JPH0429088A - 時刻供給方式およびその装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、公衆通信網を通じて加入者端末装置に時刻を
送信する方式に関する。

〔従来の技術〕

従来から、電話網ではｒｌ１７」番の時報サービスとし
て知られるように、現在の時刻を音声および時報により
連続的に送信する時刻情報装置を接続しておき、加入者
ダイヤルによりこれをアクセスして音響信号による情報
を得られるようになっている。

また、標準電波として精度の高い時刻情報を放送する方
式がある。

さらに、親時計として精度の高い時計を設置しておき、
その親時計から送信されるパルス信号を子時計に配信し
、子時計がそのパルス信号に同期して作動する方式が古
くから知られている。

〔発明が解決しようとする課題〕

上記電話網の時報サービスでは、時刻情報は音声で出さ
れる力）ら、この時報サービスにより時計の表示時刻を
自動的に修正する装置には適さない。

表示時刻を自動的に修正するには音声認識装置が必要で
ありきわめて高価になってしまう。

標準電波は精度の高い時刻標準として広く利用されてい
るが、短波により放送されているから、地域によりある
いは建造物の内部で電波伝播状態が不安定になるととも
に、現在知られている装置はいずれも高価な装置であっ
て、大型のアンテナを必要として一般利用には適さない
。さらに、きわめて精度の高い時刻情報として利用する
には、標準電波の送信所から受信位置までの伝播時間の
補正が必要であり、この補正には原則として人手による
作業操作が必要である。

本発明は、ディジタル公衆通信網の普及により、また多
くのディジタル端末装置はディジタル時計回路を装備し
ていることに着目したものであって、安価にかつ簡単な
構成であり、安定で精度が高く、自動的にディジタル時
計回路の表示時刻を修正するに適する時刻供給方式を提
供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の第−点は時刻供給方式である。すなわち、標準
時刻を表示したディジタル信号をその標準時刻に発生す
る時刻供給装置をディジタル公衆通信網に接続する。こ
の時刻供給装置をディジタル公衆通信網に接続された加
入者端末から交換接続により自由にアクセスできるよう
に構成する。

あるいは時刻供給装置の側からの起動により定期的に加
入者端末に接続を行うように構成する。この加入者端末
には、自ら発生するクロック信号により時刻を表示する
ディジタル時計回路と、ディジタル公衆通信網を介して
前記時刻供給装置から受信したディジタル信号により前
記ディジタル時計回路の時刻を修正する時刻修正回路と
を含む。

さらに、その時刻修正回路には、受信したディジタル信
号をただちにそのディジタル公衆通信網を介して前記時
刻供給装置に返送する手段を含み、前記時刻供給装置に
は、標準時刻を表示したディジタル信号を発生してから
返送されたディジタル信号が前記ディジタル公衆通信網
から受信されるまでの時間を計測する手段と、この手段
の計測結果を表すディジタル信号をその回線内の遅延時
間情報としてディジタル公衆通信網に送信する手段とを
含み、さらに前記時刻修正回路には、受信した前記遅延
時間情報により前記ディジタル時計回路の時刻を再修正
する手段を含む構成とすることができる。

本発明の第二点は加入者端末装置である。すなわち、デ
ィジタル公衆通信網に接続するインターフェースと、自
ら発生するクロック信号により時刻を表示するディジタ
ル時計回路とを備えた加入者端末装置において、前記イ
ンターフェースを介して受信する前記標準時刻を表示し
たディジタル信号により内蔵するディジタル時計回路の
時刻を自動的に修正する時刻修正回路とを備えたことを
特徴とする。

さらに本発明の加入者端末装置は、ディジタル公衆通信
網から受信した時刻情報により自己の時計回路を標準時
刻に正しく修正するとともに、その時計回路を親時計と
して複数の子時計をその標準時刻により駆動する構成と
することができる。

〔作用〕

本発明の方式は、ディジタル公衆通信網に少なくとも一
つの時刻供給装置を接続しておく。この時刻供給装置は
標準時刻を表示する時計情報を持ち、その標準時刻をデ
ィジタル信号に表示して、その表示された時刻にディジ
タル公衆通信網に送信する。そのディジタル公衆通信網
に接続された加入者端末からこの時刻供給装置をアクセ
スし、加入者端末では、その網を通じて標準時刻を表示
したディジタル信号を受信できる。

加入者端末には、自走のディジタル時計を内蔵する。標
準時刻を表示したディジタル信号を受信すると、そのデ
ィジタル時計の時刻表示を自動的にそのディジタル信号
の受信信号に置き換えることにより、自走のディジタル
時計を標準時刻に修正する。標準時刻の表示を１秒単位
、０．１秒単位あるいは０．０１秒の単位とすることに
より、加入者端末のディジタル時計の精度は、さまざま
な目的に十分対応できる精度に修正することができる。

加入者端末装置に装備したディジタル時計回路の精度の
上から、ディジタル公衆通信網における時刻供給装置と
加入者端末との間の伝送時間が問題になる場合には、本
発明では次のように表示時刻をさらに精度よく再修正す
ることができる。すなわち、時刻供給装置から標準時刻
を表示したディジタル信号を下り回線に送信し、これを
受信した加入者端末はただちに上り回線にそのディジタ
ル信号を折り返し送信する。時刻供給装置では下り回線
にディジタル信号を送信してからその折り返し信号を受
信するまでの時間を計測する。その計測結果は時刻供給
装置から加入者端末装置まで信号が往復した時間である
から、その計時結果の１／２を演算して、これを標準時
刻の表示から差引いて、これを修正された時刻情報とし
て加入者端末に送信する。加入者端末ではこの修正され
た時刻情報を内蔵するディジタル時計回路の表示と置き
換えることにより表示時刻を再修正する。このようにし
て再修正された表示時刻は、ディジタル公衆通信網の伝
送遅延時間をも配慮されたきわめて精度の高いものとな
る。

本発明の装置では、時刻供給装置は相当程度に高級な装
置となるが、この装置はディジタル公衆通信網を運用す
る者が設置する装置である。一つの通信網の中に利用ト
ラフィックに応じて少数台を設置する。ディジクル公衆
通信網を介してのアクセスは有料とすることができる。

これに対して、一般の加入者端末装置はきわめて簡単な
構成であり、多くの加入者端末装置で内蔵されているデ
ィジタル時計回路にわずかな電子回路の追加により対応
することができる。

加入者端末装置は、例えばひとつの標準時計装置である
場合には、その加入者端末装置のディジタル時計回路を
親時計として、その親時計から子時計を駆動して時刻表
示を配分することができる。

本発明により、一つのディジタル公衆通信網内で各加入
者端末が一つの時刻を持つことができるようになり、通
信網の管理の上からも好都合である。

口実施例〕 第１図は本発明実施例方式の構成図である。ディジタル
公衆通信網１は一例としてｌ５ＤＮ通信網である。この
公衆通信網１に時刻供給装置２を接続する。この時刻供
給装置２は、標準時刻を表示したディジタル信号をその
標準時刻に発生する。

このディジタル公衆通信網には多数の加入者端末３が加
入者伝送路４を介して接続される。第１図には多数の加
入者端末のうちの一つのみを表示する。この加入者端末
３には、自ら発生するクロック信号により時刻を表示す
る自走のディジタル時計回路５と、前記ディジタル公衆
通信網を介して前記時刻供給装置から受信したディジタ
ル信号により前記ディジタル時計回路の時刻を自動的に
修正する時刻修正回路６とを含む。

この時刻修正回路６には、受信したディジタル信号をた
だちにそのディジタル公衆通信網１を介して時刻供給装
置２に返送する手段を含み、時刻供給装置２には、標準
時刻を表示したディジタル信号を発生してから返送され
たディジタル信号がディジタル公衆通信網１から受信さ
れるまでの時間を計測する手段と、この手段の計測結果
を表すディジタル信号をその回線内の遅延時間情報とし
てディジタル公衆通信網ｌに送信する手段とを含み、さ
らに時刻修正回路６には、受信したその遅延時間情報に
よりディジタル時計回路５の時刻を再修正する手段を含
む。時刻供給装置２にはプログラム処理回路を備え、標
準時刻を表示したディジタル信号を発生する手段、その
標準時刻をディジタル公衆通信網に送信してから返送さ
れたディジタル信号がディジタル公衆通信網から受信さ
れるまでの時間を計測する手段と、およびこの計測結果
から再修正のためのディジタル信号をその回線内の遅延
時間情報としてディジタル公衆通信網に送信する手段は
そのプログラム処理回路により実現される。

本発明の加入者端末装置は、ディジタル公衆通信網に接
続するインターフェース３０を備える。クロック信号発
生回路５２により自ら発生するクロック信号をカウンタ
５１により計数して表示時刻とする。このカウンタ５１
の内容は表示器５３に与えられ表示されるとともに、分
配回路５４から有線または無線により接続された子時計
の時刻表示として与えられる。時刻情報を時刻情報識別
回路３３により識別され時計回路５に修正または再修正
の信号として与えられる。時刻の修正または再修正は、
このカウンタ５１の内容を受信情報で置き換えることに
より行われる。

第３図は本発明実施例方式の時刻供給装置２と加入者端
末装置３との間の通信制御手順を示す図である。この例
は加入者端末側から発呼される例であり、加入者端末が
時刻供給装置の接続番号をダイヤルして発呼し、交換接
続が行われると、時刻供給装置から応答信号を送信し、
続けて標準時刻を表示したディジタル信号を送信する。

これを受信した加入者端末ではそのディジタル信号によ
り内蔵の時計回路の表示時刻をそのディジタル信号に置
き換えることにより時刻を修正する。

同時に受信したディジタル信号をただちに上り回線に折
り返し送信する。

一方、時刻供給装置では下り回線にディジタル信号を送
信してから上り回線にそのディジタル信号の折り返し信
号が到来するまでの時間Ｔを計測し、その計測結果から
（１／２）Ｔを演算し、標準時刻からこの値を差し引い
た値をディジタル信号として表示して、再修正ディジタ
ル信号として加入者端末に宛て送信する。加入者端末で
はこの再修正ディジタル信号を表示時刻に置き換えるこ
とにより、時刻供給装置から加入者端末までの信号伝送
時間による遅延を補正した精度の高い時刻情報を利用す
ることができる。

第４図はこの発明のひとつの実施例構成図である。ディ
ジタル公衆通信網１から加入者端末３へ標準時刻を表示
した信号を分配する構成を示す。

ディジタル公衆通信網１には時刻の供給元である時刻供
給装置２が接続される。ディジタル公衆通信網１の中に
は加入者端局１１が配置され、加入者端末３には時計回
路５が設けられている。

時刻供給装置２から発生された標準時刻を表す信号は、
加入者端局装置１１を経由し、さらに加入者伝送路４を
経由して加入者端末３に与えられ、上述のとおり時刻情
報が識別されて、時計回路５に与えられる。この時計回
路５の表示時刻は時刻分配回路５４を経由して、有線に
よりまたは無線によりそれぞれの子時計５５に配分され
る。

第５図は加入者伝送路４における情報列の様子を示す図
である。標準時刻を表示するディジタル信号は一般の情
報列とともに加入者伝送路４に伝送される。情報列は１
フレームの中に制御用オーバヘッドと情報の二つの領域
を持ち、時刻の情報はこのいずれにも配置できるが、こ
こでは時刻の情報を情報領域に配置し、さらに伝送遅延
測定用のビットを設定した例を示す。第５図の上段の信
号は往路（時刻供給装置から加入者端末への信号）を示
し、下段の信号は復路（加入者端末から時刻供給装置へ
の信号）を示す。

伝送遅延測定用のビットにより時刻供給装置は上述の時
間Ｔを計時する。一般に往路の遅延と復路の遅延はほぼ
等しく、加入者端末内部で折り返しのだめの遅延は無視
できるから、この時間Ｔを半分にした値を補正値とする
ことができる。時刻供給装置ではこの修正をほどこして
、つまり標準時刻からこの補正値だけ差し引いた（時刻
を進めた）値を送信する。この修正は情報を加入者端末
に送信して加入者端末の側で行う構成とすることもでき
る。

伝送に要する遅延時間の修正は、加入者端末内における
親時計と子時計の間にも適応することができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明によれば、ディジタル公衆
通信網に接続された加入者端末で、標準時刻の情報を適
正に利用することができる。本発明の構成は、特に加入
者端末側の装置構成が簡単であり、精度の高い時刻情報
を安価に利用できる利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明実施例方式の構成図。 第２図は本発明実施例加入者端末の構成図。 第３図は通信制御手順を示す図。 第４図は本発明実施例の構成図。 第５図は本発明実施例の信号を説明する図。 １・・・ディジタル公衆通信網、２・・・時刻供給装置
、３・・・加入者端末、４・・・加入者伝送路、５・・
・時計回路、６・・・修正回路 特許出願人　日本電信電話株式会社 代理人　弁理士　井　出　直　孝 第 図 制御手順 第３図 第 図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、ディジタル公衆通信網に接続され、標準時刻を表示
   したディジタル信号をその標準時刻に発生する時刻供給
   装置と、 前記ディジタル公衆通信網に接続された加入者端末と を備え、 前記加入者端末には、自ら発生するクロック信号により
   時刻を表示するディジタル時計回路と、前記ディジタル
   公衆通信網を介して前記時刻供給装置から受信したディ
   ジタル信号により前記ディジタル時計回路の時刻を自動
   的に修正する時刻修正回路とを含む ことを特徴とする時刻供給方式。 ２、前記時刻修正回路には、受信したディジタル信号を
   ただちにそのディジタル公衆通信網を介して前記時刻供
   給装置に返送する手段を含み、前記時刻供給装置には、
   標準時刻を表示したディジタル信号を発生してから返送
   されたディジタル信号が前記ディジタル公衆通信網から
   受信されるまでの時間を計測する手段と、この手段の計
   測結果を表すディジタル信号をその回線内の遅延時間情
   報としてディジタル公衆通信網に送信する手段とを含み
   、 さらに前記時刻修正回路には、受信した前記遅延時間情
   報により前記ディジタル時計回路の時刻を再修正する手
   段を含む 請求項１記載の時刻供給方式。 ３、ディジタル公衆通信網に接続するインターフェース
   と、自ら発生するクロック信号により時刻を表示するデ
   ィジタル時計回路とを備えた加入者端末装置において、
   前記インターフェースを介して受信する前記標準時刻を
   表示したディジタル信号により前記ディジタル時計回路
   の時刻を自動的に修正する時刻修正回路を備えたことを
   特徴とする加入者端末装置。 ４、請求項３記載の加入者端末装置において、前記ディ
   ジタル時計回路は親時計であり、その親時計の時刻表示
   を複数の子時計に有線回線もしくは無線回線により分配
   する手段を備えたことを特徴とする加入者端末装置。