JPH04257558A - 4,4’−チオビスベンゼンチオールを製造する方法 - Google Patents

4,4’−チオビスベンゼンチオールを製造する方法

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JPH04257558A
JPH04257558A JP3958991A JP3958991A JPH04257558A JP H04257558 A JPH04257558 A JP H04257558A JP 3958991 A JP3958991 A JP 3958991A JP 3958991 A JP3958991 A JP 3958991A JP H04257558 A JPH04257558 A JP H04257558A
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chloride
zinc
lead
thiobisbenzenesulfonyl
thiobisbenzenethiol
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Nobuyuki Kitagishi
信之 北岸
Tsuyoshi Morishita
森下 剛志
Makoto Sato
誠 佐藤
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Sumitomo Seika Chemicals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、工業薬品、染料の中間
体や高分子材料の原料として広範な用途を有する有用な
化合物である4,4’−チオビスベンゼンチオールの製
造方法に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
、ジフェニルスルフィドを原料として4,4’−チオビ
スベンゼンチオールを製造する方法として、反応式:

化1】 に従い、ジフェニルスルフィド(I)をスルホン化し(
特開昭51−15029号)、得られたジスルホン酸(
II)を塩素化して対応するスルホニルクロリド(II
I)を得(特公平1−28742号)、これを(1)亜
鉛(ソ連特許第499261号)、(2)リン(スイス
特許第483407号)、(3)錫(J.Indian
  Chem.Soc.33, 812−814(19
56))等で還元する方法が知られている。
【0003】しかし、これらの方法を個々に行ったので
は、該ジスルホン酸(II)またはジスルホニルクロリ
ド(III)を単離する際のロス、ジスルホニルクロリ
ド(III)が加水分解しやすいなどの理由により収率
、転化率が低いものとなり、また、高純度の製品が得ら
れないなどの欠点を有している。本発明者らは、このよ
うな状況に鑑み、かかる従来法の欠点を改善し、効率よ
く、高収率で高純度の4,4’−チオビスベンゼンチオ
ールを工業的に製造する方法について鋭意努力を重ねた
結果、以下の知見が得られた。ジフェニルスルフィド(
I)のスルホン化に際し、 (1)反応により得られるスルホン酸(II)が吸湿性
の強いものであるため純度の良いものを単離することは
極めて困難である。 4,4’−チオビスベンゼンスルホン酸(II)の塩素
化に際し、 (1)生成する4,4’−チオビスベンゼンスルホニル
クロリド(III)は水との加水分解反応をおこしやす
い。 (2)濾過等によって該スルホニルクロリド(III)
を単離する場合、保存安定性が悪く、かつ刺激性が強く
安全面からも工業的でない。
【0004】また、4,4’−チオビスベンゼンスルホ
ニルクロリド(III)の還元に際し、(1)鉱酸の存
在下、亜鉛で還元する際に微量の鉛および/または鉛化
合物あるいはビスマスおよび/またはビスマス化合物を
存在させると、単離精製した4,4’−チオビスベンゼ
ンスルホニルクロリド(III)を用いる場合と、単離
精製しない場合でも意外な事に必要とする還元剤の量は
ほとんど変わらず、反応ごとのバラツキもない。 (2)単離精製した場合でも、鉱酸の存在下、亜鉛で還
元する際に、微量の鉛および/または鉛化合物あるいは
ビスマスおよび/またはビスマス化合物が存在しないと
、反応終了に要する亜鉛量が大きくバラつく。たとえば
、反応のスケール、撹拌速度、亜鉛添加速度、温度、亜
鉛の粒径などに大きく左右され、2倍近い亜鉛を使用す
る場合は、一度水層を抜いて濃塩酸を再添加するなど、
工業的規模での生産は困難であった。 (3)スルホン化、塩素化、還元反応に用いる溶媒を同
一にすればワン・ポットで反応を行うことができる。本
発明はかかる知見に基づいて完成されたものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】ジフェニルスルフィドを
スルホン化して4,4’−チオビスベンゼンスルホン酸
とし、続いて塩素化して4,4’−チオビスベンゼンス
ルホニルクロリドとなし、亜鉛と鉱酸で還元して4,4
’−チオビスベンゼンチオールを得る方法において、該
還元反応を鉛および/または鉛化合物あるいはビスマス
および/またはビスマス化合物を添加して行うことを特
徴とする4,4’−チオビスベンゼンチオールの製造方
法、および
【0006】ジフェニルスルフィドをスルホン化して4
,4’−チオビスベンゼンスルホン酸とし、続いて塩素
化して4,4’−チオビスベンゼンスルホニルクロリド
となし、亜鉛と鉱酸で還元して4,4’−チオビスベン
ゼンチオールを得る方法において、該還元反応を鉛およ
び/または鉛化合物あるいはビスマスおよび/またはビ
スマス化合物を添加して行い、中間体である4,4’−
チオビスベンゼンスルホン酸および4,4’−チオビス
ベンゼンスルホニルクロリドを単離することなく、ワン
・ポットで反応を行うことを特徴とする4,4’−チオ
ビスベンゼンチオールの製造方法を提供するものである
【0007】本発明の方法によれば原料ジフェニルスル
フィド(I)を溶媒中に加え、所定の温度で、スルホン
化剤、次いで、塩素化剤さらに還元反応用の鉱酸、最後
に亜鉛と鉛および/または鉛化合物あるいは亜鉛とビス
マスおよび/またはビスマス化合物というようにワン・
ポット中に順次添加してゆくという簡単な方法で、目的
物を得ることができる。スルホン化反応に用いる溶媒と
しては、二塩化エチレン、クロロホルム、テトラクロロ
エチレン、四塩化炭素等を挙げることができ、とりわけ
、二塩化エチレン、四塩化炭素を用いると良好な結果が
得られる。その使用量はジフェニルスルフィド1重量部
に対し、10〜20重量部の範囲であり、好ましくは、
13〜17重量部である。10重量部より少ない量では
生成する4,4’−チオビスベンゼンスルホン酸(II
)により反応液の粘性が高くなって撹拌できなくなり、
また、20重量部より多い量では、容積効率が低下する
ため工業的には有利ではない。
【0008】用いるスルホン化剤としてはクロロスルホ
ン酸、無水硫酸、発煙硫酸、硫酸などであるが、特にク
ロロスルホン酸、無水硫酸が好ましく用いられる。その
使用量は、ジフェニルスルフィドに対して2.0〜3.
0倍モル、好ましくは2.0〜2.2倍モルである。引
き続き行う塩素化反応において塩素化剤としては、クロ
ロスルホン酸、塩化チオニール、塩化リン、オキシ塩化
リンなどが用いられる。塩素化剤の使用量は、仕込みジ
フェニルスルフィドに対して2.0〜3.0倍モル、好
ましくは2.0〜2.3倍モルである。また、塩素化反
応に際しジメチルホルムアミドに代表されるアミド類を
塩素化剤に対し0.5〜1.2倍モル添加すると、高収
率で塩素化物が得られる。
【0009】還元反応の際に用いられる溶媒としては、
スルホン化、塩素化反応と同様に、二塩化エチレン、ク
ロロホルム、テトラクロロエチレン、四塩化炭素、さら
に塩化メチレン、モノクロロベンゼン、ジクロロベンゼ
ン、トリクロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素が用
いられる。とりわけ、スルホン化、塩素化、還元をワン
・ポット反応で行う場合は、操作性、経済性等の面で同
一溶媒を用いるのが好ましく、二塩化エチレン、四塩化
炭素を用いた場合に好結果が得られる。還元反応には、
亜鉛を用いるが、その際、微量の鉛および/または鉛化
合物あるいはビスマスおよび/またはビスマス化合物の
存在下に反応を実施すると好結果が得られる。亜鉛の使
用量は、生成した4,4’−チオビスベンゼンスルホニ
ルクロリド(III)1モルに対して、6〜13モルで
ある。6モルより少ない場合は、還元反応が完了せず、
黄色く着色した品質の悪い4,4’−チオビスベンゼン
チオール(IV)が得られるばかりでなく収率も低下す
る。一方、13モルより多く使用した場合は添加に見合
う効果は見られず、かえって容積効率が低下することと
なるので好ましくない。
【0010】鉛または鉛化合物としては、金属鉛や塩化
鉛、臭化鉛、硝酸鉛、硫酸鉛、酢酸鉛のような鉛塩や酸
化鉛等が用いられる。ビスマスまたはビスマス化合物と
しては、金属ビスマスや塩化ビスマス、臭化ビスマス等
が用いられる。鉛および/または鉛化合物の亜鉛に対す
る添加割合は、200〜10000ppm、好ましくは
500〜5000ppm、さらに好ましくは1000〜
3000ppmである。ビスマスおよび/またはビスマ
ス化合物の亜鉛に対する添加量は前記と同様200〜1
0000ppmである。200ppmより少ない場合に
は添加の効果が見られず、また10000ppmより多
くてもそれに見合う効果は見られない。なお、これらの
添加物を予め前記数値範囲内に含有している亜鉛を調製
し、そのような亜鉛を用いて還元しても本発明の範囲内
に含まれる。使用される鉱酸としては、塩酸または硫酸
が挙げられるが、還元反応の効率が高いことから塩酸が
好適に用いられ、その使用量は、金属に対し、1.8〜
2.5倍モルである。1.8倍モルより少ない場合には
、還元反応が遅くなるばかりでなく、金属が消費されず
系内に残存する。また、2.5倍モルより多くの使用は
、それに見合う効果が得られないばかりでなく使用する
鉱酸の量が増大するため、金属塩を含む廃液が多くなり
処理が困難となるので有利でない。
【0011】
【実施例】以下、実施例をもって本発明を具体的に説明
する。なお、実施例、比較例で亜鉛還元の終点の決定は
、有機層をサンプリングし、濃縮した時点で析出する結
晶の色で判断した。還元不十分では黄色く着色し、還元
が終了している場合は白色であるので白色結晶が析出し
た時点を以て還元反応の終点とした。
【0012】実施例1 ジフェニルスルフィド186.3g(1.0モル)、二
塩化エチレン2800gを温度10℃に保ち、クロロス
ルホン酸233.1g(2.0モル)を2時間かけて滴
下した。20℃に昇温させ、1時間熟成した。ジメチル
ホルムアミド146.2g(2.0モル)を20℃以下
で滴下した後、昇温させ、反応液を76〜80℃に保ち
、塩化チオニール238.0g(2.0モル)を4時間
かけて滴下した。同温度で2時間熟成した後、窒素ガス
を3時間吹き込んで塩酸ガスおよび亜硫酸ガスを追い出
した。反応液を液体クロマトグラフィー法により定量し
たところ、4,4’−チオビスベンゼンスルホニルクロ
リドのジフェニルスルフィドに対する収率は97.8%
であった。
【0013】40〜50℃で減圧蒸留を行い、二塩化エ
チレン2400gを留去した。10℃まで冷却、濾過し
、4,4’−チオビスベンゼンスルホニルクロリド23
7.6g(0.62モル)を1番晶として取得した。 さらに濾液を濃縮し、2番晶60.7g(0.16モル
)を得た。1番晶、2番晶合わせての4,4’−チオビ
スベンゼンスルホニルクロリドのジフェニルスルフィド
に対する取得収率は78%であった。1番晶、2番晶を
合わせた298.0g(0.78モル)に二塩化エチレ
ン2200gを添加し、ついで10℃で濃塩酸1560
g(15.0モル)を添加した。反応温度を10℃から
60℃に昇温させながら鉛0.55gと亜鉛546.0
g(8.35モル)を徐々に2時間かけて添加し、60
℃で1時間熟成した。(4,4’−チオビスベンゼンス
ルホニルクロリドに対して10.7倍モルの亜鉛を使用
した。)水層を分液して除き、5%塩酸400gで有機
層を洗浄した後、減圧濃縮し、濾過乾燥純度98.9%
の4,4’−チオビスベンゼンチオール165.2g(
0.66モル)を取得した。4,4’−チオビスベンゼ
ンスルホニルクロリドに対する取得収率は84.5%で
、濾液に含まれる4,4’−チオビスベンゼンチオール
を含めると還元収率は96.1%であった。
【0014】実施例2 鉛0.55gを亜鉛に添加する代わりに、塩化ビスマス
0.75gを亜鉛添加前に添加した以外は、実施例1と
同様に行った。亜鉛の使用量は540.8g(8.27
モル)で、4,4’−チオビスベンゼンスルホニルクロ
リドに対して10.6倍モルであった。純度99.0%
の4,4’−チオビスベンゼンチオール167.1g(
0.67モル)を取得した。4,4’−チオビスベンゼ
ンスルホニルクロリドに対する取得収率は85.9%で
、濾液に含まれる4,4’−チオビスベンゼンチオール
を含めると還元収率は95.9%であった。
【0015】実施例3 ジフェニルスルフィド186.3g(1.0モル)、二
塩化エチレン2800gを温度10℃に保ち、クロロス
ルホン酸233.1g(2.0モル)を2時間かけて滴
下した。20℃に昇温させ、1時間熟成した。ジメチル
ホルムアミド146.2g(2.0モル)を20℃以下
で滴下した後、昇温させ、反応液を78〜80℃に保ち
、塩化チオニール238.0g(2.0モル)を4時間
かけて滴下した。同温度で2時間熟成した後、窒素ガス
を3時間吹き込んで塩酸ガスおよび亜硫酸ガスを追い出
した。反応液を液体クロマトグラフィー法により定量し
たところ、4,4’−チオビスベンゼンスルホニルクロ
リドのジフェニルスルフィドに対する収率は97.7%
であった。この溶液に濃塩酸2000g(19.2モル
)を添加して、反応温度を10℃から60℃に昇温させ
ながら鉛0.70gと亜鉛686.4g(10.5モル
)を徐々に2時間かけて添加し、60℃で1時間熟成し
た。(4,4’−チオビスベンゼンスルホニルクロリド
に対して10.7倍モルの亜鉛を使用した。)前記の反
応をワン・ポットで行った後、水層を分液して除き、5
%塩酸500gで有機層を洗浄した後、減圧濃縮し、濾
過乾燥して、純度98.9%の4,4’−チオビスベン
ゼンチオール208.0g(0.83モル)を取得した
。4,4’−チオビスベンゼンスルホニルクロリドに対
する取得収率は85.0%で、濾液に含まれる4,4’
−チオビスベンゼンチオールを含めると還元収率は95
.8%であった。
【0016】実施例4 鉛0.55gの代わりに、塩化鉛1.0gを亜鉛添加前
に前もって添加した以外は実施例1と同様に行った。亜
鉛の使用量は542.7g(8.30モル)で、4,4
’−チオビスベンゼンスルホニルクロリドに対して10
.6倍モルの亜鉛を使用した。その結果、純度99.0
%の4,4’−チオビスベンゼンチオール166.4g
(0.66モル)を取得した。4,4’−チオビスベン
ゼンスルホニルクロリドに対する取得収率は84.6%
で、濾液に含まれる4,4’−チオビスベンゼンチオー
ルを含めると還元収率は96.0%であった。
【0017】比較例 実質的に鉛、ビスマスを含まない亜鉛を用いた以外は、
実施例1と同様に行った。実施例1と同量の亜鉛を添加
した時点でサンプリングしたが、黄色い固体が得られた
ので、濃塩酸500gを追加し、亜鉛を徐々に添加した
。サンプリングして白色の固体が得られるまでに、亜鉛
を193.0g追加した。亜鉛の使用量は、合計739
.0g(11.3モル)に達し、4,4’−チオビスベ
ンゼンスルホニルクロリドに対して14.5倍モルの亜
鉛を使用した結果、純度98.7%の4,4’−チオビ
スベンゼンチオール161.7g(0.65モル)を取
得した。4,4’−チオビスベンゼンスルホニルクロリ
ドに対する取得収率は82.8%で、濾液に含まれる4
,4’−チオビスベンゼンチオールを含めると還元収率
は93.3%であった。なお、鉛、ビスマスを実質的に
含まない亜鉛を用いた場合、還元反応終了に要する亜鉛
量は実験毎に大きくバラツキ、少ない場合で前記の4,
4’−チオビスベンゼンスルホニルクロリドに対して1
4.5倍モル、多い場合は27.2倍モルであった。
【0018】実施例5 実施例1において鉛と亜鉛を使用する代わりに、鉛を1
000ppm含有する亜鉛を用いて還元した以外は実施
例1と同様にして反応を行った。亜鉛の使用量は541
.3g(8.28モル)で4,4’−チオビスベンゼン
スルホニルクロリドに対して10.6倍モルの亜鉛を使
用した。その結果、純度99.2%の4,4’−チオビ
スベンゼンチオール163.7g(0.65モル)を取
得した。4,4’−チオビスベンゼンスルホニルクロリ
ドに対する取得収率は83.3%で、濾液に含まれる4
,4’−チオビスベンゼンチオールを含めると還元収率
は96.0%であった。
【0019】
【発明の効果】ジフェニルスルフィドを原料に用い、4
,4’−チオビスベンゼンスルホン酸を経て4,4’−
チオビスベンゼンスルホニルクロリドを合成し、これを
鉱酸の存在下亜鉛で還元して4,4’−チオビスベンゼ
ンチオールを得るに際し、微量の鉛および/または鉛化
合物あるいはビスマスおよび/またはビスマス化合物を
添加して還元を行うと、該還元反応が単離精製した該ス
ルホニルクロリドを還元原料に用いた場合とほぼ同様の
亜鉛使用量で進行する。また反応ごとの亜鉛使用量のバ
ラツキを防ぐこともできる。さらに、各反応に用いる溶
媒を同一にすると、上記中間体を単離することなく目的
物を簡単にワン・ポットで得ることができる。従って従
来の中間体を単離する方法に比べて濾過回数が減るだけ
でなく、収率が高く、かつ品質的にも同等の製品が得ら
れる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  ジフェニルスルフィドをスルホン化し
    て4,4’−チオビスベンゼンスルホン酸とし、続いて
    塩素化して4,4’−チオビスベンゼンスルホニルクロ
    リドとなし、亜鉛と鉱酸で還元して4,4’−チオビス
    ベンゼンチオールを得る方法において、該還元反応を鉛
    および/または鉛化合物あるいはビスマスおよび/また
    はビスマス化合物を添加して行うことを特徴とする4,
    4’−チオビスベンゼンチオールの製造方法。
  2. 【請求項2】  ジフェニルスルフィドをスルホン化し
    て4,4’−チオビスベンゼンスルホン酸とし、続いて
    塩素化して4,4’−チオビスベンゼンスルホニルクロ
    リドとなし、亜鉛と鉱酸で還元して4,4’−チオビス
    ベンゼンチオールを得る方法において、該還元反応を鉛
    および/または鉛化合物あるいはビスマスおよび/また
    はビスマス化合物を添加して行い、中間体である4,4
    ’−チオビスベンゼンスルホン酸および4,4’−チオ
    ビスベンゼンスルホニルクロリドを単離することなく、
    ワン・ポットで反応を行うことを特徴とする4,4’−
    チオビスベンゼンチオールの製造方法。
  3. 【請求項3】  鉛および/または鉛化合物の添加量が
    亜鉛に対して200〜10000ppmである請求項1
    または請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】  ビスマスおよび/またはビスマス化合
    物の添加量が亜鉛に対して200〜10000ppmで
    ある請求項1または請求項2記載の方法。
JP3958991A 1991-02-07 1991-02-07 4,4’−チオビスベンゼンチオールを製造する方法 Pending JPH04257558A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2010010713A1 (ja) * 2008-07-24 2010-01-28 三井化学株式会社 組成物、重合性組成物、樹脂、光学部品、組成物の製造方法
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