JPH04253975A - Hiv逆転写酵素阻害物質 - Google Patents

Hiv逆転写酵素阻害物質

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JPH04253975A
JPH04253975A JP3242915A JP24291591A JPH04253975A JP H04253975 A JPH04253975 A JP H04253975A JP 3242915 A JP3242915 A JP 3242915A JP 24291591 A JP24291591 A JP 24291591A JP H04253975 A JPH04253975 A JP H04253975A
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ジエイコブ・エム・ホフマン・ジユニア
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マーク・イー・ゴールドマン
George D Hartman
ジヨージ・デイー・ハートマン
Martha L Quesada
マーサ・エル・クエサダ
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ヒト免疫不全ウイルス
(HIV)によってコードされている逆転写酵素を阻害
する化合物、または医薬として許容されるその塩に係る
。これらの化合物またはその塩は、HIV感染の予防、
HIV感染の治療、HIV感染後に発病する後天性免疫
不全症候群(AIDS)の治療において極めて重要であ
る。本発明はまた、本発明の化合物を含む医薬組成物に
係り、更に、本発明化合物並びにその他のAIDS治療
用及びHIVウイルス感染症治療用薬剤の使用方法に係
る。
【0002】
【発明の背景】ヒト免疫不全ウイルス(HIV)と命名
されたレトロウイルスは、進行性の免疫系破壊(後天性
免疫不全症候群;AIDS)並びに中枢神経系及び末梢
神経系の変性などを含む複合疾患の病因物質である。こ
のウイルスは、LAV、HTLV−IIIまたはARV
として既に知られている。レトロウイルスの共通的特徴
は、その複製の際に、ウイルスにコードされている逆転
写酵素によってRNAゲノムを逆転写してHIV配列の
DNAコピーを合成するプロセスをウイルス複製の所要
段階の1つとして含むことである。逆転写酵素阻害物質
であり従ってAIDS及び同種の疾患の有効な薬剤とな
る化合物もいくつか知られており、例えばアジドチミジ
ン即ちAZTがある。
【0003】HIVのヌクレオチド配列の決定によって
、読取枠の1つにpol遺伝子が存在することが判明し
た〔Ratner,L.他.,  Nature,  
313,277(1985)〕。相同アミノ酸配列は、
pol配列が逆転写酵素、エンドヌクレアーゼ及びHI
Vプロテアーゼをコードしていることを示している〔T
oh,H.他,  EMBO  J.,  4,  1
267(1985);Power,M.D.他,  S
cience,  231,  1567(1986)
:Pearl,L.H.他,  Nature  32
9,351(1987)]。
【0004】出願人は、本発明の化合物がHIV逆転写
酵素の阻害物質であることを証明した。この化合物は、
AMV、MMLVまたはSIVの逆転写酵素をほとんど
または全く阻害しないので、その阻害は極めて特異的で
ある。本発明の化合物はまた、生体活性化処理が不要で
ある。。
【0005】
【発明の概要】本発明は、特許請求の範囲及び本文中に
定義した式Iの化合物を提供する。これらの化合物は、
HIV逆転写酵素の阻害、HIV感染の予防、HIV感
染の治療、AIDS及び/またはARCの治療において
、化合物の形態で、または(任意に)医薬として許容さ
れる塩の形態で有効であり、または、任意に他の抗ウイ
ルス薬、抗感染薬、免疫調節薬、抗生物質またはワクチ
ンなどと組み合わせた医薬組成物の成分として有効であ
る。本発明はまた、AIDSの治療方法、HIV感染の
予防方法、HIV感染の治療方法を提供する。
【0006】
【詳細な開示と実施例】本発明は、HIV逆転写酵素の
阻害、HIV感染の予防もしくは治療、HIV感染後に
発病した後天性免疫不全症候群(AIDS)の治療にお
いて、式Iの化合物、その組み合わせ、または医薬とし
て許容されるその塩を使用することを提案する。式Iの
化合物を以下のごとく定義する:
【0007】
【化4】 〔式中、Aは:
【0008】
【化5】 BはC1〜6のアルコキシ;XはNH、O、SまたはC
H2;ZはOまたはS;nは1〜4;R1は、(i)1
つまたは2つのC1〜3のアルコキシ、ハロ、C1〜4
のアルキルアミノ、C1〜4のジアルキルアミノまたは
C1〜3のアルキルチオで置換されるかまたは未置換の
C1〜8のアルキル;(ii)C1〜3のアルキルチオ
;(iii)C1〜3のアルコキシ;または(iv)ハ
ロ;R2は、(i)H;(ii)1つまたは2つのメト
キシ、メチルアミノ、ジメチルアミノまたはメチルチオ
で置換されるかまたは未置換のC1〜2のアルキル;R
3はHまたはC1〜8のアルキル;Phは式
【0009
【化6】 (式中、mは0〜2)で示される構造のフタロイル;但
し、AがNH−CH2−Phのとき、R1及びR2はい
ずれもC1〜2のアルキルでない〕で示される化合物。
【0010】本発明の1つの具体例は、式IのR1がC
3〜4のアルキル;R2がHまたはCH3を示す化合物
である。
【0011】本発明の化合物の好ましい非限定例は、3
{〔(N−フタルイミド)メチル〕アミノ}−5−ブチ
ル−6−メチル−2(1H)−ピリジノン、3{〔2−
(N−フタルイミド)エチル〕−5−エチル−6−メチ
ル−2(1H)−ピリジノン、2メトキシ−3−{〔2
−(N−フタルイミド)エチル〕}−5−エチル−6−
メチルピリジン、3{〔(N−フタルイミド)メチル〕
アミノ}−5−プロピル−6−メチル−2(1H)−ピ
リジノン、または、3{〔(N−〔3,6−ジクロロ〕
フタルイミド)メチル〕アミノ}−5−エチル−6−メ
チル−2(1H)−ピリジノンである。
【0012】最も好ましい化合物は、3{〔2−(N−
フタルイミド)エチル〕−5−エチル−6−メチル−2
1(1H)−ピリジノン、または、2メトキシ−3−{
〔2−(N−フタルイミド)エチル〕}−5−エチル−
6−メチルピリジンである。
【0013】本発明の化合物は、非対称中心を有しても
よく、ラセミ化合物、ラセミ混合物及び個別のジアステ
レオ異性体として生成してもよい。すべての形態の異性
体が本発明に包含される。
【0014】いずれかの成分または式I中の定義におい
て可変基(例えば、アリール、複素環、R1、R2、R
3など)が2回以上出現するとき、これらの可変基は、
毎回独立した意義を有する。また、置換基及び/または
可変基の組み合わせは、かかる組み合わせが安定な化合
物を与えるときにだけ可能である。
【0015】特に注釈がなければ、本文中で使用される
「アルキル」は、定義された炭素数を有する分枝状及び
直鎖状の飽和脂肪族炭化水素基を示し、「アルコキシ」
は、酸素ブリッジを介して結合した定義された炭素数の
アルキル基を示す。本文中で使用される「ハロゲン」ま
たは「ハロ」は、フルオロ、クロロ、ブロモ及びヨード
を意味する。
【0016】本文中で使用される「アリール」なる用語
は、特に注釈がなければ、各環が7員以下で少なくとも
1つの環が芳香族である安定な単環、2環または3環の
炭素環を意味する。かかるアリール成分(elment
)の例は、フェニル、ナフチル、テトラヒドロナフチル
、ビフェニル、フェナンチリル、アンチリルまたはアセ
ナフチルである。
【0017】本文中で使用される「複素環」または「複
素環式」なる用語は、特に注釈がなければ、安定な5〜
7員の単環、または安定な8〜11員の2環、または安
定な11〜15員の3環の飽和または不飽和の複素環を
意味する。これらの環は、炭素原子と、N、O及びSか
ら成るグループから選択された1〜4個のヘテロ原子と
から構成され、窒素及びイオウのヘテロ原子が任意に酸
化されていてもよく、窒素ヘテロ原子が任意に第四級化
されていてもよく、また、前記に定義した複素環のいず
れかがベンゼン環に融合した2環基でもよい。複素環は
、任意のヘテロ原子または炭素原子を結合手としてもよ
く、その結果として、安定な構造を与える。かかる複素
環成分の例は、ピペリジニル、ピペラジニル、2−オキ
ソピペラジニル、2−オキソピペリジニル、2−オキソ
ピロリジニル、2−オキソアゼピニル、アゼピニル、ピ
ロリル、4−ピペリドニル、ピロリジニル、ピラゾリル
、ピラゾリジニル、イミダゾリル、イミダゾリニル、イ
ミダゾリジニル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル
、ピリダジニル、オキサゾリル、オキサゾリジニル、イ
ソキサゾリル、イソキサゾリジニル、モルホリニル、チ
アゾリル、チアゾリジニル、イソチアゾリル、キヌクリ
ジニル、イソチアゾリジニル、インドリル、キノリニル
、イソキノリニル、ベンズイミダゾリル、チアジアゾイ
ル、ベンゾピラニル、ベンゾチアゾリル、ベンズオキサ
ゾリル、フリル、テトラヒドロフリル、ベンゾフラニル
、テトラヒドロピラニル、チエニル、ベンゾチエニル、
チアモルホリニル、チアモルホリニルスルホキシド、チ
アモルホリニルスルホン及びオキサジアゾリルである。 複素環はフタルイミドを含まない。
【0018】式Iの化合物において、R1、R2及びR
3が示す置換基の非限定例を以下の表に示す。
【0019】
【表1】 多くの中間化合物及びいくつかのフタルイミド化合物を
製造するための米国特許第3,721,676号に記載
の手順及び手法が、本発明のアミノピリドン3の合成過
程に利用し得る。該特許の記載内容は本明細書に含まれ
るものとする。好ましい合成方法を以下に概説する。
【0020】化合物3の合成の第1段階では、酢酸ピペ
リジニウムのごとき塩基の存在下に、式
【0021】
【化7】 で示される縮合及び環化を同時に行わせることによって
3−ニトロピリドンを形成する。Brownstein
,  S.  K.,  J.Org.Chem.  
23,113(1958)の方法でニトロアセトアミド
を調製する。または、この第1段階で、3−未置換ピリ
ドンの直接ニトロ化によって3−ニトロピリドン化合物
を合成してもよい。
【0022】第2段階では、式
【0023】
【化8】 で示される第1段階の3−ニトロピリドン化合物1を、
(イオウ原子が存在しないときは)好ましくはエタノー
ルのごとき溶媒中で、H2ガスとPd/C触媒との存在
下に、接触還元させて式
【0024】
【化9】 の化合物2にする。例えばOkafor,C.O.他,
  J.Heterocyclic  Chem.  
  20,  199(1983)参照。または、この
第2段階で、(イオウ原子が存在するときは)、NaS
H、Na2S2O4、Fe+CaCl2、H2Sまたは
Sn+HClなどの化学的手段によって還元させてもよ
い。塩化カルシウムの存在下に鉄で還元する方法が、O
kafor,  C.O.他,J.Org.Chem.
  47,  592(1982)に記載されている。
【0025】最終工程の第3段階では、アルキルハライ
ドでアルキル化、またはアルデヒドで還元性アルキル化
する結合反応によって、式
【0026】
【化10】 の本発明の化合物3を得る。
【0027】ピリドン環と3位で結合すべき複素環また
は芳香族部分(entity)との間にアルキレンブリ
ッジを有するカーバ誘導体9は、以下のいくつかの方法
で製造できるが、最初に説明するものが好ましい。
【0028】第1段階では、酢酸ピペリジニウムまたは
酢酸ピロリジンのごとき塩基の存在下で式
【0029】
【化11】 で示される縮合及び環化を同時に行なって3−シアノ−
2(1H)ピリジノンを得る。得られた式
【0030】
【化12】 の化合物4、即ち3−シアノ−2(1H)ピリドンを、
五塩化リン、場合によっはPOCl3の共存下に加熱し
て、対応する、式
【0031】
【化13】 のクロロピリジン5を形成する。この転換は、ピリドン
からクロロピリジンを得るための慣用の手順である。化
合物5の対応する臭素誘導体はPBr3を用いて得られ
る。次いで、アルコキシ保護基に結合させるために生成
物5を求核置換させ、式
【0032】
【化14】 の化合物6を得る。
【0033】ニトリルをアルデヒドに還元するための慣
用の手順を使用し、ジイソブチルアルミニウムヒドリド
の存在下に化合物6を還元して、式
【0034】
【化15】 の化合物7を得る。生成物7を合成する際に、還元剤と
してリチウムトリアルコキシアルミニウムヒドリドを使
用してもよい。
【0035】塩基の存在下に極低温(好ましくは−10
0℃以下)で、化合物7をアルキル置換アリールまたは
アルキル置換複素環と縮合させ、式
【0036】
【化16】 の化合物8を得る。(nが2以上のときは、ウィッチヒ
法が好ましい)。アルコールを脱水し、脱アルキル化し
、次いで水素化して、X=CH2を示す式
【0037】
【化17】 の本発明化合物9を得る。
【0038】脱アルキル化は典型的には、加熱下にピリ
ジン塩酸塩によって行なう。必ずしも同じ反応中に脱水
を行なわせる必要はなく、慣用の手段で別に行なっても
よい。生成物9を得るための水素化用標準触媒はパラジ
ウムであるが、別の貴金属で代替してもよい。または、
水素化をジイミドまたはラネーニッケルによって行なっ
てもよい。脱水を伴わずに脱アルキル化するためには、
低温のBCl3またはBBr3が有用である。
【0039】最後に説明した3段階法の第2の変形では
、アルデヒド誘導体(前記生成物7)をアルキレントリ
フェニルホスホランによって置換されたアリールまたは
複素環と反応させるウィッチヒ反応を用いる。その結果
、縮合によって、不飽和アルキレンブリッジが得られる
ので、これを水素化して前記の生成物9を得る。ウィッ
チヒ法の利点は、nが2以上、即ち長いアルキレンブリ
ッジを有する化合物9の合成に好ましいことである。 ウィッチヒ法はまた、複素環に不安定置換基、特にハロ
ゲンを有する式Iの化合物にも好ましい。
【0040】カーバ誘導体のより長工程の第3の製造方
法も存在する。要約すると、ニトリル4を酸で加水分解
して対応するカルボン酸を得る。次に3段階でアルコー
ルに変換し、次いでアルデヒド7に酸化する。次に、前
記のごとく得られたアルデヒドにアリール/複素環を縮
合する。
【0041】前記生成物6から転位結合鎖をもつアミノ
誘導体12を調製する。例えば、Pd/Cの存在化に水
素化し、式
【0042】
【化18】 の化合物10を得る。
【0043】生成物6の別の水素化方法では、LiAl
H4で還元する。次いで、適宜活性化されたハロゲン化
アリールまたは適宜活性化されたハロゲン化複素環で求
核置換することによって式
【0044】
【化19】 の第二アミン11を生成し、これを例えばピリジン−H
Clまたは熱によって脱アルキル化して、式
【0045
【化20】 の本発明の化合物12を得る。これに関しては実施例1
0で詳細に説明する。
【0046】または、アミノ置換アリールまたはアミノ
−置換複素環を用いた還元性アミノ化手順によって、前
記生成物7から、転位結合鎖をもつアミノ誘導体12を
製造する。出発酸触媒縮合生成物を、例えばNaBH4
またはNaCNBH3で還元して、式
【0047】
【化21】 の化合物13を得る。
【0048】脱アルキル化によって式
【0049】
【化22】 のXがNHである本発明のアミノ化合物12が得られる
【0050】典型的には、この最終段階を熱の存在下に
ピリジン−HClによって行なう。代表例として実施例
12を参照されたい。
【0051】2−チオ誘導体15の典型的な製造方法で
は、前記生成物5をt−ブチルメルカプタンのごとき適
当な試薬でチオール化して、式
【0052】
【化23】 の化合物14を製造する。
【0053】この化合物は2位のイオウに保護基を有す
る。分子の残りの部分を形成させ、最終段階で、加熱下
にピリジンヒドロクロリド中で脱アルキル化すると、式
【0054】
【化24】 の化合物15が得られる。
【0055】実施例11はこの合成を示す。実施例13
に詳細に示すように、2−チオ誘導体を製造するために
、Lawesson試薬で直接チオール化してもよい。
【0056】この方法は、実施例9で示したように、ピ
リドン環(18)の3位のエーテル結合を利用する。前
記生成物1を3段階で式
【0057】
【化25】 の中間化合物16に変換し、これを水素化ナトリウムの
ような塩基の存在下にハロゲン化アリールまたはハロゲ
ン化複素環と縮合して、式
【0058】
【化26】 の化合物17を製造し、これをピリジンヒドロクロリド
で脱アルキル化して式
【0059】
【化27】 の化合物18を得る。
【0060】慣用の方法を変形して、式
【0061】
【化28】 のチオ類似体19を得る。
【0062】ピリドン21の3位の転位エーテル結合は
次の簡単な2段階手順でも製造され得る。
【0063】式
【0064】
【化29】 の中間化合物20をハロゲン化アリールまたはハロゲン
化複素環及び塩基(DMF中のNaH)と共に反応させ
てアルキル化生成物を得る。例えば、ピリジン−HCl
で脱アルキルして式
【0065】
【化30】 の所望の生成物21を得る。
【0066】フタルイミド誘導体22は、1段階合成で
容易に製造され得る。中間化合物2をエタノール中でN
−(ヒドロキシメチル)フタルイミド(市販物質)と還
流させると、式
【0067】
【化31】 の縮合生成物22が得られる。
【0068】前述の方法と同様の慣用の公知方法によっ
てカーバ誘導体、転位結合及び2−チオール化した変種
を合成し得る。
【0069】本発明の化合物は、HIV逆転写酵素の阻
害、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染の予防または
治療、HIVウイルス感染後に発病するAIDSのごと
き病理状態の治療に役立つ。本発明の化合物に加えて、
近縁構造の別の化合物も同様の用途に有用である。これ
らの化合物の例は:3{〔(N−フタルイミド)メチル
〕アミノ}−5−エチル−6−メチル−2(1H)−ピ
リジノン、3{〔(N−フタルイミド)メチル〕アミノ
}−5−メチル−6−メチル−2(1H)−ピリジノン
、または、3{〔(N−フタルイミド)メチル〕アミノ
}−5−メチル−6−エチル−2(1H)−ピリジノン
である。
【0070】AIDSの治療またはHIV感染の予防ま
たは治療は、広範囲のHIV感染状態に対する治療、即
ちAIDS、ARC(AIDS関連症候群)、並びに、
症候性または無症候性の現実のHIV接触またはそのお
それに対する治療を包含する。例えば、本発明の化合物
は、輸血の際、または、誤って注射針を刺したこともし
くは手術中の患者の血液に接触したことなどが疑われる
過去のHIV感染の治療に有効である。
【0071】このために本発明の化合物は、医薬として
許容される慣用の無毒性担体、アジュバント及び賦形剤
を含有する投与単位製剤の形態で、経口投与、非経口投
与(皮下注射、静注、筋肉内注射、胸骨内注射または注
入法)されてもよく、噴霧剤の吸入によって投与されて
もよく、または直腸内投与されてもよい。
【0072】従って、本発明方法によれば、HIV感染
及びAIDSの治療方法及び医薬組成物が提供される。 治療は、医薬担体と治療有効量の本発明の化合物とを含
む医薬組成物を要治療患者に投与することによって行な
う。
【0073】これらの医薬組成物は、経口投与できる懸
濁液剤、錠剤、鼻孔噴霧剤、水性または油性の注射用滅
菌懸濁液のごとき滅菌注射液剤、または坐薬剤の形態を
有し得る。
【0074】懸濁液剤として経口投与する場合、これら
の組成物は、製薬業界で公知の方法に従って調製され、
賦形剤として微晶質セルロースを含み、懸濁化剤として
アルギン酸またはアルギン酸ナトリウムを含み、粘度向
上剤としてメチルセルロースを含み、また当業界で公知
の甘味料/香料を含む。易溶性(直ちに溶ける)錠剤を
調製する場合には、本発明の化合物は、微晶質セルロー
ス、リン酸二カルシウム、澱粉、ステアリン酸マグネシ
ウム、乳糖及び/または当業界で公知のその他の賦形剤
、結合剤、増量剤、崩壊剤、希釈剤及び潤滑剤を含む。
【0075】鼻孔エアゾールまたは吸入によって投与さ
れる場合には、本発明の組成物は、製薬業界で公知の方
法を用い、ベンジルアルコールまたはその他の適当な保
存剤、生体有効性を増進させる吸収促進剤、フルオロカ
ーボン及び/または当業界で公知のその他の可溶化剤ま
たは分散剤を使用して生理食塩水中の溶液剤として調製
される。
【0076】注射用の溶液剤または懸濁液剤は、非経口
投与可能な適当な無毒性希釈剤または溶媒、例えば、マ
ンニトール、1,3−ブタンジオール、水、リンゲル液
または生理食塩溶液、及び、適当な分散剤または湿潤剤
及び懸濁化剤、例えば合成モノ−またはジグリセリドの
ような無刺激性滅菌固定脂肪及びオレイン酸のような脂
肪酸を用いて公知の方法で調製され得る。
【0077】坐薬剤の形状で直腸投与される場合には、
本発明の組成物は、薬剤をカカオバター、合成グリセリ
ドエステルまたはポリエチレングリコールなどの適当な
無刺激性賦形剤と共に混合し、常温で固体であるが直腸
腔で液化及び/または溶解して薬剤を放出するように調
製される。
【0078】ヒトに経口投与されるときの本発明の組成
物の薬用量は、分服投与で体重1kgあたり1〜100
mgの範囲でよい。好ましい薬用量範囲は、体重1kg
あたり1〜10mgである。しかしながら、使用される
特定化合物の活性、該化合物の代謝安定性及び作用持続
性、治療を受ける患者の年齢、体重、全身の健康状態、
性別、食事、投与形態及び時間、***速度、併用薬、病
気の容態、などの多くの要因に基づいて、個々の患者に
応じて夫々の薬用量レベル及び投与頻度を調整する。
【0079】本発明はまた、本発明のHIV逆転写酵素
阻害化合物と1種以上のAIDS治療薬との併用を提案
する。例えば、感染以前及び/または感染以後の適当な
時期に、有効量の抗AIDSウイルス薬、免疫調節薬、
抗感染薬または表1のワクチンなどと共に本発明の化合
物を投与するのが有効であろう。
【0080】
【0081】実施例1 5−エチル−6−メチル−3−(2−ナフチルメチルア
ミノ)−2−(1H)−ピリジノンの製造段階A:5−
エチル−6−メチル−3−ニトロ−2−(1H)−ピリ
ジノンの製造 2−エチル−3−オキソブタナールナトリウム塩(7.
5g,55mmol)と、ニトロアセトアミド(6.6
g,63mmol)と、[氷酢酸(42mL)、水(1
00mL)及びピペリジン(72mL)から製造した]
水性ピペリジニウムアセテート(4.4mL)とを水(
45mL)に加えた混合物を室温で22時間撹拌した。 濾過して黄色沈澱物を採取し、空気乾燥して、8.0g
(80%)の5−エチル−6−メチル−3−ニトロ−2
−(1H)−ピリジノンを得た。
【0082】段階B:3−アミノ−5−エチル−6−メ
チル−2−(1H)−ピリジノンの製造5−エチル−6
−メチル−3−ニトロ−2−(1H)−ピリジノン(1
0g,55mmol)をメタノールとテトラヒドロフラ
ンとの混合物(100mL,1:1v/v)に溶解した
黄色溶液を、水素雰囲気下(50psi)で、7%パラ
ジウム−炭(0.7g)の存在下にて、室温で3.5時
間かけて触媒的に還元した。得られた混合物をセライト
の小型パッドを通して濾過した。濾過物を減圧(15ト
ル)下に濃縮して、5.7g(68%)の対応するアミ
ノピリドンを得た。
【0083】段階C:5−エチル−6−メチル−3−(
2−ナフチルメチルアミノ)−2−(1H)−ピリジノ
ンの製造 3−アミノ−5−エチル−6−メチル−2−(1H)−
ピリジノン(3.0g,20mmol)と、2−ブロモ
メチルナフタレン(4.4g,20mmol)と、トリ
エチルアミン(2.0g,20mmol)とを含むアセ
トニトリル混合物(200mL)を還流下で4時間加熱
した。得られた混合物を室温に冷却し、減圧(15トル
)下に濃縮した。次いで、残留物をシリカゲル(300
g)でのカラムクロマトグラフィーにかけた(メタノー
ル−クロロホルムで溶離、5:95v/v)。該当画分
を採取、濃縮して、2.4g(42%)のナフチルメチ
ルアミノピリドンを得た。
【0084】元素分析 C19H20N2Oとしての計算値:C,75.71;
H,7.02;N,9.30. 測定値:        C,75.73;H,6.7
1;N,9.13. 実施例2 3−[(2−ベンゾオキサゾリルメチル)アミノ]−5
−エチル−6−メチル−2−(1H)−ピリジノン3−
アミノ−5−エチル−6−メチル−2−(1H)−ピリ
ジノン(152mg,1.0mmol)と、2−クロロ
メチル−1,3−ベンゾオキサゾール(1.07mmo
l)と、トリエチルアミン(0.14mL,1.0mm
ol)とを含むアセトニトリル溶液(10mmL)を還
流下で24時間攪拌した。減圧下に濃縮した後に、残留
物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにか
けた。5%MeOH−95%CHCl3で溶離して、1
32gの生成物を得、この生成物をEtOH−水から再
結晶し、分析上純粋な生成物を95mg得た(融点20
2〜203℃、179℃で最初の融解があるが、その後
再度凝固)。
【0085】元素分析 C16H17N3O2としての計算値:C,67.83
;H,6.05;N,14.83. 測定値:        C,67.71;H,6.0
3;N,14.76. 実施例3 3−[(2−ベンゾチアゾリルメチル)アミノ]−5−
エチル−6−メチル−2−(1H)−ピリジノン3−ア
ミノ−5−エチル−6−メチル−2−(1H)−ピリジ
ノン(152mg,1.0mmol)と、2−クロロメ
チル−1.3−ベンゾチアゾール(184mg,1.0
mmol)と、トリエチルアミン(0.14mL,1.
0mmol)とを含む無水エタノール溶液(5mL)を
還流下で24時間撹拌した。濾過し、減圧下に濃縮した
後に、残留物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラ
フィーにかけた。4%MeOH−96%CHCl3で溶
離して、233mgの生成物を得た。EtOH−水から
再結晶して、分析上純粋な生成物(融点209〜210
℃)を77mg得た。
【0086】元素分析 C16H17N3OSとしての計算値:C,67.83
;H,6.05;N,14.83. 測定値:        C,67.71;H,6.0
3;N,14.70. 実施例4 3−[2−(ベンゾオキサゾール−2−イル)エチル]
−5−エチル−6−メチル−2−(1H)−ピリジノン
段階A:3−シアノ−5−エチル−6−メチル−2−(
1H)−ピリジノンの製造 J.Heterocyclic  Chem.,  2
4,  351(1987)に記載されている方法に従
って、2−エチル−3−オキソブタナールナトリウム塩
(37.5g,0.275mmol)と、シアノアセト
アミド(25.2g,0.30mmol)と、[氷酢酸
(4.2mL)、水(10mL)及びピペリジン(7.
2mL)から製造した]水性ピペリジニウムアセテート
(22mL)とを水(775mL)に加えた混合物を4
時間還流した。生成物が沈澱すると、氷酢酸(30mL
)を注意深く添加した(多数の発泡)。室温に冷却した
後に、生成物を濾過して採取し、冷水で洗浄し、空気乾
燥して、22.3g(50%)の生成物(融点237〜
240℃)を得た。
【0087】段階B:5−エチル−6−メチル−2−(
1H)−ピリジノン−3−カルボン酸の製造3−シアノ
−5−エチル−6−メチル−2−(1H)−ピリジノン
(4.86g,30mmol)を6N  HCl(10
0mL)に懸濁させた初期懸濁液を還流下で20時間加
熱した。冷却後に生成物を晶出し、濾過して採取し、冷
水で洗浄し、空気乾燥して、3.73g(69%)の生
成物を得た。
【0088】段階C:2−クロロ−5−エチル−6−メ
チルニコチン酸メチルの製造 5−エチル−6−メチル−2−(1H)−ピリジノン−
3−カルボン酸(3.62g,20mmol)と、五塩
化リン(4.38g,21mmol)との混合物を、窒
素雰囲気下にて100〜120℃に1.5時間加熱した
。冷却した残留物をクロロホルム(70mL)で希釈し
、次いでメタノール(15mL)を添加した。2〜16
時間撹拌した後に、この溶液を氷水中に注入した。有機
層を分離し、水及びNaHCO3飽和水溶液で続けて洗
浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、溶媒を蒸発さ
せた。この暗琥珀色の油状体をヘキサンに溶解し、木炭
パッドで濾過し、溶媒を蒸発させて、3.31g(78
%)の純粋生成物を淡黄色油状体として得た。
【0089】段階D:2−メトキシ−5−エチル−6−
メチルニコチン酸メチルの製造 窒素雰囲気下で無水メタノール(15mL)に溶解した
ナトリウム金属(0.55g,24mmol)の溶液に
、2−クロロ−5−エチル−6−メチルニコチン酸メチ
ル(3.18g,14.9mmol)を含む乾燥メタノ
ール溶液(5mL)を添加した。この溶液を還流し、出
発材料を消費するまで(約24時間)tlc(薄層クロ
マトグラフィー)でモニターした。冷却した混合物をジ
エチルエーテル(50mL)で希釈し、水及びNaHC
O3飽和水溶液で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾
過し、さらに溶媒を蒸発させて、2.28g(73%)
の純粋生成物を淡黄色油状体として得た。
【0090】段階E:2−メトキシ−3−ヒドロキシメ
チル−5−エチル−6−メチルピリジンの製造窒素雰囲
気下で2−メトキシ−5−エチル−6−メチルニコチン
酸メチル(2.28g,10.9mmol)を無水テト
ラヒドロフラン(50mL)に溶解した溶液に、水素化
リチウムアルミニウム(0.77g,20mmol)を
注意深く添加した。この混合物を15〜20時間還流さ
せた後に、Na2SO4飽和水溶液を注意深く添加して
冷却した反応混合物をクエンチした。この混合物を更に
THFで希釈し、乾燥し(Na2SO4)、瀘過し、つ
いで溶媒を蒸発させた。この残留物をエタノール/トル
エンで処理して、痕跡量の水を除去し、生成物がゆっく
り晶出するときにヘキサンと激しく混合して、1.30
g(66%)の生成物(融点53〜55℃)を得た。
【0091】段階F:2−メトキシ−5−エチル−6−
メチルニコチンアルデヒドの製造 活性二酸化マンガン(2.0g)を、2−メトキシ−3
−ヒドロキシメチル−5−エチル−6−メチルピリジン
(1.18g,6.5mmol)を含む乾燥ベンゼン溶
液(20mL)に添加して、5〜10時間還流させた。 中温懸濁液を無水Na2SO4のパッドで濾過し、蒸発
させて、1.05g(90%)の粘稠な油状体を得た。 このものは固化した。
【0092】段階G:2−[2(R/S)−ヒドロキシ
−2−(2−メトキシ−5−エチル−6−メチルピリジ
ン−3−イル)エチル]−ベンゾオキサゾールの製造ア
ルゴン雰囲気下で−100℃に冷却した2−メチルベン
ゾオキサゾール(226mg,1.7mmol)を含む
無水THF溶液(4mL)に、1.6Mのn−ブチルリ
チウム/ヘキサン(1.05mL)をゆっくり35分で
添加した。0.5時間後に、2−メトキシ−5−エチル
−6−メチルニコチンアルデヒド(300mg,1.7
mmol)を含む乾燥THF溶液(1mL)を滴下した
。反応混合物を室温に暖め、砕氷上に注入した。この混
合物をジエチルエーテルで抽出した。抽出物を一緒にし
て乾燥し(MgSO4)、  溶媒を除去して得た油状
体をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにか
けた。酢酸エチル/ヘキサン(1:19)で溶離して、
分析上純粋なラセミ生成物を340mg(65%)得た
(融点102〜103℃)。
【0093】元素分析 C18H20N2O3.0.1H2Oとしての計算値:
C,68.81;H,6.48;N,8.92.測定値
:        C,68.80;H,6.76;N
,8.95. 段階H:3−[2−(ベンゾオキサゾール−2−イル)
−エテニル]−5−エチル−6−メチル−2−(1H)
−ピリジノンの製造 窒素雰囲気下で、2−[2(R/S)−ヒドロキシ−2
−(2−メトキシ−5−エチル−6−メチルピリジン−
3−イル)エチル]ベンゾオキサゾール(72mg,0
.23mmol)と、ピリジン塩酸塩(133mg,1
.2mmol)との混合物を、予熱した油浴(165℃
)中に5分間置いた。反応フラスコを取出し、冷却し、
水を加えると、固体が得られた。この粗生成物をクロロ
ホルム中に抽出し、乾燥し(MgSO4)、溶媒を蒸発
させて、49mg(75%)の純粋生成物を得た。 メタノールから再結晶して、分析上純粋な生成物(融点
262〜264℃)を15mg得た。
【0094】元素分析 C17H16N2O2としての計算値:C,72.83
;H,5.75;N,10.00. 測定値:        C,72.93;H,5.9
5;N,9.99. 段階I:3−[2−(ベンゾオキサゾール−2−イル)
エチル]−5−エチル−6−メチル−2−(1H)−ピ
リジノンの製造 純度80%の3−[2−(ベンゾオキサゾール−2−イ
ル)エテニル]−5−エチル−6−メチル−2−(1H
)−ピリジノン(200mg)を含むメタノール/エタ
ノール/THF溶液(25mL,1:1:1)を5%パ
ラジウム/炭で4時間大気圧下で水素化した。触媒を濾
過して除去した後に、溶媒を蒸発させ、残留物をシリカ
ゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにかけた。2%
メタノール−98%クロロホルムで溶離して、分析上純
粋な生成物(融点155〜156.5℃)を75mg得
た。
【0095】元素分析 C17H18N2O2としての計算値:C,72.31
;H,6.43;N,9.92. 測定値:        C,72.45;H,6.5
2;N,9.99. 実施例5:実施例4の生成物の他のより簡単な合成方法
は以下の通りである。
【0096】段階A:3−シアノ−5−エチル−6−メ
チル−2−(1H)−ピリジンの製造 J.  Heterocyclic  Chem.,2
4,351(1987)に記載されている方法に従って
、2−エチル−3−オキソブタノールナトリウム塩(3
7.5g,0.275mol)と、シアノアセトアミド
(25.2g,0.30mol)と、[氷酢酸(4.2
mL)、水(10mL)及びピペリジン(7.2mL)
から製造した]水性ピペリジニウムアセテート(22m
L)とを水(775mL)に加えた混合物を4時間還流
させた。生成物が沈澱すると、氷酢酸(30mL)を注
意深く添加した(多数の発泡)。室温に冷却した後に、
生成物を瀘過して採取し、冷水で洗浄し、空気乾燥して
、22.3g(50%)の生成物(融点237〜240
℃)を得た。
【0097】新規段階B:2−クロロ−3−シアノ−5
−エチル−6−メチルピリジンの製造 3−シアノ−5−エチル−6−メチル−2−(1H)−
ピリジノン(22.9g,0.141mol)と、五塩
化リン(33.1g,0.159mol)とを均質混合
し、1時間で110〜120℃に加熱した。液化固体を
氷水上に注入し、半固体をクロロホルム中に抽出した。 この抽出物を水及びNaHCO3飽和水溶液で洗浄し、
乾燥し(Na2SO4)、濾過して、蒸発させた。この
琥珀色の油状体をヘキサンに溶解し、木炭パッドで濾過
するときに不溶性物質を除去した。溶媒を除去して、固
化した淡黄色油状体(17.7g)を得た。この固体を
冷ヘキサンを加えて激しく混合して、15.6g(61
%)の純粋生成物(融点63〜64℃)を得た。
【0098】新規段階C:2−メトキシ−3−シアノ−
5−エチル−6−メチルピリジンの製造ナトリウム金属
(3.25g,0.141mol)を窒素雰囲気下で乾
燥メタノール(100mL)に溶解した。完全に溶解す
ると、2−クロロ−3−シアノ−5−エチル−6−メチ
ルピリジン(17.95g,99.4mmol)を含む
乾燥メタノールのスラリー(70mL)を添加して、反
応混合物を15〜20時間60℃に暖めた。反応混合物
を冷却した後に、ジエチルエーテル(250mL)と水
(200mL)とを添加した。エーテル層を分離し、水
で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させ
て、淡黄色の固体(17.5g)を得た。この固体を冷
ヘキサンを加えて激しく混合して、14.4g(82%
)の純粋生成物(融点59〜61℃)を得た。
【0099】新規段階D:2−メトキシ−5−エチル−
6−メチル−ニコチンアルデヒドの製造窒素雰囲気下で
−70℃に冷却した2−メトキシ−3−シアノ−5−エ
チル−6−メチルピリジン(1.0g,5.68mmo
l)を含む乾燥テトラヒドロフラン溶液(50mL)に
、1.3Mの水素化ジイソブチルアルミニウム/THF
(17.4mL,22.7mmol)を添加した。得ら
れた混合物を室温に暖め、15〜20時間撹拌した。反
応混合物を1Nの塩酸で酸性にし、次いで水性重炭酸ナ
トリウムで中和した。その後、水を加え、生成物をジエ
チルエーテル中に抽出した。エーテル抽出物を乾燥し(
Na2SO4)、濾過して、溶媒を蒸発させた。この残
留物をシリカゲルでのフラッシュクロマトグラフィーに
かけ、10%ジエチルエーテル/ペンタンで溶離して、
610mg(61%)の生成物を得た。
【0100】段階E(前述の段階G):2−[2(R/
S)−ヒドロキシ−2−(2−メトキシ−5−エチル−
6−メチルピリジン−3−イル)エチル]−ベンゾオキ
サゾールの製造 アルゴン雰囲気下で−100℃に冷却した2−メチルベ
ンゾオキサゾール(226mg,1.7mmol)を含
む無水THF溶液(4mL)に、1.6Mのn−ブチル
リチウム/ヘキサン(1.05mL)を35分でゆっく
り加えた。0.5時間後に、2−メトキシ−5−エチル
−6−メチルニコチンアルデヒド(300mg,1.7
mmol)を含む乾燥THF溶液(1mL)を滴下した
。反応混合物を室温に暖め、砕氷上に注入した。この混
合物をジエチルエーテルで抽出した。一緒にした抽出物
を乾燥し(MgSO4)、溶媒を除去すると、油状体が
得られ、この油状体をシリカゲルでのフラッシュクロマ
トグラフィーにかけた。酢酸エチル/ヘキサン(1:1
9)で溶離して、分析上純粋なラセミ生成物(融点10
2〜103℃)を340mg(65%)得た。
【0101】元素分析 C18H20N2O3・0.1H2Oとしての計算値:
C,68.81;H,6.48;N,8.92.測定値
:        C,68.80;H,6.76;N
,8.95. 段階F(前述の段階H):3−[2−(ベンゾオキサゾ
ール−2−イル)−エテニル]−5−エチル−6−メチ
ル−2−(1H)−ピリジノンの製造 窒素雰囲気下で、2−[2(R/S)−ヒドロキシ−2
−(2−メトキシ−5−エチル−6−メチルピリジン−
3−イル)エチル]ベンゾオキサゾール(72mg,0
.23mmol)と、ピリジン塩酸塩(133mg,1
.2mmol)との混合物を、予熱した油浴(165℃
)中に5分間置いた。反応フラスコを取出し、冷却し、
水を加えると、固体が得られた。この粗生成物をクロロ
ホルム中に抽出し、乾燥し(MgSO4)、溶媒を蒸発
させて、49mg(75%)の純粋生成物を得た。 メタノールから再結晶して、分析上純粋な生成物(融点
262〜264℃)を15mg得た。
【0102】元素分析 C17H16N2O2としての計算値:C,72.83
;H,5.75;N,10.00. 測定値:        C,72.93;H,5.9
5;N,9.99. 段階G(前述の段階I):3−[2−(ベンゾオキサゾ
ール−2−イル)エチル]−5−エチル−6−メチル−
2−(1H)−ピリジノンの製造 純度80%の3−[2−(ベンゾオキサゾール−2−イ
ル)エテニル]−5−エチル−6−メチル−2−(1H
)−ピリジノン(200mg)を含むメタノール/エタ
ノール/THF溶液(25mL,1:1:1)を、5%
バラジウム/炭を使用して大気圧下で4時間水素化した
。触媒を濾去した後に、溶媒を蒸発させ、残留物をシリ
カゲルでのフラッシュクロマトグラフィーにかけた。 2%メタノール−98%クロロホルムで溶離して、分析
上純粋な生成物(融点155〜156.5℃)を75m
g得た。
【0103】元素分析 C17H18N2O2としての計算値:C,72.31
;H,6.43;N,9.92. 測定値:        C,72.45;H,6.5
2;N,9.99. 実施例6 3−[2−(4,7−ジメチルベンゾオキサゾール−2
−イル)エチル]−5−エチル−6−メチル−2(1H
)−ピリジノン 段階A:2−メトキシ−3−[2−(4,7−ジメチル
ベンゾオキサゾール−2−イル)エテニル]−5−エチ
ル−6−メチルピリジンの製造 [(4,7−ジメチルベンゾオキサゾール−2−イル)
メチル]トリフェニルホスホニウムクロライド(485
mg、1.06mmol)[2−クロロメチル−4,7
−ジメチルベンゾオキサゾールを等モル量のトリフェニ
ルホスフィンと共に還流トルエン中で15〜25時間加
熱して製造]を乾燥テトラヒドロフラン(8mL)に懸
濁させた懸濁液に、水素化ナトリウム(鉱油中に60%
存在、47mg、1.15mmol)を25℃の窒素雰
囲気下で添加した。15分後、固体状の2−メトキシ−
5−エチル−6−メチルニコチンアルデヒド(197m
g、1.15mmol)を黄色懸濁液に添加した。この
反応混合物を還流下に15〜25時間加熱した。冷却後
、この反応混合物をクロロホルムで稀釈し、水で洗浄し
、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、溶剤を蒸発させた
。得られた残留物をシリカゲルでのフラッシュクロマト
グラフィーにかけ、生成物をクロロホルムで溶離し、1
78mg(55%)のシス/トランス混合生成物を油状
体として得た。
【0104】段階B:2−メトキシ−3−[2−(2−
4,7−ジメチルベンゾオキサゾール−2−イル)エチ
ル]−5−エチル−6−メチルピリジンの製造未精製の
シス/トランス2−メトキシ−3−[2−4,7−ジメ
チルベンゾオキサゾール−2−イル)エテニル]−5−
エチル−6−メチルピリジン(178mg、0.55m
mol)をメタノール(4mL)及びテトラヒドロフラ
ン(5mL)に溶解させた溶液に5%パラジウム−炭(
67mg)を加え、この溶液を大気圧下で5〜15時間
水素化した。触媒を濾過により除去し、溶液を蒸発させ
て161mg(89%)の生成物を油状体として得た。
【0105】段階C:3−[2−(4,7−ジメチルベ
ンゾオキサゾール−2−イル)エチル]−5−エチル−
6−メチル−2(1H)−ピリジノンの製造未精製の2
−メトキシ−3−[2−(4,7−ジメチルベンゾオキ
サゾール−2−イル)エチル]−5−エチル−6−メチ
ルピリジン(161mg、0.49mmol)とピリジ
ン塩酸塩(574mg、4.97mmol)との混合物
を、140℃に予熱した油浴中で15分間暖めた。冷却
した残留物を水で稀釈し、生成物をクロロホルム中に抽
出した。この抽出物を乾燥し(Na2SO4)、濾過し
、溶剤を蒸発させた。得られた残留物をシリカゲルでの
クロマトグラフィーにかけ、0.5〜2.5%のメタノ
ール/クロロホルム濃度勾配で溶離を行なって65mg
の純粋生成物を得た。ジエチルエーテルからの晶出によ
り、融点151.5〜153℃の生成物38mgを得た
【0106】元素分析 C19H22N2O2・0.15H2Oとしての計算値
:C  72.88;H  7.18;N  8.95
.測定値:        C  72.89;H  
7.16;N  8.87. 実施例7 3−[((4,7−ジメチルベンゾオキサゾール−2−
イル)メチル)アミノ]−5−エチル−6−メチル−2
(1H)−ピリジノン 段階A:2−クロロメチル−4,7−ジメチルベンゾオ
キサゾールの製造 2,5−ジメチル−6−アミノフェノール(0.67g
、4.9mmol)の塩化メチレン溶液に、固体のエチ
ル2−クロロイミノアセテート塩酸塩(0.85g、4
.9mmol)を添加した。得られたスラリーを室温で
18時間攪拌し、その後ケイソウ土のプラグを通して濾
過し、減圧(15トル)下に濃縮した。固体残留物をシ
リカゲル(50g)でのカラムクロマトグラフィーにか
けた(1%メタノール/クロロホルムで溶離)。該当画
分を採取及び濃縮して0.85g(89%)のベンゾオ
キサゾールを得た。
【0107】段階B:3−[((4,7−ジメチルベン
ゾオキサゾール−2−イル)メチル)アミノ]−5−エ
チル−6−メチル−2−(1H)−ピリジノンの製造3
−アミノ−5−エチル−6−メチル−2−(1H)−ピ
リジノン(0.23g、1.5mmol)と、2−クロ
ロメチル−4,7−ジメチルベンゾオキサゾール(0.
29g、1.5mmol)と、ジイソプロピルエチルア
ミン(0.39g、3mmol)とをアセトニトリル(
50mL)に加えた混合物を窒素雰囲気中で12時間還
流させた。得られた混合物を減圧(15トル)下に濃縮
した。次いで、残留物をシリカゲル(100g)でのカ
ラムクロマトグラフィーにかけた(4%メタノール/ク
ロロホルムで溶離)。該当画分を採取及び濃縮して0.
2g(44%)のベンゾオキサゾリルメチルアミノピリ
ドンを得た。
【0108】元素分析 C18H21N3O2としての計算値:C  69.4
3;H  6.80;N  13.49.測定値:  
      C  69.32;H  6.66;N 
 13.47. 実施例8 5−エチル−6−メチル−3−(2−ナフチルメチルア
ミノ)−2−(1H)−ピリジンチオン段階A:2−ク
ロロ−5−エチル−6−メチル−3−ニトロピリジンの
製造 5−エチル−6−メチル−3−ニトロ−2−(1H)−
ピリジノン(2.38g、13mmol)と五塩化リン
(3.3g、15.6mmol)との混合物を窒素雰囲
気中で15分間140〜150℃に加熱した。次いで、
得られた褐色油状体を水で処理し、生成物をクロロホル
ム中に抽出した。有機抽出物をブラインで3回洗浄し、
無水硫酸ナトリウムで乾燥し、濾過し、減圧(15トル
)下に濃縮した。残留物を小型のシリカゲルプラグに通
し、2%メタノール/クロロホルムで溶離を行なった。 該当画分を採取及び濃縮して、1.5g(57.5%)
の対応するクロロピリジンを透明な淡褐色油状体として
得た。
【0109】段階B:2−tert−ブチルチオ−5−
エチル−6−メチル−3−ニトロピリジンの製造水素化
ナトリウム(0.23g、9.8mmol)をジメチル
ホルムアミド(DMF、20mL)に懸濁させた懸濁液
に、窒素雰囲気下で2−メチル−2−プロパンチオール
(1mL、8mmol)を添加した。室温で15分間攪
拌後、透明な溶液が得られた。次に、2−クロロ−5−
エチル−6−メチル−3−ニトロピリジン(1.5g、
7.5mmol)をDMF(2mL)に溶解させた溶液
を添加したが、その際反応混合物の色は濃緑から黒に変
化した。添加完了後、混合物を更に15分間撹拌してか
ら減圧(0.1トル)下に濃縮した。残留物をシリカゲ
ルでのカラムクロマトグラフィーにかけ、60%クロロ
ホルム/ヘキサンで溶離を行なった。該当画分を採取及
び濃縮して0.5g(26%)の対応する2−tert
−ブチルチオピリジンを鮮黄色固体として得た。
【0110】段階C:3−アミノ−2−tert−ブチ
ルチオ−5−エチル−6−メチルピリジンの製造2−t
ert−ブチルチオ−5−エチル−6−メチル−3−ニ
トロピリジン(0.5g,2mmol)を室温でメタノ
ール(50mL)に溶解した黄色溶液に、ヒドロ亜硫酸
ナトリウム(Na2S2O4、2.5g、14mmol
)  の水溶液(25mL)を添加した。得られた白色
懸濁液を更に5分間撹拌し、減圧(15トル)下に濃縮
した。残留固体をクロロホルムを加えて3回激しく混合
し、抽出物を一緒にして、硫酸ナトリウムで乾燥し、減
圧(15トル)下に濃縮した。次いで、得られた残留物
を小型のシリカゲルプラグに通して、3%メタノール/
クロロホルムで溶離した。該当画分を採取、濃縮して、
0.3g(68%)のアミノピリジンを得た。
【0111】段階D:2−tert−ブチルチオ−5−
エチル−6−メチル−3−(2−ナフチルメチルアミノ
)ピリジンの製造 3−アミノ−2−tert−ブチルチオ−5−エチル−
6−メチルピリジン(0.15g,0.67mmol)
と、2−ブロモメチルナフタレン(0.15g,0.6
7mmol)と、ジイソプロピルエチルアミン(86m
g,0.67mmol)とを含むアセトニトリル混合物
(5mL)を窒素雰囲気下で16時間還流させた。得ら
れた混合物を減圧(15トル)下に濃縮した。残留物を
シリカゲル(50g)でのカラムクロマトグラフィーに
かけた(1%メタノール/クロロホルムで溶離)。該当
画分を採取、濃縮して、98mg(40%)のナフチル
メチルアミノピリジンを得た。
【0112】段階E:5−エチル−6−メチル−3−(
2−ナフチルメチルアミノ)−2−(1H)−ピリジン
チオンの製造 2−tert−ブチルチオ−5−エチル−6−メチル−
3−(2−ナフチルメチルアミノ)ピリジン(98mg
,0.27mmol)と、ピリジン塩酸塩(0.45g
,3.8mmol)との混合物を、気体の発生が停止す
るまで(約45分)、窒素雰囲気下で140℃に加熱し
た。水を加え、得られた混合物を3度クロロホルムで抽
出した。有機抽出物を一緒にし、無水硫酸ナトリウムで
乾燥し、濾過し、減圧(15トル)下に濃縮した。次い
で、残留物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー
にかけた(2%メタノール/酢酸エチルで溶離)。該当
画分を採取、濃縮して、32mg(36%)のピリジン
チオンを得た。
【0113】元素分析 C19H20N2S・0.25EtOAcとしての計算
値:C,72.68;H,6.71;N,8.48.測
定値:        C,72.41;H,6.59
;N,8.86. 実施例9 3−[(ベンゾオキサゾール−2−イル)メトキシ]−
5−エチル−6−メチル−2(1H)−ピリジノン段階
A:2−クロロ−3−ニトロ−5−エチル−6−メチル
ピリジンの製造 窒素雰囲気下で、3−ニトロ−5−エチル−6−メチル
ピリジン−2(1H)−オン(0.91g,5.0mm
ol)と、五塩化リン(1.25g,6.0mmol)
との混合物を0.5時間140℃に加熱した。冷却した
混合物をクロロホルム及び氷水で希釈した。次いで、分
離したクロロホルム層を水及びNaHCO3飽和水溶液
で洗浄し、乾燥した(Na2SO4)。木炭パッドで濾
過した後に、溶媒を蒸発させて、672mg(67%)
の生成物を得た。
【0114】段階B:2−メトキシ−3−ニトロ−5−
エチル−6−メチルピリジンの製造 窒素雰囲気下でナトリウム金属(100mg,4.3m
mol)をメタノール(5mL)に溶解した。2−クロ
ロ−3−ニトロ−5−エチル−6−メチルピリジン(6
77mg,3.37mmol)を含むメタノール溶液(
5mL)を滴下した。反応混合物を4時間50℃に暖め
た。反応混合物を冷却し、ジエチルエーテルで希釈し、
エーテル層を水で洗浄し、乾燥し(Na2SO4)、木
炭パッドで濾過し、蒸発させて、535mg(80%)
の生成物を得た。
【0115】段階C:2−メトキシ−3−アミノ−5−
エチル−6−メチルピリジンの製造 2−メトキシ−3−ニトロ−5−エチル−6−メチルピ
リジン(535mg,2.72mmol)をメタノール
(8mL)及びテトラヒドロフラン(8mL)に溶解さ
せた溶液に5%パラジウム−炭(83mg)を加え、こ
の溶液を大気圧下で5時間水素化した。触媒を濾去し、
溶媒を蒸発させて、436mg(98%)の油性生成物
を得た。
【0116】段階D:2−メトキシ−3−ヒドロキシ−
5−エチル−6−メチルピリジンの製造2−メトキシ−
3−アミノ−5−エチル−6−メチルピリジン(171
mg,1.05mmol)のバッチを5%水性硫酸(4
mL)に溶解し、氷浴中で冷却し、次いで亜硝酸ナトリ
ウム(78mg,1.13mmol)の水溶液(1mL
)を滴下した。0.5時間後に、得られた混合物を11
0℃に暖めた5%水性硫酸(6mL)に滴下した。この
溶液を0.5時間攪拌し、冷却し、生成物をクロロホル
ム中に抽出し、次いで乾燥し(Na2SO4)、濾過し
、蒸発させて、77mg(43%)の生成物を得た。
【0117】段階E:3−[(ベンゾオキサゾール−2
−イル)メトキシ]−2−メトキシ−5−エチル−6−
メチルピリジンの製造 60%の水素化ナトリウムを含んでいる鉱油(24mg
,0.6mmol)を、2−メトキシ−3−ヒドロキシ
−5−エチル−6−メチルピリジン(77mg,0.4
6mmol)を含む乾燥ジメチルホルムアミド溶液(2
mL)に添加した。気体の発生が停止した後に、2−(
クロロメチル)ベンゾオキサゾール(100mg,0.
6mmol)を添加し、反応混合物を1時間60℃に暖
めた。次いで反応混合物を冷却し、ジエチルエーテルで
希釈し、エーテル抽出物を水で洗浄し、乾燥し(Na2
SO4)、濾過し、蒸発させて、151mgの未精製混
合物を得た。この混合物をシリカゲルでのフラッシュク
ロマトグラフィーにかけて、0.5%メタノール/クロ
ロホルムで溶離した。一緒にした該当画分から46mg
(32%)の油性生成物を得た。
【0118】段階F:3−[(ベンゾオキサゾール−2
−イル)メトキシ]−5−エチル−6−メチルピリジン
−2(1H)−オンの製造 3−[(ベンゾオキサゾール−2−イル)メトキシ]−
2−メトキシ−5−エチル−6−メチルピリジン(14
0mg,0.47mmol)を塩化メチレン(5mL)
に溶解し、窒素雰囲気下に氷浴中で冷却した。1M三臭
化硼素(2.3mL,2.3mmol)を含むヘキサン
をこの溶液に添加して、反応混合物を0.75時間で室
温まで暖めた。この混合物を氷浴中で再度冷却し、Na
HCO3 飽和水溶液(5mL)を添加して反応を停止させた。塩
化メチレン層を乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発
させた。残留物をジエチルエーテルを加えて激しく混合
して、69mgの未精製生成物を得た。メタノールから
再結晶して、60mg(45%)の生成物(融点198
〜200℃)を得た。
【0119】元素分析 C16H16N2O3としての計算値:C,67.59
;H,5.67;N,9.86. 測定値:        C,67.59;H,5.6
6;N,9.83. 実施例10 3−{[(ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]メ
チル}−5−エチル−6−メチル−2−(1H)−ピリ
ジン 段階A:2−メトキシ−3−(アミノメチル)−5−エ
チル−6−メチルピリジンの製造 2−メトキシ−3−シアノ−5−エチル−6−メチルピ
リジン(344mg,1.95mmol)をメタノール
(8mL)に溶解させた溶液に5%パラジウム−炭(1
00mg)を含む4.9MメタノールHCl(5mL)
を加え、この溶液を大気圧下で10〜20時間水素化し
た。触媒を濾去し、溶媒を蒸発させた。この残留物を水
酸化ナトリウムで塩基性にし、生成物を塩化メチレン中
に抽出し、乾燥し(Na2SO4)、濾過し、蒸発させ
て、313mg(89%の収率)の油性生成物を得た。
【0120】段階B:2−メトキシ−3−{[(ベンゾ
オキサゾール−2−イル)アミノ]メチル}−5−エチ
ル−6−メチルピリジンの製造 窒素雰囲気下で2−メトキシ−3−(アミノメチル)−
5−エチル−6−メチルピリジン(98mg,0.54
mmol)を含んでいるメタノール溶液(1mL)に、
2−クロロベンゾオキサゾール(0.07mL,0.6
1mmol)を添加し、次いでトリエチルアミン(0.
076mL,0.55mmol)を添加した。2時間後
に、生成物は晶出し始めた。混合物を12時間撹拌して
、生成物(133mg,82%)を濾過して採取した。 この物質をジエチルエーテルに溶解し、木炭パッドで濾
過し、ヘキサンをこの溶液に加えた。エーテルが沸騰蒸
発するにつれて生成物が晶出し、96mgの生成物(融
点141.5〜142.5℃)を得た。
【0121】元素分析 C17H19N3O2としての計算値:C,68.67
;H,6.44;N,14.13. 測定値:        C,68.68;H,6.3
6;N,14.07. 段階C:3−{[(ベンゾオキサゾール−2−イル)ア
ミノ]メチル}−5−エチル−6−メチル−2−(1H
)−ピリジノンの製造 窒素雰囲気下で、2−メトキシ−3−{[(ベンゾオキ
サゾール−2−イル)アミノ]メチル}−5−エチル−
6−メチルピリジン(80mg,0.269mmol)
と、ピリジン塩酸塩(335mg,2.9mmol)と
の混合物を、150℃に予熱した油浴中で5分間暖めた
。この固化した混合物を冷却し、水で希釈し、未精製の
沈澱生成物を濾過して採取した。この物質を塩化メチレ
ンに溶解し、木炭パッドで濾過し、次いでヘキサンで希
釈した。塩化メチレンが沸騰蒸発するにつれて生成物が
晶出し、40mg(53%)の生成物(融点211〜2
13℃)を得た。
【0122】元素分析 C16H17N3O2としての計算値:C,67.82
;H,6.05;N,14.83. 測定値:        C,68.08;H,6.0
3;N,14.86. 実施例11 3−{[(ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]メ
チル}−5−エチル−6−メチル−2−(1H)−ピリ
ジンチオン ステップA:2−t−ブチルチオ−3−シアノ−5−エ
チルピリジンの製造 乾燥ジメチルホルムアミド(5ml)中の鉱油中水素化
ナトリウム60%(158mg、3.85mmol)懸
濁液にt−ブチルメルカプタン(0.40ml、3.5
5mmol)を加えた。10分後、ガスの発生が停止し
た時点で2−クロロ−3−シアノ−5−エチル−6−メ
チルピリジン(542mg、3.0mmol)を加えた
。1時間撹拌した後水を加え、生成物をジエチルエーテ
ル中に抽出した。この抽出物を(Na2SO4で)乾燥
し、濾過し、溶媒を除去すると、融点63〜66°Cの
結晶質生成物が648mg(92%)得られた。
【0123】ステップB:2−t−ブチルチオ−3−(
アミノメチル)−5−エチル−6−メチルピリジンの製
造 ジエチルエーテル(10ml)中の水素化アルミニウム
リチウム(54mg、1.42mmol)懸濁液に、窒
素雰囲気下で、ジエチルエーテル(6ml)中の2−t
−ブチルチオ−3−シアノ−5−エチルピリジン(22
2mg、0.95mmol)溶液を滴下した。室温で3
.5時間攪拌した後、反応を硫酸ナトリウム飽和水溶液
で制止し、エーテル層を(Na2SO4で)乾燥し、濾
過し、蒸発処理すると、油状粗生成物が219mg(9
6%)得られた。
【0124】ステップC:2−t−ブチルチオ−3−{
[(ベンゾオキサゾール−2−イル)アミノ]メチル}
−5−エチル−6−メチル−ピリジンの製造メタノール
(2ml)中の粗2−t−ブチルチオ−3−(アミノメ
チル)−5−エチル−6−メチルピリジン(219mg
、0.9mmol)溶液に、2−クロロベンゾオキサゾ
ール(0.12ml、1.0mmol)を加え、次いで
トリエチルアミン(0.14ml、1.0mmol)を
加えた。12時間撹拌した後溶媒を蒸発させ、残留物を
ジエチルエーテル中に溶解し、これを水で洗浄し、(N
a2SO4で)乾燥し、濾過し、蒸発させた。この粗残
留物を12%酢酸エチル/ヘキサンで溶離するシリカゲ
ルフラッシュクロマトグラフィーにかけた。適当なフラ
クションを組合わせ、溶媒を蒸発させ、残留物をヘキサ
ンで粉砕すると、融点141〜143°Cの純粋な生成
物が114mg(35%)得られた。
【0125】C30H25N3OSの元素分析:計算値
:C,67.57;H,7.09;N,11.82。
【0126】測定値:C,67.78;H,7.21;
N,11.77。
【0127】ステップD:3−{[(ベンゾオキサゾー
ル−2−イル)アミノ]−メチル}−5−エチル−6−
メチルピリジン−2(1H)−チオンの製造2−t−ブ
チルチオ−3−{[ベンゾオキサゾール−2−イル)ア
ミノ]メチル}−5−エチル−6−メチルピリジン(7
8mg、0.22mmol)とピリジンヒドロクロリド
(325mg、2.81mmol)との混合物を、予加
熱した油浴中で25分間150°Cで温めた。この混合
物を冷却し、水で希釈し、黄色沈澱生成物を濾過によっ
て回収した。この残留物を塩化メチレン中に溶解し、木
炭パッドで濾過し、その後ヘキサンを加え、塩化メチレ
ンを沸騰除去すると生成物が結晶化して、融点238〜
240°Cの生成物が42mg得られた(収率64%)
【0128】C16H17N3OSの元素分析:計算値
:C,64.18;H,5.72;N,14.04。
【0129】測定値:C,63.86;H,5.69;
N,13.81。
【0130】実施例12 3−{[1−ナフチルアミノ]メチル}−5−エチル−
6−メチル−2−(1H)−ピリジリノンステップA:
2−メトキシ−3−{[1−ナフチルアミノ]メチル}
−5−エチル−6−メチルピリジンの製造p−トルエン
スルホン酸(〜5mg)含有エタノール(1ml)に2
−メトキシ−5−エチル−6−メチル−ニコチンアルデ
ヒド(100mg、0.6mmol)及び1−アミノ−
ナフタレン(80mg、0.6mmol)を溶解した溶
液を60°Cで5〜15時間温め、次いで冷却し、水素
化ホウ素ナトリウム(40mg、1.0mmol)を加
えた。0.5時間後、この反応混合物を水で希釈し、希
塩酸水溶液で酸性化し、生成物をジエチルエーテル中に
抽出した。この抽出物を(MgSO4で)乾燥し、木炭
パッドで濾過し、蒸発処理すると緑色がかった油状物質
が177mg得られた。この残留物をメタノールで粉砕
すると、融点82〜83°Cの結晶質生成物が40mg
得られた。
【0131】C20H22N2Oの元素分析:計算値:
C,77.48;H,7.28;N,9.04。
【0132】測定値:C,77.42;H,7.18;
N,8.94。
【0133】ステップB:3−{[1−ナフチルアミノ
]メチル}−5−エチル−6−メチル−2−(1H)−
ピリジノンの製造 2−メトキシ−3−{[1−ナフチルアミノ]メチル}
−5−エチル−6−メチルピリジン(125mg、0.
41mmol)とピリジンヒドロクロリド(500mg
、4.3mmol)との混合物を145〜160°Cで
20分間温めた。この反応混合物を冷却し、水を加え、
希塩酸水溶液で酸性化した。次いで、生成物をクロロホ
ルム中に抽出した。このクロロホルム抽出物を濃縮し、
残留物を5%メタノール/95%クロロホルムで溶離す
るシリカゲルフラッシュクロマトグラフィーにかけた。 適当なフラクションを組合わせて蒸発処理した。残留物
をジエチルエーテルで粉砕すると、融点165〜167
°Cの生成物が18.9mg(15%)得られた。
【0134】C19H20N2Oの元素分析:計算値:
C,78.05;H,6.90;N,9.58。
【0135】測定値:C,77.81;H,7.11;
N,9.22。
【0136】実施例13 3−[2−(ベンゾオキサゾール−2−イル)エチル]
−5−エチル−6−メチルピリジン−2(1H)−チオ
ン 3−[2−(ベンゾオキサゾール−2−イル)エチル]
−5−エチル−6−メチルピリジン−2(1H)−オン
(150mg、0.53mmol)と2,4−ビス(4
−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホ
スフェタン−2,4−ジスルフィド(Lawesson
試薬)(485mg、1.2mmol)との乾燥トルエ
ン(4ml)中混合物を6〜10時間還流にかけた。溶
媒を蒸発させ、反応残留物を0.5%メタノール/クロ
ロホルムで溶離するシリカゲルフラッシュクロマトグラ
フィーにかけた。適当なフラクションを組合わせて酢酸
エチルから結晶化させると、不純物を少し含む生成物が
80mg得られた。この物質をクロロホルムで溶離しな
がら再びシリカゲルクロマトグラフィーにかけた。適当
なフラクションを組合わせ、溶媒を蒸発させ、溶解を完
全にするのに十分な量の塩化メチレンを加えた後で、残
留物を沸騰ジエチルエーテルから再結晶化させると、融
点199〜201°Cの純粋生成物が39mg(24%
)得られた。 C17H18N2OSの元素分析: 計算値:C,68.42;H,6.O8;N,9.39
【0137】測定値:C,68.82;H,5.86;
N,9.32。
【0138】実施例14 3−{[N−フタルイミドメチル]アミノ}−5−エチ
ル−6−メチルピリジン−2(1H)−オン無水エタノ
ール(1.5ml)中の3−アミノ−5−エチル−6−
メチルピリジン−2(1H)−オン(73mg、0.4
8mmol)懸濁液に、窒素雰囲気下で、N−(ヒドロ
キシメチル)フタルイミド(89mg、0.50mmo
l)を加えた。この混合物を3時間還流にかけると、そ
の間に試薬が完全に溶解し、次いで明るい黄色の生成物
が沈澱した。冷却後に沈澱生成物を濾過によって回収し
、エタノール及びジエチルエーテルで濯ぐと融点245
〜247°Cの生成物が130mg(87%)得られた
【0139】C17H17N3O3の元素分析:計算値
:C,65.58;H,5.51;N,13.50。
【0140】測定値:C,65.42;H,5.52;
N,13.51。
【0141】実施例15 3−(2−フタルイミドエチル)−5−エチル−6−メ
チルピリジン−2(1H)−オン ステップA:2−メトキシ−3−(2−アミノ−1−(
R/S)−ヒドロキシエチル)−5−エチル−6−メチ
ルーピリジンの製造 2−メトキシ−5−エチル−6−メチル−ニコチンアル
デヒド(1.05g、5.86mmol)とヨウ化亜鉛
(10mg)含有シアン化トリメチルシリシル(0.8
5ml、6.37mmol)との混合物を窒素雰囲気下
室温で2時間撹拌した。この液体を無水ジエチルエーテ
ルで希釈し、濾過し、次いで窒素下でジエチルエーテル
(15ml)中の水素化アルミニウムリチウム(225
mg、5.9mmol)懸濁液に滴下した。2時間後、
硫酸ナトリウム飽和水溶液で反応を制止し、塩化メチレ
ンで希釈し、濾過し、溶媒を蒸発させると半固体物質が
得られた。この残留物を低温ジエチルエーテルで粉砕し
、濾過によって結晶質生成物を回収した。その量は34
6mg(28%)であった。
【0142】ステップB:2−メトキシ−3−(2−フ
タルイミド−1−(R/S)−ヒドロキシエチル)−5
−エチル−6−メチルピリジンの製造 エタノール(5ml)中の2−メトキシ−3−(2−ア
ミノ−1−(R/S)ヒドロキシエチル)−5−エチル
−6−メチルピリジン(345mg、1.64mmol
)懸濁液にN−(カルボエトキシ)−フタルイミド(3
73mg、1.70mmol)を加えた。この反応混合
物を6時間撹拌して懸濁物質を溶解させた。溶媒を蒸発
させ、粘稠残留物を酢酸エチル/ジエチルエーテルで粉
砕すると生成物が結晶化した。これを濾過すると融点1
34〜135°Cの純粋生成物が273mg(49%)
得られた。これらの母液をシリカゲルフラッシュクロマ
トグラフィーにかけて20%酢酸エチル/80%ヘキサ
ンで溶離すると、更に83mg(15%)の生成物が得
られた。
【0143】C19H20N2O4の元素分析:計算値
:C,67.04;H,5.92;N,8.23。
【0144】測定値:C,67.12;H,5.92;
N,8.21。
【0145】ステップC:3−(2−フタルイミド−エ
テニル)−5−エチル−6−メチルピリジン−2(1H
)−オンの製造 2−メトキシ−3−(2−アミノ−1(R/S)−ヒド
ロキシエチル)−5−エチル−6−メチルピリジン(1
72mg、0.50mmol)とピリジンヒドロクロリ
ド(600mg、5.3mmol)との混合物を、予加
熱した油浴中に150°Cで10分間配置した。この混
合物を冷却し、水で希釈し、沈澱した生成物を濾過によ
って回収し、風乾すると、生成物が145mg(93%
)得られた。これをメタノールから再結晶化すると、融
点296〜298°Cの分析上純粋な生成物が得られた
【0146】C18H16N2O3の元素分析:計算値
:C,70.11;H,5.23;N,9.09。
【0147】測定値:C,69.81;H,4.99;
N,9.05。
【0148】ステツプD:3−(2−フタルイミドエチ
ル)−5−エチル−6−メチルピリジン−2(1H)−
オンの製造 5%パラジウム/炭素(117mg)含有テトラヒドロ
フラン(20ml)及びメタノール(20ml)中の3
−(2−フタルイミドエテニル)−5−エチル−6−メ
チルピリジン−2(1H)−オン(145mg、0.4
7mmol)部分懸濁液を大気圧で10〜20時間水素
化した。触媒を濾過によって除去し、溶媒を蒸発させて
生成物を得た。この物質をメタノールから再結晶化させ
ると、融点232〜233°Cの生成物が110mg(
75%)得られた。
【0149】C18H18N2O3の元素分析:計算値
:C,69.66;H,5.85;N,9.03。
【0150】測定値:C,69.44;H,5.68;
N,8.98。
【0151】実施例16 3−(2−フタルイミドエチル)−5−エチル−6−メ
チルピリジン−2(1H)−オン ステップA:2−メトキシ−3−(2−ニトロエテニル
)−5−エチル−6−メチルピリジンの製造無水エタノ
ール(1.3ml)中の2−メトキシ−5−エチル−6
−メチル−ニコチンアルデヒド(2.25g、12.6
mmol)とニトロメタン(1.9g、31.1mmo
l)とモノメチルアミンヒドロクロリド(69mg)と
水酸化ナトリウム(20mg)との混合物を室温で3日
間撹拌した。この混合物をメタノールで希釈し、沈澱し
た黄色結晶質生成物を濾過すると、融点105〜107
°Cの生成物が2.39g(86%)得られた。
【0152】ステップB:2−メトキシ−3−(2−ア
ミノエチル)−5−エチル−6−メチルピリジンの製造
5%パラジウム/炭素(110mg)含有4.7Mメタ
ノール性塩化水素(2ml)及びメタノール(10ml
)中の2−メトキシ−3−(2−ニトロエテニル)−5
−エチル−6−メチルピリジン(445mg、2.0m
mol)懸濁液を大気圧で10〜20時間かけて水素化
した。触媒を濾過によって除去し、溶媒を蒸発させた。 残留物を水酸化ナトリウム溶液で塩基性にし、生成物を
塩化メチレン中に抽出し、乾燥し、濾過し、溶媒を蒸発
させると、油状粗生成物が332g得られた。この物質
はこれ以上精製しなかった。
【0153】ステップC:2−メトキシ−3−(2−フ
タルイミドエチル)−5−エチル−6−メチルピリジン
の製造 エタノール(7ml)中の粗2−メトキシ−3−(2−
アミノエチル)−5−エチル−6−メチルピリジン(3
32mg)溶液にN−(カルボエトキシ)フタルイミド
(406mg、1.85mmol)を加えた。室温で3
時間撹拌した後溶媒を蒸発させ、残留物を20〜100
%酢酸エチル/ヘキサンでの勾配溶離によるシリカゲル
クロマトグラフィーにかけた。適当なフラクションを組
合わせ、溶媒を蒸発させ、残留物をヘキサンで粉砕する
と生成物がゆっくり結晶化し、融点77〜79°Cの純
粋な生成物が202mg得られた。
【0154】C19H20N2O3の元素分析:計算値
:C,70.35;H,6.22;N,8.64。
【0155】測定値:C,70.24;H,6.10;
N,8.49。
【0156】ステップD:3−(2−フタルイミドエチ
ル)−5−エチル−6−メチルピリジン−2(1H)−
オンの製造 2−メトキシ−3−(2−フタルイミドエチル)−5−
エチル−6−メチルピリジンを過剰量のピリジンヒドロ
クロリドの存在下で5〜10分にわたり150°Cで加
熱して標題の生成物を得た。
【0157】実施例17 3−{[N−フタルイミド)メチル]アミノ}−5−ブ
チル−6−メチルピリジン−2(1H)−オンステップ
A:3−シアノ−5−ブチル−6−メチルピリジン−2
(1H)−オンの製造 J.Heterocyclic  Chem.,24,
351(1987)に記載の方法に従い、粗ナトリウム
−2−ブチル−3−オキソブタノール(7.39g)と
シアノアセトアミド(4.15g、39mmol)と酢
酸ピペリジニウム水溶液(3.5ml)[氷酢酸(.8
5ml)と水(2.0ml)とピペリジン(1.45m
l)から製造]との水(32ml)中の混合物を3時間
還流にかけた。酢酸(2.5ml)を注意深く加えた。 室温に冷却し一晩撹拌した後、沈澱した固体物質を濾過
によって回収した。これらの残留物(2.87g)を1
〜3%メタノール/酢酸エチルの勾配溶離によるシリカ
ゲルクロマトグラフィーにかけた。適当なフラクション
を組合わせ、蒸発処理した。メタノールからの結晶化に
よって1.01gの純粋生成物が得られた。
【0158】ステップB:5−ブチル−6−メチルピリ
ジン−2(1H)−オンの製造 6N塩酸(36ml)中の3−シアノ−5−ブチル−6
−メチルピリジン−2(1H)−オン(950mg、5
.0mmol)懸濁液を3日間還流にかけた。この反応
物質を冷却し、塩化メチレンで抽出して生成物を分離し
た。これを塩化メチレン溶液で乾燥し、濾過し、蒸発処
理した。残留物をジエチルエーテルで粉砕すると生成物
が563mg(68%)得られた。
【0159】ステツプC:3−ニトロ−5−ブチル−6
−メチルピリジン−2(1H)−オンの製造濃硫酸(4
.3ml)中の5−ブチル−6−メチルピリジン−2(
1H)−オン(562mg、3.40mmol)溶液を
氷浴中で冷却し、70%硝酸(0.4ml)を滴下した
。1時間後、この反応混合物を氷/水中に注ぎ入れ、黄
色生成物を塩化メチレン中に抽出した。この溶液を乾燥
し、濾過し蒸発処理した。残留物(468mg)を1〜
2%メタノール/クロロホルムで溶離するシリカゲルク
ロマトグラフィーにかけると、純粋な生成物が293m
g(41%)得られた。
【0160】ステップD:3−アミノ−5−ブチル−6
−メチルピリジン−2(1H)−オンの製造5%パラジ
ウム/炭素(120mg)含有テトラヒドロフラン(1
0ml)及びメタノール(10ml)中の3−ニトロ−
5−ブチル−6−メチルピリジン−2(1H)−オン(
293mg、1.40mmol)溶液を大気圧で10〜
20時間水素化した。触媒を濾過によって除去し、溶媒
を蒸発させた。残留物をジエチルエーテルで粉砕すると
、灰色がかった生成物が224mg(89%)得られた
【0161】ステップE:3−{[N−フタルイミドメ
チル]アミノ}−5−ブチル−6−メチルピリジン−2
(1H)−オンの製造 3−アミノ−5−ブチル−6−メチル−2−ピリジン−
2(1H)−オン(90mg、0.5mmol)とN−
(ヒドロキシメチル)フタルイミド(143mg、0.
8mmol)とのエタノール(3ml)中の混合物を7
時間還流にかけた。これを冷却すると生成物が結晶化し
、これを濾過すると125mg(73%)の生成物が得
られた。この物質をエタノールから結晶化すると、融点
209〜210°Cの純粋な生成物が52mg得られた
【0162】C19H21N3O3の元素分析:計算値
:C,67.24;H,6.24;N,12.38。
【0163】測定値:C,66.98;H,6.17;
N,12.12。
【0164】実施例18 3−[2−ベンゾオキサゾリル)メチル]アミノ−5−
メチルチオ−6−メチルピリジン−2(1H)−オン及
び3−[(ベンゾオキサゾリル)メチル]アミノ−5−
エチルチオ−6−メチルピリジン−2(1H)−オンの
製造 ステップA:6−メチル−5−メチルチオ−3−ニトロ
ピリジン−2(1H)−オンの製造 2−メチルチオ−3−オキソ−1−ブタノールのナトリ
ウム塩(1.54g、0.010mol)と2−ニトロ
アセトアミド(1.10g、0.0105mol)との
水(10ml)中混合物に3.4M酢酸ピペリジニウム
水溶液(0.71ml)を加えた。室温で一晩攪拌した
後、黄色固体物質を濾過によって除去し、次いで水で洗
浄した。分析上純粋な黄色固体物質が0.874g(4
3.65%)得られた。融点は199〜203°Cであ
る。
【0165】C7H8N2O3Sの元素分析:計算値:
C,41.99;H,4.03;N,13.99。
【0166】測定値:C,41.82;H,3.92;
N,14.00。
【0167】同様の方法で、但し2−エチルチオ−3−
オキソ−1−ブタノールのナトリウム塩を出発材料とし
て製造した対応する6−メチル−5−エチルチオ−3−
ニトロピリジン−2(1H)−オンは融点が190〜1
91°Cであった。(収率は43.6%)。
【0168】ステップB:3−{[2−ベンゾオキサゾ
リル)メチル]アミノ}−5−メチルチオ−6−メチル
ピリジン−2(1H)−オンの製造 MeOH(30ml)中の5−メチルチオ−6−メチル
−3−ニトロピリジン−2(1H)−オン(0.60g
、0.003mol)混合物に室温でヒドロ亜硫酸ナト
リウム(Na2S2O4)(1.74g,0.01mo
l)水溶液を加えた。ヒドロ亜硫酸ナトリウム(1.7
g)を更に加えて黄色が消えた時点で、この反応混合物
をCHCl3(2x200ml)で抽出した。CHCl
3抽出物をNaHCO3飽和水溶液、ブラインで洗浄し
、(MgSO4で)乾燥した。真空下で濃縮すると、0
.20g(収率39.4%)の3−アミノ−5−メチル
チオ−6−メチルピリジン−2(1H)−オンが明るい
黄色の固体物質として得られた。この物質はこれ以上精
製せずに使用した。
【0169】3−アミノ−5−メチルチオ−6−メチル
ピリジン−2(1H)−オン(0.201g、0.00
13mol)と、2−クロロメチルベンゾオキサゾール
(0.239g、0.0014mol)と、ジイソプロ
ピルエチルアミン(0.181g、0.0014mol
)と、アセトニトリル(6ml)との混合物を窒素雰囲
気下で35時間還流にかけて加熱した。形成された黒っ
ぽい固体物質を濾過によって除去し(0.089g)、
濾液を蒸発乾固させた。これら2つのフラクションを組
合わせて、230〜400メッシュのシリカゲル(6イ
ンチ)を入れた30mmカラムでクロマトグラフィーに
かけた。このカラムは塩化メチレンを用いて調製し、粗
生成物は塩化メチレン中で適用した。カラムの展開は、
2%2−プロパノール/塩化メチレン(500ml)、
5%2−プロパノール/塩化メチレン(500ml)及
び10%2−プロパノール/塩化メチレン(1000m
l)で行った。所望の生成物を含むフラクションを濃縮
すると、融点180〜181°Cの3−[(2−ベンゾ
オキサゾリル)メチル)アミノ]−5−メチルチオ−6
−メチルピリジン−2(1H)−オンが0.133g得
られた(収率33.5%)。
【0170】C15H15N3O2S・0.2H2Oの
元素分析: 計算値:C,59.08;H,5.09;N,13.7
8。
【0171】測定値:C,59.27;H,5.03;
N,13.75。
【0172】同じ方法で、但しアルキル化ステップでビ
ス−1,8−ジメチルアミノナフタレンを塩基として用
いて、対応する5−エチルチオ類似体を製造した。融点
は197〜200°C、収率は34.9%であった。
【0173】C16H17N3O2Sの元素分析:計算
値:C,60.93;H,5.43;N,13.32。
【0174】測定値:C,60.95;H,5.46;
N,13.26。
【0175】実施例19 3−[2−(4,7−ジクロロベンゾオキサゾリル)メ
チル]−アミノ−5−エチル−6−メチル−1H−ピリ
ジン−2−オンの製造 ステップA:2−アミノ−3,6−ジクロロフェノール
の製造 Parr水素添加装置(hydrogenator)を
用いて、エタノール(200ml)及び酢酸(13.8
ml)中の黄色の2,5−ジクロロ−6−ニトロフェノ
ール(10.0g、48.0mmol)溶液を0゜Cで
、水素雰囲気(25psi)下、5%プラチナ担持木炭
(1.15g)の存在下で1時間接触還元した。得られ
た無色溶液を濾過し、減圧(15torr.)下で濃縮
した。次いで残留物を高度の真空(0.02torr.
)下で一晩乾燥すると8.52g(100%)の2−ア
ミノ−3,6−ジクロロフェノールが得られた。
【0176】ステップB:2−クロロメチル−4,7−
ジクロロベンゾオキサゾールの製造 塩化メチレン(270ml)中の2−アミノ−3,6−
ジクロロフェノール(23.91g,134mmol)
溶液に固体エチルクロロイミノアセテートヒドロゲンク
ロリド(31.9g、202mmol)を加えた。得ら
れたスラリーを室温で一晩撹拌し、次いでCelite
プラグで濾過し、減圧(15torr.)下で濃縮した
。固体残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィーに
かけた(クロロホルムで溶離)。適当なフラクションを
回収し濃縮すると、2−クロロメチル−4,7−ジクロ
ロベンゾオキサゾールが26.6g(85%)得られた
。 ステップC:3−[2−(4,7−ジクロロベンゾオキ
サゾリル)メチル]アミノ−5−エチル−6−メチル−
1H−ピリジン−2−オンの製造 3−アミノ−5−エチル−6−メチル−ピリジン−2−
オン(0.93g、6.1mmol)と、2−クロロメ
チル−4,7−ジクロロベンゾオキサゾール(1.45
g、6.1mmol)と、ジイソプロピルエチルアミン
(1.06ml、6.1mmol)とのアセトニトリル
(30ml)中混合物を窒素雰囲気下で20時間還流に
かけた。得られた混合物を0゜Cに冷却した。沈澱した
固体物質を濾過し、シリカゲルカラムクロマトグラフィ
ーにかけた(クロロホルム中4%メタノールで溶離)。 適当なフラクションを集めて濃縮すると、白色固体物質
が0.76g得られた。これをエタノールから再結晶化
すると、3−[2−(4,7−ジクロロベンゾオキサゾ
リル)メチル]アミノ−5−エチル−6−メチル−1H
−ピリジン−2−オンが0.66g(31%)得られた
【0177】C16H15Cl2N3O2の元素分析:
計算値:C,54.56;H,4.29;N,11.9
3。
【0178】測定値:C,54.43;H,4.12;
N,11.89。
【0179】実施例20 5−メチル−6−エチル−3(フタルイミドメチルアミ
ノ)−2−ピリドンの製造 この化合物は米国特許第3,721,676号の実施例
37に従って製造する。5−メチル−6−エチル−3−
アミノ−2−ピリジン(0.015mol)と、フタル
イミド(0.015mol)と、37%ホルムアルデヒ
ド(1.5ml)水溶液とのエタノール(27ml)中
混合物をスチームコーン(Steamcocne)上で
2時間還流にかけ、冷却し、濾過すると標題の化合物が
得られる。
【0180】実施例21 5−メチル−6−メチル−3(フタルイミドメチルアミ
ノ)−2−ピリドンの製造 この化合物は米国特許U.S.第3,721,676号
の実施例37に従って製造する。5−メチル−6−メチ
ル−3−アミノ−2−ピリドン(0.015mol)と
、フタルイミド(0.015mol)と、37%ホルム
アルデヒド(1.5ml)水溶液とのエタノール(27
ml)中混合物をスチームコーン上で2時間還流にかけ
、冷却し、濾過すると標題の化合物が得られる。
【0181】逆転写酵素アッセイ このアッセイは、組換HIV逆転写酵素(HIV  R
TR)(又はRT)による酸沈降性cDNA中へのトリ
チウム化モノリン酸デオキシグアノシンの取込みを測定
するものであり、測定値はdGTP及びポリr(C)・
オリゴd(G)12−18のKm値で表す。本発明の阻
害剤はこの取込みを阻害する。
【0182】500mMトリス・HCl(pH8.2)
と300mM  MgCl2と、1200mM  KC
lと、10mM  DTTと、400μg/mlポリr
(C)・オリゴd(G)[1.5mlの滅菌蒸留水H2
Oに1.5mg(25U)のポリr(C)・オリゴd(
G)を溶解し、400μg/mlに希釈して製造したも
の]と、0.1μCi/μl[3H]dGTPと、16
0μM  dGTPとを各々等量ずつ含む反応混合物3
0μlを、管に入った10μlの滅菌蒸留水H2O、2
.5μlの潜在的阻害剤及び10μlの5nM精製HI
V  RTRに加えた。この混合物を37°Cで45分
間インキュベートした。
【0183】インキュベート終了後、管を氷中で5分間
冷却した。10mM  NaPPi(200μl)を含
む氷冷13%TCAを加え、この混合物を氷上で30分
間インキュベー卜する。沈澱したcDNAを予含浸ガラ
スフィルター[TCA,NaPPi]での濾過によって
除去する。次いで沈澱物を1N  HCl,10mM 
 NaPPiで洗浄する。
【0184】フィルターディスクをシンチレーションカ
ウンターで測定する。
【0185】これらの条件では、[dGTP]及びポリ
r(C)・オリゴd(G)12−18はいずれも適当な
Km値にほぼ等しい値を示す。約5〜6,000cpm
の[3H]GMPを酸沈降性物質中に取入れる。RT反
応は濃度及び時間に依存する。DMSO(5%以下)は
酵素の活性に影響しない。本発明の化合物のIC50計
算値は約10nM〜300μM以上である。
【0186】以上、実施例を挙げて本発明の原理を説明
してきたが、本発明はこれらの実施例には限定されずそ
の範囲内で様々な変形が可能であると理解されたい。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  式: 【化1】 〔式中、Aは: 【化2】 BはC1〜6のアルコキシ;XはNH、O、SまたはC
    H2;ZはOまたはS;nは1〜4;R1は、(i)1
    つまたは2つのC1〜3のアルコキシ、ハロ、C1〜4
    のアルキルアミノ、C1〜4のジアルキルアミノまたは
    C1〜3のアルキルチオで置換されるかまたは未置換の
    C1〜8のアルキル;(ii)C1〜3のアルキルチオ
    ;(iii)C1〜3のアルコキシ;または(iV)ハ
    ロ;R2は、(i)H;(ii)1つまたは2つのメト
    キシ、メチルアミノ、ジメチルアミノまたはメチルチオ
    で置換されるかまたは未置換のC1〜2のアルキル;R
    3はHまたはC1〜8のアルキル;Phは式【化3】 (式中、mは0〜2)で示される構造のフタロイル;但
    し、AがNH−CH2−Phのとき、R1及びR2はい
    ずれもC1〜2のアルキルでない〕で示される化合物。
  2. 【請求項2】R1がC3〜4のアルキル;R2がHまた
    はCH3であることを特徴とする請求項1に記載の化合
    物。
  3. 【請求項3】  3{〔(N−フタルイミド)メチル〕
    アミノ}−5−ブチル−6−メチル−2(1H)−ピリ
    ジノン、3{〔2−(N−フタルイミド)エチル〕−5
    −エチル−6−メチル−2(1H)−ピリジノン、2メ
    トキシ−3−{〔2−(N−フタルイミド)エチル〕}
    −5−エチル−6−メチルピリジン、3{〔(N−フタ
    ルイミド)メチル〕アミノ}−5−プロピル−6−メチ
    ル−2(1H)−ピリジノン、または、3{〔(N− 
     〔3,6−ジクロロ〕フタルイミド)メチル〕アミノ
    }−5−エチル−6−メチル−2(1H)−ピリジノン
    から成る化合物。
  4. 【請求項4】3{〔2−(N−フタルイミド)エチル〕
    −5−エチル−6−メチル−2(1H)−ピリジノン、
    または、2メトキシ−3−{〔2−(N−フタルイミド
    )エチル〕}−5−エチル−6−メチルピリジンから成
    る請求項3に記載の化合物。
  5. 【請求項5】  有効量の請求項1から4のいずれか一
    項に記載の化合物と医薬として許容される担体とを含む
    HIV逆転写酵素の阻害に有効な医薬組成物。
  6. 【請求項6】  有効量の請求項1から4のいずれか一
    項に記載の化合物と医薬として許容される担体とを含む
    HIV感染の予防もしくは治療またはAIDSもしくは
    ARCの治療に有効な医薬組成物。
JP3242915A 1990-06-18 1991-06-18 Hiv逆転写酵素阻害物質 Pending JPH04253975A (ja)

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PT98002A (pt) 1993-08-31
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