JPH04197794A - 熱転写方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は熱転写方法及び装置に関し、更に詳しくは熱転
写方式によって高品質のカラー画像を形成することが出
来る熱転写方法及び装置に関する。

（従来の技術及びその問題点） 従来、種々の熱転写方法が公知であるが、それらの中で
昇華性染料を記録剤とし、これを紙やブラスチックフィ
ルム等の基材フィルムに担持させて熱転写シートとし、
染料受容層を設けた紙やプラスチックフィルム等の受像
シート上に各種のフルカラー画像を形成する方法が提案
されている。

この場合には加熱手段としてプリンターのサーマルヘッ
ドが使用され、極めて短時間の加熱によって３色又は４
色の多数の色ドツトを受像シートに転移させ、該多色の
色ドツトにより原稿のフルカラー画像を再現するもので
ある。

上記方法で使用する熱転写シートは、長尺基材フィルム
の面にイエロー、シアン、マゼンタ及び必要に応じてブ
ラックの各染料層を面順次に形成したものであるが、更
に染料受容性を有さない受像シートに画像形成する場合
には、更に同一基材フィルム面に転写受容層を設け、先
ず受容層を受像シートに転写させ、続いて該受容層に各
色の染料を転写させてフルカラー画像を形成する熱転写
方法が知られている。

これら熱転写シートを用いてプリンタによりカラー画像
を形成する為には、受像シート上に所定の順序、例えば
、染料受容層、イエロー、マゼンタ、シアン及びブラッ
クの如く所定の順序で熱転写が行われること及び印字部
に存在する層が何であるかをプリンタに検知させること
が必要であることから、この様な機能を有する検知マー
クが熱転写シートのいずれかの領域に形成されているの
が普通である。

この様な検知マークをプリンタに検知させる方法として
は第４図及び第５図に示す如き方法が行われている。

即ち、第４図示の場合にはプリンター内に投光器６を設
け、一方、熱転写シートＡの反対側に受光センサー７を
設置し、熱転写シートＡが移動することによって、熱転
写シートＡに存在している黒色で光吸収性の検知マーク
５によって投光器６の検知光８が部分的に遮断されるこ
とを検知して、熱転写シートＡの位置と染料層の色相を
判別する。

第５図示の方法は、同様の検知マーク５を有する熱転写
シートＡの一方の側に投光器６及び受光センサー７を設
け、他方の側に反射板１０を設けたものであり、反射光
９の有無によって熱転写シートＡの位置及び色相を検知
する。

しかしながら、上記の方法では各色領域毎に異なる検知
マークを別途形成する必要があり、製造工程及びコスト
的に大きな問題となっている。

従って、本発明の目的は、上記従来の問題点を解決し、
検知マークを別途形成することなく高品質のカラー画像
を形成することが出来る熱転写方法及び熱転写装置を提
供することである。

（問題点を解決する為の手段） 上記目的は以下の本発明によって達成される。

即ち、本発明は、熱転写装置内で受像シートと熱転写シ
ートとを重ね、熱転写シートの背面から熱を印加して受
像シートに染料を転写させる熱転写方法において、上記
熱転写シートが長尺基材フィルムの一方の面に１色又は
複数色の染料層と１個又は複数個の剥離可能な白色の染
料受容層とが面順次に設けられており、熱転写装置内に
設けられた投光器からの検知光を上記白色受容層で反射
又は遮断することによって熱転写装置に受容層を検知さ
せることを特徴とする熱転写方法、及び受像シートとそ
の搬送手段と熱転写シートとあその搬送手段と熱の印加
手段と投光器及び受光器とからなる検知手段とを有する
熱転写装置において、上記熱転写シートが長尺基材フィ
ルムの一方の面に１色又は複数色の染料層と１個又は複
数個の剥離可能な白色の染料受容層とが面順次に設けら
れており、熱転写装置内に設けられた投光器からの検知
光を上記白色受容層で反射又は遮断することによって熱
転写装置に受容層を検知させる様にしたことを特徴とす
る熱転写装置である。

（作　　用） 染料受容層を白色不透明とすることで、該受容層が検知
マークとしても使用出来、特別に検知マークを形成する
必要がなくなる。

（好ましい実施態様） 次に好ましい実施態様を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。

本発明で使用し主として本発明を特徴づける熱転写シー
トＡは、第１図のその断面を図解的に示す様に、長尺基
材フィルムｌの一方の面に１色又は複数色の染料層２、
例えば、イエロー（Ｙ）、マゼンタ（Ｍ）、シアン（Ｃ
）及び必要に応じてブラック（不図示）の染料層と１個
又は複数個の剥離可能な白色の染料受容層３とが面順次
に設けられ、更に必要に応じて転写性保護層４が形成さ
れている。

上記熱転写シートに用いる基材フィルム、各色の染料層
及びそれらの形成方法はいずれも従来公知の方法法に準
じればよく特に限定されない。

上記基材フィルムの表面に形成する染料受容層は、任意
の受像シートに転写後に、熱転写シートから移行してく
る昇華性染料を受容し、形成された画像を維持する為の
ものである。

染料受容層は上記染料層に対して面順次に設ける。染料
層との関係は特に限定されないが、例えば、受容層＝＝
ｂ　Ｙ　＝６　Ｍ　＝６　Ｃに）Ｂｋに）受容層の順序
、受容層中受容層−＞　Ｙ＝ｂ　Ｍ　＝ｂ　Ｃ−ｂ　７
３　ｋ中受容層中受容層の順序、受容層＝５Ｙ　＜受容
Ｉｌｌ　−＞　Ｍ−０受容層φＣ−ｂ受容層に）Ｂｋに
）受容層等の順序が挙げられる。

受容層の形成に先立って、基材フィルムの面に剥離層を
形成することが好ましい。その厚みは０．０１〜５μｍ
程度で十分である。

染料受容層を形成する為の樹脂としては、例えば、ポリ
プロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル
、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化ポリマー、ポリ酢
酸ビニル、ポリアクリルエステル等のビニルポリマー、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポ
リアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィン
と他のビニルモノマーとの共重合体系樹脂、アイオノマ
ー、セルロースジアセテート等のセルロース系樹脂、ポ
リカーボネート等が挙げられ、特に好ましいものは、ビ
ニル系樹脂及びポリエステル系樹脂である。

受容層は、前記の基材フィルムの一方の面に、上記の如
き樹脂に酸化ヂタンや酸化亜鉛等の白色顔料及び他の必
要な添加剤を加えたものを、適当な有機溶剤に溶解した
り或いは有機溶剤や水に分散した分散体を、例えば、グ
ラビア印刷法、スクリーン印刷法、グラビア版を用いた
リバースロールコーティング法等の形成手段により塗布
及び乾燥することによって、−殻間には０，５〜１０μ
ｍの厚みに形成される。

この際重要なことは、白色顔料を受容層が不透明になる
程度、即ち、染料層（及び後述の保護層）に比べて透光
性において明瞭に差が出る様に添加して検知光を十分に
反射又は遮断させる様にすることである。この様な目的
で白色顔料は好ましくは受容層形成樹脂１００重量部当
たり１〜２００重量部の割合で添加する。

更に上記の受容層の表面には、これらの層の転写性を良
好にする為に接着剤層を設けることが好ましい。これら
の接着剤層は、例えば、ポリアミド樹脂、アクリル樹脂
、塩化ビニル樹脂、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂
、ポリエステル樹脂等の如く熱時接着性の良好な樹脂の
溶液を塗布及び乾燥することによって、好ましくは０．
５〜２０μｍ程度の厚みに形成する。

更に、本発明では、前記受容層と上記接着剤層との間に
中間層を設けることが出来る。中間層を構成する材質と
しては、例えば、ポリウレタン樹脂、アクリル樹脂、ポ
リエチレン系樹脂、ブタジェンラバー、エポキシ樹脂等
が挙げられる。中間層の厚さは２〜１０μｍ程度が好ま
しい。中間層の形成方法は上記受容層と同様でよい。

以上の様な接着剤層及び／又は中間層に白色顔料を添加
してもよく、この場合には受容層は白色顔料を含有しな
くてもよい。

又、本発明の好ましい実施態様では、染料層に続いて面
順次に保護層４を設けることが出来る。

保護層４は耐摩擦性、耐薬品性、透明性、硬度等に優れ
た種々の樹脂、例えば、ポリエステル樹脂、ポリスチレ
ン樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、アクリルウ
レタン樹脂、これらの樹脂のシリコーン変性樹脂及びこ
れらの各樹脂の混合物等が挙げられる。保護層４の厚み
は好ましくは０．１〜２０ａｍ程度である。

更に上記の保護層の表面には、これらの層の転写性を良
好にする為に、前記と同様に感熱接着剤層を好ましくは
０．１〜１０μｍ程度の厚みに形　−成することが出来
る。

上記の如き熱転写シートを使用して、画像を形成する受
像シートは、特に限定されず、例えば、普通紙、上質紙
、トレーシングペーパー、プラスチックフィルム等いず
れのシートでもよく、又、形状的には、カード、葉書、
パスポート、便箋、レポート用紙、ノート、カタログ等
いずれのものでもよく、特に表面の目の粗い普通紙、ラ
フ紙にも適用可能である。

受容層又は保護層の転写方法は、熱転写用のサーマルヘ
ッドを備えた一般のプリンター、転写箔用のホットスタ
ンバ−１熱ロール等、受容層又は接着剤層が活性化され
る温度に加熱可能ないずれの加熱加圧手段でもよい。

又、画像の形成方法としては従来公知の手段がいずれも
使用出来、例えば、サーマルプリンター（例えば、■日
立製作新製、ビデオプリンターＶＹ−１００）等の記録
装置によって、配録時間をコントロールすることにより
、５〜１００ｍＪ／　ｍ　ｒｒ？程度の熱エネルギーを
付与することによって所期の目的を十分に達成すること
が出来る。

次に本発明の方法を添付図面を参照して説明する。

第１図示の熱転写シートＡを、第２図示の如く投光器６
と受光センサー７とを夫々一方の側に有するプリンター
に装着して熱転写を行うと、熱転写シートＡの走行に従
って投光器６から発射した検知光８は受容層４のところ
では反射され、反射光９は受光センサー７により受光さ
れる。受容層以外の領域、即ち、染料層２又は保護層４
は実質上透光性であるので検知光８は受光センサー７で
は検出されない。染料層はイエロー、マゼンタ及びシア
ンの如く予め所定の順序に形成されているので、受光セ
ンサーが検知光を検出した場合にはプリンターは染料受
容層の存在を確認し、引き続きイエロー、マゼンタ、シ
アン（及び保護層）を順次印字することが出来、次いで
再び受容層を検知して上記工程が繰り返される。

第３図は本発明の他の好ましい実施例を示すものであっ
て投光器６と受光センサー７とが熱転写シートＡを挾ん
で設けられている。この場合には受光センサーが検知光
を検出しない時に受容層が検知されることを除いて、第
２図と同様に作動して同様な効果を奏する。

本発明の装置は、装填される熱転写シートが前記構成を
有していること以外は、従来公知のプリンターと同様で
あり、例えば、受像シートとその搬送手段と熱転写シー
トの搬送手段と熱の印加手段と投光器及び受光器とから
なる検知手段とを有する熱転写装置であればよい。

（実施例） 次に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明する。尚
、文中、部又は％とあるのけ特に断りの無い限り重量基
準である。

実施例１ 背面に耐熱滑性層を形成し、所定面が離型処理されてい
る厚さ４．５μｍのポリエチレンテレフタレートフィル
ム（東し＠製）の離型処理面に、幅３０ｃｍ且つ間隔１
２０ｃｍで受容層、中間層及び接着剤層を重ねて形成し
た。

受容層は下記の組成の受容層用塗工液をバーコーターに
より乾燥時３．０ｇ／ｒｒｒになる割合で塗布し、ドラ
イヤーで仮乾燥後、１００℃のオーブン中で３０分間乾
燥して形成し、中間層はウレタン樹脂エマルジョン（ハ
イトランＡＰ−７０、大日本インキ化学工業■製）を固
形分で３．０ｇ／ｄの割合で塗布及び乾燥させて形成し
、更に接着剤層は下記接着剤溶液を用いて同様にして乾
燥時３．０ｇ１ｒｄの割合で塗布及び乾燥して形成した
。

！五皿里ヱエ液皿蔑 塩化ビニル・酢酸ビニル共重合樹脂（ＶＹＨＤ、ユニオ
ンカーバイド社製）　　　　　　　１００部白色顔料（
二酸化チタン、トーケムブロダクッ■製、ＴＣＡ８８８
）　　　　１０部 エポキシ変性シリコーン（にＦ−３９３、信越化学工業
■製）　　　　　　　　　　　　　　３部アミノ変性シ
リコーン（Ｘ−２２−３４３、信越化学工業■製）　　
　　　　　　　　　　　　　　　３部メチルエチルケト
ン／トルエン（重量比１／１）５００部 斉１　　　　　゛　工′ エチレン・ビニルアセテート樹脂系ヒートシール剤（Ａ
Ｄ−３７Ｐ２９５、東洋モートン■製）１００部水　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　１００部続いて
下記組成の染料層用インキを調製し、基材フィルムの受
容層が形成されていない面に夫々幅３０ｃｍづつ乾燥塗
布量が１、Ｏｇ／ｒｒｒになる様にグラビアコーク−に
より塗布及び乾燥して染料層を形成した。

東社置里ヱ之ま皿載： 分散染料（カヤセットブルーフ１４、日本化薬味製）　
　　　　　　　　　　　　　　４．０部エチルヒドロキ
シセルロース（バーキュレス社製）５．０部 メチルエチルケトン／トルエン（重量比ｌ／１）８０．
０部 ジオキサン　　　　　　　　　　　　１０．０部尚、同
様にしてイエローの熱転写シートをイエロー分散染料（
Ｍａｃｒｏｌｅｘ　Ｙｅｌｌｏｗ　６Ｇ、バイエル社製
、Ｃ，１，Ｄｉｓｐｅｒｓｅ　　Ｙｅｌｌｏｗ　２０１
）から、そしてマゼンタの熱転写シートをマゼンタ分散
染料（Ｃ，Ｉ。

Ｄｉｓｐｅｒｓｅ　Ｒｅｄ６０）を使用して形成した。

続いて、下記塗工液を固形分３．０／ｒｒｒの割合で幅
３０ｃｍに塗布及び乾燥して転写性保護層を形成して本
発明で使用する熱転写シートとした。

保」１」レコこ℃粧成 アクリル樹脂（ＢＲ−８３、三菱レイヨン■製）　　　
　　　　　　　　　　　　２０部ポリエチレンワックス
　　　　　　　　　１部メチルエチルケトン／トルエン
（重量比１／１）８０部 上記の熱転写シートの受容層面と普通紙とを重ね合せ、
投光器と受光センサーとからなる検知手段を設けた熱転
写装置において、サーマルヘッドを用いて、出力ＩＷ／
ドツト、パルス幅０．３〜０、４５ｍ５ｅｃ、、ドツト
密度３ドツト／ｍｍの条件で全面的に受容層を転写させ
、続いて該受容層の面に、原稿を色分解して得られたイ
エロー信号の印字を行い、イエローの染料層を重ねイエ
ロー画像を形成した。更に上記で得られた画像領域にマ
ゼンタ信号により同様にマゼンタ染料を、更に同様のシ
アン信号によりシアン染料を転写させ、更に保護層を転
写させて高品質のフルカラー画像を形成した。

（効　　果） 以上の如き本発明によれば、染料受容層を白色不透明と
することで、該受容層が検知マークとしても使用出来、
特別に検知マークを形成する必要がなくなる。

【図面の簡単な説明】

第１図〜第３図は本発明の方法を図解的に示す図であり
、第４図及び第５図は従来例を示す図である。 １；基材フィルム　　　　２；染料層 ３；染料受容層　　　　　４；転写性保護層５；検知マ
ーク　　　　　６；投光器 ７；受光センサー　　　　８；検知光 ９部反射光　　　　　　１０；反射板 Ａ；熱転写シート 第１図 第４図 第５図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）熱転写装置内で受像シートと熱転写シートとを重
   ね、熱転写シートの背面から熱を印加して受像シートに
   染料を転写させる熱転写方法において、上記熱転写シー
   トが長尺基材フィルムの一方の面に１色又は複数色の染
   料層と１個又は複数個の剥離可能な白色の染料受容層と
   が面順次に設けられており、熱転写装置内に設けられた
   投光器からの検知光を上記白色受容層で反射又は遮断す
   ることによって熱転写装置に受容層を検知させることを
   特徴とする熱転写方法。
2. （２）受容層が接着剤層を含み、これらの層の少なくと
   も１層が白色である請求項１に記載の熱転写方法。
3. （３）受容層が中間層及び接着剤層を含み、これらの層
   の少なくとも１層が白色である請求項１に記載の熱転写
   方法。
4. （４）受像シートとその搬送手段と熱転写シートとその
   搬送手段と熱の印加手段と投光器及び受光器とからなる
   検知手段とを有する熱転写装置において、上記熱転写シ
   ートが長尺基材フィルムの一方の面に１色又は複数色の
   染料層と１個又は複数個の剥離可能な白色の染料受容層
   とが面順次に設けられており、熱転写装置内に設けられ
   た投光器からの検知光を上記白色受容層で反射又は遮断
   することによって熱転写装置に受容層を検知させる様に
   したことを特徴とする熱転写装置。