JPH04209422A - ケーブル線路の防火構造 - Google Patents

ケーブル線路の防火構造

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JPH04209422A
JPH04209422A JP2341135A JP34113590A JPH04209422A JP H04209422 A JPH04209422 A JP H04209422A JP 2341135 A JP2341135 A JP 2341135A JP 34113590 A JP34113590 A JP 34113590A JP H04209422 A JPH04209422 A JP H04209422A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、工場の構内または洞道内、ビルの内部等に布
設される電カケープル、制御用ケーブルまたは、通信用
ケーブル等(以下ケーブルと呼ぶ)の線路の防火構造に
関し、特に、多数本のケーブルがまとめられた状態で、
ケーブルラックに支持されるケーブル線路において、火
災等が発生した場合に、ケーブルを介して火災が拡大す
ることを防止出来るようにする防火構造に関する。
(従来の技術) 工場の構内、ビルの内部または洞道内等に布設されるケ
ーブルの表面は、通常ポリ塩化ビニール、架橋ポリエチ
レン等の可燃性を有する被覆部材により被覆されている
。前記ケーブルを、例えば、防火構造を有する壁等を貫
通する状態で布設する場合には、建築基準法等にしたが
って防火処理を施し、火災等が発生した場合にも、その
ケーブルを介して火災が他の区画にまで延焼することを
防止出来るようにすることが義務づけられている。
同様に、防火構造用の壁でない仕切り用の壁を貫通する
場合や、工場やビルの内部および洞道内でも、所定の区
間毎にケーブル線路に対して適切な防火手段を設けるこ
とが望まれている。
前記ケーブルの防火手段としては、例えば、実公昭55
−20118号公報等に示されるように、防火塗料をケ
ーブルに被覆するとともに、ケーブルラックの支持部材
とケーブルとの間に耐火性を有する板部材を設けるよう
にする等の手段が用いられている。また、ケーブルダク
トの場合には、特公昭63−62972号公報等に示さ
れるような防火シールを施すことが提案されている。前
記防火シールにおいては、トラフ内に2枚の耐火性を有
する板部材を配置し、その板部材の間に難燃性を有する
液状のシール部材を注入し、そのシール部材を硬化させ
ることにより、防火壁をトラフ内に形成するようにして
いる。
そして、前述したような防火m造を用いることにより、
ケーブルを布設した建物や洞道内で火災が発生し、ケー
ブルが燃焼した場合でも、前記防火処理を行った部分で
ケーブルの燃焼を区切り、他の部分にケーブルを介して
、火災が広がることを防止出来るものとされる。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前述したように、塗料や二液性常温硬化
型シール材を施工することは、それ等が硬化する間での
時間を比較的長く必要とするために、1か所当たりの施
工に要する時間が長くなるという問題がある。
また、一般の建物や工場等においては、通信回線を増加
させたり、給電容量を増加させる工事は、常時行なわれ
るものであり、その場合には、既設のケーブルラックに
対して、ケーブルを追加して布設することが常時行なわ
れている。
しかしながら、前述したようなケーブル線路の防火構造
においては、ケーブルを追加して布設したり、既設のケ
ーブルを撤去して、さらに新たなケーブルを布設するこ
とが困難であるという問題がある。また、−度防火処理
を行ったケーブル線路では、ケーブルを塗料や二液性常
温硬化型シール材により固定しているために、それを除
去するためには、多くの手間と、時間とを必要とし、そ
の布設替えの経費等の問題がある。
(発明の目的) 本発明は、上記したような従来のケーブル線路の防火構
造の欠点を解消するもので、防火の性能を良好に発揮出
来るとともに、工事を容易に行うことが出来、さらに、
ケーブルを布設替えの作業を容易に行い得て、防火用の
材料をそのまま使用可能な手段を提供することを目的と
している。
(1題を解決するための手段および作用)本発明は、ケ
ーブルラックに複数本のケーブルを支持してなるケーブ
ル線路の所定箇所に、防火処理部を形成するにあたり、
該ケーブルの防火構造に関する。本発明においては、前
記ケーブルラックの下部にパテ部材保持用の防火シート
を配置した上で、ケーブルの周囲およびケーブル間隙を
パテ部材により充填し、次いで、これら防火シートおよ
びパテ部材をベルト部材により固定し、しかる後に、ゲ
ープルラック内のパテ部材充填ケーブルの周囲空間を埋
める不燃性のピローブロック、ケーブルラックとケーブ
ルとの周囲全体を覆う防火シート、およびその周囲に巻
き掛けて締付は固定するベルト部材とを順次施工して防
火処理部を形成している。
また、本発明においては、ケーブル線路に対して、前記
防火部材を所定の間隔毎に施工し、ケーブルに対して任
意の区間に分けて、防火区間を設定することが出来る。
したがって、本発明においては、防火のための各部材を
、それぞれユニットとして形成したものを組合せて、ベ
ルト等を用いて固定するのみであるから、ケーブル線路
の防火構造の施工を容易に行うことができるとともに、
防火の性能を良好に発揮させることが出来る。
また、本発明の防火構造を適用するケーブルは、ケーブ
ルを布設替えしたりする場合でも、既存の防火部材をそ
のまま外して、再使用することが出来るので、材料を無
駄にすることがなく、工事期間を短縮することが出来る
(実施例) 図示された例に従って、本発明のケーブル線路の防火構
造を説明する。
本発明のケーブル線路の防火構造は、第1図<a)およ
び(b)に示されるように、ケーブルラック5に支持さ
れるケーブル線路に対して適用される。第1図に示され
る例において、ケーブルラック5は梯子型の支持部材と
して構成されているもので、横部材7を、両側に配置し
た側部材6.6の間に所定の間隔で配置し、その横部材
の上にケーブルト・・・・・を多数本支持させるように
している。
前記ケーブルラック5に支持されるケーブル1は、電力
供給用のケーブル、通信回線用のケーブル等の任意のケ
ーブルを多数本まとめて配置することが出来る。また、
前記ケーブルラックは、■場の構内や、ビルの天井や床
下、または、床や天井を貫通する経路として構成される
こと、または、洞道内でのケーブル等を支持する手段と
して用いられる。
本発明においては、ケーブルラック5に支持されるケー
ブル1に対して、ケーブルの上下の面に対して防火性能
を有するパテ部材30を長さ11の範囲に施工し、その
周囲にケーブルラックをも包み込むようにして防火シー
ト40を長さ12の範囲で巻き、該防火シートを複数本
のステンレスベルト20.クロスベルト25を用いて固
定し、防火手段を形成している。また、本発明のケーブ
ルを包み込むように配置される防火シート40と、パテ
部材30等は、任意の巾で施工することが出来る。
前記第1図に示される例では、ケーブル1がケーブルラ
ックの中全体にわたって分布されている状態の場合を示
しているが、ケーブルラック5には、ケーブル1が偏っ
て支持されている場合がある。その際には、第2図に示
されるように、ケーブルが配置されていないケーブルラ
ック内の空間部に、ロックウール等を詰めたごローブロ
ック50を挿入して、ケーブルの周囲に余分な余分な空
間が形成されることを防止するとともに、ケーブル1に
対してパテ部材等を施工する。そして、その周囲を防火
シート40で包み込むようにしてから、複数本のステン
レスベルト20とクロスベルト25とを用いて、固定保
持させるような手段を用いる。そして、前述したように
ケーブルに対して設けられる防火構造は、第3図(C)
に示されるように形成することが出来る。
前述したように構成される本発明のケーブル線路の防火
構造は、第3図(a)ないしくC)に示されるような順
序で施工される。第3図に示される例では、ケーブルラ
ック5には太いケーブル1と、細いケーブル1aとがそ
れぞれ多数本ずつ支持されており、それ等の2種類のケ
ーブルのグループの間に、若干の空間部分が設定されて
いる。
前記ケーブルに対して防火構造を形成する際には、まず
最初に、ケーブルラック5の横部材7の間の部分に、下
部側のパテ部材の保持用としてのベルト付きシート部材
11を、ベルト部材15を用いて固定する。前記ベルト
付きシートは、第4図において詳細に説明を行うが、所
定の巾に形成した内側シート部材11と、複数本のベル
ト部材15とを一体に形成しており、該ベルト部材15
を用いて、ケーブルラック5を締付けるようにして取付
けることにより、ケーブルラック5の下面の空間部に配
置されたパテ部材30を、位置決めおよび保持すること
が出来る。
また、前記内側シート部材11を配置した後で、ケーブ
ル1.1aの表面全体に対して、パテ部材30を施工す
る。前記パテ部材30は、軟質の防火性能を有する部材
により構成されるもので、ケーブルの表面と、ケーブル
の単線の間の空間部をそれぞれ充填するようにして、パ
テ部材を施工する。
前述したようにして、ケーブルの上下の表面に対して、
パテ部材による防火手段を各々施工した後で、同図(b
)に示されるように、上部の空間部に対して、ロックウ
ールをポリエチレンフィルム等のカバーシートで包んだ
ピローブロック50を多数取り付け、そのケーブルの上
部に余分な空間が生じないような対策を施す。
前述したようにして、ケーブルラックの上部空間と、ケ
ーブルの周囲とを防火部材で被覆した状態で、同図(C
)に示されるようにして、防火シート40を被覆する。
前記防火シート40は、シート部材により構成されるも
ので、該防火シート40をケーブルラック5とケーブル
1.1a、およびピローブロック50とを包み込むよう
にして被覆し、その周囲に巻き掛けたベルト部材により
締付は固定するようにしている。
したがって、前述したようにして形成される本発明のケ
ーブル線路の防火構造は、その断面が第3図(C)に示
されるように、ケーブルの周囲をパテ部材40と内側シ
ート部材11で被覆し、上部空間をピローブロックによ
り埋めて、その外側を防火シート40で覆った状態で構
成する。また、前記本発明の防火手段を構成する各部材
は、パテ部材等もケーブルに対して直接強固に接着され
ない状態で配置され、各部材がベルト部材を用いてケー
ブルラックに固定保持されるので、ケーブルを布設替え
する場合でも、既設の防火部材を取外す作用を容易に行
うことが出来る。
(防火構造に使用される部材の構成) 前述したような防火構造を形成するための各部材は、第
4図ないし第8図にそれぞれ示されるものが使用される
。なお、本発明において使用されるパテ部材は、1m!
剤と、有機質バインダー、無機質充填材、難燃性補強繊
維等を混合して作成したものを用いるが、好ましくは、
三菱電線工業株式会社製のDFパテ(商品名)等を用い
ることが出来る。また、その他に、同様な防火性能を有
するものであれば、任意の市販の材料を用いることが出
来る。さらに、防火シートやベルト付きシートに設ける
シート部材は、含塩素ポリマー、炭素形成剤、発泡剤、
難燃性脱水剤等を混合したものをシート状に形成し、火
炎に接すると耐火性に優れた炭化発砲層を形成し、ケー
ブル被覆材を断熱保護して、延焼を防止出来るようなも
のが用いられ、例えば、三菱電線工業株式会社製のDF
シート(商品名)を使用することが出来るが、その他に
、同様な性能を有する任意の市販のシート状材料を用い
ることが出来る。
第4図(a)に示されるベルト付きシート10は、内側
シート部材11に対して複数本のベルト部材15・・・
・・・を一体に設けているもので、前記内側シート部材
11は軟質の防火性能を有するシート部材12により構
成され、その巾Wをケーブルラックの側部材の内側の巾
にほぼ一致させるように構成する。また、前記内側シー
ト部材11に取付けられるベルト部材15は、一般のベ
ルト等と同様に、一方の端部にバックル16を設けてお
き、ベルト部材の他端部をバックルに挿入して固定出来
るような手段を設ける。さらに、前記内側シート部材1
1の表面のベルト部材に対応する位置には、接着剤層1
3を設けており、該内側シート部材をパテ部材30の下
面に取付けた際に、接着剤層13がパテ部材30に接着
されるようになる。
前記ベルト付きシート10に設けられる内側シート部材
11とベルト部材15とは、同図(b)に示されるよう
に配置されるもので、シート部材12の下面にベルト部
材15を一体に接続し、該シート部材12の表面には、
前記接着剤層13を設けて、その表面に離型紙14を設
けている。そして、前記ベルト付きシート10を取り付
ける際に、離型紙14を剥離してパテ部材30の下面に
配置し、ベルト部材15を締め付けることによって、接
着剤層13を介してシート部材12がパテ部材30の下
面に接着される。
第5図に示される本発明のパテ部材は、前述したような
防火性能を有するパテ部材をあらかじめ任意の形状に成
形したものを用いるようにしており、例えば、第5図(
a)に示される丸パテ31のように、任意の直径φで、
長さしの棒状のものとして構成し、パテ部材33の周囲
をカバーシート32によりカバーしたものを用いること
が出来る。同図(b)に示される板状パテ部材35は、
厚さtと巾H1長さしを任意に設定し、板状の成形した
パテ部材37を、カバーシート36でカバーしたものを
用いるようにしている。
そして、それ等のパテ部材31.35を厚さや直径が異
なるものを多数種類用意しておき、パテ部材を施工する
場所に対応させて、任意のものを選択的に施工し、ケー
ブルの周囲を覆うようにする。また、前記パテ部材31
.35は、任意に変形が可能な部材として構成されてい
るので、それを隙間等に押込むことによって、ケーブル
の間の隙間を充填したり、ケーブルの上部に沿って複雑
な曲線部分に、隙間を形成しないようにして、覆うよう
にすることが出来る。そして、それ等のパテ部材を取り
外す場合でも、パテ部材の表面をカバーシートで覆って
いるので、手を汚したり、ケーブル等を汚すことなしに
、用意に除去が可能であり、そのまま変形して再使用す
ることが出来る。
第6図に示される例は、本発明の防火シート40の構成
を示している。前記防火シート40は、前述したような
難燃性の材料をシート状に成形したものをシート部材4
1として設け、その表面をフィルム44で覆い、他方の
面に接着剤層42を設け、該接着剤層の表面に離型紙4
3を配置している。そして、前記防火シート40をロー
ル状に巻いておき、ケーブルとケーブルラックをカバー
する長さに切断して使用する。また、前記防火シート4
0は、接着剤層42を内側に向けて使用することにより
、接着剤層を介して他の部材に接着させることが出来る
ので、防火シートの内側に配置される防火部材との接続
を良好な状態で行うことが出来る。さらに、前記防火シ
ートは、ケーブルの布設替えを行う際には、容易に取り
外すことが出来、その後で再使用が可能なものとなって
いる。
第7図に示されるピローブロック50は、綿状のガラス
1iI11やロックウール51を、カバーシート52で
覆った杭状の部材として構成されており、それを任意の
形状に変形して、空間部分に詰めることが出来るように
なっている。また、前記ピローブロック50は、カバー
シート52に対してピンホールを設けておくことにより
、任意に変形することが可能であり、装着後にロックウ
ールの弾性により空間を密に、充填することが出来る。
そして、狭い空間部分に挿入する場合でも、その施工を
容易に行うことが出来、カバーシートの内部に収容さ蛛
るロックウールが、作業員に付着して作業に支障が生じ
たりすることがない。
また、第8図に示される例は、本発明に使用されるステ
ンレスベルト20とクロスベルト25とを示しているも
ので、ステンレスベルト20は同図(a)および(b)
に示されるように構成される。前記ステンレスベルト2
0は、厚さが0.25aw+程度のステンレス類の帯状
のベルト部材21の一端部に、一般のベルト部材の場合
と同様に、自動ロック手段を設けたバックル22を配置
し、他端部をバックル22に挿入することにより、容易
に固定出来るように構成している。また、−旦取り付け
たベルト部材は、ロックを解除することにより、容易に
取外すことが出来るようにされる。
同図(C)に示される例は、本発明のクロスベルト25
を示している。前記クロスベルト25は、難燃性の繊維
で構成されたベルト部材26を用い、その一端部にステ
ンレスベルトの場合と同様に、バックル27を設け、該
クロスベルトの取り付けを容易に行い得るようにしてい
る。
前述したように構成した本発明の防火材料と、その固定
支持部材は、第3図(a)ないしくC)にそれぞれ示さ
れるような順序にしたがって、ケーブルの周囲に装着さ
れ、ケーブル線路の防火構造を構成することが出来る。
(本発明の防火構造の他の実施例) 第1図に示された本発明の防火部材は、ケーブル区間を
任意に区画して、火災の延焼等を防止するために用いら
れるものとして示したが、本発明の防火部材は、工場や
ビルの間仕切りの部分でも、使用することが出来る。第
9図に示される例は、簡易耐火壁等の間仕切り8に貫通
孔を設けた場合の防火部材の構成を示している。同図(
a)および(b)に示されるように、間仕切り壁8に設
けた貫通孔9には、ケーブル1の周囲にピローブロック
50を多数押込んで、防火出来るようにするが、それに
加えて、本発明の前記実施例に示されたものと同様な構
成を有する防火部材2を設ける。
前記防火部材2は、第3図に示されるような手順でケー
ブル1に対して施工され、壁に接するように配置される
。したがって、前記第9図に示されたようにして、ケー
ブルに対して設けられる防火部材と、孔をふさぐピロー
ブロックとは、そのケーブルの布設替えを行う際には、
容易に取外すことが出来るとともに、ケーブルを追加し
た後で、同じ部材を用いて、防火部材を再び構築するこ
とが出来る。なお、前記壁に接して配置される防火部材
は、壁の一方の側のみに設けることが出来るが、必要に
応じて、壁の両側の位置にそれぞれ配置することも可能
である。
第10図および第11図に示される本発明の他の実施例
は、ケーブル線路が垂直に配置されている場合の防火部
材について示している。
ケーブルの垂直線路に防火部材を施工する場合には、第
10図(a)、(b)に示されるように、比較的長い防
火区間に形成することが必要とされる。したがって、本
発明の実施例では、防火部材2aを非常に長い区間りに
亘って形成し、ケーブル1を防火シート40で覆い、そ
の防火部材の中央部に所定の巾ρ1でパテ部材30を配
置するとともに、下部に巾の狭い区間N3の範囲でパテ
部材30aを配置している。
また、前記パテ部材30を設ける中央部分と、パテ部材
30aを設ける最下部の部分とは、それぞれ第3図に示
されたような工程を経て、防火部材を形成するが、その
他の部分は、防火シート40の端部を重ねるようにして
、ケーブルとケーブルラックの周囲に巻きつける手段を
用いることが出来る。そして、前記防火シートの周囲を
所定の間隔でクロスベルト25やステンレスベルト20
゜配置し、それ等のベルト部材を締付は固定することに
より、ケーブルと一体の防火部材2aを構築することが
出来る。
また、ケーブルラックの内部に余裕空間が存在する場合
には、第11図のように、その余裕空間部にピローブロ
ック50を挿入して、空気が流通することを防止し、内
部に空気が流通しないような処理を行ってから、防火シ
ートを被覆する手段を用いるが、前記ピローブロックを
用いることは、第2図の場合と同様にして行われる。
したがって、垂直方向に布設されたケーブル線路の場合
でも、比較的長く防火部材を設定することにより、ケー
ブルの延焼を防ぎ、防火区画を容易に設定することが出
来る。
(発明の効果) 本発明のケーブル線路の防火構造は、上記したような構
成を有するものであるから、防火のための各部材を、そ
れぞれユニットととして形成したものを組合せて、ベル
ト等を用いて同定するのみであるから、ケーブル線路の
防火構造の施工を容易に行うことができるとともに、防
火の性能を良好に発揮させることが出来る。
また、本発明の防火構造を適用するケーブルは、ケーブ
ルを布設替えしたりする場合でも、既存の防火部材をそ
のまま外して、再使用することが出来るので、材料を無
駄にすることがなく、工事期間を短縮することが出来る
さらに、前記本発明の防火手段を構成する各部材は、パ
テ部材等もケーブルに対して直接接着されない状態で配
置され、各部材がベルト部材を用いてケーブルラックに
固定保持されるので、ケーブルを布設替えする場合でも
、既設の防火部材を取外す作用を容易に行うことが出来
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の防火部材の構成を示すもので、同図(
a)は一部を切り欠いた平面図、(b)はその側面図、
第2図は本発明の他の実施例の平面図、第3図(a)な
いしくC)はそれぞれ本発明の防火部材の施工を順を追
って示す説明図、第4図(a>はベルト付きシートの平
面図、同図(b)はその側面図、第5図(a)は丸パテ
部材の斜視図、同図(b)は板状パテ部材の斜視図、第
6図は本発明の防火シートの説明図、第7図はピローブ
ロックの説明図、第8図(a)はステンレスベルトの平
面図、同図(b)はその側面図、同図(C)はクロスベ
ルトの平面図、第9図(a)は本発明の防火部材を壁に
近接した位置に設ける場合の説明図、同図(b)はその
斜視図、第10図(a)はケーブル線路を垂直に配置し
たものに対する防火部材の取り付は状態を示す正面図、
同図(b)はその側面図であり、第11図はケーブルラ
ックに余裕空間のある場合の防火部材の取り付は状態を
示す正面図である。 図中の符号 1・・・・・・ケーブル、2・・・・・・防火部材、5
・・・・・・ケーブルラック、10・・・・・・ベルト
付きシート、11・・・・・・内側シート部材、12・
・・・−・シート部材、13・・・・・・接着剤層、1
5・・・・・・ベルト部材、16・・・・・・バックル
、20・・・・・・ステンレスベルト、25・・・クロ
スベルト、30・・・・・・パテ部材、31・−・・・
・丸パテ部材、35・・・・・・板状パテ部材、40・
・・・・・防火シート、41・・・・・・シート部材、
42・・・・・・接着剤層、50・・・・−・ピローブ
ロック、51・・・・・・ロックウール。 (a) (b) −コ 手続補正書く自発) 平成3年1月18日 1 事件の表示 特願平2−341135号 2 発明の名称 ケーブル線路の防火構造 3 補正をする者 事件との関係・特許出願人 兵庫県尼崎市東向島西之町8番地 (326)三菱電線工業株式会社 代表者  重成 隼男 4代理人 郵便番号 151 明細書 6 補正の内容 く1)明細書、第6頁、第5行「ケーブルラック」を「
ケーブルラック」と補正する。 (2)別紙の通り、「特許請求の範囲」を特徴する特許
請求の範囲

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. ケーブルラックに複数本のケーブルを支持してなるケー
    ブル線路の所定箇所に防火処理部を形成するにあたり、
    前記ケーブルラックの下部にパテ部材保持用の防火シー
    トを配置した上で、ケーブルの周囲およびケーブル間隙
    をパテ部材により充填し、次いで、これら防火シートお
    よびパテ部材をベルト部材により固定し、しかる後に、
    ケーブルラック内のパテ部材充填ケーブルの周囲空間を
    埋める不燃性のピローブロック、ケーブルラックとケー
    ブルとの周囲全体を覆う防火シート、およびその周囲に
    巻き掛けて締付け固定するベルト部材とを順次施工して
    防火処理部を形成してなることを特徴とするケーブル線
    路の防火構造。
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Cited By (3)

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