JPH04288020A - トロンボスポンジン様活性を有するペプチド類の治療学的使用 - Google Patents

トロンボスポンジン様活性を有するペプチド類の治療学的使用

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JPH04288020A
JPH04288020A JP3272043A JP27204391A JPH04288020A JP H04288020 A JPH04288020 A JP H04288020A JP 3272043 A JP3272043 A JP 3272043A JP 27204391 A JP27204391 A JP 27204391A JP H04288020 A JPH04288020 A JP H04288020A
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peptide
cell
peptides
thrombospondin
amino acid
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Jacob Eyal
ヤコブ・イーヤル
Bruce K Hamilton
ブルース・キング・ハミルトン
George P Tuszynski
ジヨージ・ポール・タスツインスキ
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Medical College of Pennsylvania
WR Grace and Co
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Medical College of Pennsylvania
WR Grace and Co
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本出願は、1990年9月24日に出願し
た共出願の米国連続番号587,197の部分的な継続
出願である。
【0002】
【技術分野】本発明は、一般に、トロンボスポンジン(
Thrombospondin)様活性を維持している
トロンボスポンジン(TSP)のペプチドフラグメント
および合成類似物に関する。これらのペプチド類は、異
なる細胞系の細胞接着、細胞移動、細胞付着、および細
胞拡散に関する効力のある増強剤もしくは抑制剤として
のTSPの生物活性を維持しそして模擬する。これらの
ペプチド類はまた、血小板凝縮を抑制する能力を有する
。TSPが存在していると、これらのペプチド類はトロ
ンボスポンジン様活性を抑制し、そしてTSPが存在し
ていない場合、これらのペプチド類はトロンボスポンジ
ン様活性を増強する。
【0003】これらのペプチド類は、種々の生物学的お
よび薬理学的用途で用いられている。これらの用途には
、(a)転移を抑制することによって癌の進行を阻害す
るか、或は腫瘍増殖の退縮を生じさせるかまたは抑制す
る;(b)アテローム性動脈硬化症および血栓症の治療
領域における血小板凝縮を抑制する;(c)脈管形成を
抑制する;(d)診断もしくは治療薬として有益な抗体
を製造する;そして(e)表面への細胞付着を促進また
は抑制する;薬剤としての使用が含まれる。
【0004】
【背景】トロンボスポンジン(トロンビン感受性を示す
蛋白質またはTSPとしても知られている)は、ジスル
フィド結合した3つの同じポリペプチド鎖から成る45
0,000の分子量を有する蛋白質である(Lawle
r他、 J. Cell Biol (1986) 1
01:1059−71)。TSPは、生理学的活性剤、
例えばトロンビンおよびコラーゲンに反応して血小板か
ら分泌される(Lawler、 J. Blood (
1986) 67:112−123)。TSPは、3%
の全体的血小板蛋白質と25%の全体的血小板アルファ
顆粒蛋白質を含んでいる(Tuszynski、 G.
P.他、 (1985) J. Biol. Chem
. 260:12240−12245)。線維芽細胞(
Jaffe, E.A.他、 (1983) Nat.
 Acad. Sci. USA 80:999−10
02)、平滑筋細胞(Raugi, G.J.他、 (
1982) J. Cell Biol 95:351
−354、および内皮細胞(McPhearson, 
J.他、 J. Biol. Chem. 256:1
1330−11336)を含む他の細胞もまたTSPを
合成する。TSPは、特定の腫瘍組織、例えば黒色腫細
胞(Varani,J.他、 (1989) Clin
. Expl. Metastais 7:319−3
29)、鱗状肺癌(Riser, B.L.他、(19
88) Exp. Cell. Res. 174:3
19−329)および乳癌(Pratt, D.A.他
、(1989) Eur. J. Cancer Cl
in. Oncol. 25:343−350)中に見
いだされた。加うるに、次に示す腫瘍細胞は、培地中で
TSPを合成することも知られている:線維肉腫、横紋
筋肉腫、グリア芽細胞腫、ウィルム腫瘍、神経芽細胞腫
、奇形腫、じゅう毛癌、黒色腫、および肺癌(Mosh
er, D.F.、 (1990) Annu. Re
v. Med. 41:85−97)。数多くの最近の
研究により、TSPが細胞−細胞および細胞下層接着に
おいて主要な役割を果していることが示された(Tus
zynski、G.P.他、 (1987) Semi
nars inThrombosisi Hemost
asis (13:361−368、 Mosher,
 D.F.、 (1990) Annu. Rev. 
Med. 41;85−97)。実験的転移に関して、
TSPは、ネズミのモデルにおける細胞付着、血小板凝
縮、および肺腫瘍コロニー形成を促進する(Tuszy
nski、 G.P.他、 (1987) Scien
ce 236:1570ー1573、 Tuszyns
ki、G.P.他、 (1988) Blood 72
:109−115)。接着におけるTSPの役割は、大
部分の組織の細胞外マトリックスはTSPを含有してい
ることが観察されたことによって更に支持される。
【0005】TSPは、種々の巨大分子、例えば血漿お
よびマトリックス成分に対して特異的に相互作用を示す
ところの、線状のポリペプチドドメインから成っている
。例えば、TSPは、ヘパリン(Yabkowitz,
 R.他、(1989) J. Biol. Chem
. 264:10888−10896)、フィブリノー
ゲン(Tuszynski,G.P.他、 (1985
) J. Biol. Chem. 260:1224
0−12245)、コラーゲン(Mumby,S.M.
他、 (1984) J. Biol. Chem. 
98:10888−10896)、 およびプラスミノ
ーゲン(Depoli,P.他、 (1989) Bl
ood 73:976−902)との複合体を形成する
。TSPの構造は、ヒトの蛋白質に対する抗体が、マウ
ス、ラット、ブタ、ウシ、ヒツジ、イヌ、および七面鳥
からのTSPと交差反応する事実によって示されるよう
に、種々の動物種の中に保護されている(Swital
ska,H.I.他、 J. Lab Clin. M
ed. 106:690−700)。
【0006】トロンボスポンジンは、排除クロマトグラ
フィー(Lawler他、 J. Biol. Che
m.(1978) 253:8609−16)、 ヘパ
リンアフィニティークロマトグラフィー(Lawler
他、Thromb. Res. (1981) 22:
267−269)、フィブリノーゲンアフィニティーク
ロマトグラフィー(Tuszynski他、 J. B
iol. Chem. (1985) 260:122
40ー5)、塩化バリウム沈澱(Alexander他
、 Biochem. J. (1984) 217:
67−71)およびHPLCを用いたアニオン交換クロ
マトグラフィー(Clezarolin他、 J. C
hromatog. (1984) 296:249−
56)を含む数多くの操作によって精製されてきた。
【0007】TSPの完全なアミノ酸配列が、Lawl
er他、 J. Biol. Chem. (1986
) 103:1635ー48;Kobayashi他、
 Biochemistry (1986) 25:8
418−25;Dixit他、 Proc. Ntl.
 Acad. Sci. (1986) 83:544
9−53;およびHennesy他、 J. Cell
 Biol. (1989) 108;729−36を
含む種々のグループによって合成されたDNAクローン
体から推論された。
【0008】細胞接着は、多細胞有機体の発育および生
存にとって重大である。細胞接着の過程は複雑であり、
数多くの細胞外蛋白質、例えばフィブロネクチン、ビト
ロネクチン、コラーゲン、ラミニン、およびTSP、並
びに数多くの族の細胞レセプタ、例えばインテグリンお
よび細胞接着分子(CAMS)を必要としている。これ
らの分子は、正常および腫瘍細胞の両方の接着に関係し
ており、近年集中的に研究されている。
【0009】アミノ酸配列Arg−Gly−Asp(R
GD)は、フィブロネクチン中の細胞付着ドメインとし
て確立された(Pierschbacher,M.D.
およびRouslahti, E.、(1984) N
ature (London) 309:30−32)
。同じもしくは関係した配列が、数多くの蛋白質中に発
見され、そしてこれらはフィブリノーゲンのような巨大
分子のための細胞結合部位として働く(Ginsber
g, M.D.他、(1985) J. Biol. 
Chem. 260:11891−11896)。しか
しながら、ラミニンの接着機能はこのRGD配列を基と
するものではなく、アミノ酸配列チロシン−イソロイシ
ン−グリシン−セリン−アルギニン(YIGSR)を有
するB1鎖のペプチド配列を基としていることは明らか
である(Sasaki, M. 1987、 Proc
. Natl. Acad. Sci. 84:935
−938)。 RGDおよびYIGSR配列を有する合成ペプチド類は
細胞接着を促進する。
【0010】フィブロネクチンおよびラミニンの接着ド
メインを基とする合成ペプチド類の治療学的使用が最近
報告された。Humphries他、 (2986) 
Science 233:467−470)が初めて、
ペンタペプチドGRGDSとB16−F10ネズミ黒色
腫細胞とを一緒に注入するとC57BL/6マウス中の
肺コロニーの生成を顕著に抑制することを示した。ラミ
ニン(YIGSR)から誘導されたもう1つの合成ペプ
チドもまた、C57BL/6マウス中のB16−F10
黒色腫細胞転移を顕著に抑制した(Kleinman,
 H.K.他、 (1987) Science 23
8:1132−1133; Kleinman, H.
K.他、 (1990) Proc. Natl. A
cad. Sci. USA 87:2279−228
3)。これらのペプチドの抑制活性は、この腫瘍細胞の
転移切開中の、標的となる器官の血管床に対する腫瘍細
胞の内因性ラミニンおよびフィブロネクチン依存接着と
の競争による可能性がある。
【0011】転移は1つの部位からもう1つの部位への
リンパおよび血液循環を通しての腫瘍細胞の移動を伴う
段階的過程であり、そして動物中の血小板減少が有効に
動物中の転移を防いだため(Gasic他、(1986
) Proc. Natl. Acad Sci US
A 48:46−52)、血小板が転移の進行に特別な
役割を果していると考えられてきた。TSPは全体のア
ルファ顆粒血小板分泌蛋白質の25%を含んでいるため
、TSPが、腫瘍細胞を離れた器官に血行性移動させる
、主要な役割を有していると期待される。実際、TSP
はネズミのモデルにおいて腫瘍細胞転移を促進すること
が示された(Tuszynski他、 (1987) 
47:4130−4133)。更に、血小板活性化を伴
う出来事、例えば接着性蛋白質の分泌、血小板凝縮、蛋
白分解酵素の活性化、および凝固性カスケードの活性化
が、全て、腫瘍細胞転移において重要な役割を果してい
ることが示された(Gasic,G.J.、 (198
4) Cancer Metastasis Rev.
 3:99−116)。
【0012】細胞外マトリックスの一部である接着性蛋
白質は、数多くの細胞種の動き、増殖、および形態を調
節している。細胞外マトリックス蛋白質は、腫瘍細胞レ
セプタに対して相互作用を示し、そして異なる様式で、
基底膜コラーゲンに対する腫瘍細胞接着に影響を与える
。例えばラミニンに対してインビトロで黒色腫瘍細胞を
暴露すると、この基底膜に対する腫瘍細胞の接着能力を
増大させ、そして肺腫瘍コロニーを生産する能力を上昇
させる(Barsky,S.H.他、 (1984) 
J. Clin. Inv. 74:843−848;
 Terranova,V.P.他、 (1984) 
Science 226:982−985)。
【0013】上述した情報を鑑み、TSPは、数多くの
様式の臨床的に重要な過程、例えば細胞移動、創傷治癒
、神経再生、および腫瘍細胞転移において重要な役割を
果している可能性がある。分子レベルでのこれらの過程
の病態生理学をより良く理解するため、TSPの特定な
サブドメインもしくはオリゴペプチドに対するTSPの
生物活性の各々を研究することにより、価値ある情報が
得られるであろう。特に、TSPおよびTSPレセプタ
のドメイン構造に関する詳細な知識は、TSPの病態生
理学活性、例えばTSP依存腫瘍細胞転移形成を防ぐこ
とのできるTSP拮抗ペプチドを設計するために利用で
きる。
【0014】TSPは、種類I、II、およびIII反
復で表示される3つの同族ペプチド配列を有している(
LawlerおよびHynes、 (1986) J.
 Cell. Biol. 103:1635−164
8)。これらの3つの反復は、各々が6個のシステイン
残基を有している約60個のアミノ酸から成っている。 種類Iの反復は、数多くの多様な蛋白質中に見いだされ
るペプチド配列に対して相同性を示す。我々はTSP中
に、他の蛋白質中に全体として保存されているか、或は
明らかに無関係の蛋白質中の1個または2個の保存的ア
ミノ酸置換基と一緒に存在しているか、或はそれらのc
DNA配列によりコード化されるかまたは予測されると
ころの、2つのヘキサペプチド配列(CSTSCGおよ
びCSVTCG)を同定した。この保存された配列が広
範に存在していることを下記の表I中に示す。
【0015】
【表1】                          
         表I蛋白質           
             配列          
     参照TSP               
     CSVTCG   Lawler他、 (1
986)                     
     CSTSCG   J. Cell Bio
l. 103:1635−48サーカムスポロゾイト 
     CSVTCG   Dame J.B.他、
 (1984)(Circumsporozoite)
                     Scie
nce 225:593−599トラップ      
            CSVTCG   Robs
on K.J.H.他、 (1988)       
                         
         Nature 335:79−82
プロパージン              CSVTC
G   Goundis, D.他、 (1988) 
                         
               Nature 335
:82−85糖タンパクE             
 CVVTCG   McGoech D.J.他、 
(1985)ヘルペス担体I            
               J. Mol. Bi
ol. 181:1−13チトクロームC      
      CSETCG   Lawson, J.
E.他、 (1985)オキシダーゼ        
                     Curr
. Genet. 9:351−360ポリペプチドI
I 呼吸性硝酸還元            CSVTCK
   Blasco, F.他、 (1989)ベータ
鎖                        
         Mol. Gen. Genet.
 218:249−256バードスパイダー18S  
  CSVSCG   Hendriks L.他、 
(1989)リボゾームのRNA          
             Eur. J. Bioc
hem. 177:15−20ニワトリのアルファ  
      CSVVCG   Lemischka 
I.R.他、 (1981)チューブリン      
                       J.
 Mol. Biol. 151:101−120ゼブ
ラダニオの            CSKTCG  
 Njolstad P.R.他、 (1990)ホメ
オボックス遺伝子                 
    EMBO J. 9:515−524大腸菌腸
                  CSVTCX 
  Yamada M.他、 (1987)オペロン 
                         
       Biol. Chem. 262:54
55−5463大腸菌のATPアーゼ      CS
VTCM   Kanazawa H.他、 (198
1)                       
                  BBRC:10
3:613−620ラットの肝臓          
    CSVGCG   Poncin J.E.他
、 (1984)アポリポたんぱくA−I      
             Eur. J. Bioc
hem. 140:493トリプトファン      
      CWVTCG   Brosius, J
.他、 (1982)シンセターゼ         
                    Gene 
17:223−228Highlands J ウイル
ス      CSVTCL   Ou J.H.他、
 (1982)                  
                       J.
 Mol. Biol. 156:719−730ヒト
c−myb            CSVTCK  
 Slamon D.J.他、 (1986)原・腫瘍
遺伝子                      
     Science 233:347−351ア
ンチスタシン            CRKTCP 
  Ginsberg V.他、 (1990)(An
tistasin)            CRVH
CP   J. Biol. Chem. 264:1
2138−12140Etp100         
     CVCECG   Tomley F.他、
 (1989)                  
        CSATCG   5th Inte
rnational Coccisiosis    
                       CS
RTCG   Conference 469−573
                         
 CSEQCGヒトデスミン            
  CSVTCH   Li Z.他、 (1989)
                         
                Gene 78:2
43−254ヒト関連***             
 CSVPCG   May F.E.B.他、 腫瘍
ウイルス                     
        J. Virol 60:743−7
49ヒト原・腫瘍遺伝子        CSRTCG
   Ouweland A.M.W.他、 c−fe
s/fps                    
   EMBO J. 4:2897−2903血小板
GPIIb          CSVTCR   B
ray P.F.他、 (1987)        
                         
        J. Clin. Invest. 
80:1812−1817   本発明は、無傷のトロンボスポンジンの生物活性を
模擬するか或は抑制するトロンボスポンジンフラグメン
トおよび類似物を提供するものであり、そしてこれは、
種々の生物学的、予防もしくは治療領域で使用できる。
【0016】
【発明の要約】トロンボスポンジンの特異的ドメインか
らのフラグメントもしくは合成類似物の種類は種々の用
途を有していることがここに見いだされた。これらのペ
プチド類は、細胞接着、細胞移動、細胞付着、および細
胞拡散に関して効力を示す増強剤もしくは抑制剤として
の、TSPの生物活性を維持しそして模擬する。これら
のペプチド類は、それらの接着活性により、腫瘍細胞の
増殖および転移、細胞接着、脈管形成および血小板凝集
を増強および抑制する能力を有する。これらのペプチド
の増強および抑制特性は、内因性TSPの存在の有無に
依存していることが見いだされた。内因性TSPが存在
している場合、これらのペプチド類はトロンボスポンジ
ン様活性を抑制する。TSPが存在していない場合、こ
れらのペプチド類はトロンボスポンジン様活性を促進す
る。
【0017】1つの面において、これらのペプチド類は
、癌、アテローム性動脈硬化、血栓症、および炎症性の
病気を含む種々の治療分野で有益である。これらのペプ
チド類は、転移を抑制するか、或は腫瘍の増殖を退縮さ
せるかまたは抑制することにより、癌の進行を阻害する
。これらのペプチド類が血小板凝集を抑制する能力を有
しているため、これらは、アテローム性動脈硬化および
血栓症の予防もしくは治療に有益である。これらのペプ
チド類は、脈管形成を抑制するため、炎症性疾患の治療
もしくは予防に有益である。
【0018】もう1つの面において、これらのペプチド
類およびこれらのペプチドに対する抗体は、治療学的お
よび診断上の薬剤として有益である。これらの抗体の治
療学的用途は、上述した用途と類似している。
【0019】本発明のもう1つの目的は、本発明のペプ
チド類もしくは抗体を用いた医薬装置を提供することに
ある。これらのペプチド類または抗体を使用することで
、トロンボスポンジン様活性を抑制(即ち、血小板凝集
を抑制)して、内因性TSPを含有しているサンプルの
通過を容易にし、そしてこの装置の損傷を減少させる。
【0020】もう1つの面において、ある環境下でトロ
ンボスポンジン様活性を増強する該ペプチド類および抗
体の能力の利点を用いることも可能である。これらのペ
プチド類および抗体は、最適細胞培養、種々の人工器官
材料の誘導化、および周辺組織の結合促進のための表面
を調製するために用いられ得る。インビボで表面に細胞
を引き付けるか、或は移植に先立って、特定の表面上に
所望の細胞種の増殖を促進させるため、上記基質を用い
た医薬装置もまた設計できる。
【0021】本発明のTSPペプチド類および類似物は
トロンボスポンジン様活性を有することが見いだされた
。従って、本発明は、1つの面において、式
【0022
【化2】R1−X1−X2−X3−X4−X5−R2[
式中、R1は、水素、アミノ、アセチルまたは100個
以下のアミノ酸残基、好適には20個以下のアミノ酸残
基、最も好適には10個以下のアミノ酸残基を含む、保
護されているか或は未保護の末端アミノ基或はそれらの
デスアミノ型であり、X1およびX5は、同一もしくは
異なり、中性/小型アミノ酸残基であり、好適にはシス
テイン、セリン、およびアラニンから成る群から選択さ
れ、そして最も好適にはシステインまたはアラニンから
成る群から選択され、X2、X3およびX4は、同一も
しくは異なり、中性/非極性/大型/非環状、或は中性
/極性/大型/非環状、或は中性/極性/小型、或は塩
基性/非環状の、アミノ酸残基であり、好適にはバリン
、トレオニン、セリン、およびアルギニンから成る群か
ら選択され、R2は、ヒドロキシル、カルボキシル、ま
たは100個以下のアミノ酸残基、好適には20個以下
のアミノ酸残基、そして最も好適には10個以下アミノ
酸残基を含む、保護されているか未保護の末端カルボキ
シル基(それらのカルボキシアミドもしくはアルキルア
ミド型を含む)であり、好適にはリジン、グリシン、お
よびアルギニンから成る群から選択される]により同定
されるところの、トロンボスポンジン様活性を有するポ
リペプチド化合物(このポリペプチド構造物は、X1と
X5との間の結合、好適にはジスルフィド結合、或はR
1とR2との間の結合を通して任意に環化されている)
を意図したものである。
【0023】本発明に従って提供されるものはまた、薬
学的に許容される液体、ゲルもしくは固体担体と一緒に
上で列挙したポリペプチド化合物を含有している薬学的
組成物である。。薬学的に有効量のこれらの組成物を投
与することにより、動物、特に哺乳動物および鳥類宿主
の如き脊椎動物に対するトロンボスポンジン様活性を有
効に増強もしくは抑制することができる。
【0024】
【発明の詳細な記述】本発明に従って、インビボで哺乳
動物中のトロンボスポンジンの活性を抑制もしくは模擬
し得るところの、トロンボスポンジンのフラグメントお
よび類似物の種類を提供する。
【0025】A.定義 「トロンボスポンジン様活性」は、ここでは、トロンボ
スポンジンの公知の生物学的活性を模擬するいかなる活
性をも意味すると定義する。これらの活性には、細胞接
着促進活性、細胞***促進因子活性、細胞走化性活性お
よび止血活性、並びに腫瘍細胞、微生物または寄生虫の
転移活性の如きこれらの活性から誘導されるいかなる活
性、血小板凝集活性、フィブリノ溶解活性および免疫調
節が含まれる。
【0026】「細胞接着活性」は、ここでは、細胞、好
適には哺乳動物細胞の、基質に対する付着を促進もしく
は抑制する能力として定義する。
【0027】「血小板凝集活性」は、ここでは、血小板
が凝集する能力を抑制する能力として定義する。
【0028】「抗転移活性」は、ここでは、腫瘍細胞転
移の度合もしくは大きさを防止するか或は大きく減少さ
せるか、或は主要な固体状腫瘍を抑制するか或は退縮を
生じさせる能力として定義する。
【0029】「アテローム性動脈硬化活性」は、ここで
は、アテローム性硬化病巣形成を抑制するトロンボスポ
ンジンの能力として定義する。このアテローム性動脈硬
化病巣は、特に動脈壁中の、リピド含有材料の退化蓄積
として定義する。
【0030】「抗血栓崩壊活性」は、ここでは、血小板
凝集を抑制するか、或は血栓形成を拮抗するかのどちら
かの能力として定義する。
【0031】「血栓崩壊活性」は、ここでは、血栓の構
造を崩壊させる能力として定義する。
【0032】「脈管形成活性」は、ここでは、血管また
はリンパ管の形成を抑制する能力として定義する。
【0033】本ポリペプチド化合物のアミノ酸残基の配
列、そのコアのペンタペプチド、およびそれらの好適な
具体例は、特別な下位分類の特定な特性を有するアミノ
酸によって定義する。
【0034】アミノ酸残基は、一般に、下記の如き4つ
の主要な下位分類に分類分けできる: 酸性、即ち、この残基は、生理学的pHでHイオンを損
失することにより負の電荷を有しており、そしてこの残
基は、このペプチドが水系媒体中に存在しているとき、
それが含有されるペプチド構造中の表面位置を求めるよ
うに、水溶液によって引き付けられる。
【0035】塩基性、即ち、この残基は、生理学的pH
でHイオンと会合することにより正の電荷を有しており
、そしてこの残基は、このペプチドが水系媒体中に存在
しているとき、それが含有されるペプチド構造中の表面
位置を求めるように、水溶液によって引き付けられる。
【0036】中性/非極性、即ち、この残基は、生理学
的pHで帯電しておらず、そしてこの残基は、このペプ
チドが水系媒体中に存在しているとき、それが含有され
るペプチド構造中の内部位置を求めるように、水溶液に
よって押し返される。
【0037】中性/極性、即ち、この残基は、生理学的
pHで帯電しておらず、そしてこの残基は、このペプチ
ドが水系媒体中に存在しているとき、それが含有される
ペプチド構造中の外側の位置を求めるように、水溶液に
よって引き付けられる。
【0038】勿論、個々の残基の分子が統計的に集まる
とき、いくつかの分子は帯電し、そしていくつかの分子
は帯電しないと理解される。帯電に関する定義を適合さ
せるため、有意なパーセント(少なくとも約25%)の
個々の分子が生理学的pHで帯電させられる。
【0039】アミノ酸残基は、更に、環状または非環状
、この残基の側鎖置換基に関する自己説明的分類分け、
および小型または大型として、下位分類を行うことがで
きる。この残基が、全体で3個またはそれ以下の炭素原
子を有している場合、これを小型と見なす。小型の残基
は、勿論、常に非環状である。
【0040】天然に存在している蛋白質アミノ酸に関し
て、前述した分類に従う下位分類は下記の通りである:
酸性:  アスパラギン酸およびグルタミン酸;塩基性
/非環状:  アルギニンおよびリジン塩基性/環状:
  ヒスチジン; 中性/極性/小型:  グリシン、セリンおよびシステ
イン; 中性/極性/大型/非環状:  トレオニン、アスパラ
ギンおよびグルタミン; 中性/極性/大型/環状:  チロシン;中性/非極性
/小型:  アラニン; 中性/非極性/大型/非環状:  バリン、イソロイシ
ン、ロイシンおよびメチオニン; 中性/非極性/大型/環状:  フェニルアラニンおよ
びトリプトファン。
【0041】蛋白質アミノ酸のプロリンは、中性/非極
性/大型/環状の分類に入るが、ペプチド鎖の第二構造
に対するその公知の効果により代替物として含まれない
【0042】通常に遭遇する特定の非天然アミノ酸、例
えばデスアミノトリシン(デスTyr)、アグマチン(
Agm)、n−ホルミルトリプトファン(f−Trp)
、アルファ−アミノイソ酪酸(Aib)、およびサクロ
シン(Sar)、スタチン、オルニチン(Orn)、ホ
モリジン、ホモセリン、ホモアルギニン、ノルロイシン
(Nle)、ノルバリンもまた、本発明の化合物中に組
み入れることができる。デスアミノチロシンは、そのN
末端で組み入れられる。アグマチンおよびスタチンは、
そのC末端で組み入れられる。上の定義を基準にして、
n−ホルミルTrpは中性/非極性/大型/環状であり
、Sarは中性/非極性/小型であり、Aibは中性/
非極性/非環状であり、Ornは塩基性/非環状であり
、ホモリジンは塩基性/非環状であり、ホモセリンは中
性/極性/小型であり、ホモアルギニンは塩基性/非環
状であり、ノルロイシンは中性/非極性/大型/非環状
であり、そしてノルバリンは中性/非極性/大型/非環
状である。
【0043】本発明のポリペプチド化合物を記述するた
めに用いる学術用語は、アミノ基が各々のアミノ酸残基
の左側に表されておりそしてカルボキシ基が右側に表さ
れているところの、従来からの実施に従う。本発明の選
択された特異的具体例を表す式において、アミノおよび
カルボキシ末端基は、特に示されていないが、特に明記
されていない限り、生理学的pH値でそれらが示してい
ると考えられる形態で存在していると理解される。アミ
ノ酸構造式において、各々の残基は、一般に、以下に示
す計画に従って、アミノ酸の通称名に相当する1文字も
しくは3文字表示によって表す: アミノ酸                    3
文字記号        1文字記号アラニン    
                Ala      
          Aアルギニン         
         Arg             
   Rアスパラギン               
 Asn                Nアスパラ
ギン酸              Asp     
           Dシステイン        
          Cys            
    Cグルタミン               
   Gln                Qグル
タミン酸                Glu  
              Eグリシン      
              Gly        
        Gヒスチジン           
       His               
 Hイソロイシン                I
le                Iロイシン  
                  Leu    
            Lリジン         
             Lys         
       Kメチオニン            
      Met                
Mフェニルアラニン            Phe 
               Fプロリン     
               Pro       
         Pセリン            
          Ser            
    Sトレオニン               
   Thr                Tトリ
プトファン              Trp   
             Wチロシン       
             Tyr         
       Yバリン              
        Val              
  V本出願において、光学的異性体を有するいかなる
アミノ酸残基のL型も、特に指示されていない限り、例
えば記号「[D−Xn]」によって表すものとする。
【0044】本発明の範囲内にある化合物は、このよう
にして得られるポリペプチド化合物の活性を保持しなが
ら、この開示した式を数多くの様式で修飾することによ
って、得ることができる。例えば、これらの化合物のア
ミノ酸は、通常、天然のL光学異性体形態で存在してい
るが、1つ以上、通常2つ以下、好適には1個のアミノ
酸を、光学異性体のD型で置き換えるか、或はポリペプ
チド化合物を構成している分子中にD,L−ラセミ混合
物を与えることができる。
【0045】更に、ジスルフィド結合は、活性が維持さ
れている限り、本発明の化合物中に存在していても存在
していなくてもよい。本分野の技術者によって認識され
るように、分枝させるか或は環状の鎖は、アミノもしく
はカルボキシル部分を有するアミノ酸側基とのペプチド
結合形成により生じさせることができる。上記側基を有
するアミノ酸には、例えばグルタミン酸(カルボキシル
基)、アスパラギン酸(カルボキシル基)およびリジン
(アミド基)が含まれる。分枝もしくは環状鎖はまた、
硫黄含有側基を有するアミノ酸残基、例えばシステイン
間の共有ジスルフィド結合の形成を通して生じさせるこ
ともできる。
【0046】ここで用いる「保護された」末端アミノ基
は、ペプチド合成で従来から用いられている種々のアミ
ノ末端保護基のいずれかで連成させた末端アミノ基を表
す。適切な基の例には、アシル保護基、例えばホルミル
、アセチル、ベンゾイル、トリフルオロアセチル、スク
シニル、およびメトキシスクシニル;芳香族ウレタン保
護基、例えばベンジルオキシカルボニル;および脂肪族
ウレタン保護基、例えば第三ブトキシカルボニルまたは
アダマンチルオキシカルボニルが含まれる。Gross
およびMienhofer編集、 The Pepti
des、 3巻、 3−88頁(Academic P
ress、 New York、 1981)は、数多
くの適切な末端アミノ保護基を開示している。
【0047】ここで用いる「保護された」末端カルボキ
シル基は、種々のカルボキシ末端保護基のいずれかで連
成させた末端カルボキシル基を表す。本分野の技術者に
とって既に明らかなように、適切な基には、第三ブチル
、ベンジル、或はエステルもしくはエーテル結合を通し
て末端カルボキシル基と結合する他の許容される基が含
まれる。
【0048】本化合物内に含まれるアミノ酸残基、およ
び特にカルボキシ末端またはアミノ末端のアミノ酸残基
もまた、それらの活性に対して逆効果を与えることなく
、例えば循環半減期、プロテアーゼに対する耐性、およ
びこれらの化合物の溶解性を変化させ得るところの、他
の化学基を用いて、メチル化、アミド化、アセチル化ま
たは置換することによって修飾され得る。
【0049】前述した定義に加えて、本発明の記述を通
して下記の省略形が用いられる: BCA          ビシンコニン酸BSA  
        ウシの血清アルブミンt−Boc  
    t−ブチルオキシカルボニルBzl     
     ベンジル ℃              摂氏度DCM    
      ジクロロメタンDIEA        
ジイソプロピルエチルアミンDMEM        
Dulbeccoの最小必須媒体DMF       
   ジメチルホルムアミドHF          
  フッ化水素HOBT        1−ヒドロキ
シベンゾトリアゾールHPLC        高性能
液クロmBHA        メチルベンズヒドリル
アミンμg            ミクログラムμL
            ミクロリットルmL    
        ミリリットルmM         
   ミリモルnm            ナノメー
ターNMP          N−メタンピロリドン
%              パーセントPAM  
        フェニルアセトアミドメチルPBS 
         燐酸塩緩衝食塩水TFA     
     トリフルオロ酢酸B.好適な具体例 本発明のポリペプチド化合物は、全て、コアのペンタペ
プチド配列:
【0050】
【化3】R1−X1−X2−X3−X4−X5−R2[
式中、R1は、水素、アミノ、アセチルまたは100個
以下のアミノ酸残基、好適には20個以下のアミノ酸残
基、最も好適には10個以下のアミノ酸残基を含む、保
護されているか或は未保護の末端アミノ基、或はそれら
のデスアミノ型であり、X1およびX5は、同一もしく
は異なり、中性/小型アミノ酸残基であり、好適にはシ
ステイン、セリン、およびアラニンから成る群から選択
され、そして最も好適にはシステインまたはアラニンか
ら成る群から選択され、X2、X3およびX4は、同一
もしくは異なり、中性/非極性/大型/非環状、或は中
性/極性/大型/非環状、或は中性/極性/小型、或は
塩基性/非環状の、アミノ酸残基であり、好適にはバリ
ン、トレオニン、セリン、およびアルギニンから成る群
から選択され、R2は、ヒドロキシル、カルボキシル、
または100個以下のアミノ酸残基、好適には20個以
下のアミノ酸残基、そして最も好適には10個以下アミ
ノ酸残基を含む、保護されているか未保護の末端カルボ
キシル基(それらのカルボキシアミドもしくはアルキル
アミド型を含む)であり、好適にはリジン、グリシン、
およびアルギニンから成る群から選択される]を有して
おり、このポリペプチドの構造は、X1とX5との間の
結合、好適にはジスルフィド結合、或はR1とR2との
間の結合を通して任意に環化されている。
【0051】特に好適なものは、該配列が下記のもの(
該配列は、C末端の酸およびアミド形態、ジスルフィド
結合した形態、およびブロックされたシステイン形態を
含んでいる)から成る群から選択される具体例である:
【0052】
【表2】
【0053】最も好適な具体例は下記のものから成る群
から選択される:
【0054】
【表3】  本発明の範囲内に入る化合物は、本分野で
よく知られた手段、例えば
【0055】固相ペプチド合成などにより化学的に合成
できる。この合成は、アルファ−アミノ保護されたアミ
ノ酸を用いて、該ペプチドのカルボキシ末端から開始さ
れる。t−ブチロカルボニル(Boc)保護基が全ての
アミノ基に関して使用できるが、他の保護基も適切であ
る。Stewart他、「固相ペプチド合成」(Sol
id−Phase Peptide Synthesi
s)、W.H.Freeman Co.、 San F
rancisco (1969)およびMerrifi
eld、 J. Am. Chem. Soc、 85
:2149−2154 (1963)、 Vale他、
 Science 213、 1394−1397(1
981)、 およびMarke他、 J. Am. C
hem. Sci. 103、 3178 (1981
)参照。利用できる他の合成方法には、Houghto
n Proc. Natl. ACAD Sci. 8
2:5132 (1981)の方法が含まれ、或は特に
小型の分枝もしくは環状鎖ペプチド類のためのもう1つ
の好適な合成操作には、従来からの液相方法が含まれる
。この液相方法、並びに他の合成方法が、「ペプチド合
成の法則」(Principle of Peptid
e Synthesis)M.Bodansky編集、
 Spring−Verlag 1984中に記述され
ている。ペプチド合成に関するこれらのおよび他の方法
はまた、米国特許番号3,862,925、 3,84
2,067、 3,972,859および4,105,
602、 4,683,291、 4,244,946
および4,305,872によって例示されている。 
 便利に、化合物は、マニュアル技術を用いるか、或は
例えばAppliedBioSystems 430A
ペプチド合成装置(Foster City、 Cal
ifornia)またはBiosearch SAM 
II自動ペプチド合成装置(Biosearch, I
nc.、 San Rafael、 Californ
ia)を用い、その製造業者が提供する指示マニュアル
中に与えられている教示に従って自動的に合成されても
よい。
【0056】この合成したペプチドに関して、95%以
上の純度が好適であるが、より低い純度も許容される。 例えば2つのシステインアミノ酸が結合している環状ペ
プチドか、或はこの残基がジスルフィドブリッジを有し
ているところの環状ペプチド類を得るため、これらは、
このペプチドの希釈水溶液をK3[Fe(CN)6]で
酸化することによって生じさせてもよい。本分野で公知
の他の環化手段も利用できる。本発明の安定化された環
化ペプチドは、非隣接アミノ酸残基間のペプチド結合の
形成により製造されてもよい。上記ペプチド結合を生じ
させる操作は、Schiller他、 Int. J.
 Peptide Protein Res. (19
85) 25:171によって与えられた。本発明の化
合物を合成する過程中の本開示に従って構成される中間
体それ自身は有益な化合物であり、従ってそれらが本発
明の範囲内に入れらることは、ペプチド合成に関する本
分野の通常の技術者によって容易に評価されるであろう
【0057】二者択一的に、本発明の選択された化合物
は、よく知られた方法に従って調製された組換えDNA
の発現によって生産できる。上記生産は、上記化合物の
大量もしくは代替具体例を与えるに望ましいものである
【0058】C.投与 本発明の化合物は、無傷の動物中でトロンボスポンジン
様活性を有する。本発明の化合物、並びに無傷のトロン
ボスポンジンの効果を抑制するか或は模擬する生理学的
効果を有することを示すところの、それらを含有してい
る組成物は、数多くの治療および予防用途、例えば癌治
療、創傷治癒、血栓もしくは血栓崩壊状態、脈管形成、
或は細胞付着で使用できる。
【0059】従って、本発明はまた、単独で、上で詳述
した治療上の利点を与えるために働くところの、それら
の無毒の付加塩、アミド類およびエステル類を含むとこ
ろの、本発明の化合物の有効量を含有している組成物も
提供する。上記組成物はまた、生理学的に許容される液
状、ゲルまたは固体状希釈剤、アジュバントおよび賦形
剤と一緒に用いられてもよい。
【0060】これらの化合物および組成物は、獣医学的
使用、例えば家庭用動物に対する使用、並びに他の治療
薬と同様な様式でのヒトに関する臨床的使用のため、動
物に投与することができる。一般に、治療的有効性に必
要な服用量は、宿主の体重1kg当たり、約1μg〜3
00mg、より通常には10μg〜30mgの範囲であ
る。二者択一的に、これらの範囲にある服用量を、長期
間、所望の治療学的恩恵が得られるまで通常24時間以
上、に渡る一定の注入により投与することができる。
【0061】典型的に、上記組成物は、液体溶剤または
懸濁剤のどちらかとしての注射可能物として製造され、
そして注射に先立って、液体中に溶液化或は懸濁化する
に適切な固体状形態として製造されてもよい。この調剤
もまた乳化できる。この活性材料は、しばしば、生理学
的に許容されそして該活性材料と相溶する希釈剤もしく
は賦形剤と混合される。適切な希釈剤および賦形剤は、
例えば水、食塩水、右旋性ブドウ糖、グリセロールなど
、およびそれらの組み合わせである。加うるに、望まれ
るならば、該組成物は少量の補助物質、例えば湿潤化剤
、乳化剤、安定化剤またはpH緩衝剤などを含有してい
てもよい。
【0062】本組成物は、例えば皮下もしくは静脈内注
射による非経口で通常投薬される。他の様式の投与に適
切な追加的調剤には、座薬、鼻腔内エーロゾル、および
ある場合には経口調剤が含まれる。座薬のための従来か
らの固着剤および賦形剤には、例えばポリアルキレング
リコール類またはトリグリセライド類が含まれ、そして
上記座薬は、0.5%〜10%、好適には1%〜2%の
範囲の活性材料を含有している混合物から製造されても
よい。経口調剤には、例えば薬学グレードのマンニトー
ル、ラクトース、澱粉、ステアリン酸マグネシウム、サ
ッカリンナトリウム、セルロース、炭酸マグネシウムな
どの如き通常に用いられる賦形剤が含まれる。これらの
組成物は、液剤、懸濁剤、錠剤、ピル、カプセル、徐放
調剤、または粉剤の形態を取り、そして10%〜95%
、好適には25%〜70%の活性材料を含有している。 これらの経口調剤には、それが吸収されるまでそのペプ
チドを保護するように設計された調剤が含まれる。
【0063】これらのペプチド化合物は、中性もしくは
塩の形態として該組成物中に調合されてもよい。薬学的
に許容される無毒の塩類には、酸付加塩(遊離アミノ基
を用いて製造される)が含まれ、そしてこれらは、例え
ば塩酸または燐酸の如き無機酸、或は酢酸、しゅう酸、
酒石酸、マンデル酸の如き有機酸を用いて製造される。 これらの遊離カルボキシル基を用いて製造される塩類は
、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ア
ンモニウム、水酸化カルシウム、または水酸化鉄の如き
無機塩基、およびイソプロピルアミン、トリメチルアミ
ン、2−エチルアミノエタノール、ヒスチジン、プロカ
インなどの如き有機塩基から誘導されてもよい。
【0064】トロンボスポンジン様活性を示す本発明の
化合物に加えて、本発明の化合物もまた、上記有益な化
合物の合成における中間体として使用できる。
【0065】本発明の化合物はそれ自身に対してホモ重
合(即ち、(ペプチド)n)するか、或は互いにヘテロ
重合(即ち、(ペプチド1−ペプチド2))できる。こ
れらの化合物はまた、ジスルフィドまたはこの手段を通
して環化できる。これらの化合物はまた、生物学的相溶
性を示すポリマー状化合物、例えばBIOPOLTMポ
リマー類(W.R.Grace & Co. −Con
n.)に結合させることができる。
【0066】いかなる理論によっても範囲を限定される
ことを望むものではないが、本発明の組成物は、天然の
トロンボスポンジンに対する作用薬もしくは拮抗薬とし
て働くものと考えられる。これらの化合物はまた、サー
カムスポロゾイト(circumsporozoite
)蛋白質、トロンボスポンジンに関連した不明の蛋白質
、アンチスタシン(antistasin)、およびプ
ロパージン相補蛋白質に対する作用薬もしくは拮抗薬と
して作用するとも考えられる。更に、本発明の化合物の
大きさは小型であるため(無傷のトロンボスポンジンに
比較して)、それらが示す特性は、他の一般的な接着性
化合物、例えばRGD含有化合物(この配列は100個
以上の蛋白質中で見いだされる)およびフィブロネクチ
ン、の作用とは逆に、実際上特異的である傾向が高い。 本発明のペプチド化合物の副作用は、これらの幅広い接
着性を示す化合物に比較して、大きく減少する。
【0067】D.用途 前述したように、本発明の化合物は、種々の生物学的、
予防もしくは治療領域で使用できる。これらの化合物は
、トロンボスポンジン様活性が役割を果しているところ
の、いかなる病気段階もしくは状態の予防もしくは治療
において有益であると考えられる。これらの病気段階お
よび状態には、これに限定されるものではないが、癌、
アテローム性動脈硬化、心臓血管症、および炎症性症状
が含まれる。本発明の化合物に向かう抗体もまた、診断
薬、治療薬、或は他の化合物の担体として有益である。 これらの化合物はまた生物医学用装置で用いられ得る。
【0068】トロンボスポンジン様活性を有する化合物
を示すために、数多くのインビトロおよびインビボ分析
法が使用できる。これらの分析法には、これに限定され
るものではないが、細胞接着法、血小板凝集法および細
胞増殖法が含まれる。
【0069】転移 転移は、血液流もしくはリンパ系による悪性腫瘍細胞の
移動におけるが如く、体の一部からそれに無関係の他の
部分に病気が広がることである。転移は、内皮に対する
腫瘍細胞の接着、内皮の退縮、基底膜のマトリックス劣
化、および血液流への腫瘍細胞の侵入を含むカスケード
機構を通して行われるものと考えられる。更に、血小板
が、血液流中への腫瘍細胞の拡散、そして主要な腫瘍か
ら離れた部位における転移増殖において主要な役割を果
していると考えられる。このカスケード中のいかなる相
でも、干渉は転移癌の治療または予防にとって有益であ
る。
【0070】天然のトロンボスポンジン分子は腫瘍細胞
転移を増強することが示された(Tuszynski他
、 Cancer Research (1987) 
47:4130−4133)。このトロンボスポンジン
増強が生じるメカニズムは、現在のところよくは分かっ
ていない。
【0071】抗転移活性は、インビトロで黒色腫細胞に
対して結合するこれらの化合物の能力(Tuszyns
ki他、 Anal. Biol. (1990) 1
84:189−91)およびインビボで腫瘍コロニーの
大きさおよび数を減少させる能力(Tuszynski
他、 Cancer Research (1987)
 47:4130−4133)として特徴づけられる。
【0072】本発明の化合物は、抗転移剤として有益で
あり、特に抗肺転移剤として有益である。これらの化合
物は、転移性腫瘍細胞、特にトロンボスポンジンに反応
する細胞、の接着を抑制する。本化合物はまた、腫瘍コ
ロニーの数、並びに腫瘍コロニーの大きさを減少させる
【0073】上記抗転移活性を生じさせ得る数多くの機
構が存在している。これらのペプチド類は、細胞毒性を
示すか、或は細胞増殖を抑制する。細胞増殖の抑制剤と
して、これらの化合物は、(1)有糸***誘発を抑制、
(2)脈管形成を抑制、或は(3)相補的通路および関
連したキラー細胞を活性化、するように働くことができ
る。該ペプチドが血小板凝集を抑制する場合、これは、
腫瘍細胞に対して相互作用を示す該血小板の能力を抑制
し、従って離れた所にある器官に種付けし得る血小板−
腫瘍塞栓形成を防止することも可能である。
【0074】本発明の化合物はまた生物医学装置で使用
できる。これらの化合物は転移腫瘍細胞の付着を促進す
る能力を有しているため、血液またはリンパから循環し
ている腫瘍細胞を除去するこの化合物で生物医学装置を
コートすることも可能である。この生物医学装置はまた
肝細胞癌を捕捉するためにも有益である。
【0075】これらの化合物のもう1つの用途は、診断
もしくは治療上の目的のための、標的トキシン、薬剤、
ホルモン、或は転移腫瘍細胞に対する画像診断剤に対す
る担体としてである。これらの担体はまた肝細胞癌と結
合する。
【0076】抗血小板凝集 血小板凝集は、損傷を受けた組織の出血を止めるための
通常および有益な過程である。しかしながら、血小板凝
集は、心臓血管治療、例えば血管形成、血栓崩壊治療ま
たは血管移植の後、問題を生じ得る。血小板は、全体の
アルファ顆粒血小板分泌蛋白質中に、該TSP蛋白質の
25%にも及ぶ量を含有している。従って、該TSP分
子中に保存されており、そして血小板の表面上のレセプ
タと結合するところの、ペンタペプチド配列を有するペ
プチドを導入すると、該血小板が凝集しそして血塊が生
成するのを、防止できる。
【0077】抗血小板凝集活性は、(1)洗浄した血小
板中のADPもしくはトロンビン誘発血小板凝集の抑制
;(2)血小板が豊富な血漿中でのADP誘発血小板凝
集の抑制;および(3)インビボで測定されるコラーゲ
ン誘発血小板凝集の抑制;を含む数多くの分析法によっ
て区別される。
【0078】これらのペプチド類は、数多くの治療用途
、例えば末梢動脈手術中、、心臓血管手術中、または血
管形成後、に有益であり得る。該ペプチドはまた、予防
的に、心臓血管および虚血性疾患、並びに血小板凝集に
関連した病気を治療および防止するために用いられ得る
。本発明のペプチド類を基とする薬剤は、現在市販され
ている他の血塊溶解剤(例えばtPA、ストレプトキナ
ン)と一緒に使用するための、血管形成および血栓崩壊
治療に対する補助剤として使用できる。上記薬剤は、出
血を悪化させないか、或は合成抗血小板剤に通常の副作
用の危険性を有していない。更に、上記ペプチドは、小
さい直径の血管移植体が開いたままにさせておくための
補助を与え得る(例えば、心臓バイパス手術で使用され
るもの)。同様の用途が、発作の危険性を有する患者に
対して考えられる。該ペプチド類は、血液循環中、活性
の短い持続性を有しており、このため、このペプチド類
は、短期間の血小板凝集抑制が有益であるところの治療
処置(例えば、バイパス手術、血管形成など)において
望ましいものと考えられる。
【0079】これらのペプチド類はまた診断用途におい
ても利用できる。該ペプチドは、透析膜上での血小板凝
集を減少させる努力において、透析患者に投与すること
ができる。二者択一的に、この透析膜に該ペプチドをコ
ートして、その流体サンプルが医学装置を通過するとき
の血小板凝集を防止することができる。
【0080】脈管形成 脈管形成は血液およびリンパ管の形成である。本発明の
化合物は脈管形成を抑制するために有益である。脈管形
成は、固体状腫瘍の、進行中、創傷治癒中、および増殖
に関して必須である。脈管形成は複雑な過程であり、そ
して内皮細胞の発芽および移動、それらの増殖、および
管状構造への分化、並びに管の周囲における基底膜マト
リックスの生産が必要である(Herbert他、 1
988、 L. Cell. Biol. 106、 
1365−1373)。脈管形成はまた、腫瘍の進行、
増殖、および転移に必須である。脈管形成を防止するこ
とで、固体状腫瘍の増殖を抑制できる。本発明の化合物
を使用することで、脈管形成のカスケード過程における
1つ以上の段階を抑制することができ、従って上記ペプ
チドは、臨床的に転移を抑制するために有益であり得る
。本発明の化合物は、脈管形成の調節、特に腫瘍増殖の
抑制もしくは防止において有益である。本発明の化合物
はまた、糖尿病性網膜症、血管新生緑内障およびリュー
マチ関節炎を含む炎症性の病気の抑制もしくは防止に有
益である。
【0081】標準脈管血管分析は本分野でよく知られて
いる。これらの分析法には、これに限定されるものでは
ないが、種々の細胞系を用いた増殖および移動研究、コ
ラゲナーゼ抑制、およびニワトリの漿尿膜を用いたイン
ビボ血管新生(CAM分析)が含まれる。
【0082】抗体 本発明のペプチド化合物に向かう単クローンおよび多ク
ローン両方の抗体は、種々の治療および診断分野で有益
である。本発明はまた上記抗体に関する。本発明のペプ
チド類に向かう抗体は、いかなる他の上述治療もしくは
診断用途においても、或は上述した生物医学装置におい
て利用できる。
【0083】抗体を製造するため、本分野で公知の数多
くの技術のいずれをも使用できる。上記技術の1つにお
いて、本発明の1種以上の化合物を動物(例えばラビッ
ト)に注射することによって、多クローン抗体が合成さ
れ得る。注射後、この動物は自然とこれらの化合物に対
して抗体を生産する。この抗体のレベルが充分なレベル
にまで上昇したとき、抗血清と呼ばれているところの抗
体含有血液を該動物から取り出し、そして数多くの分離
技術(例えばアフィニティークロマトグラフィー)のい
ずれか1つを用いて、この化合物に特異な抗体を他の抗
体から単離する。KohlerおよびMilstein
、 Nature 256、 495−497頁 (1
975)の技術を用いて、単クローン抗体が製造できる
【0084】本発明の化合物はまた、標識した試薬、通
常抗体、を用いた免疫定量における使用のための抗血清
製造用として使用できる。便利に、これらのポリペプチ
ド類は、特に4〜6個の炭素原子を有しそして脂肪族の
ジアルデヒド類、或はカルボジイミドを用いて抗原に結
合させることができる。種々の標識、例えば発色団、蛍
光団、例えばフルオロセインまたはローダミン、放射異
性体、例えば125l、35S、14Cまたは3H、或
は磁化粒子を用い、本分野でよく知られた手段により、
これらの化合物および免疫学的試薬に標識を付けてもよ
い。
【0085】これらの標識した化合物および試薬、或は
それらを認識しそして特異的に結合することのできる標
識した試薬は、例えば診断用試薬として利用できる。生
物学的標本から誘導されるサンプルは、本発明の化合物
を用いて、通常の抗原性決定因子を有する物質の存在お
よび量に関して分析され得る。
【0086】転移性の胸部および結腸癌を有する患者の
血清中でトロンボスポンジンのレベルが上昇する(Tu
szynski他、 Thrombosis Haem
ostas (1989) 62:418およびSmi
th他、 Proceedings American
 Associationof Clinical O
ncology (1990) 9:6)。本発明のペ
プチド類に対する抗体は、これに限定されるものではな
いが、胃腸管(胃、結腸、および直腸)の癌、乳癌およ
び肝癌を含む種々の種類の癌のための診断/予後定量法
における試薬として利用できる。
【0087】これらの多クローンおよび単クローン抗体
は、上述した用途のいずれか、特に癌治療における治療
用途で利用できる。最初に、これらの抗体はトロンボス
ポンジンを分離するために使用できる。これは、トロン
ボスポンジンが腫瘍細胞転移を介在させるため有益であ
る。第二に、この抗体は、腫瘍細胞表面上に存在してい
るトロンボスポンジンをブロックするために使用できる
。三番目として、癌治療において、細胞毒性を示す薬剤
、ホルモン類、または画像診断剤をこれらの抗体に連成
させることができる。四番目として、これらの抗体を生
物医学装置にコートして、血清から過剰のトロンボスポ
ンジンを除去するか、或は細胞表面上にトロンボスポン
ジンを有している細胞を除去することができる。
【0088】接着および細胞付着 本発明のペプチド類は、最適細胞培養のため、および人
工器官材料のための表面を製造して、周辺の組織との結
合を促進させるために用いることができる。これらのペ
プチド類は、細胞付着蛋白質として有益であり、疎水性
の表面、例えば未処理の合成プラスチック樹脂、そして
特に異なる膜用途のために用いられる材料、例えばニト
ロセルロースまたはポリスルホン、或は該ペプチドに対
して相溶性を示す材料、を処理することによって、細胞
が付着する基質を提供することができる。これらのペプ
チド類の細胞付着特性はまた、固体状支持体、例えばゲ
ルまたは合成樹脂、或は長鎖のポリサッカライドに対し
てポリペプチド類を共有結合的に連成させるためにも用
いられ得る。この後者の方法は、異なるアフィニティー
を有するクロマトグラフィー用途に利用できる。上記ペ
プチド類の使用に関するもう1つのの重要な用途は、粒
子がゼラチンでコートされているところの、市販の細胞
付着表面における該ペプチドの使用であり、それによっ
て、皿中で可能なよりもより小さい容積の媒体中で、同
等の付着細胞を成長させることが可能になる。インビボ
で表面に対して細胞を付着させるか、或は移植に先立っ
て、特別な表面上での所望細胞種の増殖を促進させると
ころの、上記ペプチド類と一緒に使用するための医学装
置が設計できる。この例は、膜に対する小島細胞の付着
、或は人工器官の血管または血管移植物上での内皮細胞
の成長である。上記ペプチド類は、創傷治癒を助けるた
めの斑移植などのコーティングにおいて使用できる。
【0089】本発明のペプチド類はまた、細胞の抽出物
または細胞膜からトロンボスポンジン細胞表面レセプタ
を単離するためにも使用できる。アフィニティークロマ
トグラフィーの如き標準操作が使用できる。トロンボス
ポンジン細胞表面レセプタは、より良好なトロンボスポ
ンジン類似物を開発するか、或は血清から過剰のトロン
ボスポンジンを除去するために使用できる。
【0090】下記の実施例は、主題事項に関するいかな
る制限をも意味するものではなく、説明として提供する
【0091】
【実施例】本発明のペプチド類は、ペプチド合成の通常
の方法により合成できる。好適な通常の方法は、Int
. J. Pept. Proc. Res.21、 
57−63 (1983)中に記述されている操作の使
用である。Merrifiedの固相合成もまた好適で
ある(J. Amer. Chem. Soc. 85
、 2149−2154 (1963); Scien
ce 150、 178−185 (1965); 同
書、 232、 341−347 (1986)。固相
合成は、一般に、適切な樹脂、例えばC−末端のカルボ
キシアミドを用いてペプチドを合成するときのフェニル
アセトアミドメチル(PAM)ポリスチレン樹脂、或は
P−メチルベンズヒドリルアミン(mBHA)樹脂に対
して、保護されたアルファアミノ酸を連成させることに
よって、該ペプチドのC末端から開始させる。合成中、
必要に応じて適切なアミノ酸側鎖保護基を用いる。この
ように、アスパラギン酸はベンジルエステルとしてその
ベータカルボキシル基が保護され、そしてアルギニンは
トシルによってそのグアニジノ基が保護される。所望の
ペプチドを合成し終わった後、このペプチドを該樹脂か
ら開裂させ、そしてフッ化水素(HF)の如き試薬で処
理して保護基を除去する。次に、このペプチドは、高性
能液クロ(HPLC)、或はペプチド精製のための他の
上記方法により精製され得る。固相ペプチド合成のため
の確立された操作に関する背景となる情報は、Stew
artおよびYoung著の「固相ペプチド合成」(S
olid PhasePeptide Synthes
is)、W.H. Freeman & Co.、 S
an Francisco、 1969中に見いだされ
る。
【0092】上記記述に従って、新規合成ペプチド類の
化学合成のために下記の操作を用いた。
【0093】実施例1 C末端アミドを用いたペプチド配列CSVTCG(SE
Q IDNO:1)の合成 C末端アミドのための適切な樹脂4−メチルベンズヒド
リルアミン(MBHA)をポリプロピレン製の網状の袋
(64μ)中に密封した。これらの袋全部を、CH2C
l2の入っている共通の容器に入れた後、激しく振とう
してこの樹脂を洗浄しそして膨張させた。次に行う全て
の段階において、適切な溶媒移動を確保するため激しい
振とうを伴わせた。次に、55%のトリフルオロ酢酸(
TFA)/CH2Cl2を用いた酸分解を30分間行い
、TFA塩の形でα−アミノ酸基を脱離させることによ
って、N−α−ブトキシカルボニルを除去した。その後
、この袋を、CH2Cl2(2x)、IPA(2x)、
そしてCH2Cl2(2x)で洗浄して、過剰のTFA
を除去することで、中和のための準備を行った。これら
の袋を、CH2Cl2中の5%ジイソプロピルエチルア
ミンで各々2分間3回洗浄することによって、該TFA
塩を中和した。これに続いて、CH2Cl2で2回洗浄
して過剰の塩基を除去した。次に、袋を該共通の容器か
ら取り出した後、中和に先立ってコンピューターが計算
した情報により調製したところの、それらの個々の0.
2Mアミノ酸溶液に、これらの袋を加えた。その後、等
量の0.2Mジプロピルカルボジイミドを加えて、連成
反応を活性化した。室温で1時間連成を行った後、これ
らの袋を、ジメチル−ホルムアミドそしてCH2Cl2
で洗浄した後、該共通容器に戻した。各々のアミノ酸に
対してこの方法を繰り返した。−10℃〜0℃で90分
間かけて、該ペプチドを92.5%フッ化水素/7.5
%アニソールと反応させることで開裂を生じさせた。側
鎖保護基の除去の結果として生じる炭素陽イオンと反応
する捕捉剤としてアニソールを用いた。次に、温度を0
℃に保持しながら、N2の強烈な流れを用い、そして続
いてアスピレーター真空を用いることで、この溶液を除
去した。残存しているアニソールを、エチルエーテルで
2回洗浄することによって除去した。その後、10%の
酢酸を用いてこのペプチドを抽出した。
【0094】この粗ペプチドの純度を、流速が1mL/
分のVydac C−18カラムの備わっているBec
kman System Goldを用いた分析用RP
−HPLCで検査した。用いた溶媒系は、30分で5−
65%Bの勾配を有する0.05%TFA水溶液(A)
とアセトニトリル中の0.05%TFA(B)とであり
、215μmの吸収を測定した。Waters製造のP
ak Nodule Radial Comopres
sion C18カラム(25cmx5cm、10−2
0μ)の備わっているWatersデルタ製造の3,0
00調製用HPLCを用いて精製を行った。この溶媒系
は、0.05%TFA水溶液(A)とアセトニトリル中
の0.05%TFA(B)であった。種々の一次勾配を
用い、230nmの吸収を測定し、そして40mLの画
分を採取した。次に、Beckman分析システムを用
いてこれらの画分を分析した。所望の画分をプールした
後、凍結乾燥した。分析用RP−HPLCを用いてもう
一度この最終乾燥生成物を分析した。精製後のこのペプ
チドに関する典型的なHPLCクロマトグラムを図1に
示す。
【0095】実施例2 ペプチド配列CSVTCG酸(SEQ ID NO:1
)の化学合成 C末端酸のための適切な樹脂フェニルアセトアミドメチ
ル(PAM)をポリプロピレン製の網状の袋(64μ)
中に密封した。これらの袋全部を、CH2Cl2の入っ
ている共通の容器に入れた後、激しく振とうしてこの樹
脂を洗浄しそして膨張させた。次に行う全ての段階にお
いて、適切な溶媒移動を確保するため激しい振とうを伴
わせた。次に、55%のトリフルオロ酢酸(TFA)/
CH2Cl2を用いた酸分解を30分間行い、TFA塩
の形でα−アミノ酸基を脱離させることによって、N−
α−ブトキシカルボニルを除去した。その後、この袋を
、CH2Cl2(2x)、IPA(2x)、そしてCH
2Cl2(2x)で洗浄して、過剰のTFAを除去する
ことで、中和のための準備を行った。これらの袋を、C
H2Cl2中の5%ジイソプロピルエチルアミンで各々
2分間3回洗浄することによって、該TFA塩を中和し
た。これに続いて、CH2Cl2で2回洗浄して過剰の
塩基を除去した。次に、袋を該共通の容器から取り出し
た後、中和に先立ってコンピューターが計算した情報に
より調製したところの、それらの個々の0.2Mアミノ
酸溶液に、これらの袋を加えた。その後、等量の0.2
Mジイソプロピルカルボジイミドを加えて、連成反応を
活性化した。 室温で1時間連成を行った後、これらの袋を、ジメチル
−ホルムアミドそしてCH2Cl2で洗浄した後、該共
通容器に戻した。各々のアミノ酸に対してこの方法を繰
り返した。−10℃〜0℃で90分間かけて、該ペプチ
ドを91.5%フッ化水素/7.5%アニソールと反応
させることで開裂を生じさせた。側鎖保護基の除去の結
果として生じる炭素陽イオンと反応する捕捉剤としてア
ニソールを用いた。次に、温度を0℃に保持しながら、
N2の強烈な流れを用い、そして続いてアスピレーター
真空を用いることで、この溶液を除去した。残存してい
るアニソールを、エチルエーテルで2回洗浄することに
よって除去した。その後、10%の酢酸を用いてこのペ
プチドを抽出する。
【0096】この粗ペプチドの純度を、流速が1mL/
分のVydac C−18カラムの備わっているBec
kman System Goldを用いた分析用RP
−HPLCで検査した。用いた溶媒系は、30分で5−
65%Bの勾配を有する0.05%TFA水溶液(A)
とアセトニトリル中の0.05%TFA(B)とであり
、215μmの吸収を測定した。Waters製造のP
ak Nodule Radial Comopres
sion C18カラム(25cmx5cm、10−2
0μ)の備わっているWatersデルタ製造の3,0
00調製用HPLCを用いて精製を行った。この溶媒系
は、0.05%TFA水溶液(A)とアセトニトリル中
の0.05%TFA(B)であった。種々の一次勾配を
用い、230nmの吸収を測定し、そして40mLの画
分を採取した。次に、Beckman分析システムを用
いてこれらの画分を分析した。所望の画分をプールした
後、凍結乾燥した。分析用RP−HPLCを用いてもう
一度この最終乾燥生成物を分析した。精製後のこのペプ
チドに関する典型的なHPLCクロマトグラムを図2に
示す。
【0097】実施例3 環状CSVTCG−酸(SEQ ID NO:1)の合
成CSVTCG(SEQ ID NO:1)ペプチドの
環化を、500mLの脱酸素水中に実施例2の粗ペプチ
ド(52mg)を溶解した後、28%のNH4OHでp
Hを8.5に調整すること(溶液A)によって行った。 K3Fe(CN)6(1.75g)を100mLの脱酸
素水中に溶液した後、28%のNH4OHでpHを8.
5に調整した。この溶液を溶液Bと呼ぶ。
【0098】2時間かけて溶液Bに溶液Aを滴下した後
、この混合物を更に1時間撹拌した。次に、10%のA
cOHでpHを4に調整した後、この溶液を調製用HP
LCに注入した。精製後、95%純度のペプチド28g
を回収した。
【0099】分析用逆相HPLCおよびFeb−MSに
より、この環状材料の組成を確認した。典型的なHPL
Cクロマトグラフィーを図3に示す。
【0100】実施例4 追加的ペプチド類の化学合成 適当な修飾を行い、実施例1〜3中およびInt. J
. Pept. Proc. Res. 21、 57
−65 (1983)中に概略を示した操作に従って、
次に示すペプチド類を合成した。本発明の全てのペプチ
ド類の内毒素を標準LAL法操作で検査し、内毒素が存
在していないことを確認した。
【0101】
【表4】
【0102】実施例5 TSPおよびペプチド類に対する種々の細胞の接着この
実施例において、一連のペプチドを試験し、これらのペ
プチド類が種々の細胞と結合する能力を、トロンボスポ
ンジンとの比較で測定した。トロンボスポンジンはその
接着特性を通して転移で働くと考えられている。Tus
zynski他、 (Anal. Bio. (199
0) 184:189−91)の開示に一般的に従って
分析法を開発し、これにより、トロンボスポンジンフラ
グメントまたは本発明の類似物に接着する細胞の能力を
評価する。この定量方法において、トロンボスポンジン
(Tuszynski他、J. Biol. Chem
. (1985) 260:12240−5の方法によ
って精製)を正の対照として作用させ、そしてウシの血
清アルブミン(BSA)(Sigma Chemica
l Co.)およびペプチド類ANKHYFおよびVC
TGSCおよびTCVCGSを負の対照として作用させ
た。評価した細胞種は、B16F10マウス黒色腫細胞
、A549ヒト肺腺癌細胞、ウシの大動脈平滑筋細胞、
およびラビットの平滑筋細胞であった。
【0103】本発明のトロンボスポンジン類似物を実施
例1〜4と同様にして合成した。96個のウエルを有す
るミクロタイタープレートのウエル上で、2μgのペプ
チドまたは対照蛋白質を一晩空気乾燥した。その後、ウ
エルをHEPES緩衝食塩水で洗浄した後、HEPES
緩衝食塩水中の1%の、脂肪酸の入っていないBSAで
1時間ブロックした。
【0104】これらの種々の細胞を増殖させた後、標準
操作を用いて対数増殖期中に収穫した。この収穫した細
胞を、血清の入っていないDulbeccoの最小必須
媒体(DMEM)(Flow Laboratorie
s)中で2回洗浄した後、5mMのグルコースと100
μMのMgCl2とが入っているHEPES緩衝食塩水
中で、最終濃度が4x105個細胞/mLになるように
懸濁させた。この細胞懸濁液からウエル当たり200,
000個の細胞を取り出して、種々のリガンドの入って
いる該ミクロタイター皿の各々のウエルに加えた後、こ
の皿を、CO2培養器中37℃で30分間培養した。吸
引により、付着していない細胞を取り除いた後、これら
のウエルを200μLのPBSで3回洗浄した。これら
のミクロタイターウエル中で直接、これらの付着した細
胞を200μLのPierceBCA処理溶液(Pie
rce Chem. Co.Booklet No. 
23225 (1987))に溶解することで、全細胞
会合蛋白質を測定した。このプレートに接着性マイラシ
ート(Flow Labs)のカバーをかけた後、60
℃で30分間保温した。プレートを室温に冷却し、カバ
ーシートを取り外した後、ミクロタイタープレート読み
取り装置(Biotek、 Burlington、 
Vermont.)により各々のウエルの吸収を562
nmで測定した。経験的に測定した変換率により、吸収
を付着細胞の数に変換した。
【0105】図4中に図式的に示した結果は、本発明の
ペプチド類がB16F10黒色腫細胞への接着特性を示
すことを表している。表IIの結果は、本発明のペプチ
ド類が試験した細胞系全てに対して接着活性を示すこと
を表している。
【0106】
【表5】 実施例6 B10F10黒色腫細胞のコラーゲン依存接着に対する
ペプチド類の効果 5mMの酢酸中のコラーゲン2μgを4℃で一晩ウエル
に吸着させた。その後、ウエルをHEPES緩衝食塩水
で洗浄した後、HEPES緩衝食塩水中の1%の、脂肪
酸の入っていないウシの血清アルブミン(BSA)を用
いて1時間ブロックした。5mMグルコースおよび10
0μMのMnCl2の入っているHEPES緩衝食塩水
中のB16F10細胞の懸濁液(ウエル当たり200,
000細胞)を、緩衝液、或は100μg/mLのペプ
チドまたは100μg/mLのBSAが入っている緩衝
液中37℃で15分間予備培養した。次に、この細胞懸
濁液を、コラーゲンをコートしたウエルに加えた後、室
温で30分間培養した。付着していない細胞を吸引で取
り除いた後、実施例5で前述したように、細胞会合蛋白
質を測定することによって付着細胞を測定した。図5中
に示した結果は、本発明のペプチド類がコラーゲンに対
する黒色腫細胞の結合を抑制することを示している。
【0107】実施例7 B16F10肺腫瘍細胞転移に対するペプチド類の効果
本発明のペプチド化合物の抗転移活性を示すために用い
たインビボモデルは、Tuszynski他によって記
述されている(Cancer Res. (1987)
 47:4130−4133)。簡単に示すと、対照緩
衝液(Hepes緩衝食塩水、pH7.4)か或は本発
明の表示ペプチド化合物1mgのどちらかの存在下、1
x105個のB16F10マウス黒色腫細胞をC57ブ
ラックマウスに静脈注射した。各々の化合物に対して5
または6匹の動物を用いた。この定量法で試験したペプ
チド類は、トリパンブルー染色排除法により測定して、
細胞生死判別に対しいかなる有効な結果も示さなかった
。加うるに、これらのペプチド類は1mg/mLで、2
4時間の共培養後、細胞増殖を示さなかった。14日後
、これらのマウスをと殺した後、肺腫瘍の数を数えた。
【0108】図6に示した結果は、本発明のペプチド類
が抗転移活性を有することを示している。この棒グラフ
は、処理グループ中で観察された肺腫瘍の平均数を示し
ており、そして誤差に関する線は平均の標準誤差を表し
ている。図7は、各々の処理グループから得られる代表
的な肺を示している。
【0109】実施例8 血小板凝集分析 発光を測定するように装備された単一チャネルの血小板
凝集計(Chromo−Log、Haveretown
、 Pennsylvania)を用いて血小板凝集を
監視した。150Xgで20分間遠心分離することによ
り、0.38%のクエン酸ナトリウムで凝固を抑制した
全血から、血小板の豊富な血漿(PRP)が得られた。
【0110】ADP誘発血小板凝集に対するペプチド類
の効果を図8に示す。種々の濃度のCSVTCGおよび
GRGDSの存在下、2uMのADPと一緒に撹拌する
ことによって、一定分量0.5mLの血小板富裕血漿を
凝集させた。クロノ−ログ血小板凝集計を用いて、凝集
を、時間に対する光学的吸収の減少として37℃で測定
し、これを図8に示す。各々のパネル中に表示したペプ
チド類は、1文字コードを用いたアミノ酸配列で表す。
【0111】実施例9 コラーゲン誘発血小板凝集に対するペプチド類の効果洗
浄したヒトの血小板を、5mMのグルコースと350μ
g/mLのBSAとが入っているHEPES緩衝食塩水
中に懸濁した。500μg/mLの種々のペプチド類の
存在下、5μg/mLのコラーゲンと一緒に撹拌するこ
とによって、一定分量0.5mLの血小板を凝集させた
。クロノ−ログ血小板凝集計を用いて、凝集を、時間に
対する光学的吸収の減少として37℃で測定し、これを
図9に示す。100%凝集は、ペプチドの存在無しで測
定した吸収の最大減少として定義した。対照の%は、ペ
プチド存在下で測定した吸収の減少をペプチド存在無し
で測定した吸収の減少で割った値に100を乗じて計算
した。1文字コードを用いて表したアミノ酸配列により
、各々の棒グラフの下にペプチド類を表示する。 実施例10 コラーゲン誘発血小板凝集に対するCSVTCGの用量
応答 洗浄したヒトの血小板を、5mMのグルコースと350
μg/mLのBSAとが入っているHEPES緩衝食塩
水中に懸濁した。種々の濃度のCSVTCG(SEQ 
ID NO:1)の存在下、5μg/mLのコラーゲン
と一緒に撹拌することによって、一定分量0.5mLの
血小板を凝集させた。クロノ−ログ血小板凝集計を用い
て、凝集を、時間に対する光学的吸収の減少として37
℃で測定し、これを図10に示す。100%凝集は、ペ
プチドの存在無しで測定した吸収の最大減少として定義
した。対照の%は、ペプチド存在下で測定した吸収の減
少をペプチド存在無しで測定した吸収の減少で割った値
に100を乗じて計算した。実施例11TSPおよびペ
プチド類に対するヒトの血小板の接着付着血小板の数を
、本質的に前述したように測定した(Tuszynsk
i他、 Anal. Bio.上記)。簡単に示すと、
前述したように(Tuszynski他、 (1988
) Blood 72、 109−225)、洗浄した
1mL当たり5x108個の血小板100μLをミクロ
タイタープレートに加え、そしてこれらのウエルを、2
μgのペプチドまたは蛋白質溶液(HEPES緩衝食塩
水、pH7.4)で処理した。フュームフード(fum
ehood)中で一晩培養した後、溶液を室温で乾燥し
た。その後、ウエルをHEPES緩衝食塩水で洗浄した
後、HEPES緩衝食塩水中の1%の、脂肪酸の入って
いないウシの血清アルブミン(BSA)で1時間ブロッ
クした。血小板(100μL)をウエル中で30分間培
養した後、吸引により、付着していない血小板を取り除
いた。ウエルを200μLのHEPES緩衝食塩水、p
H7.4で3回洗浄した。付着血小板の数を、BCA蛋
白質分析法を用いて血小板誘導蛋白質を測定することに
よって決定した。結果を図11に示す。各々の棒グラフ
の下の表示は、該ウエルをコートするために用いた蛋白
質またはペプチドを表している。使用した蛋白質は、ト
ロンボスポンジン(TSP)、フィブロネクチン(FN
)、およびウシの血清アルブミン(BSA)であった。 ペプチド類が、1文字コードを用いて表したアミノ酸配
列にり、各々の棒グラフの下に表してある。ブロックさ
れたcys残基を有するペプチドは、C(X)SVTC
(X)G−NH−2(SEQ ID NO:1)(式中
、Xは阻止基ACMを表す)で与えられている。 5mMのグルコースと350μg/mLのBSAの入っ
ているHepes緩衝食塩水中の血小板の懸濁液(ウエ
ル当たり5x107個の血小板)を、各々のウエル中で
30分間培養し、吸引により、付着していない血小板を
除去した後、前述したように細胞会合蛋白質を測定する
ことによって付着細胞を測定した(Tuszynski
他、 (1990) 184:189ー191)。この
データは2〜3回の実験の代表であり、各々の実験にお
けるデータ点は3回の測定の平均値であり、誤差の線は
この平均値の標準誤差(SEM)を表している。
【0112】実施例12 毛細管内皮細胞増殖分析 毛細管内皮細胞のインビトロ増殖に対する本発明のペプ
チド類の効果を測定した。毛細管内皮細胞は、血管新生
中、脈管形成刺激に反応して増殖することが知られてい
る(Ausprunk他、 J. Microrasc
. Res. (1977) 14:53)。脈管形成
を伴う特定の細胞を用い、それらを公知の脈管形成因子
、酸性線維芽細胞増殖因子(aFGF)で刺激すること
によって、脈管形成過程をインビトロで模擬し得る。使
用したこの分析法は、Moses他によって記述された
(Science 1990、 248:1408ー1
0)。0.01、0.1、1.0、10、および100
μg/mLの用量の、本発明のペプチド類CSVTCG
(SEQ ID NO:1)およびCSVTCR(SE
Q ID NO:2)を試験した。
【0113】最も効力を示すペプチドはCSVTCR(
SEQ ID NO:2)であり、これは、10μg/
mLで刺激内皮細胞増殖の20%抑制を示し、そして1
00μg/mLで100%抑制を示した。ペプチドCS
VTCG(SEQ ID NO:1)は100μg/m
Lで39%抑制を示した。
【0114】実施例13 コラゲナーゼ抑制分析 コラゲナーゼは脈管形成過程で重要な役割を有している
ことが示されている(Langer他、 Proc. 
Natl. Acad. Sci. (1980) 7
7:4331; Thurgiersson他、 J.
 Natl. Cancer. Inst. (198
2) 69:1049およびRifkin他、「内皮細
胞の病理学」(Pathology of the E
ndothelical Cell)(Academi
c Press、 1982、 191−197)。コ
ラゲナーゼ抑制活性をJohnson−Wint(An
al. Biochem. (1980) 104:1
75)と同様にして測定した。コラゲナーゼ活性に対す
るJohnson−Wint放射系酵素分析により、ペ
プチド類CSVTCG(SEQID NO:1)および
CSVTCR(SEQID NO:2)を50ng、1
00ng、250ng、500ng、1μgおよび2μ
gの用量で試験した。
【0115】ペプチドCSVTCG(SEQ ID N
O:1)は1μgで若干の抑制(−19%)を示し、そ
して2μgでより一層の抑制(−36%)を示した。ペ
プチドCSVTCR(SEQ ID NO:2)は最低
用量で最大の抑制を示し、50ngで−21%であった
【0116】実施例14 抗体製造 標準プロトコルを用い、ヤギ中でCSTSCG(SEQ
 ID NO:4)に対する抗体を上昇させた。簡単に
説明すると、フロインド完全アジュバンド中で乳化した
キーホール・リンペット・ヘモシアニン(KLH)に連
成させた1mgのペプチドをこの動物に注射した後、不
完全フロインドアジュバンド中で乳化した連成ペプチド
0.5mgを、追加的に2回、最初の注射後3週間およ
び6週間目に注射した。この動物に血漿しゃ血を2回受
けさせた後、と殺した。血漿サンプルをプールし、そし
て血清を製造した。抗体をKLH−セファロースに吸着
させて抗KLH抗体を除去した後、TSPセファロース
カラムを用いてアフィニティー精製した。
【0117】アフィニティー精製した抗体は、TSP、
およびウシの血清アルブミン(BSA)に連成させたC
STSCGと、交差反応したが、フィブリノーゲンまた
はBSA単独とは交差反応しなかった。この抗体は特異
的にTSP誘発黒色腫細胞接着を抑制した。負の対照は
下記の通りであった。TSP介在接着に対して抗KLH
抗体は有効でなく、そしてフィブロネクチン誘発接着に
対して抗ペプチド抗体は有効でなかった。
【0118】このことは、CSTSCG(SEQ ID
 NO:4)がTSPの細胞接着ドメインの一部である
ことを示している。
【0119】実施例15 血小板凝集に対する抗CSTSCG(SEQ ID N
O:4)の効果 TSPの種類I反復が血小板凝集を抑制することを更に
確認するため、実施例14と同様にしてCSTSCG(
SEQ ID NO:4)に対する抗体を製造した。こ
の抗体を実施例8と同様にして試験した。
【0120】アフィニティー精製したところの、濃度範
囲が33〜70μg/mLの抗CSTSCGは、図12
に示すように、ADP誘発ヒト血小板富裕血漿を抑制し
た。しかしながら、アフィニティークロマトグラフィー
で精製した非免疫対照IgGの33〜70μg/mLは
、抗凝集特性を示さなかった。
【0121】この実験は、CSTSCG(SEQ ID
 NO:4)が血小板凝集を抑制することに対する更に
一層の支持を与えている。
【0122】実施例16 腫瘍細胞転移に対する抗体の効果 CSTSCG(SEQ ID NO:4)に対する抗体
を実施例14と同様にして製造した。実施例7に記述し
たのと同様の方法で、C57ブラックマウス(1グルー
プ当たり6匹のマウス)の尾の内部葉脈中に、1.0x
105個のB16−F10マウス黒色腫細胞と一緒に、
100μgの対照IgGまたは100μgのアフィニテ
ィー精製抗CSTSCGのどちらかを注射した。この黒
色腫細胞をEDTA中に収穫した後、Hepes緩衝食
塩水溶液pH7.35中に懸濁し、そして同じ緩衝液中
に抗体を溶解した。
【0123】トリパンブルー排除法により評価したとき
、この黒色腫細胞の生存率に対して、抗体は効果を示さ
なかった。2週間後、マウスをと殺して、肺腫瘍コロニ
ーの数を数えた。
【0124】図13は、抗CSTSCGが腫瘍細胞転移
を73〜80%まで抑制することを示している。このこ
とは、CSTSVTがTSP中の細胞ドメインでありそ
して上記ペプチド/抗体が抗腫瘍転移効果を有している
ことに対する更に一層の支持を与えている。
【0125】
【表6】配列表 1)一般的情報 (i)出願者:Eyal, JacobHamilto
n, Bruce KingTuszynski, G
eorge Paul(ii)発明の名称:トロンボス
ポンジン様活性を有するペプチド類の治療学的使用 (iii)配列の数:14 (iv)連絡住所 (A)住所:W.R. Grace & Co. −C
onn.(B)通り:7379、Route32(C)
市:Columbia (D)州:Maryland (E)国:USA (F)郵便番号:21044 (v)コンピューター読み取り形態: (A)媒体の種類:フロッピーディスク(B)コンピュ
ーター:IBM PCコンパティブル(C)作動システ
ム:PC−DOS/MS−DOS(D)ソフトウエア:
ワードパーフェクト5.1(vi)現在の出願日: (A)出願番号: (B)出願日: (C)分類:530 (viii)委任状による代理人/代理人情報:(A)
名前:Appleby, Vanessa L.(B)
登録番号:33223 (C)参照/処理予定番号:01−7900(ix)遠
隔通信情報: (A)電話:(301) 531−4515(2)SE
Q ID NO:1に関する情報:(i)配列特性: (A)長さ:6個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド (xi)配列記述:SEQ ID NO:1:Cys 
 Ser  Val  Thr  Cys  Gly1
                         
     5(2)SEQ ID NO:2に関する情
報:(i)配列特性: (A)長さ:6個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド (xi)配列記述:SEQ ID NO:2:Cys 
 Ser  Val  Thr  Cys  Arg1
                         
     5(2)SEQ ID NO:3に関する情
報:(i)配列特性: (A)長さ:6個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド (xi)配列記述:SEQ ID NO:3:Cys 
 Ser  Thr  Ser  Cys  Arg1
                         
     5(2)SEQ ID NO:4に関する情
報:(i)配列特性: (A)長さ:6個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド (xi)配列記述:SEQ ID NO:4:Cys 
 Ser  Thr  Ser  Cys  Gly1
                         
     5(2)SEQ ID NO:5に関する情
報:(i)配列特性: (A)長さ:6個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド (xi)配列記述:SEQ ID NO:5:Cys 
 Arg  Val  Thr  Cys  Gly1
                         
     5(2)SEQ ID NO:6に関する情
報:(i)配列特性: (A)長さ:6個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド     (xi)配列記述:SEQ ID NO:6:
Arg  Cys  Arg  Val  Thr  
Cys  Gly1                
              5(2)SEQ ID 
NO:7に関する情報:(i)配列特性: (A)長さ:6個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド (xi)配列記述:SEQ ID NO:7:Ala 
 Ser  Val  Thr  Ala  Arg1
                         
     5(2)SEQ ID NO:8に関する情
報:(i)配列特性: (A)長さ:6個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド (xi)配列記述:SEQ ID NO:8:Cys 
 Ser  Val  Thr  Cys  Lys1
                         
     5(2)SEQ ID NO:9に関する情
報:(i)配列特性: (A)長さ:6個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド (xi)配列記述:SEQ ID NO:9:Cys 
 Ser  Thr  Ser  Cys  Lys1
                         
     5(2)SEQ ID NO:10に関する
情報:(i)配列特性: (A)長さ:6個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド (xi)配列記述:SEQ ID NO:10:Cys
  Ser  Arg  Thr  Cys  Gly
1                        
      5(2)SEQ ID NO:11に関す
る情報:(i)配列特性: (A)長さ:6個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド (xi)配列記述:SEQ ID NO:11:Cys
  Arg  Thr  Ser  Cys  Gly
1                        
      5(2)SEQ ID NO:12に関す
る情報:(i)配列特性: (A)長さ:5個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド (xi)配列記述:SEQ ID NO:12:Cys
  Arg  Val  Thr  Cys1    
                         
 5(2)SEQ ID NO:13に関する情報:(
i)配列特性: (A)長さ:5個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド (xi)配列記述:SEQ ID NO:13:Cys
  Ser  Thr  Ser  Cys1    
                         
 5(2)SEQ ID NO:14に関する情報:(
i)配列特性: (A)長さ:5個のアミノ酸 (B)種類:アミノ酸 (D)位相:線状 (ii)分子の種類:ペプチド     (xi)配列記述:SEQ ID NO:14
:Pro  Cys  Ser  Val  Thr 
 Cys  Arg1               
               5
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、ペプチドCSVTCG−NH2に対す
るHPLC分析の結果を示している。
【図2】図2は、ペプチドCSVTCGに対するHPL
C分析の結果を示している。
【図3】図3は、ジスルフィド結合を通して環化してい
るペプチドCSVTCGに対するHPLC分析の結果を
示している。
【図4】図4は、黒色腫細胞の接着を抑制する本発明の
ペプチドの能力を示している。
【図5】図5は、コラーゲン依存黒色腫細胞接着におけ
る本発明ペプチドの作用能力を示している。
【図6】図6は、本発明のペプチド類がインビボで抗転
移活性を有することを示している。
【図7】図7は、黒色腫細胞の存在下、本発明のペプチ
ド類で処理するか或は処理していないマウスの肺を比較
したものである。
【図8】図8は、ADP誘発血小板凝集の抑制に対する
本発明のペプチド類の能力を示している。
【図9】図9は、コラーゲン誘発血小板凝集の抑制に対
する本発明のペプチド類の能力を示している。
【図10】図10は、コラーゲン誘発血小板凝集を抑制
するペプチドCSVTCGの能力に関する服用量応答を
示している。
【図11】図11は、ヒトの血小板接着を支持する本発
明のペプチド類の能力を示している。
【図12】図12は、ADP誘発血小板凝集を抑制する
、本発明のペプチドに対する抗体の能力を示している。
【図13】図13は、本発明のペプチドに対する抗体が
、インビボで抗転移活性を有することを示している。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  有効量の、式 【化1】R1−X1−X2−X3−X4−X5−R2[
    式中、R1は、水素、アミノ、アセチルまたは100個
    以下のアミノ酸残基を含む保護されているか或は未保護
    の末端アミノ基、或はそれらのデスアミノ(desam
    ino)型であり、X1およびX5は、同一もしくは異
    なり、中性/小型アミノ酸残基であり、X2、X3およ
    びX4は、同一もしくは異なり、中性/非極性/大型/
    非環状、或は中性/極性/大型/非環状、或は中性/極
    性/小型、或は塩基性/非環状の、アミノ酸残基であり
    、R2は、ヒドロキシル、カルボキシル、または100
    個以下のアミノ酸残基を含む、保護されているか未保護
    の末端カルボキシル基(それらのカルボキシアミドもし
    くはアルキルアミド型を含む)である]から成るポリペ
    プチド化合物(このポリペプチド構造物は、X1とX5
    との間の結合、或はR1とR2との間の結合を通して任
    意に環化されている)を投与することから成る、トロン
    ボスポンジン様活性を促進するか或は抑制する方法。
  2. 【請求項2】  細胞接着を抑制する請求項1の方法。
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