JPH04219093A - 磁気記録再生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、映像信号の記録または
信号処理を輝度信号と色信号を別々に処理する回路を有
する磁気記録再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】近年、大画面による再生が可能な映像機
器が普及しつつあり、再生画像の品質、いわゆる画質の
向上がさらに必要となってきている。磁気記録再生装置
による再生画像に関しても同様であり、カラー画像にお
ける色ずれ補正や解像度の向上がより厳しく要求されて
いる。その改善の一環として、入力または再生された映
像信号を処理する際に、その映像信号を処理する過程で
輝度信号と色信号は別々に処理され、合成されるため、
使用する系の違いや信号処理回路の構成部品の許容誤差
の蓄積により、映像信号の輝度信号成分と、色信号成分
の時間差が生じやすく、また時間差が生じた場合、映像
信号の波形を観測し手動で調整する必要があった。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記の方
法では、手動調整後、処理回路の置かれた環境変化や時
間経過により一度映像信号の輝度信号成分と、色信号成
分の時間差が生じた場合その時間差を元に戻すことがで
きないという欠点があった。

【０００４】また手動調整の際、調整誤差を生じやすい
という欠点があった。本発明は、このような従来の問題
を解決し、別々に処理され合成される輝度信号成分と色
信号成分の時間差を自動的に零にし、また輝度信号成分
と色信号成分の時間差を零にする調整が不要となる磁気
記録再生装置を提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明の上記目的を達成
するために、輝度信号と色信号に分けて、映像信号を処
理する磁気記録再生装置において、輝度信号と色信号の
時間差を検出する時間差検出手段と、この時間差検出手
段の出力により輝度信号と色信号の時間差を補正する時
間差補正手段を設け、この時間差補正手段を介した後、
輝度信号と色信号が混合手段により混合されるものであ
る。

【０００６】

【作用】輝度信号と色信号が別々に信号処理回路におい
て処理され、その処理回路における位相の遅れや進みも
含めて信号の進み遅れによる時間差を時間差検出手段で
検出する。その検出の方法は、たとえば、輝度信号の基
準として水平同期信号の位相を基準とした基準信号と、
色信号の基準としてバースト信号を抜き取り、この位相
関係からその時間差を検出する。この検出された時間差
に基づき時間差補正手段により、輝度信号または色信号
の位相をずらして時間差がないように補正された後、混
合手段により混合することにより、歪のない映像信号が
再生されることになる。そのため複雑な調整が自動的に
行われるとともに、調整精度の向上により画質向上が達
成できる。

【０００７】

【実施例】以下、本発明の磁気記録再生装置の一実施例
の構成を回路ブロック図を参照してその構成と動作を説
明する。

【０００８】図１に示すような構成であり、入力端子１
にはバースト信号を含む色信号が入力され、入力端子２
には、輝度信号の水平同期信号を基準としたバーストを
ゲートするためのバーストゲートパルスが入力される。 入力端子３には復調のためのサブキャリア信号が入力さ
れる。同様に入力端子４には水平同期信号、入力端子５
には色信号、入力端子６には輝度信号が入力される。

【０００９】入力端子１に入力された色信号はバースト
ゲート回路１４でバースト信号が抜き取られるとともに
、入力端子２に入力されたバーストゲートパルスでゲー
トされて、バーストゲート回路１４よりバースト信号８
として出力される。そのバースト信号８は復調回路１５
で復調され、あるパルス幅を有するパルスとしての色差
バースト信号９として出力される。この色差バースト信
号９が色信号（バースト）積分回路１６で積分され、直
流信号として色信号位置電位１０として出力される。 以上でバースト信号発生手段が構成される。また入力端
子４に入力された水平同期信号が水平同期積分回路１７
により積分され基準電位としての輝度信号基準電位１１
として出力される。以上で基準パルス発生手段が構成さ
れる。この色信号位置電位１０と輝度信号位置電位１１
がコンパレータ１８に入力され、輝度信号と色信号の時
間差に応じた出力が時間差検出信号１２として出力され
る。以上が輝度信号と色信号の時間差を検出する時間差
検出手段を構成している。

【００１０】さらに、映像信号の色信号が色信号処理回
路２０で処理された信号が色信号可変遅延回路１９で時
間差が補正される。この補正量が前述の時間差検出信号
１２に基づき補正されるように色信号可変遅延回路１９
にこの時間差検出信号１２が入力されている。この時間
差の補正された色信号は遅延色信号１３として混合回路
２２に入力される。また輝度信号が輝度信号処理回路２
１により処理され混合回路２２に入力され遅延色信号１
３と混合され処理済の映像信号７として出力される。こ
のとき混合される遅延色信号１３と輝度信号処理回路２
１の出力としての輝度信号とは時間差補正がされており
、混合回路２２により混合された映像信号７は時間差に
よる歪がない映像信号が得られる。すなわち、入力端子
１に入力される色信号を、色信号処理回路２０の出力の
色信号を用い、入力端子２に入力されるバーストゲート
パルスが輝度信号処理回路２１の出力の輝度信号より抽
出されたものであるようにすると、混合回路２２で混合
される直前の時間差を確実に補正することになり、より
精度が向上することになる。

【００１１】図２は色信号可変遅延回路の具体回路の一
例であり、入力端子２４に入力された色信号が、トラン
ジスタ２９を介して遅延量を変化するインダクタンス３
２とコンデンサ３３とトランジスタなどの可変インピー
ダンス素子３４で構成される遅延回路を通して、トラン
ジスタ３５より出力される。前述の可変インピーダンス
素子３４には入力端子２５よりコンパレータ１８の出力
信号としての時間差検出信号１２が加えられ、その大き
さに応じて遅延回路の遅延量が変化する。

【００１２】図３は積分回路の一例であり、色信号（バ
ースト）積分回路の具体回路例であり、入力端子３７に
色差バースト信号９が入力され、ダイオード４０，４１
とコンデンサ３９，４２で積分され、出力端子３８に直
流電圧としての色信号位置電位１０が出力される。

【００１３】色差バースト信号９はバーストゲート回路
１４によるゲート作用により輝度信号と色信号の時間差
に応じたパルス幅を有するパルス信号であるが、その動
作を図４のタイミングチャートと図５のグラフにより説
明する。

【００１４】復調回路１５で得られる色差バースト信号
９は、図４に示すように輝度信号と色信号の時間差が零
のときには、波形４４のバーストゲートパルスによって
通過できるバースト信号は波形４５の基準パルス幅とな
り、色信号が輝度信号より早くなると波形４６のパルス
幅となる、逆に色信号が遅くなると４７のパルス幅とな
るものである。

【００１５】このように変化する色差バースト信号９を
色信号（バースト）積分回路１６に入力することにより
色信号位置電位１０は得られ、水平同期信号を遅延させ
て作成したバーストゲートパルスの位置から、バースト
信号が時間的に前にずれると図４の波形４６のパルス幅
により電位が増加し、後ろにずれると波形４７のパルス
幅によって減少する。

【００１６】この色信号位置電位１０の動きは、図５に
示すように輝度信号と色信号の時間差が零のときの基準
電位４９に対して、色信号が早くなると電位が増加し電
位４８に、逆に遅くなると減少し電位５０の位置に変化
する。

【００１７】一方輝度信号より作成した水平同期信号は
、水平同期信号積分回路１７より輝度信号基準電位１１
を得る。

【００１８】この輝度信号基準電位１１と色信号位置電
位１０は、コンパレータ１８で電圧比較され時間差検出
信号１２を得る。

【００１９】この時間差検出信号１２は、水平同期信号
とバースト信号の時間的ずれが零のとき、すなわち輝度
信号と色信号の時間差が零のとき、ある一定電位を示し
、輝度信号が色信号に比べて時間的に早いときには電位
が上がり、遅いときには電位が下がるように動作するも
のである。

【００２０】この時間差検出信号１２は色信号可変回路
１９に入力される。色信号可変回路１９は主色信号の遅
延量を直流電位の制御により可変するので遅延量が制御
された遅延色信号１３が得られ混合回路２２に入力され
、輝度信号は輝度信号処理回路２１で処理を受けた後、
混合回路２２に入力される。混合回路２２で混合された
色信号と輝度信号は、目的とする映像信号７として出力
する。

【００２１】以上のように輝度信号と色信号の時間差を
自動的に零に調整することにより輝度信号と色信号の時
間調整が不要となり誤調整や調整誤差がなくなる。また
時間変化や環境変化により従来の構成では輝度信号と色
信号の時間差が生じやすいという問題が発生し易かった
が本発明は時間変化や環境変化により輝度信号と色信号
の時間差が生じたとしてもその時間差を自動検出し修正
することを可能とするものである。

【００２２】さらに既に輝度信号と色信号の時間差が発
生している映像信号の処理を本発明の磁気記録再生装置
で処理することにより出力される映像信号の輝度信号と
色信号の時間差は補正され零にすることが可能である。

【００２３】

【発明の効果】以上の説明より明らかなように本発明の
磁気記録再生装置は、輝度信号と色信号の時間差を検出
する時間差検出手段と、この時間差検出手段の出力によ
り輝度信号と色信号の時間差を補正する時間差補正手段
とを設け、この時間差補正手段を介して後輝度信号と色
信号を混合手段により混合することにより、従来の構成
で行っていた輝度信号と色信号の時間調整を不要とする
だけでなく、従来の構成で信号処理したとき、時間変化
や環境変化などにより発生した、輝度信号と色信号の時
間差も自動修正し正しい映像信号にすることを可能にす
るものである。

【００２４】また映像信号の複製を作成する過程におい
て、同じ信号処理系をその複製の世代の回数分通るため
元の映像信号では無視することができた、僅かな、輝度
信号と色信号の時間差が複製により数世代重なると、無
視できないほどに増大する傾向にあった、従来の構成同
志を使用した複製作成に比べ、本発明を使用した磁気記
録再生装置同志の映像信号の複製作成では、常に輝度信
号と色信号の時間差を検出補正するため、数世代の映像
信号の複製においても輝度信号と色信号の時間差は増大
しないものにすることを可能にする。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例の磁気記録再生装置のブロッ
ク図

【図２】同実施例の色信号可変遅延回路の回路図

【図３
】同実施例の色信号（バースト）積分回路の回路図

【図４】同実施例の色差バースト信号のパルス幅の変化
を示すタイミングチャート

【図５】同実施例の色信号位置電位の変化を示すグラフ

【符号の説明】

１４　　バーストゲート回路 １５　　復調回路 １６　　色信号（バースト）積分回路 １７　　水平同期積分回路 １８　　コンパレータ １９　　色信号可変遅延回路 ２０　　色信号処理回路 ２１　　輝度信号処理回路 ２２　　混合回路

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】映像信号の輝度信号を処理する輝度信号処
   理手段と、前記映像信号の色信号を処理する色信号処理
   手段と、前記輝度信号処理手段と前記色信号処理手段の
   出力を混合する混合手段と、前記輝度信号と色信号の時
   間差に比例した出力を得る時間差検出手段と、前記時間
   差検出手段の出力により前記輝度信号を前記色信号の時
   間差を補正する時間差補正手段を具備し、前記時間差補
   正手段を介して前記混合手段が、前記輝度信号処理手段
   および前記色信号処理手段の出力を混合するようにして
   なる磁気記録再生装置。
2. 【請求項２】時間差検出手段が、映像信号のバースト信
   号を抜き取るバースト信号発生手段と、映像信号の水平
   同期信号に同期した基準パルスを発生する基準パルス発
   生手段と、前記基準パルスと前記バースト信号の位相差
   に応じた出力を得る位相差検出手段からなる請求項１記
   載の磁気記録再生装置。