JPH04301927A - 誤り検出機能付きロ−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダ - Google Patents

誤り検出機能付きロ−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダ

Info

Publication number
JPH04301927A
JPH04301927A JP3087396A JP8739691A JPH04301927A JP H04301927 A JPH04301927 A JP H04301927A JP 3087396 A JP3087396 A JP 3087396A JP 8739691 A JP8739691 A JP 8739691A JP H04301927 A JPH04301927 A JP H04301927A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pattern
sensors
absolute
track
reading
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3087396A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Matsumoto
豪 松本
Yasushi Ono
康 大野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nikon Corp filed Critical Nikon Corp
Priority to JP3087396A priority Critical patent/JPH04301927A/ja
Publication of JPH04301927A publication Critical patent/JPH04301927A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Transmission And Conversion Of Sensor Element Output (AREA)
  • Analogue/Digital Conversion (AREA)
  • Error Detection And Correction (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、センサ読み誤りを検出
できる1トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダ、詳し
くは工業的に実用性の高い10、20、60、2n 等
の周期を有するロ−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−
ダにおいて、簡単な構成でセンサ読み誤りを検出または
訂正するための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】アブソリュ−ト・エンコ−ダは、符号板
に対する検出部の各相対位置がそれぞれ異なる番地(絶
対位置信号)で出力されるようにした計測器である。相
対移動可能に組合せた符号板と検出部のうち、符号板側
には該番地の数字を磁気的、光学的性質等の物理情報に
置換えて連続的に配置したアブソリュ−ト・パタ−ンが
形成され、検出部側には該パタ−ンの物理情報を判別す
るセンサが複数個、連続的に配置される。そして、該パ
タ−ン上に物理情報化されて記録された固有の番地を検
出部が直接に読取る。アブソリュ−ト・エンコ−ダは、
外観上、帯状の符号板に沿って検出部が直線的に移動す
るリニア型のものと、円盤または円筒状の符号板に対し
て検出部が角移動するロ−タリ−型のものに大別され、
後者では1周期を経て元の位相位置に至り、当然、その
ときには元の絶対位置(番地)が出力される。
【0003】アブソリュ−ト・エンコ−ダとしては、従
来、多トラック型のものが一般的であった。これは、多
数の並列なトラックからなる多トラック型アブソリュ−
ト・パタ−ンを符号板に形成し、検出部にはそれぞれの
トラックに対応させてセンサを配置したもので、該セン
サがパタ−ンからBCDコ−ドやグレイコ−ドの「規則
(順序)正しい番地」を読取る。例えば、4桁のBCD
コ−ドを読取る4トラック型アブソリュ−ト・エンコ−
ダでは、符号板に4本の並列なトラック、      
23 トラック  …000000001111111
1      22 トラック  …00001111
00001111      21 トラック  …0
011001100110011      20 ト
ラック  …0101010101010101   
           絶対位置    abcdef
ghijklmnopが形成され、4本のトラックの同
一位相位置を並列に(縦に)読取って、a=0000、
b=0001、…からo=1110、p=1111まで
、順序正しい二進数の16個の番地a〜pが次々に得ら
れる。
【0004】一方、近年、多トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンの代りに1トラック型アブソリュ−ト・パタ
−ンを用いる1トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダ
が盛んに研究されている。1トラック型アブソリュ−ト
・パタ−ンは、全周期系列やM系列等の特殊な二値数列
の1と0を物理的性質の異る2種類の最小読取り単位に
置換えて1列に配列したものである。1トラック型アブ
ソリュ−ト・エンコ−ダの検出部には、1トラック型ア
ブソリュ−ト・パタ−ンに沿って複数個のセンサが1列
に配置され、これらのセンサが該パタ−ンから「それぞ
れ異なるが順序はでたらめな二進数の番地」を読取る。 1トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダは、■アブソ
リュ−ト・パタ−ンが1本で済み、■センサが等間隔で
1列に配置され、■多トラック型の場合のようなトラッ
ク相互間でのセンサ配置の位相調整が不要である、等の
理由により、アブソリュ−ト・エンコ−ダの小型化およ
び配線を含む全体構造の簡略化に極めて有利である。
【0005】例えば、+で排他的論理和を表わした原始
多項式、g(x) =X4 +X3 +1から得られる
M系列は、初期値0001(abcd)から、e=b+
a、f=c+b、g=d+c、h=e+d、i=f+e
、j=g+f、k=h+g、…という具合に次々と演算
して、a=m+l、b=n+m、c=o+n、d=a+
oに至って閉じる、 000100110101111 abcdefghijklmno という15個の符号a〜oからなる周期系列(oの次は
aに戻る)であって、この数列上の任意の連続4個の符
号で構成される4桁の二進数は0001、0010、0
100、…0111、1111、…1000と15個す
べて異なる。従って、該数列の1と0を2種類の最小読
取り単位に置換えた1トラック型アブソリュ−ト・パタ
−ンを符号板上に形成し、検出部には該パタ−ン上の連
続した4個の最小読取り単位を検出するようにセンサを
配置すれば1トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダが
構成され、a=0001、b=0010、…からn=1
100、o=1000まで、順序はでたらめだがそれぞ
れ異なる15種類の二進数が読取られる。このでたらめ
な二進数の番地で実用上の問題がある場合には、センサ
で読取った番地をそのまま出力しないで、近年コストダ
ウンの著しい半導体メモリ素子(対照表)を用いて、B
CDコ−ドのような「順序正しい番地」に1対1変換し
てから出力する。
【0006】ところで、1トラック型アブソリュ−ト・
エンコ−ダにおいてセンサが1個でも最小読取り単位を
読み誤ると、実際の番地とはかけ離れた異状な番地が出
力されるが、これにより、1トラック型アブソリュ−ト
・エンコ−ダを組込んだロボットや工作機械が一瞬にし
て制御不能になる、または暴走して重大な事故を引き起
す可能性がある。従って、1トラック型アブソリュ−ト
・エンコ−ダのセンサ読み誤りの問題に関しては、従来
から、(1) センサがパタ−ンを読み誤る可能性を低
下させる、または(2) 読み誤りの発生を検出して警
告する、(3) 読み誤りセンサを特定してセンサ出力
を反転(読み誤りを訂正)する各対策が検討されている
。ここで、(1) は読取りの信頼性を向上させる技術
に関し、(2) 、(3) は読み誤りを検出する技術
に関する。
【0007】一方、多トラック型アブソリュ−ト・エン
コ−ダの場合にもセンサ読み誤りは重要な問題であるが
、■読み誤るセンサがほぼ限定され、■パタ−ンの規則
性を利用して読取りの信頼性を高めることができ、■B
CDコ−ドやグレイコ−ドの規則性を利用して読み誤り
センサを特定することができるから、対策は比較的に容
易と言える。
【0008】例えば、上述のBCDコ−ドを読取る4ト
ラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダの場合、■読み誤
るトラックは20 桁のピッチが最も小さいトラックに
ほぼ限定され、■各トラックは単純な等間隔の繰返しパ
タ−ンであるから、同一ピッチのマスクを重ねて複数ピ
ッチを一括検出する方法(特願平2−201313号で
紹介した)が採用でき、■隣接する絶対位置の番地に1
を加算または減算した結果と比較すれば読取った番地を
リアルタイムに容易に確認できる。
【0009】これに比べて1トラック型アブソリュ−ト
・エンコ−ダの場合には、半導体メモリ素子を用いて多
トラック型アブソリュ−ト・エンコ−ダ並みの順序正し
い番地に変換する場合でも、■符号板から検出部のセン
サが実際に読取る番地は「それぞれ異なるが順序はでた
らめな二進数」であって、■読取りに利用できるような
パタ−ンの規則性が皆無で、■各センサは等しく読み誤
る可能性があるから、センサ読み誤りの対策は多トラッ
ク型の場合よりも相当に困難である。
【0010】このような1トラック型アブソリュ−ト・
エンコ−ダにおける、前述の(2) 読み誤りの発生を
検出して警告する、(3) 読み誤りセンサを特定して
センサ出力を反転(読み誤りを訂正)する対策、すなわ
ち読み誤りを検出する技術の必要性と困難さを鑑みて、
本願出願人は、先に、特願平2−73537号および特
願平2−251730号を提案した。前者ではアブソリ
ュ−ト・パタ−ンを発生した原始多項式の関係を用いて
読取った番地を確認しており、後者では該原始多項式の
関係を行列状に複数組合せて読み誤りセンサを特定して
いる。
【0011】すなわち、M系列は、+で排他的論理和を
表わし、係数ai(ay 〜 a0)を0または1の値
とし、ay=a0=1であるような原始多項式、g(x
)=ayxy+ay−1xy−1 + …+a1x1+
a0 を用いて適当な初期値から次々に演算して定めた
二値の数列のうちで最大周期のものであって、(a) 
数列上の任意の位相位置で抽出したy桁の二進数がすべ
て異なるとともに1周期の中にy桁のすべての二進数(
全桁0を除く)が含まれ、かつ前述した数列の発生過程
から明らかなように、(b) 任意の位相位置で抽出し
たy+1桁の二進数について前記原始多項式のay=1
に相当する位置の符号すべての排他的論理和が常に0で
あるという性質を有する。従って、特願平2−7353
7号では(b) の関係から読取った番地を確認し、特
願平2−251730号では位相を1づつずらせて(b
) の関係を必要な数まで縦に並べ、行列状に組合せて
機械的に読み誤りセンサを特定している。
【0012】例えば、上述のM系列、 000100110101111 abcdefghijklmno の場合、(a) 任意の連続4個の符号で構成される4
桁の二進数が0001、0010、0100、…011
1、1111、…1000と15個それぞれ異なり、か
つ、初期値0001(abcd)からe=b+a、f=
c+b、g=d+c、h=e+d、i=f+e、j=g
+f、k=h+f、…と演算して該数列を得た過程から
明らかなように、(b) 任意の連続5個の符号で構成
される5桁の二進数について5桁目と4桁目と1桁目の
数値の排他的論理和が常に0である、という関係を有す
る。
【0013】従って、該数列から作成した1トラック型
アブソリュ−ト・パタ−ンでは、該数列上の連続7個の
最小読取り単位(例えばabcdefg)を読取って、
(a)左から連続4個(abcd)の最小読取り単位か
ら番地(abcd)を組立てるとともに、(b) 両端
の5個それぞれについて上述の演算関係(e=b+aお
よびg=d+c)を確認して組立てた番地(abcd)
に読み誤りが無いことを調べることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】さて、上述のように、
(a) 、(b)2つの性質を有するM系列は、(a)
 の性質により1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ン
に採用され、(b) の性質によりセンサ読み誤りの検
出が可能であるが、その周期が常に2y −1に限定さ
れ、任意に定めることができないという欠点を有する。 つまり、実用的、工業的には60、360、10n 、
2y 等の周期が有用であるが、これらの周期のM系列
は存在しない。従って、1周して元の番地に戻ることが
必須であるロ−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダに
おいてこれらの周期のものを設計する場合、■該周期よ
りも大きな周期のM系列の途中を削除して継ぎ合せる、
また、特に2y の周期については、■2y −1の周
期のM系列の0の連続部分に0を1個挿入して全0の番
地を1個追加する、各手法が採用されている。■、■い
ずれの手法でも1周して元の番地に戻る周期系列が得ら
れ、上述の(a) の性質、すなわち「数列上の任意の
位相位置で抽出したy桁の二進数がすべて異なる性質」
が保存される。
【0015】これら■、■の手法によれば、任意の周期
の1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンを手軽に得ら
れるが、それぞれ■削除した継目の部分、■全0の番地
を追加した部分で(b) の性質、すなわち「任意の位
相位置で抽出したy+1桁の二進数について前記原始多
項式のay=1に相当する位置の符号すべての排他的論
理和が常に0である性質」が失われ、該部分を挟んだ番
地では該性質を用いた読み誤り検出を実行できないとい
う問題がある。
【0016】例えば、上述の15個の符号からなるM系
列、 000100110101111 abcdefghijklmno をiで打ち切って周期9の新しい数列、0001001
10 abcdefghi を作成すると、該数列上では任意の連続4個の符号で構
成される4桁の二進数が0001、0010、…011
0、1100、1000と9個すべて異なり、番地a〜
iを相互に判別できるが、継目を含む連続5個の符号の
組合せのうち、fghiaでは0+1+0≠0、hia
bcでは1+0+0≠0、iabcdでは0+0+1≠
0となって(b) の性質が失われている。
【0017】また、例えば、上述の15個の符号からな
るM系列、 000100110101111 abcdefghijklmno の末尾に0を追加して周期24 =16の新しい数列、
0001001101011110 abcdefghijklmnop を作成すると、番地p=0000となって、番地a〜o
から判別されるが、pを含む連続5個の符号の組合せの
うち、opabcでは1+0+0≠0、pabcdでは
0+0+1≠0となって(b) の性質が失われている
【0018】すなわち、上述の■、■の手法で作成した
1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンではパタ−ン全
周にわたっては上述の(b) の性質に依存したセンサ
読み誤り検出および訂正を行うことができず、上述の(
b) の性質に依存しない特殊な方法を採用する必要が
あった。 例えば、(b) の性質が失われた部分について、正し
い番地の二進数、1個読み誤りに相当する二進数、2個
読み誤りに相当する二進数等を網羅した膨大な対照表(
半導体メモリ)を予め準備して、センサが読取った二進
数をいちいち照合、判別していた。この方法では、(b
) の性質に依存したセンサ読み誤り検出回路に、膨大
な容量と高速な応答性を有する素子を含む複雑な回路が
追加される。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明は、全周にわたっ
て上述の(b) の性質を用いた読み誤り検出を行うこ
とができる、任意の周期のロ−タリ−・アブソリュ−ト
・エンコ−ダを提供することを目的としている。
【0020】本発明の請求項1の誤り検出機能付きロ−
タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダは、1トラック型
アブソリュ−ト・パタ−ンを設けた符号板と、該パタ−
ンに沿って配列した複数個のセンサを備え符号板に対し
て相対移動可能な検出部とからなるロ−タリ−・アブソ
リュ−ト・エンコ−ダにおいて、前記1トラック型アブ
ソリュ−ト・パタ−ンをその1周期における符号数が(
工業的に有用な)特定の数となるように選択した原始多
項式から発生したパタ−ンとし、かつ該原始多項式の関
係を用いて前記複数個のセンサの読誤りを検出する検査
手段を設けたものである。
【0021】本発明の請求項2の誤り検出機能付きロ−
タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダは、請求項1のロ
−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダにおいて、前記
検査手段を前記原始多項式の関係を複数組合せて読誤り
センサを特定する手段としたものである。
【0022】
【作用】本発明の請求項1の誤り検出機能付きロ−タリ
−・アブソリュ−ト・エンコ−ダでは、予め原始多項式
が与えられたM系列を上記■、■の手法を用いて任意の
周期に加工するのではなくて、M系列を構成しない代り
に種々様々の周期を有する無数の原始多項式の集合の中
からその周期を優先して1つの原始多項式を選択する。 すなわち、ここで1トラック型アブソリュ−ト・パタ−
ンとして採用される周期系列は、「数列上の任意の位相
位置で抽出したy桁の二進数がすべて異なるとともに1
周期の中にy桁のすべての二進数(全桁0を除く)が含
まれる」M系列ではなく、「数列上の任意の位相位置で
抽出したy桁の二進数がすべて異なるが、ある初期値か
ら始めてy桁のすべての二進数を尽くす前に(=2y 
−1未満の周期で)初期値に戻ってしまう」単なる周期
系列であって、原始多項式と初期値の組合せにより種々
雑多な周期を示す。従って、必要な周期(工業的に有用
な60、360、10n 、2y 等)を有する原始多
項式と初期値の組合せの一覧表を作成して、該表の中か
らできるだけ原始多項式の次数が低い(センサ数が少な
くて済む)ものを選択する。
【0023】このようにして得た原始多項式g(x)=
ayxy+ay−1xy−1 + … +a1x1+a
0 とy桁の二進数の初期値の組合せから周期系列を発
生させると、該周期系列上では当然、(a) 数列上の
任意の位相位置で抽出したy桁の二進数がすべて異なり
、かつ(b)任意の位相位置で抽出したy+1桁の二進
数について、原始多項式g(x) のay=1に相当す
る位置の符号すべての排他的論理和が常に0である。従
って、該周期系列になる1トラック型アブソリュ−ト・
パタ−ンでは、(a) の性質により絶対位置が判別さ
れ、かつ全周にわたって切れ目なく、(b) の性質を
用いた読み誤り検出を実行できる。
【0024】例えば、原始多項式g(x)=x6+x4
+x3+x2+x+1 について初期値000001か
ら発生させた周期系列:00000110001001
0111110011101101は、30回の演算で
1周期を閉じるから、1周30パルスの1トラック型ア
ブソリュ−ト・パタ−ンに適用される。該パタ−ン上で
は、(a) の性質により連続6個の最小読取り単位を
読取って1周30個の絶対位置を相互に判別する絶対位
置信号が得られるとともに、(b) の性質により全周
切れ目なく読み誤りを検出できる。
【0025】また、原始多項式g(x)=x7+x2+
x+1 について初期値0000001から発生させた
周期系列:00000011011010001010
1100011110111111001001は、6
0回の演算で1周期を閉じるから、1周60パルスの1
トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンに適用される。該
パタ−ン上では、(a) の性質により連続7個の最小
読取り単位を読取って1周60個の絶対位置を相互に判
別する絶対位置信号が得られるとともに、(b) の性
質により全周切れ目なく読み誤りを検出できる。
【0026】同様に、原始多項式g(x)=x9+x8
+x4+x3+x+1 について初期値0000000
01から発生させた周期系列からは、全周切れ目なく読
み誤りを検出できる1周120パルスの1トラック型ア
ブソリュ−ト・パタ−ンが得られる。
【0027】同様に、原始多項式g(x)=x6+x4
+x2+x+1について初期値001000から発生さ
せた周期系列からは、全周切れ目なく読み誤りを検出で
きる1周23 (8)パルスの1トラック型アブソリュ
−ト・パタ−ンが得られる。
【0028】同様に、原始多項式g(x)=x9+x8
+x+1について初期値000000001から発生さ
せた周期系列からは、全周切れ目なく読み誤りを検出で
きる1周24 (16)パルスの1トラック型アブソリ
ュ−ト・パタ−ンが得られる。
【0029】本発明の請求項2の誤り検出機能付きロ−
タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダでは、原始多項式
の関係を複数組合せて読誤りセンサを特定する。すなわ
ち連続して多数設けたセンサの出力に対して、原始多項
式g(x) のay=1に相当する符号の組を位相を1
づつずらせて複数組取り出し、それぞれの組の演算結果
の組合せをアドレスとした対照表により読み誤りセンサ
を特定する。
【0030】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して説明する。
【0031】図1は、本発明の実施例のロ−タリ−・ア
ブソリュ−ト・エンコ−ダの模式図である。ここでは、
1周期30パルスの1トラック型アブソリュ−ト・パタ
−ンの全周において、読み誤りの警報を行う。
【0032】図1において、符号板Aに形成された1ト
ラック型アブソリュ−ト・パタ−ンTは、原始多項式、
g(x)=x6+x4+x3+x2+x+1 を用いて
初期値000001から発生させた1周期30の周期系
列、 0000011000100101111100111
01101 を透明部:0、遮光部:1の最小読取り単位に置換えて
▲を起点に配列したものである。また、符号板Aに対し
て相対移動可能な検出部Bには、連続9個の最小読取り
単位を検出するように、パタ−ンTに沿って9個のセン
サS1〜S9が配置されている。判別回路Cは、センサ
S1〜S9が読取った二進数を数式x6+x4+x3+
x2+x+1 =0の関係に照合して判別して、読み誤
りの場合に警告信号wを出力する。
【0033】さらに詳しく説明すれば、原始多項式g(
x)=x6+x4+x3+x2+x+1 の係数が1に
相当する位置関係で取り出した2組のセンサ出力、セン
サS1、S3、S4、S5、S6、S7、S8およびS
2、S4、S5、S6、S7、S8、S9についてそれ
ぞれ排他的論理和c1、c2を求め、両者が共に0なら
読取りに誤りがないから警告信号wも0となるが、c1
、c2のいずれか一方でも1となれば、センサS1〜S
9のいずれかに読み誤りが発生したことが判別され、警
告信号wが1となる。
【0034】このように構成されたロ−タリ−・アブソ
リュ−ト・エンコ−ダにおいて、符号板Aに対して検出
部が相対移動すると、センサS1〜S9がパタ−ンTか
ら読取る9桁の二進数のうち所定の連続6桁の符号を用
いて、パタ−ンTに沿った一周30個の絶対位置をそれ
ぞれ判別する番地(絶対位置信号)が組立てられる。同
時に判別回路CによりセンサS1〜S9に読み誤りが無
いことが確認され、センサS1〜S9に1つでも読み誤
りが発生すれば、即座に警告信号wが発せられる。
【0035】また、本実施例では、基本的に読み誤りの
有無が確認されるだけであるが、2つの排他的論理和の
1、0の組合せを調べれば、センサ1個の読み誤りに関
してその読み誤りがセンサS4〜S8、センサS2、S
9 、センサS1、S3 のいずれのグル−プに発生し
ているのかを判別できる。何故なら、両方の排他的論理
和に共通なセンサS4〜S8のいずれか1つが読み誤れ
ば出力c1、c2の組合せは1、1となり、片方の排他
的論理和にのみ属するセンサS2、S9 のいずれか1
つが読み誤れば出力c1のみが、同様にセンサS1、S
3 のいずれか1つが読み誤れば出力c2のみが1とな
るから。
【0036】また、特願平2−251730号に提案さ
れるように、さらに多くのセンサを検出部Bに配列して
このような排他的論理和の組を増せば、各組の出力の組
合せから、センサ1個の読み誤りについて該1個の特定
を行ったり、センサ2個以上の読み誤りについても読み
誤りセンサの特定や読み誤り発生の警報を行うことがで
きる。
【0037】
【発明の効果】本発明の請求項1の誤り検出機能付きロ
−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダでは、1トラッ
ク型アブソリュ−ト・パタ−ンが工業的に有用な60、
360、10n 、2y 等の周期であるにもかかわら
ず、該パタ−ン全周にわたって例外および切れ目なく「
任意の位相位置で抽出したy+1桁の二進数について、
原始多項式g(x) のay=1に相当する位置の符号
すべての排他的論理和が常に0である」関係を用いた誤
り検出を行うことができるから、誤り検出を行う回路(
検査手段)が比較的に簡略なもので済む。
【0038】本発明の請求項2の誤り検出機能付きロ−
タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダでは、1トラック
型アブソリュ−ト・パタ−ンが工業的に有用な60、3
60、10n 、2y 等の周期であるにもかかわらず
、全周にわたって例外なく「任意の位相位置で抽出した
y+1桁の二進数について、原始多項式g(x) のa
y=1に相当する位置の符号すべての排他的論理和が常
に0である」関係を用いた誤り検出を行うことができる
から、読み誤りセンサを特定する回路が比較的に簡単な
もので済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のロ−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ
−ダの模式図である。
【符号の説明】
A  符号板 B  検出部 C  判別回路 T  1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンS1  
センサ S2  センサ S3  センサ S4  センサ S5  センサ S6  センサ S7  センサ S8  センサ S9  センサ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  1トラック型アブソリュ−ト・パタ−
    ンを設けた符号板と、該パタ−ンに沿って配列した複数
    個のセンサを備え符号板に対して相対移動可能な検出部
    とからなるロ−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダに
    おいて、前記1トラック型アブソリュ−ト・パタ−ンを
    その1周期における符号数が特定の数となるように選択
    した原始多項式から発生したパタ−ンとし、かつ該原始
    多項式の関係を用いて前記複数個のセンサの読誤りを検
    出する検査手段を設けたことを特徴とする誤り検出機能
    付きロ−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダ。
  2. 【請求項2】  請求項1のロ−タリ−・アブソリュ−
    ト・エンコ−ダにおいて、前記検査手段を前記原始多項
    式の関係を複数組合せて読誤りセンサを特定する手段と
    したことを特徴とする誤り検出機能付きロ−タリ−・ア
    ブソリュ−ト・エンコ−ダ。
JP3087396A 1991-03-28 1991-03-28 誤り検出機能付きロ−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダ Pending JPH04301927A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3087396A JPH04301927A (ja) 1991-03-28 1991-03-28 誤り検出機能付きロ−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3087396A JPH04301927A (ja) 1991-03-28 1991-03-28 誤り検出機能付きロ−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04301927A true JPH04301927A (ja) 1992-10-26

Family

ID=13913716

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3087396A Pending JPH04301927A (ja) 1991-03-28 1991-03-28 誤り検出機能付きロ−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH04301927A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008193851A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Ckd Corp ランプ製造装置
JP2010096503A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Yaskawa Electric Corp 絶対位置検出装置および絶対位置検出装置を搭載したモータ
US9797751B2 (en) 2009-03-02 2017-10-24 Rls Merilna Tehnika D.O.O. Encoder readhead
JP2021060341A (ja) * 2019-10-09 2021-04-15 Dmg森精機株式会社 アブソリュートリニアエンコーダ

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008193851A (ja) * 2007-02-07 2008-08-21 Ckd Corp ランプ製造装置
JP2010096503A (ja) * 2008-10-14 2010-04-30 Yaskawa Electric Corp 絶対位置検出装置および絶対位置検出装置を搭載したモータ
US9797751B2 (en) 2009-03-02 2017-10-24 Rls Merilna Tehnika D.O.O. Encoder readhead
JP2021060341A (ja) * 2019-10-09 2021-04-15 Dmg森精機株式会社 アブソリュートリニアエンコーダ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3176861B2 (ja) 位置測定装置
US5574445A (en) Digital absolute position encoders
US4794251A (en) Apparatus for measuring lengths or angles
CN86108082A (zh) 位移测量装置
US4315252A (en) Apparatus for detecting the relative position of two movable bodies
US3891143A (en) Encoding apparatus having an improved code permitting error reading and error detection
JPH04301927A (ja) 誤り検出機能付きロ−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダ
JPH041522A (ja) 異常事態を検出可能なアブソリュート・エンコーダ
JP3442869B2 (ja) 光学式アブソリュートエンコーダ
JP4223195B2 (ja) アブソリュートエンコーダ
JP3175054B2 (ja) 誤り訂正・検出機能付ロ−タリ−・アブソリュ−ト・エンコ−ダ
JPH03274414A (ja) 異常事態を検出可能な1トラック型アブソリュートエンコーダ
KR101341804B1 (ko) 절대 위치 측정 방법, 절대 위치 측정 장치, 및 스케일
JP3093924B2 (ja) アブソリュートエンコーダ
JPH04131713A (ja) センサ続み誤りの検出および訂正が可能な1トラック型アブソリュート・エンコーダ
CN114136351B (zh) 一种具有检错纠错功能的单码道绝对式编码和解码方法
JP7234087B2 (ja) アブソリュートリニアエンコーダ
EP0262881A2 (en) Apparatus for indicating the value of a variable
JP3375708B2 (ja) アブソリュートエンコーダー
JPH0157291B2 (ja)
US4199676A (en) Encoder
JP2691943B2 (ja) 1トラック型アブソリュート・エンコーダ
JP2533208B2 (ja) 磁気記録再生装置
SU1649615A1 (ru) Устройство дл обнаружени и исправлени ошибок в блоках пам ти
JPH09280892A (ja) M系列を用いたアブソリュートエンコーダ