JPH04220347A - インク定着装置および該インク定着装置を有するインクジェット記録装置 - Google Patents

インク定着装置および該インク定着装置を有するインクジェット記録装置

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JPH04220347A
JPH04220347A JP41195790A JP41195790A JPH04220347A JP H04220347 A JPH04220347 A JP H04220347A JP 41195790 A JP41195790 A JP 41195790A JP 41195790 A JP41195790 A JP 41195790A JP H04220347 A JPH04220347 A JP H04220347A
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JP
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ink
recording
roller
absorber
recording medium
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Atsushi Saito
篤 斉藤
Akio Okubo
明夫 大久保
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被記録媒体の被記録面
に付着したインクを定着させるインク定着装置および該
インク定着装置を有するインクジェット記録装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット記録装置などの記
録装置により記録紙などの被記録媒体に高速で印字を行
なった場合、その印字動作を停滞させないために、前記
印字により記録紙の被記録面に付着したインクを速かに
定着させるインク定着装置が設けられている。
【0003】従来のインク定着装置は、記録紙の被記録
面と反対側の面に当接する発熱体や、記録紙の被記録面
に赤外線を放射する赤外線放射体などの、電力を使用し
た加熱手段により、記録紙を加熱してインク中の揮発性
分を蒸発させてインクの定着を行なっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のインク定着
装置において、加熱手段が高温になるまでのウォームア
ップ時間中は、インクの定着が不十分になるのでウォー
ムアップ時間が経過するまで待つ必要があり、また、い
つでもインクの定着が速かにできるようにするためには
加熱手段を高温に保つ必要があり、そのための電力の消
費が大きくなってしまうという問題点がある。
【0005】さらに、加熱手段により記録紙が発火しな
いための安全対策や、使用者が火傷をしないための安全
対策など、大掛かりな安全対策手段を設ける必要がある
という問題点がある。
【0006】本発明は、上記従来の技術の有する問題に
鑑みてなされたものであり、従来の加熱手段においてみ
られたウォームアップ時間、大きな電力消費、大掛かり
な安全対策手段など一切不要で、被記録媒体の被記録面
に付着したインクを速かに定着させることができるイン
ク定着装置および該インク定着装置を有するインクジェ
ット記録装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明のインク定着装置は、円筒状の通気性を有する
吸収体を、被記録媒体のインクが付着した被記録面と外
周面が接触する位置に回転自在に設け、前記吸収体の内
側に、該吸収体を通して空気を吸引する吸引手段を設け
たことを特徴とするものである。
【0008】また、吸引手段は、吸収体の内周に嵌入し
たシリンダ部材の外周面に吸引孔を穿孔し、前記吸引孔
が前記吸収体を通して空気を吸引するための吸引力を発
生させる真空発生源を前記シリンダ部材に内蔵して前記
吸引孔と連通させたものとしたものや、吸収体の外周面
には、回転自在に軸支されたインクを吸収する拭き取り
ローラが当接しているものもある。
【0009】つぎに、本発明のインクジェット記録装置
は、被記録媒体を搬送する搬送手段と、前記被記録媒体
にインクを飛翔させて記録を行なう記録ヘッドとを有す
るインクジェット記録装置において、円筒状の通気性を
有する吸収体を、前記被記録媒体のインクが付着した被
記録面と外周面が接触する位置に回転自在に設け、前記
吸収体の内側に、該吸収体を通して空気を吸引する吸引
手段を設けたことを特徴とするものである。
【0010】また、記録ヘッドは、熱エネルギーを利用
してインクを吐出するものであって、該熱エネルギーを
発生するための電気熱変換体を備えたものとしたものや
、被記録媒体の記録領域の全幅にわたって吐出口が形成
されているフルラインタイプとしたものもある。
【0011】
【作用】上記のように構成された本発明のインク定着装
置および該インク定着装置を有するインクジェット記録
装置において、円筒状の通気性を有する吸収体は、被記
録媒体のインクが付着した被記録面と接触して、前記イ
ンクのうち未定着のインクを外周面から内部に吸収する
。吸収体の内側に設けられた吸引手段は吸収体を通して
空気を吸引するので、前記吸収体の内部に吸収されたイ
ンクは、前記空気とともに吸収体の内周面から吸引手段
に吸引される。
【0012】また、吸収体は回転自在に設けられている
ので、吸収体の外周面が、移動する被記録媒体の被記録
面と接触するときに、外周面と被記録面との摩擦力によ
り吸収体が回転される。
【0013】吸収体の外周面に、回転自在に軸支された
インクを吸収する拭き取りローラが当接している構成の
ものでは、拭き取りローラが吸収体の外周面に残留する
インクを吸収する。
【0014】
【実施例】本発明のインク定着装置を有するインクジェ
ット記録装置の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0015】図1において、被記録媒体である記録紙3
を搬送する搬送手段は、少なくとも1個が強制回転され
る一対の給紙ローラ2a、2bと、強制回転される排紙
ローラ4と、後述する回転自在に設けられた吸収体ロー
ラ5とからなる。前記記録紙3は、図の左端のロール状
に巻かれた部分から、一対の給紙ローラ2a、2bの間
を通り、プラテン9に沿って矢印A方向に進み、排紙ロ
ーラ4と吸収体ローラ5との間を通って支持板10に沿
ってさらに進む。前記一対の給紙ローラ2a、2bが記
録紙3を挟み付けて回転し、該一対の給紙ローラ2a、
2bと連動して排紙ローラ4と吸収体ローラ5とが記録
紙3を挟み付けて回転することにより、記録紙3が矢印
A方向に搬送される構成となっている。
【0016】記録ヘッド1は、記録紙3の記録領域の全
幅(図の紙面に対して垂直方向)にわたって吐出口(不
図示)が形成されているフルラインタイプであり、該吐
出口がプラテン9により支持された記録紙3の被記録面
3aに対して所定の距離だけ離反する位置に固定されて
いる。
【0017】前記記録紙3の被記録面3aと接触する吸
収体である吸収体ローラ5は、ポリエチレン焼結体やセ
ラミックなどの材料からなる通気性を有する多孔質体で
あり、円筒状に形成されたものである。前記吸収体ロー
ラ5の内周には、インクジェット記録装置の本体(不図
示)に固定された外形が円柱状のシリンダ部材6が嵌入
しており、吸収体ローラ5の内周面とシリンダ部材6の
外周面とが互いに接触した状態で、吸収体ローラ5がシ
リンダ部材6の外周面に沿って自在に回転できる構成と
なっている。
【0018】前記シリンダ部材6には真空発生源である
公知のベーンポンプ7が内蔵されており、該ベーンポン
プ7の4個のベーン7bは、ロータ7aの4個の溝に径
方向に摺動自在にそれぞれ嵌入されて、ロータ7aが不
図示の回転駆動源により矢印B方向に回転されるときに
、遠心力により径方向外側へ押し出されてその先端がシ
リンダ部材6の内周面と摺接しながら回転する構成とな
っている。前記ベーンポンプ7の吸気口でもある複数個
の吸引孔6aは、シリンダ部材6の外周面のうち被記録
面3aとにより吸収体ローラ5を挟む位置に、記録紙3
の記録領域の全幅にわたってスリット状に穿孔されてい
る。前記ベーンポンプ7の排気口となる排出溝6bは、
シリンダ部材6の内周面のうち各吸引孔6aとシリンダ
部材6の中心軸を挟んで反対側の位置に形成されており
、不図示の廃インクタンクに連通している。
【0019】前記吸収体ローラ5の外周面には、インク
を吸収することができる材料を周面に被覆した拭き取り
ローラ8が当接している。前記拭き取りローラ8は、イ
ンクジェット記録装置の本体に回転自在に軸支されてお
り、吸収体ローラ5が回転することにより回転される構
成となっている。
【0020】つぎに、本実施例の動作について説明する
。記録紙3の被記録面3aに記録ヘッド1の吐出口から
インクを吐出させる印字が始まると、同時にベーンポン
プ7が駆動され始める。前記印字により被記録面3aに
インクが付着された記録紙3が搬送手段により矢印A方
向に搬送されて吸収体ローラ5と排紙ローラ4との間を
通過する。
【0021】このとき、記録紙3の被記録面3aと接触
する吸収体ローラ5は、該吸収体ローラ5の外周面と被
記録面3aとの摩擦力により矢印B方向に回転されなが
ら、被記録面3aに付着したインクのうち未定着のイン
クを前記外周面から内部に吸収する。シリンダ部材6の
各吸引孔6aは、前記ベーンポンプ7の駆動により発生
した吸引力により吸収体ローラ5を通して空気を吸引し
、この空気とともに、吸収体ローラ5の内部に吸収され
たインクを該吸収体ローラ5の内周面からシリンダ部材
6内に吸引する。シリンダ部材6、すなわち、ベーンポ
ンプ7内に吸引された空気およびインクは排出溝6bを
通って廃インクタンクに排出される。また、前記ベーン
ポンプ7内に吸引されたインクのうち一部は、遠心力に
よりシリンダ部材6の内周面に沿って排出溝6bに達す
る。
【0022】他方、未定着のインクが前記被記録面3a
から吸収体ローラ5の外周面に残留してしまう場合があ
るが、その場合のインクは、拭き取りローラ8により吸
収体ローラ5の外周面から拭き取りローラ8内に吸収さ
れる。
【0023】その結果、記録紙3の被記録面3aに付着
したインクを速かに定着させることができる。また、吸
収体ローラ5は回転しながら被記録面3aと接触するの
で、被記録面3aに付着したインクを擦り付けてしまう
こともない。さらに、吸収体ローラ5の内部や外周面に
インクが残留しないので、一度インクを吸収した吸収体
ローラ5がつぎの被記録面3aと接触するときにも、吸
収体ローラ5から被記録面3aにインクを転写してしま
うことがない。
【0024】本実施例では、複数個の吸引孔6aがシリ
ンダ部材6の外周面のうち被記録面3aとにより吸収体
ローラ5を挟む位置に穿孔された例を示したが、特にこ
の位置に限るものではなく、吸収体ローラ5の内側から
該吸収体ローラ5を通して空気を吸引できる位置であれ
ばよい。また、前記各吸引孔6aはスリット状に穿孔さ
れたものであるが、1個の長孔状のものであってもよく
、吸引時に吸収体ローラ5を吸い込んでしまわないもの
であればよい。
【0025】真空発生源であるベーンポンプ7をシリン
ダ部材6に内蔵してシリンダ部材6の内部空間を有効利
用した例を示したが、ベーンポンプ7を特に内蔵する必
要はなく、ベーンポンプをシリンダ部材6の外部に設け
て、該ベーンポンプと吸引孔とをパイプ等により連通し
た構成としてもよい。
【0026】ベーンポンプ7のベーン7bの数は4個で
あるがこの数に限るものではない。また、ベーンポンプ
7は、その形状を考慮すると、シリンダ部材6に内蔵す
るものとして最適のものであるが、これに代えて、歯車
ポンプ、ルーツポンプなどの他の方式の真空発生源を使
用してもよい。
【0027】吸収体ローラ5に、ポリエチレン焼結体や
セラミックなどの材料からなる通気性を有する多孔質体
を用いた例を示したが、これに限る必要はなく、繊維状
の紙や布など、通気性を有してインクを吸収することが
できる他の材料からなる吸収体ローラであってもよい。
【0028】本実施例では、フルラインタイプの記録ヘ
ッド1を使用したインクジェット記録装置を示したが、
記録ヘッドが記録紙に対して移動しながら印字を行なう
、シリアルタイプのインクジェット記録装置にも本発明
を適用できることは言うまでもない。このシリアルタイ
プのインクジェット記録装置の場合には、印字の際、記
録紙が間欠に搬送されるので、記録紙の搬送中にはベー
ンポンプの駆動を停止し、記録紙の停止中にはポンプを
駆動するように構成して、ベーンポンプを駆動するため
のエネルギの無駄な消費を低減することができる。
【0029】また、本発明のインク定着装置をインクジ
ェット記録装置に適用した例を示したが、本発明のイン
ク定着装置は、インクジェット記録装置に限らず、記録
紙の被記録面にインクを付着させて記録を行なう記録装
置にも適用できる。
【0030】つぎに、前記記録ヘッド1について、図2
を参照してさらに説明する。ガラス、シリコンウエハー
などからなる基板90の一面には、電気熱変換体81c
を有する複数の電極81dがエッチング、蒸着、スパッ
タリングなどの半導体製造プロセスにより成膜形成され
て所定の間隔を置いて並んでおり、前記複数の電極81
dの各間には流路壁81fがそれぞれ形成されている。 前記基板90と各流路壁81fと天板82とにより囲ま
れる空間がそれぞれ液流路81eを構成し、外側に開放
する開口がそれぞれ吐出口81aとなっている。また、
前記各液流路81eの内側の開口は、共通液室81gに
それぞれ通じており、不図示のタンク部からインク供給
管83およびコネクタ84を順次経て共通液室81g内
に供給されたインクが、さらに各液流路81eに流入す
るようになっている。
【0031】ここで、前記各吐出口81aからインクが
吐出されるときの動作について説明すると、共通液室8
1gに供給されて一時的に貯えられたインクは、毛管現
象により液流路81eに侵入し、吐出口81aでメニス
カスを形成して前記液流路81eを満たした状態を保つ
。このとき、電極81dを介して電気熱変換体81cが
通電されて発熱すると、該電気熱変換体81c上のイン
クが急激に加熱されて液流路81e内に気泡が発生し、
この気泡の膨張により吐出口81aからインクが吐出さ
れる。
【0032】本発明は、特にインクジェット記録方式の
中でもキヤノン株式会社の提唱するバブルジェット方式
の記録ヘッド、インクジェット記録装置に於いて、優れ
た効果をもたらすものである。
【0033】その代表的な構成や原理については、例え
ば、米国特許第4723129号明細書、同第4740
796号明細書に開示されている基本的な原理を用いて
行なうものが好ましい。この方式は所謂オンデマンド型
、コンティニュアス型のいずれにも適用可能であるが、
特に、オンデマンド型の場合には、液体(インク)が保
持されているシートや液路に対応して配置されている電
気熱変換体に、記録情報に対応していて核沸騰を越える
急速な温度上昇を与える少なくとも一つの駆動信号を印
加することによって、電気熱変換体に熱エネルギーを発
生せしめ、記録ヘッドの熱作用面に膜沸騰させて、結果
的にこの駆動信号に一対一対応し液体(インク)内の気
泡を形成出来るので有効である。この気泡の成長,収縮
により吐出用開口を介して液体(インク)を吐出させて
、少なくとも一つの滴を形成する。この駆動信号をパル
ス形状とすると、即時適切に気泡の成長収縮が行なわれ
るので、特に応答性に優れた液体(インク)の吐出が達
成でき、より好ましい。このパルス形状の駆動信号とし
ては、米国特許第4463359号明細書、同第434
5262号明細書に記載されているようなものが適して
いる。尚、上記熱作用面の温度上昇率に関する発明の米
国特許第4313124号明細書に記載されている条件
を採用すると、更に優れた記録を行なうことができる。
【0034】記録ヘッドの構成としては、上述の各明細
書に開示されているような吐出口、液流路、電気熱変換
体の組み合わせ構成(直線状液流路又は直角液流路)の
他に熱作用部が屈曲する領域に配置されている構成を開
示する米国特許第4558333号明細書、米国特許第
4459600号明細書を用いた構成のものにも本発明
は有効である。加えて、複数の電気熱変換体に対して、
共通するスリットを電気熱変換体の吐出部とする構成を
開示する特開昭59年第123670号公報や熱エネル
ギーの圧力波を吸収する開孔を吐出部に対応せる構成を
開示する特開昭59年第138461号公報に基づいた
構成としても本発明は有効である。
【0035】更に、インクジェット記録装置が記録でき
る最大記録媒体の幅に対応した長さを有するフルライン
タイプの記録ヘッドとしては、上述した明細書に開示さ
れているような複数記録ヘッドの組み合わせによって、
その長さを満たす構成や一体的に形成された一個の記録
ヘッドとしての構成のいずれでも良いが、本発明は、上
述した効果を一層有効に発揮することができる。
【0036】加えて、装置本体に装着されることで、装
置本体との電気的な接続や装置本体からのインクの供給
が可能になる交換自在のチップタイプの記録ヘッド、あ
るいは記録ヘッド自体に一体的に設けられたカートリッ
ジタイプの記録ヘッドを用いた場合にも本発明は有効で
ある。
【0037】又、本発明のインクジェット記録装置の構
成として設けられる、記録ヘッドに対しての回復手段、
予備的な補助手段等を付加することは本発明の効果を一
層安定できるので好ましいものである。これらを具体的
に挙げれば、記録ヘッドに対しての、キャピング手段、
クリーニング手段、加圧或は吸引手段、電気熱変換体或
はこれとは別の加熱素子或はこれらの組み合わせによる
予備加熱手段、記録とは別の吐出を行なう予備吐出モー
ドを行なうことも安定した記録を行なうために有効であ
る。
【0038】更に、インクジェット記録装置の記録モー
ドとしては黒色等の主流色のみの記録モードだけではな
く、記録ヘッドを一体的に構成するか複数個の組み合わ
せによってでもよいが、異なる色の複色カラー又は、混
色によるフルカラーの少なくとも一つを備えたインクジ
ェット記録装置にも本発明は極めて有効である。
【0039】以上説明した本発明の実施例においては、
インクを液体として説明しているが、室温やそれ以下で
固化するインクであって、室温で軟化もしくは液体或い
は、上述のインクジェットではインク自体を30℃以上
70℃以下の範囲内で温度調整を行ってインクの粘性を
安定吐出範囲にあるように温度制御するものが一般的で
あるから、使用記録信号付与時にインクが液状をなすも
のであれば良い。加えて、積極的に熱エネルギーによる
昇温をインクの固形状態から液体状態への態変化のエネ
ルギーとして使用せしめることで防止するか又は、イン
クの蒸発防止を目的として放置状態で固化するインクを
用いるかして、いずれにしても熱エネルギーの記録信号
に応じた付与によってインクが液化してインク液状とし
て吐出するものや記録媒体に到達する時点ではすでに固
化し始めるもの等のような、熱エネルギーによって初め
て液化する性質のインク使用も本発明には適用可能であ
る。このような場合インクは、特開昭54−56847
号公報あるいは特開昭60−71260号公報に記載さ
れるような、多孔質シート凹部又は貫通孔に液状又は固
形物として保持された状態で、電気熱変換体に対して対
向するような形態としても良い。本発明においては、上
述した各インクに対して最も有効なものは、上述した膜
沸騰方式を実行するものである。
【0040】
【発明の効果】本発明は、以上説明したとおり構成され
ているので以下に記載するような効果を奏する。
【0041】円筒状の通気性を有する吸収体は、被記録
媒体のインクが付着した被記録面と接触して前記インク
のうち未定着のインクを外周面から内部に吸収するので
、インクを速かに定着させることができる。前記吸収体
は回転自在に設けられているので、移動する被記録媒体
の被記録面と吸収体の外周面が接触しても、被記録面に
付着しているインクを擦り付けてしまうことがない。 また、前記吸収体の内部に吸収されたインクは、吸引手
段により該吸収体を通して吸引される空気とともに、吸
収体の内周面から吸引手段に吸引されるので、吸収体の
内部にインクが残らず、一度インクを吸収した吸収体が
つぎに被記録面と接触するときにも、吸収体から被記録
面にインクを転写してしまうことがない。
【0042】本発明は、従来の加熱手段のようにウォー
ムアップ時間の経過を待つことなく、すぐに被記録媒体
のインクの定着を行なうことができ、被記録媒体への印
字動作を停滞させることもない。したがって、例えば、
ファクシミリ装置など直ちに印字を開始したい装置に適
用したときには非常に有効なものとなる。
【0043】従来の加熱手段のように高温に保つための
電力は不要であり、インクの定着のときにだけ吸引手段
を駆動させればよいので、エネルギの節減をすることが
できる。
【0044】さらに、従来の加熱手段において必要であ
った大掛かりな安全対策手段を特に設ける必要はないの
で、製造コストを低減することができる。
【0045】また、請求項3に記載の発明では、吸収体
の外周面にインクが残留してしまった場合でも、拭き取
りローラが前記インクを除去するので、前記インクが被
記録媒体の被記録面に転写されてしまうことを防止でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のインクジェット記録装置の一実施例の
模式図である。
【図2】同実施例の記録ヘッドの一部を破断した要部斜
視図である。
【符号の説明】
1      記録ヘッド 2a,2b    給紙ローラ 3      記録紙 3a    被記録面 4      排紙ローラ 5      吸収体ローラ 6      シリンダ部材 6a    吸引孔 6b    排出溝 7      ベーンポンプ 7a    ロータ 7b    ベーン 8      拭き取りローラ 9      プラテン 10      支持板 81a    吐出口 81c    電気熱変換体 81d    電極

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】  円筒状の通気性を有する吸収体を、被
    記録媒体のインクが付着した被記録面と外周面が接触す
    る位置に回転自在に設け、前記吸収体の内側に、該吸収
    体を通して空気を吸引する吸引手段を設けたことを特徴
    とするインク定着装置。
  2. 【請求項2】  吸引手段は、吸収体の内周に嵌入した
    シリンダ部材の外周面に吸引孔を穿孔し、前記吸引孔が
    前記吸収体を通して空気を吸引するための吸引力を発生
    させる真空発生源を前記シリンダ部材に内蔵して前記吸
    引孔と連通させたものである請求項1に記載のインク定
    着装置。
  3. 【請求項3】  吸収体の外周面には、回転自在に軸支
    されたインクを吸収する拭き取りローラが当接している
    請求項1または2に記載のインク定着装置。
  4. 【請求項4】  被記録媒体を搬送する搬送手段と、前
    記被記録媒体にインクを飛翔させて記録を行なう記録ヘ
    ッドとを有するインクジェット記録装置において、円筒
    状の通気性を有する吸収体を、前記被記録媒体のインク
    が付着した被記録面と外周面が接触する位置に回転自在
    に設け、前記吸収体の内側に、該吸収体を通して空気を
    吸引する吸引手段を設けたことを特徴とするインクジェ
    ット記録装置。
  5. 【請求項5】  記録ヘッドは、熱エネルギーを利用し
    てインクを吐出するものであって、該熱エネルギーを発
    生するための電気熱変換体を備えたものとした請求項4
    に記載のインクジェット記録装置。
  6. 【請求項6】  記録ヘッドは、被記録媒体の記録領域
    の全幅にわたって吐出口が形成されているフルラインタ
    イプである請求項4または5に記載のインクジェット記
    録装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6786664B2 (en) * 2001-10-26 2004-09-07 Hewlett-Packard Development Company, L.P. Active vacuum roller and method for advancing media
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