JPH04256521A - 放電加工機の接触検出回路 - Google Patents
放電加工機の接触検出回路Info
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- JPH04256521A JPH04256521A JP1858591A JP1858591A JPH04256521A JP H04256521 A JPH04256521 A JP H04256521A JP 1858591 A JP1858591 A JP 1858591A JP 1858591 A JP1858591 A JP 1858591A JP H04256521 A JPH04256521 A JP H04256521A
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- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 4
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- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 2
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- Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、導電性加工液を使用す
る放電加工機の接触検出回路に関するものである。
る放電加工機の接触検出回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図2は従来の放電加工機の接触検出回路
を示す回路図である。図2において、1は放電加工機の
加工液中で可動する電極2と被加工物3との間に形成さ
れる極間隙であり、この間に存在する抵抗をRg (Ω
)とする。4は電圧Vc (V)を発生する接触検出用
電源で、電極2及び被加工物3間に接続されている。5
は接触検出用電源4と電極2との間に設けられ、電極2
と被加工物3が接触したときに流れる電流6(この時の
電流値をIs とする)を制限する抵抗であり、抵抗値
Rs (Ω)を有する。7は電圧Vc (V)の接触検
出用電源電圧を、抵抗5及び極間隙1の抵抗Rg によ
り分圧した電圧8(電圧をVs とする)と接触基準電
圧Vref を発生する電源9の電圧とを比較し、Vs
がVref よりも低い電圧の時に接触検出信号10
を発生する電圧比較器である。ここで、接触検出信号1
0が発生した時に電極2と被加工物3が接触したとみな
される。
を示す回路図である。図2において、1は放電加工機の
加工液中で可動する電極2と被加工物3との間に形成さ
れる極間隙であり、この間に存在する抵抗をRg (Ω
)とする。4は電圧Vc (V)を発生する接触検出用
電源で、電極2及び被加工物3間に接続されている。5
は接触検出用電源4と電極2との間に設けられ、電極2
と被加工物3が接触したときに流れる電流6(この時の
電流値をIs とする)を制限する抵抗であり、抵抗値
Rs (Ω)を有する。7は電圧Vc (V)の接触検
出用電源電圧を、抵抗5及び極間隙1の抵抗Rg によ
り分圧した電圧8(電圧をVs とする)と接触基準電
圧Vref を発生する電源9の電圧とを比較し、Vs
がVref よりも低い電圧の時に接触検出信号10
を発生する電圧比較器である。ここで、接触検出信号1
0が発生した時に電極2と被加工物3が接触したとみな
される。
【0003】接触検出時の極間隙1の抵抗Rg 及び極
間を流れる電流Is は Rg =Vref ・Rs /(Vc −Vref )
…■Is =(Vc −Vref )/Rs
…■である。ここで仮に
Vref =(1/2) ・Vc とすると、■式及び
■式は Rg =Rs
…■Is =Vre
f /Rs
…■となる。この場合、■式より、極間
隙1の抵抗Rg が電流制限抵抗5の抵抗値Rs と等
しくなった時に接触検出し、この時に極間隙1を流れる
電流Is は、■式のような値になることがわかる。
間を流れる電流Is は Rg =Vref ・Rs /(Vc −Vref )
…■Is =(Vc −Vref )/Rs
…■である。ここで仮に
Vref =(1/2) ・Vc とすると、■式及び
■式は Rg =Rs
…■Is =Vre
f /Rs
…■となる。この場合、■式より、極間
隙1の抵抗Rg が電流制限抵抗5の抵抗値Rs と等
しくなった時に接触検出し、この時に極間隙1を流れる
電流Is は、■式のような値になることがわかる。
【0004】ところで、通常、放電加工機において被加
工物3に対する電極2の接触位置決めを行う場合、気中
で接触させておこなうのが一般的であるので、当然なが
ら極間隙1の抵抗Rg は非接触時には非常に大きく、
無限大と見なすことができる。従って、接触検出する抵
抗値Rs も比較的大きな値に設定することができ、接
触検出用電源4の電圧Vc 及び接触基準電圧Vref
、接触時の電流Is を小さくすることができる。通
常は、Vc=約10V、Vref =約5V、Rs =
数10kΩ程度に設定されており、被加工物3に対する
電極2の接触位置決め時に電極2及び被加工物3の間に
微小放電となって流れる電流による損傷は無視出来る程
度である。また、一般的に使用されている油性の加工液
中においても、加工液の抵抗値は非常に大きいので、気
中における接触位置決め操作とほぼ同様に接触検出する
ことができる。
工物3に対する電極2の接触位置決めを行う場合、気中
で接触させておこなうのが一般的であるので、当然なが
ら極間隙1の抵抗Rg は非接触時には非常に大きく、
無限大と見なすことができる。従って、接触検出する抵
抗値Rs も比較的大きな値に設定することができ、接
触検出用電源4の電圧Vc 及び接触基準電圧Vref
、接触時の電流Is を小さくすることができる。通
常は、Vc=約10V、Vref =約5V、Rs =
数10kΩ程度に設定されており、被加工物3に対する
電極2の接触位置決め時に電極2及び被加工物3の間に
微小放電となって流れる電流による損傷は無視出来る程
度である。また、一般的に使用されている油性の加工液
中においても、加工液の抵抗値は非常に大きいので、気
中における接触位置決め操作とほぼ同様に接触検出する
ことができる。
【0005】ところが、近年、水や水に有機化合物を混
ぜた不燃性で導電性加工液を使用する放電加工機が実用
化されているが、この不燃性で導電性の加工液を使用す
る放電加工機(以後、不燃性放電加工機と称す)におい
ては、導電性加工液の比抵抗値が1万から数10万Ω・
cmと油性加工液に比べて非常に小さいため、導電性加
工液中では被加工物3に対する電極2の接触位置決めが
出来ないばかりか、電極2と被加工物3が十分離れてい
ても電極2と被加工物3間の抵抗値は数100Ω以下で
あるため、Rg <Rs となり、接触誤検知してしま
う不具合があった。
ぜた不燃性で導電性加工液を使用する放電加工機が実用
化されているが、この不燃性で導電性の加工液を使用す
る放電加工機(以後、不燃性放電加工機と称す)におい
ては、導電性加工液の比抵抗値が1万から数10万Ω・
cmと油性加工液に比べて非常に小さいため、導電性加
工液中では被加工物3に対する電極2の接触位置決めが
出来ないばかりか、電極2と被加工物3が十分離れてい
ても電極2と被加工物3間の抵抗値は数100Ω以下で
あるため、Rg <Rs となり、接触誤検知してしま
う不具合があった。
【0006】そのため、従来の不燃性放電加工機では、
被加工物3の次の加工箇所又は被加工物3へと電極2を
移動させる場合には電極2を一旦加工液面よりも上方に
上げたうえで横方向に移動させるか、加工液中で移動さ
せる場合には接触検出回路をキャンセルする方法がとら
れていたが、電極2を加工液面よりも上方に上げるには
余計な時間がかかるし、加工液中で電極2を移動させる
場合には接触検出回路をキャンセルしているためにオペ
レーターの誤操作により電極移動中に電極2を被加工物
3その他に当ててしまい、高価な電極2や被加工物3、
冶具等を損傷させてしまう不具合が生じる場合があった
。
被加工物3の次の加工箇所又は被加工物3へと電極2を
移動させる場合には電極2を一旦加工液面よりも上方に
上げたうえで横方向に移動させるか、加工液中で移動さ
せる場合には接触検出回路をキャンセルする方法がとら
れていたが、電極2を加工液面よりも上方に上げるには
余計な時間がかかるし、加工液中で電極2を移動させる
場合には接触検出回路をキャンセルしているためにオペ
レーターの誤操作により電極移動中に電極2を被加工物
3その他に当ててしまい、高価な電極2や被加工物3、
冶具等を損傷させてしまう不具合が生じる場合があった
。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来の不燃性放電加工
機の接触検出回路は以上のように構成されているので、
比抵抗値の小さい導電性加工液を使用する場合には、被
加工物3に対する電極2の接触位置決めは気中で行わな
ければならず、しかも電極2の横方向への移動も加工液
面よりも上方でおこなわなければならないために余計な
時間がかかり、加工液中で電極2を横方向へ移動をする
場合には接触検出回路をキャンセルする必要があり、接
触検出回路をキャンセルすると誤操作により電極2を被
加工物3等に当ててしまい、高価な電極2や被加工物3
等を損傷させてしまうという不具合があった。
機の接触検出回路は以上のように構成されているので、
比抵抗値の小さい導電性加工液を使用する場合には、被
加工物3に対する電極2の接触位置決めは気中で行わな
ければならず、しかも電極2の横方向への移動も加工液
面よりも上方でおこなわなければならないために余計な
時間がかかり、加工液中で電極2を横方向へ移動をする
場合には接触検出回路をキャンセルする必要があり、接
触検出回路をキャンセルすると誤操作により電極2を被
加工物3等に当ててしまい、高価な電極2や被加工物3
等を損傷させてしまうという不具合があった。
【0008】本発明は上記の様な不具合を解決するため
になされたもので、導電性加工液中においても接触検出
回路をキャンセルせずに電極を横方向に移動させること
ができる不燃性放電加工機を得ることを目的とする。
になされたもので、導電性加工液中においても接触検出
回路をキャンセルせずに電極を横方向に移動させること
ができる不燃性放電加工機を得ることを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る放電加工機
の接触検出回路は、放電加工機の導電性加工液中で可動
する電極及び被加工物間に接続された接触検出用電源と
、接触検出用電源と電極または被加工物間との間に設け
られた電流制限抵抗と、電極及び被加工物間の電圧と接
触基準電圧とを比較して電極及び被加工物間の電圧が接
触基準電圧より低いときに接触検出信号を出力する電圧
比較器と、電流制限抵抗に並列接続され、電極の接触位
置決め時にオフし、電極の加工液中移動時にオンするス
イッチング素子と、スイッチング素子と直列で電流制限
抵抗に対して並列接続され、電流制限抵抗よりはるかに
小さく且つ導電性加工液中で電極と被加工物とが非接触
時の電極及び被加工物間の極間隙の抵抗より小さい抵抗
値の接触検出電流制限抵抗とから構成するようにしたも
のである。
の接触検出回路は、放電加工機の導電性加工液中で可動
する電極及び被加工物間に接続された接触検出用電源と
、接触検出用電源と電極または被加工物間との間に設け
られた電流制限抵抗と、電極及び被加工物間の電圧と接
触基準電圧とを比較して電極及び被加工物間の電圧が接
触基準電圧より低いときに接触検出信号を出力する電圧
比較器と、電流制限抵抗に並列接続され、電極の接触位
置決め時にオフし、電極の加工液中移動時にオンするス
イッチング素子と、スイッチング素子と直列で電流制限
抵抗に対して並列接続され、電流制限抵抗よりはるかに
小さく且つ導電性加工液中で電極と被加工物とが非接触
時の電極及び被加工物間の極間隙の抵抗より小さい抵抗
値の接触検出電流制限抵抗とから構成するようにしたも
のである。
【0010】
【作用】本発明においては導電性の不燃性加工液を使用
した場合、電極の接触位置決め以外の電極移動時にはス
イッチング素子をオンにして電流制限抵抗に接触検出電
流制限抵抗を並列接続させて、電極及び被加工物間に流
す電流を制限する抵抗の抵抗値を導電性加工液中で電極
と被加工物とが非接触時の電極及び被加工物間の極間隙
の抵抗の抵抗値より小さくし、接触検出回路の接触検出
感度を低くしたから、導電性加工液中においても、接触
検出機能を働かせつつ、電極を横方向に移動をさせるこ
とができる。
した場合、電極の接触位置決め以外の電極移動時にはス
イッチング素子をオンにして電流制限抵抗に接触検出電
流制限抵抗を並列接続させて、電極及び被加工物間に流
す電流を制限する抵抗の抵抗値を導電性加工液中で電極
と被加工物とが非接触時の電極及び被加工物間の極間隙
の抵抗の抵抗値より小さくし、接触検出回路の接触検出
感度を低くしたから、導電性加工液中においても、接触
検出機能を働かせつつ、電極を横方向に移動をさせるこ
とができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1は本発明に係る放電加工機の接触検出回路
を示す回路図で、図2に示す従来例と同一の部分には同
一の符号を付してその説明を省略し、従来と異なる点に
ついて説明する。
明する。図1は本発明に係る放電加工機の接触検出回路
を示す回路図で、図2に示す従来例と同一の部分には同
一の符号を付してその説明を省略し、従来と異なる点に
ついて説明する。
【0012】本実施例においては、符号11,12で示
す部分が新たに付加されたもので、11は抵抗値Rd
(Ω)の接触検出電流制限抵抗であり、一種のスイッチ
ング素子であるリレー接点12がオンすることにより、
Rs (Ω)の抵抗5と並列に接続されるようになって
いる。このリレー接点12は、放電加工機のNC制御装
置により、気中における被加工物3に対する電極2の接
触位置決め以外の加工液中における電極2の移動中に自
動的にオンさせることが出来るようになっている。なお
、放電加工中は接触検出回路自体が不動作状態となる。
す部分が新たに付加されたもので、11は抵抗値Rd
(Ω)の接触検出電流制限抵抗であり、一種のスイッチ
ング素子であるリレー接点12がオンすることにより、
Rs (Ω)の抵抗5と並列に接続されるようになって
いる。このリレー接点12は、放電加工機のNC制御装
置により、気中における被加工物3に対する電極2の接
触位置決め以外の加工液中における電極2の移動中に自
動的にオンさせることが出来るようになっている。なお
、放電加工中は接触検出回路自体が不動作状態となる。
【0013】リレー接点がオフの場合即ち、例えば気中
における被加工物3に対する電極2の接触位置決めの場
合は電極2と被加工物3の接触を検出する極間隙抵抗値
Rg 及びその時に極間を流れる電流Is の値は従来
例で説明した■から■式と全く同一である。
における被加工物3に対する電極2の接触位置決めの場
合は電極2と被加工物3の接触を検出する極間隙抵抗値
Rg 及びその時に極間を流れる電流Is の値は従来
例で説明した■から■式と全く同一である。
【0014】リレー接点12がオンとなった場合は電極
2及び被加工物3間に流す電流を制限する抵抗は電流制
限抵抗5(抵抗値Rs )と接触検出電流制限抵抗11
(抵抗値Rd )の合成抵抗となるので、電極2と被加
工物3との接触検出時の極間隙1の抵抗Rg 及び極間
を流れる電流Is は Rg =Vref ・Rs ・Rd /(Rs
+Rd )/(Vc −Vref ) …■
Is =(Vc −Vref )/(Rs ・R
d )/(Rs +Rd ) …■であ
る。ここで仮にVref =(1/2)・Vc 及びR
d 《Rs とすると、上記■式及び■式はRg =R
d …■I
s =Vref /Rd …
■となる。この場合、■式より、極間隙1の抵抗Rg
が抵抗11の抵抗値Rd と等しくなった時に接触検出
し、この時に極間隙1を流れる電流 Is は、■式
のような値になることがわかる。
2及び被加工物3間に流す電流を制限する抵抗は電流制
限抵抗5(抵抗値Rs )と接触検出電流制限抵抗11
(抵抗値Rd )の合成抵抗となるので、電極2と被加
工物3との接触検出時の極間隙1の抵抗Rg 及び極間
を流れる電流Is は Rg =Vref ・Rs ・Rd /(Rs
+Rd )/(Vc −Vref ) …■
Is =(Vc −Vref )/(Rs ・R
d )/(Rs +Rd ) …■であ
る。ここで仮にVref =(1/2)・Vc 及びR
d 《Rs とすると、上記■式及び■式はRg =R
d …■I
s =Vref /Rd …
■となる。この場合、■式より、極間隙1の抵抗Rg
が抵抗11の抵抗値Rd と等しくなった時に接触検出
し、この時に極間隙1を流れる電流 Is は、■式
のような値になることがわかる。
【0015】加工液に不燃性で導電性の加工液を使用す
る放電加工機では、電極2が加工液中にある場合、極間
隙1の抵抗Rg は加工液の種類や状態、電極2と被加
工物3との距離にもよるが、一般的に数100Ω以下で
あるので、接触検出電流抵抗11の抵抗値Rd を数1
0Ω程度に設定すれば、通常はRg >Rd となり極
間隙1の距離が十分ある時には接触誤検出しない。Rg
≦Rd となって接触検出するのは極間隙1が異常に
狭くなった時で、通常の電極移動中には、ここまで極間
隙1を狭くすることはない。但し、オペレーターの誤動
作により、電極移動中に電極2を被加工物3その他に当
てそうになっても、極間隙1が異常に狭くなると接触検
出回路が接触検出し、さらに放電加工機のNC制御装置
の接触停止機能が働いて電極2は移動を止めて被加工物
4その他に当たらないので、高価な電極や被加工物、冶
具等を損傷させずに済む。但し、極間隙1に加工液が無
い時に電極2と被加工物3を接触させると、■式に相当
する電流が微小放電電流として流れるので、電極2及び
被加工物3の接触部分が僅かに損傷する場合がある。し
かし、被加工物3に対する電極2の接触による位置決め
は、通常、極間隙1に加工液が無い状態即ち気中でする
が、かかる位置決めをする際には、放電加工機のNC制
御装置の指令により、リレー接点12はオフするように
なっているので、電極2及び被加工物3間に流す電流を
制限する抵抗は従来例と全く同様の電流制限抵抗5の抵
抗値Rs のみとなり、電極2と被加工物3が接触した
際にも従来例と同様の電流しか流れないので、電極2と
被加工物3の損傷は無視できる。
る放電加工機では、電極2が加工液中にある場合、極間
隙1の抵抗Rg は加工液の種類や状態、電極2と被加
工物3との距離にもよるが、一般的に数100Ω以下で
あるので、接触検出電流抵抗11の抵抗値Rd を数1
0Ω程度に設定すれば、通常はRg >Rd となり極
間隙1の距離が十分ある時には接触誤検出しない。Rg
≦Rd となって接触検出するのは極間隙1が異常に
狭くなった時で、通常の電極移動中には、ここまで極間
隙1を狭くすることはない。但し、オペレーターの誤動
作により、電極移動中に電極2を被加工物3その他に当
てそうになっても、極間隙1が異常に狭くなると接触検
出回路が接触検出し、さらに放電加工機のNC制御装置
の接触停止機能が働いて電極2は移動を止めて被加工物
4その他に当たらないので、高価な電極や被加工物、冶
具等を損傷させずに済む。但し、極間隙1に加工液が無
い時に電極2と被加工物3を接触させると、■式に相当
する電流が微小放電電流として流れるので、電極2及び
被加工物3の接触部分が僅かに損傷する場合がある。し
かし、被加工物3に対する電極2の接触による位置決め
は、通常、極間隙1に加工液が無い状態即ち気中でする
が、かかる位置決めをする際には、放電加工機のNC制
御装置の指令により、リレー接点12はオフするように
なっているので、電極2及び被加工物3間に流す電流を
制限する抵抗は従来例と全く同様の電流制限抵抗5の抵
抗値Rs のみとなり、電極2と被加工物3が接触した
際にも従来例と同様の電流しか流れないので、電極2と
被加工物3の損傷は無視できる。
【0016】なお、上記実施例においては、電極2及び
被加工物3間に流す電流を制限する抵抗を接触位置決め
以外の電極移動時に小さくする方法として、従来よりあ
る電流制限抵抗5に抵抗値の小さな接触検出電流制限抵
抗11とリレー接点12の直列回路を並列に接続する回
路を示したが、リレー接点12の変わりにトランジスタ
やアナログスイッチ等の半導体素子を用いてもよいし、
電流制限抵抗を連続的に可変させるようにしてもよい。
被加工物3間に流す電流を制限する抵抗を接触位置決め
以外の電極移動時に小さくする方法として、従来よりあ
る電流制限抵抗5に抵抗値の小さな接触検出電流制限抵
抗11とリレー接点12の直列回路を並列に接続する回
路を示したが、リレー接点12の変わりにトランジスタ
やアナログスイッチ等の半導体素子を用いてもよいし、
電流制限抵抗を連続的に可変させるようにしてもよい。
【0017】なお、この実施例では、電流制限抵抗5、
接触検出電流制限抵抗11及びリレー接点12を接触検
出用電源5と電極2との間に設けているが、接触検出用
電源5と被加工物3との間に設けるようにしても同様の
作用効果を有する。
接触検出電流制限抵抗11及びリレー接点12を接触検
出用電源5と電極2との間に設けているが、接触検出用
電源5と被加工物3との間に設けるようにしても同様の
作用効果を有する。
【0018】
【発明の効果】本発明は以上説明したとおり、不燃性で
導電性の加工液を使用した場合、気中で行う被加工物に
対する電極の接触位置決め時にはスイッチング素子をオ
フにして、従来例と同様な接触検出感度の高い接触検出
回路で接触検知をし、接触位置決め以外の電極移動時に
はスイッチング素子をオンにして電流制限抵抗に接触検
出電流制限抵抗を並列接続させて電極及び被加工物間に
流す電流を制限する抵抗の抵抗値を導電性加工液中で電
極と被加工物とが非接触時の電極及び被加工物間の極間
隙の抵抗の抵抗値より小さくし、接触検出回路の接触検
出感度が低くなるように切り換えて導電性加工液中にお
いて接触検出機能を働かせつつ、電極を横方向に移動さ
せるようにしたので、電極移動時にオペレータの誤操作
によって電極を被加工物その他に当てて損傷させてしま
うという不具合がなくなるという効果を有する。
導電性の加工液を使用した場合、気中で行う被加工物に
対する電極の接触位置決め時にはスイッチング素子をオ
フにして、従来例と同様な接触検出感度の高い接触検出
回路で接触検知をし、接触位置決め以外の電極移動時に
はスイッチング素子をオンにして電流制限抵抗に接触検
出電流制限抵抗を並列接続させて電極及び被加工物間に
流す電流を制限する抵抗の抵抗値を導電性加工液中で電
極と被加工物とが非接触時の電極及び被加工物間の極間
隙の抵抗の抵抗値より小さくし、接触検出回路の接触検
出感度が低くなるように切り換えて導電性加工液中にお
いて接触検出機能を働かせつつ、電極を横方向に移動さ
せるようにしたので、電極移動時にオペレータの誤操作
によって電極を被加工物その他に当てて損傷させてしま
うという不具合がなくなるという効果を有する。
【図1】本発明の一実施例による放電加工機の接触検出
回路を示す回路図である。
回路を示す回路図である。
【図2】従来の放電加工機の接触検出回路を示す図であ
る。
る。
1 極間隙
2 電極
3 被加工物
4 接触検出用電源
5 電流制限抵抗
7 電圧比較器
10 接触検出信号
11 接触検出電流制限抵抗
Claims (1)
- 【請求項1】 放電加工機の導電性加工液中で可動す
る電極及び被加工物間に接続された接触検出用電源と、
上記接触検出用電源と上記電極または被加工物間との間
に設けられた電流制限抵抗と、上記電極及び被加工物間
の電圧と接触基準電圧とを比較して上記電極及び被加工
物間の電圧が接触基準電圧より低いときに接触検出信号
を出力する電圧比較器と、上記電流制限抵抗に並列接続
され、上記電極の接触位置決め時にオフし、上記電極の
加工液中移動時にオンするスイッチング素子と、上記ス
イッチング素子と直列で上記電流制限抵抗に対して並列
接続され、上記電流制限抵抗よりはるかに小さく且つ導
電性加工液中で電極と被加工物とが非接触時の電極及び
被加工物間の極間隙の抵抗より小さい抵抗値の接触検出
電流制限抵抗とからなることを特徴とする放電加工機の
接触検出回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1858591A JPH04256521A (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 放電加工機の接触検出回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1858591A JPH04256521A (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 放電加工機の接触検出回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04256521A true JPH04256521A (ja) | 1992-09-11 |
Family
ID=11975707
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1858591A Pending JPH04256521A (ja) | 1991-02-12 | 1991-02-12 | 放電加工機の接触検出回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH04256521A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013226612A (ja) * | 2012-04-24 | 2013-11-07 | Fanuc Ltd | 極間印加電圧を可変とするワイヤ放電加工機の接触検出装置 |
-
1991
- 1991-02-12 JP JP1858591A patent/JPH04256521A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013226612A (ja) * | 2012-04-24 | 2013-11-07 | Fanuc Ltd | 極間印加電圧を可変とするワイヤ放電加工機の接触検出装置 |
US9314859B2 (en) | 2012-04-24 | 2016-04-19 | Fanuc Corporation | Contact detection apparatus for wire electrical discharge machine with capability to vary applied gap voltage |
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