JPH04220786A - バーコードスキャナ - Google Patents

バーコードスキャナ

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JPH04220786A
JPH04220786A JP3036378A JP3637891A JPH04220786A JP H04220786 A JPH04220786 A JP H04220786A JP 3036378 A JP3036378 A JP 3036378A JP 3637891 A JP3637891 A JP 3637891A JP H04220786 A JPH04220786 A JP H04220786A
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JP
Japan
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barcode
light
barcode scanner
scanning
symbol
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Application number
JP3036378A
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English (en)
Inventor
Boris Metlitsky
ボリス メトリツキー
Joseph Katz
ジョセフ カッツ
Emanuel Marom
エマニュエル マローム
Gousgounis Dean
ディーン グースグーニス
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Symbol Technologies LLC
Original Assignee
Symbol Technologies LLC
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Publication of JPH04220786A publication Critical patent/JPH04220786A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バーコード読取り装置
、より詳細には、バーコード記号を読み取るために用い
る走査光ビームを発生する装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】米国特許第4,387,297 号、同
第4,409,470 号、同第4,251,798 
号、および同第4,760,248 号(いずれも、S
ymbol Technologies,Inc.の所
有)には、バーコード読取り装置が開示されている。上
記特許文献に記載されているバーコード読取り装置や、
その他の市販されている同形式の読取り装置は、走査パ
ターンを発生させるため、通例、揺動ミラーまたは類似
の機械的手段を用いている。この形式の読取り装置は、
現在スーバーマーケットや小売店で広く使用されており
、それぞれの意図を十分に達成することができるが、な
お信頼性の向上、電力消費の節減、小型化、軽量化、部
品費や製造費の削減、動作速度や動作精度の向上などが
引き続き要望されている。これらの線に沿って最も改良
を受ける余地のある従来のバーコードスキャナ部品の1
つは、機械式走査装置である。機械式走査装置はステッ
プモーターに取り付けた走査ミラーで構成することがで
きる。走査ミラーは出射レーザービームを向けるための
平坦面部分と入射した反射光を集めて光検出器の上に結
像させる凹面部分を有する。
【0003】バーコード読取り装置は、バーコード記号
から反射された光に応じて光検出器が発生した信号を、
復号回路網を用いて解釈する。通常の復号方法は、バー
コード記号が置かれた視域を横切って一直線に動かされ
る単一走査スポットによって収集されたデータに依存し
ている。バーコードデータはバックグランドノイズの中
に埋没しているので、もし信号を改良することができれ
ば、復号回路網はより効果的に機能する。このために走
査速度をより大きくすれば、複数走査が可能になり、収
集したデータの信頼性を向上させることができるが、従
来使用されている機械式走査ビーム発生装置すなわち走
査装置は、走査速度に限界があるので、複数走査方法の
足かせになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の主目的は、読
み取る記号を光ビームで走査するのに、揺動ミラーなど
の機械式走査装置を必要としないバーコード読取り装置
または類似の装置を提供することである。第2の目的は
、可動部品を使用せずに走査を実施することにより、よ
り高速で走査が可能なバーコード読取り装置を提供する
ことである。第3の目的は、高速走査技術を用いて複数
走査を行うことにより、信号回復能力を高めること、す
なわちバーコード記号の正しい復号を回復する見込みを
大きくすることである。それに加えて、高速走査技術を
用いて複数走査を行う能力は、複数列バーコードパター
ン形式の二次元バーコード記号を読み取る機能を向上さ
せることができる。本発明のその他の目的は、レーザー
走査形式のバーコード読取り装置のサイズを小型にし、
重量を低減し、電力消費を節減し、製造コストを下げ、
信頼性を高め、使用寿命を延ばすことである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の実施例
として、電子的手段を使用して、読み取るバーコード記
号を光ビームで走査する(バーコード記号を横切って動
かす)バーコードスキャナを提供する。走査線を生成す
るため、従来の機械式走査装置の代わりに、バーコード
記号を走査する電子的手段を使用している。第1の実施
例では、一度に1個づつ規則正しい順序で起動される光
源の線形配列が、一連の単一スポットビームを高速で発
生する。これらのスポットビームはバーコード記号の上
に写像されて走査ビームを模擬する。代わりに、可調整
レーザーと、レーザー出力の波長に応じて回折角が変化
する回折格子を使用することもできる。この場合には、
レーザーの周波数が一定の選択されたパターンで変化す
ると、それに応じて回折角が変化する結果、レーザービ
ームは記号を走査する。その走査速度は、機械式走査装
置で可能な速度よりかなり大きく、かつ特定の記号およ
び位置に合わせて、走査パターンを調整することができ
る。開示した幾つかの実施例において走査ミラーが有益
に使用されているが、可動部品のないスキャナは、シス
テムの信頼性を向上させることが可能である。また、本
発明の種々の実施例の特徴を使用することにより電力消
費、サイズ、形状および重量が改善されるので、使い勝
手のよいバーコード読取り装置が得られる。
【0006】可動部品を用いない走査線の生成によって
可能になった高速走査により、従来の装置の単一走査の
時間内に、複数の走査を行うことができる。この複数の
走査を行う能力は、復号する信号すなわち光検出器から
の電気信号を改善する。バーコード記号上の縦方向に一
定の距離をおいた位置での複数の走査と、すべての走査
からの戻り複合信号である光検出器の出力とによって、
記号自体の欠陥あるいはバックグランドノイズに起因す
る誤読は避けられるであろう。上記の代わりに、複数の
走査線を用いて、複数列のバーコードパターンをもつ二
次元バーコード記号を読み取ることが可能である。上述
のような可動部品を持たない走査装置の代わりに、揺動
ミラーなど機械式走査装置を用いて、複数の走査線を生
成することができる。この場合、複数の走査線は、複数
の光源または単一光源とビームスプリッターを使用して
生成することができる。ビームスプリッターとして使用
される液晶デバイスは、液晶物質を保持する板に印加す
る電圧の大きさまたは周波数を変化させることにより、
走査線の数を動的に変更することが可能である。
【0007】バーコード読取り装置または類似の装置に
複数の走査線を使用する別の実施例として、機械式走査
装置を用いて、視域をラスター方式で走査することがで
きる。また各走査ごとに複数の走査線が生成されるので
、機械式走査装置の周波数を減らすことができる。複数
の同時走査線からの反射光は、最初に各走査線を異なる
周波数で変調し、次に帯域フィルタを使用して異なる信
号を回復することによって分離される。
【0008】本発明の新規な特徴は特許請求の範囲に記
載してある。本発明の以上およびその他の特徴および利
点は添付図面を参照して以下の詳細な説明を読まれれば
十分に理解できるであろう。
【0009】
【実施例】図1に示した本発明の第1の実施例に係るバ
ーコードスキャナは、一度に1個づつ順次起動されるレ
ーザーダイオードまたはLED11の線形配列10を使
用している。米国特許第4,445,125 号は、線
形配列10として使用できる、共通基板上に形成された
レーザーダイオードの線形配列を開示している。線形配
列10からの光出力は、適当なレンズ系12によって焦
点面にある線13の上に結像される。すなわち、線形配
列10の映像は焦点面を横切って走査する線13として
現れる。目標物たとえばバーコード記号14は、上記の
線13によって走査される。線13を走査する光ビーム
は、まさに従来のバーコード読取り装置に使用されるレ
ーザー走査と同じ機能を果たす。しかし、図1の走査装
置の優れている点は可動部品のないことであり、機械式
揺動ミラーまたは類似の装置による制限さえなければ、
走査速度をかなり大きくすることが可能である。走査線
13の図示したスポットサイズは単なる例に過ぎず、ダ
イオード11の映像を表す実際のスポットサイズは、バ
ーおよびスペースの最小寸法と同じ大きさでもよいし、
それより大きくてもよい。
【0010】バーコード記号14から反射された光は、
レンズ系16を通過して光検出器(フォトダイオード)
15の上に結像される。光検出器15は、受け取った反
射光を表すアナログ電気信号を順次ライン17上に出力
する。この順次出力信号は、波整形回路網18によって
整形され、方形波信号がライン19上に生成される。そ
のあと、この方形波信号は通常のやり方で復号され、バ
ーコード記号が識別される。マイクロプロセッサ20は
、多重駆動回路21を用いて線形配列10を駆動するた
め使用されるほか、検出され整形されたライン19上の
信号を復号するためにも使用される。駆動回路21は、
図2に示すように、多数のトランジスタ22で構成する
ことができる。各トランジスタ22は線形配列10のレ
ーザーダイオード11の1つに直列に接続されている。 トランジスタ22のベースエミッタ回路は、マイクロプ
ロセッサ20からのライン24上のワンオブNアドレス
信号を受け取る復号器23から駆動され、特定のレーザ
ーダイオード11を起動させる。このやり方で、線形配
列の一端で始まり他端までのレーザーダイオード11を
一度に1個づつ高速でターンオンさせることができる。 トランジスタ22のベースを駆動してレーザーダイオー
ド11をターンオンさせるため使用するパルス幅は、次
に述べるように、反射光に基づくフィードバックによっ
て変更することができる。
【0011】もし必要ならば適当な光学装置を使用して
発光ダイオード11からのすべての光出力を検出するた
め、監視用フォトダイオード25が読取り装置のハウジ
ング内に配置されている。このフォトダイオード25か
らの電気出力は、ライン26および波整形装置またはデ
ィジタイザ18aを通してマイクロプロセッサ20の入
力に加えられる。この監視用フォトダイオード25は2
つの仕事をする。第1に、駆動電流パルスのパルス幅を
調整することにより、たとえばライン27を通してマイ
クロプロセッサ20から復号器23に加えるアドレスス
トローブにより、レーザーダイオードまたはLED11
の出力パワーを適当な範囲に維持することができる。こ
のように、トランジスタ22を駆動するため使用するパ
ルス幅を調整するフィードバックが行われる。代わりに
、レーザーダイオード11に対する電源の電圧レベルを
変化させて、ダイオード11の駆動電流を調整すること
もできるであろう。第2に、監視用フォトダイオード2
5は、故障の検出および修正に使用する入力をマイクロ
プロセッサ20に送る。すなわち、もし1個またはそれ
以上のレーザーダイオード11が故障して光出力を発生
しなければ、そのレーザーダイオードが照明しなければ
ならない走査線13内の位置すなわちスポットは常に暗
いので、たとえ実際にバーコード記号14のこの位置が
白いスペースであったとしても、戻り信号では黒色バー
として解釈される。この誤った解釈を防止するため、マ
イクロプロセッサ20は、故障ダイオードの時間幅の間
、入力ライン17上のすべての信号を無視するようにプ
ログラムされる。図3の(a)において、ライン26上
の監視フォトダイオード25の電気出力は、一連の連続
する重複パルス30であるべきであるが、もし故障レー
ザーダイオードが存在すれば、空白31が生じるで、マ
イクロプロセッサ20は、図3の(b)に示すように、
空白期間32を発生する。図3の(c)に示したバーコ
ード記号14は、図3の(d)に示すように、ライン1
7上に信号34を生じさせるはずであるが、空白期間3
2の間の戻り信号は偽りであるので、この入力は無視さ
れるか、または黒または白のどちらかであるとみなされ
る。もしこの曖昧さ(多義性)のままコードを復号する
ことができれば、正しい読取りは可能である。もし復号
することができなければ、少なくとも誤読が避けられる
ので、使用者が再度スイッチを操作するか、使用者が介
在しない自動的再走査によって、正しい読取り結果を得
ることができる。いずれにせよ、故障は信号で知らされ
るので、使用者は修理のため読取り装置を返却すること
ができる。
【0012】図4に示すように、線形配列10をバーコ
ード記号14の焦点面の上に結像させるため使用する光
学装置は、各レーザーダイオード11に1個づつ、各レ
ーザーダイオードからの光を平行光線にする多数の個別
小レンズ12a,12b,12c,等を使用することが
できる。各小レンズ12a,12b,12c,等は、各
レーザーダイオードの光を平行光線にするため個別に配
置されているので、各レーザーダイオードの単一光スポ
ットを、バーコード記号が置かれると予想される焦点面
に結像させ、前述のように、光スポットから成る線13
を生成するために、レンズ12が使用される。線形配列
10は、図示のように個別デバイスでなく、半導体チッ
プ上に製作した多数のレーザーダイオードまたはLED
で構成することができる。その場合には、レーザーダイ
オード11の線形配列10の実際のサイズは小さいけれ
ども、レンズ系12で拡大して容易に所望の長さの走査
線13を生成することができる。図1の走査線13の拡
大図の光スポットが滑らかに推移するように、図示した
一連の明確な輪郭を有する光スポットの代わりに、線形
配列10の像を、走査線13の位置に少しピンぼけで結
像させてもよい。
【0013】次に、図5について説明する。図1〜図4
のバーコードスキャナは、使用者が握る銃把部36を有
するガンタイプの手持ち式読取り装置35に装着するこ
とができる。線形配列10が発生したレーザー走査ビー
ム37は前部の窓38を通って出ていき、そしてバーコ
ード記号14から反射された光はこの窓38を通って光
検出器15に達する。図1および図2のマイクロプロセ
ッサ20やその他の回路網は、読取り装置35内の回路
基板に取り付けられている。もし読取り装置が自立電源
方式であれば、バッテリが装備される。読取り装置35
は、RFリンクまたは電線ケーブルで中央ステーション
に接続されている。使用者が読取り装置35をバーコー
ド記号14に向けて、引き金式スイッチ39を操作する
と、走査、検出、および復号の各機能が起動される。
【0014】図1〜図5のスキャナは非常に高速で動作
することができる。もし線形配列内にN個のレーザーダ
イオード11があり、トランジスタ22を介して各レー
ザーダイオード11に加えるパルス幅がTp であれば
、1秒当たりの走査の数は、 nscan=1/NTp  で表される。たとえば、N=100 、Tp =1μ秒
ならば、走査速度は 104走査/秒である。Tp の
値を実時間で変更することにより、走査速度を変えるこ
とができる。
【0015】可動部品のない図1〜図5のスキャナを使
用しているので、走査パターンを記号に柔軟に適合させ
ることができる。たとえば、もしバーコードが全走査線
13の一部を占めるだけであるとわかれば、実際にバー
コード記号14を照明するレーザーダイオード11のト
ランジスタ22のみに駆動電流を加えることで、電力消
費を節減することができる。同様に、もしライン17上
の信号の復号がバーコード記号の小部分について曖昧さ
を指示していれば、多重駆動回路15に加えるアドレッ
シングを制限することにより、その部分に対しより多く
走査を行うことができる。
【0016】図6に、可動部品のないバーコード読取り
装置の別の実施例を示す。可調整レーザーダイオード4
0またはレーザー管が発生したレーザービーム41は、
適当なレンズ系42を通過して回折格子43に当たり、
そこで反射された光ビームはもう1つのレンズ系44を
通過して、バーコード記号45の面で結像される。
【0017】回折格子43はレーザーダイオード40が
発生した光の波長によって決まる角度で光を反射する性
質を有するので、レーザーダイオード40の波長を変化
させることにより、光ビーム41を、バーコード記号4
5の面を横切る線46に沿って掃引することができる。 図1の実施例の場合と同様に、バーコード記号45から
反射された光を検出したフォトダイオード47は、ライ
ン48上にアナログ電気信号を発生し、波形整形装置を
介して復号器へ送る。図6に示したスキャナは、図5に
示したガンタイプの手持ち式読取り装置35に、または
前に挙げた特許文献に記載されている形式の読取り装置
のハウジングに装着することができる。読取り装置に付
いている引き金式スイッチ39を使用者が操作するとレ
ーザー光源40、光検出器47、関連するマイクロプロ
セッサ、およびデータ伝送回路網が起動される。
【0018】レーザーダイオード40の波長をΔλの量
だけ調整すると、回折角に、 ΔΘ=(m/α cosΘ)Δλ の変化が生じる。ここで、mは回折次数、αは線ピッチ
(1200線/mmの回折格子の場合、α=1/120
0mm、すなわち約 0.8μm)、Θは入射ビーム4
1と格子43の面に垂直な線とがなす角度である。
【0019】回折によって制限される角分解能は、δΘ
=(λ/N・αcos Θ) で表される。ここで、Nは格子内の線の総数である。し
たがって、分解可能なスポットの数nspotは、本説
明の文末に示す数式1で表される。線密度が1200線
/mm、長さが1cmの回折格子の場合、N=12,0
00である。また、可調整レーザーダイオード40にお
いて、Δλ=50Åを達成することは比較的簡単である
。したがって、分解可能なスポットの数は、 nspot=12,000・50Å/6,700 Å≒
90である。m=1、αcos Θ=0.5 μm、Δ
λ=50Åの場合、生じる角偏差は、        
    ΔΘ= 0.01 rad ≒ 0.6° である。±15°の走査角を得るためレンズ系44に必
要な光学倍率は、約50倍である。
【0020】レーザーダイオード40を調整して可変波
長の出力光ビーム41を得る方法には、幾つかの方法が
ある。半導体レーザーは、いろいろな方法でその出力波
長を調整することができる。機械的運動を必要とする方
法と機械的運動を必要としない方法があるが、いずれの
場合も、線50上の掃引信号発生器51から送られたの
こぎり歯形状波形の電気入力により、レーザー光源40
の出力波長が変化し、その結果走査線46が生じる。
【0021】図1の実施例の場合のように1個でなく、
2個の線形配列10a,10bを使用する本発明のさら
に別の実施例を図7に示す。装置の残りの部品の構成は
図1の実施例と同じである。2個の線形配列10a,1
0bを使用しているので、線形配列10aと10bの実
際の間隔と光学系12の倍率に対応する距離だけ互いに
上下に離れた2本の走査線13a,13bが生じる。こ
のデュアル走査線方式は、幾つかのやり方で有益に使用
することができる。第1に、もし2個の線形配列10a
,10bの2列のレーザーダイオード11を同一順序で
並行して起動させれば、2本の走査線13a,13bも
同様に同時性を有する。この場合、もし2本の走査線が
同じバーコード記号14を横断すれば、光検出器15が
受け取る反射光も2本の走査線13a,13bに基づき
同時性を有する。2本の走査線を有することの利点は、
図8を参照すれば理解することができる。背景領域53
は相関性のない信号54を戻すのに対し、2本の走査線
13a,13bで走査された記号14の2つの部分は相
関性のある波形を戻す。単一光検出器15は2本の走査
線から反射された光を同時に集めて反射の強度を合計す
るので、バーコード記号14から検出された全信号55
のコントラストが強くなる。他方、バーコード記号14
以外の背景領域53からは、それぞれ異なる信号が生じ
るので、これらの背景領域からの全コントラストは弱く
なる。ライン17上のアナログ波形を整形してバーコー
ド情報を回復するためのディジタル化回路網は、信号の
バーコード領域における変化と背景領域53からの相関
性のない信号とを容易に区別することができる。図9お
よび図10は、図7のデュアル走査方式が、もう1つの
利点として、バーコードの不完全さを補償できることを
示す。図9に示すように、バーコード記号14に切れ目
57の形の欠陥がある場合には、走査線13aから戻さ
れた信号は対応する偽り領域58を有するのに対し、走
査線13bから戻された信号は正しい。しかし、光検出
器15の出力側のライン17上の複合信号59は依然と
して解釈可能であるから、正しいデータが回復されるで
あろう。同様に、図10に示すように、記号に黒斑点6
0の形の欠陥がある場合には、一方の走査線13aから
戻された信号は、あたかも記号内に非常に幅広のバーが
存在するかのような偽り領域61を有するが、2本の走
査線13a,13bの和を表す複合電気信号62は、は
っきりした変化を示しているので、復号され、正しいバ
ーコードデータを得ることができる。
【0022】2本の走査線13a,13bを図7に示す
ように使用する場合、走査線は記号14の個々のバーに
対し直角であるべきである。許されるミスアライメント
は、バーコードの密度と2本の走査線13a,13b間
の実際の間隔の値によって決まる。図11において走査
線13aまたは13b内のスポットの直径がバー(また
は、スペース)の最小幅Dより大きいと仮定すると、最
大許容傾斜角αは、 tan α≒(0.5 D)/L で表される。ここで、Lは2つの走査線13a,13b
間の間隔である。
【0023】図7に示した実施例は、2本の走査線13
a,13bを生じさせるために2個の線形配列10a,
10bを備えているが、配列の数を2以上に増やすこと
ができる。3本以上の走査線を使用すれば、上に述べた
と同様な利益が得られるが、その度合いはさらに大きい
。そのほかに、複数列のバーコードパターンを同時に走
査する能力を手に入れることができる。図12は、米国
特許第4,794,239 号に記載されているように
、3列のバーコードパターンから成るバーコード記号1
4aの上に結像された3本の走査線13a,13b,1
3cを示す。図示した記号は、最大8列のバーコードパ
ターンをもつことができる Code−49形式の記号
である。図12には、例示として、3本の走査線13a
,13b,13cのみを示してあるが、本発明の複数走
査方式のこの実施例では、さらに多くの走査線を有益に
使用できることを留意されたい。 Code−49形式
の記号は、従来は、完全な正しい復号が得られたことを
指示灯またはブザーが使用者に知らせるまで、単一走査
方式の読取り装置を使用し、反復して走査された。また
、係属中の米国特許出願第317,533 号(198
9 年3月1日出願)に記載されているように、光検出
器はビジコン形式の撮像管であり、記号が走査されるの
ではなく、記号全体が照明された。これに対し、本発明
によって得られる走査速度は、一度に1列づつ順次起動
させることにより、複数列の複数走査を簡単に識別する
ことを可能にする。すなわち、走査線13a用の線形配
列10aのレーザーダイオード11が次々に起動され(
この間、他のすべての線形配列は起動されない)、続い
て線形配列10b、10c、等の順で起動される。した
がって、任意の決められた瞬間にレーザーダイオード1
1が1個だけ起動され、バーコード記号14上のスポッ
トが1個だけ照明されるので、使用する光検出器15は
1個のみでよい。2本以上の走査線を同時に生成し、そ
の反射光を識別する別の方法は、異なる波長すなわち異
なる周波数で変調された光スポットを発生させ、その反
射光を光学フィルタまたは電気フィルタで分離するもの
である。たとえば、図13に示すように、第1列の個々
のレーザーダイオードを、一定電圧レベルの長方形パル
スでなく、波形64で示した一定周波数のバーストで起
動させる一方、第2列のレーザーダイオード11を異な
る周波数の同様なバーストで起動させることができる。 そのあと光検出器15からの経路に配置された帯域フィ
ルタ65がこれらの周波数に応答し、2本の異なる走査
線についてバーコード記号からの戻りを表す個別同時入
力を発生してマイクロプロセッサ20へ送る。同様に、
図13に示した周波数分割多重化の代わりに、時分割多
重化を用いることができる。この場合には、配列10a
,10bの発光ダイオード11が一度に1個づつ交互に
起動され、そのあとライン17上の戻り信号が、交互の
起動に同期して切り換えられ、2つの個別データストリ
ームが作られる。この切換えはマイクロプロセッサ20
またはマイクロプロセッサ入力の前方の回路網で行うこ
とができる。
【0024】可動部品に用いない走査線の生成および複
数の走査線を使用する概念の別の実施例において、配列
の列の数を増すことにより、完全なラスター走査方式の
スキャナを作ることができる。すなわち、図14に示す
ように、一例として25列×100 行のレーザーダイ
オードまたは発光ダイオード( 十分な分解能を得るに
は、さらに多くのダイオードが必要であるが、この例で
は、2500個のダイオード)のマトリックスから成る
半導体チップで配列10を構成し、一度に1個づつダイ
オードを起動させることができる。このスキャナは、前
に挙げた係属中の米国特許出願第317,533 号に
記載されている二次元走査と同様に、バーコード記号1
4があると予想される焦点面に二次元視域を作り出す。 図14のスキャナは、 Code−49など、バーコー
ドの列が上下に積み重ねられた複数列のバーコード記号
に使用するのに特に適している。最初に、視域66を高
速で不完全に走査し(おそらく、ダイオード11を5個
に1個または10個に1個の割合で起動させる)、復号
を試みずに、単にバーコード記号の一般的な特徴たとえ
ば単位長さ当たりの変化の数を見ることにより、視域6
6内のバーコードのキャラクタの位置と向きを見つける
ことができる。次に、各ダイオードを次々に起動させて
バーコード記号14が置かれた視域66の局所領域のみ
を走査し、バーコード記号14の列と交差する一組の走
査線を生成する。走査線13a,13b,等の角方位は
、ダイオード11の列と平行である必要はないが、視域
66内の記号14の向きに一致させるため斜めでもよい
ことに留意されたい。ダイオードのマトリックス内で直
線を形成している(必ずしも同じ列にあるとは限らない
)一連のダイオードを起動させれば、走査線は斜めにな
るであろう。
【0025】次に、図15について説明する。このバー
コードスキャナは、図7のように2本の走査線13a,
13bを生成することができる。しかし、これら2本の
走査線は、本発明のさらに別の実施例に従って、光ビー
ム69を放射する単一光源68から作られる。光ビーム
69はビームスプリッタ70を通過して、2本の個別ビ
ーム71,72に分けられる。2本のビームはモーター
74で駆動される走査ミラー73へ向けられ、そこから
適当なレンズ系75を通過して、2本の走査線13a,
13bとしてバーコード記号14に当たる。図15のス
キャナは、図5に示したような手持ち式ガン形読取り装
置または定置式読取り粗装置に装着することができる。 図15の実施例は、図8、図9および図10について述
べたように、分解能および復号の改善が得られる。
【0026】図15の実施例において用いる走査線の数
は、図7について述べたように、図示した2本の走査線
13a,13bに限定されず、二次元バーコード記号に
ついて図12に示した走査線13a,13b,13cの
ように2本以上にすることができる。あるいは図16に
示すように、多数の走査線13a,13b,13cを有
益に用いて通常のバーコード記号14を走査することに
より、分解能をいっそう高めたり、誤りを修正したりす
ることができる。これらの3本の走査線13a,13b
,13cは、図15のように、単一光源68とビームス
プリッタ70と機械式走査ミラー73を使用して生成さ
れる。
【0027】次に、複数の同時走査線13a,13b,
13cを反復して使用することによりラスター形式の走
査線を生成するバーコードスキャナを図17に示す。こ
の場合には、ラスター形式の走査線を生成するために、
水平トレースを生成するため垂直軸77のまわりに揺動
し、かつ3本の走査線を垂直方向に移動させるため水平
軸78のまわりに揺動するミラー76の形の機械式手段
が使用される。たとえば、各垂直フレームごとに20の
水平トレース(全部で60本の走査線の場合、1トレー
ス当たり3本の走査線)にしてもよい。図17には3本
の走査線13a,13b,13cを示してあるが、任意
の数nの走査線を使用してもよいこと、しかし、機械式
ビーム偏向手段の走査周波数は1/nに減少することを
理解されたい。ミラー76の各揺動サイクルの間に複数
の走査線を生成できるので、ミラー駆動機構の構造上の
要求条件が緩和される。すなわち、ミラー駆動機構は1
/3の速度で動作するから、構造をより小型に、より軽
量に、より安価に、そして電力消費をより節減すること
ができる。また、走査線13a,13bまたは13cの
光スポットのドウェル時間をより長くすること、分解能
を高めること、または(および)光源の電力消費を節減
することができる。3個の個別発光ダイオードまたはレ
ーザーダイオード81,82,83は、視域79を走査
する間、3つの個別周波数f1,f2,f3 で連続的
に起動される。すなわち、3個のレーザーダイオードに
、図13と同じやり方で3つの異なる周波数で電流パル
スが加えられる。図18からわかるように、3本の走査
線13a,13b,13cは、視域79の一方の縁から
他方の縁までトレースし、そのあと、軸77および78
のまわりの走査ミラー76の割出しで決められた垂直方
向にずれた位置へ戻って再びトレースを開始する。走査
線13a、13b,13cを生成する3つの個別光スポ
ットは、それらを発生した光源と同じ周波数f1,f2
,f3 で変調されるので、もちろん、スポットからの
反射光も同様に変調される。単一光検出器15は、3つ
の走査線13a,13b,13cからの個別の戻りを回
復するため、3本のすべての走査線について視域79か
ら反射された光に応答し、ライン17上にアナログ電気
信号を発生し、それぞれf1,f2,f3 に調整され
た3個の帯域フィルタ84,85,86へ加える。変調
周波数を除去し、かつエンベロープを回復するため、3
個の帯域フィルタ84,85,86からの出力87,8
8,89は復調器で復調される。3つの復調された信号
は、3個の波整形回路すなわちディジタル化回路18へ
加えられ、整形された出力19はマイクロプロセッサ2
0へ入力として加えられ、復号される。前に挙げた米国
特許出願第317,533 号に記載されているように
、これら3つのディジタルデータ19を、RAMに記憶
させておいて、あとで原始ラスター走査パターン以外の
パターンでアクセスすることができるから、もしバーコ
ード記号14がある角度で視域79に置かれれば、メモ
リ内のデータを解釈するとき有効走査線を同じ角度にす
ることができる。すなわち、正しい読取りおよび復号を
得るために、走査線13a,13b,13cは必ずしも
バーコード記号14のパターンに平行である必要はない
。図17のスキャナが装着された図5の読取り装置のハ
ウジング35がバーコード記号に直角に整列していない
ために、図19に示すように、メモリ90に記憶された
視域79のビットマップイメージ79′が、傾斜して歪
んだバーコード記号14のイメージ14′を含むことが
ある。したがって、たとえライン17から得たデータが
マイクロプロセッサ20によって、このメモリに、列1
3a′,13b′等の正常なパターンでロードされても
、走査線がパターンを定義するので、復号のためアクセ
スするとき、バーコードパターン14の列と一直線に並
んだ復号用の信号を生成するため、メモリを適当にアド
レスして疑似走査線91,92,等を生成する必要があ
る。また、図17および図18には、走査線13a,1
3b,13cを互いに隣接して示してあるが、代わりに
、交錯した走査パターンをこの実施例のラスター走査に
使用してもよいことに留意されたい。
【0028】図17の実施例は、3つの個別光源81,
82,83を使用しているが、図15のように、単一光
源とビームスプリッタ70を使用することもできる。さ
らに、ビームスプリッタの下流に、各ビームの通路に、
電気光学式光変調器が配置される。光変調器は、前に述
べたように、帯域フィルタ84,85,86が回復する
ことができる識別信号を各ビームに加える。光変調器は
、たとえば、強誘電性液晶、電気光学式または音響光学
式クリスタルゲートでもよい。
【0029】図20に、本発明のさらに別の実施例を示
す。複数の走査線13a,13b,13c,13dは、
液晶デバイス94によって単一レーザー光源68から生
成される。図15のように、レーザー光源68が発生し
たビーム69は液晶デバイス94によって複数のビーム
95に分けられる。機械式装置たとえば揺動ミラー73
は、これらのビームを複数の走査線13a、13b,等
としてバーコード記号の領域を横切って同時に掃引する
。液晶デバイス94は、ライン96,97から電圧が印
加される。生成されるビーム95の数、すなわち走査線
の数は、その電圧の大きさと周波数によって決まる。 このように、電圧源98の電圧の大きさおよび周波数を
変化させることにより、ビーム95を単一ビームから複
数の分割されたビームへダイナミックに変えることがで
きる。たとえば、使用する走査線が1本であれば、光検
出器15からライン17に出力される信号の質が悪いこ
とがありうるが、図8,図9,および図10で述べたよ
うに、複数の走査線を使用すれば、復号可能なことがあ
る。したがって、もし1本の走査線で正しい復号が得ら
れなければ、マイクロプロセッサ20によって実行され
る制御プログラムは、電圧源98を複数走査線状態へ切
り換えることができる。また、ビームスプリッタは一定
出力のレーザー光源68の照明レベルを低下させるであ
ろうから、もしもっと強い照明が必要であれば、前記制
御プログラムは、複数走査線状態から1走査線状態へ切
り換えることもできる。
【0030】図21に示すように、液晶デバイス94は
、導電性薄膜で被覆された2枚のガラス板69と、ガラ
ス板の間に挟まれた液晶物質100で構成することがで
きる。液晶物質100は、たとえば、p−メトキシ−ベ
ンジリデンまたはp−n−ブチル−アニリンでもよい。
【0031】図20の液晶デバイス94は、ビーム69
を2つ以上のビームに分割することができるので、検出
された状態に応じて、電圧源98に数レベルの電圧を印
加して必要な数の走査線を生成することができる。
【0032】
【発明の効果】本発明の多様な実施例において、走査線
生成装置は揺動ミラーを使用することもできるが、前に
述べたように、可動部品のないバーコードスキャナの実
施例は、電気機械部品を使用するスキャナに比べると、
一定の問題について幾つかの利点を有する。第1に、走
査速度を非常に大きくすることができるので、レーザー
がオンである時間を短縮すること、したがって電力消費
を節減することができる。また、より大きな走査速度は
、1つの読取り動作に複数の走査を実施することを可能
にするので、適当なアルゴリズムを使用してデータ信号
を互いに関連づけて復号の精度を高めることができる。 第2に、走査パターンを記号に柔軟に適合させることが
できる。すなわち、特定のバーコード記号および位置に
適合するように、走査を仕立てることができる。たとえ
ば、最初の走査後、視域内のバーコード記号の位置およ
び幅が特定の場所にあることがわかるので、視域は、そ
の場所でだけ再走査される。これは電力の節減になる。 第3に、最初の走査後、曖昧な復号を示した小部分のみ
を再走査し、その問題の部分のみの正しい復号を得るこ
とができる。第4に、信頼性の向上は可動部品のないス
キャナで得られるが、代わりに電子部品と固定光学装置
のみを用いて実現することもできる。
【0033】本発明のさらに別の実施例として開示した
、複数の走査線を使用するバーコード走査方法は重要な
特徴を有している。複数の同時走査から複合信号を生成
することによって、雑音または欠陥の影響を最小にする
ことができ、復号処理の信頼性を高めることができる。 また、可動部品を用いないことで可能になった大きな走
査速度により、一度に1線づつ複数の走査線を順次生成
することができる。これにより、光検出器を1個だけ使
用しているとき、複数の走査線からの反射光を分離する
ことができる。すなわち、この方法により、複数列バー
コード記号や類似のものを走査することができる。
【0034】特定の実施例について本発明を説明したが
、上記の説明は限定的な意味に解釈すべきでない。上記
の説明を読まれたこの分野の専門家は、開示した実施例
のさまざまな修正態様や、本発明の他の実施例や、開示
したまたは他の実施例の特徴の変更態様を容易に思いつ
かれるであろう。したがって、特許請求の範囲は、発明
の真の範囲に入るすべての修正態様、他の実施例、ある
いは変更態様を含んでいるものとする。
【0035】
【数1】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に従って、単一光源と機械式
走査手段の代わりに、光源の線形配列を使用するバーコ
ードスキャナの略図である。
【図2】図1のバーコードスキャナの部分電気回路図で
ある。
【図3】図1および図2のバーコードスキャナにおける
種々の事象(電圧)に関する事象対時間を示すタイミン
グ図である。
【図4】本発明の別の実施例による図1の光源の線形配
列の部分拡大図である。
【図5】手持ち式バーコード読取り装置に装着した図1
〜図4のスキャナの部分切除斜視図である。
【図6】本発明のさらに別の実施例に従って、可動部品
を使用せずに回折格子を使用するバーコードスキャナの
略図である。
【図7】本発明のさらに別の実施例に従って、図1の光
源の単一線形配列の代わりにデュアル線形配列を使用す
るバーコードスキャナの略図である。
【図8】バックグランドノイズの除去を説明するための
、図7のスキャナにおいて起きる可能性のある事象(電
圧)対時間を示すタイミング図である。
【図9】バーコードの欠陥(切れ目)に対する補償を説
明するための、図7のスキャナにおいて起きる可能性の
ある事象(電圧)対時間を示すタイミング図である。
【図10】バーコードの欠陥(黒斑点)に対する補償を
説明するための、図7のスキャナにおいて起きる可能性
のある事象(電圧)対時間を示すタイミング図である。
【図11】許される傾きを説明するための、2本の光ビ
ームで走査されたバーコード記号の拡大図である。
【図12】本発明のさらに別の実施例に従って、複数の
走査線で走査された複数列バーコード記号の平面図であ
る。
【図13】本発明のさらに別の実施例に従って、異なる
周波数の信号で起動された2列の光源を有する、図7に
相当するバーコードスキャナの斜視図である。
【図14】本発明のさらに別の実施例に従って、光源の
二次元配列を使用する、図7に相当するバーコードスキ
ャナの斜視図である。
【図15】ビームスプリッタと単一光源を使用して2本
の走査線を生成する、図7に相当するバーコードスキャ
ナの斜視図である。
【図16】3本の走査線で走査されたバーコード記号の
平面図である。
【図17】本発明のさらに別の実施例に従って、複数本
の同時走査線を使用して二次元視域を走査する、図7に
類似するバーコードスキャナの斜視図である。
【図18】図17のスキャナで走査されたバーコード記
号を含む視域の図である。
【図19】図17のスキャナを使用して図18のような
視域の走査から回復されたデータを含むビットマップメ
モリの図である。
【図20】本発明のさらに別の実施例に従って、ビーム
スプリッタとして液晶デバイスと単一光源を使用して複
数の走査線を生成する、図7または図15に相当するバ
ーコードスキャナの斜視図である。および
【図21】図
20の液晶デバイスの断面図である。
【符号の説明】 10  光源の線形配列 11  レーザーダイオードまたはLED12  レン
ズ系 12a,12b,12c  小レンズ 13  走査線 14  バーコード記号 14′  バーコード記号のイメージ 15  光検出器 16  レンズ系 17  ライン 18,18a  波整形回路 19  ライン 20  マイクロプロセッサ 21  多重駆動回路 22  トランジスタ 23  復号器 24  ライン 25  監視用フォトダイオード 26,27  ライン 30  連続する一連の並行パルス 31  空白 32  空白期間 34  戻り信号 35  手持ち式読取り装置 36  銃把部 37  レーザー走査ビーム 38  窓 39  引き金式スイッチ 40  レーザー 41  レーザービーム 42  レンズ系 43  回折格子 44  別のレンズ系 45  バーコード記号 46  走査線 47  フォトダイオード 48,50  ライン 51  掃引信号発生装置 53  背景領域 54  非相関信号 55  全信号 57  切れ目 58  対応する偽り領域 59  複合信号 60  黒斑点 61  偽り領域 62  複合信号 64  波形 65  帯域フィルタ 66  視域 68  単一光源 69  ビーム 70  ビームスプリッタ 71,72  個別ビーム 73  走査ミラー 74  モーター 75  レンズ系 76  ミラー 77  垂直軸 78  水平軸 79  視域 79′  ビットマップイメージ 81,82,83  レーザーダイオードまたはLED
84,85,86  帯域フィルタ 87,88,89  出力 90  メモリ 91,92  疑似走査線 94  液晶デバイス 95  複数のビーム 96,97  ライン 98  電圧源 99  ガラス板 100  液晶物質

Claims (55)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  バーコード記号を読み取るためのバー
    コードスキャナであって、(a)発光素子の配列、(b
    )前記発光素子を次々に起動させる手段、(c)スキャ
    ナから一定の距離をおいた視域に、前記発光素子の配列
    を結像させる光学手段、(d)前記視域から反射された
    光に応答して電気信号を発生する光検出器、および(e
    )バーコードパターンを識別するため前記電気信号を復
    号する手段、を備えていることを特徴とするバーコード
    スキャナ。
  2. 【請求項2】  前記発光素子はレーザーダイオードま
    たは発光ダイオードであることを特徴とする請求項1に
    記載のバーコードスキャナ。
  3. 【請求項3】  前記配列は線形配列であり、前記発光
    素子は一度に1個づつ起動されることを特徴とする請求
    項1に記載のバーコードスキャナ。
  4. 【請求項4】  前記起動順序は前記配列の一端で始ま
    り規則正しく他端まで続くことを特徴とする請求項1に
    記載のバーコードスキャナ。
  5. 【請求項5】  前記発光素子が放射した光に応答する
    監視光検出器と、前記監視光検出器の出力に応じて前記
    起動手段を変更させる手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載のバーコードスキャナ。
  6. 【請求項6】  前記発光素子が放射した光に応答する
    監視光検出器と、前記監視光検出器の出力に応じて前記
    検出手段を変更させる手段を備えていることを特徴とす
    る請求項1に記載のバーコードスキャナ。
  7. 【請求項7】  前記配列は複数個の前記線形配列を含
    んでいることを特徴とする請求項1に記載のバーコード
    スキャナ。
  8. 【請求項8】  前記発光素子は一度に1個づつ起動さ
    れる発光ダイオードであることを特徴とする請求項7に
    記載のバーコードスキャナ。
  9. 【請求項9】  前記複数個の線形配列は前記バーコー
    ド記号の上に複数の走査線を生成することを特徴とする
    請求項7に記載のバーコードスキャナ。
  10. 【請求項10】  前記バーコード記号は複数列のバー
    コードパターンを含んでいることを特徴とする請求項9
    に記載のバーコードスキャナ。
  11. 【請求項11】  バーコード記号を読み取る方法であ
    って、(a)複数の個別光源を次々に起動させることに
    より、前記バーコード記号を見ることができる視域に、
    規則正しい一連の光スポットを写像するステップ、およ
    び(b)前記視域から反射された光を検出して電気信号
    を発生するステップ、から成ることを特徴とする方法。
  12. 【請求項12】  前記一連の光スポットは前記視域の
    一端で始まり他端まで直線状に連続していることを特徴
    とする請求項11に記載の方法。
  13. 【請求項13】  前記複数の個別光源は少なくとも1
    個の線形配列内に配置されていることを特徴とする請求
    項11に記載の方法。
  14. 【請求項14】  複数個の前記線形配列が上下に積み
    重ねられていることを特徴とする請求項13に記載の方
    法。
  15. 【請求項15】  バーコード記号を読み取る方法であ
    って、(a)走査する光ビームを発生させ、機械的可動
    装置を含まない光路によって、前記バーコード記号を見
    ることができる視域に、前記光ビームを写像するステッ
    プ、および(b)電気入力を変化させることによって前
    記光ビームの光路を変更させ、前記視域を横断する走査
    線を生成するステップ、から成ることを特徴とする方法
  16. 【請求項16】  複数の発光ダイオードを次々にター
    ンオンさせることによって前記光路を変更させることを
    特徴とする請求項15に記載の方法。
  17. 【請求項17】  前記光ビームはレーザービームであ
    り、前記レーザービームの波長を変化させることによっ
    て前記光路を変更させることを特徴といる請求項15に
    記載の方法。
  18. 【請求項18】  発光ダイオードの複数の線形配列を
    次々にターンオンさせることによって前記光路を変更さ
    せることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  19. 【請求項19】  前記バーコード記号は複数列のバー
    コードバターンを含んでおり、前記複数の線形配列は前
    記バーコードパターンを別個に走査する複数の走査線を
    生成することを特徴とする請求項18に記載の方法。
  20. 【請求項20】  前記光路内の液晶デバイスに印加す
    る電気信号を変化させることによって前記光路を変更さ
    せることを特徴とする請求項15に記載の方法。
  21. 【請求項21】  バーコード記号を走査するためのバ
    ーコードスキャナであって、(a)光源(b)前記光源
    が発生した光の波長を変化させる手段、および(c)前
    記光の波長で決まる量だけ前記光を曲げる手段を備え、
    スキャナから一定の距離をおいた視域に、前記光源を結
    像させる光学手段、を備えていることを特徴とするバー
    コードスキャナ。
  22. 【請求項22】  前記光源はレーザーであることを特
    徴とする請求項21に記載のバーコードスキャナ。
  23. 【請求項23】  さらに、(d)前記視域から反射さ
    れた光に応答して電気信号を発生する光検出器、および
    (e)バーコードパターンを識別するため前記電気信号
    を復号する手段、を備えていることを特徴とする請求項
    21に記載のバーコードスキャナ。
  24. 【請求項24】  前記光路曲げ手段は回折格子である
    ことを特徴とする請求項21に記載のバーコードスキャ
    ナ。
  25. 【請求項25】  前記回折格子は前記視域内のバーコ
    ード記号のバーに平行な複数の線を有することを特徴と
    する請求項24に記載のバーコードスキャナ。
  26. 【請求項26】  前記光源は電気入力で制御される波
    長のビームを発生する可調整レーザーであることを特徴
    とする請求項25に記載のバーコードスキャナ。
  27. 【請求項27】  バーコード記号を読み取る方法であ
    って、(a)可変波長のレーザービームを発生させるス
    テップ、および(b)回折格子を含む光路によって、バ
    ーコード記号を見ることができる視域に前記レーザービ
    ームを写像し、波長が変化すると前記レーザービームの
    回折角を変化させて前記視域を横切って走査線を生成す
    るステップ、から成ることを特徴とする方法。
  28. 【請求項28】  前記ステップ(a)はレーザーダイ
    オードを用いることを特徴とする請求項27に記載の方
    法。
  29. 【請求項29】  前記視域の一端で始まり他端まで続
    く走査線を生成するため、前記波長を線形的に変化させ
    ることを特徴とする請求項27に記載の方法。
  30. 【請求項30】  さらに、(c)前記視域から反射さ
    れた光を検出して電気信号を発生するステップ、および
    、(d)前記記号に対応するバーコードデータを識別す
    るため前記電気信号を復号するステップ、を含んでいる
    ことを特徴といる請求項27に記載の方法。
  31. 【請求項31】  前記回折格子は前記走査線に垂直な
    複数の線で構成されていることを特徴とする請求項27
    に記載の方法。
  32. 【請求項32】  バーコード記号を走査するためのバ
    ーコードスキャナであって、(a)複数の走査線を生成
    してバーコード記号または類似物に当てる光ビーム発生
    装置、(b)前記複数の走査線によって前記バーコード
    記号から反射された光に応答して電気信号を発生する光
    検出器、および(c)バーコードパターンを識別するた
    め前記複数の走査線からの電気信号を復号する手段、を
    備えていることを特徴とするバーコードスキャナ。
  33. 【請求項33】  前記光ビーム発生装置は、単一光源
    、ビームスプリッタ、および走査ミラーから成ることを
    特徴とする請求項32に記載のバーコードスキャナ。
  34. 【請求項34】  前記光ビーム発生装置は発光素子の
    配列から成り、前記発光素子は次々に起動されることを
    特徴とする請求項32に記載のバーコードスキャナ。
  35. 【請求項35】  前記発光素子は少なくとも1個の線
    形配列内に配置されており、各線形配列は一端から始ま
    り規則正しく他端まで続く順序で起動されることを特徴
    とする請求項34に記載のバーコードスキャナ。
  36. 【請求項36】  前記走査線は多重化されることを特
    徴とする請求項32に記載のバーコードスキャナ。
  37. 【請求項37】  前記走査線は時分割多重化されるこ
    とを特徴とする請求項36に記載のバーコードスキャナ
  38. 【請求項38】  前記走査線は周波数分割多重化され
    ることを特徴とする請求項36に記載のバーコードスキ
    ャナ。
  39. 【請求項39】  前記復号手段は、各走査線ごとに前
    記電気信号をデマルチプレックスして個別信号を回復す
    るデマルチプレックス手段を備えていることを特徴とす
    る請求項36に記載のバーコードスキャナ。
  40. 【請求項40】  前記複数の走査線は1個のバーコー
    ド記号に当たることを特徴とする請求項32に記載のバ
    ーコードスキャナ。
  41. 【請求項41】  前記バーコード記号は複数列のバー
    コードパターンを含んでいることを特徴とする請求項4
    0に記載のバーコードスキャナ。
  42. 【請求項42】  前記複数の走査線はラスター走査パ
    ターンで反復されることを特徴とする請求項40に記載
    のバーコードスキャナ。
  43. 【請求項43】  前記走査線は異なる周波数で変調さ
    れており、前記複数の走査線に対する応答を分離するた
    め前記電気信号が濾波されることを特徴とする請求項4
    2に記載のバーコードスキャナ。
  44. 【請求項44】  前記複数の走査線は異なる光源によ
    って生成されることを特徴とする請求項42に記載のバ
    ーコードスキャナ。
  45. 【請求項45】  前記複数の走査線は機械的に走査さ
    れる光ビームによって生成されることを特徴とする請求
    項44に記載のバーコードスキャナ。
  46. 【請求項46】  前記光ビーム発生装置は、単一光源
    、ビームスプリッタとして機能する液晶デバイス、およ
    び機械式走査装置から成ることを特徴とする請求項32
    に記載のバーコードスキャナ。
  47. 【請求項47】  前記光ビーム発生装置は、前記複数
    の光ビームの数および(または)分岐を選択するため、
    前記液晶デバイスに接続された可変電圧および周波数の
    電圧源を備えていることを特徴とする請求項46に記載
    のバーコードスキャナ。
  48. 【請求項48】  バーコード記号を読み取る方法であ
    って、(a)バーコード記号を見ることができる視域に
    、複数の光ビームを写像するステップ、および(b)前
    記視域から反射された光を検出して前記複数の走査線に
    対応する電気信号を発生するステップ、から成ることを
    特徴とする方法。
  49. 【請求項49】  ビームスプリッタを通過した単一光
    源の出力を機械的に走査することにより、前記複数の光
    ビームを生成するステップを含んでいることを特徴とす
    る請求項48に記載の方法。
  50. 【請求項50】  少なくとも1個の線形配列内に配置
    され、順次起動される複数の光源から複数の光ビーム走
    査線を生成するステップを含んでいることを特徴とする
    請求項48に記載の方法。
  51. 【請求項51】  複数個の前記線形配列が上下に積み
    重ねられていることを特徴とする請求項50に記載の方
    法。
  52. 【請求項52】  液晶デバイスによって前記複数の光
    ビーム走査線を生成するステップを含んでいることを特
    徴とする請求項48に記載の方法。
  53. 【請求項53】  前記液晶デバイスに印加する電圧の
    電圧および(または)周波数を変えることにより、前記
    複数の光ビーム走査線の数を変更させるステップを含ん
    でいることを特徴とする請求項52に記載の方法。
  54. 【請求項54】  前記視域に単一光ビーム走査線を写
    像するステップを含んでいることを特徴とする請求項4
    8に記載の方法。
  55. 【請求項55】  前記電気信号に応じて単一走査線状
    態と複数走査線状態を切り換えるステップを含んでいる
    ことを特徴とする請求項54に記載の方法。
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