JPH04248223A - 含浸型陰極 - Google Patents

含浸型陰極

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JPH04248223A
JPH04248223A JP3007371A JP737191A JPH04248223A JP H04248223 A JPH04248223 A JP H04248223A JP 3007371 A JP3007371 A JP 3007371A JP 737191 A JP737191 A JP 737191A JP H04248223 A JPH04248223 A JP H04248223A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tungsten
film
osmium
cathode
films
Prior art date
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Pending
Application number
JP3007371A
Other languages
English (en)
Inventor
Ryoichi Seura
瀬浦 良一
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by NEC Corp filed Critical NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は含浸型陰極に関し、特に
電子放射特性を向上させた高電流密度の含浸型陰極に関
する。
【0002】
【従来の技術】高電流密度陰極として使用される従来の
含浸型陰極は、タングステン(W)の耐熱性の多孔質基
体金属にバリウム−カルミウム−アルミネート化合物の
電子放射剤を含浸させたものに、さらに、電子放射特性
向上の為、陰極表面にオスミウム(Os)薄膜を被着さ
せたもので、一般にMタイプと称されている。この陰極
表面に被着させる薄膜の厚さは、約5,000オングス
トロームとするのが一般的であった。
【0003】この含浸型陰極の電子放射の経時特性は、
例えば、陰極の電流密度1A/平方cm,動作温度1,
100℃の条件で動作させた場合、初期の陰極電流を1
00%とすると20,000時間で約3%低下していた
。一般に、動作温度における陰極電流値が10%低下す
るまでの期間を陰極の寿命と称しており、この寿命が長
い程、良い陰極とされている。
【0004】この含浸型陰極は、過去のSタイプと称す
るオスミウム等の被膜を有しない含浸型陰極に比べ寿命
が長いという事でこれまで多くの電子管の陰極として使
用されて来ており、特に、長寿命を必要とするものの代
表的なものとして衛星搭載用の電子管がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】現在、この衛星搭載用
の電子管の傾向としては、これまで以上に陰極の電流密
度が高くなると共に、陰極の寿命もこれまでに比べより
長い10万時間以上というのが一般的となって来ている
【0006】しかし、従来の含浸型陰極では、例えば、
陰極の電流密度4A/平方cm,動作温度1,100℃
の場合、推定寿命は10万時間以下となり、寿命要求を
満すのは困難であった。
【0007】この対応策として、オスミウム又は、オス
ミウムを含む合金からなる被着膜の膜厚を厚くする方法
が考え出された。これは、従来のタングステン基体金属
の上にオスミウムを被着させた含浸型陰極における電子
放射低下が、陰極表面のタングステン濃度と関係してい
ることを考慮したもので、従来の一般的な被着膜の厚さ
5,000オングストロームを、より厚くさせることに
より、陰極表面のタングステン濃度の上昇を遅くさせる
ねらいである。
【0008】この対応策によって多少寿命は長くなるも
のの被着膜が10,000オングストロームを越えると
、被着膜が基体金属のタングステンから剥れやすくなる
という問題点があった。この被着膜が剥れると、その部
分の電子放射特性は急激に低下するという問題が生ずる
【0009】本発明の目的は、被着膜の剥れがなく、高
電流密度,長寿命の含浸型陰極を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、高融点金属か
らなる多孔質性の基体に電子放射物質を含浸させた含浸
型陰極において、電子放射面となる表面にオスミウム膜
とタングステン膜から成る交互多層膜を被覆し最外層が
前記タングステン膜となるように付着させる。
【0011】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0012】図1は本発明の第1の実施例の断面図であ
る。
【0013】第1の実施例は、図1に示すように、ペレ
ット1は、空孔率18〜20%の多孔質のタングステン
金属基体から成り、空孔部には、バリウム−カルシウム
−アルミネートの電子放射物質が含浸されている。ペレ
ット1は、モリブデンの金属円筒2にろう接されており
、この金属円筒2の内部には加熱源となるヒータ3がア
ルミナ4で埋設されている。このペレット1の上には、
オスミウム膜5が1,000オングストロームとタング
ステン膜6が500オングストロームの膜厚で交互にス
パッタされ、全体として15,000オングストローム
の膜厚を有する交互多層膜7を形成している。尚、最外
層の膜はタングステン膜6となっている。
【0014】次に、本発明の第2の実施例について説明
する。
【0015】第2の実施例は、図1に示すペレット1並
びにペレット1を支持固定する金属円筒2、さらには、
ヒータ3を埋設するアルミナ4は前記の第1の実施例と
同一である。
【0016】第2の実施例では、ペレット1の上に単層
の膜厚がそれぞれ500オングストロームのオスミウム
膜とタングステン膜とが交互にスパッタされ、層膜厚が
15,000オングストロームを有する交互多層膜を形
成した例である。
【0017】従来の含浸型陰極と本発明の実施例の含浸
型陰極を3極管に組込み陰極表面温度を通常使用温度よ
り高い温度の1,150℃となるようにヒータを加熱さ
せると共に、陰極の電流密度5A/平方cmを取り出す
為の陽極電圧を印加し、陰極の電子放射特性の経時変化
を調査した。
【0018】図2は本発明の実施例と従来の含浸型陰極
の電子放射特性の経時変化を示す特性図である。
【0019】縦軸は、含浸型陰極の初期の電流密度5A
/平方cmを得る電流を100としたときの指数を示す
【0020】図2から明らかなように本発明の実施例の
含浸型陰極A,Bの特性は、従来の含浸型陰極Cの特性
よりも優れていることが判る。
【0021】尚、本発明の第2の実施例の含浸型陰極B
の電流の経時変化指数は、第1の実施例の含浸型陰極A
に比べ高い指数で安定している。
【0022】これは、第1の実施例の含浸型陰極Aに比
べ含浸型陰極の仕事関数が小さい事を意味しており、第
2の実施例のオスミウムとタングステンのそれぞれの膜
厚が同一の交互多層膜7を形成する含浸型陰極がより優
れた電子放射特性を持つ事を示す。
【0023】これを確認する為、第3の実施例としてオ
スミウム500オングストローム−タングステン1,0
00オングストロームの交互多層膜を総厚として15,
000オングストローム被着した含浸型陰極の同経時変
化指数を測定した所、ほぼ第1の実施例の含浸型陰極A
の変化と同じ傾向を示した。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の含浸型陰
極によれば、電子放射面となる面に被着させる膜をオス
ミウム膜−タングステン膜の交互多層膜とする事により
、10,000オングストローム以上被着させても剥れ
るという不具合が生じることなく形成できる効果がある
【0025】また、オスミウム−タングステンの交互多
層膜とすることにより、長時間に亘り電子放射面のオス
ミウムの濃度が安定し、この結果、高い電子放射特性を
安定して長時間得ることができる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の断面図である。
【図2】本発明の実施例と従来の含浸型陰極の電子放射
特性の経時変化を示す特性図である。
【符号の説明】
1    ペレット 2    金属円筒 3    ヒータ 4    アルミナ 5    オスミウム膜 6    タングステン膜 7    交互多層膜

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  高融点金属からなる多孔質性の基体に
    電子放射物質を含浸させた含浸型陰極において、電子放
    射面となる表面にオスミウム膜とタングステン膜から成
    る交互多層膜を被覆し最外層が前記タングステン膜とな
    るように付着させた事を特徴とする含浸型陰極。
  2. 【請求項2】  前記交互多層膜を形成するオスミウム
    膜とタングステン膜のそれぞれの膜厚が同一である事を
    特徴とする請求項1記載の含浸型陰極。
JP3007371A 1991-01-25 1991-01-25 含浸型陰極 Pending JPH04248223A (ja)

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Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970902