JPH0423995B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、液晶テレビジヨン受像機の遮光フー
ド装置に関するものである。

従来の技術 近年、液晶テレビジヨン受像機は小型、軽量で
あることから携帯性を重視するポケツトテレビと
して注目されている。

従来の液晶テレビジヨン受像機は、液晶テレビ
ジヨン受像機本体の前面に回動可能なように液晶
パネル部を装着したものであり、たとえば戸外で
使用する場合には液晶パネル部の背面より外光を
取り入れて液晶パネル部のテレビ画像を明るくし
て視聴しやすくしたものであつた。一方、戸外で
使用する場合には同時に液晶パネル部のテレビ画
面上で外乱光が反射するため、テレビ画面自体が
見ずらくなるものであり、これを解消するために
液晶パネル部の左右両側および上側の少なくとも
３辺に略コの字状となるように固定的にフード板
を設けた遮光フード装置を装着することが知られ
ている。

発明が解決しようとする問題点 しかしながら、従来の遮光フード装置では略コ
の字状となるようにフード板を固定的に設けたも
のであるため、液晶テレビジヨン受像機本体の液
晶パネル部に遮光フード装置を装着した状態にお
いて液晶テレビジヨン受像機自体が大型化し、ポ
ケツトテレビとしての携帯性を阻害するという欠
点を有していた。しかも、従来の遮光フード装置
は液晶テレビジヨン受像機本体の液晶パネル部に
脱着自在なものとしても、遮光フード装置自体が
フードを固定的に配設したものであることから大
型化のものであり、その遮光フード装置自体の携
帯性にも問題を有していた。

本発明は、このような従来の欠点を解消するも
のであり、携帯に便利な液晶テレビジヨン受像機
の遮光フード装置を提供することを目的とするも
のである。

問題点を解決するための手段 本発明の液晶テレビジヨン受像機の遮光フード
装置は、液晶テレビジヨン受像機本体に回動可能
に装着した液晶パネル部に着脱自在なケース本体
と、このケース本体の前面開口の左右両側端に回
動自在に支持され常時閉成方向にばね付勢された
第１、第２のフード板と、これら第１、第２のフ
ード板のばね付勢力によつて閉成されるように上
記ケース本体の開口の上側端に回動自在に支持さ
れ常時開放方向にばね付勢された第３のフード板
を備え、上記第１、第２のフード板を閉成方向に
付勢するばね力を上記第３のフード板を開放方向
に付勢するばね力より大きく設定すると共に上記
第１、第２、第３のフード板の開放時に上記第３
のフード板の両側端に係合可能なように上記第
１、第２のフード板の上端に折曲片を設け、かつ
上記第１、第２、第３のフード板の閉成時に上記
折曲片を上記第３のフード板を支持する軸心とケ
ース本体とのすきまに入り込ませるように構成し
たことを特徴とするものである。

作 用 本発明は、上記した構成によつて、第３のフー
ド板にそのばね付勢力の方向に外力を助長するよ
うに加えて第３のフード板を引き起すことによ
り、第１、第２のフード板はそのばね付勢力に抗
して第３のフード板の両端部に接しながら開放さ
れることとなり、第１、第２、第３のフード板が
開放された状態において第１、第２のフード板の
上端に設けた折曲片が第１のフード板の両端部に
係合し、かつ第１、第２のフード板を閉成するば
ね付勢力が第３のフード板を開放するばね付勢力
より大きいも第３のフード板が引き起されて第
１、第２のフード板のばね付勢力に対向するた
め、第１、第２、第３のフード板の開放状態を維
持することができる。一方、第１、第２、第３の
フード板の開放時において、第３のフード板をそ
のばね付勢力に抗して引き倒すことにより、第
１、第２、フード板はそのばね付勢力によつて第
３のフード板の両端部に接しながら閉成されるこ
とになり、第１、第２、第３のフード板の閉成さ
れた状態において第１、第２のフード板の折曲片
が第３のフード板の回転中心とケース本体とのす
きまに入り込み、かつ第１、第２のフード板を閉
成するばね付勢力が第３のフード板を開放するば
ね付勢力より大きいため、上記第１、第２、第３
のフード板の閉成状態を維持することができる。
もつて、ケース本体に回動自在に配設したフード
板の開閉操作をしやすいものとすることが可能で
あり、液晶テレビジヨン受像機本体の液晶パネル
部へ脱着自在に構成したことを相まつて携帯性を
高めることができることとなる。

実施例 以下、本発明の液晶テレビジヨン受像機の遮光
フード装置の実施例について、図面を参照しなが
ら説明する。

第１図〜第４図は本発明の一実施例を示してお
り、第１図〜第４図において、１は遮光フード装
置Ｉを構成する背面が開放された合成樹脂製のケ
ース本体であり、前面に開口１ａを有すると共に
底面に開口１ｂを有している。２は上記ケース本
体１の開口１ａの右辺に設けたヒンジ金具３に回
動自在に支持された略三角形状の第１のフード板
であり、上記ヒンジ金具３に一端が当接するよう
に上記第１のフード板２を支持するための軸４に
設けたコイルばね（図示せず）の他端を上記第１
のフード板２の内面に固定することにより、常時
閉成する方向へのばね付勢力が与えられている。
５は上記ケース本体１の開口１ａの左辺に設けた
ヒンジ金具６に回動自在に支持された略三角形状
の第２のフード板であり、上記ヒンジ金具６に一
端が当接するように上記第２のフード板５を支持
するための軸７に設けたコイルばね（図示せず）
の他端を上記第２のフード板５の内面に固定する
ことにより、常時閉成する方向へのばね付勢力が
与えられている。８は上記ケース本体１の開口１
ａの上辺に設けたヒンジ金具９に回動自在に支持
された略台形状の第３のフード板であり、上記ヒ
ンジ金具９に一端が当接するように上記フード板
８を支持するための軸１０に設けたコイルばね
（図示せず）の他端を上記フード板８の内面に当
接することにより、常時開放する方向へのばね付
勢力が与えられている。

上記第１、第２のフード板２，５を常時閉成す
る方向に付勢するコイルばねの付勢力は上記第３
のフード板８を常時開放する方向に付勢するコイ
ルばねの付勢力より大きく設定されている。上記
第３のフード板８は上記第１、第２のフード板
２，５の内面側に位置するように配設されてお
り、両側面には上記第１、第２のフード板２，５
の内面に接して上記第３のフード板８自体の動き
を滑らかにするための滑動材１１ａ，１１ｂを設
けている。また、上記第１、第２のフード板２，
５の上端部にはその閉成時に上記第３のフード板
８の軸心とケース本体１のすきまＡ内に入り込
み、その開放時に上記第３のフード板８の両端部
に係合される折曲片２ａ，５ａを設けている。

上記ケース本体１を構成する右側壁および左側
壁の中央部には係合片１２ａ，１２ｂ（右側壁の
係合片１２ｂは図示せず）が突設されており、ま
た上記ケース本体１を構成する上側壁には係合片
１３ａをもつ金具１３が固定されている。１４は
上記ケース本体１の開放された背面側に配設され
た回動板であり、左右の支持片１５ａ，１５ｂの
外面に突設した突軸１６ａ，１６ｂをケース本体
１の左右の側壁に設けた透孔１７ａ，１７ｂにそ
れぞれ遊嵌合させることにより、回動自在に支持
されている。なお、上記回動板１４の左支持片１
５ａは回動板１４自体に切り込み１４ａを入れる
ことにより弾性変形可能なように構成されてお
り、上記突軸１６ａ，１６ｂをケース本体１の左
右の側壁に設けた透孔１７ａ，１７ｂに遊嵌合さ
せた状態において回動板１４がケース本体１から
外れにくくなるようになつている。また、上記回
動板１４の左右の支持片１５ａ，１５ｂの外面に
は、上記ケース本体１の左右の側壁の斜面に当接
して上記回動板１４の上記ケース本体１側への回
動を規制するストツパ片１８ａ，１８ｂ（右支持
片１５ｂのストツパ片１８ｂは図示せず）および
上記ケース本体１の左右の側壁の内面に設けた凹
所に入り込んで上記回動板１４を閉じた状態に保
持する突起１９ａ，１９ｂ（右支持片１５ｂの突
起１９ｂは図示せず）を有している。また、回動
板１４の内面全体に反射鏡２０を有している。第
５図および第６図は上記した遮光フード装置の液
晶テレビジヨン受像機への装着状態を示し、液晶
テレビジヨン受像機本体部２１の全面に回動自在
に支持した液晶パネル部２２に装着されるように
なつている。

このような構成において、液晶テレビジヨン受
像機を構成する液晶パネル部２２を開いた状態
で遮光フード装置を構成するケース本体１の底
面開口１ｂより挿入することにより、上記液晶パ
ネル部２２の背面上方に設けた凹部に金具１３の
係合片１３ａが係合されると共に上記液晶パネル
部２２の背面両側の中央部に上記ケース本体１の
係合片１２ａ，１２ｂが係合され、上記遮光フー
ド装置が上記液晶テレビジヨン受像機の液晶
パネル部２２に装着される。この装着状態におい
て、遮光フード装置を構成する第３のフード板
８にそのばね付勢力の方向に外力を加えることに
より、第１、第２のフード板２，５は上記第３の
フード板８の両側端に接しながら上記第１、第２
のフード板２，５を閉成する方向に付勢するばね
力に抗して開放され、上記第３のフード板８の両
端部が上記第１、第２のフード板２，５の上端に
設けた折曲片２ａ，５ａに係合される。このよう
に上記第１、第２、第３のフード板２，５，８が
開放される過程で滑動材１１ａ，１１ｂが第１、
第２のフード板２，５の内面に接するため、操作
外力を大きく必要とするものでなく、また開放さ
れた状態においては上記第１、第２のフード板
２，５を閉成する方向のばね力が第３のフード板
８を開放する方向のばね力に比して大きいも、引
き起された第３のフード板８の両側端に第１、第
２のフード板２，５の折曲片２ａ，５ａが係合し
て上記第１、第２のフード板２，５を閉成する方
向のばね力に対向するため、上記第１、第２、第
３のフード板２，５，８の開放状態が維持され
る。

一方、上記第１、第２、第３のフード板２，
５，８の開放状態において、上記第３のフード板
８にそのばね付勢力に抗して外力を加えることに
より、上記第１、第２のフード板２，５はそのば
ね付勢力により内面に第３のフード板８の両端部
が接しながら閉成される。このように第１、第
２、第３のフードば２，５，８が閉成される過程
で滑動材１１ａ，１１ｂが上記第１、第２のフー
ド板２，５の内面に接するため、操作外力を大き
く必要とするものでなく、また閉成された状態に
おいては上記第１、第２のフード板２，５を閉成
する方向のばね力が上記第３のフード板８を開放
する方向のばね力に比して大きいため、上記第
１、第２、第３のフード板２，５，８の閉成状態
が維持される。

また、上記第１、第２、第３のフード板２，
５，８の開放状態において、上記遮光フード装置
を構成するケース本体１の背面に設けた回動板
１４を開放すると、液晶パネル部２２の背面に回
動板１４の内面に設けた反射鏡２０にて反射され
た外光を導びくことができ、液晶パネル部２２の
テレビ画面を外乱光を防止すべく遮光した、状態
で明るく照明できることとなり、テレビ画面を視
聴しやすいものとすることができる。

なお、上記実施例では遮光フード装置を構成
するケース本体１の開放された背面に内面に反射
鏡２０を有する回動板１４を設けたが、この回動
板１４は特に必要なものではなく、液晶テレビジ
ヨン受像機本体部２１の液晶パネル部２２が対向
される面部に設けた外光反射板やバツク照明用の
拡散板を流用して反射鏡２０の代用とすることが
できるものであるとは云うまでもない。

発明の効果 以上のように本発明によれば、液晶テレビジヨ
ン受像機本体に回動可能に装着した液晶パネル部
に着脱自在なケース本体に、その前面開口を開閉
可能なように支持した第１、第２、第３のフード
板を設けたので、液晶テレビジヨン受像機自体の
携帯性はもとより遮光フード装置自体の携帯性を
も高めることができるものである。しかも、第
１、第２のフード板を閉成する方向に付勢するば
ね力を第３のフード板を開放する方向に付勢する
ばね力に比べて大きく設定し、第１、第２、第３
のフード板の開放時に上記第１、第２のフード板
の上端に設けた折曲片を上記第３のフード板の両
端に係合させ、上記第１、第２、第３のフード板
の閉成時に上記折曲片を上記第３のフード板の支
持軸とケース本体とのすきまに入り込ませるよう
にしたので、上記第３のフード板に対して軽い操
作外力を加えることにより第１、第２、第３のフ
ード板の開閉動作をさせることができる利点を有
するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の液晶テレビジヨン受像機の遮
光フード装置の一実施例を示す正面図、第２図は
同装置の側面断面図、第３図は同装置の上面図、
第４図は同装置の下面断面図、第５図および第６
図は同装置の液晶テレビジヨン受像機への装着状
態を示す要部断面図である。 １……ケース本体、１ａ，１ｂ……開口、２，
５，８……フード板、２１……液晶テレビジヨン
受像機の本体部、２２……液晶パネル部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 液晶テレビジヨン受像機本体に回動可能に装
   着した液晶パネル部に着脱自在なケース本体と、
   このケース本体の前面開口の左右両側端に回動自
   在に支持され常時閉成方向にばね付勢された第
   １、第２のフード板と、これら第１、第２のフー
   ド板のばね付勢力によつて閉成されるように上記
   ケース本体の開口の上側端に回動自在に支持され
   常時開放方向にばね付勢された第３のフード板を
   備え、上記第１、第２のフード板を閉成方向に付
   勢するばね力を上記第３のフード板を開放方向に
   付勢するばね力より大きく設定すると共に上記第
   １、第２、第３のフード板の開放時に上記第３の
   フード板の両側端に係合可能なように上記第１、
   第２のフード板の上端に折曲片を設け、かつ上記
   第１、第２、第３のフード板の閉成時に上記折曲
   片を上記第３のフード板を支持する軸心とケース
   本体とのすきまに入り込ませるように構成したこ
   とを特徴とする液晶テレビジヨン受像機の遮光フ
   ード装置。