに土壌有
機物と良質の水に変え、雑菌の繁殖を抑制して、腐敗へ
の回路を絶つ。本来の土壌においては、土壌微生物群の
働きにより、造岩鉱物は分解可溶化し、有機物を分解で
はなく、縮合反応による腐植生成回路に誘導し、この働
きを活発にすることである。腐植生成反応が充分に進行
していることを示す指標が、土壌微生物群のフェノール
型代謝機能である。また、腐植物の持つ化学的,物理的
な機能によって、有害な金属イオンや非金属系の有害物
質の除去能力を発揮し、さらには、土壌の団粒構造化,
保肥力及び保水力が得られる。
【0013】腐植生成の生化学的反応を促進するために
は、土壌微生物群の代謝活動を活性化しなければならな
いが、このためには触媒として機能するミネラル有効成
分と生命活動にとって良質な水を必要とする。このよう
に、土壌微生物群(B)と、ミネラル有効成分(M)及
び生命活動にとって良質の水(W)と、土壌微生物群(
B)の餌の作用によって土壌が腐植化に導かれて、肥沃
化する。このような肥沃な土壌に、それぞれの目的に合
った対症療法的機能を持った個別機能型の農業用機能素
材を施用して初めて、この機能素材がその本来の機能を
十分に発揮することになる。土壌微生物にとって記憶の
ない人工的な薬物である農薬や化学肥料を大量投与して
、土壌微生物を萎縮乃至死滅させ、かつ土壌中のミネラ
ルバランスを破壊した状態で、また酸性雨により土壌中
の水を過度に構造化させて、植物の栄養吸収を阻害し、
さらには潅漑水の汚染等を含めて恒常的な生態系を破壊
した状態で、個々の症状に対する機能素材を供給してた
としても、その効力を期待することができないのは当然
である。
【0014】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、個々の目的にあった
対症療法的機能を持った自然農法素材を、その効果を最
大限に発揮させることができる農業用機能素材活性化母
液を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明の農業用機能素材活性化母液は、土壌微
生物群とその代謝産物を高濃度に含んだ土壌微生物濃縮
水溶液と、複数種類の造岩鉱物から抽出されたミネラル
水溶液とからなり、化学肥料や農薬を含まない有機質ま
たは微生物からなり、土壌改善剤,作物育成,堆肥化促
進,耐病耐虫その他の個別的機能を有する農業用機能素
材の1種以上を混合することによって、その農業用機能
素材の機能を活性化させるようにしたものである。
【0016】
【作用】既に説明したことから明らかなように、生態系
そのものが狂わされ、死滅状態にある土壌において、そ
れ自体が対症療法的機能を持った個別機能型の農業用機
能素材を、その目的とする機能を遺憾なく発揮させるた
めには、土壌の総合的な回復を図らなければならない。 このためには、土壌微生物群(B)と、ミネラル有効成
分(M)と、生命活動にとって良質な水(W)を含む総
合機能を発揮する農業用素材と併用しなければならない
。また、このような環境を造り出す上で、重要な事柄と
して、その施用の容易性を考慮して、液状となっていな
ければならないということもある。本発明に係る農業用
機能素材活性化母液はこのような要請に適合するもので
あり、土壌の総合的な活力を回復させる総合機能型の農
業用素材であって、これを母液として用い、この母液に
個別機能を発揮する1または複数種類の農業用機能素材
を混合して複合機能型液状農業用素材として耕作地等に
散布することにより、総合的な土壌管理を可能ならしめ
るようにしている。
【0017】而して、この母液は2種類の水溶液から構
成される。その一つは、土壌微生物とその代謝産物を高
濃度に含んだ微生物濃縮水溶液であり、土壌微生物群及
び生命活動にとって良質な水の供給源となる。また、他
のものは複数種類の造岩鉱物から抽出されたミネラル水
溶液であり、ミネラル有効成分の供給源である。
【0018】まず、土壌微生物濃縮水溶液を製造するた
めの原料としては、厳格に管理して製造した高熟成度コ
ンポストを用いる。このコンポストを水に溶解させて、
土壌微生物群と有機物とを溶出させて、弱い曝気下でバ
イオリアクティングを行わせる。このバイオリアクティ
ングは、土壌微生物群と有機物が溶解した水溶液中にお
いて、土壌微生物群により有機物の分解及び縮合反応を
起こさせることである。これによって、土壌微生物群と
その代謝産物が極めて高濃度に含有する水溶液が得られ
る。而して、前述したバイオリアクティングをより活発
に行わせるためには、その活性化触媒としてミネラル有
効成分を土壌微生物群と有機物とを溶出させた水溶液に
添加する。ここで、ミネラル有効成分は、本発明の母液
を構成するもうひとつの要素であるから、その詳細は後
に説明する。これによって、土壌微生物群が極度に活性
化することになり、バイオリアクティングの完全化が図
られる。
【0019】バイオリアクティングが完全に行われて、
水溶液中に含まれていた有機物を完全に分解及び縮合さ
せることによって、この水溶液は土壌微生物群とその代
謝産物を高濃度に含む液として安定する。土壌微生物群
の代謝産物は、図1からも明らかなように、フェノール
型のそれであり、このフェノールは本質的に抗菌性を有
すると共に、キレート構造を有するが故に有害な金属や
非金属系の有害物質を無害化する。従って、バイオリア
クティングの過程で水を良質に変化させることにもなる
。故に、この土壌微生物群及びその代謝産物を高濃度に
含んだ水溶液は、土壌微生物群を含み、しかも高度に活
性化された土壌微生物群を高濃度に含み、しかもこの土
壌微生物群が溶解している水は極めて良質な水である。
【0020】次に、複数種類の造岩鉱物から抽出された
ミネラル水溶液について言えば、花崗岩を必須の成分と
し、これに流紋岩,安山岩,黒曜岩,蛇紋岩,石英閃緑
岩,マントル物質及び雲母の少なくとも2種類の岩石の
粉末混合物であって、しかもこれらは風化が進んでいな
い新鮮で、活性なものを用いる。そして、これらの造岩
鉱物を粉体または粒体にして酸性水溶液中において、そ
のミネラル成分を溶出させることにより得られる。ここ
で、ミネラル成分を原子価制御法を用いて酸性水溶液中
に安定化抽出する方法が特願平2−093188号にお
いて提案されている。従って、この方法によって抽出し
た総合ミネラル水溶液を用いることができる。この総合
ミネラル水溶液には、鉱物の超微小結晶がイオン状態で
引き出されて、ミネラル元素がバランスよく存在するも
のである。ただし、この総合ミネラル水溶液を用いる場
合には、その希釈率を極めて厳格に管理する必要があり
、原料に添加したときに、全体の水分が原液の1000
倍、10,000倍等のように、10の倍数になるよう
に希釈しなければならない。
【0021】このミネラル水溶液は土壌微生物を活性化
させるものであるから、前述した如く、土壌微生物及び
その代謝産物を高濃度に含んだ水溶液の製造段階でも加
えられるが、本発明の農業用機能素材活性化母液の一方
の要素でもある。従って、この農業用機能素材活性化母
液は、本来の生態系が置かれるべき理想環境であり、し
かもこの環境を極めて高い水準にまで高めたものである
【0022】この母液中に酸性土壌の中和剤としての貝
化石粉末の水溶液を混合させて耕地施用すれば、この中
和剤としての機能を最大限に発揮させることができるよ
うになり、木酢,BT剤,米酢,忌避植物の水溶液を混
合すれば、害虫対策に極めて大きな効果を発揮するし、
さらに黒砂糖を混合することによって、作物の病気を防
除でき、石油を混合すれば、水田のオイルマルチングが
可能となり、土壌改善効果が遺憾なく発揮される。また
、堆肥の発酵促進、対病性,抗菌性、塩害対策その他の
目的に適った微生物水溶液を混合すれば、ミネラル水溶
液中におけるミネラル有効成分と、良質な水との作用に
よって、その微生物の活動が極めて活性化されることと
なり、その機能を最大限に発揮させることができる。
【0023】これら各素材と母液とを混合した散布液は
、土壌環境及び作物の生育段階に応じて適宜混合して用
いることによって、極めて大きな効果を発揮するもので
ある。特に、長期的な観点から見れば、母液の作用によ
って土壌の総合的活力が回復し、かつ個々の機能素材に
よって土壌の個性,質等に応じた個別的な改善が平行し
て行われることになり、土壌の総合的な管理が可能とな
る。しかも、母液及び各機能素材はいずれも化学肥料や
農薬等の化学合成手段を経て製造したものではなく、天
然の素材からなるものであることから、土壌に悪影響を
与えることはないので、過剰供給等による弊害その他の
不都合も生じることはなく、むしろ、母液に含まれる土
壌微生物(B)と、ミネラル有効成分(M)と、生命活
動にとって良質な水(W)と、土壌微生物群の餌の作用
によって、土壌環境の改善に有用であることから、その
取り扱い上でも便利である。
【0024】ここで、本発明の農業用機能素材活性化母
液を構成する土壌微生物群とその代謝産物を高濃度に含
んだ土壌微生物濃縮水溶液及びミネラル水溶液は、用い
る原料に応じてそれぞれ異なる特性を有する。
【0025】まず、土壌微生物濃縮水溶液としては、原
料として用いるコンポストの性質によって、以下に例示
したような効果を有することを確認した。 (A)肥育牛糞コンポストから抽出した液は、土壌の保
水性の改善,保肥性の改善,土壌改善性効果を発揮する
。 (B)鶏糞コンポストから抽出した液は、燐酸肥効,カ
リ肥効,石灰肥効が特に優れており、また窒素肥効も優
れていることから、作物の育成、特に軟弱野菜類の成長
促進効果を発揮する。 (C)食品加工工場の排水処理汚泥コンポストから抽出
した液は、窒素肥効に特に優れており、燐酸肥効,カリ
肥効,石灰肥効も有し、特に低温地帯における作物成長
促進効果を発揮する。 (D)豚糞コンポストから抽出した液は、鶏糞コンポス
トから得たものに次いで窒素肥効,燐酸肥効,カリ肥効
,石灰肥効を有し、また土壌改善効果もあり、作物の成
長促進,活着促進が図られ、根菜類,果菜類の生育に有
利である。 また、これら各コンポストを適宜組み合せて用いること
もできる。例えば、 (E)肥育牛糞コンポスト9に対して鶏糞1の割合で混
合したコンポストにより抽出した液は、特に葉茎菜類の
生育に有効である。 (F)肥育牛糞コンポスト9に対して食品加工工場排水
処理汚泥コンポスト1の割合で混合したコンポストによ
り抽出した液は、回転の早い施設園芸作物のように、生
育期間の短い作物成長促進に特に有利である。 (G)さらには、肥育牛糞コンポスト9に対して豚糞コ
ンポスト1の割合で混合したコンポストから抽出した液
は、生育期間の長い作物、例えば果樹等の永年作物の育
成に有効である。
【0026】一方、ミネラル水溶液にあっては、単体の
造岩鉱物からミネラル有効成分を抽出すると、アルミニ
ウム,鉄,マグネシウム,珪素が数万ppmというよう
に特定のミネラル成分の濃度が異常に高くなってしまう
。従って、複数種類の造岩鉱物を混合することによって
、前述した成分含有率を数百ppm程度にまで低下させ
て、種々のミネラル成分をバランス良く含ませることが
できるようにする。そこで、以下に原材料の種類及び混
合割合により発揮する効果を例示する。 (イ)花崗岩5:流紋岩4:雲母1の割合で混合したミ
ネラル水溶液は、種子殺菌効果,土壌障害・連作障害の
解消に効果がある。 (ロ)花崗岩3:安山岩3:玄武岩3:雲母1の割合で
混合したミネラル水溶液は、葉茎菜類等の成長促進に効
果がある。 (ハ)花崗岩3:安山岩2:玄武岩2:蛇紋岩2:雲母
1の割合で混合したミネラル水溶液は、根菜類の成長促
進,活着促進に効果がある。 (ニ)花崗岩3:流紋岩3:黒曜岩3:雲母1の割合で
混合したミネラル水溶液は、花芽分化促進,開花・受粉
・結実を促進する。 (ホ)花崗岩3:玄武岩3:蛇紋岩3:雲母1の割合で
混合したミネラル水溶液は、土壌微生物群の活性化に貢
献する。 (ヘ)花崗岩3:安山岩3:蛇紋岩3:雲母1の割合で
混合したミネラル水溶液は、光合成の促進,根酸の分泌
促進を図ることができる。 (ト)花崗岩3:石英閃緑岩6:雲母1の割合で混合し
たミネラル水溶液は、土壌中のミネラルバランスを調整
する機能を発揮する。 (チ)花崗岩3:マントル物質3:雲母1の割合で混合
したミネラル水溶液は、富栄養化汚水の清浄化を図る機
能を備えている。
【0027】このように、土壌微生物濃縮水溶液とミネ
ラル水溶液とは、原料の違いによってそれぞれ特有の効
果を持っていることから、施用される耕作地や作物の生
育状態等に合わせて、適宜組み合わせるようにして用い
れば良い。而して、この農業用機能素材活性化母液は、
それ自体が土壌微生物と、ミネラル有効成分と、良質な
水からなる複合機能型の農業用素材であるから、この母
液に混合される各種の対症性の農業用機能素材の持つ効
果を最大限に引き出すことができ、また繰り返しの散布
,施用によって土壌自体が肥沃化することになり、土壌
の総合的な環境改善が図られて、これら農業用機能素材
の本来の機能をさらに効果的に発揮することができる土
壌環境を造り出すことができる。
【0028】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明する。 実施例1 有機質土壌改良剤として木酢液を、その原液の500倍
〜1,000倍に希釈した希釈木酢液10リットルに、
鶏糞コンポストから製造した土壌微生物及びその代謝産
物を高濃度に含んだ水溶液により、花崗岩3:安山岩2
:玄武岩2:蛇紋岩2:雲母1の割合で混合したミネラ
ル水溶液を10倍希釈を行った活性化母液液を1/10
00添加合することによって、複合機能型農業用散布液
を製造した。この散布液は、耐病,耐虫効果と、軟弱野
菜の成長促進機能とを有し、かつ総合的に土壌の良質化
を図ることができる。
【0029】実施例2 液状微生物資材としてのビタナール(日本酵陽研究所製
)を50,000倍〜100,000倍に希釈して、こ
の液10リットルに、肥育牛糞コンポストから生産した
土壌微生物及びその代謝産物濃縮水溶液により花崗岩3
:玄武岩3:蛇紋岩3:雲母1の割合で混合したミネラ
ル水溶液を10倍に希釈した活性化母液液を1/100
0添加してよく混合することによって、複合機能型農業
用散布液を製造した。この散布液は、微生物資材の持つ
有機物の腐植化促進機能を強化し、かつ土壌微生物群の
活性化,土壌の保水性改善,保肥性の改善,土壌改善効
果に極めて優れている。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、土壌微
生物群とその代謝産物を高濃度に含んだ土壌微生物濃縮
水溶液及びミネラル水溶液からなり、土壌微生物(B)
と、ミネラル有効成分(M)と、生命活動にとって良質
な水(W)とを含む液状の複合型農業用機能素材として
、これに個別機能型の農業用素材の1種または複数種類
のものを混合して用いることによって、あらゆる土壌に
おいて、それぞれに見合った総合的管理及びその改善を
可能ならしめ、しかも液状のものであることから、散布
によって施用することができるので、その取り扱いが容
易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】土壌微生物の関与による有機物の変性過程を示
す説明図である。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  土壌微生物群とその代謝産物を高濃度
    に含んだ土壌微生物濃縮水溶液と、複数種類の造岩鉱物
    から抽出されたミネラル水溶液とからなり、化学肥料や
    農薬を含まない有機質または微生物からなり、土壌改善
    剤,作物育成,堆肥化促進,耐病耐虫その他の個別的機
    能を有する農業用機能素材の1種以上を混合することに
    よって、その農業用機能素材の機能を活性化させる液状
    農業用機能素材活性化母液。
  2. 【請求項2】  前記土壌微生物濃縮水溶液は、高熟成
    度コンポストを、このコンポストに含まれる土壌微生物
    を活性化させるミネラル有効成分と共に水に溶解させて
    、バイオリアクティングさせることによって、活性化し
    た土壌微生物群とその代謝産物を高濃度に含んだ水溶液
    からなることを特徴とする請求項1記載の液状農業用機
    能素材活性化母液。
  3. 【請求項3】  前記ミネラル水溶液は、花崗岩を必須
    の成分とし、これに流紋岩,安山岩,黒曜岩,蛇紋岩,
    石英閃緑岩,マントル物質及び雲母の少なくとも2種類
    の岩石の粉末混合物を酸性水溶液に溶解することによっ
    て、これらの岩石に含まれるミネラル有効成分を溶解さ
    せたものであることを特徴とする請求項1記載の液状農
    業用機能素材活性化母液。
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