JPH04222288A - 抄紙機のツインワイヤフォーマ - Google Patents

抄紙機のツインワイヤフォーマ

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JPH04222288A
JPH04222288A JP2403649A JP40364990A JPH04222288A JP H04222288 A JPH04222288 A JP H04222288A JP 2403649 A JP2403649 A JP 2403649A JP 40364990 A JP40364990 A JP 40364990A JP H04222288 A JPH04222288 A JP H04222288A
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forming
blade
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貴司 坂東
Kazuhide Sakamoto
一秀 坂本
Hiroshi Masuda
弘 増田
Hiroyuki Fuchioka
弘幸 渕岡
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    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
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    • D21F1/00Wet end of machines for making continuous webs of paper
    • D21F1/10Wire-cloths
    • DTEXTILES; PAPER
    • D21PAPER-MAKING; PRODUCTION OF CELLULOSE
    • D21FPAPER-MAKING MACHINES; METHODS OF PRODUCING PAPER THEREON
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    • D21F1/48Suction apparatus

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ループ状の上下のワイ
ヤのほぼ水平方向に走行する部分の間に紙の原料を挟み
込んで脱水を行なう抄紙機のツインワイヤフォーマに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の抄紙機のツインワイヤフォーマに
おいては、2枚のワイヤが各々ループを形成し、その間
に原料液を挟み込んで走行していく間に種々の脱水機器
によって原料液から水を脱水することによって徐々に繊
維マットが成長し、紙匹が形成されていく。
【0003】図6及び図7に従来の代表的なツインワイ
ヤフォーマ2種を示す。図5に示すものは、従来の長網
に相当するボトムワイヤ1′の上にトップワイヤ2′を
係合させ上方脱水を付加したもので、オントップフォー
マ又はハイブリッドフォーマと呼ばれる。ヘッドボック
ス5′から噴出された原料液14は、ブレストロール3
とフォーミングボード6′の間に着地し、ボトムワイヤ
ループ内に配置されたフォーミングボード6′、フォイ
ル11バキュームフォイルボックス12上を走行してい
く間に下方に脱水され下側からマットが形成されていく
。その後、原料液14はトップワイヤ2′とボトムワイ
ヤ1′がフォーミングシュー7′の上で形成するギャッ
プ部13′で2枚のワイヤに挟み込まれた後、ワイヤテ
ンション及びフォーミングシュー7′の部分で発生する
パルス圧力によって主に上方に脱水される。
【0004】本フォーマの特長は、トップワイヤループ
2′とボトムワイヤループ1′の間に原料液14を挟み
込む前に長網式のプレフォーミングゾーンを有するため
、繊維配向度(引張強度の縦横比)が小さい,厚み方向
強度が高い紙品質を得ることができる点にある。一方,
プレフォーミングゾーンの原料液14は自由表面を持っ
ているので、高速になると空気抵抗やフォイルのアジテ
ーション効果が過大になり、表面の乱れ、ひいてはジャ
ンピングにもつながり、運転がし難く地合の悪化,透気
度の増加といった紙品質の低下を引き起こすという短所
もある。
【0005】図7はボトムワイヤ1″とトップワイヤ2
″が各々ブレストロール3,フォーミングロール4の直
後で係合し,くさび状のギャップ部13を形成すること
からギャップフォーマ、また長網式のプレフォーミング
ゾーンを持たないことから真のツインワイヤフォーマと
呼ばれる。ヘッドボックス5から噴出された原料液14
は、ブレストロール3,フォーミングロール4の直後の
ギャップ部13で2枚のワイヤに挟み込まれ、ワイヤテ
ンションによる絞り効果、その後に続くフォーミングシ
ュー7″部で原料液14に作用するパルス圧力によって
同時に上下両側へ脱水される。
【0006】本フォーマの特長は、原料濃度の低い時か
らパルス状の脱水圧力が作用するため,地合の良いマッ
トが形成される。ヘッドボックス5からの原料液が2枚
のワイヤで直に挟み込まれるので高速運転が可能であり
、プレフォーミングゾーン上での原料の横流れ等もない
ためヘッドボックスからの原料液の繊維配向角が維持さ
れ、巾方向で配向角のバラツキの少ない紙が得られる点
にある。一方,本フォーマにおいては原料厚みの大きい
(濃度の低い)時に2枚のワイヤで挟まれるため,この
時発生する圧力によって繊維配向度(引張強度の縦横比
)が大きくなる。また、初期脱水からパルス状の圧力に
よって両側に脱水されるため上下への脱水比率が半々に
近くなり、マット中層の結合強度が低く厚み方向強度の
低い紙になるという短所がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
現在主流となっているツインワイヤフォーマは、それぞ
れ長所,短所を持っており、それに適した紙種,目的に
応じてフォーマの形式が選定されている。
【0008】すなわち、新聞用紙では地合,高速性が優
先されるためギャップフォーマが主として用いられ、複
写機での走行性をよくするため横方向剛度大(引張強度
比の小さい)カール度小(表裏差小,繊維配向角小)の
品質が要求される情報用紙(PPC用紙),ブリスタ問
題を軽減するために厚み方向強度の高いことが要求され
るコート原紙といった中上質紙ではハイブリッドフォー
マを用いることが主流である。
【0009】特に後者においては、各々最優先要求品質
が異なると同時に紙の基本品質である地合,生産性向上
のための高速性も要求されるようになってきている。従
って、これらの多紙種を1台のフォーマで抄進するとな
ると各々の紙種に要求される品質の妥協点を狙ったフォ
ーマにならざるを得ない。
【0010】本発明は、前記に鑑みてなされたもので、
1台のフォーマでギャップフォーマとハイブリッドフォ
ーマの両モードの運転が可能で,最適な条件で多紙種を
抄造できるツインワイヤフォーマを提供しようとするも
のである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明1は、それぞれル
ープをなすトップワイヤとボトムワイヤがヘッドボック
スより噴出する紙の原料液を挟み込んでほぼ水平方向に
接近して同速度で走行して前記原料液の脱水を行なうワ
イヤの接近走行部を備えた抄紙機のツインワイヤフォー
マにおいて、前記ワイヤの接近走行部へ前記トップワイ
ヤを案内するフォーミングロールを上下方向に調整可能
としたことを特徴とする。
【0012】本発明2は、前記本発明1において、ボト
ムワイヤのループ内の前記ワイヤの接近走行部に、フォ
ーミングボードとそのワイヤ走行方向下流側にフォーミ
ングシューを設け、前記フォーミングボードのワイヤ走
行方向上流側の先端のブレードは上面が上方に凸に、後
続するブレードは上面が平面になるようそれぞれ形成さ
れ、前記フォーミングシューのワイヤ走行方向上流側の
先端のブレードの上面と後続するブレードの上面はそれ
ぞれ上方に凸に形成され、前者の曲率半径より後者の曲
率半径が大きく設定されていることを特徴とする。
【0013】本発明3は、前記本発明2において、前記
フォーミングボードの先端のブレード上面の曲率半径R
1 ,及び前記フォーミングシューの先端のシューと後
続するシューの上面の曲率半径R2 ,R3 は、R1
 <R2 <R3 の関係にあることを特徴とする。
【0014】
【作用】前記本発明1は、ボトムワイヤと共に紙の原料
液を挟み込む接近走行部へトップワイヤを案内するフォ
ーミングロールを上下方向に調整可能としたことによっ
て、フォーミングロールを下方位置におく場合には、原
料液がフォーミングロール付近においてトップワイヤと
ボトムワイヤに挟み込まれることとなり、ギャップフォ
ーマの運転モードが行なわれる。一方フォーミングロー
ルを上方位置におく場合には、フォーミングロールによ
って案内されるトップワイヤは、ボトムワイヤから離れ
て走行し、この部分では紙の原料液はボトムワイヤ上に
載置されて走行し、その上でトップワイヤはボトムワイ
ヤに接近して走行して両ワイヤ間に紙の原料液を挟み込
むこととなり、ハイブリッドフォーマの運転モードが行
なわれる。
【0015】前記本発明2においては、フォーミングロ
ールを下方位置としたギャップフォーマモードの運転に
おいて、紙の原料液の表面が乱れないうちに2枚のワイ
ヤで挟み込まれる。この原料液は、上方に凸のフォーミ
ングボードの先端のブレード上でワイヤテンションによ
り上方へ脱水されるが、その後は後続のブレード上面が
平面であるために上方への脱水は行なわれず下方へ脱水
され、原料液にアジテーションが与えられ再フロック化
が防止される。また、フォーミングボードの先端上面は
、前記のように上方に凸に形成されているために、紙の
原料液の2枚のワイヤの挟み込みは円滑に行なわれる。 後続するフォーミングシューでは、ワイヤ走行方向下流
側のブレードの曲率半径が上流側のブレードの曲率半径
より大きいために、ワイヤテンションによる下流側のブ
レードにおける紙の原料液の上方への脱水が抑えられ、
大きいシュー作用が発生し、下方への脱水が行なわれる
。このようにして、後続するフォーミングゾーンまで主
として下方への脱水が行なわれ、かつ繊維の再フロック
化が防止される。
【0016】前記本発明3においては、前記本発明2に
おいて、フォーミングボードの先端のブレード上面、曲
率半径R1 ,フォーミングシューの先端と後続するブ
レードの上面の曲率半径R2 ,R3 を、R1 <R
2 <R3 とすることによって、フォーミングシュー
先端のブレード上面の曲率半径R2 がフォーミングボ
ード先端のブレード上面の曲率半径R1 より大きいた
めに、前記本発明2の作用に加えて、フォーミングシュ
ーにおける上方への脱水が更に抑えられ、下方への脱水
作用が更に向上する。
【0017】
【実施例】本発明の第1の実施例を、図1ないし図3に
よって説明する。1,2はそれぞれループ状のボトムワ
イヤとトップワイヤであり、ボトムワイヤ1はブレスト
ロール3をまわり、トップワイヤ2はフォーミングロー
ル4をまわった上、その間に原料液14を挟んでほぼ水
平方向に同速度で走行するようになっている。5は、前
記ブレストロール3とフォーミングロール4の間に向っ
て原料液14を噴出するヘッドボックスである。ブレス
トロール3のワイヤ走行方向の下流側(以下ワイヤ走行
方向を省略し、単に下流側又は上流側という)のボトム
ワイヤ1のループ内には上流側から下流側へ向って順次
フォーミングボード6と第1フォーミングシュー7が設
けられ、またフォーミングシュー7の下流側のトップワ
イヤ2のループ内には、第1フォーミングシューの下流
側に順次第2フォーミングシュー8とサクションボック
ス9が設けられ、サクションボックス9の下流側のボト
ムワイヤ1のループ内にはサクションボックス10が設
けられている。
【0018】前記フォーミングロール4は、図2に示す
ように、図示しない駆動装置によって実線位置と鎖線位
置との間に上下方向に移動して調整可能となっている。
【0019】フォーミングボード6は、上流側の第1ブ
レード6aとその下流側に連接された複数の狭巾の抜き
差し可能な後続するブレード6bよりなり、第1ブレー
ド6aの上面は曲率半径R1 で上方に凸に湾曲してお
り、複数のブレード6bの上面は同一平面内にあるよう
平面状に形成されている。第1フォーミングシュー7は
、上流側の第1ブレード7aとその下流側に連設され抜
き差し可能な複数の狭巾のブレード7bよりなり、第1
ブレード7aの上面は曲率半径R2 で上方に凸に、ま
た複数のブレード7bの上面は曲率半径R3 で上方に
凸に、それぞれ湾曲しており、R1 ,R2 ,R3 
の関係は、R1 <R2 <R3となるように設定され
ている。また、第1フォーミングシュー7は、第1ブレ
ード7aの先端付近を中心として回動可能に調整装置7
cによって支持されている。更にフォーミングボード6
及び第1フォーミングシュー7には、真空が作用するよ
うになっている。
【0020】第2フォーミングシュー8は、図3に示す
ように、複数のシューブレード15を備え、各ブレード
15には、ボトムワイヤ2に接する上流側の先端15a
、その下流側に連接されトップワイヤ2との間に下流に
行くに従って狭くなるくさび型の空間15cを形成する
傾斜部15d及びその下流側に連接されてボトムワイヤ
に接する下流側の後端部15bが設けられ、前記部分1
5a,15bに接して走行するトップワイヤ2は下方に
凸に湾曲し角θでその方向が変るように各ブレード15
が構成されている。また、隣接するブレード15間には
間隔が設けられ、かつ、第2フォーミングシュー8には
先端部15aにおいてワイヤ1,2とブレード15との
シールを確保する程度の最小限の真空が作用するように
なっている。前記各ブレード15は、図3に示すように
Tバー16に挿入されており、抜き差し可能になってい
る。
【0021】以上の構成をもつ本実施例の各運転モード
における作用及び効果を以下に説明する。
【0022】1.地合,表裏差を重要品質とする新聞用
紙を高速で抄造する場合図2において、フォーミングロ
ール4を実線で示す下方の位置にセットすることにより
、フォーミングボード6の第1ブレード6a上で2枚の
ワイヤ1,2が収斂しギャップ13が形成される。従っ
て、ヘッドボックス5からの原料液14はその表面が乱
れないうちに2枚のワイヤ1,2に挟み込まれ自由表面
がなくなるのでより高速運転が可能である。また、ギャ
ップ部13で原料液14の外層とワイヤ1,2の間に発
生する相対速度はトップボトム両面共同じであるので繊
維配向の表裏差も少ない品質が得られる。この場合、フ
ォーミングボード6の第1ブレード6aは、曲率半径R
1 をもって上方に凸に湾曲しているので、原料液14
のワイヤ1,2への挟み込みは円滑に行なわれる。
【0023】その後、原料液は2枚のワイヤ1,2に挟
まれたまま、ほぼ水平に配置された抜き差し可能で上面
が平面状のブレード6b上を通過する際、ブレード6b
の上面が平面状であることと同フォーミングボード6に
作用させられた真空により適度なアジテーションが加え
られ繊維の再フロック化を防ぐことができる。
【0024】次に、原料液14が第1フォーミングシュ
ー7の曲率半径R3上に配置された抜き差し可能なブレ
ード7b上を通過する際、原料液に加わるパルス状の圧
力にて原料液中の繊維は再分散され良好な地合が形成さ
れる。この原料液に加わる圧力値はフォーミングシュー
7に真空を作用させたり、ブレード4bを1本置きに配
置(図2において斜線部で示す)したりすることで変え
ることができる。この第1フォーミングシュー7は、そ
の第1ブレード7aの先端付近を中心として調整装置7
cによって回動可能に支持されているので、下流側の第
2フォーミングシュー8に進入する原料厚みに応じて、
その後端位置を変えることができる。
【0025】さらに、第2フォーミングシュー8の部分
では、図3に示すように、真空による吸引作用により上
方脱水が促進され、表裏差の少ない微細繊維分布を得る
ことができる。また、各シューブレード15は下流に行
くに従って狭くなる空間15cを形成し、かつ後端部1
5bでワイヤ1,2が折れ曲っているので、図3に示す
ように、後端部15bの先端でボトムワイヤ1側へ向う
(図3中+で示す)圧力パルスが発生し、また原料液1
4からくさび型の空間15cに一旦吸引された水はワイ
ヤと共に走行してくさび型空間15cによってワイヤ側
へ押し戻され、これによって下向きの脱水が行なわれる
と共に、繊維の歩止まりが向上する。なお、トップ,ボ
トム面近傍の微細繊維の量は最終的には各々のループ内
に設けたサクションボックス9,10の真空値によって
微調整することができる。
【0026】2.厚み方向強度と低透気度を重要紙品質
とする低坪量コート原紙を高速で抄造する場合高速運転
を可能とするために、前記1と同じくギャップフォーミ
ングモードの運転を行なう。ただし、コート原紙におい
ては地合,表裏差よりも厚み方向強度,低透気度が優先
されるので、本実施例で次の点が有効となる。すなわち
、ヘッドボックス5からの原料液14は、フォーミング
ボード6の第1ブレード6a上でトップワイヤテンショ
ンによる上方脱水後は、ブレード6b上面が一直線上に
配置されているため、2枚のワイヤ1,2の絞り効果に
よる脱水作用しか生まれず、上方にはほとんど脱水され
ない。
【0027】続く第1フォーミングシュー7においては
、第1ブレード上面の曲率半径R2 がフォーミングボ
ード6の第1ブレード6a上面の曲率半径R1 より大
きいため上方脱水は少なく、また、後続するブレード7
bを全数使用することによってそこで発生するパルス状
の圧力ピーク値を小さくできるので、その上面の曲率半
径R3 が上流側の2つの曲率を持ったブレード6a,
7aの曲率半径R1 ,R2 よりも大きいことと相ま
って、ここでも上方脱水を少なくすることができる。従
って、フォーミングボード6、第1フォーミングシュー
7を通過する原料液14が2枚のワイヤに挟まれている
にもかかわらず、極力上方脱水を少なくした運転が可能
である。
【0028】次に、主たる紙層形成場である第2フォー
ミングシュー8では、各ブレード15の間には、前記の
ように、必要最小限(ブレード15の前縁15aでのワ
イヤとブレードのシールを確実にする程度)の真空しか
作用させない。一方、ブレード15の後端15bではワ
イヤ1,2が折れ曲がり、これによって、2枚のワイヤ
内の原料液に脱水圧力が作用し、またこの部分では、前
記1の場合と同様に、トップワイヤ2とブレード15で
形成されるくさび型の空間15cには一旦脱水された水
が満たされることによって発生する圧力が背圧として作
用するため、同ブレード15側への脱水が抑制される。 従って、第2フォーミングシュー8における脱水も、ま
た、主として下方脱水となる。このようにツインワイヤ
でありながら脱水を主として下方へ向って向い、脱水比
率を片寄らせた脱水形式にすることができ、厚み方向強
度の高い紙を得ることができる。
【0029】また、第2フォーミングシュー8の部分で
は繊維の再分散を促進するためピーク値の大きな圧力パ
ルスで下方に脱水する必要があるが、その時点では既に
上流側における緩やかな下方脱水にてマットが形成され
ていること及び脱水側であるボトムワイヤ2はシューブ
レード15で擦られていないので微細繊維の脱落も少な
く低透気度の紙を得ることができる。なお、この場合、
サクションボックス9,10の作用及び効果は前記1の
場合と同じである。
【0030】3.  a   引張強度小,表裏差小,
繊維配向角小を重要紙品質とする情報用紙(PPC用紙
)を抄造する場合b   厚み方向強度を重要紙品質と
する高坪量コート原紙を抄造する場合図2において、フ
ォーミングロール4を一点鎖線で示す上方の位置にセッ
トすることにより、トップワイヤ2は第1フォーミング
シュー7の第1ブレード7aの上でボトムワイヤ1と係
合しギャップ13′が形成される。一方、フォーミング
ボード6の上では、トップワイヤ2は原料液14から完
全に離れ、長網タイプのプレフォーミングボードが形成
され、ハイブリッドモードの運転が行なわれる。
【0031】この場合、ギャップフォーマのようにヘッ
ドボックス5からの原料液14がワイヤに着地直後に2
枚のワイヤ1,2に挟まれることによって生じるワイヤ
と原料液間の相対速度差がないようにするため、原料液
着地部における繊維配向を支配するもう1つのパラメー
タである J/W 比(ワイヤ速度に対するジェット速
度比)を1.00(ジェット速度をワイヤ速度に一致さ
せる)にすることにより、PPC用紙に要求される繊維
配向度(引張強度の縦横比)の小さい紙を抄造すること
ができる。
【0032】また、厚物コート原紙を抄造する場合には
、リップ開度を大きくして運転する必要がある。この場
合、ギャップモードで運転するとギャップ部における原
料液14の飲み込みが悪く、前記ワイヤと原料液間の相
対速度差が大き過ぎて弊害を生じる場合があるので、こ
の場合には、前記のハイブリッドモードで運転し、フォ
ーミングボード6部で下方への脱水を促進することによ
り原料厚みを減らしてからギャップ部へ入れる方が良い
【0033】以下に、前記の各モードにおける各機器の
作用及び効果について、更に説明する。ヘッドボックス
5からの原料液14をフォーミングボード6の第1ブレ
ード6a上に正接するように着地させることにより、着
地時における反力を最小限に抑えることができ、原料液
内の乱れの増幅も最小となる。後続するブレード6bは
その上面が一直線上になるよう配置されているので、原
料液14はボトムワイヤ1から離れることなく第1フォ
ーミングシュー7へ移送される。このように原料液14
の自由表面を乱すことなくギャップ13に持ち込むこと
によって、ギャップ部における空気の巻き込み等による
地合欠陥を生じさせない効果がある。
【0034】その後、ギャップ13で2枚のワイヤに挟
み込まれた原料液14には、上方に凸に湾曲した第1フ
ォーミングシューの第1ブレード7aにおいてトップワ
イヤテンションによる脱水圧力が作用し、最初の上方脱
水が起る。後続のブレード7b及び第2フォーミングシ
ュー8の使用方式については、a  情報用紙(PPC
用紙)については新聞用紙b  厚物コート原紙につい
ては薄物コート原紙と同じようにセット,使用すること
により必要な紙品質を得ることできる。
【0035】本発明の第2の実施例を、図4及び図5に
よって説明する。本実施例は、前記第1の実施例におけ
る第2フォーミングシューを以下説明するように構成し
たものである。
【0036】すなわち、第2フォーミングシューを構成
する複数のブレード15′はTバー16′をガイドに抜
き差し可能に支持されている。ブレード15′は、断面
が矩形で、図5に示すように、ワイヤの巾方向に原料液
の巾に相当する長さの凹みを有し、ワイヤ1,2が走行
することによって、その中に空間15′c が形成され
る。一方、Tバー16′には、ワイヤの巾方向の細長い
矩形の溝16′a があり、その周わりをシール材17
をもつシール溝16′bが囲んでいる。空間15′c 
と溝16′a は、ワイヤ巾方向に適当なピッチでブレ
ード15′に設けられた孔15′d によって連結され
ている。 また、Tバー16′の端部には脱水抑制用流体(水又は
空気)の供給口16′c が設けられている。
【0037】本実施例では、Tバー16′に設けた供給
口16′c より流体を注入すると、同流体は溝16′
a 及び空間15′c に充満し、その後、2枚のワイ
ヤ1,2に挟まれた繊維マット及び原料液によってシー
ルされ、外部にてセットされた圧力を保つ。前記ブレー
ド15′とTバー16′の合わせ面は、ワイヤテンショ
ン及び圧力室面積差に基づく流体圧によって、ブレード
15′がTバー16′方向に押付けられシール溝16′
b にあるシール材17によってシールされる。
【0038】ワイヤ1,2に挟まれた原料液がブレード
15′上を通過する際、その後端15′b でワイヤが
折れ曲げられることにより発生する圧力による空間15
′c への脱水は封入された流体によって抑制され、ブ
レード15と同様の効果が発揮される。また、休止時に
流体供給口16′c より清水を供給することによって
、ブレード15′を抜くことなく内部の洗浄を行なうこ
ともできる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、ループをなすトップワイヤと
ボトムワイヤが紙の原料液を挟み込んでほぼ水平方向に
接近して同速度で走行する抄紙機の横形のツインワイヤ
フォーマにおいて、請求項1に記載したように、トップ
ワイヤを案内するフォーミングロールを上下方向に調整
可能とし、また請求項2及び3に記載したようなボトム
ワイヤのループ内にフォーミングボードと走行方向下流
側のフォーシューを設けたことによって、1.1台のフ
ォーマでギャップフォーマモードとハイブリッドフォー
マモードの運転が可能である。 2.各紙種に応じた紙品質を得ることができる。 3.1台で多紙種,高範囲坪量抄造が可能となる等の効
果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例の全体の配置図である。
【図2】同第1の実施例の要部の詳細図である。
【図3】同第1の実施例の第2フォーミングシューの縦
断正面図である。
【図4】本発明の第2の実施例の第2フォーミングシュ
ーの縦断正面図である。
【図5】同第2の実施例の第2フォーミングシューの縦
断側面図である。
【図6】従来のハイブリッド型ツインフォーマの全体図
である。
【図7】従来のギャップフォーマの全体図である。
【符号の説明】
1  ボトムワイヤ 2  トップワイヤ 3  ブレストロール 4  フォーミングロール 5  ヘッドボックス 6  フォーミングボード 6a  第1ブレード 6b  狭巾のブレード 7  第1フォーミングシュー 7a  第1ブレード 7b  狭巾のブレード 8  第2フォーミングシュー 9,10  サクションボックス 15,15′  ブレード

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  それぞれループをなすトップワイヤと
    ボトムワイヤがヘッドボックスより噴出する紙の原料液
    を挟み込んでほぼ水平方向に接近して同速度で走行して
    前記原料液の脱水を行なうワイヤの接近走行部を備えた
    抄紙機のツインワイヤフォーマにおいて、前記ワイヤの
    接近走行部へ前記トップワイヤを案内するフォーミング
    ロールを上下方向に調整可能としたことを特徴とする抄
    紙機のツインワイヤフォーマ。
  2. 【請求項2】  ボトムワイヤのループ内の前記ワイヤ
    の接近走行部に、フォーミングボードとそのワイヤ走行
    方向下流側にフォーミングシューを設け、前記フォーミ
    ングボードのワイヤ走行方向上流側の先端のブレードは
    上面が上方に凸に、後続するブレードは上面が平面にな
    るようそれぞれ形成され、前記フォーミングシューのワ
    イヤ走行方向上流側の先端のブレードの上面と後続する
    ブレードの上面はそれぞれ上方に凸に形成され、前者の
    曲率半径より後者の曲率半径が大きく設定されているこ
    とを特徴とする請求項1に記載の抄紙機のツインワイヤ
    フォーマ。
  3. 【請求項3】  前記フォーミングボードの先端のブレ
    ード上面の曲率半径R1 ,及び前記フォーミングシュ
    ーの先端のシューと後続するシューの上面の曲率半径R
    2 ,R3 は、R1 <R2 <R3 の関係にある
    ことを特徴とする請求項2に記載の抄紙機のツインワイ
    ヤフォーマ。
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