JPH0422756Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、セツトの計数を行うバレーボールな
どの競技と、所定の試合時間を有するバスケツト
ボールなどの競技とにおける競技進行状況表示に
共用して使用する得点表示装置の改良に関する。

競技の進行状況を表示する得点表示装置の表示
内容には、得点数の他に当該競技特有の情報を付
加したものが多い。

例えばバレーボール競技の如くセツトの計数を
行う競技における試合中のセツト番号、また、例
えばバスケツトボール競技の如く所定の試合時間
を有する競技における試合残時間などがその例で
ある。

また、得点表示装置は、競技種別毎に別にする
と不経済であるので、出来るだけ共用して使用出
来るように、複数種の競技に関する上記特有の情
報を表示可能にしてある。

そうすると、一つの得点表示装置で表示する項
目即ち該項目に対応する表示部の数が多くなつ
て、該表示装置の価格が高くなるが、価格に関し
ては安価であることが望まれている。

〔従来の技術と考案が解決しようとする問題点〕 試合中のセツト番号および試合残時間の表示を
含む従来の得点表示装置例を正面図で第２図に示
す。

同図において、１ａ，１ｂは、それぞれＡ，Ｂ
チームのチーム名を記載した札を取付けるチーム
名表示部、２ａ，２ｂは、それぞれ三個の例えば
５×７表示ユニツトからなり、Ａ，Ｂチームの得
点を表示する得点表示部、３ａ，３ｂは、それぞ
れ四個のランプ表示素子からなり、ＡまたはＢチ
ームが取得したセツト番号を表示するセツトカウ
ント表示部、４は、一個の例えば５×７表示ユニ
ツトからなり、試合中のセツト番号を表示するセ
ツト番号表示部、５は、四個の例えば５×７表示
ユニツトからなり、試合残時間を表示する残時間
表示部である。

得点表示部２ａ，２ｂの表示はそれぞれ三桁の
数字である。

セツトカウント表示部３ａ，３ｂの表示は、そ
れぞれの四個のランプが上から第１〜第４セツト
を示し、例えばＡチームが第１セツトを取得した
場合Ａチーム側の第１セツトランプを点灯させる
と言う具合である。

また、セツト番号表示部４の表示は一桁の数字
であり、残時間表示部５の表示は四桁の数字であ
る。

この表示装置の各表示部の表示は、図示されな
い操作盤を操作することによつて行われる。

即ち、得点表示部２ａ，２ｂは、表示数を増減
させる押釦スイツチの操作によつて、セツトカウ
ント表示部３ａ，３ｂは、第１〜第４セツトラン
プに対応した四個のパドルスイツチをＡまたはＢ
チーム側に倒すことによつて、セツト番号表示部
４は、該パドルスイツチの倒した数に連動して、
また、残時間表示部５は、四桁のデジタルスイツ
チの数値設定とタイマーによる減算機構の起動ス
イツチ操作によつて行われる。

そして、セツトの計数を行う競技、例えばバレ
ーボール競技の場合の表示例は、図ａ図示の如く
であり、所定の試合時間を有する競技、例えばバ
スケツトボール競技の場合の表示例は、図ｂ図示
の如くである。

前者においては、特有情報として試合残時間が
無いため残時間表示部５が無表示となつており、
後者においては、セツトの計数が無いためセツト
カウント表示部３ａ，３ｂとセツト番号表示部４
が無表示となつている。

この構成の得点表示装置においては、上述のよ
うに、表示する項目の個々について独立の表示部
を設けているため、該表示装置の価格が高くなる
問題がある。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点は、セツトの計数を行う第一の競技
の試合中のセツト番号と、所定の試合時間を有す
る第二の競技の試合残時間とを切り替えて表示す
る共通表示部を具備する本考案の得点表示装置に
よつて解決される。

〔作用〕

従来、試合中のセツト番号を表示するセツト番
号表示部と試合残時間を表示する残時間表示部と
が別になつていたが、前記の第一競技においては
該残時間表示部が無表示であり、前記第二の競技
においては該セツト番号表示部が無表示である。
然も、該残時間表示部の表示桁数が該セツト番号
表示部の表示桁数より多い。

このことから、該残時間表示部を共通表示部に
してその表示機能を切り替えることにより、該共
通表示部に試合残時間と試合中のセツト番号との
両方を表示させることが出来て、該セツト番号表
示部を除去することが可能になる。

かくして、本考案による構成により、試合残時
間および試合中のセツト番号の表示を有する得点
表示装置を従来より安価に提供することが可能に
なる。

〔実施例〕

以下本考案の一実施例を図により説明する。全
図を通じ同一符号は同一対象物を示す。

第１図は本考案による得点表示装置の一実施例
を示した正面図で、図ａはセツトの計数を行う競
技における表示例、図ｂは所定の試合時間を有す
る競技における表示例である。

第１図図示の得点表示装置は、第２図図示表示
装置からセツト番号表示部４が除去されている。

それは、残時間表示部５を共通表示部６にし
て、これに試合中のセツト番号も表示するように
したからである。

セツトの計数を行う競技においては四桁を有す
る残時間表示部５が無表示であり、所定の試合時
間を有する競技においては一桁のセツト番号表示
部４が無表示であることから、共通表示部６が両
者の表示をしても不都合は生じない。

そして、セツトの計数を行う競技、例えばバレー
ボール競技の場合の表示例は、図ａ図示の如くで
あり、所定の試合時間を有する競技、例えばバス
ケツトボール競技の場合の表示例は、図ｂ図示の
如くである。

進行中のセツト番号の表示は、共通表示部６が
四桁であるのを利用して、例えば第４セツトの場
合、図ａ図示のように“４：ST”として、セツ
ト番号であることが判かり易いようにしている。

共通表示部６が試合残時間を表示する際の操作
は従来と変わらない。試合中のセツト番号を表示
する際は、例えば、試合残時間表示の際に操作す
るデジタルスイツチを9999と設定することによつ
て、図示されない制御回路を予め試合残時間表示
から試合中のセツト番号表示に切り替えておき、
以後は従来と同様にセツトカウント表示のパドル
スイツチ操作に連動している。

なお、上記試合残時間表示と試合中のセツト番
号表示との切り替えは、操作盤にセツトの計数を
行う競技と所定の試合時間を有する競技とを切り
替えるスイツチを追加して行つてもよい。

〔考案の効果〕

以上説明したように、本考案による構成によれ
ば、一個の表示部に試合残時間と試合中のセツト
番号とを表示させることが可能になり、試合残時
間および試合中のセツト番号の表示を有する得点
表示装置を従来より安価に提供することを可能に
させる効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面において、第１図は本考案による得点表示
装置の一実施例を示した正面図で、図ａはセツト
の計数を行う競技における表示例、図ｂは所定の
試合時間を有する競技における表示例、第２図は
従来の得点表示装置例を示した正面図で、図ａは
セツトの計数を行う競技における表示例、図ｂは
所定の試合時間を有する競技における表示例であ
る。 また、図中において、１ａ，１ｂはチーム名表
示部、２ａ，２ｂは得点表示部、３ａ，３ｂはセ
ツトカウント表示部、４はセツト番号表示部、５
は残時間表示部、６は共通表示部、をそれぞれ示
す。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. セツトの計数を行う第一の競技の試合中のセツ
   ト番号と、所定の試合時間を有する第二の競技の
   試合残時間とを切り替えて表示する共通表示部を
   具備することを特徴とする得点表示装置。