JPH04218583A - 温感性徐放材 - Google Patents

温感性徐放材

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JPH04218583A
JPH04218583A JP15707090A JP15707090A JPH04218583A JP H04218583 A JPH04218583 A JP H04218583A JP 15707090 A JP15707090 A JP 15707090A JP 15707090 A JP15707090 A JP 15707090A JP H04218583 A JPH04218583 A JP H04218583A
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JP
Japan
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sustained release
release material
temperature
resin
group
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JP15707090A
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English (en)
Inventor
Takashi Saijo
西城 隆
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SHOKO KAGAKU KENKYUSHO KK
Original Assignee
SHOKO KAGAKU KENKYUSHO KK
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、除放材に効力発現の持続性に欠ける揮発性物
質を包含させた物とメルト成分とを樹脂類に含有させる
ことで、揮発性物質の揮散開始温度の設定を図ると共に
、揮散開始温度以下での揮散を抑制させることにより、
効力発現の持続性に富んだ気化性物質に改良する温感性
徐放材に関するものである。
(従来の技術) 従来、除放性構造物としては、揮発性物質を水を介在さ
せた状態の下で無水結晶マルトース、含水結晶マルトー
ス又はサイクロデキストリンの分子空洞内に閉じ込めた
処の包接物がある。
これらの包接物は固化物として得られるので、粉末品に
して使用に供されることが多い。
この包接物粉体による揮発性物質の放散は、単独使用か
樹脂併用かの如何にかかわらず、外気と接触する包接物
の部分のみで行われ且つ、その放散も分子空洞内の内径
により規定されるのみであるから、内包された揮発性物
質は短時間に放散されてしまうのである。
又、多孔質担体を使った徐放性構造物としては、有機質
多孔質担体と無機質多孔質担体とを使った物がある。
前者には、ナイロン、アクリル、ポリエステル、ポリプ
ロピレン及びポリエチレン等の合成樹脂からなる物と、
セルロース及びヤシガラ活性炭からなる物とがある。
これらの多孔質担体は通常球体品が使用に共されている
後者には、ゼオライト、タルク、カオリン、合成珪酸ア
ルミニウム、珪藻土及びシリカ等からなる多孔質担体が
ある。
これら前者、後者いずれの担体も揮発性物質の包含量は
、担体重量の20〜100%程度であり、揮発性物質の
放散も樹脂併用の有無にかかわらず、外気と接触する各
担体の細口径の規定下で行われるだけであるから、短時
間に揮発性物質の放散かなされることになる。
上記以外の徐放性構造物としては、平成1年特許願第2
1811号記載の層状結晶体や平成1年特許願第161
829号記載の無水シリカを使用した物がある。
これら層状結晶体や無水シリカを使用した徐放性構造物
が有する揮発性物質の放散持続力は、上記徐放性構造物
の数百倍を有している。
しかしながら、外気と接触している限り揮発性物質の放
散が常時なされている為に、放散持続期間の割には使用
延べ時間数が短いといった矛盾が生じることになり兼ね
ないのである。
(発明が解決しようとする課題) 上記事情に鑑み、本発明は使用中にのみ揮発性物質の放
散を図り、長期間の使用に耐える処の温感性徐放材を提
供せんとするものである。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本発明の温感性除放材は、徐
放材に揮発性物質を包含させた物とメルト成分とを樹脂
類に含有させているという構成をとる。
即ち、この温感性徐放材は、徐放材に揮発性物質を包含
させた物をメルト成分で被覆し、このメルト成分被覆物
を更に、樹脂類で被覆させた物である。
それ故、この温感性徐放材は使用時にメルト成分が軟化
点又は溶融点に達すると、揮発性物質がメルト成分と樹
脂類のとの被膜を透過して放散されるだけであるから、
使用延べ時間数の長大化を図りうるのである。
上記の温感性徐放材で、徐放材の構成成分は、マルトー
ス類、無水シリカ、層状結晶体及び多孔質体の群から選
ばれた1種又は2種以上の物である。
これら徐放材の代表的な物を例示すると、マルトース類
は、サイクロデキストリン、無水結晶マルトース及び含
水結晶マルトースである。
これらのマルトース類は単独で使用するか又は、併用す
ることが出来る。
無水シリカは、1次粒子径の平均が1ミリミクロンから
1000ミリミクロン迄であり且つ、その比表面積が3
0m2/gから500m2/g迄の群から選ばれた1種
又は2種以上の物である。
これらの無水シリカは吸湿防止と揮発性物質の包含率を
高めるために、シラノール基をトリメチルクロロシラン
やジメチルクロロシランに代表される処のシラン化合物
及び/又は有機カチオン類と反応させて、疎水化してお
くことが望ましい。
猶、徐放材に包含された揮発性物質の経時安定性を期す
場合には、シラン化合物による疎水化を図らなければな
らない。
何故ならば、有機カチオンによるシラノール基の疎水化
物を使用すると、未反応の有機カチオンにより揮発性物
質の変色と物性変化とを来たすことになりかねないから
である。
これらの無水シリカは単独で使用するか又は、併用する
ことが出来る。
層状結晶体は、カオリン鉱物、蛇紋石鉱物、スメクタイ
ト、バーミキュライト、雲母粘土鉱物及び緑泥石の群か
ら選ばれた1種又は2種以上の物である。
これらの層状結晶体は吸湿防止と揮発性物質の包含率を
高めるために、Na+、K+、Mg2+及びCa2+の
無機カチオンを有機カチオンと置換しておくか又は、シ
ラン化合物で疎水化しておくことが望ましい。
特に層状結晶体の疎水化は、過剰の疎水化物の使用に繋
がりかねないので、未反応成分による揮発性物質の物性
変化を来たさないシラン化合物によらなければならない
これら層状結晶体で、バーミキュライトと緑泥石以外の
代表的な物を例示すると、 カオリン鉱物は、カオリナイト、ナクライト、デツカイ
ト及びハロイサイトがある。
蛇紋石は、アンチゴライト、クリソタイル、アメサイト
、クロンステダイト及びシャモサイトがある。
スメクタイトは、モンモリロライト、バイデライト及び
ノントロライトがある。
雲母粘土鉱物は、セリサイト、イライト、海緑石及びセ
オドライトがある。
これらの層状結晶体は単独で使用するか又は、併用する
ことが出来る。
多孔質体は、ゼオライト、多孔質シリカ、中空シリカ、
活性炭、合成珪酸アルミニウム、ハイドロタルサイト及
び珪藻土の群から選ばれた1種又は2種以上の物である
これらの多孔質体は、無水シリカや層状結晶体と同様に
有機カチオンやシラン化合物による疎水化処理物が有効
である。
これらの多孔質体は単独で使用するか又は、併用するこ
とが出来る。
上記の徐放材に包含させる揮発性物質の構成成分は、香
料、殺虫剤、殺菌剤、忌避剤、防錆剤、滑剤及び防藻剤
の群から選ばれた1種又は2種以上の物である。
これら揮発性物質の代表的な物を例示すると、香料は、
ジャ香、霊猫香、竜涎香、海狸香、ジャスミン、ローズ
、イランイラン、ネロリ、ブルーム、アビエス油、セダ
ーウツド油、伽羅、羅国、真那蛮、真那賀、寸門多羅、
佐曽羅、サンダルウツド、ラブダナム、パチュリー油、
ベチバー油、シトロネラ油、オレンジ油、レモン油、ラ
イム油、アップル、パツションフルーツ、ラベンダー油
、ペパーミント油、ローズマリー油、ゼラニウム油、乳
香、没薬、ジブトール及びジブールである。
これらの香料は単独で使用するか又は、併用することが
出来る。
殺虫剤は、3−メチル−1,5−ビス(2,4−キシリ
ル)−トリアザペンタ−1,4−ジエン、ジメチル−(
2,4−ジクロロフェニル)−チオホスフェート、0,
0−ジメチル−0−(3−メチル−4−ニトロフェニル
)チオホスフェート 、2−イソプロピルフェニルN−
メチルカーバメート、0,0−ジメチル−0−[3−メ
チル−(メチルチオ)フェニル]チオホスフェート、3
,5−キシリルN−メチルカーバメート、1,3−ビス
(カルバモイルチオ)−2−(N.N−ジメチルアミノ
)プロパン塩酸塩、ヘキサキス(β,β−ジメチルフェ
ネチル)ジスタンノキサン、2−クロロ−1−(2,4
−ジクロロフェニル)ビニルジエチルホスフェート、ビ
レトリン、アレスリン及びジメチル2,2−ジクロロビ
ニルホスフェートである。
これらの殺虫剤は単独で使用するか又は、併用すること
が出来る。
殺菌剤は、ラウリルジメチルベンジルアンモニウムクロ
ライド、パラオキシ安息香酸ブチル、5−クロロ−2−
メチル−4−イソチアゾリン及び2−メチル−4イソチ
アゾリン−3−オンである。
これらの殺菌剤は単独で使用するか又は、併用すること
が出来る。
忌避剤は、ジエチルトルアミド、イソシンコメロン酸ジ
ノルマルプロピル、N−オクチルビシクロヘプテンジカ
ルボキシイミド、エチレングリコールモノアリルエーテ
ル、レモングラス油及びジブチルサクシネートである。
これらの忌避剤は単独で使用するか又は、併用すること
が出来る。
防錆剤は、ジシクロヘキシルアンモニウムナイトライト
及びベンゾトリアゾールである。
これらの防錆剤は単独で使用するか又は、併用すること
が出来る。
滑剤は、2−エチルヘキサン酸のセトステアリルアルコ
ールエステル、2−メチルヘキサン酸のセチルアルコー
ルエステル及び3−エチルヘキサン酸のオクチルアルコ
ールエステルである。
これらの滑剤は単独で使用するか又は、併用することが
出来る。
防藻剤は、上記の殺菌剤、殺虫剤、忌避剤及び滑剤であ
る。
これらの防藻剤は単独で使用するか又は、併用すること
が出来る。
猶、これらの揮発性物質は、上記の物に限定されるもの
ではない。
上記の徐放材に包含された揮発性物質を、被覆するメル
ト成分の構成成分は、−15℃以上88℃迄である凝固
点又は融点を有する(油脂、脂肪酸、グリセリン、高級
アルコール、ポリエチレングリコール、ワックス及び界
面活性剤)の群より選ばれた1種又は2種以上の物であ
る。
これらメルト成分の代表的な物を例示すると、油脂は、
牛脂硬化油、魚油硬化油及び硬化ヒマシ油である。
これらの油脂は単独で使用するか又は、併用することが
出来る。
脂肪酸は、ステアリン酸、オレイン酸、ラウリン酸、ミ
リスチン酸、ベヘニン酸及びステアリン酸である。
これらの脂肪酸は単独で使用するか又は、併用すること
が出来る。
グリセリンは、モノグリセリン及びポリグリセリンであ
る。
これらのグリセリンは単独で使用するか又は、併用する
ことが出来る。
高級アルコールは、ラウリルアルコール、セチルアルコ
ール及びステアリルアルコールである。
こらの高級アルコールは単独で使用するか又は、併用す
ることが出来る。
ポリエチレングリコールは、平均分子量が300以上の
物であり、望ましくは2000から30000迄の分子
量を有する物である。
これらのポリエチレングリコールは単独で使用するか又
は、併用することが出来る。
ワックスは、カルナバ蝋、パラフイン蝋、木蝋及び密蝋
である。
これらのワックスは単独で使用するか又は、併用するこ
とが出来る。
界面活性剤は、ポリオキシエチレン・ノニルフェニル・
エーテル、ポリオキシエチレン・オクチルフェニル・エ
ーテル、ポリオキシエチレン・ラウリル・エーテル、ポ
リオキシエチレン・ラウレート及びポリオキシエチレン
・ソルビタン・ラウレートである。
これらの界面活性剤は、エチレンオキサイドの付加モル
数が12モル以上の物が望ましく、単独で使用するか又
は、併用することが出来る。
以上のメルト成分は、温感性徐放材の使用雰囲気により
、水中並びに非水中に於ける溶解度、凝固点及び溶融点
等の条件から選定されるのである。
上記のメルト成分により被覆された揮発性物質の徐放化
物を、含有させる樹脂類の構成成分は、熱可塑性樹脂、
熱硬化性樹脂、合成樹脂及び天然樹脂の群より選ばれた
1種又は2種以上の物である。
これら樹脂類の代表的な物を例示すると、熱可塑性樹脂
は、アイオノマー樹脂、アクリロニトリル・アクリツク
・スチレン樹脂、アクリロニトリル・ブタジエン・スチ
レン共重合体、エチレン・酢酸ビニルコポリマー、塩化
ビニリデン樹脂、塩化ビニル樹脂、塩素ポリエチレン、
酢酸ビニル樹脂、フェノキシ樹脂、ブタジエン樹脂、フ
ッ化ビニリデン樹脂、ポリアセタール樹脂、ナイロン6
6、ポリイミド、ポリアリレート、ポリエーテルイミド
、ポリエーテルエーテルケトン、ポリエチレン樹脂、ポ
リエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン
樹脂、ポリサルホン樹脂、ポリパラメチルスチレン樹脂
、ポリフェニレンオキサイド、ポリブチレンテレフタレ
ート樹脂、ポリプロピレン樹脂、メタクリル樹脂及びメ
チルペンテンポリマーである。
これらの熱可塑性樹脂は単独で使用するか又は、併用す
ることができる。
熱硬化性樹脂は、グアナミン樹脂、ジアリルフタレート
樹脂、ビニルエステル樹脂、フェノール樹脂、不飽和ポ
リエステル樹脂、フラン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリウ
レタン樹脂、メラミン樹脂及びユリア樹脂である。
これらの熱硬化性樹脂は単独で使用するか又は、併用す
ることが出来る。
合成樹脂は、エポキシ樹脂、塩化ビニリデン系ラテック
ス、キシレン樹脂、クマロン樹脂、ケトン樹脂、プロピ
オン酸ビニル樹脂、ポリエチレンオキサイド樹脂、ポリ
テルベン樹脂、ポリビニルアルコール、ポリビニルエー
テル、アセテートプラスチック、シリコーン、酢酸セル
ロース、カルボキシメチルセルロース、エチルセルロー
ス、ポリグルタミン酸樹脂、クロロプレンゴム、シアノ
アクリレート系樹脂及びマレイン酸樹脂である。
これらの合成樹脂は単独で使用するか又は、併用するこ
とが出来る。
天然樹脂は、デンプン、カゼイン、松ヤニ、アラビアゴ
ム、ゼラチン、アルギン酸ソーダ、ゴムラテックス、グ
ルテン、トラガントゴム、ローカストビーンガム及び寒
天である。
これらの天然樹脂は単独で使用するか又は、併用するこ
とが出来る。
この様にして得られる本発明の温感性徐放材は、揮発性
物質とメルト成分とを選定することにより、衣料、寝装
品、エアーフィルター、壁装材、印刷インキ、塗料、包
装資材及び装飾品等の物に使用されて、使用延べ時間の
長大化を図るものである。
(発明の効果) 以上の様な構成からなる為、本発明の温感性徐放材は、
用途並びに使用雰囲気によりあらかじめ揮発性物質とメ
ルト成分とを選定出来るので、安全且つ経済的に揮発性
物質の使用延べ時間即ち、実用時間の長大化を可能なら
しめるのである。
実施例1 目付(g/m2)30gのレーヨン不織布と目付5gの
ポリエチレン製フィルムとがラミネートされたノートが
ある。このシートを寸法10×20cmの大きさに切っ
た物を5枚用いて、下記のA〜E迄の薬剤全量を各々に
バーコーターで全面に塗布し、平均気温25℃の日当り
の良い屋外に吊り下げて7日間放置後、平均気温20℃
の室内に30分置いた後、5人のパネラーによる不織布
面からのスズラン香料の残存確認試験を行つた。
猶、香料の残存確認試験方法は、 (ア):資料を木製の台の上に置いて1分経過後、資料
に接触せずに確認試験をす。
(イ):フィルム面を皮膚に接触させて10秒後に、確
認試験をす。
薬剤 A:スズラン香料(曽田香料株式会社製品スズランK−
1629)0.5gと塩素化ポリプロピレンの30%ト
ルエン溶解物(以下単に「樹脂」と略記する)5gとの
混合物。
B:スズラン香料の50%アルコール溶液1gがモンモ
リロナイトの粉末1gに包含された物を、「樹脂」5g
に含有させた物。
C:スズラン香料の50%アルコール溶液1gがモンモ
リロナイトの粉末1gに包含された物を、ステアリン酸
2gで被覆処理した後、この物を「樹脂」5gに含有さ
せた物。
D:スズラン香料の50%アルコール溶液1gが有機カ
チオンとしてC12H25NH3+を有するモンモリロ
ナイトの粉末1gに包含された物を、「樹脂」5gに含
有させた物。
E:スズラン香料の50%アルコール溶液1gが有機カ
チオンとしてC12H25NH3+を有するモンモリロ
ナイトの粉末1gに包含された物を、ステアリン酸2g
で被覆処理した後、この物を「樹脂」5gに含有させた
物。
結果 A:(ア)、(イ)共に、全員のパネラーが、何の薫り
も感知出来なかった。
B:(ア)、(イ)共に、全員のパネラーが、何の薫り
も感知出来なかった。
C:(ア)全員のパネラーが、何の薫りも感知出来なか
つた。
(イ)2人のパネラーが、微かなスズランの薫りを感知
した。
残り3人のパネラーは、何の薫りも感 知出来なかつた。
D:(ア)、(イ)共に、全員のパネラーが、スズラン
の微かな薫りを感知した。
E:(ア)2人のパネラーが、微かなスズランの薫りを
感知した。
残り3人のパネラーは、何の薫りも感 知出来なかった。
(イ)全員のパネラーが、強いスズランの薫りを感知し
た。
実施例2 100ccのガラス製ビーカー9個に、ナイロン12の
粉末を各50gずつ入れて、190℃のポットプレート
にかけて熔融樹脂とする。
この熔融樹脂に下記のF〜N迄の薬剤を、それぞれ添加
撹拌した後、ステンレス製の浅型バツト(寸法1.5×
12.7×2.5cm)に入れて自然冷却させた後、バ
ットから取り出して薬剤入りプレート(以下単に「プレ
ート」と略記する)とする。この「プレート」が、水深
5mの海中で海面下50cmの位置に垂直な定着をする
様に鍾を付けて海中に3ケ月間沈め、藻とフジツボの付
着試験に供した。
薬剤 F:2−エチルヘキサン酸のセトステアリルアルコール
エステル1.5g。
G:(C6H5)3NH+を有するスメクタイト(以下
単に「担体」と略記する)0.3gに2−エチルヘキサ
ン酸のセトステアリルアルコール1.5gを包含させた
物1.8g。
H:「担体」0.3gに2−エチルヘキサン酸のセトス
テアリルアルコール1.5gを包含させた物1.8gと
ステアリン酸1.8g。
I:「担体」0.3gに2−エチルヘキサン酸のセトス
テアリルアルコール1.5gを包含させた物を、ステア
リン酸1.8gの熔融物に混練した物3.6g。
J:「担体」0.3gに2−エチルヘキサン酸のセトス
テアリルアルコール1.5gを包含させた物を、平均分
子量1万のポリエチレングリコール1.8gの熔融物に
混練した物3.6g。
K:「担体」0.3gに2−エチルヘキサン酸のセトス
テアリルアルコール1.5gを包含させた物を、平均分
子量2000のポリエチレングリコール1.8gの熔融
物に混練した物3.6g。
L:「担体」0.3gにジプロピレングリコールモノプ
ロピルアルコールエステル1.5gを包含させた物を、
ステアリン酸1.8gの熔融物に混練した物3.6g。
M:「担体」0.3gにジプロピレングリコールモノプ
ロピルアルコールエステル1.5gを包含させた物を、
平均分子量1万のポリエチレングリコール1.8gの熔
融物に混練した物3.6g。
N:「担体」0.3gにジプロピレングリコールモノプ
ロピルアルコールエステル1.5gを包含させた物を、
平均分子量2000のポリエチレングリコール1.8g
の熔融物に混練した物3.6g。
結果 F:「プレート」の両面には、全面に藻とフジツボとが
付着していた。
G:「プレート」の両面には、藻が面積の1/4強付着
し、フジツボの付着も1部みられた。
H:「プレート」の両面には、藻が面積の1/6強付着
し、フジツボの付着も1部みせれた。
I:「H」に比べて、藻の付着は若干少なかつたが、フ
ジツボの付着は同程度であった。
J:「プレート」の両面には、藻が面積の10%強付着
し、フジツボの付着も1部みられた。
K:「プレート」の両面には、藻の付着物はみられなか
つたが、フジツボが片面に1個だけ付着していた。
L:「プレート」の両面には、藻が面積の10%程度付
着していたが、フジツボの付着はみられなかった。
M:「プレート」の下部両面には、藻が面積の5%程度
付着していたが、フジツボの付着はみられなかった。
N:「プレート」の両面には、何の付着物もみられなか
った。
猶、上記のテスト期間は、平成2年3月1日から同年5
月31日迄の3ケ月間であり、各「プレート」間の距離
は2mである。
実施例3 ポリエチレンテレフタレートのチップ(以下単に「チッ
プ」と略記する)重量に対して、下記の薬剤が3%添加
された物を、それぞれポリストロープ加熱式スクリュー
を有したエクストルダーで280℃にて熔融紡糸し、延
押後に繊度14デニール、繊維長70mmの短繊維とし
た。この短繊維をニードルパンチにかけて厚み1mm、
目付100g/m2の不織布を造り、40cm×10c
mの大きさに切り取って24時間屋外に暴露した物を防
虫検体としてゴキブリの忌避試験に供した。
猶、比較検体は寸法40cm×65cmのポリエチレン
テレフタレートのみからなる不織布である。
薬剤 O:ジエチルトルアミド(以下単に「DET」と略記す
る) P:「DET」をジメチルジクロロシランで疎水化され
たされた無水シリカ(以下単に「キャリヤー」と略記す
る)に、重量比7:1の割合で包含させた物。
Q:「DET」を「キャリヤー」に重量比7の割合で包
含させた物と、平均分子量2000のポリエチレングリ
コールとを、重量比21の割合で熔融混練した物。
R:「DET」を「キャリヤー」に重量比7:1の割合
で包含させた物と、平均分子量2万のポリエチレングリ
コールとを、重量比2:1の割合で熔融混練した物。
ゴキブリの忌避試験 縦40cm、横75cm、高さ30cmのアクリル製の
透明な水槽の底部に防虫検体と比較検体とを敷きつめ、
両端の各検体上に両面が黒色の厚紙で幅40cm、高さ
10cmの「コの字型」の屋根をかけて検体領域の区分
をする。
餌は5cm角の油揚げで、水槽底部中央の不織布上に置
いた後、ヤマトゴキブリとクロゴキブリとを10匹ずつ
入れて暗がりに置き、2時間毎に5回観察して各検体領
域内の延べ数を求めた後、平均値を算出した。
猶、アクリル製水槽の壁面には2cm間隔に直径1mm
の穴をあけて薬剤の水槽内での滞留を抑制すると共に、
水槽上部には網目1mmのネットを張ってゴキブリが逃
げ出さない様にした。
結果 試験雰囲気温度20℃の場合 O:比較検体領域内延べ数51.0匹 平均値10.2匹 防虫検体領域内延べ数49.0匹 平均値9.8匹 P:比較検体領域内延べ数78.0匹 平均値15.6匹 防虫検体領域内延べ数22.0匹 平均値4.4匹 Q:比較検体領域内延べ放90.0匹 平均値18.0匹 防虫検体領域内延べ数10.0匹 平均値2.0匹 R:比較検体領域内延べ数53.0匹 平均値10.6匹 防虫検体領域内延べ数47.0匹 平均値9.4匹 試験雰囲気温度35℃の場合 O:比較検体領域内延べ数52.0匹 平均値10.4匹 防虫検体領域内延べ数48.0匹 平均値9.6匹 P:比較検体領域内延べ数83.0匹 平均値16.6匹 防虫検体領域内延べ数17.0匹 平均値3.4匹 Q:比較検体領域内延べ数91.0匹 平均値18.2匹 防虫検体領域内延べ数9.0匹 平均値1.8匹 R:比較検体領域内延べ数100.0匹平均値10.0
匹 防虫検体領域内延べ数0.0匹 平均値0.0匹 出願人 株式会社祥光化学研究所

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】徐放材に揮発性物質を包含させた物とメル
    ト成分とを樹脂類に含有させてなることを特徴とする温
    感性徐放材。
  2. 【請求項2】徐放材が、マルトース類、無水シリカ、層
    状結晶体及び多孔質体の群から選ばれた1種又は2種以
    上である特許請求の範囲第1項記載の温感性徐放材 。
  3. 【請求項3】マルトース類が、サイクロデキストリン、
    無水結晶マルトース及び含水結晶マルトースの群から選
    ばれた1種又は2種以上である特許請求の範囲第2項記
    載の温感性徐放材。
  4. 【請求項4】無水シリカが、1次粒子径の平均が1ミリ
    ミクロンから1000ミリミクロン迄であり且つ、その
    比表面積が30m2/gから500m2/g迄の群から
    選ばれた1種又は2種以上である特許請求の範囲第2項
    記載の温感性徐放材。
  5. 【請求項5】層状結晶体が、カオリン鉱物、蛇紋石鉱物
    、スメクタイト、バーミキュライト、雲母粘土鉱物及び
    緑泥石の群から選ばれた1種又は2種以上である特許請
    求の範囲第2項記載の温感性徐放材。
  6. 【請求項6】多孔質体が、ゼオライト、多孔質シリカ、
    中空シリカ、活性炭、合成珪酸アルミニウム、ハイドロ
    タルサイト及びは珪藻土の群から選ばれた1種又は2種
    以上である特許請求の範囲第2項記載の温感性徐放材。
  7. 【請求項7】揮発性物質が、香料、殺虫剤、殺菌剤、忌
    避剤、防錆剤、滑剤及び防藻剤の群から選ばれた1種又
    は2種以上である特許請求の範囲第1項記載の温感性徐
    放材。
  8. 【請求項8】メルト成分が、−15℃以上88℃迄であ
    る凝固点又は溶融点を有する(油脂、脂肪酸、グリセリ
    ン、高級アルコール、ポリエチレノグリコール、ワック
    ス及び界面活性剤)の群より選ばれた1種又は2種以上
    である特許請求の範囲第1項記載の温感性徐放材。
  9. 【請求項9】樹脂類が、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、
    合成樹脂及び天然樹脂の群より選ばれた1種又は2種以
    上である特許請求の範囲第1項記載の温感性徐放材。
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