JPH042828A - 精紡機、スチームセッターおよび巻上機間のボビン搬送方法およびボビン搬送用トレイ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、紡績工場において、精紡機と巻上機との間に
、ライン用の高性能のスチームセッターを設置すること
により、省力化と品質面の向上とをはかることのできる
精紡機、スチームセッターおよび巻上機間のボビン搬送
方法に関するものである。

〔従来の技術〕

リング精紡機などでかけられた撚りによるスパン糸の残
留トルクを緩和するため、従来、精紡ボビンのスチーム
セットには、精紡機の後工程として全く別置の大形スチ
ームセッターが配置されており、そのため、莫大な数の
精紡ボビンのアルミケースへの投入、複数のアルミケー
スの台車への積載、さらに複数台車の大形スチームセッ
ターへの収納、そしてｌサイクル約１時間の処理後、収
納時と逆操作で後工程の巻上機への処理済ボビンの投入
という大がかりで非連続の操作を必要とするという問題
があり、さらに、それに伴うスパン糸の損傷およびセッ
トむらなど品質上の問題の発注もあった。

また、最近の傾向である精紡機の大型化及び高速化とと
もに、後工程の巻上機までがライン化されつつあり、そ
の中で、従来のわき道的なスチームセッターのレイアウ
ト及びその運用のデメリットがクローズアップされてき
ている。

以上のごとく、精紡機とスチームセッターと巻上機とか
らなる紡績工場の新しいレイアウトへの移行にあたり、
それらの紡績設備のライン化の一部を構成する小型で、
かつ高性能のスチームセッターとしては、前工程の精紡
機、後工程の巻上機のそれぞれ多様な機種に対し円滑に
接続可能なボビン搬送方法が要求されることになる。

しかも、ライン用のスチームセッターとして万が−のト
ラブル時の別扱いボビンの自動排出方式が考慮されなけ
ればならない。

一方、精紡工程で製造された精紡ボビンを巻上工程に搬
送するコンベヤーラインの途中に、精紡ボビンをペッグ
スタンドにそれぞれ挿着したまま移載して熱処理可能な
複数の熱処理槽を接続した精紡ボビンの熱処理装置に関
する特開昭６４−２６７３９号の発明がなされているが
、この場合、スチームセッターなどの熱処理装置を、精
紡機とスチームセッターと巻上機とからなるライン化の
一部として、具体的接続内容まで含んだものではなかっ
た。

そこで、本発明者等は、スチームセッターを、精紡機か
ら巻上機に至る紡績設備のライン化の一部として前工程
の精紡機及び後工程の巻上機に密接して接続することに
着目して種々検討を重ねた結果本発明に到達し、これら
の各機器間の接続部には、必要に応じ、特開平２−７０
６７６号の発明にて公知のボビン移載装置その他の移載
機を適宜採用することとした。

〔発明の解決しようとする課題〕

本発明は、前記従来の問題点を解決すると共に、スチー
ムセッターを精紡機及び巻上機のそれぞれ多様な機種に
対し、円滑に接続させることの要求に応えるためになさ
れたものであり、精紡機と巻上機との間にスチームセッ
ターをライン的に配置して、柔軟な対応力のあるボビン
搬送方法およびボビン搬送用トレイを提供することを解
決課題としたものである。

〔課題を解決するための手段〕

上記の課題を解決するための手段として、本発明の精紡
機、スチームセッターおよび巻上機間のボビン搬送方法
は、精紡機から移動してきたボビンを移載機によってス
チームセッターの入口側に移載させ、そしてスチームセ
ッター内に押し込まれ、セットされたボビンをその出口
側から移載機によって巻上機に移載することを特徴とし
、また、上記各機器のうち、精紡機とスチームセッター
との間、またはスチームセッターと巻上機との間のいず
れかのボビン移載部に移載機を介在させ、かつこの場合
の精紡機とスチームセッターとの間又はスチームセッタ
ーと巻上機との間の移載機を介在させない側のボビン搬
送の接続部を平面的になるように連結したものも有効で
あり、さらに、精紡機とスチームセッターと巻上機との
間のボビン搬送の接続部を、それぞれ平面的になるよう
に連結することもまた有効な手段である。

更に、精紡機、スチームセッターおよび巻上機間を移送
するボビンの少くともスチームセッター上のボビンを支
持するボビン搬送用トレイにおいて、その芯部の外側側
面に複数の細い縦溝を形成したボビン搬送用トレイをも
特徴とする。

〔実施例〕

以下図面を参照して本発明の各実施例を説明するが、各
実施例においてそれぞれ同じ部品は同じ部品番号で示し
ている。

まず、第１図から第５図までの各実施例において、リン
グ精紡機５０と、巻上機７０の各機種のものとの間にス
チームセッター６０をライン的に配置しており、各図面
において、それぞれ機種の異なる機器の組合せに弾力的
に対応するため、スチームセッター６０の入口側用の単
ボビン用または複数ボビン用のボビンＢを移載するため
の移載機を１で示し、そしてスチームセッター６０の出
口側の上記と同様の移載機を２で示している。

次に、３はボビン受け、押込ブロックであり、ベルトコ
ンベヤー、プッシャー、光電カウンターを装備しており
、４はボビン整列、循環ブロックであり、ベルトコンヘ
ヤー、光電カウンターを装備している。

また、５はボビン中間受、脇排出ブロックで、ベグ付回
転ローラ、ボビン排出材であり、６は複数圧ボビン受け
、押込ブロックで、ヘルドコンベヤー、プッシャー、光
電カウンター付で、７は複数圧ボビン積出し、リターン
ブロックで、ベルトコンベヤー、光電カウンター付であ
る。

さらに、８はボビン中間受はベグベルト、脇排出ブロッ
クで、ペグベルト、ボビン排出材であり、９はボビン中
継、トレイリターンブロックで、ベルトコンベヤー、光
電カウンター付で、そして１０はボビン中継、押込ブロ
ックで、ベルトコンベヤー、プッシャー、光電カウンタ
ー付である。

一方１１はトレイドレンクリーナーで、エアシャワー付
であり、１２はスチームセッター用トレイで、セッター
専用または紡機共用であり、そして１３はスチームセッ
ター用複数座ペグスタンドで、セッター専用である。

以上の１から１３までの番号の部品による第１図から第
５図までの各実施例で示す基本的装宜ブロックの各種組
合せに対し、スチームセッター６０まわりの各ブロック
間および前後の精紡機５０と巻上機７０との間はそれぞ
れシーケンシャルに接続され、ライン型装置システムの
機能を果すようになっている。

一般に、精紡機５０のボビン−斉交換式のものは、精紡
機５０の両側の下部のベグベル）５０Ａのベグにボビン
Ｂが直立して移動してくるが、もう一つの方式として、
精紡機５０からボビンＢがトレイに直立して移動してく
るものがある。

また、ベグできたボビンＢをスチームセッター６０側に
移載する場合、単一トレイに移す場合と複数圧に移す場
合とがあるが、基本的にはほぼ顕像である。

次に、各実施例についてそれぞれ説明すると、第１図の
実施例１は、本発明のボビン搬送方法における最も基本
となるパターンで、ペグ→専用トレイ方式であり、第６
図の平面図及び第７図の側面図により、これを詳細に説
明する。

精紡機５０で一斉に交換されたボビンＢは、精紡機５０
の両側下部のペグベルト５０ＡでボビンＢが直立してベ
グベル）５０Ａの末端の１６で示す定位置にて待機し、
待機信号を移載機１へ送る。

一方、循環路から戻ってきた空トレイは、受は取り点２
１に正確に到着しており、その信号を受けて移載モーシ
ョンに入るが、この移載モーションはボビンＢのピック
アップ、旋回、プレースのモーラぢンおよびその逆モー
ションである。

ボビンＢを積載したトレイが、スチームセッター６０の
一対の槽のうち準備中の槽２６の入口で確実に所定数の
ボビンＢが整列したことを光電管２２で検出し、プッシ
ャー２３による槽２６への押し込み回数がカウントされ
ながら、所定数まで繰り返し押し込まれるが、第６図の
２５で示すのは処理中の槽である。

一方、この未処理ボビンＢの押し込みと同テンボで出口
側へ処理済ボビンＢが押し出され、整列コンベヤー２８
で一列に整列後、光電管２９でカウントされ、出口側の
移載機２の積み出し点３３で停止し、待機信号を移載後
２に送る一方、巻上機７０の準備工程のコンベヤー３４
へのボビンＢの中間受は点３５において、ペグ位置正常
条件と、光電管３６による空席条件の信号を受けて、出
口側の移載機２は移載モーションに入るが、この移載モ
ーションは、入口側のモーションと類似のピックアップ
、旋回、プレースと、その逆モーションである。

なお、入口側および出口側の両方の移載機１゜２ともに
、スチームセッター６０の処理能力に応じ、余裕をもっ
たサイクルタイムでなければならず、もし、万一、スチ
ームセッター６０のトラブルにより、ボビンＢの別扱い
の必要が生じた場合は、ボビン中間受は点３５で、エア
シリンダー３８とリンクにより、傾斜転倒板が上位置ペ
グを覆う形でセットされるため、移載機チャックからペ
グ上に放された別扱ボビンは転倒してボビンケース３９
へ収納される。

また、ボビンＢをピックアップされた空トレイは、循環
経路をベルトコンヘヤーにより運ばれて、入口側受は取
り点の手前でストツバ−１８により一旦停止し、次の出
番を待つことになり、これら一連の動きが繰り返される
。

この場合、スチームセッター６０内に押込まれ、セット
されるボビンＢを積載したセッター専用のトレイとして
は、第８図の平面図及び第９図の右半分断面で示す側面
図に示すごとく、トレイ芯部の外側側面にボビンチュー
ブ支持段の切欠きに及ぶ複数、例えばこの実施例では８
本の細い縦溝８０Ａを形成して、ボビンＢのチューブ内
でのドレン滞留を防止するようにしており、また、底部
円板上面でのドレン滞留を防止するため上面８０Ｂに勾
配をつけて耐湿熱性のトレイ８０としている。なお、図
中の８１はガイドカバー８２はベルトである。

一方、ボビンＢを積載するトレイ８０が巻上機７０、精
紡機５０と共用トレイの場合は、第１０図の要部側断面
図に示すごとき空気孔８０Ｃを設けておき、この空気孔
８０Ｃを、糸端を吸い込んだり、糸端を出すのに使用す
るとよい。

次に、第２図の実施例２はペグ→専用複数圧ペグスタン
ド方式の場合を示しており、基本的には第１図の実施例
１とほぼ同様な構成及び機能を有しているが、相違点は
、巻上機７０側へのボビン中間受は渡しが、ボビン中間
受はペグベルト、脇排出ブロック８で行なわれる点であ
り、巻上１１７０準備工程のコンベヤーへの渡しは、ペ
グベルトが移動し、ボビンＢの１本ずつ行なわれる。

なお、第１１図の平面図及び第１２図の要部側面図は３
チャック式による３本座用のボビンＢを移載する例を示
しているが、この場合、チャックがボビンＢの下部をチ
ャック４１で把持するようにしているが、ボビンＢの上
部を把持する場合も同様であり、この場合のアクチュエ
ータは、エアまたは電磁力操作としている。

なお、図中の４２はチャック前後進用エアシリンダーで
、４３はアーム上下駆動用のエアシリンダーで、そして
４４は全体の支持回転部材で、エア駆動となっている。

さらに、出口側の他の例として、槽外に出た３末座ペグ
スタンドから一括して、ボビンを取り上げ、中間受はペ
グベルトまで平行移動して移載する方式の例を第１３図
の平面図、第１４図の側面図、第１５図の立面図として
示す。この方式は、ボビン取り上げ段階で、プラスチッ
ク小袋４５が各ボビンチューブ内に挿入され、空気圧で
膨張してチューブ内面に圧接し支持力を得て、エアシリ
ンダー４６で持ち上げられて、３末座ペグスタンドから
一括して抜き上がる。そして、エアシリンダー４７によ
り中間受はペグベルトまで水平移動し、ペグ上に移され
る。ペグベルト８は間欠的に移動し、移載点４８で１本
ずつ巻上機のコンベヤー３４にキャッチされ搬送される
。

一方、ボビンを抜き取られた３末座ペグスタンド１３は
、循環路経由で入口側へ戻される。

以上のごとく、ボビン移載方式は３チャック式でもよい
が１チャック式の場合もほぼ同様に適用される。

次に、上記実施例１及び２においては中、上段給糸の巻
上機７０に適用した場合であったのに対し、第３図の実
施例３は、低段トレイ循環の巻上機７０に対し、ペグ→
共用トレイ（巻上機７０と共用）方式を採用したもので
、ボビンＢを運ぶトレイがセッター専用タイプではなく
、巻上機７０と共用のものとなり、スチームセッター６
０の出口側には、巻上機７０への水分持ち込みを無くす
るため、トレイドレンクリーナ１１を設けている。

この実施例３では、精紡機５０とスチームセッター６０
との間にのみ、入口側の移載機１を介在させ、スチーム
セッター６０と巻上機７０との間には移載機２を介在さ
せずに、それらの間のボビン搬送の接続部を平面的なコ
ンベヤーにより連結している。

次に、第４図に示す実施例４は、中、上段給糸の巻上機
７０に対し、トレイ→共用トレイ（精紡機５０と共用）
方式を採用したものであり、ボビンＢを運ぶトレイがセ
ッター専用タイプでなく、精紡機５０と共用のものとな
る。

また、スチームセッター６０の出口側には精紡機５０へ
の水分持ち込みをな（するため、トレイドレンクリーナ
１１を設けており、ボビンＢの移載機２は、スチームセ
ッター６０と巻上機７０との間のみ介在させ、精紡機５
０とスチームセッター６０との間のボビン搬送の接続部
を平面的なコンベヤー、または緩やかな傾斜をもたせた
コンベヤーで連結している。

さらに、第５図の実施例５は、低段トレイ循環の巻上機
７０に対し、全共用トレイ方式を採用したものであり、
ボビンＢを運ぶトレイがセンター専用タイプでなく、精
紡機５０、巻上機７０を含めた共用のものとなり、スチ
ームセッター６０の出口側には巻上機７０への水分持ち
込みをなくするため、トレイドレンクリーナ１１を設け
ている。

ボビン１の移載機はスチームセッター６０の入口及び出
口側ともに不用で、精紡機５０及び巻上機７０とスチー
ムセッター６０とのボビン搬送の接続部は、水平または
緩やかな傾斜をもたせたコンベヤーなどで平面的に連結
している。

〔発明の効果〕

以上に説明した本発明の精紡機、スチームセッターおよ
び巻上機間のボビン搬送方法によれば、各種の精紡機９
巻上機の間にライン的に配置するスチームセッターを中
心として、柔軟な対応力のあるボビン搬送システムが確
立されるという効果がある。

従って、従来の大がかりで非連続処理操作から脱却し、
高置力、高品質にふされしい近代的な紡績工場の機械設
備のレイアウトが実現でき、生産性及び品質の向上がは
かれることになる。

【図面の簡単な説明】

第１図から第５図までは本発明のそれぞれ異なる実施例
１から５までの精紡機、スチームセッターおよび巻上機
の間のボビン搬送ラインを示す概略平面図、第６図は第
１図の実施例１の詳細拡大平面図、第７図は第６図の側
面図、第８図は第１図のスチームセッター専用トレイの
平面図、第９図は第８図のトレイの右半分断面で示す側
面図、第１θ図は第３図等の共用トレイの場合のトレイ
の要部側断面図、第１１図は第２図に適用される３末座
用のボビンの移載機の平面図、第１２図は第１１図の要
部側面図、第１３図は槽外に出た３末座ペグスタンドの
移載状態を示す平面図、第１４図はその側面図、第１５
図はその立面図を示す。 １・・・（入口側の）移載機、２・・・（出口側の）移
載機、５０・・・精紡機、６０・・・スチームセッター
７０・・・巻上機、８０・・・トレイ、８０Ａ・・・細
溝、Ｂ・・・ボビン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、精紡機と巻上機との間にスチームセッターを位置さ
   せると共に、精紡機から移動してきたボビンを移載機に
   よってスチームセッターの入口側に移載させ、そしてス
   チームセッター内に押込まれ、セットされたボビンをそ
   の出口側から移載機によって巻上機に移載する精紡機、
   スチームセッターおよび巻上機間のボビン搬送方法。 ２、精紡機と巻上機との間にスチームセッターを位置さ
   せると共に、精紡機とスチームセッターとの間、または
   スチームセッターと巻上機との間のいずれかのボビン移
   載部に移載機を介在させ、かつ上記の精紡機とスチーム
   セッターとの間又はスチームセッターと巻上機との間の
   移載機を介在させない側のボビン搬送の接続部を平面的
   になるように連結する精紡機、スチームセッターおよび
   巻上機間のボビン搬送方法。 ３、精紡機と巻上機との間にスチームセッターを位置さ
   せると共に、精紡機とスチームセッターと巻上機との間
   のボビン搬送の各接続部を、それぞれ平面的になるよう
   に連結する精紡機、スチームセッターおよび巻上機間の
   ボビン搬送方法。 ４、精紡機、スチームセッターおよび巻上機間を移送す
   るボビンの少くともスチームセッター上のボビンを支持
   するボビン搬送用トレイにおいて、その芯部の外側側面
   に複数の細い縦溝を形成したボビン搬送用トレイ。