JPH04251394A - バーコード読取装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、バーコード読取装置に
関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来から、発光ダイオードおよびイメー
ジセンサなどで構成したスキャナをバーコードに当てが
い、イメージセンサの受光面に形成されたバーコード像
を電気的に走査したり、レーザビームでバーコードを光
学的に走査し、この走査時における反射光を受光素子で
受光するようにしたりするバーコード読取装置が広く用
いられている。このようなバーコード読取装置では、バ
ーコードの走査がいわば自動で行われるので、イメージ
センサの出力信号や受光素子の出力信号からバーコード
に対応した信号（以下「バーコード信号」という）を抽
出する処理が必要である。

【０００３】バーコード信号の抽出のために従来から行
われている一般的な処理は、バーコードを構成する白バ
ー（スペース）と黒バーとの中で、白バーに相当するレ
ベルの電気信号のパルス幅を計測し、このパルス幅が所
定値を超えるときには、このような部分を余白部分とみ
なして、この余白部分をバーコード走査の開始位置とし
、続いて検出される他の余白部分をバーコード走査の終
端位置とするものである。そして、上記２つの余白部分
の間の白バーと黒バーとに相当するレベルの電気信号の
個数が計数され、この計数値が所定値以上となったとき
に、バーコード検出条件が満足されたものとして、上記
余白間に対応するイメージセンサまたは受光素子の出力
がバーコード信号とみなされる。

【０００４】しかし、このような従来の方法では、バー
コードの形成領域以外の領域を走査しているときに得ら
れる電気信号の中にも、上記バーコード検出条件を満た
すものが多数含まれる虞があり、バーコード信号の抽出
が必ずしも適切に行えないという問題があった。この問
題を解決した典型的な先行技術は、特公平１−５７８３
６号公報に開示されている。この先行技術では、「数字
を表現する１キャラクタが白バー２本と黒バー２本との
組み合わせで表されており、また印刷の精度による白バ
ー、黒バーの幅の誤差は規格によりその上限、下限が定
められており、さらに１キャラクタを構成する白バー２
本と黒バー２本の幅の合計はある規定値内で同一となっ
ている。」というバーコードの性質を利用している。す
なわち、白黒または黒白の２本のバーを１セットにして
、このセットの幅の変化率が所定値以下であることを見
出して、バーコード信号を抽出しようとしている。

【０００５】この構成によれば、バーコードの規則的連
続性を参照してバーコード信号を抽出するようにしてい
るので、バーコード以外の部分の紙面上のパターンを誤
ってバーコードと認識することがなく、バーコード信号
の抽出が適切に行える。

【０００６】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この先
行技術が前提としている上記のバーコードの特徴は、一
般にＪＡＮコードと呼ばれているコード体系の特徴であ
り、このＪＡＮコードと同様に広く一般に用いられてい
るコード３ｏｆ９、インターリブド２ｏｆ５、コーダバ
ーなどのコード体系には上記の先行技術を適用すること
ができない。

【０００７】そこで、本発明の目的は、上述の技術的課
題を解決し、いずれのコード体系のバーコードに対して
もバーコードの抽出を良好に行うことができるようにし
たバーコード読取装置を提供することである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】図１は本発明のバーコー
ド読取装置の基本構成を示すブロック図である。バー２
およびスペース３によって構成されたバーコード１なら
びにその前後の領域を走査して、バー２およびスペース
３ならびにバーコード１の前後の領域に対応した電気信
号を出力する走査手段４と、この走査手段４の出力に基
づいて、上記バーコード１の前の領域である先頭マージ
ン５および上記バーコード１の後ろの領域である終端マ
ージン６を検出するマージン検出手段７と、このマージ
ン検出手段７により検出された上記先頭マージン５およ
び終端マージン６の間に挟まれた部分に対応する上記走
査手段４の出力信号に基づいて、バー２およびスペース
３のうちの少なくともいずれか一方に関して、それぞれ
最大幅と最小幅との幅比率を算出する幅比率算出手段８
と、上記幅比率算出手段８で算出された上記幅比率が、
読み取るべきバーコード１に対応して予め定めた所定範
囲内の値であるときに、バーコードパターン検出信号を
導出する判定手段９とを備えたものである。

【０００９】なお、上記幅比率算出手段８では、マージ
ン検出手段７により検出された上記先頭マージン５およ
び終端マージン６の間に挟まれた部分に対応する上記走
査手段４の出力信号に基づいて、最大幅のバーまたはス
ペースと、最小幅のバーまたはスペースとの幅比率が算
出されてもよい。

【００１０】

【作用】上記の構成によれば、走査手段４によりバーコ
ード１が走査されると、この走査手段４の走査位置の状
態（バー２、スペース３または余白）に応じた電気信号
が当該走査手段４から出力される。この走査手段４の出
力に基づいて、バーコード１の前後のマージン５，６が
検出される。また、マージン５，６に挟まれた部分に対
応する走査手段４の出力に基づいて、バー２およびスペ
ース３のうちの少なくとも一方に関して、それぞれの最
大幅と最小幅との幅比率が幅比率算出手段８で算出され
る。

【００１１】判定手段９では、上記幅比率算出手段８で
算出された最大幅と最小幅との幅比率が予め定めた所定
範囲内の値であることを条件として、バーコード１を検
出したことを表すバーコードパターン検出信号を出力す
る。上記所定範囲は読み取ろうとするバーコードの種類
に対応して定められる。このようにして、バーコード１
の前後のマージン５，６を検出し、さらにバー２および
スペース３の少なくとも一方に関して最大幅と最小幅と
の幅比率を算出して、この算出結果が読み取ろうとする
バーコードに対応した所定範囲内の値であるかどうかを
調べるようにしているので、たとえばバーコードを形成
した紙面に他の画像が形成されている場合でも、このよ
うな他の画像を読み取るべきバーコードとして誤認識す
ることがない。また、上記最大幅と最小幅との幅比率に
関する所定範囲を読み取ろうとするバーコードに対応し
た値に適宜変更すれば、あらゆるコード体系のバーコー
ドに良好に対応して、その抽出処理を行うことができる
。

【００１２】また、幅比率算出手段８で、マージン検出
手段７により検出された上記先頭マージン５および終端
マージン６の間に挟まれた部分に対応する上記走査手段
４の出力信号に基づいて、最大幅のバーまたはスペース
と、最小幅のバーまたはスペースとの幅比率が算出され
るようにしても、上記と同様の作用が達成される。

【００１３】

【実施例】以下実施例を示す添付図面によって詳細に説
明する。図２は本発明の一実施例のバーコード読取装置
の基本的な構成を示すブロック図である。このバーコー
ド読取装置は、走査部２１から出射方向が経時的に変化
させられて出射されるレーザビームＬ１により記号面２
２に形成したバーコード２３を走査し、この走査時にお
ける記号面２２からの反射光を走査部２２内に設けた受
光素子で受光するようにしたものである。走査部２１は
、レーザビームを出射する光源と、この光源からのレー
ザビームを記号面２２に走査させるポリゴンミラーなど
の走査ミラーを備えたものである。

【００１４】この走査部２１の上記受光素子の出力信号
は増幅などされた後に、二値化部２４に与えられる。こ
の二値化部２４は、走査部２１の出力信号を適当なスラ
イスレベルでレベル弁別して、「１」または「０」の二
値信号を作成する。バーコード２３は、たとえば黒色の
バーＢと白色のスペースＳとで構成されており、レーザ
ビームＬ１によるバーコード２３の走査時に走査部２１
から出力される信号は、たとえば、レーザビームＬ１が
バーＢを走査するときには小さく、スペースＳを走査す
るときには大きくなる。したがって、走査部２１の出力
信号を所定のスライスレベルでレベル弁別することによ
りバーコード２３に対応した上記の二値信号を得ること
ができる。

【００１５】二値化部２４からの二値信号は、カウンタ
部２５に与えられる。このカウンタ部２５は、二値化部
２４の出力信号を充分に高速なサンプリング周期で計数
し、信号が「０」と「１」とで反転すると、これに応答
してその計数値をバー幅データまたはスペース幅データ
として出力する。出力されたバー幅データおよびスペー
ス幅データは、メモリ部２６に記憶される。

【００１６】メモリ部２６の記憶内容は、マージン検出
部２７に読み出され、バーコード２３の前の領域である
先頭マージンＭＨおよび後ろの領域である終端マージン
ＭＴの検出が行われる。たとえば先頭マージンＭＨは、
或るスペース幅データがその次のバー幅データの規定倍
数以上であることを条件として検出することができる。 また、単純にスペース幅データが所定値以上であること
を条件として検出してもよい。さらには、上記２つの検
出方法が併用されてもよい。終端マージンＭＴの検出も
同様に行うことができ、たとえば或るスペース幅データ
がその直前のバー幅データの規定倍数以上であることな
どを条件として検出することができる。

【００１７】マージン検出部２７で先頭マージンＭＨお
よび終端マージンＭＴが検出されると、この情報は、ラ
イン２８から幅比率算出部２９に与えられる。この幅比
率算出部２９は、メモリ部２６から、マージンＭＨおよ
びＭＴに対応するスペース幅データの間のバー幅データ
およびスペース幅データを読み出す。そして、バー幅デ
ータの最大値および最小値、ならびにスペース幅データ
の最大値および最小値を検出する。さらに、バー幅デー
タの最大値を最小値で割って幅比率であるバー幅比を算
出し、またスペース幅データの最大値を最小値で割って
幅比率であるスペース幅比を算出する。この算出された
バー幅比およびスペース幅比は判定部３０に与えられる
。

【００１８】判定部３０は、バー幅比およびスペース幅
比がそれぞれ予め設定された所定範囲内の値であるとき
には、バーコード２３が抽出されたことを表すバーコー
ドパターン検出信号をライン３１から識別処理部３２に
与える。上記予め設定される所定範囲は、読み取るべき
バーコードに対応して適宜変更可能である。たとえば、
読み取ろうとするバーコードのバー（スペース）の細太
の比の最大値が２である場合には、印刷や走査部２１の
誤差を加味して、上限を２．５などと設定すればよい。 下限の最低値は１であるが、上記の例であれば上限と同
じ誤差を見込んで１．５などと設定してもよい。

【００１９】判定部３０からバーコードパターン検出信
号が与えられた識別処理部３２では、マージン検出部２
７からライン３３を介してマージンＭＨ，ＭＴの検出情
報を受け、このマージンＭＨ，ＭＴに対応するスペース
幅データの間のバー幅データおよびスペース幅データを
メモリ部２６から読み出し、この読み出したデータに基
づいてバーコード２３が表す情報を識別する。

【００２０】以上のように本実施例のバーコード読取装
置では、まずマージン検出部２７でバーコード２３の前
後のマージンＭＨ，ＭＴが検出される。さらに、幅比率
算出部２９で、マージンＭＨおよびＭＴの間のデータに
基づきバー幅データおよびスペース幅データのそれぞれ
について最大幅と最小幅との幅比率であるバー幅比およ
びスペース幅比が算出される。この算出されたバー幅比
およびスペース幅比が読み取ろうとするバーコードに対
応して予め定められた所定範囲内の値であるかどうかが
判定部３０で調べられ、上記所定の範囲内の値であれば
、バーコード２３が抽出されたことを示すバーコードパ
ターン検出信号が導出される。

【００２１】このように、マージンＭＨ，ＭＴを検出す
るとともに、バー幅比およびスペース幅比を調べること
により、確実にバーコード２３に対応したデータをメモ
リ部２６に記憶されたデータのなかから抽出することが
できる。すなわち、記号面２２のバーコード２３が形成
されている領域以外の領域に他の画像が形成されていて
も、当該他の画像が誤ってバーコードであると認識され
ることはない。

【００２２】さらに、バー幅比およびスペース幅比が照
合される上記の所定範囲を、読み取ろうとするバーコー
ドに対応して適宜変更すれば、いずれのコード体系のバ
ーコードにも良好に対応して、バーコードの抽出を行う
ことができる。なお、本発明は上記の実施例に限定され
るものではない。たとえば、上記の実施例では、バーの
最大幅と最小幅との幅比率、およびスペースの最大幅と
最小幅との幅比率をいずれも算出し、各幅比率を調べて
バーコードが抽出されたか否かを判定するようにしてい
るが、印刷誤差によってスペースに比してバーが一様に
太めに印刷されているような傾向が無い場合には、バー
とスペースとを区別することなく、最大幅のバーまたは
スペースと、最小幅のバーまたはスペースとの幅比率に
より判定するようにしてもよい。また、バーまたはスペ
ースのいずれか一方に関してその最大幅と最小幅との幅
比率を算出し、この算出結果に基づいてバーコード抽出
のための判定を行うようにしてもよい。さらに、従来か
ら行われているような、バーコードの前後のマージン間
のバーおよびスペースの本数を計数する方法が併用され
てもよい。

【００２３】また、上記の実施例では、レーザビームＬ
１によってバーコード２３が走査される場合を例にとっ
たが、たとえばイメージセンサを用いたスキャナのよう
に、バーコード像の走査が電気的に行われる構成に対し
ても本発明は容易に応用することができるものである。 その他本発明の要旨を変更しない範囲で種々の設計変更
を施すことが可能である。

【００２４】

【発明の効果】以上のように本発明のバーコード読取装
置によれば、バーコードの先頭マージンおよび終端マー
ジンが検出され、さらに先頭マージンおよび終端マージ
ンの間のバーおよびスペースの少なくとも一方の最大幅
と最小幅との幅比率が、読み取るべきバーコードに対応
して定められた所定範囲内の値である場合に、バーコー
ドが検出されたものとして、バーコードパターン検出信
号が導出される。これにより、上記所定範囲をバーコー
ドの種類に対応して適宜設定すれば、いずれのコード体
系に対しても良好にバーコードの抽出を行うことができ
、しかもバーコードが形成された紙面などの他の領域の
画像がバーコードとして誤って抽出されることもない。

【００２５】また、最大幅のバーまたはスペースと、最
小幅のバーまたはスペースとの幅比率を算出して、この
幅比率が所定範囲内の値であるかどうかを判定するよう
にしても、上記と同様の効果が達成される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明のバーコード読取装置の基本構成を示す
ブロック図である。

【図２】本発明の一実施例のバーコード読取装置の基本
的な構成を示すブロック図である。

【符号の説明】 １　　　　バーコード ２　　　　バー ３　　　　スペース ４　　　　走査手段 ５　　　　先頭マージン ６　　　　終端マージン ７　　　　マージン検出手段 ８　　　　幅比率算出手段 ９　　　　判定手段 ２１　　走査部 ２３　　バーコード ２７　　マージン検出部 ２９　　幅比率算出部 ３０　　判定部 ３２　　識別処理部 Ｂ　　　　バー Ｓ　　　　スペース ＭＨ　　先頭マージン ＭＴ　　終端マージン

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】バーおよびスペースによって構成されたバ
   ーコードならびにその前後の領域を走査して、バーおよ
   びスペースならびにバーコードの前後の領域に対応した
   電気信号を出力する走査手段と、この走査手段の出力に
   基づいて、上記バーコードの前の領域である先頭マージ
   ンおよび上記バーコードの後ろの領域である終端マージ
   ンを検出するマージン検出手段と、このマージン検出手
   段により検出された上記先頭マージンおよび終端マージ
   ンの間に挟まれた部分に対応する上記走査手段の出力信
   号に基づいて、バーおよびスペースのうちの少なくとも
   いずれか一方に関して、それぞれ最大幅と最小幅との幅
   比率を算出する幅比率算出手段と、上記幅比率算出手段
   で算出された上記幅比率が、読み取るべきバーコードに
   対応して予め定めた所定範囲内の値であるときに、バー
   コードパターン検出信号を導出する判定手段とを含むこ
   とを特徴とするバーコード読取装置。
2. 【請求項２】バーおよびスペースによって構成されたバ
   ーコードならびにその前後の領域を走査して、バーおよ
   びスペースならびにバーコードの前後の領域に対応した
   電気信号を出力する走査手段と、この走査手段の出力に
   基づいて、上記バーコードの前の領域である先頭マージ
   ンおよび上記バーコードの後ろの領域である終端マージ
   ンを検出するマージン検出手段と、このマージン検出手
   段により検出された上記先頭マージンおよび終端マージ
   ンの間に挟まれた部分に対応する上記走査手段の出力信
   号に基づいて、最大幅のバーまたはスペースと、最小幅
   のバーまたはスペースとの幅比率を算出する幅比率算出
   手段と、上記幅比率算出手段で算出された上記幅比率が
   、読み取るべきバーコードに対応して予め定めた所定範
   囲内の値であるときに、バーコードパターン検出信号を
   導出する判定手段とを含むことを特徴とするバーコード
   読取装置。