JPH04234763A - 積層型感光体の被覆方法 - Google Patents

積層型感光体の被覆方法

Info

Publication number
JPH04234763A
JPH04234763A JP21377191A JP21377191A JPH04234763A JP H04234763 A JPH04234763 A JP H04234763A JP 21377191 A JP21377191 A JP 21377191A JP 21377191 A JP21377191 A JP 21377191A JP H04234763 A JPH04234763 A JP H04234763A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
substrate
charge
vacuum
conductive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP21377191A
Other languages
English (en)
Inventor
R Melnyk Andrew
アール メルニク アンドリュー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Xerox Corp
Original Assignee
Xerox Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Xerox Corp filed Critical Xerox Corp
Publication of JPH04234763A publication Critical patent/JPH04234763A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/05Organic bonding materials; Methods for coating a substrate with a photoconductive layer; Inert supplements for use in photoconductive layers
    • G03G5/0525Coating methods
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/02Charge-receiving layers
    • G03G5/04Photoconductive layers; Charge-generation layers or charge-transporting layers; Additives therefor; Binders therefor
    • G03G5/043Photoconductive layers characterised by having two or more layers or characterised by their composite structure
    • G03G5/047Photoconductive layers characterised by having two or more layers or characterised by their composite structure characterised by the charge-generation layers or charge transport layers
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/10Bases for charge-receiving or other layers
    • G03G5/104Bases for charge-receiving or other layers comprising inorganic material other than metals, e.g. salts, oxides, carbon
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03GELECTROGRAPHY; ELECTROPHOTOGRAPHY; MAGNETOGRAPHY
    • G03G5/00Recording members for original recording by exposure, e.g. to light, to heat, to electrons; Manufacture thereof; Selection of materials therefor
    • G03G5/14Inert intermediate or cover layers for charge-receiving layers
    • G03G5/142Inert intermediate layers

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Photoreceptors In Electrophotography (AREA)
  • Physical Vapour Deposition (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真、および、特に
電子写真画像形成部材および画像形成部材を形成するた
めの方法に関する。
【0002】
【従来技術】電子写真では、導電層上に光導電性絶縁層
を含む電子写真版が、まず最初にその表面を均一に帯電
することによって画像形成される。その版はその後、光
のような活性化した電磁的な放射のパターンによって露
光される。その放射は光導電性絶縁層の照射領域の電荷
を選択的に散らし、非照射領域に静電潜像を残す。この
静電潜像がその後、光導電性絶縁層の表面上に微粉砕さ
れた検電顕像性粒子を堆積することによって、現像され
て可視像を形成する。生じた可視像はそれから電子写真
版から紙のような支持体に転写される。この画像形成過
程が再利用可能な光導電性絶縁層で何回も繰り返される
【0003】電子写真画像形成部材は多くの形態で提供
されうる。例えば、画像形成部材はガラス質のセレンの
ような単一材料の均質な層でもよく、または、それは光
導電体および別の材料を含む複合層でもよい。複合画像
形成部材はの1つの型は、電気的に絶縁性である有機樹
脂結合剤中に分散した光導電性無機化合物の微粉砕され
た粒子の層を含む。米国特許第4,265,990 号
は、分離した光生成層と電荷輸送層を有する積層型感光
体を開示している。その光生成層は正孔を光生成し、そ
の光生成された正孔を電荷輸送層へ注入することが可能
である。薄い電荷発生層および厚い電荷輸送層からなる
積層型感光体は、単層構造よりも多くの有利性を有する
【0004】積層型感光体の機能の鍵は、光生成された
電荷が移動しなけばならない距離を減少させ、かつ電荷
発生層で捕獲されうる光生成された電荷の量を減少させ
る非常に薄い電荷発生層にある。しかしながら、良好な
発生層として機能するために、電荷発生層はまた、画像
方式の露光中のほとんどの光を吸収するのに光学的に厚
くなければならない。これらの2つのパラメーターは、
高度に吸光性であり、結晶型の顔料を好む電荷発生層の
材料を要求する。
【0005】電子写真画像形成システムにおいてベルト
として使用される多層感光体の1つのタイプは、基体、
導電層、ブロッキング層、接着剤層、電荷発生層、電荷
輸送層および画像形成層の一方の端に隣接した導電性下
引層(ground strip layer) を含
む。この感光体はまた、アンチカール層および任意の保
護皮膜層のような付加的な層を含んでもよい。このよう
な多層感光体を組み立てるためには、多様な層を互いに
その上に形成する必要がある。その材料を多様な層に堆
積することは、層を形成するために多様な方法を要する
【0006】例えば、有機材料から電荷発生層を形成す
る1つの方法は溶液流延である。しかしながら、光生成
顔料、例えば、フタロシアニンおよびペリレンアミドは
、主として不溶性であり溶剤溶性の結合剤中の分散を必
要とする。ホール(Hor)等の米国特許第4,587
,189 号は導電性支持基体、高分子材料の接着剤層
、ペリレンジイミド顔料を含む真空蒸発された光生成層
、およびアリールアミンの正孔輸送層を含む積層型光感
応性画像形成部材を開示している。光導電性層は、ペリ
レン顔料の真空蒸着によって形成され、および樹脂結合
剤中のポリアリールジイミド材料の溶剤被覆層が続く。
【0007】ボーセンベンジャー(Borsenben
ger)等の米国特許第4,578,334 号および
第4,618,560 号は、非常に高い電子写真スピ
ードを示す多層光導電性要素およびその製造方法を開示
している。N,N’− ビス(2− フェネチル) ペ
リレン−3,4:9,10 ビス( ジカルボキシイミ
ド) の電荷発生層および高分子結合剤中のアリールア
ミン物質からなる電荷輸送層が積層構造の中に設けられ
る。ペリレン顔料の層は該顔料の真空蒸着およびそれを
有機溶媒、高分子結合剤およびアリールアミンの溶液で
保護被覆すること、およびその層を硬化して溶媒を除去
することによって得られてもよい。スタウデンマイアー
(Staudenmaier)等の米国特許第4,57
8,333 号はさらに、導電性支持体と電荷発生層の
間にアクリロニトリル共重合体の接着剤中間層を有する
上記の多層感光体を開示している。
【0008】ホルドン(Hordon)等の米国特許第
4,780,386 号は、電荷発生層を真空蒸着すと
きにテルル分別を調節するセレン合金処理を開示してい
る。その処理は真空蒸着の前に合金の表面を研磨するこ
とを含む。セレンまたはセレン合金を含む電荷輸送層は
、セレン−テルル−ヒ素を含む電荷発生層と基体の間に
位置するように設けられてもよい。電荷発生層および電
荷輸送層は真空蒸着されてもよい。
【0009】フェンダー(Fender) 等の米国特
許第4,770,965 号は、セレン合金が基体上に
真空蒸着されてガラス質の光導電性絶縁層を形成する方
法を開示している。 この絶縁層はその後、基体に隣接する層中のセレンが結
晶化するまで加熱される。酸化アルミニウム層が、真空
コーター中の基体のグロー放電処理によって基体上に形
成されてもよい。
【0010】バデシャ(Badesha)等の米国特許
第4,842,973 号は、真空容器中にセレンまた
はセレン合金の粒子を含む少なくとも1つの第1層のる
つぼ、および、セレンおよび別の合金成分を含有する合
金を含む少なくとも1つの第2層のるつぼを設けること
によって、複数のセレン合金層を真空蒸着する方法を開
示している。第1層のるつぼ中の粒子は、加熱されて基
体上の第1層に蒸着し、一方、第2層のるつぼ中の粒子
を蒸着温度以下に維持する。第2層のるつぼの粒子はそ
の後、急速に加熱され、基体上の第2層に蒸着する。
【0011】多層感光体の他の例は、溶剤被覆された電
荷輸送層を有する電荷発生層として真空蒸着されるフタ
ロシアニンを含む。ボーセンベンジャー(Borsen
benger)等の米国特許第4,471,039 号
、ロウトフィー(Loutfy)等の米国特許第4,5
55,463 号およびカトー(Kato)等の米国特
許第4,731,312 号は、多くの真空蒸着される
フタロシアニンを開示している。特に、これらの特許は
基体上に真空蒸着されるインジウムフタロシアニンの光
導電体を開示している。
【0012】上述の製造方法は多くの不都合な点を有す
る画像形成部材を提供する。特に、上記の方法では、他
の被覆技術、例えば溶剤被覆が利用されて、感光体の接
着およびブロッキング層を被覆する。重合体基体上の導
電性金属層は真空蒸着されるので、このような付加的な
被覆技術は、形成された1または複数の層の真空蒸着容
器から別の被覆設備への移動、および真空蒸着容器へも
どすことを必要とする。これらの移動は製造時間を増加
させるだけでなく、増加した取扱による感光体の損傷ま
たは欠陥の確度をも増加させる。従って、電子写真画像
形成部材を製造するために要する時間を減少させ、同時
に、より少ない欠陥を有する画像形成部材を製造するこ
とが望ましい。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、積層
型感光体の製造方法を提供することによって先行技術の
欠点を克服することである。本発明の目的は、より少な
いプリントアウトの欠点を作りだす感光体を組み立てる
ための被覆方法を提供することである。
【0014】本発明のさらに別の目的は、より少ない欠
点を有する多層感光体を提供することである。本発明の
別の目的は、電子写真画像形成部材を組み立てるための
効率のよい被覆方法を提供することである。本発明の目
的はまた、電子写真画像形成部材の表面に導電金属層、
酸化物層および光生成層を被覆する方法を提供すること
である。
【0015】本発明の目的はまた、多層電子写真画像形
成部材において層の接着性を改善することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は、基体を減圧環
境に置き、該基体上に導電層を形成し、該導電層上にブ
ロッキング層を形成し、および該ブロッキング層上に電
荷発生層を形成する工程、および、被覆過程中は減圧環
境を連続的に維持することを含む被覆方法を提供するこ
とによって先行技術の欠点を克服する。減圧環境におい
て蒸着される層は単回パスで形成されることができ、多
くの欠点を解消することができる。さらに、溶剤溶液を
介しては形成されない材料、例えば光生成材料は、本発
明によれば使用することができる。
【0017】本発明のより完全な理解は、本発明の多層
感光体の断面図である添付した図1を参照することで得
られる。本発明の電子写真画像形成部材は少なくとも導
電層、ブロッキング層および電荷発生層を含み、これら
はすべて連続的に保持される減圧環境内で形成される。 これらの層は、基体を減圧環境に置き、その後、続いて
それぞれの層を真空蒸着することによって形成される。
【0018】減圧環境で基体上に被覆される第1層は、
導電層である。蒸着が実施されて、適当な導電層厚さを
有する基体/導電層ウェブまたはドラムを提供する。こ
の導電層は例えば、基体上に真空蒸着される金属から形
成されてもよい。該導電層の蒸着後、基体/導電層ウェ
ブまたはドラムが減圧環境に残存している間に、ブロッ
キング層が該導電層上に形成される。該ブロッキング層
は直接、蒸発によって蒸着されるか、酸素分圧中で反応
的に金属を蒸発することによって蒸着されるか、または
先に適用された導電層の酸化によって蒸着される金属酸
化物層であってもよい。基体/導電層/ブロッキング層
ウェブが得られる。
【0019】電荷発生層はそれから基体/導電層/ブロ
ッキング層ウェブに今までどおり減圧環境で適用される
。該電荷発生層はブロッキング層上に真空蒸着されて基
体/導電層/ブロッキング層/電荷発生層ウェブを得る
。蒸着は所望の厚さが得られるまで実施される。続いて
、もし望めば、減圧環境内でまたは他の被覆設備で、他
の層を基体/導電層/ブロッキング層/電荷発生層に適
用してもよい。例えば、電荷輸送層が適用されてもよく
、例えばそれは減圧環境での溶融押出によって適用され
、または他の被覆方法によってそのほかの場所で適用さ
れてもよい。
【0020】本発明の電子写真画像形成部材の層を形成
するための適当な材料の記載は、図1に示される本発明
の電子写真画像形成部材の代表的な構造を参照して、後
述になされる。この画像形成部材は、アンチカール層1
、支持基体2、電気的な導電層3、ブロッキング層4、
任意な接着剤層5、電荷発生層6、電荷輸送層7および
保護皮膜層8とともに提供される。
【0021】支持基体2は不透明でも実質的に透明でも
よく、充分な機械的特性を有する多数のいかなる材料を
含んでもよい。従って、基体は、例えば無機または有機
組成物のような電気的に不導性または導電性である材料
の層を含んでもよい。電気的に不導性の材料として、ポ
リエステル、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリウレ
タン等を含む多様な樹脂のどれかを使用してもよい。電
気的に絶縁性または導電性基体は柔軟であり、例えばシ
ート、スクロール、柔軟なエンドレスベルト、およびシ
リンダー等のような多数の異なる形状のいずれでもよい
。好ましくは、基体は柔軟なエンドレスベルトの形状で
、E.I. du Pont de Nemours 
& Co. から入手できるマイラー(Mylar) 
、またはICI Americas Inc. から入
手できるメリネックス(Melinex)として知られ
ている市場で入手できる二軸延伸ポリエステルを含む。 代わりに、好ましい基体は、型または押出によって形成
される硬質シリンダーの形状であってもよい。
【0022】基体の厚さの選択は、機械的機能および経
済的考慮および最終の形状が柔軟なベルトかまたは硬質
ドラムであるかを含む非常に多くの要因による。柔軟な
層の厚さは、好ましくは約25μm から約150μm
 の範囲内であり、良好な柔軟性と小さな直径のローラ
ー、例えば19mmの直径のローラーの回りを循環する
ときに最小に減ざられる表面曲げ応力のために、好まし
くは約75μm から約125μm である。柔軟なベ
ルトの基体は、光導電性デバイスに対して悪い影響がな
い限り、例えば200μm を越える相当な厚さ、また
は例えば50μm より小さい最小の厚さを有してもよ
い。硬質ドラム基体の厚さは、ドラムの直径およびその
組成によって、約1mmから約数cmの範囲でよい。基
体層の表面は、蒸着される皮膜のより良い粘着を促進す
るために、好ましくは被覆の前に洗浄される。洗浄は基
体の表面をプラズマ放電、またはイオン衝撃等にさらす
ことによって実施される。
【0023】電気的な導電層3は基体2に隣接して設け
られる。電気的な導電層3は好ましくは、減圧環境で基
体2の上に形成される電気的に導電性である金属層を含
む。導電層は真空蒸着技術のどれかによって適用されう
る。真空蒸着技術は熱的蒸発、電子−ビーム衝撃、およ
びRFおよびDCスパッタリングを含む。真空蒸着され
てもよい代表的な金属はアルミニウム、ジルコニウム、
ニオブ、タンタル、バナジウム、ハフニウム、チタン、
ニッケル、ステンレス鋼、クロム、タングステン、モリ
ブデン、真鍮および金等、およびその混合物を含む。半
導体、例えば珪素、またはある種の金属酸化物、例えば
アンチモン−スズ−酸化物は導電性であり、これらもま
た真空蒸着されてもよい。
【0024】導電層は好ましくは、広い範囲内の厚さを
有し、それらは電子写真画像形成部材に望ましい光学的
透明性と柔軟性による。従って、柔軟な感光体画像形成
デバイスのための導電層の厚さは、約2nmと約100
nm の間でもよく、電気導電性、柔軟性および光透過
性を最適にするために、さらに好ましくは約5nm か
ら約30nmである。
【0025】電気的導電層3 の蒸着後、そこへブロッ
キング層4が適用される。正帯電した感光体のための電
子ブロッキング層は、感光体の画像形成表面からの正孔
が導電層に向けて移動するのを可能にする。負帯電した
感光体にとって、導電層から反対の光導電層への正孔注
入を防ぐ障壁を形成することのできる適当な正孔ブロッ
キング層のどれかが利用されてもよい。正孔ブロッキン
グ層は真空蒸着されうるいかなる材料を含んでもよい。 例えば、ブロッキング層は好ましくは、金属酸化物また
は窒化物である。酸化アルミニウムは良好はブロッキン
グ層を作り、および他の酸化物は適当であり、かつ電荷
発生層の接着のためによりよい表面を提供する。ブロッ
キング層4を形成するために使用されうる他の酸化物は
、例えば、珪素の酸化物、化学量論的なSiO2および
非化学量論的な SiOx の両者、化学量論的および
非化学量論的なチタンおよびジルコニウムの酸化物等を
含む。
【0026】本発明のブロッキング層は、基体/導電層
ウェブまたはドラムが減圧環境に残存したままで、多く
の方法のどれでも形成される。1つの方法によれば、金
属の導電層が前述の工程で蒸着された後、金属酸化物層
が先に蒸着された金属層を酸素にさらすことによって形
成され、このように金属酸化物の薄層が酸素への暴露に
よってその金属層の外表面に形成する。酸素への暴露は
酸素分圧を減圧環境に導入することによって実施される
【0027】代わりに、本発明のブロッキング層は、例
えば金属酸化物から導電層上へ、電子ビーム蒸発または
スパッタリングによって直接に蒸発されてもよい。スパ
ッタリングは、好ましい酸化物または窒化物の直接スパ
ッタリング、または酸素または窒素分圧中の金属の反応
性スパッタリングを含んでもよく、これらは該化合物の
蒸着を生ずる。あるいは、反応性スパッタリングは金属
の直接スパッタリングと組合されてもよく、まずはじめ
に金属導電層が蒸着され、次に金属の酸化物または窒化
物が蒸着される。
【0028】ブロッキング層は好ましくは連続していて
、約0.5μm よりも小さい厚さを有する。より大き
い厚さは望ましくない高い残存電位を招く。約0.00
5 μm と約0.3 μm の間の厚さの正孔ブロッ
キング層は最適な電気的機能を達成するのに好ましい。 約0.03μm と約0.06μm の間の厚さが、最
適な電気的性質のためには最も好ましい。ブロッキング
層の材料、蒸着技術および厚さの選択はまた、導電層、
ブロッキング層および光生成層の間の良好な接着を有す
るという要求によって影響される。
【0029】幾つかの場合、例えば、ブロッキング層4
と電荷発生層6の間の接着剤層5のような中間層は、よ
り強力な接着性のために望ましい。任意の接着剤層は、
ブロッキング層と電荷発生層の材料に適当な選択がなさ
れる限りは、任意の粘着層は必要でない。真空蒸着方法
は、例えば層が溶剤塗装された時に提供される接着性よ
りも、より強力な接着性を隣接した層の間に提供すると
思われている。接着剤層が利用される場合、それは好ま
しくは、約0.001 μmと約0.2 μm の間の
厚さを有し、かつ好ましくは減圧環境で、すなわち、導
電層の被覆から電荷発生層の被覆の間に真空を破ること
なく適用される。このような層を適用するために、真空
蒸着されうる接着材料が使用されなければならない。あ
るいは、接着剤層は溶剤塗装されてもよい。このような
場合、基体、導電層およびブロッキング層を含有するウ
ェブ材料は、溶剤の蒸発を該ウェブとの相互作用から防
ぐために隔離される。接着剤は、例えばポリエステル(
 例えば、E.I. du Pont de Nemo
urs & Co. から入手可能なdu Pont 
49,000樹脂; Goodyear Rubber
 & Tire Co.から入手可能なVitel P
E−100およびVitel PE−200) 、ポリ
ビニルブチラル、ポリビニルピロリドン、ポリウレタン
、ポリメチルメタクリレート、2−ビニルピリデン、4
−ビニルピリデン、ポリビニルアルコールおよびポリビ
ニルクロライド等の皮膜形成ポリマーを含む。
【0030】ウェブ被覆にとって、電気的な導電層3お
よびブロッキング層4は一般的に、単回の蒸発反応で容
易に被覆される。発生層5が同じ蒸発反応で蒸着される
ことが可能だが、必要ではない。電荷発生層6は基体/
導電層/ブロッキング層上に、減圧環境が維持されなが
ら蒸着される。真空蒸着によって適用される電荷発生(
光生成)層のどれかが本発明によって利用されうる。 光生成層の材料の例は、真空蒸着に要求される温度にお
いて安定な無機および有機の光導電性顔料材料および色
素を含み、それらは無機および有機顔料、例えば、カル
コゲニド、II−VI およびIII−V 化合物、フ
タロシアニン、ペリレンおよびペリノン無水物のジアミ
ンおよび他の多環式顔料分子を含む。このように、光生
成層は米国特許第3,357,989 号および第3,
816,118 号に記載されている無金属フタロシア
ニンのようなフタロシアニン顔料; マグネシウム、亜
鉛および銅フタロシアニンのような金属フタロシアニン
;バナジル、チタニル、ジルコニルフタロシアニンのよ
うな酸化金属フタロシアニン;クロロ−インジウムおよ
びブロモ−インジウムフタロシアニンのような金属ハロ
ゲン化物フタロシアニン;および例えば米国特許第3,
816,118 号に記載されているフタロシアニンの
他の変形物および代用の変形物を含んでもよい。”Ph
thalocyanine Compounds”(F
.H. Moser and A.L.Thomas著
、Reinhold Co.(1963)出版) は、
フタロシアニンおよびそれらの合成の詳細な記載を含ん
でいる。他の材料は、ジブロモアンタンスロンのような
多環式分子、 du Pont社からMonastra
l Red 、Monastral Violetおよ
び Monastral Red Yの商品名で入手可
能なキナクリドン、Vat orange 1およびV
at orange 3の商品名で入手可能なジブロモ
アンタンスロン顔料、ベンズイミダゾール  ペリレン
、Allied Chemical Corporat
ion からIndofast Double Sca
rlet 、Indofast Violet Lak
e B、Indofast Brilliant Sc
arletおよびIndofast Orange の
商品名で入手可能な多核芳香族キノン、およびアモルフ
ァスセレン、三晶方系セレン、および例えばセレン−テ
ルル、セレン−テルル−砒素および砒化セレン等のよう
なセレン合金を含む。多光生成層組成物は、光導電性層
が光生成層の特性を促進または減少するところに利用さ
れてもよい。この形状の型の例は、米国特許第4,41
5,639 号に記載されている。もし望めば、この分
野で公知の他の適当な光生成材料がまた、利用されても
よい。バナジルフタロシアニン、クロロ−インジウムフ
タロシアニン、チタニルフタロシアニン、無金属フタロ
シアニン、ベンズイミダゾール  ペリレン、フェネチ
ルジイミドペリレン、N−ブチルおよびN−プロピルジ
イミドペリレン、三晶方系セレン、例えばセレン−テル
ル、セレン−テルル−砒素および砒化セレン等のような
セレン合金、およびその混合物のような光導電性材料を
含む電荷発生層は、それらの白光に対する感度のために
、特に好ましい。バナジルフタロシアニン、クロロ−イ
ンジウムフタロシアニン、チタニルフタロシアニン、ブ
ロモ−インジウムフタロシアニン、ジルコニウムフタロ
シアニン、マグネシウムフタロシアニン、無金属フタロ
シアニンおよびテルル合金はまた、これらの材料が赤外
線光に対して感度があるという付加的な利点を提供する
ので好ましい。
【0031】本発明の光生成層は一般的に約0.1から
約2μm の範囲の厚さ、好ましくは約0.2から約0
.7μm の厚さを有する。本発明の目的が達成できる
限り、この範囲外の厚さも選ばれることができる。維持
された減圧環境の中での導電層、ブロッキング層、任意
な接着剤層、および光生成層の被覆の完了後、電荷輸送
層が適用される。電荷輸送層は比較的厚く、この層の形
成は真空蒸着以外の、例えば溶剤による被覆技術によっ
て真空蒸着容器外でなされてもよい。
【0032】電荷輸送層7は電荷発生層6からの光生成
正孔または電子の注入を支持でき、かつこれらの正孔ま
たは電子の該層をとおしての輸送を可能とし、その表面
電荷を選択的に放電することのできる、適当な透明な有
機高分子または非高分子材料のどれかを含んでもよい。 電荷輸送層は正孔または電子を輸送するだけでなく、光
導電層を磨耗または化学的攻撃から守る役目を果たし、
それゆえ、感光体画像形成部材の作業寿命を延長する。 電荷輸送層は、ゼログラフィーにおいて有用な、例えば
400nmから900nmの波長の光にさらされたとき
に、もしあったとしても極わずかな放電を示さなければ
ならない。電荷輸送層は、光導電体が使用される領域に
おいての放射に対して、好ましくは実質的に透過性であ
る。 それは電荷発生層からの光生成された正孔または電子の
注入を支持する材料を含む。電荷輸送層は、そこをとお
して露光が実施されたときに入射光の大部分が下にある
電荷発生層によって利用されることを確実にするために
、通常は透明である。透明な基体が使用されたときは、
画像方式露光または消去がその基体を通ったすべての光
でその基体をとおしてなされてもよい。この場合、電荷
輸送材料は使用される波長領域の光を透す必要はない。 電荷発生層と結合した電荷輸送層は、その電荷輸送層上
に置かれた静電的電荷が照射がないときには導電されな
い程度に、絶縁体である。
【0033】電荷輸送層は、活性化合物または電荷輸送
分子を含んでもよく、それらは、それらの材料を電気的
に活性にするための通常電気的に不活性である皮膜形成
高分子材料中に分散されている。これらの電荷輸送分子
は、光生成された正孔または電子の注入を支持できない
、かつこれらの正孔または電子の輸送を可能とすること
のできない高分子材料に添加されてもよい。多層光導電
体に使われる特に好ましい輸送層は、約25重量%から
約75重量%の少なくとも1つの電荷輸送化合物、およ
び該電荷輸送化合物が溶ける約75重量%から約25%
重量の高分子皮膜形成樹脂を含む。あるいは、電荷輸送
部分はポリマーの主鎖に、またはポリマーの側基として
のいずれかに組み込まれていてもよい。
【0034】正孔電荷輸送層は好ましくは、少なくとも
1つの下記の一般式で示される芳香族アミン化合物を含
む混合物から形成される。
【0035】
【化1】
【0036】上記式中、R1 およびR2 はそれぞれ
、置換されたまたは置換されていないフェニル基、ナフ
チル基、およびポリフェニル基からなる群から選ばれる
芳香族基であり、R3 は置換されたまたは置換されて
いないアリール基、炭素原子1〜18個を有するアルキ
ル基および炭素原子3〜18個を有する脂環基からなる
群から選ばれる。置換基はNO2 基およびCN基等の
ような電子吸引性基を持つべきではない。この構造式で
示される代表的な芳香族アミン化合物は、 I.次のようなトリフェニルアミン:
【0037】
【化2】
【0038】II. 次のようなポリトリアリールアミ
ン:
【0039】
【化3】
【0040】III.次のようなビスアリールアミンエ
ーテル:
【0041】
【化4】
【0042】および IV. 次のようなビスアルキル−アリールアミン:

0043】
【化5】
【0044】を含む。上記式中、Rは水素またはCH3
 、C2 H5 等のようなアルキル基である。好まし
い芳香族アミン化合物は下記の一般式を有する。
【0045】
【化6】
【0046】上記式中、R1 およびR2 は上記定義
のとおりであり、R4 は置換されたまたは置換されて
いないビフェノール基、ジフェニルエーテル基、炭素原
子1〜18個を有するアルキル基、および炭素原子3〜
12個を有する脂環基からなる群から選ばれる。置換基
はNO2 基およびCN基等のような電子吸引性基を持
つべきではない。
【0047】上記構造式によって示される電荷輸送芳香
族アミンは、トリフェニルメタン、ビス(4−ジエチル
アミン−2−メチルフェニル)フェニルメタン;4’,
4”−ビス(ジエチルアミノ)−2’,2”−ジメチル
−トリフェニルメタン;N,N’−ビス(アルキルフェ
ニル)−(1,1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミ
ン(式中、アルキルは例えば、メチル、エチル、プロピ
ル、n−ブチル等である);およびN,N’−ジフェニ
ル−N,N’−ビス(3”−メチルフェニル)−(1,
1’−ビフェニル)−4,4’−ジアミン等の不活性樹
脂結合剤中に分散しているものを含む。
【0048】塩化メチレンまたは他の適当な溶媒中に溶
解する、適当な不活性樹脂結合剤のどれかが使われても
よい。塩化メチレンに溶解する代表的な不活性樹脂結合
剤は、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン、ポリフェ
ニレン、ポリエステル、ポリアリレート、ポリアクリレ
ート、ポリエーテルおよびポリスルホン等を含む。分子
量は約20,000から約1,500,000 である
。これらの結合剤を溶かす他の溶剤は、テトラヒドロフ
ラン、トルエン、トリクロロエチレン、1,1,2−ト
リクロロエタンおよび1,1,1,− トリクロロエタ
ン等を含む。
【0049】好ましい電気的に不活性な樹脂材料は、約
20,000から約120,000 の分子量、さらに
好ましくは約50,000から約100,000 の分
子量を有するポリカーボネート樹脂である。電気的に不
活性な樹脂材料として最も好ましい材料は、Gener
al Electric CompanyからLexa
n 145 として入手可能な、約35,000から約
40,000の分子量のポリ( 4,4’−ジプロピリ
デン− ジフェニレン  カーボネート) ;Gene
ral Electric Company からLe
xan 141 として入手可能な、約40,000か
ら約45,000の分子量のポリ( 4,4’−イソプ
ロピリデン− ジフェニレン  カーボネート) ;F
arbenfabricken Bayer A.G.
 からMakrolonとして入手可能な、約50,0
00から約100,000 の分子量を有するポリカー
ボネート樹脂;Mobay Chemical Com
pany からMerlonとして入手可能な約20,
000から約50,000の分子量を有するポリカーボ
ネート樹脂; ポリエーテルカーボネート; および4
,4’−シクロヘキシリデンジフェニルカーボネートで
ある。塩化メチレン溶剤は、全ての成分を十分に溶かす
こと、かつその低い沸点のために、電荷輸送層皮膜混合
物の望ましい成分である。
【0050】特に好ましい多層光導電体は、光導電性材
料の結合剤層を含有する電荷発生層、および約25重量
%から約75重量%の下記式を有する1またはそれ以上
の化合物をその中に分散させる約20,000から約1
20,000 の分子量を有するポリカーボネート樹脂
材料の正孔輸送層を含む。
【0051】
【化7】
【0052】上記式中、XおよびYは炭素原子0〜4個
を有するアルキル基、および塩素からなる群から選ばれ
、光導電性層は正孔の光生成およびその正孔の注入の能
力を示し、正孔輸送層は光導電性層が光生成される正孔
を発生し注入するスペクトル領域では実質的に非吸収性
であり、しかし光生成された正孔の光導電層からの注入
を支持し該正孔輸送層を通して該正孔を輸送することが
可能である。
【0053】電荷輸送層の厚さは好ましくは、約5μm
 から約100μm の範囲内であり、好ましくは約2
0μm から約50μm である。最適な厚さは、電気
的安定性、寿命および電子写真スピードの特定な適用要
求に依存する。例えば、下引層、アンチ−カール層、ま
たは保護皮膜層のような任意な層は、上述の電子写真デ
バイスに適用されうる。
【0054】本発明はさらに次の限定しない実施例で説
明され、これらの実施例は単に実例となるものであり、
本発明は本明細書中に列挙された材料、条件およびプロ
セスパラメーター等に限定されないことが理解されるで
あろう。
【0055】
【実施例】実施例1 電荷発生材料として米国特許第4,587,189 号
に記載されているペリレン二無水物とO−フェニレンジ
アミンとの縮合により形成されるベンズイミダゾールペ
リレン(BZP)を、および正孔輸送層として下記式の
トリアリールジアミンを利用して、多層画像形成部材を
製造した。
【0056】
【化8】 基体をポリ(エチレンテレフタレート)フィルム(IC
I からMerinex として入手可能) からなり
、1×10−5トルの圧力の真空容器内に設置する。電
子ビーム源を使って、約10nmの厚さのチタンの導電
層を蒸着する。これに約10nmの厚さの二酸化珪素層
が続く。最後に、真空を破ることなく、BZPの約0.
2 μm の厚さの層が抵抗的に500 ℃まで加熱さ
れたタンタルボードから蒸着された。
【0057】真空蒸着された層を次に、トリアリールジ
アミン正孔輸送材料をポリカーボネートポリマー中に含
有する溶液で保護被覆する。トリアリールジアミンとポ
リマーの比は、1:1であり、溶剤は65%のジクロロ
メタンと35%の1,1,2 −トリクロロエタンの混
合物である。固形物と溶剤の比は、15μm の乾燥厚
さが得られるように調節する。溶剤を引き棒アプリケタ
ー(draw bar applicator)を使っ
て流延し、得られた皮膜を60℃で1時間乾燥する。
【0058】上述の金属−酸化物−顔料の多層の製造は
、金属と顔料層の間に約400g/cmおよびより高い
高度な接着力を生ずる。接着力は接着性被覆テープを顔
料層に付着させ、Instron Model #60
22 接着テスターを使用することによって測定される
。電子写真特性は、負電圧にコロナ帯電し、650nm
 の光で暗放電および光放電を観察することによって測
定される。帯電特性は初期の電位をプロットすることに
よって得られ、その初期の電位は10から250 ナノ
クローン/cm2 に変化する適用された陰電荷に対し
て、帯電後190msec に測定される。上記の方法
で製造した多層画像形成部材は、容量的に2000ボル
トを越えて帯電し、70ボルト/μm を越える電界に
おいてさえ、2 秒間で10%よりも小さい暗放電を示
す。光感度は、150ボルト/erg /cm2 の放
電スロープで、優れていて、1000ボルトから100
ボルトに放電するのに20ボルトよりも小さい残留電位
とともに7erg /cm2 より小さいエネルギーを
要する。
【0059】実施例2 他の酸化物 多層画像形成部材を、二酸化珪素の代わりにジルコニウ
ム、アルミニウムおよびチタンの酸化物を使う以外は実
施例1と同じ方法で製造する。加えて、酸化物の厚さは
10nmに加えて、名目上30nmと100nmが作ら
れる。 得られた画像形成部材は実施例1のそれと機能において
実質的に同一である。
【0060】実施例3 他の基体 多層画像形成部材を、ポリ(エチレンテレフタレート)
基体の代わりにポリ(ビニリデンクロライド)およびポ
リ(エーテルスルホン)の基体を使う以外は実施例1と
同じ方法で製造する。得られた画像形成部材は実施例1
のそれと機能において実質的に同一である。
【0061】実施例4 幅18インチの長いウェブを、大型のロール真空コータ
ーの中に置き、10nmのチタン層に続いて、10nm
の酸化ジルコニウム層を1回のスパッタリングによって
適用する。該酸化物層は酸素分圧中の反応性スパッタリ
ングによって形成される。該ウェブを巻き取り、第二の
真空ロールコーターに移し、そこでは波長650nmに
おいて光密度1.0に相当する厚さのBZP顔料層が熱
的にステンレス鋼のるつぼの外へ蒸発する。そのるつぼ
の温度は550℃に制御されて、ウェブスピードは所望
する光密度がウェブの幅と長さに均一に与えられるよう
に調整される。その顔料の電荷発生層が蒸着された後、
巻き取られたウェブはウェブ溶剤コーターに移され、そ
こでは押出ダイを使って実施例1と同じ組成の電荷輸送
層が適用される。得られた乾燥厚さは25μm である
。得られた多層画像形成部材の電気的特性は、電荷輸送
層の厚さの容量性差異で評価すると、実施例1のそれと
同一であった。
【0062】Xerox 4050  レーザープリン
ターは、画像形成部材上の−100 ボルトに相当する
放電領域はブラックトナーを現像し、一方、−500 
ボルトに相当する帯電領域はトナーを現像しないように
特別に改良されている。このようにして得られた紙印刷
物は、レーザーが画像形成部材を放電した黒い画像と、
その他の白い部分からなる。この画像形成機構は、局所
的な電荷受容の欠乏または高度の暗放電を起こす画像形
成部材の欠陥に対して非常に敏感である。極めて微細な
欠陥でさえ、黒点として印字されかつ容易に検出される
。上述の方法によって製造される画像形成部材からの部
分を切断して、Xerox 4050プリンターによっ
て要求されるサイズのベルトに結合する。改良された4
050プリンターで作られたプリントは、上述の方法に
よって製造された画像形成部材には欠陥がないことを示
した。
【0063】実施例5 他の顔料 多層画像形成部材を、酸化珪素の代わりに酸化ジルコニ
ウムを、かつBZP顔料の代わりにクロロ−インジウム
フタロシアニン、ビスN−プロピルイミドペリレンおよ
びビスN−メチルイミドペリレンを使うこと以外は実施
例1と同様に製造する。そのクロロ−インジウムフタロ
シアニンは米国特許第4,555,465 号に記載さ
ているように調製され、一方、プロピルおよびメチルペ
リレンは、米国特許第4,587,189 号に記載さ
れているように、ペリレン3,4,9,10− 四カル
ボン酸またはそれに相当する無水物とキノリン中の適当
なアミンとの縮合によって調製される。
【0064】上述の方法によって製造された多層画像形
成部材は低い暗放電とともに優れた容量性帯電特性を示
した。クロロ−インジウムフタロシアニン画像形成部材
は550nmから800nmで高感度を示し;n−プロ
ピルペリレンジアミンは420nmから660nmで高
感度を示し、n−メチルペリレンジアミンは450nm
から580nmでやや低い感度を示した。
【0065】実施例6 多層画像形成部材を、成形された直径84mmのポリプ
ロピレンシリンダー基体上に製造する。そのシリンダー
を真空容器の中に置き、その軸を中心に回転し、その間
に、アルミニウムの厚さ20nmの層および酸化アルミ
ニウムの厚さ10nmの層が電子ビーム源によって蒸着
された。 その後に、実施例1に記載されている熱的に昇華された
BZP顔料の厚さ0.2μm の層が続く。そのシリン
ダーを真空容器から除去して、40/60比の1,1,
2−トリクロロエタンとジクロロメタンの混合物中の4
0/60比のビス−トリアリールアミンとポリカーボネ
ートの溶液を、シリンダーを回転しながらその上に吹き
付けた。 固体−液剤比は滑らかな皮膜を得るように調整され、反
応の回数は20μm の乾燥厚さを得るように選ばれる
。 吹付塗の後、その電荷輸送層を一夜、60℃で乾燥した
【0066】得られた画像形成部材をXerox 10
12複写機に取りつけ、その複写機の“コピーダーカー
(copy darker) ”スライドスイッチを使
って露光を減少させた後、優れた複写が得られた。本発
明は特定の好ましい実施態様を参照して記載されている
が、それらに限定されるものではなく、むしろ、この分
野に技能を有する者は、本発明の精神内で、かつ特許請
求の範囲内での変化と改良がなされうることを認めるで
あろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多層感光体の断面図である。
【符号の説明】
1  アンチカール層 2  支持基体 3  導電層 4  ブロッキング層 5  接着剤層 6  電荷発生層 7  電荷輸送層 8  保護皮膜層

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  電子写真画像形成部材を製造する方法
    であって、基体上に導電層を真空蒸着させ、前記導電層
    上に電荷ブロッキング層を真空蒸着させ、および前記電
    荷ブロッキング層上に電荷発生層を真空蒸着させること
    を含む方法。
JP21377191A 1990-08-31 1991-08-26 積層型感光体の被覆方法 Withdrawn JPH04234763A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US57563590A 1990-08-31 1990-08-31
US575635 1990-08-31

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH04234763A true JPH04234763A (ja) 1992-08-24

Family

ID=24301110

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21377191A Withdrawn JPH04234763A (ja) 1990-08-31 1991-08-26 積層型感光体の被覆方法

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP0475644A3 (ja)
JP (1) JPH04234763A (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3800227A1 (de) * 1987-01-06 1988-07-14 Minolta Camera Kk Photoempfindlicher teil mit phthalozyanin-pigmenten
JPS63169654A (ja) * 1987-01-08 1988-07-13 Minolta Camera Co Ltd 感光体
US4780385A (en) * 1987-04-21 1988-10-25 Xerox Corporation Electrophotographic imaging member containing zirconium in base layer

Also Published As

Publication number Publication date
EP0475644A3 (en) 1992-05-20
EP0475644A2 (en) 1992-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5830614A (en) Multilayer organic photoreceptor employing a dual layer of charge transporting polymers
BRPI0505199B1 (pt) Processo para a preparação de uma ftalocianina de titanila do tipo v
GB2226652A (en) Preparing an electrophotographic member
US5521047A (en) Process for preparing a multilayer electrophotographic imaging member
JPH04268565A (ja) 電子写真画像形成部材のための電荷発生層および電荷輸送層、およびその製造方法
US5437950A (en) Electrophotographic imagimg member with enhanced photo-electric sensitivity
US5089369A (en) Stress/strain-free electrophotographic device and method of making same
JPH07150101A (ja) 有機光導電体用の架橋ポリビニルブチラールバインダー
US5413886A (en) Transport layers containing two or more charge transporting molecules
EP0573201B1 (en) Infra-red electrophotographic photoreceptor based on octa-substituted phthalocyanines
JP3968120B2 (ja) 電子写真撮像部材
US5418100A (en) Crack-free electrophotographic imaging device and method of making same
US6383699B1 (en) Photoreceptor with charge blocking layer containing quaternary ammonium salts
EP0585668B1 (en) Photoconductors employing sensitized extrinsic photogenerating pigments
JP2001175007A (ja) 感光体、画像形成方法及び画像形成装置
GB2262993A (en) Electrophotographic imaging member
US4927726A (en) Photoreceptor with polynuclear bisoxazole or bisthizole
JPH04289867A (ja) 電子写真感光体
US8097387B2 (en) Photoreceptors comprising aligned nano-sized domains of charge transport components that have significant intermolecular pi-pi orbital overlap
JPH04234763A (ja) 積層型感光体の被覆方法
US5476740A (en) Multilayer electrophotographic imaging member
JPS58162955A (ja) 有機光導電体
US5532103A (en) Multilayer electrophotographic imaging member
US5108861A (en) Evaporated cuprous iodide films as transparent conductive coatings for imaging members
US5830613A (en) Electrophotographic imaging member having laminated layers

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Application deemed to be withdrawn because no request for examination was validly filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 19981112